JPS642617B2 - - Google Patents

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JPS642617B2
JPS642617B2 JP16347784A JP16347784A JPS642617B2 JP S642617 B2 JPS642617 B2 JP S642617B2 JP 16347784 A JP16347784 A JP 16347784A JP 16347784 A JP16347784 A JP 16347784A JP S642617 B2 JPS642617 B2 JP S642617B2
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JP
Japan
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block copolymer
hydrogenated block
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hydrogenated
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JP16347784A
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JPS6142554A (ja
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Yoshikuni Akyama
Yasushi Kishimoto
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS642617B2 publication Critical patent/JPS642617B2/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性、耐候性に優れた水添ブロツ
ク共重合体組成物に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、ブロツク共重合体として、ハードセグメ
ントがビニル芳香族化合物(例えばスチレン)で
構成され、ソフトセグメントが共役ジエン化合物
(例えばブタジエンあるいはイソプレン)で構成
されているスチレン−ブタジエンブロツク共重合
体(例えばSBS)あるいはスチレン−イソプレン
ブロツク共重合体(例えばSIS)が知られてお
り、これらブロツク共重合体は、熱可塑性エラス
トマーとしてプラスチツクの改質、粘接着剤の改
質、アスフアルトの改質等、各種の工業用途にお
いて広範に有用されている。 しかしながら、これらブロツク共重合体は、そ
の分子内のソフトセグメントを構成する共役ジエ
ン化合物に由来する主鎖および側鎖の不飽和結合
に起因し、耐熱性、耐候性が劣る欠点を有してお
り、このためその実用用途は限られた耐熱、耐候
性の範囲にあるのが現状である。 こうした欠点を解消するため、これらビニル芳
香族化合物−共役ジエン化合物のブロツク共重合
体を水素添加することによつてビニル芳香族化合
物−オレフイン化合物のブロツク共重合体に変性
し、耐熱性、耐候性の改良された水添ブロツク共
重合体を得ることが知られている。 このような水素添加されたブロツク共重合体の
製法としては、例えば特公昭42−8704号、特公昭
43−6636号、特公昭45−20504号、特公昭46−
20814号、特公昭48−3555号等に記載されており、
これら製法で得られる水添ブロツク共重合体はそ
のソフトセグメント部の構造が未水添時のソフト
セグメント部の共役ジエン化合物の結合形式に起
因し、エチレン単位、ブチレン単位あるいは、プ
ロピレン単位の組合せからなる結合構造を有して
いる。この様な構造を有する水添ブロツク共重合
体は、未水添のブロツク共重合体と比べ耐熱性、
耐候性は著しく改善されるものの、水添ブロツク
共重合体は依然としてその耐熱性、耐候性におい
て十分でなく物性の低下が見られ、さらに耐熱
性、耐候性の向上した水添ブロツク共重合体が望
まれているのが現状である。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明は、耐熱性、耐候性、耐着色性に優れた
水添ブロツク共重合体組成物を提供することを目
的とする。 〔問題点を解決するための手段及び作用〕 本発明は水添ブロツク共重合体に特定の構造を
有するヒンダードアミン系化合物を添加すること
により水添ブロツク共重合体の耐熱性、耐候性が
顕著に改良されることを見い出し本発明に達し
た。 すなわち本発明第1の組成物は、(a)少なくとも
