JPS645203Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS645203Y2
JPS645203Y2 JP5375681U JP5375681U JPS645203Y2 JP S645203 Y2 JPS645203 Y2 JP S645203Y2 JP 5375681 U JP5375681 U JP 5375681U JP 5375681 U JP5375681 U JP 5375681U JP S645203 Y2 JPS645203 Y2 JP S645203Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
pulse
output
phase
pulses
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5375681U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57168061U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP5375681U priority Critical patent/JPS645203Y2/ja
Publication of JPS57168061U publication Critical patent/JPS57168061U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS645203Y2 publication Critical patent/JPS645203Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、位相変調型検出器(移相器)を用
いたインクリメンタルエンコーダに関する。
従来のインクリメンタルエンコーダはその回転
子の周囲に歯またはスリツトなどを設け、該回転
子の1回転につきこの歯数またはスリツト数に対
応する数のパルスを出力するようにしている。従
つて、1回転当りの出力パルス数が固定され、用
途変更などにより1回転当りの出力パルス数を変
える場合にはエンコーダそのものを取替なければ
ならなかつた。また、高パルス数のエンコーダは
回転子に多くの歯を必要とする為、回転子が大型
化し、必然的にエンコーダ全体が大型するという
欠点があつた。その為、小型で高パルス数のエン
コーダを得ることは困難であつた。
この考案は上述の点に鑑みてなされたもので、
1回転につき出力するパルス数を自由に選択変更
することのできるインクリメンタルエンコーダを
提供することを目的とする。また、この考案の別
の目的は小型で高パルス数のインクリメンタルエ
ンコーダを提供することにある。これらの目的
は、回転に応じて基準交流信号を位相変調した出
力を生じる位相変調型検出器(移相器)と、前記
基準交流信号のN倍の周波数のクロツクパルスを
発生するクロツクパルス発生回路と、前記検出器
の出力信号の所定位相毎に前記クロツクパルスの
状態をサンプリングする回路とを具え、サンプリ
ングされた信号をインクリメンタルパルスとして
出力することを特徴とするインクリメンタルエン
コーダによつて達成される。
以下添付図面を参照してこの考案の一実施例を
詳細に説明しよう。
第1図において、位相変調型検出器(移相器)
10は基準の交流信号を検出対象の回転角度θに
対応する位相角だけ位相変調(移相)した出力信
号Eを生ずるものである。この検出器10の1次
巻線2A,2C及び2B,2Dには位相のずれた
二つの励磁用交流信号Isinωt、Icosωtが加えら
れ、これにより、該信号Isinωtを回転角度θに応
じて位相変調した交流信号Eが2次巻線7から出
力される。この出力信号Eは、検出対象が回転角
度θの位置で静止している場合には次式のように
表わされる(このときの出力信号EをE0とす
る。)但し、Kは定数である。
E=E0=Ksin(ωt±θ) ……(1) また、検出対象が角速度ωMで回転している場
合には第(1)式は次式のように書換えられる。(こ
のときの出力信号EをESとする。)但し、θ0は初
期位相である。
E=ES=Ksin{(ω±ωM)t+θ0} ……(2) すなわち、静止時の出力信号E0は励磁信号
