JPS641980Y2 - - Google Patents

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JPS641980Y2
JPS641980Y2 JP1984173605U JP17360584U JPS641980Y2 JP S641980 Y2 JPS641980 Y2 JP S641980Y2 JP 1984173605 U JP1984173605 U JP 1984173605U JP 17360584 U JP17360584 U JP 17360584U JP S641980 Y2 JPS641980 Y2 JP S641980Y2
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JP
Japan
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cam
knitting
movable
switching
carriage
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) この考案は手編機のカム切替え装置に係り、特
にキヤリジの下面に、編針のバツトの進路を変更
すべくそれぞれ各別に二位置間に配置切替え可能
な第1可動カム及び第2可動カムを設け、前記キ
ヤリジの上面に、前記第1及び第2可動カムに各
別に連繋され、それぞれ異なる二位置に移動して
対応する可動カムの配置を切替えるための第1切
替え部材及び第2切替え部材を設けたカム切替え
装置に関するものである。
(考案が解決しようとする問題点) この考案は、前記のような手編機のカム切替え
装置において、第1可動カムに連繋された第1切
替え部材を移動させるための操作部材と、第2可
動カムに連繋された第2切替え部材及び前記第1
切替え部材の双方を移動させるための操作部材と
を、上下に積層した状態でキヤリジ上面の限られ
たスペース内に簡単に配置することができ、しか
も両操作部材の同時操作を誤りなく容易に行うこ
とができるカム切替え装置を提供しようとしてい
る。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) この考案は、前記の点に着目してなされたもの
であつて、キヤリジ1の上面に、上下に積層状に
配置され、それぞれ各別に手動操作によつて異な
る二位置間に移動可能な第1操作部材49及び第
2操作部材50を設け、前記第1切替え部材41
及び第2切替え部材42の少なくとも一部分をそ
れぞれ前記第1操作部材49及び第2操作部材5
0と上下に積層するように配置すると共に、その
積層配置される部分においてその第1切替え部材
41には第1連結片47を、第2切替え部材41
には第2連結片48をそれぞれ設け、前記第1操
作部材49に、前記第1連結片47を嵌入させる
連結孔54を設け、前記第2操作部材50に、前
記第2連結片48を嵌入させる連結孔55と、前
記第1連結片47を遊嵌させかつ第2操作部材5
0が一方向に操作移動されたときにのみ第1連結
片47を移動させる作動縁56aを長手方向の一
側に有する長孔56とを設けている。
(作用) 従つて、この考案の第1実施例において第1、
第2図に示すように第1及び第2操作部材49,
50が操作されないで、第1可動カム10,1
2,21及び第2可動カム27が一方の位置に配
置されている場合には、キヤリジ1の摺動に伴つ
て平編の編成を行なうことができる。又、第4、
5図に示すように第1操作部材49のみが操作さ
れると、第1操作部材49の連結孔54に嵌入さ
れた第1連結片47を介して、第1切替え部材4
1が駆動され、それによつて第1可動カム10,
12,21が他方の位置に切替え配置されるた
め、キヤリジ1の摺動に伴つて透孔メリヤス編の
編成を行なうことができる。
さらに、第6、7図に示すように第2操作部材
50が操作された場合には、第2操作部材50の
連結孔55に嵌入された第2連結片48及び長孔
56に遊嵌された第1連結片47を介して第1及
び第2切替え部材41,42が駆動される。又は
第1及び第2操作部材49,50が同時に操作さ