1個のビニル芳香族化合物を主体とする重合体ブ
ロツクAと、少なくとも1個の水素添加された共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロツクBと
からなる水添ブロツク共重合体100重量部に、(b)
コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエチル)
−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン重縮合物、4−ベンゾイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−
〔2−{3−(3,5−ジ第3ブチル−4−ヒドロ
キシフエニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−
4−{3−(3,5−ジ第3ブチル−4−ヒドロキ
シフエニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、ポリ−〔{6−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)イミノ}−1,
3,5−トリアジン−2,4−ジイル〕〔4−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イ
ミノ〕ヘキサメチレン−〔4−(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジル)イミノ}〕の中から選
ばれるヒンダードアミン系化合物0.01〜3重量部
を含有することを特徴とする耐熱性、耐候性に優
れた水添ブロツク共重合体組成物であり、さら
に、本発明の第2の組成物は、 (1) 少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロツクAと、少なくとも1個の
水素添加された共役ジエン化合物を主体とする
重合体ブロツクBとからなる水添ブロツク共重
合体100重量部 (2) ポリオレフイン5〜400重量部 (3) コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン重縮合物、4−ベンゾイ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、1−〔2−{3−(3,5−ジ第3ブチ
ル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニルオ
キシ}エチル〕−4−{3−(3,5−ジ第3ブ
チル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニル
オキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)イミノ}−1,3,5−トリア
ジン−2,4−ジイル〕〔4−(2,2,6,6
−テトラメチルピペリジル)イミノ〕ヘキサメ
チレン−〔4−(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジル)イミノ}〕の中から選ばれるヒン
ダードアミン系化合物0.01〜5重量部を含有す
ることを特徴とする耐熱性、耐候性に優れた水
添ブロツク共重合体組成物である。 以下、本発明に関して詳しく述べる。 本発明で用いられる水添ブロツク共重合体は、
少なくとも1個のビニル芳香族化合物を主体とす
る重合体ブロツクAと、少なくとも1個の水素添
加された共役ジエン化合物を主体とする重合体ブ
ロツクBとからなる構造を有しており、例えば、
A−B−A、B−A−B−A、B−A−B−A−
B、(A−B)−4−Si、(B−A−B)−4Si、A−B
およびこれらの混合物等からなる水添ブロツク共
重合体が挙げられる。そして、該水添ブロツク共
重合体はビニル芳香族化合物を5〜95重量%、好
ましくは10〜80重量%含み、さらにビニル芳香族
化合物を主体とする重合体ブロツクAが、ビニル
芳香族化合物重合体ブロツクまたは、ビニル芳香
族化合物を50重量%を超え、好ましくは70重量%
以上含有するビニル芳香族化合物と水素添加され
た共役ジエン化合物との共重合体のブロツク構造
を有しており、そしてさらに、水素添加された共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロツクB
が、水素添加された共役ジエン化合物重合体ブロ
ツク、または水素添加された共役ジエン化合物を
50重量%を超え、好ましくは70重量%以上含有す
る水素添加された共役ジエン化合物とビニル芳香
族化合物との共重合体のブロツク構造を有するも
