JPS642792Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、走行玩具に係り、更に詳しくは剛性
を向上させた走行玩具に関するものである。

以下、図面に基づいて本考案の一実施例につい
て詳述する。

第１，２図は、本考案の一実施例を示す。

１は走行玩具であり、前輪を有するシヤシ２
と、該シヤシ２上に設けられると共に駆動輪を有
する駆動軸が回転自在に軸着されたゼンマイユニ
ツト３と、該ゼンマイユニツト３と上記シヤシ２
とを覆うボデイ４と、該ボデイ４と上記シヤシ２
とを締結するビス５とからなる。

上記シヤシ２は、矩形枠状のシヤシ本体２１
と、該シヤシ本体２１の前部に回転自在に軸着さ
れると共に左右両側端に従動輪である前輪２３が
各々固着された従動軸である前車輪２２とからな
る。

また、上記シヤシ本体２１は、前端中央に小円
形の係止孔２１ａが穿設されると共に、該係止孔
２１ａより後方の前部の左右両側に上端後部が鉤
状に形成された板状の係止爪２１ｂが各々立設さ
れ、かつ後部に穿設された略矩形の係合孔２１ｄ
の後端に係止縁２１ｃが水平板状に所定幅で突設
されると共に、上記係合孔２１ｄの前端に上記ゼ
ンマイユニツト３より狭い所定幅でかつ上端前部
が鉤状に形成された係止片２１ｅが上方に立設さ
れ、かつ合成樹脂材等の可撓性のある材料から形
成されている。

また、前記前車軸２２は、上記シヤシ本体２１
の前部に略矩形状に穿設された切欠孔２１ｆの両
側のシヤシの下面に略逆Ｕ字状に凹入形成された
車軸嵌合凹部２１ｇに嵌合されると共に、上記切
欠孔２１ｆの中央下側に略矩形状に突出形成され
た係止突片２１ｈにより下側から支持されること
によつて、前記シヤシ本体２１に回転自在に設け
られている。

一方、前記ゼンマイユニツト３は、前記係止爪
２１ｂに係止される断面略矩形の突条である前部
突条３１ａが前面に突出形成されると共に、前記
係止片２１ｅに係止される断面略矩形の突条であ
る後部突条３１ｂが後面に突出形成されたユニツ
トケース３１に、ゼンマイと歯車群とが各々収納
されると共にゼンマイ巻込軸を兼ねる駆動軸であ
る後車軸３２が両側端に駆動輪である後車輪３３
を固着しかつ上記歯車群と噛合する歯車を有して
回転自在に軸着されている。

また、一方前記ボデイ４は、自動車の外観形状
を模して殻形に形成されると共に窓孔４１ａ，４
１ｂ，４１ｃが穿設されたボデイ本体４１と、該
窓孔４１ａ，４１ｂ，４１ｃを覆うように上記ボ
デイ本体４１の上部内側に沿つて形成されワツシ
ヤであるスピードワツシヤ４３を介してルーフア
クセサリ４４と共に固定された透明アクリル材等
の透明材からなる窓部材４２とからなる。

上記窓部材４２の後端中央の下方には、先端が
前記係止片２１ｅの上面に衝合する細丸棒状のボ
ス４２ａが突設されている。

また、上記ボデイ本体４１は、前部下方に前記
係止孔２１ａに適合するネジ孔４１ｄが螺刻され
た細丸棒状の係止ピン４１ｅが突設されると共
に、後端中央の下方に前記係止縁２１ｃに係止さ
れるように下端後部が鉤状に形成された係止フツ
ク４１ｆが所定幅で立設され、かつ合成樹脂等の
可撓性のある材料から形成されている。

次に、その組付方法について説明する。

まず、ゼンマイユニツト３をシヤシ２に組付け
る場合には、係止爪２１ｂと前部突条３１ａ、ま
たは係止片２１ｅと後部突条３１ｂの何れか一方
を係合させた後、ゼンマイユニツト３をシヤシ本
体２側へ押圧衝合すると、上記係止爪２１ｂと係
止片２１ｅとの間隔が拡大するようにシヤシ本体
２１が下向に湾曲するので、前記突条３１ａが係
止爪２１ｂに係止されると共に、後部突条３１ｂ
が係止片２１ｅに各々係止されることによつて、
ゼンマイユニツト３がシヤシ２に係止して組付け
られる。