れた場合には第2操作部材50の連結孔55に嵌
入された第2連結片48及び第1操作部材49の
連結孔54に嵌入された第1連結片47を介して
第1及び第2切替え部材41,42が駆動され
る。
この両切替え部材41,42の駆動により、第
1可動カム10,12,21及び第2可動カム2
7が他方の位置に切替え配置された場合には、キ
ヤリジ1の摺動に伴つて二色同時編込みの編成を
行なうことができる。
(第1実施例) 以下、この考案の第1実施例を第1〜7図に従
つて詳細に説明する。
さて、この実施例において本機針床(図示しな
い)に左右摺動可能に装架されたキヤリジ1の下
面には、第2図に示すようにその中央部に編成カ
ム機構Aが、左右両側部に編成終了後の編針2の
バツトを前後二群に選別するための公知の選針カ
ム機構Bがそれぞれ設けられている。そこで、こ
の編成カム機構Aについて詳述すると、前部休針
通路3を区画形成する前部休針通路形成板4及び
後部休針通路5を区画形成する後部休針通路形成
板6は前後に所定の間隔をおいて固定配置され、
前部休針通路形成板4の左右両側には一対の休針
通路開閉カム7が切替え可能に設けられている。
前記両休針通路形成板4,6間には左右一対の
編カム8が配設され、それらの後側部には一対の
基準通路開閉カム9が切替え可能に設けられてい
る。各編カム8の外側方には左右一対の導入通路
開閉カム10が前後の二位置に切替え可能に設け
られている。各編カム8と前部休針通路形成板4
との間には、左右一対の固定通路区画部材11及
び前後二位置に移動配置可能な可動通路区画部材
12が設けられている。そして、この可動通路区
画部材12が第7図に示すように後方位置に配置
されたときには、予め前記選針カム機構Bにて前
後に選別されたベラ抜け状態の編針2のバツトを
各別に導入案内する前方及び後方導入通路13,
14が形成され、又、可動通路区画部材12が第
2図に示すように前方位置に配置されたときに
は、編カム7の外側縁にて前進された編針2のバ
ツトをベラ抜け位置にてさらに突き上げて導入案
内する突き上げ導入通路15が形成されるように
なつている。
前記両編カム8の前端内側部には後退規制カム
16が回動可能に設けられ、前記後方導入通路1
4を経た編針2のバツトの過剰後退を防いで横方
向へ案内するようになつている。前記両固定通路
区画部材11間において前部休針通路形成板4の
後側中央部には、摺動案内カム17が左右動可能
に設けられている。各固定通路区画部材11の内
側部には振りカム18がそれぞれ回動可能に設け
られ、それらの先端が前記後方導入通路14側に
突出している。
前記両編カム8の間の中間部にはタツクカム1
9が固定配置され、その左右両側には一対の引返
し通路開閉カム20が切替え可能に設けられてい
る。タツクカム19と各編カム8との間には左右
一対の補助後退カム21が切替え可能に設けら
れ、第7図に示すようにタツクカム19の前縁を
経た編針2のバツトを僅かに後退させて編カム8
の内側縁に導く前方位置と、第2図に示すように
前記編針2のバツトを後退させることなくそのま
ま編カム8の内側縁に向かつて進行させる後方位
置とに切替え配置されるようになつている。
前記両固定通路区画部材11間には、左右方向
へ横一線状に延びるように案内板22が固定配置
されている。この案内板22と前記前部休針通路
形成板4との間には、前記前方導入通路13の編
針2のバツトを導入案内してそのフツク2aに後
記前方糸口29のみの編糸T1を供給させる前部
案内通路23が形成されている。
前記案内板22の後方には横長の仕切り壁24
が、編針2のバツト通過間隔をおいて固定配置さ
れている。そして、この仕切り壁24と前記タツ
クカム19との間には、前記後方導入通路14の
編針2のバツトを導入案内してそのフツク2aに
後記後方糸口30のみの編糸T2を供給させる後
部案内通路25が形成され、又、仕切り壁24と
前記案内板22との間には、前記後方導入通路1
4の編針2のバツトを導入案内してそのフツク2
aに前後両糸口29,30の編糸T1,T2を同
時に供給させる中間案内通路26が形成されてい
る。
前記仕切り壁24の左右両側部には切替えカム