Isinωtに対し、検出対象の回転角度θに対応する
位相角だけ位相のずれた信号となり、また、回転
時の出力信号ESは励磁信号Isinωtの周波数ωより
検出対象の角速度ωMに対応する周波数だけ周波
数が偏移した信号となる。尚、第(1)式の位相ずれ
θの符号(±)及び第2式の周波数偏移ωMの符
号(±)は位相ずれ(進相または遅相)もしくは
周波数偏移の方向を示しており、これは検出対象
の回転方向に対応する。説明の便宜上、以下では
進相方向に位相ずれ及び周波数偏移が生じるもの
とし、+θ,+ωMとする。
ここで、上述の位相変調型検出器10を用いて
インクリメンタルパルス信号を得る方法について
第2図を参照して原理的に説明する。
第2図aに一点鎖線で示す波形は検出対象が角
速度ωMで回転するときに得られる検出器の出力
信号ESの一例である。出力信号ESはθ0を初期位相
として回転したときの状態を示している。実線で
示す波形は基準の励磁用交流信号Isinωtである。
第2図bには励磁信号Isinωtに同期する(Isinωt
のN倍の周波数をもつ)パルス信号Pを示す。パ
ルスPは例えば、デユーテイー50%のものとす
る。tSは回転時の検出信号ESの一周期であり、t0
は励磁信号Isimωtの一周期である。第2図にお
いて、出力信号ESの所定位相(例えば0位相)毎
にパルス信号Pの状態(“1”または“0)をサ
ンプルホールドする構成とすれば、その出力信号
をインクリメンタルパルス信号として利用するこ
とができる。すなわち、出力信号ESはその周波数
が励磁信号Isinωtの周波数ωより周波数ωMだけ
偏移することから、該信号ESの所定位相(例えば
0位相)も励磁信号Isinωtに対して該信号ESの1
周期tS毎に位相角ωM・tSの割で進相方向に相対的
にずれる。例えば、0位相となる時刻t1,t1+tS
t1+2tS,t1+3tS…t1+ntSでは励磁信号Isinωtから
の夫々の位相ずれ分がθ0,ωMtS+θ0,2ωMtS+θ0
MtS+θ0…nωMtS+θ0となり一周期tS毎に位相角
ωMtSの割で進相方向に順次ずれていく。また、パ
ルス信号Pは出力信号ESの1周期tS間隔で順次サ
ンプリングされる。ここで、1周期tS毎の位相ず
れ分であるωM・tSがパルス信号Pの1/2周期の時
間幅tb以下であれば、パルス信号Pの状態変化を
飛び越して(例えば或るサイクルの“1”から
“0”を飛び越して次のサイクルの“1”へ)サ
ンプリングすることがないので、その出力信号は
パルス信号Pの状態変化に追従したものとなる。
また、パルス信号Pと励磁信号Isinωtとの位相関
係は変らず常に一定であることから励磁信号
Isinωtの一周期t0につき、パルス信号Pのパルス
数は常にn0パルスとなる。従つて、パルス信号P
の状態変化を飛び越さずにサンプリングすること
により、位相ずれn・ωM・tSが0から2πの範囲
(0≦n・ωM・tS≦2π)ではn0個のパルスをサン
プリングすることになる。ここで、0≦n・
ωM・tS≦2πの位相ずれとは検出対象の1回転分
の位相ずれに相当する。従つて、1回転につきn0
個のパルスから成るインクリメンタルパルス信号
を得ることができる。また、励磁信号の1周期t0
に対するパルス信号Pのパルス数n0を変えること
により1回転当りのインクリメンタルパルス数を
自由に選択することができる。
ところで、1周期tS毎の位相ずれωMtSがパルス
信号Pの1/2周期の時間幅tbを越える場合にはパ
ルス信号Pの状態変化を飛び越してサンプリング
することになり、その出力信号は状態変化に追従
したものとはならず、1回転当りのインクリメン
タルパルス数が変化するという不都合を生ずる。
このような不都合を生じないようにするには、
ωMtS≦tbとしなければならず、その為には次式の
関係を満足しなければならない。
ωM≦ω/2n0−1 …(3) 尚、t0=2π/ω,tS=2π/ω+ωM,tb=2π/ω・
1/2n0で あるのでtb≧ωMtS=|t0−tS|を解けば第3式が
求まることはいうまでもない。
上述のように第(3)式の条件を満たす角速度ωM
までであれば1回転当りのインクリメンタルパル
ス数を自由に選択することができる。
次に上述のインクリメンタルパルス信号を得る
ための具体的な構成について説明する。
第1図において、発振器11は基準のクロツク