のである。また、これらビニル芳香族化合物を主
体とする重合体ブロツクA、水素添加された共役
ジエン化合物を主体とする重合体ブロツクBは、
それぞれの重合体ブロツクにおける分子鎖中の水
素添加された共役ジエン化合物またはビニル芳香
族化合物の分布がランダム、テーパード(分子鎖
に沿つてモノマー成分が増加または減少するも
の)、一部ブロツク状またはこれらの任意の組合
せで成つていてもよく、ビニル芳香族化合物を主
体とする重合体ブロツクおよび水素添加された共
役ジエン化合物を主体とする重合体ブロツクがそ
れぞれ2個以上ある場合は、各ブロツクはそれぞ
れが同一構造であつてもよく、異なる構造であつ
てもよい。 水添ブロツク共重合体を構成するビニル芳香族
化合物としては、例えばスチレン、α−メチルス
チレン、ビニルトルエン、p−tert−ブチルスチ
レン等のうちから1種または2種以上が選ばれ、
中でもスチレンが特に好ましい。また水素添加さ
れた共役ジエン化合物を構成する水添前の共役ジ
エン化合物としては、例えばブタジエン、イソプ
レン、1・3−ペンタジエン、2・3−ジメチル
−1・3−ブタジエン等のうちから1種または2
種以上が選ばれ、中でもブタジエン、イソプレン
およびこれらの組合せが好ましい。そして、水添
される前の共役ジエン化合物を主体とする重合体
ブロツクは、そのブロツク中におけるミクロ構造
を任意に選ぶことが出来、例えばポリブタジエン
ブロツクにおいては、1,2−ミクロ構造が20〜
50%、好ましくは25〜45%である。 該水添ブロツク共重合体の数平均分子量は、
5000〜1000000、好ましくは10000〜800000、更に
好ましくは30000〜300000の範囲であり、分子量
分布(重量平均分子量と数平均分子量の比)は10
以下である。さらに水添ブロツク共重合体の分子
構造は、直鎖状、分岐状、放射状あるいは、これ
らの任意の組合せのいずれであつてもよい。 本発明で供する水添ブロツク共重合体は上記し
た構造を有するものであれば、どのような製造方
法で得られるものであつてもかまわない。例えば
特公昭40−23798号に記載された方法により、リ
チウム触媒等を用い、不活性溶媒中でビニル芳香
族化合物−共役ジエン化合物ブロツク共重合体を
合成し、そしてさらに特公昭42−8704号に記載さ
れた方法により、不活性溶媒中で水添触媒の存在
下に水素添加して合成することができる。その
際、ビニル芳香族化合物−共役ジエン化合物ブロ
ツク共重合体の共役ジエン化合物に基づく脂肪族
二重結合は少なくとも80%を水素添加ならしめ、
共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロツクを
形態的にオレフイン性化合物重合体ブロツクBに
変換させることができる。また、ビニル芳香族化
合物を主体とするブロツクAおよび必要に応じて
共役ジエン化合物を主体とする重合体ブロツク中
に共重合されているビニル芳香族化合物に基づく
芳香族二重結合の水素添加率については特に制限
はないが、水素添加率を20%以下にするのが好ま
しい。水添ブロツク共重合体中に含まれる未水添
の脂肪族二重結合の量は、赤外分光光度計や、核
磁気共鳴装置等を用いた機器分析などにより容易
に知ることができる。 つぎに本発明で(b)成分および(3)成分として用い
るヒンダードアミン系化合物は、水添ブロツク共
重合体組成物の耐熱性、耐候性を改良するための
必須成分である。該ヒンダードアミン系化合物
は、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン重縮合物(分子量2000以上) 4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン
【式】 1−〔2−{3−(3,5−ジ第3ブチル−4−
ヒドロキシフエニル)プロピオニルオキシ}エチ
ル〕−4−{3−(3,5−ジ第3ブチル−4−ヒ
ドロキシフエニル)プロピオニルオキシ}−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)イミノ}−1,3,5−トリアジン−2,
4−ジイル〕〔4−(2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジル)イミノ〕ヘキサメチレン−〔4−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)イ
ミノ}〕(分子量2500以上〕 の中から好適に選ぶことができ、これらヒンダー
ドアミン系化合物は、ベンゾトリアゾール系化合
物あるいは塩素化ベンゾトリアゾール系化合物の
紫外線吸収剤と比べ、水添ブロツク共重合体組成
物に及ぼす耐熱性、耐候性への効果はその使用量