27が切替え可能に設けられ、第7図に示すよう
に前記後方導入通路14の編針2のバツトを後部
案内通路25に導入させる前方位置と、第2、5
図に示すように後方導入通路14の編針2のバツ
トを中間案内通路26に導入させる後方位置とに
切替え配置されるようになつている。
前記キヤリジ1の前側部には編地押え支持アー
ム(図示しない)が取付けられ、その左右中央部
の前側には配色用の編糸T1を挿通するための前
方糸口29が設けられるとともに、後側には地糸
用の編糸T2を挿通するための後方糸口30が設
けられている。
前記本機針床の前側にはゴム機針床がゴム編可
能な作用位置とその下方の休止位置との間で移動
可能に装置され、そのゴム機針床上にはゴム編用
キヤリジが左右摺動可能に装架されている。その
ゴム編用キヤリジの下面には、第2図に示すよう
に前部休針通路形成板31、後部休針通路形成板
32、一対の編成カム33、開閉カム34、編成
通路35等が設けられている。
一方、第1、3図に示すように前記キヤリジ1
の上面には第1及び第2切替え部材41,42が
上下に積層した状態で配置され、それらの後端の
二又部41a,42aにキヤリジ1上の案内ピン
43を嵌入させるとともに、前部の案内溝41
b,42bにキヤリジ1上の段付きねじ44を嵌
合させた状態で、前後方向へ各別に移動可能にな
つていて、常にはばね45,46の作用により前
方に移動付勢されている。第1切替え部材41の
左右両側部には横方向に延びる長孔状の係合孔4
1c及びばね掛け部41dが形成され、前端部に
は突起状の第1連結片47が上方に向かつて折曲
形成されている。又、第2切替え部材42の右側
後部には係合孔42cが形成され、前端部には第
2連結片48が前記第1連結片47よりも前方に
おいて上方に向かい折曲形成されている。
前記第1切替え部材41の上方においてキヤリ
ジ1上には、平編、透孔メリヤス編、二色同時編
込み編を選択するための第1及び第2操作部材4
9,50が上下に積層した状態で配置され、それ
らの後端の二又部49a,50aにキヤリジ1上
の前記案内ピン43を嵌入させた状態で前後方向
へ各別に移動可能になつている。第1及び第2操
作部材49,50の前端には操作ボタン49b,
50bがそれぞれ固定され、ほぼ中央部に設けら
れた透孔内の左側縁にはほぼ山形状の解除用突起
49c,50c及び掛止用凹所49d,50dが
形成されている。又、第1及び第2操作部材4
9,50の左右両側において、キヤリジ1上には
タツク編やすべり目編等を選択するための複数個
の操作部材51が前後方向へ移動可能に配置さ
れ、それらの前端には操作ボタン51aが設けら
れている。
前記各操作部材49〜51の下方においてキヤ
リジ1上には錠止部材52が左右方向へ移動可能
に配設され、その後側縁には各操作部材49〜5
1に対応して、それらの解除用突起49c,50
c及び掛止用凹所49d,50dに係合可能な複
数個の係合突起52aが上方に向かつて折曲形成
されている。そして、常にはこの錠止部材52が
ばね53の作用により左方に向かつて移動付勢さ
れ、操作部材49〜50の1つが手動操作にて後
方へ移動操作されたときには、錠止部材52が解
除用突起49c,50cと係合突起52aとの係
合によりばね53の作用に抗して右方向へ解除移
動された後、再びばね53の作用にて左方に移動
され、掛止用凹所49d,50dに係合突起52
aが係合して、操作部材49〜51の1つが後方
位置に錠止されるようになつている。
又、前記第1操作部材49の前側部には第1連
結孔54が形成され、この第1連結孔54に前記
第1切替え部材41の第1連結片47が嵌入され
て、両部材41,49が連動可能に連繋されてい
る。前記第2操作部材50の前側部には第2連結
孔55及び前後方向に延びる長孔56が形成さ
れ、この第2連結孔55に前記第2切替え部材4
2の第2連結片48が嵌入されるとともに、長孔
56に第1切替え部材41の第1連結片47が遊
嵌されて、第2操作部材50と第1及び第2切替
え部材41,42との双方が連動可能に連繋され
ている。そして、第2操作部材50が後方位置へ
移動されたときには、第2連結孔55に嵌合する
第2連結片48を介して第2切替え部材42が一
