JPS643619B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、流れ作業ベルトに複数のステーシヨ
ン区画を連続的につなげるための搬送・組み立て
装置であつて、前記複数のステーシヨン区画に、
工作物を搬入・搬出するための互いに逆向きに運
動する２つの横送りコンベヤを介して前記流れ作
業ベルトに接続可能な搬送システムが配属されて
いる形式のものに関する。

従来の技術 通常の流れ作業においては工作物は、互いに相
前後して配置された複数の作業場を一定の給送状
態で通過しかつ各作業場を通過する毎に逐次完成
されて行く。この場合各作業場は、その都度前置
の作業場を通つて給送される工作物の到着如何に
かかつており、要するに同一の順送り式流れ作業
ベルトに所属したすべての作業場の作業周期は特
定のタクト（サイクルタイム）に拘束されている
訳である。作業員に欠員がある場合、工作物の流
れを中断させないために、当該作業場では、いわ
ゆる駆け持ち工員がさながら軽業師のように駆け
ずり回る羽目になる。この欠点を除くために、先
ず第１に各作業場に緩衝地帯を設けることによつ
て隣接作業場との或る程度の独立性が得られた。
次いで作業場における工員の作業条件の改善化が
進行する趨勢下で作業場を連鎖するための搬送装
置が作られた。これによつて、作業場の前後に緩
衝地帯を形成しつつ工作物を供給・搬出すること
が可能になる訳であるが、この場合個々の作業場
では、一定のサイクルを形成することなしに作業
が行われる。

発明の課題 しかしながら、この装置は一度組み立てると、
変動する工作物の加工及び操作に関しては融通性
がないという欠点を有している。

そこで本発明の課題は、このような欠点を取り
除くことである。

課題を解決するための手段 前記課題を解決した本発明によれば、複数のス
テーシヨン区画に、搬送可能及び任意に交換若し
くは互換可能なステーシヨンユニツトが装嵌可能
であつて、これらのステーシヨンユニツトがそれ
ぞれ、前記２つの横送りコンベヤを接続する固有
の搬送システムを有していて、当該作業工程のた
めに必要な制御装置を備えている。

作用及び効果 前記先行技術に対して、各ステーシヨンを可変
の互換可能なステーシヨンとして構成した本発明
は、組み立てられる機器の機種に関連して異なつ
た順序で組み立てを行う種々異なつた作業工程
を、装置の所要スペースを大きくすることなしに
申し分なく遂行させる搬送・組み立て装置が得ら
れるという利点を有している。迅速に装備の組み
換えを行いうることによつて、本発明の装置は、
種々異なつた小型機種シリーズを含んだ大型機種
シリーズを組み立てるために特に適している。そ
れというのは多数の専用作業場の設置が可能だか
らである。これによつて、この搬送・組み立て装
置は大型機種シリーズの範囲で製品には関係なく
任意に再使用可能である。個々の異種あるいは同
種のステーシヨンを任意に互換可能にしたことに
よつて、本発明の搬送・組み立て装置は組み立て
機種の加工段階に対応した申し分のない融通性を
有している。たとえば極端な場合、製品Ａのため
のすべての作業場を製品Ｂのための作業場にそつ
くり取換えることが可能である。これはひとえ
に、ステーシヨンの順序を、例えば作業場ステー
シヨン−緩衝ステーシヨン−自動加工ステーシヨ
ンのような順序に任意に組み合わせ可能だからで
ある。本装置のその他の利点は、不要の作業場ス
テーシヨンは置場に残留させておけるので、その
全長が比較的小さいということである。これによ
つて工作物の通過時間が一層短くなり、ひいては
又、工作物支持体数が僅かになり所要スペースも
小さくなる。しかも本装置は問題なく拡張可能で
ある。組み立て順序を任意に組み合わせることが
できるので、作業工程のオートメーシヨン化を後
日、有利な形式で簡単に実施することが可能であ
る。本発明の搬送・組み立て装置は特に工作物支
持体としてのコンベヤ上で組み立てるために適し
ているのみならず、単独作業場もしくは並列作業
場にも適している。さらに、作業場ステーシヨン
は搬送・組み立て装置の装嵌区画機構内に嵌め込
む以前に装備変換ができるので、新しいステーシ
ヨンの構成及びテストを本装置以外で行うことが
できるばかりでなく、装備時間を短縮化できると
いう別の利点も得られる。これによつて使用頻度
も一層高くなる。その他の利点を挙げれば、プラ
ンを組む際に空白場所をわざと明けておけば、付
加的な作業工程を後から組み込むことも可能であ
る。