パルスCPを発振する。バイナリカウンタ12は
このクロツクパルスCPを1/2nに分周した方形波パ ルスを出力するもので、この例では夫々1/2〜1/2″ に分周した方形波パルス信号P0乃至P10が供給さ
れる。パルスP0はインバータ23で反転され、
その出力パルス0がインクリメンタルパルス信
号を得るための基準のクロツクパルス信号として
Dフリツプフロツプ24に加えられる。パルス
P7乃至P10は周波数選択回路13に加えられる。
該回路13はパルスP7乃至P10をもとに位相
の90度ずれたパルス信号Pa,Pbを出力し、更に
出力パルス数指示信号L,M,Hによつて該パル
スPa,Pbの周波数を選択する。
出力パルス数指示信号L,M,Hは1回転当り
のインクリメンタルパルス数を選択するための信
号で、出力パルス数指示回路43から供給され
る。該回路43ではスイツチ42の状態にもとず
いて該信号L,M,Hが出力される。例えばこの
例ではスイツチ42が端子aに接続されていると
きには256パルス/1回転を選択する信号LがD
フリツプフロツプ39から出力される。また、ス
イツチ42が端子bに接続されているときには
512パルス/1回転を選択する信号MがDフリツ
プフロツプ40から出力される。更にスイツチ4
2が端子cに接続されているときには1024パル
ス/1回転を選択する信号HがDフリツプフロツ
プ41から出力される。
周波数選択回路13では位相の90度ずれた信号
を得るために各出力パルス数指示信号L,M,H
によつてパルスP7乃至P10の内周波数が1:2の
関係にある2つの分周出力を選択する。周波数の
低い方のパルスはそのまま該回路13の出力パル
スPbとして出力され、他方周波数の高い方のパ
ルスは1/2分周され、該回路13の出力パルスPa
として出力される。その結果、パルスPaとPbは
第3図に示すように位相が90度ずれたパルス信号
となる。また、パルスPa,Pbの周波数は出力パ
ルス数指示信号L,M,Hによつて選択される分
周出力によつて決まる。例えばこの例では該指示
信号L,M,Hによつて夫々分周出力パルスP7,
P8及びP8,P9及びP9,P10が入力されるのでそ
の周波数は基準のパルス0の1/28及び1/29及び1/
10の周波数となつている。
ここで、第3図に示すパルスPa,Pbは上記周
波数で図示するのが困難なため基準のパルス0
の1/23の周波数で示している。また、以下の波形
もこれにともなつて実際の周波数とは異なり位相
関係のみわかるように図示している。
パルスPaはプログラマブルローパスフイルタ
16に入力され、パルスPbはプログラマブルロ
ーパスフイルタ17に入力される。該ローパスフ
イルタ16及び17では出力パルス数指示信号
L,M,Hに応じてそのカツトオフ周波数が入力
パルスPa,Pbの周波数に対応する値に選択され、
該入力パルスPa,Pbの基本波成分だけが取り出
される。従つて、ローパスフイルタ16から出力
される信号が正弦波信号sinωtであるとすると、
ローパスフイルタ17から出力される信号は余弦
波信号cosωtとなる。ローパスフイルタ16の出
力sinωtは増幅器18で増幅され、その出力
Isinωtが一方の1次巻線2A,2Cに印加され
る。ローパスフイルタ17の出力cosωtは増幅器
19で増幅され、その出力Icosωtが他方の1次
巻線2B,2Dに印加される。前述のように、2
次巻線7からは角速度に対応する周波数偏移ωM
の生じた交流信号E=ES=Ksin{(ω+ωM)t+
θ0}が得られる。
位相変調型検出器10の出力信号E(すなわち
ES)は増幅器20で増幅され、コンパレータ21
に入力される。コンパレータ21は入力信号の振
幅が正極性のとき“1”を出力し、負極性のとき
“0”を出力する。単安定マルチバイブレータ2
2はコンパレータ21の出力信号Fが“1”に立
上つたとき1発の短パルスGを出力する。従つ
て、パルスGは第3図に示すように検出器10の
出力信号E(すなわちES)の位相角{(ω+ωM
t+θ0}が0位相となる毎に1発の短パルスを発
生する。Dフリツプフロツプ24はこのパルスG
の立上りタイミングでクロツクパルス0を取込
む。従つて、Dフリツプフロツプ24はクロツク
パルス0を出力信号E(すなわちES)の0位相角
にサンプリングする。これによりDフリツプフロ
ツプ24の出力(Q)からはパルス0に追従し
