JPS643168Y2 - - Google Patents

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JPS643168Y2
JPS643168Y2 JP15147983U JP15147983U JPS643168Y2 JP S643168 Y2 JPS643168 Y2 JP S643168Y2 JP 15147983 U JP15147983 U JP 15147983U JP 15147983 U JP15147983 U JP 15147983U JP S643168 Y2 JPS643168 Y2 JP S643168Y2
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【考案の詳細な説明】 本考案は電子線装置、特に試料保持装置に改良
を加えた電子線装置に関するものである。
電子線装置の一例として特に透過型電子顕微鏡
を挙げると、その構造例としては、一般的に第1
図に示すようなものがある。これは、電子銃3
と、集束レンズ5とを内蔵し、集束レンズ5の下
方に励磁コイル8,10を備えた対物レンズ9を
配置し、更にその下方に中間レンズ11と投影レ
ンズ12とを備えた鏡筒1、及び鏡筒1の下方に
配置され且つ当該鏡筒1に固定されると共に内部
に投影スククリーン14を配置した中空の室13
を形成する観察室2からなつている。鏡筒1の中
央部分には電子銃3から発射された電子線の軸
(以下、便宜上光軸と言う)6に沿つて長手方向
に延びる中空孔7が形成されている。対物レンズ
9は、下方へ向けて突出し励磁コイル8によつて
励磁される上側磁極16と、上方へ向けて突出
し、また上側磁極16から下方へ所定の間隔を開
けて対称的に配置され、励磁コイル10によつて
励磁される下側磁極17とを有する。上側磁極1
6と下側磁極17との間には、励磁コイル10の
上空上に設けられた支持突起18と、この支持突
起18上に設置され、水平方向に移動可能な試料
移動ステージ19と、試料移動ステージ19上に
装填され且つ試料を支持する試料ホルダ15とか
らなる試料保持装置20が設けられている。
このような構成を有する透過型電子顕微鏡は、
その性能が年々向上し、分解能は固体試料の原子
的構造を結像するレベルまで向上してきており、
一般には高性能電子顕微鏡と言われている。この
高性能電子顕微鏡では、対物レンズ9の収差係数
は極限にまで小さくされ、その値は電子線の加速
電圧が、100kVの電子顕微鏡では球面収差係Cs、
色収差係数Cc共に1ミリメートル(mm)程度で
ある。
ところで、電子顕微鏡の性能決定に重要な役割
を果たす上記分解能は、理論的には次の式で表わ
される。
ここで、 δ:分解能(mm) Cs:対物レンズの球面収差係数(mm) λ:加速電子線の波長(mm) である。
この式からも明らかなように、固体のより忠実
な原子構造像を得るには、加速電圧を高くして電
子線の波長λを短くするか、または球面収差係数
Csをより小さくする必要がある。現状において
は、電子顕微鏡の最高の分解能は加速電圧が
1000kVで得られており、この時の電子線の波長
は、 λ=8.7×10-3Å 球面収差係数は、 Cs=2乃至3mm である。
ところが、電子線の波長λを小さくするには、
電子線の加速電圧を大幅に上昇させなければなら
ず、これを達成するためには製造コストが急激に
上昇する虞れがある。このため、1000kVの加速
電圧を生じさせることのできる高性能電子顕微鏡
は全世界で年間1乃至2台程度生産されるに過ぎ
ない。そこで、電子顕微鏡の分解能を経済的な問
題に左右されることなくより一層向上させるため
には、上記(1)式に基づき球面収差Csを小さくす
る必要がある。そして球面収差を小さくするため
に最良の措置は、対物レンズ9の上下側磁極1
6,17間距離を小さくし、試料保持装置20上
の試料と磁極16,17との距離、つまりワーキ
ング・デイスタンスを短くすることである。しか
しながら、このような措置を行なうとなると以下
の如き問題が新たに生じてくる。
即ち、試料保持装置20の一構成要素である試