一方、ボデイ４をシヤシ２に組付ける場合に
は、係止ピン４１ｅのネジ孔４１ｄを係止孔２１
ａの位置に合わせて、ボデイ４をシヤシ２に対し
て押圧衝合すると、係止フツク４１ｆが係止縁２
１ｃに係止されるので上記係止孔２１ａを貫通し
て上記ネジ孔４１ｄにビス５を螺合させることに
よつて、ボデイ４がシヤシ２に係止して組付けら
れる。

この際、ボデイ４に突設したボス４２ａは、そ
の先端がシヤシ本体２１に立設した係止片２１ｅ
の上面に衝合するので、剛性が向上し、ゼンマイ
巻回時等の荷重作用時に生ずるボデイ４の変形や
シヤシ本体２１のそりを防止することができる。

このようにして、シヤシ２にゼンマイユニツト
３およびボデイ４を各々係止して組付けることに
よつて、走行玩具１を組付形成することができ
る。

尚、これらシヤシ２とゼンマイユニツト３、ボ
デイ４とは上記組付方法と逆の方法によつて各々
分解することができる。

即ち、ボデイ４は、ビス５を外した後、シヤシ
２に対してボデイ４の前部を上方に起上らせ、更
にボデイ４を上方に引上げることにより、係止フ
ツク４１ｆを係止縁２１ｃから外して、シヤシ２
から取外すことができる。

また、ゼンマイユニツト３は、シヤシ本体２１
を下向に湾曲させて係止爪２１ｂと係止片２１ｅ
との間隔をあけた後、前後部突条３１ａ，３１ｂ
との係止を外すことによつて、シヤシ２から取外
すことができる。

尚、本考案は、上記実施例に限定されることな
く、例えば図示は省略するが前記ボス４２ａを窓
部材４２の両側下面から下方へシヤシ本体２１の
上面に先端が衝合するようにして立設することが
できる。

本考案は、以上のように構成したので、次に示
すような実用上優れた効果がある。

(1) ボデイに突設したボスの先端がシヤシ本体に
立設した係止片の上面に衝合し、走行玩具に加
わる荷重をボスによつても支持するので、走行
玩具の剛性が向上し、ゼンマイ巻回時等の荷重
作用時におけるボデイの変形やシヤシのそりを
防止することができる。

(2) 荷重がボスによつても支持され分散するの
で、シヤシとゼンマイユニツト、ボデイとが外
れにくくなり、相互の取付が安定する。

(3) 剛性を向上させたにもかかわらず構造が簡単
であるので、製造し易く、かつコストが安価で
ある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は要部断
面側面図、第２図は分解斜視図である。 １……走行玩具、２……シヤシ、３……ゼンマ
イユニツト、４……ボデイ、５……ビス、２１…
…シヤシ本体、２１ａ……係止孔、２１ｂ……係
止爪、２１ｃ……係止縁、２１ｅ……係止片、２
１ｆ……切欠孔、２１ｇ……車軸嵌合凹部、２１
ｈ……係止突片、２２……前車軸（従動軸）、２
３……前輪（従動輪）、３１……ユニツトケース、
３２……後車軸（駆動軸）、３３……後輪（駆動
輪）、４１……ボデイ本体、４１ｆ……係止フツ
ク、４２……窓部材、４２ａ……ボス、４３……
スピードワツシヤ（ワツシヤ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シヤシと該シヤシを覆うボデイとを備えた走行
   玩具において、上記ボデイは、ボデイ本体と該ボ
   デイ本体の上部内側に沿つて形成された窓部材と
   からなり、該窓部材の下方にボスが突設され、か
   つ上記シヤシはシヤシ本体の上面にゼンマイユニ
   ツトを係止するように上端前部が鉤状に形成され
   た係止片が立設されてなり、該係止片の上面に上
   記ボスの先端が衝合されてなることを特徴とする
   走行玩具。