たインクリメンタルパルス信号Iを得ることがで
きる。(但し、検出対象の角速度ωMが第3式を満
足するものとする。)また、そのインクリメンタ
ルパルス数は周波数選択回路13によつて励磁信
号周波数ωがパルス0の1/2nの周波数となるよう に選択されるので、1回転当り2n個のインクリメ
ンタルパルスとなる。この例では出力パルス数指
示信号L,M,Hによつて励磁信号周波数ωがパ
ルス0の1/28及び1/29及び1/210の各周波数とな
るように選択されるので、1回転当のインクリメ
ンタルパルス数として256パルス及び512パルス及
び1024パルスのいずれかが選択されることにな
る。
従つて以上のように基準のクロツクパルス0
に対する励磁信号周波数ωを選択することにより
1回転当りのインクリメンタルパルス数を自由に
選択することが可能となる。
回転方向検出回路25は出力信号E(すなわち
ES)における周波数偏移の方向を検出し、検出対
象の回転方向を知るものである。具体的には出力
信号E(すなわちES)のk周期間(k・tS)を基
準のパルス0でカウントした値k・nSとk回転
したときに出力されるインクリメンタルパルス数
k・n0とを比較することにより行なう。1/2k分周 回路26はコンパレータ21の出力パルスを1/2k に分周し、その出力パルスJをアンド回路27に
入力する。アンド回路27の他の入力には基準の
パルス0が入力される。アンド回路27の出力
はカウンタ28に加えられ、カウントされる。こ
のカウンタ28のリセツト入力にはパルスJが加
えられ、パルスJの立上りによつてリセツトされ
る。従つて、カウンタ28のカウントデータは出
力信号E(すなわちES)のk周期間k・tSをパル
スP0でカウントした値k・nSとなり、パルスJ
の1周期毎に書き替えられる。
k・n0設定回路29は出力パルス数指示信号
L,M,Hに応じて1回転当りのインクリメンタ
ルパルス数n0のk倍に相当する値k・n0を出力す
る。比較器30ではカウンタ28の出力データ
k・nSとk・n0設定回路29の出力データk・n0
とが比較され、その比較出力Xがラツチ回路31
に加えられる。ラツチ回路31はこの比較出力X
をパルスJの立下りタイミングで取り込む。従つ
て、ラツチ回路31に保持された比較出力Xはパ
ルスJの1周期毎に書換えられる。ここで、比較
出力Xがk・nS<k・n0であれば進相方向の回転
(正転)を示しており、k・nS>k・n0であれば
遅相方向の回転(逆転)を示している。また、
k・nS=k・n0であれば静止状態を示している。
原点パルス発生回路32は検出対象の回転角度
θが0度(原点)近傍となる毎に1発のパルスを
発生すると共にそのパルス幅をスイツチ操作によ
つて選択可能にするもので、単安定マルチバイブ
レータ33,RSフリツプフロツプ34,Dフリ
ツプフロツプ35、及びスイツチ36を含んでい
る。単安定マルチバイブレータ33は周波数選択
回路13の出力パルスPaが“1”となるとき1
発の短パルスKを出力する。従つて、第3図に示
すようにパルスKは基準信号Isinωtの0位相に対
応して発生する。RSフリツプフロツプ34のセ
ツト入力SにはこのパルスKが加えられ、リセツ
ト入力Rにはバイナリカウンタ12の出力パルス
P0,P1,P2の内1つのパルスがスイツチ36に
よつてセレクトされ入力される。従つて、RSフ
リツプフロツプ34の出力Uは基準信号Isinωtの
0位相に同期して“1”に立上り、スイツチ36
によつてセレクトされたパルスP0乃至P2の立上
り時に“0”に立下るパルス信号となる。よつ
て、そのパルス幅は第3図に示すようにスイツチ
36によつてセレクトされたパルスP0(または
P1、またはP2)の1/2周期に相当する時間幅とな
る。この出力UはDフリツプフロツプ35に加え
られ、パルスGの立上りタイミングで取り込まれ
る。フリツプフロツプ34の出力Uのパルス幅に
相当する位相角を0とすれば(この例では最大で
0=2π/27=3度)、この出力Uは基準信号Isinωtの 0位相から位相角0までの間“1”となる。一
方、検出器出力信号E(すなわちES)は基準信号
Isinωtよりも進相であるため、回転角度θ(すな
わち位相ずれn・ωM・tS)が0<θ<(360−0)
の範囲では該信号E(ES)の0位相に同期したパ
ルスGの発生時に前記出力Uは“0”であり、フ