が約1/2〜1/10で済み、少量で効果を発現できる
特徴を有する。 該ヒンダードアミン系化合物の使用量は、第1
の組成物においては水添ブロツク共重合体100重
量部当り0.01〜3重量部、第2の組成物にあつて
は水添ブロツク共重合体100重量部当り0.01〜5
重量部の範囲において好適に選ぶことができる。
上記範囲の下限未満の量では添加の効果がなく上
記範囲の上限を超える量ではメリツトがない。第
2の組成物はポリオレフインを含有しており、そ
の劣化を防止する必要性から上記のように上限の
量を多くする必要がある。 またさらに、該ヒンダードアミン系化合物は上
述した耐熱性、耐候性の改善のほかに、非芳香族
系ゴム用軟化剤を含む本発明の水添ブロツク共重
合体組成物において、成形時およびウエザ・オ・
メータによる耐候老化試験においても非芳香族系
ゴム用軟化剤のブリードアウト現象を皆無もしく
は微少にとどめることができる効果を有するもの
である。 本発明の第1及び第2の組成物においては更に
ヒンダードフエノール系化合物を添加することが
できる。ここでヒンダードフエノール系化合物
は、水添ブロツク共重合体組成物の耐熱性、耐候
性を改良する上でヒンダードアミン系化合物と併
用することにより、さらにこれら性能を向上なら
しめる効果を有するものであり、一般にヒンダー
ドフエノール系酸化防止剤として知られているも
のであり、例えば2,6−ジ第3ブチル−4−メ
チルフエノール、2,2′−メチレンビス(4−メ
チル−6−第3ブチルフエノール)、2,2′−メ
チレンビス(4−エチル−6−第3ブチルフエノ
ール)、1,3,5−トリス(4−第3ブチル−
3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イ
ソシアヌレート、1,3,5−トリメチル−2,
4,6−トリス(3,5′−ジ第3ブチル−4−ヒ
ドロキシ−ベンジル)ベンゼン、トリス(3,5
−ジ第3ブチル−4−ヒドロキシ−フエニル)イ
ソシアヌレート、オクタデシル3−(3′,5′−ジ
第3ブチル−4′−ヒドロキシフエニル)プロピオ
ネート、テトラキス−〔メチレン3−(3′,5′−ジ
第3ブチル−4′−ヒドロキシフエニル)プロピオ
ネート〕メタン等が挙げられる。これらヒンダー
ドフエノール系化合物の使用量は、水添ブロツク
共重合体100重量部当り、第1の組成物において
は0.05〜3重量部、第2の組成物においてはポリ
オレフインの存在を考慮して0.05〜5重量部の範
囲において好適に選ぶことができ、この使用によ
り耐熱性、耐候性、耐着色性はヒンダードアミン
単独の使用の場合よりもより一層改善される(相
乗効果)ほかに、ヒンダードアミン系化合物と併
用することにより、非芳香族系ゴム用軟化剤を含
む本発明の水添ブロツク共重合体組成物において
非芳香族系ゴム用軟化剤のブリードアウト現象を
皆無もしくは微少にとどめることができる相乗効
果も有するものである。ヒンダードフエノール系
化合物が上記範囲の下限の量未満ではヒンダード
アミン系化合物にヒンダードフエノール系化合物
を添加した場合の耐熱性、耐候性、耐着色性の改
善の相乗効果が発現せず、上記範囲の上限の量を
超えて添加してもメリツトがない。 また本発明の第1及び第2の組成物においては
更にフオスフアイト系化合物を添加することがで
きる。ここでフオスフアイト系化合物は、水添ブ
ロツク共重合体組成物の耐熱性、耐候性を改良す
る上でヒンダードアミン系化合物および必要に応
じてヒンダードフエノール系化合物と併用するこ
とにより、さらにこれらの性能を向上させる効果
(相乗効果)を有するものであり、一般にリン系
酸化防止剤として知られているものであり、例え
ばトリ−フエニルフオスフアイト、トリス(ノニ
ルフエニル)フオスフアイト、2,4−ジ第3ブ
チルフエニルフオスフアイト、ビス−ステアリル
−ペンタエリスリトール−ジフオスフアイト等が
挙げられる。これらフオスフアイト系化合物の使
用量は、水添ブロツク共重合体100重量部当り第
1の組成物においては0.1〜3重量部、第2の組
成物においてはポリオレフインの存在を考慮して
0.1〜5重量部の範囲において好適に選ぶことが
でき、耐熱性、耐候性の改善のほかに、ヒンダー
ドアミン系化合物および必要に応じてヒンダード
フエノール系化合物と併用することにより、非芳
香族系ゴム用軟化剤を含有せしめた場合の本発明
の水添ブロツク共重合体組成物において非芳香族
系ゴム用軟化剤のブリードアウト現象を皆無もし
くは微少にとどめることができる相乗効果も有す
るものである。フオスフアイト系化合物の使用量
が上記範囲の下限の量未満の場合は、ヒンダード
アミンにフオスフアイト系化合物を添加した場合
の耐熱性、耐候性、耐着色性の改善の相乗効果が
