JPS645412B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、ボデイに内設されたスイツチを、該
ボデイを被取付部へ取付けるための取付部へ電気
的に導通させた圧力スイツチに関する。

〔従来技術〕

従来、この種の圧力スイツチにおいては、金属
製のボデイの内部にスイツチの固定接点を取着
し、また該ボデイを金属製の取付板に取着し、こ
の取付板を被取付部に取り付けることによつてス
イツチを取付板を介して被取付部へ電気的に導通
させている。

然しながらこの構成のものでは、ボデイを金属
で製作せねばならず重量が大で且つ高価であると
いう問題がある。

〔発明の目的〕

本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、
その目的は金属製のボデイを用いなくても取付部
へ電気的に導通させ得、軽量で、しかも安価に製
作し得る圧力スイツチを提供するにある。

〔発明の要約〕

本発明は、合成樹脂で成形されるボデイの成形
時にインサート又はアウトサート成形されること
により該ボデイに一部が埋設されて該ボデイに一
体化される支持体を設け、この支持体に前記ボデ
イより外方部に被取付部に取付けるための取付部
を設けるとともに前記ボデイの内部に位置する固
定接点部を設け、前記ボデイの内部に取着され圧
力源からの圧力を受けて変位されるダイヤフラム
と、このダイヤフラムの変位に応動して前記固定
接点部に接離する可動接点とを設けることにより
前記支持体を介して取付部へ電気的に導通させる
ところに特徴を有する。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例につき図面を参照して説
明する。１は合成樹脂にて成形された上方が開放
した容器状のボデイで、これは複数の樹脂通路２
を形成した金属板からなる支持体３をアウトサー
ト成形して埋設しており、この支持体３に形成さ
れた通気口４の上面周囲部をボデイ１の内部に露
出するようにして、固定接点部５としている。６
はボデイ１の底部から一体に突設された筒状体
で、その内部を支持体３の通気口４に連通させて
圧力室７を形成し、筒状体６の先端内周部にねじ
部８を形成している。９はボデイ１の外方におい
て支持体３に折曲形成された取付孔１０を有する
取付部で、ボデイ１は取付部９を介して図示しな
い被取付部に取着される。１１は圧力室７の上面
を閉塞するダイヤフラム、１２は絶縁材からなる
インシユレータで、これは外周部に形成された係
合凸部１２ａをボデイ１の内周面に形成された係
合凹部１ａに係合させて外周面部の下半部をボデ
イ１の内周面に嵌着させており、外底部の下面部
がダイヤフラム１１上面周縁部に圧接している。
１３はインシユレータ１２の底壁部から隆起形成
され下方が開放する収納部で、上面壁１３ａを挾
んで内部の第１の固定端子１４に形成された凸部
１４ａと外部のターミナル１５とがかしめ付けさ
れて凸部１４ａの周囲に通気用の間隔１６が形成
されている。１７は収納部１３内に位置してダイ
ヤフラム１１に接するカツプ状の導電部材で、こ
の導電部材１７と第１の固定端子１４との間に第
１のスプリング１８が介装されている。１９はカ
ツプ状の可動接点で、圧力室７内に位置して外周
縁部を支持体３の固定接点部５に対向させてお
り、これは導電部材１７の底壁部に突設されてダ
イヤフラム１１を貫通する凸部１７ａをかしめる
ことによりダイヤフラム１１を挾んで導電部材１
７と一体化されている。而して、支持体３に形成
された固定接点部５とこの可動接点１９とにより
スイツチ２０を構成している。一方、２１はボデ
イ１のねじ部８に螺合された調整ねじで、これに
は通気孔２２が形成されている。２３はこの調整
ねじ２１の先端部に接するばね座で、このばね座
２３と可動接点１９との間に第２のスプリング２
４が介装されている。この第２のスプリング２４
の弾発力は第１のスプリング１８の弾発力よりも
大に設定されており、常には可動接点１９と固定
接点部５間が開放している。

さて、２５はインシユレータ１２の上半部にそ
の周縁端部がボデイ１に接するように嵌着された
ゴムキヤツプで、上面部には内面に複数個のシー
ルリツプ２６を有する筒状の導出部２７を突設し
ている。２８はターミナル１５に接続されたリー
ド線で、これはゴムキヤツプ２５の導出部２７を
水密に貫通している。また２９は図示しない圧力
源と圧力室７とを連結する連結管である。

つぎに上記構成の作用につき説明する。圧力源
の圧力が低下して、圧力室７内が減圧され大気圧
以下の負圧となるとダイヤフラム１１は矢印Ａ方
向に付勢される。この負圧によるＡ方向への付勢
力と第１のスプリング１８の弾発力との合計が第
２のスプリング２４の弾発力よりも大になると可
動接点１９が矢印Ａ方向に移動して固定接点部５
に接触し、これによりスイツチ２０は閉成してリ
ード線２８はターミナル１５、固定端子１４、第
１のスプリング１８、導電部材１７、凸部１７
ａ、可動接点１９、固定接点部５を介して支持体
３に導通され、取付部９を経て被取付部との間が
導通状態となり電気回路が形成される。

斯様な構成の上記実施例によれば、ボデイ１内
に埋設された支持体３の一部をスイツチ２０の固
定接点部５としているので支持体３の取付部９を
被取付部に取り付けることによつてスイツチ２０
の固定接点部５を被取付部へ電気的に導通させ得
るので、ボデイ１に金属を使用する必要もなく合
成樹脂にて軽量且つ安価に製作し得る。

尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるもの
ではなく、ボデイ１に支持体３をアウトサート成
形したものに代えて、支持体３の一部を埋設する
ようにインサート成形してもよく、又第２のスプ
リング２４の弾発力を第１のスプリング１８の弾
発力をより小に設定することにより、常時は可動
接点１９と固定接点部５との間が閉成しており、
圧力室７内に大気圧より大なる圧力が作用したと
き可動接点１９と固定接点部５との間が開放する
ようにすることができる。さらに支持体３に複数
のボデイ１を並設して複数個のスイツチを設けこ
れら複数のスイツチが異なつた圧力でオン・オフ
するようにすることも可能である。

〔発明の効果〕

本発明は以上の説明から明らかなように、ボデ
イの成形時に該ボデイに一部が埋設されて一体化
される金属製の支持体を設け、この支持体のボデ
イの外方部に取付部を形成するとともに、ボデイ
の内部に固定接点部を設け、ダイヤフラムの変位
に応じて変位し前記固定接点部に接離する可動接
点を設けたので、支持体の取付部を被取付部に取
着することによりスイツチを取付部へ電気的に導
通させ得て従来のように金属製のボデイを使用す
る必要がなく軽量且つ安価に製作し得るという効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示す縦断面図であ
る。 図面中、１はボデイ、３は支持体、５は固定接
点部、７は圧力室、９は取付部、１１はダイヤフ
ラム、１９は可動接点を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 合成樹脂で一体成形されるボデイと、このボ
   デイの成形時にインサート又はアウトサート成形
   されることにより該ボデイに一部が埋設されて該
   ボデイに一体化され被取付部に取付けるための取
   付部を前記ボデイより外方部に有する金属製の支
   持体と、この支持体に形設され前記ボデイの内部
   に位置される固定接点部と、前記ボデイの内部に
   取着され圧力源からの圧力を受けて変位されるダ
   イヤフラムと、このダイヤフラムの変位に応動し
   て前記固定接点部に接離する可動接点とを具備し
   てなる圧力スイツチ。