リツプフロツプ35には“0”が取り込まれる。
しかし(360−0)≦θ≦360の範囲では(すなわ
ち原点近傍では)進相方向に進む検出器出力信号
E(ES)の0位相が基準信号Isinωtの0位相に
徐々に近づくので、前記パルスGの発生時におい
て前記出力Uは“1”であり、このパルスGの発
生毎にすなわちtS秒毎にフリツプフロツプ35に
“1”が取り込まれる。従つて、Dフリツプフロ
ツプ35の出力Vは検出対象の回転角度θが
(360−0)≦θ≦360の範囲のときすなわち原点近
傍のとき“1”となる。この出力V(すなわち原
点パルス)のパルス幅は、(360−0≦θ≦360の
角度範囲で発生するパルスGの数をgとすると、
g・tS秒となる。従つて、スイツチ36によつて
前記出力Uのパルス幅0をセレクトすることによ
つて上記回数gを変えることが可能となるので、
Dフリツプフロツプ35の出力Vのパルス幅をス
イツチ36によつて選択することが可能となる。
尚、検出器出力信号Eが基準信号Isinωtより遅相
である場合は0≦θ≦0の角度範囲のときDフリ
ツプフロツプ35に“1”がラツチされることに
なり、上述と同様に原点近傍でパルスを発生させ
ることができる。
出力パルス数指示回路43は出力パルス数指示
信号L,M,Hを供給する回路で、RSフリツプ
フロツプ37、Dフリツプフロツプ38,39,
40,41及びスイツチ42を含んでいる。RS
フリツプフロツプ37のセツト入力にはパルスK
が加えられ、リセツト入力にはバイナリカウンタ
12の出力パルスP0が与えられる。RSフリツプ
フロツプ37の出力はDフリツプフロツプ38に
入力され、パルスGの立上りで該フリツプフロツ
プ38に取込まれる。この回路構成は前記原点パ
ルス発生回路32において、スイツチ36によつ
てパルスP0をセレクトした場合と同様の構成で
あり、Dフリツプフロツプ38は検出対象の回転
角度θが0度近傍となるとき1発のパルスWを出
力する。Dフリツプフロツプ39,40,41の
入力端子にはスイツチ42の各端子a,b,cが
接続されており、スイツチ42によつてDフリツ
プフロツプ39,40,41のいずれかに“1”
が加えられる。Dフリツプフロツプ39,40,
41はパルスWの立上り時にスイツチ42の出力
を取込む。従つて、Dフリツプフロツプ39,4
0,41から夫々出力される出力パルス数指示信
号L,M,Hはスイツチ42の切換によつてすぐ
に切換わるのではなく、検出対象が原点に復帰す
る時点で始めて切換わる。これは、回転途中でス
イツチ42を切換えて出力パルス数を変更した場
合にその変更時の原点から原点までの1回転にお
けるインクリメンタルパルス数を所定数に確保す
るためである。
次に位相変調型検出器(移相器)10の一例を
第4図に示す。
第4図において、ステータ(鉄心)1は4つの
励磁極A,B,C,Dを円周方向に90度の間隔で
配して成るもので、半径方向で対向する2つの励
磁極A及びCが1つの対を成し、励磁極B及びD
がもう1つの対を成している。励磁極対A及びC
(またはB及びD)には1次巻線2A及び2C(ま
たは2B及び2D)が差動的に巻回されている。
すなわち、各磁極A,B,C,Dにおいて端部に
向う磁束の方向を正相とすると、各巻線A及びC
(またはB及びD)によつて生じる磁束が互いに
逆相となるように巻回されている。
各励磁極A〜Dの端部に対して適宜のギヤツプ
を介在させて対峙するロータ3は、回転軸4と一
体に回転する。この回転軸4に、検出対象である
回転角度θが与えられる。ロータ3は、各ステー
タ励磁極A,B,C,Dを通る磁路のパーミアン
スを回転角度θに応じて変化させる形状を成して
いる。この第4図の例では、ロータ3は回転軸4
の中心に対して偏心して取付けられた円筒形状を
成している。この偏心した円筒形状によつて、ロ
ータ3の円筒側面と各極A,B,C,Dの端部と
の間に介在するギヤツプの距離が回転角度θに応
じて変化する。このギヤツプの変化によつて、ロ
ータ3の1回転につき1周期分の三角関数に相当
するパーミアンス変化が各極A,B,C,Dにも
たらされる。
A及びCから成る励磁極対とB及びDから成る
励磁極対は、90度位相のずれた交流信号によつて
別々に励磁される。極AとCの1次巻線2A及び
2Cが直列接続され、増幅器18(第1図)か