料ホルダ15は最小でもこの軸方向の厚みが2mm
以上に設定されていることである。この厚さは試
料ホルダ15上に試料メツシユ及び試料を載置固
定し、試料傾斜作動部材を組込み、更にその上原
子構造像レベルの分解能を出し得るに充分な防振
性を持たせるために不可欠なものである。そし
て、この試料ホルダ15は試料交換棒により光軸
6に対して横方向から磁極間隙内に入し入れされ
る(いわゆるサイドエントリー方式)から、対物
レンズ9の磁極間隙は2mm以下にはできないこと
になる。このような事情により、従来においては
磁極間隙の最小値はほぼ2mmとし、これよりも小
さくするような対策は殆んど考慮されていなかつ
た。従つて対物レンズ9の球面収差についても、
磁極間隙を2mm以下にすればCs<1(mm)となる
ことが分つていながら実現化されていなかつた。
尚、一つの解決策として、対物レンズ9磁極間
隙を2mm以下とし、この磁極間に上側磁極16ま
たは下側磁極17の中空孔7を通して試料を光軸
6の方向に出し入れする(いわゆるトツプエント
リー方式)方法があるが、この場合は磁極におけ
る孔径は少なくとも5mm以上が実用上必要であ
る。このため、孔径の増大によつて逆に球面収差
が大きくなるという不具合が生じてしまう。
そして、このような問題は透過型の電子線装置
のみならず、走査型の電子線装置において分解能
を向上させたいという場合にも起こる。
本考案はこのような従来の問題点を一掃するた
めに為されたもので、その目的は、試料メツシユ
或いは試料の保持は充分に行なえ且つ充分なる防
振性を保有している上、2mm以下の対物レンズ磁
極間隙内に挿入、引出し可能な試料保持装置を備
えた電子線装置を提供することである。
本考案は、上記目的を達成するため、対物レン
ズの磁極近傍に試料移動ステージを設け、この試
料移動ステージ上に試料ホルダを設置するタイプ
の電子線装置において、対物レンズの上側磁極ま
たは下側磁極のうち少なくとも何れか一方を光軸
及び試料移動ステージに対して変位移動可能とす
る一方、試料移動ステージには試料ホルダを保持
する収容孔を上下方向に形成し、この収容孔内に
試料ホルダを嵌入させて保持すると共に、試料ホ
ルダに対しては、当該試料ホルダを観察位置に装
填した時、対物レンズ磁極の対向頂部間を横切る
ホルダ中央部の厚みをその周辺部の厚みよりも薄
く成形し、狭い対物レンズ磁極間隙内に試料を楽
に装脱できるようにしたことを特徴としている。
このような構成は、対物レンズ磁極に対応する試
料ホルダの中央部分に、磁極頂面径より充分に大
きな径を有する凹部を穿設して薄肉部を形成し、
試料ホルダ装填時にこの凹部に対物レンズ磁極の
頂部が収容されるようにすることによつて実現さ
れる。この薄肉部は例えば0.4乃至0.5mm程度の厚
さに設定されており、それ以外の部分は数ミリメ
ートルの厚さに設定される。試料メツシユを薄肉
部上に載置したとしてもその厚さは0.2mm程度で
あるから、対物レンズ磁極間隙の寸法を2mmより
小さく設定してあつても狭い磁極間隙内への試料
の設置は楽に行なえる。また、上記薄肉部を設け
たことによる強度或いは防振性の低下等は、当該
薄肉部以外の部分の厚みを大きくとつておくこと
により、充分補なうことができる。一方、対物レ
ンズ磁極の変位移動は、上側磁極または下側磁極
のうち少なくとも何れか一つを可動磁極とし、こ
の可動磁極を試料観察時における、試料移動ステ
ージと合致した第1の位置と、試料交換時におけ
る試料移動ステージから変位した第2の位置との
間で移動させることによつて行なう。この可動磁
極は観察時における合致位置から変位位置まで、
横方向即ち光軸に対して交差する方向へ移動でき
るよう構成してもよいし、或いは光軸方向へ前
進、後退移動できるようにしてもよい。試料の傾
斜は、試料移動ステージに何等かの傾斜機構を取
付けることによつて行ない得る。尚試料ホルダが
透過型の電子線装置内で使用される場合は凹部底
面には電子線透過用の孔が貫通して形成され、こ
の孔の部分に試料メツシユ及び試料が配設され
る。
以下本考案の実施例を添付の図面を参照して詳
細に説明する。
第2図乃至第4図は本考案の第1の実施例を示