また、本発明によれば、各ステーシヨンユニツ
トがそれぞれ、２つの横送りコンベヤを接続する
固有の搬送システム、例えばコンベヤベルト、こ
ろコンベヤ又は滑りレールを有していることによ
つて、流れ作業ベルトのサイクルに合わせること
なしに、ステーシヨンユニツトの各作業箇所で作
業を行なうことができるという利点が得られる。
各作業箇所の作業リズムは完全に独立して行なわ
れる。従つて、労働力の能力は完全に利用され、
わずかな能力しか有していない労働力でも、流れ
作業全体の流れを中断させることなしに利用する
ことができる。これは例えば学習段階のために重
要である。さらに、上記利点に関連して、処理さ
れる工作物を当該ステーシヨンに搬入及び搬出す
る際に緩衝部（緩衝ステーシヨン）を形成するこ
とができるという別の利点が得られる。このよう
な緩衝部の形成によつて、各作業ステーシヨンに
おける待機時間は短縮されるかあるいはまつたく
省かれる。

特許請求の範囲の従属項に記載した手段によつ
て、本発明による装置の有利な実施態様及び改良
が可能である。

実施例 次に図面に示した実施例について本発明の構成
を具体的に説明する。

第１図に示した搬送・組み立て装置は、組み木
ブロツク方式で構成されており、この場合例えば
作業場ステーシヨン５、相互緩衝ステーシヨン６
及び自動加工ステーシヨン７のような互換可能な
ステーシヨンのための、一様な装嵌区画機構が設
けられている。

作業ステーシヨン５は、例えば手作業用による
組み立て作業ステーシヨンであつて、自動加工ス
テーシヨン７は、全自動的に行なわれる加工作業
ステーシヨンのことである。また緩衝ステーシヨ
ン６は、別のステーシヨンにおける余剰生産量を
一時的にためておくためのステーシヨンを形成す
る。この緩衝ステーシヨン６は、例えば他のある
ステーシヨンが故障した時などに有効である。つ
まりこのような場合は、故障したステーシヨンで
処理されるべき工作物は、故障したステーシヨン
が修理されるまで緩衝ステーシヨン６にためてお
かれる。

第１図に示した流れ作業ベルト１には横送りコ
ンベヤ３ａ，３ｂが所属しており、この場合該横
送りコンベヤは、個々のステーシヨン区画２ａ，
２ｂ，２ｃ……へ工作物を搬入しかつ該ステーシ
ヨン区画から搬出するためのものである。

流れ作業ベルト１と横送りコンベヤ３ａ，３ｂ
との接続形式は種々のものが考えられるが、この
流れ作業ベルト１と横送りコンベヤ３ａ，３ｂと
は基本的には互いに独立している。流れ作業ベル
ト１上に存在する工作物は、例えば押しずらし部
材によつて流れ作業ベルト１から横送りコンベヤ
３ａ，３ｂにずらして搬入される。またこの押し
ずらし部材は、場合によつては、流れ作業ベルト
１上に設けられた整列部材と協働する。この整列
部材は、例えば不規則な間隔で搬送された１つ又
は多数の工作物をそろえ、次いでこれらの工作物
は前記押しずらし部材によつて流れ作業ベルト１
から横送りコンベヤ３ａ，３ｂに（又は横送りコ
ンベヤ３ａ，３ｂから流れ作業ベルト１に）押し
ずらして搬入される。