発現せず、上記範囲の上限の量を超えて添加して
もメリツトはない。 さらに本発明の第1及び第2の組成物において
は、非芳香族系ゴム用軟化剤を添加することがで
きる。ここで、非芳香族系ゴム用軟化剤は、水添
ブロツク共重合体組成物に柔軟性および加工性を
付与し、さらに最終組成物の経済性の改善をする
上で有用な添加物である。該非芳香族系ゴム用軟
化剤は、例えば鉱物油系軟化剤で一般にパラフイ
ン系およびナフテン系に分類されるゴム希釈オイ
ルを使用することができ、そのなかでもパラフイ
ン系オイルが好ましく、さらにパラフイン系の中
でも芳香族環成分の少ないものが耐老化性上使用
することができる。これら非芳香族系ゴム用軟化
剤は、38℃における動粘度が15〜600cst、流動点
が−8〜−20℃、初留点(IBP)が230℃以上、
引火点(COC)が170〜300℃の諸性状を示すも
のが好ましい。なお非芳香族系ゴム用軟化剤の使
用量は、水添ブロツク共重合体100重量部当り5
〜300重量部であり、5重量部未満の場合は柔軟
性の改善効果及び経済性の改善効果に乏しく、
300重量部を超える使用は、得られる水添ブロツ
ク共重合体組成物の機械的強度を低下させるため
好ましくない。 つぎに本発明の第2の組成物の(2)成分として用
いるポリオレフインは、水添ブロツク共重合体組
成物の加工性および硬度、耐熱変形性および機械
的強度を改善する上で有用であり、該ポリオレフ
インとしては、例えばポリエチレンおよびポリプ
ロピレン、プロピレンとエチレン、1−ブテン等
のα−オレフインとのブロツクコポリマーやラン
ダムコポリマー等が使用できる。なおポリオレフ
インの使用量は、水添ブロツク共重合体100重量
部当り5〜400重量部であり5重量部未満の場合
は、加工性および硬度の改善上好ましくなく、
400重量部を超える場合は得られる組成物の硬度
が高くなりすぎ柔軟性が失われ好ましくない。 また本発明での第1及び第2の組成物において
無機充填剤を含有せしめることができる。無機充
填剤は、得られる組成物の硬度の改善および増量
剤として経済性の改善をする上で有用であり、該
無機充填剤としては、例えば炭酸カルシウム、タ
ルク、クレー、合成ケイ酸(ホワイトカーボン)、
酸化チタン、カーボンブラツク、硫酸バリウム等
が使用できる。なお無機充填剤の使用量は、水添
ブロツク共重合体100重量部当り10〜500重量部で
あり、10重量部未満の場合は経済性の改善効果に
乏しく、硬度を高める効果も顕著ではなく、500
重量部を超える場合は、得られる組成物の硬度が
高くなり柔軟性の低下が起こり、さらに機械的強
度も低下し実用特性上好ましくない。 本発明は、上記した成分からなる耐熱性、耐候
性の改善を目的とした水添ブロツク共重合体組成
物に関するものであり、以下に若干の実施例を示
すが、これは本発明をより具体的に説明するもの
であつて、本発明をこれらの例に限定するもので
はない。 実施例 1〜4 水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
の構造を有する水添ブロツク共重合体を合成し、
そのポリマー溶液に、4−ベンゾイルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(A−
2)を水添ブロツク共重合体100重量部に対し、
0.05重量部添加後、脱溶媒し、ヒンダードアミン
系化合物入りの水添ブロツク共重合体組成物を得
た。同様にして、ポリスチレン−水素添加された
ポリブタジエン−ポリスチレンの構造を有する水
添ブロツク共重合体、(水素添加されたポリブタ
ジエン−ポリスチレン−水素添加されたポリブタ
ジエン)−4−Siの構造を有する水添ブロツク共重
合体を合成し、上記と同じヒンダードアミン系化
合物を0.05重量部添加した。これらポリマーを
140℃エアーオーブン中にて10時間放置し耐熱劣
化試験を行ない諸物性を測定し、その結果を表1
に載せた。 比較例 1〜4 実施例1〜4で合成した4種の構造を有する水
添ブロツク共重合体をそのまま脱溶媒し、ヒンダ
ードアミン系化合物およびその他の劣化防止剤を
全く含まない水添ブロツク共重合体を得て、実施
例1〜4と同様の耐熱劣化試験を行ない諸物性を
測定し、その結果を表1に載せた。 実施例 5、6 水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
の構造を有する水添ブロツク共重合体を合成し、
そのポリマー溶液にコハク酸ジメチル−1−(2
−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物(A−
1)を水添ブロツク共重合体100重量部当り0.1重
量部添加後、脱溶媒し、ヒンダードアミン系化合