体的に移動されるとともに、長孔56の前端の作
動縁56aに係合する第1連結片47を介して第
1切替え部材42及び第1操作部材49が一体的
に移動されるようになつている。
前記第1切替え部材41の左右両側においてキ
ヤリジ1の上面には一対のカム部材57が段付き
ねじ58により回動可能に支持され、その後方ア
ーム部上には第1切替え部材41の係合孔41c
に係合するピン57aが突設されるとともに、後
方アーム部には外側カム部57b及びカム溝57
cが形成されている。又、この実施例においては
前記導入通路開閉カム10、可動通路区画部材1
2及び補助後退カム21にて第1可動カムが構成
され、導入通路開閉カム10上の係合突起59が
ばね60の作用によりカム部材57の外側カム部
57bに係合されるとともに、可動通路区画部材
12上の係合ピン61がカム部材57のカム溝5
7cに係合され、補助後退カム21がばね62を
介して第1切替え部材41のばね掛け部41dに
連繋されている。
そして、第1図に示すように第1切替え部材4
1が前方位置に配置されているときには、第2図
に示すように導入通路開閉カム10及び可動通路
区画部材12が前方位置に配置されるとともに、
補助後退カム21が後方位置に配置され、又、第
4,6図に示すように第1切替え部材41が後方
位置に移動配置されたときには、第5、7図に示
すように導入通路開閉カム10及び可動通路区画
部材12が後方位置に切替え配置されるととも
に、補助後退カム21が前方位置に切替え配置さ
れるようになつている。
前記第2切替え部材42の後部下方においてキ
ヤリジ1の下面には作動部材63が前後方向へ移
動可能に配置され、その右側部には第2切替え部
材42の係合孔42cに係合する係合突起63a
が上方に向かつて突設されるとともに、前端には
作動突片63bが形成されている。又、この実施
例においては前記両切替えカム27にて第2可動
カムが構成され、それらの内端部が第3図に示す
ばね64の作用にて前記作動部材63の作動突片
63bに係合されている。そして、第1、4図に
示すように第2切替え部材42が前方位置に配置
されているときには、第2、5図に示すように切
替えカム27が後方位置に配置され、第6図に示
すように第2切替え部材42が後方位置に移動配
置されたときには、第7図に示すように切替えカ
ム27が前方位置に切替え配置されるようになつ
ている。
次に、前記のように構成された手編機につい
て、作用を説明する。
まず、この手編機において平編を行う場合に
は、キヤリジ1の前側部に編地押え支持アームを
セツトして、その後方糸口30にのみ編糸T2を
挿通しておく。又、第1図に示すようにキヤリジ
1上面の第1及び第2操作部材49,50は操作
せず、第1及び第2切替え部材41,42が前方
位置に配置されていて、キヤリジ1の下面の第1
可動カム10,12,21や第2可動カム27等
の配置を第2図に示す状態にしておく。そして、
この状態で編成準備位置に整列された編針2群上
にキヤリジ1を摺動させると、編針2はすべて突
き上げ導入通路15から中間案内通路26に導入
案内されて、後方糸口30から供給される編糸T
2の編目編成を行う。
次に、透孔メリヤス編を行う場合には、キヤリ
ジ1前側部の前後各糸口29,30に編糸T1,
T2を挿通しておく。又、前記平編の状態からキ
ヤリジ1上面の第1操作部材49を押圧操作する
と、第4図に示すように、第1切替え部材41が
後方位置に移動配置され、キヤリジ1下面の第1
可動カム10,12,21が切替えられて、諸カ
ムの配置が第5図の状態となる。そして、この状
態で予め前後二群に選別されている編針2群上に
キヤリジ1を摺動させると、前方編針2は前方導
入通路13から前部案内通路23に導入案内され
て、前方糸口29から供給される編糸T1の編目
編成を行い、後方編針2は後方導入通路14から
中間案内通路26に導入案内されて、前後両糸口
29,30から同時に供給される編糸T1,T2
の編目編成を行う。
さらに、二色同時編込み編を行う場合には、前
記平編の状態からキヤリジ1上面の第2操作部材
50のみ又は第1及び第2操作部材49,50の