個々のステーシヨンは多種多様に構成され得
る。すでに述べた作業場ステーシヨン５、相互緩
衝ステーシヨン６、自動加工ステーシヨン７以外
に、また工作物のためのその他の加工ステーシヨ
ン又は処理ステーシヨンも考えられ得る。さら
に、外側寸法及び接続部が互いに合致している限
りにおいて、例えばリベツト打ち装置あるいはね
じ締結装置などのような別種ステーシヨンを任意
に使用することができる。個々のステーシヨン
は、置場８で待機せしめられかついつでも使用で
きる状態に整備される。使用の際にステーシヨン
は、搬送・組み立て装置の装嵌区画機構の任意の
ステーシヨン区画２ａ，２ｂ，２ｃ……を占める
ことができる。

第２図は、作業場ステーシヨン５及び相互緩衝
ステーシヨン６を作業位置に設置した状態で示し
た搬送・組み立て装置の概略図である。個々のス
テーシヨンは固有のコンベヤベルト又はころコン
ベヤ又は滑りレール４を備えており、それによつ
て流れ作業ベルト１に対して横送りコンベヤ３
ａ，３ｂが並列接続されるので、工作物搬送の方
向転換が行われる。ステーシヨンを可変の互換可
能なステーシヨンとして構成したことによつて、
該ステーシヨンは相互間で任意に互換することが
できる。各ステーシヨンは、この場合、装嵌区画
機構のステーシヨン区画２ａ，２ｂ，２ｃ……内
へ、しかも横送りコンベヤ３ａと３ｂとの間に嵌
め込まれて、そこでロツクもしくは位置固定され
る。各ステーシヨンは、この場合作業工程に必要
な制御装置を備えかつ又例えばステーシヨンを即
座に使用できる状態にするために、エネルギ供給
ラインを接続する急速カツプリング機構をも有し
ている。本搬送・組み立て装置には、いつでも使
用できるように整備された走行可能な交換ステー
シヨンを待機させた置場８が所属しており、それ
によつて本発明の搬送・組み立て装置の迅速な補
充及び（又は）組み換えが可能になる。本発明に
よる装置は、あらゆる形式のベルトコンベヤ装置
で適用可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、ステーシヨン区画へ進入する以前の
状態で示した本発明による搬送・組み立て装置の
原理図、第２図はステーシヨンを作業位置に装備
した状態にある本発明の搬送・組み立て装置の概
略図である。 １……流れ作業ベルト、２ａ，２ｂ，２ｃ……
ステーシヨン区画、３ａ，３ｂ……横送りコンベ
ヤ、４……滑りレール、５……作業場ステーシヨ
ン、６……相互緩衝ステーシヨン、７……自動加
工ステーシヨン、８……置場。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 流れ作業ベルト１に複数のステーシヨン区画
   ２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄを連続的につなげるため
   の搬送・組み立て装置であつて、前記複数のステ
   ーシヨン区画２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄに、工作物
   を搬入・搬出するための互いに逆向きに運動する
   ２つの横送りコンベヤ３ａ，３ｂを介して前記流
   れ作業ベルト１に接続可能な搬送システム４が配
   属されている形式のものにおいて、前記複数のス
   テーシヨン区画２ａ，２ｂ，２ｃ，２ｄに、搬送
   可能及び任意に交換若しくは互換可能なステーシ
   ヨンユニツト５，６，７が装嵌可能であつて、こ
   れらのステーシヨンユニツト５，６，７がそれぞ
   れ、前記２つの横送りコンベヤ３ａ，３ｂを接続
   する個有の搬送システム４を有していて、当該作
   業工程のために必要な制御装置を備えていること
   を特徴とする、可変の搬送・組み立て装置。 ２ 前記ステーシヨン区画２ａ，２ｂ，２ｃ，２
   ｄ及び交換可能なステーシヨンユニツト５，６，
   ７がエネルギ供給ライン接続用の急速カツプリン
   グ機構を備えている、特許請求の範囲第１項記載
   の搬送・組み立て装置。 ３ ステーシヨンがそれぞれ可動な作業場ステー
   シヨン５、相互緩衝ステーシヨン６、自動作業ス
   テーシヨン７として構成されており、その使用位
   置において搬送装置にロツク可能かつ位置固定可
   能である特許請求の範囲第１項記載の搬送・組み
   立て装置。