JPS642783Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパチンコ機械に関するものである。
従来、パチンコ機械において、セーフ穴の位置に
より、賞球数の異るものが用いられている。又特
定の条件になると、賞球数が変化するものも用い
られている。そしてこれらはいずれも遊戯客の趣
興に投じ賞用されている。

これらのパチンコ機械における賞球排出装置
は、一般に賞球用タンクと、これに連る賞球用樋
とがあり、パチンコ機械のセーフ穴に球が入る毎
に、樋中の球の一定数を区切つて排出するように
なつている。

ところがこのような装置は、機械的に形成され
るため、機構が複雑となり、故障を起し易い等の
欠点を有している。

この考案は上記の状況にかんがみてなされたも
ので、この考案の目的は簡易な機構で、賞球数を
一箇単位で任意に変化させることができ、故障の
起きにくく、さらに外部より簡単に賞球数指示を
可能にするパチンコ機械を提供することである。

この考案の構成を一実施例を示す図面について
述べると、セーフ球穴通路２に設けられ、セーフ
球を検出して信号を発するセーフ球検出器３；該
セーフ球検出器３に接続して設けられ、該セーフ
球検出器３からの信号により、予め記憶させられ
ている数値を、接続した加算回路４にもたらすデ
ータ入力回路５；該データ入力回路５に接続して
設けられ、該データ入力回路５に任意の数値を記
憶せしめる賞球設定装置６；前記データ入力回路
５に接続して設けられ、同データ入力回路５の発
する数値信号を集計し、その集計値を、接続した
プリセツトカウンタ８に出力する加算回路４；前
記加算回路４からもたらされる集計値により、接
続した一箇単位球補給装置７を制御するプリセツ
トカウンタ８；前記加算回路４及びプリセツトカ
ウンタ８により形成される排出球加算制御回路１
５；該回路１５に接続して設けられた、タイミン
グコントロール用タイミング発生回路９から成る
ことを特徴とするパチンコ機械である。なお図中
１０は球検知器、１１はストツパー、１２は樋、
１３は賞球排出口、１４は制御装置、１５は排出
球加算制御回路を示す。

これを詳述すると、セーフ球検出器３は、セー
フ球の通過を検出してこれにより信号を発する装
置であればよく、マイクロスイツチ、リードスイ
ツチ、又はホール素子、磁気ダイオード等を用い
た装置等各種のものが公知であり、これらを任意
に用いてよい。

データ入力回路５は、接続されているセーフ球
穴通路２の賞球数を記憶しておく回路で、一例と
してメモリ回路を用いる。又賞球数設定装置６
は、各データ入力回路５のメモリの記憶している
賞球数を、夫々設定する装置であつて、例えばデ
ジツトスイツチ等で、各賞球数を設定するか、又
は、外部の図示しない計算機等で任意に設定させ
得ることが可能な構造になつている。加算回路４
は、一例としてレジスターメモリ及び加算回路か
ら形成する。プリセツトカウンタ８は加算回路４
からもたらされる数値に基づき、一箇単位球補給
装置７を制御し、前記数値の賞球排出口１３へ排
出せしめる装置である。

一箇単位球補給装置７は、例えば実願昭51−
121293（実開昭53−41182号公報）号記載の考案等
により構成される装置で、パチンコ球を一箇単位
で供給できるようになつている。

この考案の作用について述べると、パチンコ機
械１の、セーフ球穴通路２に球が入ると、この球
はセーフ球検出器３により検出される。そしてこ
の検出器３に連るデータ入力回路５は、予め賞球
数設定装置６により一定数の数値が設定入力され
ており、この数値が、前記検出器３からの信号に
より、加算回路４にもたらされる。加算回路４は
上記の如くして複数のデータ入力回路５からもた
らされる数値を加算し、この加算した数値をプリ
セツトカウンタ８に転送する。プリセツトカウン
タ８は前記数値により一箇単位球補給装置７を作
動させて、賞球を、賞球排出口１３から、プリセ
ツトカウンタ８に転送された球数だけ排出する。

上記各回路、及び装置４，６，８の作用はタイ
ミング発生回路９によりタイミングコントロール
される。

即ちプリセツトカウンタ８に排出すべき球数数
値があるときは、新たな入力を加算回路４から受
け入れることはできないので、プリセツトカウン
タ８の数値が０になつた時に、これをタイミング
発生回路９が察知して、加算回路４から、数値を
プリセツトカウンタ８に転送させる。この転送後
は加算回路４の加算結果を蓄えるレジスタは０に
設定される。

なお前記制御装置１４は、マイクロコンピユー
タ等を使つて構成してもよく、又はLSI化するこ
とにより、これを一箇単位球補給装置７内に収納
して設けてもよく、又別に図示しないコンピユー
タ等に設けてもよい。

このように、この考案の装置によれば、作動部
分の少い、従つて故障の発生しにくい、賞球数を
一箇単位で任意に変化させることのできるパチン
コ機械を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、パチ
ンコ機械の概略を示す図である。 １……パチンコ機械、２……セーフ球穴通路、
３……セーフ球検出器、４……加算回路、５……
データ入力回路、６……賞球数設定装置、７……
一箇単位球補給装置、８……プリセツトカウン
タ、９……タイミング発生回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. セーフ球穴通路２に設けられ、セーフ球を検出
   して信号を発するセーフ球検出器３；該セーフ球
   検出器３に接続して設けられ、該セーフ球検出器
   ３からの信号により、予め記憶させられている数
   値を、接続した加算回路４にもたらすデータ入力
   回路５；該データ入力回路５に接続して設けら
   れ、該データ入力回路５に任意の数値を記憶せし
   める賞球設定装置６；前記データ入力回路５に接
   続して設けられ、同データ入力回路５の発する数
   値信号を集計し、その集計値を、接続したプリセ
   ツトカウンタ８に出力する加算回路４；前記加算
   回路４からもたらされる集計値により、接続した
   一箇単位球補給装置７を制御するプリセツトカウ
   ンタ８；前記加算回路４及びプリセツトカウンタ
   ８により形成される排出球加算制御回路１５；該
   回路１５に接続して設けられた、タイミングコン
   トロール用タイミング発生回路９から成ることを
   特徴とするパチンコ機械。