ら、正弦波信号Isinωtが印加される。また、極B
とDの1次巻線2B及び2Dが直列接続され、増
幅器19(第1図)から余弦波信号Icosωtが印
加される。
上記の構成において、各励磁極A,B,C,D
によつて夫々誘起される電圧を取り出すために2
次巻線7がステータ1に巻回される。第4図の例
では、励磁極A及びCに2次巻線7A及び7Cが
夫々同相で巻回され、励磁極B及びDに2次巻線
7B及び7Dが夫々同相で巻回されており、7A
及び7Cと7B及び7Dは互いに逆相である。こ
れらの2次巻線7A〜7Dが直列接続されて、各
励磁適A,B,C,Dにおいて夫々誘起された電
圧の合成信号Eが取り出されるようになつてい
る。正弦波信号Isinωtによつて励磁される磁極対
A,Cにおけるパーミアンス変化をcosθを用いて
示すとすると、余弦波信号Icosωtによつて励磁
される磁極対B,Dにおけるパーミアンス変化は
それよりも90度ずれているのでsinθを用いて表わ
すことができる。従つて、各磁極A〜Dの出力の
合成信号Eは前記第1式及び第2式のように回転
角度θに応じて位相ずれを生じた交流信号とな
る。
尚、位相変調型検出器10は第4図に示すよう
な無接触可変磁気抵抗型のものに限らず、その他
の位相器(例えばレゾルバ)を用いてもよい。
また、第1図の例では1回転当りのインクリメ
ンタルパルス数を選択するために基準のクロツク
パルス0の周波数を一定とし、励磁信号周波数
ωを変えることによつて行なつているが、これを
逆に周波数ωを一定とし、基準のクロツクパルス
P0の周波数を変えることによつて行なつてもよ
い。
以上のようにこの考案によれば1回転につき出
力するパルス数を自由に選択することのできるイ
ンクリメンタルエンコーダを提供することができ
る。従つて、従来のインクリメンタルエンコーダ
のように1回転当りの出力パルス数が固定されな
いので、用途変更などによりその1回転当りの出
力パルス数を変更する場合にもエンコーダそのも
のを取替える必要がなくなり、コストの低減をは
かることが可能となる。また、検出器の回転子に
歯またはスリツトを設けることなく、インクリメ
ンタル信号を得ることが可能となるので、高パル
ス数のインクリメンタルエンコーダを得る場合に
も回転子を大型化することなく、小型で高パルス
数のインクリメンタルエンコーダを容易に得るこ
とが可能となるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るインクリメンタルエン
コーダの一実施例を示すブロツク図、第2図はこ
の考案を原理的に説明するための波形図、第3図
は第1図における動作を示すタイミングチヤー
ト、第4図aは第1図における位相変調型検出器
の一例を示す側断面図、同図bはaの正面略図で
ある。 2A〜2D……1次巻線、7……2次巻線、1
0……位相変調型検出器、11……クロツクパル
ス発振器、12……クロツクパルス分周用のバイ
ナリカウンタ、13……周波数選択回路、24…
…サンプリング用のDフリツプフロツプ、25…
…回転方向検出回路、32……原点パルス発生回
路、43……出力パルス数指示回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 回転に応じて基準交流信号を位相変調した出
    力を生じる位相変調型検出器と、前記基準交流
    信号のN倍の周波数のクロツクパルスを発生す
    るクロツクパルス発生回路と、前記検出器の出
    力信号の所定位相毎に前記クロツクパルスの状
    態をサンプリングする回路とを具え、サンプリ
    ングされた信号をインクリメンタルパルスとし
    て出力することを特徴とする位相変調型検出器
    を用いたインクリメンタルエンコーダ。 2 前記クロツクパルス発生回路は、前記クロツ
    クパルスを1/N分周して前記基準交流信号の周 波数を設定する手段と、該基準交流信号の周波
    数設定のための分周率を選択的に切換える選択
    手段とを含み、該選択手段における分周率の選
    択によつて前記インクリメンタルパルスの1回
    転当りのパルス数を選択し得るようにしたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のインクリメンタルエンコーダ。 3 前記クロツクパルス発生回路は、前記サンプ