双方を後方に押圧操作すると、第6図に示すよう
に第1及び第2切替え部材41,42が同時に後
方位置へ移動配置され、キヤリジ1下面の第1可
動カム10,12,21及び第2可動カム27が
それぞれ切替えられて、諸カムの配置が第7図の
状態になる。そして、この状態で予め前後二群に
選別されている編針2群上にキヤリジ1を摺動さ
せると、前方編針2は前方導入通路13から前部
案内通路23に導入案内されて、前方糸口29か
ら供給される編糸T1の編目編成を行い、後方編
針2は後方導入通路14から後部案内通路25に
導入案内されて、後方糸口30から供給される編
糸T2の編目編成を行う。
この場合、前記のように上下に積層配置された
第1及び第2操作部材49,50の内、下方の第
2操作部材50を押圧操作するのみで、第1及び
第2切替え部材41,42の双方が同時に後方位
置へ移動配置されて、第1可動カム10,12,
21及び第2可動カム27がともに替わるので、
操作部材49,50の切替え操作を誤りなく正確
に行うことができる。
又、この手編機においてゴム編を行う場合に
は、ゴム機針床を使用位置にセツトするととも
に、そのゴム機用キヤリジと前記キヤリジ1とを
それらの左右中心が一致するように図示しない連
結金具により一体に連結し、その連結金具上の糸
口に編糸を挿通しておく。又、第1図に示すよう
にキヤリジ1上面の第1及び第2操作部材49,
50は操作せず、キヤリジ1下面の諸カムを第2
図に示す状態にしておく。そして、この状態で両
キヤリジを一体摺動させると、両針床の編針がと
もに連結金具の糸口から編糸の供給を受けて編目
編成を行う。
第2実施列 次に、この考案の第2実施例を第8〜13図に
従つて説明すると、この実施例では第2可動カム
及びその関連構成において前記第1実施例と相違
している。
すなわち、この実施例においては第8、9図に
示すように前記第1実施例の仕切り壁24及び切
替えカム27に代えて、キヤリジ1下面の案内板
22とタツクカム19との間に第2可動カムとし
ての移動カム71が前後方向へ移動可能に設けら
れ、その中央部には振りカム72がその先端を後
方に向けた状態で回動可能に支持されている。そ
して、この移動カム71が第9、11図に示すよ
うに前方位置に移動配置されて案内板22との間
が閉じられたときには、その移動カム71とタツ
クカム19との間に後部案内通路25が形成さ
れ、又、この移動カム71が第13図に示すよう
に後方位置に移動配置されて前記後部案内通路2
5が閉じられたときには、その移動カム71と案
内板22との間に中間案内通路26が形成される
ようになつている。
第8〜9図に示すように前記移動カム71の左
右両側部には突起状の補助誘導片71aがそれぞ
れ一体形成されるとともに、移動カム71の上部
後方には操作片71bが折曲形成されている。そ
して、第13図に示すように移動カム71が後方
位置に配置された状態で、補助誘導片71aによ
り後方導入通路14の編針2のバツトが中間案内
通路26に誘導されるようになつている。
又、この実施例においては、第2切替え部材4
2の右側後部の係合孔42cが前後方向へ延びる
長孔状に形成され、その内部に前記移動カム71
の操作片71bが遊嵌されている。係合孔42c
の前縁のばね掛止部73と操作片71bとの間に
はばね74が介装され、常には操作片71bが係
合孔42cの後縁と係合するように移動カム71
を後方に向かつて移動付勢している。そして、第
8図に示すように第2切替え部材42が前方位置
にあるときには、移動カム71が案内板22と当
接した前方位置に配置され、この状態から第2操
作部材50の押圧操作に伴い第2切替え部材42
が後方位置に移動されたときには、ばね74を介
して移動カム71が後方に移動され、第12図に
示すようにそのばね74の作用にて移動カム71
がタツクカム19と当接した後方位置に押圧保持
されるようになつている。
従つて、この実施例の手編機において平編を行
う場合には、前記第1実施例と同様に構成された
第1操作部材49を操作しないとともに、第8図
に示すように第2操作部材50も操作しないで、
第1及び第2切替え部材41,42が前方位置に
配置された状態におくと、キヤリジ1下面の第1