す図である。これは透過型の電子線装置への適用
例を示すもので、この実施例にかかる電子線装置
は可動構造の上側磁極21を有する対物レンズ2
5を備えてなる。即ちヨーク40の対物レンズ2
5収容空間に面する側(下面)には光軸6に対し
てほぼ直交する方向に延びるガイド部22が設け
られ、下方から上方に向けて拡開する截頭円錐体
構造を有する対物レンズ25の上側磁極21はこ
のガイド部22に摺動可能に係合している。そし
てガイド部22の先端部分にあたるヨーク40に
はストツパ23が固定取付けされ、上側磁極21
がガイド部22に沿つて摺動し光軸6に対して位
置決めされた時ストツパ23に当接するようにな
つている。上側磁極21の側部には雌ねじ部27
が形成されこの雌ねじ部27には先端に雄ねじ部
28を有する駆動棒24が螺合する。駆動棒24
はシール部材26の介在のもとに鏡筒1に貫通保
持され対物レンズ25収容空間内に向けてストロ
ーク運動可能になつている。このため、駆動棒2
4を対物レンズ25の上側磁極21にねじ込みこ
の駆動棒を光軸6に対してほぼ直交する方向にス
トローク運動させることにより上側磁極21は、
第2図中実線で示すように、試料移動ステージに
対向し且つ光軸6に合致した第1の位置(試料観
察時における位置)と、同図中2点鎖線で示す試
料移動ステージ及び光軸から変位した第2の位置
(試料交換時における位置)との間で摺動運動す
ることができる。
一方、試料保持装置30は、励磁コイル10の
上板上に取付けられた支持突起18と、支持突起
18の上に水平方向即ち光軸6に対してほぼ直交
する方向に移動可能に設置された試料移動ステー
ジ31と、試料移動ステージ31上に装填され且
つ試料を支持する試料ホルダ32とからなる。
支持突起18は、テフロンその他の耐摩耗性に
富んだ材料からなり、試料移動ステージ31を滑
動可能に支持している。試料移動ステージ31
は、平面構造が円形または矩形状に形成され、上
方から下方へと拡開する截頭円錐体構造を有する
対物レンズ9の下側磁極17を充分に収容し得る
寸法の内径を有し且つ上下方向に延びる収容孔3
3が形成された板体からなる。そして収容孔33
の下半分部分34は截頭円錐体構造の下側磁極1
7を収容するよう上方から下方に向けて次第に拡
開する断面台形形状に形成されている。また、こ
の試料移動ステージ31の一側面とこれに対向す
る鏡筒1の内側面との間にはスプリング37が介
装される一方、試料移動ステージ31の反対側の
側面には、鏡筒1に装着されたねじ部材38に係
合して進退運動し、試料移動ステージ31及び試
料を一方向(例えばX軸方向)へ移動させるX駆
動棒39が当接している。そして、これらスプリ
ング37、ねじ部材38、X駆動棒39によつて
X移動機構を形成している。図には示してない
が、このX移動機構と同様の構造を有し、X移動
機構とは平面内でほぼ90゜の角度変位を以て同様
の作動を行うY移動機構が組込まれている。更に
また、図には示したないが、試料移動ステージ3
1を試料ホルダ32と共に傾斜させる試料傾斜機
構も取付けられている。
試料ホルダ32はほぼ円形状の平面形状を有す
る筒体からなり第4図に示すように、上方から下
方にかけて次第に拡開する台形状の断面形状を有
する凹部43が形成され中央部分には薄肉部5
2、外周部分には厚肉のフレーム部53を形成し
ている。凹部43は円錐台形状その他所定の形状
に穿設され、その径は下側磁極17の頂面径より
も充分に大きな径を有する。このため試料ホルダ
32を所定の位置に設定した時、下側磁極17の
頂部が凹部43内に入つても当該凹部43の内側
面に突当たることはない。また、この凹部43の
ほぼ中央部分においては受け部41を有する段付
構造の孔42が形成され、受け部41の上に試料
メツユ44が載置されると共に、試料メツシユ4
4の上には当該試料メツシユ44押え用の押え板
57がねじ45止めされる。更にまた試料ホルダ
32の外側面には、当該外側面から半径方向外方
に突出し且つ外周方向に沿つてリング状に延びる
突条部46,47が形成され、これら突条部4
6,47の間には溝部48が形成されている。一
方試料ホルダのセツト及び取外しは第3図に示す
