JPS642693Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はコードリール部の支持軸が容易に破損
しないようにした電気掃除機に関する。

〔従来の技術〕

この種電気掃除機は第１図に示すようなもので
あつて１は集塵ケース、２は本体ケースを示す。
そして本体ケース２内には第２図に示すようにモ
ータケース３とコードリールケース４とを有す
る。このコードリールケース内にはコードリール
部５が収納されて居り、その詳細を第３図に示
す。即ち第３図に於てコードリール部５は中心に
挿入された軸６により支持され回転し得るように
なつている。

この軸６の一端は第４図に示すように２つ割の
係止爪７，７ａを形成し、この係止爪７，７ａを
接点取付台８の略々中央の孔部９内に挿入し、こ
の孔部中央に突出した環状の突出部１０と係止さ
せる。

そして軸６の他端は適宜手段でコードリールケ
ース４の側部に支持され、巻枠１１，１２を保持
している。１３は両巻枠間に巻回するコードであ
り、１４，１５は摺動接触子を、又１６，１７は
前記接点取付台８に各一端を取付けられた固定接
触子を示す。１８は各固定接触子に夫々一端を接
続されたリード線でその他端は図示しないモータ
に接続されている。

然して接点取付台８は第２図に示すように仕切
壁１９に支持されている。

〔考案が解決しようとする課題〕

このようなコードリール部を有する電気掃除機
にあつては、誤まつて掃除機本体を落下させたよ
うな場合その衝撃力が接点取付台８の環状の突出
部１０から軸６の係止爪７，７ａに伝わりこの爪
７，７ａを折損することがある。

このように係止爪７，７ａが折損すると軸６は
巻枠１１，１２を支持し得なくなり、巻枠は脱落
し、コードリール部の機能が失われるという欠点
があつた。

〔課題を解決するための手段〕

本案は以上の課題を解決する為に考案されたも
ので本案によれば本体内に収納されたコードリー
ル部の支持軸の一端に複数割の係止爪を形成し、
この係止爪を前記コードリール部の固定側の接点
取付台に係止支持するものに於て、前記複数割の
係止爪間に前記接点取付台の固定接触子と接続す
るリード線を挿入させ、前記係止爪により前記リ
ード線を保持させてなるものである。

〔作用〕

本考案は本体内のコードリール部の支持軸の一
端に複数割の係止爪を形成し、この係止爪を前記
コードリール部の固定側の接点取付台に係止支持
するようにしたものに於て、前記複数割の係止爪
間に前記コードリール部の固定接触子と接続する
リード線を挿入保持させたものである。

〔実施例〕

以下本案の一実施例を第５図について説明す
る。そして第５図は説明の簡略化の為第１図乃至
第４図と同一部分を同一符号で示した。

本考案によればリード線１８を２つ割の係止爪
７，７ａ間に保持させたもので、このようにする
ことにより誤まつて電気掃除機を落下するような
事があつても前記のような衝撃力はリード線１８
が緩衝して２つ割の係止爪７，７ａが折損するよ
うな事はない。

従てコードリール部は何等機能を失う事なく作
動し得るものである。

〔考案の効果〕 以上のように本案によれば、係止爪間に接点取
付台の固定接触子と接続するリード線を挿入した
から、誤まつて電気掃除機を落下するようなこと
があつてもこのリード線により係止爪の変形が防
止され、折損する事がないからコードリール部の
機能も失われる事がなく、又係止爪によりリード
線を保持しているので、リード線を保持する為の
リブ等の保持部材を設ける必要がなく、便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの種電気掃除機の外観を示す斜視
図、第２図はモータケースとコードリールケース
とを示す斜視図、第３図は従来の支持手段により
支持されるコードリール部の斜視図、第４図は係
止爪と接点取付台との係止状態を示す横断面図、
第５図は本案による係止爪間にコードを挿入した
状態を示すコードリール部を除去した斜視図であ
る。 ５……コードリール部、６……支持軸、７，７
ａ……係止爪、８……接点取付台、１６，１７…
…固定接触子、１８……リード線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体内に収納されたコードリール部の支持軸の
   一端に複数割の係止爪を形成し、この係止爪を前
   記コードリール部の固定側の接点取付台に係止支
   持するものに於て、前記複数割の係止爪間に前記
   接点取付台の固定接触子と接続するリード線を挿
   入させ、前記係止爪により前記リード線を保持さ
   せてなる電気掃除機。