物入りの水添ブロツク共重合体組成物を得た。同
様にして、ポリスチレン−水素添加されたポリブ
タジエン−ポリスチレンの構造を有する水添ブロ
ツク共重合体にも上記のヒンダードアミン系化合
物を0.1重量部添加した。これらのポリマーをウ
エザ・オ・メータ(カーボンアーク、40℃、湿度
50%)にて耐候劣化試験を行ない諸物性を測定
し、その結果を表2に載せた。 比較例 5、6 実施例5、6で合成した2種の構造を有する水
添ブロツク共重合体をそのまま脱溶媒し、ヒンダ
ードアミン系化合物およびその他の劣化防止剤を
全く含まない水添ブロツク共重合体を得て、実施
例5、6と同様の耐候劣化試験を行ない諸物性を
測定し、その結果を表2に載せた。 比較例 7〜10 実施例5、6で合成した2種の構造を有する水
添ブロツク共重合体のポリマー溶液にそれぞれ、
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフエニル)−ベ
ンゾトリアゾール(チヌビンP)または2−(3′,
5′−ジ第3ブチル−2′−ヒドロキシフエニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール(チヌビン327)
を水添ブロツク共重合体100重量部当り0.3重量部
添加し、脱溶媒して、ベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤入り、または塩素化ベンゾトリアゾール
系紫外線吸収剤入りの水添ブロツク共重合体組成
物を得た。つづいて、実施例5、6と同様の耐候
劣化試験を行ない諸物性を測定し、その結果を表
2に載せた。 実施例 7〜11 実施例5で合成した水添ブロツク共重合体のポ
リマー溶液に、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)イミノ}−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル〕〔4−(2,2,6,6
−テトラメチルピペリジル)イミノ〕ヘキサメチ
レン−〔4−(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジル)イミノ}〕(A−4)を水添ブロツク共重
合体100重量部当り0.2重量部およびパラフイン系
プロセスオイル(出光興産社製ダイアナプロセス
オイルPW−380)を60重量部を添加し、さらに
オクタデシル3−(3′,5′−ジ第3ブチル−4′−ヒ
ドロキシフエニル)プロピオネート
(Irganox1076;チバガイギー社製)、テトラキス
−〔メチレン3−(3′,5′−ジ第3ブチル−4′−ヒ
ドロキシフエニル)プロピオネート〕−メタン
(Irganox101;チバガイギー社製)、トリノニル
フエニルフオスフアイト(TNP)、2,4−ジ第
3ブチルフエニルフオスフアイト(フオスフアイ
ト168;チバガイギー社製)を表3に示す配合で
添加し、脱溶媒後2.5ミクロンの炭酸カルシウム
を50重量部添加して、本発明の水添ブロツク共重
合体組成物を得た。これらポリマーを140℃のエ
アーオーブン中にて10時間放置した耐熱劣化試験
およびウエザ・オ・メーターによる耐候劣化試験
を行なつた。その結果を表3に載せた。 実施例 12、13 水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
−水素添加されたポリブタジエン−ポリスチレン
の構造を有する水添ブロツク共重合体、パラフイ
ン系プロセスオイル、ポリプロピレン(旭化成ポ
リプロピレンM−1300)、1−〔2−{3−(3,5
−ジ第3ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル〕−4−{3−(3,5−
ジ第3ブチル−4−ヒドロキシフエニル)プロピ
オニルオキシ}−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン(A−3)、Irganox1010、高級脂肪
族エステルで表面処理した平均粒径2.5ミクロン
の炭酸カルシウムを、表4に示す組成で配合し、
水添ブロツク共重合体組成物を得た。これら組成
物について耐熱劣化試験および耐候劣化試験を行
ないその結果を表4に載せた。 比較例 11 ヒンダードアミン系化合物およびIrganox1010
を含まず、その他の配合を実施例13と同じにした
水添ブロツク共重合体組成物について耐熱劣化試
験および耐候劣化試験を行ないその結果を表4に
載せた。
【表】
【表】
【表】
【表】
〔発明の効果〕
本発明に係る水添ブロツク共重合体組成物に特
定の構造を有するヒンダードアミン系化合物を含
有せしめた組成物は、水添ブロツク共重合体が本