ような試料交換棒49によつて行なわれる。この
試料交換棒49は棒体の先端に取付けられた板材
50を介して一対の支持片51が取付けられて成
り、この支持片51を試料ホルダ32の溝部48
に係合させることにより試料ホルダ32を抱える
ようにして保持する。
更に試料ホルダ32は数ミリメートルの厚さ寸
法を有している。そして一例として薄肉部52は
0.4乃至0.5mmに設定され、当該薄肉部52の上面
から受け部41までは約0.2mmの段が付けられて
いる。試料メツシユ44は、0.05乃至0.2mmの厚
さ寸法を有している。そして試料メツシユ44を
ねじ45で直接試料ホルダに押え固定する。尚第
2図中、符号55は鏡筒1の側面に取付けられ試
料交換棒49を摺動可能に保持すると共に、観察
される試料の試料交換室、符号56は試料交換室
55内を真空排気する真空ポンプである。
このような構成を有する試料保持装置30にお
いて、試料ホルダ(観察用の試料が支持されてい
るものとする)32を観察位置にセツトするに
は、まず駆動棒24を用いて上側磁極21を第2
図中2点鎖線で示す第2の位置へ移動させてお
く。次に、試料ホルダ32に試料交換棒49を係
合させ、試料ホルダ32を鏡筒1の側頭部即ち試
料交換室55から磁極間隙へ向け光軸6に略直交
する方向へ挿入する。この時対物レンズ25の上
側磁極21は光軸6から変位した位置にあるの
で、試料移動ステージ31の上方は広いスペース
が確保されている。従つて、試料ホルダ32を試
料交換棒49によつて試料ステージ31の光軸6
位置まで運ぶと共に試料移動ステージ31の孔3
3内へ試料ホルダを嵌入させ、次いで試料交換棒
49を離脱させる。すると試料ホルダ32の外側
面においてリング状に延びる突条部47が試料移
動ステージ31の収容孔33外周上面に係合し、
試料ホルダは所定の位置に設定される。この試料
ホルダ32の中央部分には薄肉部52が設けられ
ているから、当該試料ホルダ32が試料移動ステ
ージの収容孔33内に嵌入せしめられることによ
り下側磁極17に突当たることはない。次に、駆
動棒24を前方へ移動させ対物レンズ25の上側
磁極21を第2図中実線で示す第1の位置即ち試
料観察位置へと移動させる。試料観察位置まで移
動せしめられた上側磁極21はストツパ23に突
当たつて位置決めされる。試料ホルダ32は薄肉
部52及び試料メツシユ48を合せても1mm足ら
ずの厚さしかないから試料ホルダ32は上記極小
寸法に設定された磁極間隙に充分に挿入させるこ
とが可能でありこれによつてワーキングデイスタ
ンスを極めて小さな値にすることができる。そし
て、この状態でX或はY移動機構を操作すれば試
料の平面移動が行なえ、試料傾斜機構を操作すれ
ば試料傾斜が可能である。
いま、上下側磁極21,17における中空孔7
の孔径を0.7mm、最小磁極間隙寸法Dを1.3mm、磁
極頂面径を2mm、磁極頂角60゜の対物レンズにお
いて加速電圧を100kVで試料の観察を行なつたと
ころ、球面収差係数Csは約0.3mmとなつた。また、
この状態において対物絞りを駆使した明視野像、
暗視野像、電子回折像は、従来の対物レンズにお
けると同様の容易さで得られた。このことから電
子線の加速電圧を上昇させることなく、解像度の
よい原子構造像が得られることが分る。尚、試料
の観察視野を変えたい時はねじ部材38或いはこ
れに対応するY移動用の他のねじ部材を回転させ
ることにより試料移動ステージ31を水平移動さ
せて行なう。この時、試料ホルダ32の凹部43
は対物レンズ25の下側磁極17の磁極面の径よ
り充分に大きな径に開設してあるから当該試料ホ
ルダ32のフレーム部53が下側磁極17に干渉
することなく、試料の移動を行なわせることがで
きる。
尚この実施例において、対物レンズ25の上側
磁極21を光軸6に対してほぼ直交する方向へ移
動させるようにしたのは、対物レンズの磁極間隙
が1mmそこそこであるのに対して、通常は全体と
して数ミリメートルの厚さ寸法を有する試料ホル
ダ32を装填する時には、この試料ホルダを楽に
装填できるよう下側磁極17の上方に大きなスペ
ースを開けておき、試料ホルダを試料移動ステー
ジ31の収容孔33内に嵌入させた後は、実質的
