JPS642327B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、物を載せて運搬する車台とこの車
台上に搭載する作業装置の昇降部とに油圧装置を
付け替えて、これらの昇降を構成簡単にして行わ
せる走行台車に関する。

この発明は、このため次のような技術的手段を
講じた。即ち、走行車１に転倒可能の車台２と油
圧装置３とを設け、この油圧装置３の作動端部４
を該車台２とこの車台２上に搭載する作業装置５
の昇降部６とに付替可能にして昇降可能に設けて
なる走行台車の構成とする。

この発明は、このような構成により、次のよう
な技術的効果を有する。即ち、車台２で走行する
ときは、油圧装置３の作動端部４をこの車台２と
連結して、車台２の運搬物の転倒を行うことがで
き、又、車台２に作業装置５を搭載したときはこ
の昇降部６に油圧装置３の作動端部４を付け替え
ることによつて、この昇降装置６を昇降作動させ
ることができ、走行車１と車台２とこれに油圧装
置３を殆んど共通の仕様として走行台車としたり
作業装置搭載の走行台車とすることができ、構成
簡単にして、安価にでき、又、一台の走行車１及
び油圧装置３を共用して作業装置５の着脱により
作業機としたり走行車台として簡単に切り替える
ことができる。

なお、図面において、走行車１は、駆動スプロ
ケツト１１及び転輪１２間にゴムクローラ７を巻
きかけ、上部一側には原動機８を搭載し、原動機
８から連動装置９へはベルト１０伝動し、この連
動装置９からスプロケツト１１を駆動回転した
り、油圧装置３を伸縮させたり、更に作業装置５
等を伝動できる構成としている。

油圧装置３はシリンダー１３とこれに嵌合する
スピンドル１４とからなり、このシリンダー１３
を走行車枠に枢着し、スピンドル１４の先端作動
端部４を車台２と昇降部６とに付け替えられる。

車台２は一部を走行車枠に対して横軸１５で枢
着し、前端には枢支片１６を突設してこれに作動
端部４を枢着連結する。１７は車台２に搭載し着
脱可能なキヤリアである。このキヤリア１７は油
圧装置３の伸縮によつて車台２が軸１５を支点に
上下回動して倒斜したり水平姿勢になしうるもの
である。

１８は操作席、１９は操作台である。

作業装置５は、コンバインやハーベスター等各
種あるが、図例はコンバインを示し、脱穀装置２
０部を車台２上に搭載し、この脱穀装置２０の前
方に刈取装置からなる昇降部６を適宜位置を支軸
として脱穀装置２０に対して上下動自在となし、
この下部の刈取枠２１部に作動端部４を連結でき
るものである。２２は引起装置、２３は刈刃部、
２４は株元移送装置、２５は穂部移送装置、２６
は脱穀移送装置、２７は排稈装置、２８は排稈カ
ツターを示す。

走行車台として走行するには、車台２部に箱形
のキヤリア１７を装着する。油圧装置３の作動端
部４はこの車台２の枢支片１６に連結する。

又、コンバインとするときは、車台２上に脱穀
装置２０を搭載して、油圧装置３の作動端部４を
刈取枠２１に連結する。この油圧装置３の伸縮で
刈取装置である昇降部６は走行車又は脱穀装置２
０に対して上下動できる。

このような構成では、走行車１、車台２、及び
油圧装置３、更には原動機８、操作席１８、操作
台１９等を共通にして、これにキヤリア１７や、
脱穀装置２０及び刈取装置等を選択して取りつけ
ることによつて、いずれの走行車台としても利用
でき、又一台の走行車で２種類以上の走行車台と
して切り替えて使用できるものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の一実施例を示すもので、第１図
第２図は側面図である。 図中、符号１は走行車、２は車台、３は油圧装
置、４は作動端部、５は作業装置、６は昇降部
（刈取装置）、２０は脱穀装置、８は原動機、１８
は操作席を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 走行車に転倒可能の車台と油圧装置とを設け
   この油圧装置の作動端部を該車台とこの車台上に
   搭載する作業装置の昇降部とに付替可能にして昇
   降自在に設けてなる走行台車。 ２ 車台には脱穀装置を着脱可能とし、油圧装置
   の作動端部は該脱穀装置に対して昇降自在に連結
   される穀桿刈取装置に着脱可能としてコンバイン
   を構成できる特許請求の範囲第１項記載の走行台
   車。 ３ 車台一側の走行車部には走行車及び車台に搭
   載する作業装置に伝動する原動機と操作席とを設
   けてなる特許請求の範囲第１項又は第２項記載の
   走行台車。