    リングに供される前記クロツクパルスの周波数
    を選択的に切換える手段を含み、この選択によ
    つて前記インクリメンタルパルスの1回転当り
    のパルス数を選択し得るようにしたことを特徴
    とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のイ
    ンクリメンタルエンコーダ。
JP5375681U 1981-04-16 1981-04-16 Expired JPS645203Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5375681U JPS645203Y2 (ja) 1981-04-16 1981-04-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5375681U JPS645203Y2 (ja) 1981-04-16 1981-04-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57168061U JPS57168061U (ja) 1982-10-22
JPS645203Y2 true JPS645203Y2 (ja) 1989-02-09

Family

ID=29850377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5375681U Expired JPS645203Y2 (ja) 1981-04-16 1981-04-16

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS645203Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0820274B2 (ja) * 1988-03-03 1996-03-04 株式会社エスジー 位置検出装置
JP7126212B2 (ja) * 2020-02-19 2022-08-26 有限会社ワイエスデイ 駆動装置、変調波レゾルバ装置、及び変調波レゾルバ装置の駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57168061U (ja) 1982-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4612503A (en) Rotation speed detection device having a rotation angle detector of inductive type
CA1171902A (en) Brushless dc motor
JPH08178611A (ja) バリアブルリラクタンス型角度検出器
US4475105A (en) System for detecting mechanical movement
CA1057352A (en) Brushless phase locked servo drive
US4556885A (en) System for detecting position or speed
JP2008151665A (ja) ホール素子を用いた回転位置検出方法およびホール素子レゾルバ
JPS6258445B2 (ja)
JPH0361126B2 (ja)
US4266176A (en) Induction motor slip frequency controller
JPS645203Y2 (ja)
JP4677366B2 (ja) モータ制御装置における状態検出装置
JP2624747B2 (ja) レゾルバ
JPH0131126B2 (ja)
JP3667465B2 (ja) リニアステッピングモータの位置検出方法及び装置
CN111829557B (zh) 旋转角度检测装置
JPH0230726Y2 (ja)
JPH0345139Y2 (ja)
JPH0125287Y2 (ja)
JPS624955B2 (ja)
JPS5958314A (ja) デジタル回転検出器
JPH0348467B2 (ja)
JPS61122504A (ja) 回転位置検出装置
JPH0356818A (ja) 回転角度検出装置
JPS645202Y2 (ja)