には試料ホルダの厚さ寸法は薄肉部の0.4乃至0.5
mmの厚さ寸法を確保し、上側磁極21を観察位置
へ移動させた時には極めて小さなワーキング・デ
イスタンスを観保しようとするためである。従つ
て対物レンズ25の上側磁極21は、試料ホルダ
32装填時に邪魔にならない位置へ移動できれば
よく、このため上側磁極は光軸に沿つて上方に後
退するように構成してあつてもよい。しかも光軸
に沿つて磁極を移動させる方式を採つた場合は下
側磁極を光軸に沿つて移動させ、試料ホルダ32
装填時に所定のスペースを確保するようにしても
よい。
また、上記実施例においては透過型の電子線装
置の対物レンズ磁極ギヤツプ間に試料を挿入保持
するための試料保持装置30について説明してき
たが、走査型電子顕微鏡においても分解能を向上
させるために対物レンズ磁極間隙内に試料を挿入
することがある。かかる場合においても本考案を
有効に適用することができるが、試料ホルダとし
ては第4図に示すものの他、受け部41や孔42
等を形成してない構造のものを使用することがで
きる。
以上説明したように、本考案によれば、試料ホ
ルダに対物レンズ磁極の頂面径よりも充分に大き
な径を有する凹部を穿設し、この凹部内に対物レ
ンズの磁極頂部が収容されるように試料ホルダの
設定を行なうようにしたため、対物レンズ磁極間
隙を大幅に小さく設定してもスムーズに試料の挿
脱及び移動、傾斜ができるようになり、当該電子
線装置の分解能を向上させることが可能になる。
また、試料移動、試料傾斜に際しても試料ホルダ
のフレーム部が対物レンズ磁極に干渉することは
なく、最大限の試料の移動、傾斜を行なうことが
できる等種々の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来からの電子顕微鏡の一般的な構
造例を示す断面図、第2図は本考案の一実施例に
係わる試料ホルダを対物レンズ磁極間隙に設置し
た状態を示す断面図、第3図は上記実施例におけ
る試料ホルダを示す斜視図、第4図は試料ホルダ
の断面図である。 1……鏡筒、2……観察室、3……電子銃、5
……集束レンズ、6……電子線軸(光軸)、8,
10……励磁コイル、9,25……対物レンズ、
11……中間レンズ、12……投影レンズ、15
……試料、16,21……上側磁極、17……下
側磁極、19,31……試料移動ステージ、2
0,30……試料保持装置、32……試料ホル
ダ、33……収容孔、43……凹部、49……試
料交換棒。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上側磁極と、この上側磁極から所定の間隔を開
    けて配置された下側磁極とを有する対物レンズ
    と、対物レンズの磁極近傍に設けられた試料移動
    ステージと、対物レンズに向け電子線軸に対して
    交差する方向から試料交換棒によつて挿入され試
    料移動ステージ上に設置される試料保持用の試料
    ホルダとを備えた電子線装置において、上記対物
    レンズの上側磁極または下側磁極のうち少なくと
    も一方は試料観察時における、電子線軸と合致し
    た第1の位置と、試料交換時における、電子線軸
    から変位した第2の位置との間で移動可能とし、
    試料移動ステージにはその中心部に試料ホルダを
    保持する収容孔を上下方向に貫通して形成し、試
    料ホルダは上記試料移動ステージの収容孔内に嵌
    入配置されると共に当該試料ホルダのほぼ中央部
    には、対物レンズ磁極の頂面径よりも充分に大き
    な径を有する凹部を穿設したことを特徴とする電
    子線装置。
JP15147983U 1983-09-30 1983-09-30 電子線装置 Granted JPS6059458U (ja)

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JPS6059458U JPS6059458U (ja) 1985-04-25
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