来有している耐熱性、耐候性が更に改良される。
また、従来公知の紫外線吸収剤を用いたものに比
べ耐着色性がより改良される。 また、水添ブロツク共重合体にポリオレフイン
と特定のヒンダードアミン系化合物を含有せしめ
た組成物は耐熱性、耐候性、耐着色性の他に加工
性、硬度、耐熱変形性および機械的強度に優れ
る。このように本発明の工業的意義は大きいもの
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 少なくとも1個のビニル芳香族化合物を
    主体とする重合体ブロツクAと、少なくとも1
    個の水素添加された共役ジエン化合物を主体と
    する重合体ブロツクBとからなる水添ブロツク
    共重合体100重量部に (b) コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエ
    チル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
    トラメチルピペリジン重縮合物、4−ベンゾイ
    ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
    リジン、1−〔2−{3−(3,5−ジ第3ブチ
    ル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニルオ
    キシ}エチル〕−4−{3−(3,5−ジ第3ブ
    チル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニル
    オキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペ
    リジン、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラ
    メチルブチル)イミノ}−1,3,5−トリア
    ジン−2,4−ジイル〕〔4−(2,2,6,6
    −テトラメチルピペリジル)イミノ〕ヘキサメ
    チレン−〔4−(2,2,6,6−テトラメチル
    ピペリジル)イミノ}〕の中から選ばれるヒン
    ダードアミン系化合物 0.01〜3重量部 を含有することを特徴とする耐熱性、耐候性に
    優れた水添ブロツク共重合体組成物。 2 (1) 少なくとも1個のビニル芳香族化合物を
    主体とする重合体ブロツクAと、少なくとも1
    個の水素添加された共役ジエン化合物を主体と
    する重合体ブロツクBとからなる水添ブロツク
    共重合体100重量部 (2) ポリオレフイン 5〜400重量部 (3) コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエ
    チル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テ
    トラメチルピペリジン重縮合物、4−ベンゾイ
    ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
    リジン、1−〔2−{3−(3,5−ジ第3ブチ
    ル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニルオ
    キシ}エチル〕−4−{3−(3,5−ジ第3ブ
    チル−4−ヒドロキシフエニル)プロピオニル
    オキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペ
    リジン、ポリ−〔{6−(1,1,3,3−テト
    ラメチルブチル)イミノ}−1,3,5−トリ
    アジン−2,4−ジイル〕〔4−(2,2,6,
    6−テトラメチルピペリジル)イミノ〕ヘキサ
    メチレン−〔4−(2,2,6,6−テトラメチ
    ルピペリジル)イミノ}〕の中から選ばれるヒ
    ンダードアミン系化合物 0.01〜5重量部 を含有することを特徴とする耐熱性、耐候性に
    優れた水添ブロツク共重合体組成物。
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JPS559064A (en) * 1978-07-03 1980-01-22 Sankyo Co Ltd Novel stabilizer
JPS5930850A (ja) * 1982-08-13 1984-02-18 Asahi Chem Ind Co Ltd 熱収縮性のフイルム及びシ−ト

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