可動カム10,12,21や第2可動カム71等
の諸カムは第9図に示すように平編の編成に適し
た状態に配置される。又、二色同時編込み編を行
う場合には、第1操作部材49のみを押圧操作し
て、第1切替え部材41を後方位置に移動配置す
ると、キヤリジ1下面の第1可動カム10,1
2,21が切替えられて、諸カムは第11図に示
すように二色同時編込み編の編成に適した状態に
配置される。さらに、透孔メリヤス編を行う場合
には、第2操作部材50のみ又は第1及び第2操
作部材49,50の双方を押圧操作して、第12
図に示すように第1及び第2切替え部材41,4
2を後方位置に移動配置すると、第1可動カム1
0,12,21及び第2可動カム71がともに切
替えられて、諸カムは第13図に示すように透孔
メリヤス編に適した状態に配置される。
なお、この考案は前記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、この考案の趣旨から逸脱しな
い範囲で各部の構成を任意に変更して具体化する
ことも可能である。
考案の効果 以上詳述したようにこの考案は、第1可動カム
に連繋された第1切替え部材を移動させるための
操作部材と、第2可動カムに連繋された第2切替
え部材及び前記第1切替え部材の双方を移動させ
るための操作部材とを、上下に積層した状態でキ
ヤリジ上面の限られたスペース内に簡単に配置す
ることができ、しかも両操作部材の同時操作を誤
りなく容易に行うことができるという優れた効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図はこの考案の第1実施例を示すもの
であつて、第1図は操作部材等を平編の状態にセ
ツトしてなるキヤリジの部分平面図、第2図は同
じく平編が可能なカム配置を示すキヤリジの底面
図、第3図は第1図の左右ほぼ中央部において縦
断して示す部分断面図、第4図は透孔メリヤス編
のセツト状態におけるキヤリジの部分平面図、第
5図は同じく透孔メリヤス編が可能なカム配置を
示すキヤリジの底面図、第6図は二色同時編込み
編のセツト状態におけるキヤリジの部分平面図、
第7図は同じく二色同時編込み編が可能なカム配
置を示すキヤリジの底面図である。第8〜13図
はこの考案の第2実施例を示すものであつて、第
8図は平編及び二色同時編込み編のセツト状態を
示すキヤリジの部分横断面図、第9図は平編が可
能なカム配置を示すキヤリジの部分底面図、第1
0図は移動カムを取り出して示す正面図、第11
図は二色同時編込み編が可能なカム配置を示すキ
ヤリジの部分底面図、第12図は透孔メリヤス編
のセツト状態を示すキヤリジの部分横断面図、第
13図は同じく透孔メリヤス編が可能なカム配置
を示すキヤリジの部分底面図である。 図において、1はキヤリジ、2は編針、10は
第1可動カムを構成する導入通路開閉カム、12
は同じく第1可動カムを構成する可動通路区画部
材、21は同じく第1可動カムを構成する補助後
退カム、27は第1実施例の第2可動カムを構成
する切替えカム、41は第1切替え部材、42は
第2切替え部材、47は第1連結片、48は第2
連結片、49は第1操作部材、50は第2操作部
材、54は第1連結孔、55は第2連結孔、56
は長孔、71は第2実施例の第2可動カムを構成
する移動カムである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 キヤリジ1の下面に、編針2のバツトの進路を
    変更すべくそれぞれ各別に二位置間に配置切換可
    能な第1可動カム10,12,21及び第2可動
    カム27,71を設け、前記キヤリジ1の上面
    に、前記第1及び第2可動カム10,12,2
    1,27,71に各別に連繋され、それぞれ異な
    る二位置に移動して対応する可動カムの配置を切
    替えるための第1切替え部材41及び第2切替え
    部材42を設けたカム切替え装置において、 前記キヤリジ1の上面に、上下に積層状に配置
    され、それぞれ各別に手動操作によつて異なる二
    位置間に移動可能な第1操作部材49及び第2操
    作部材50を設け、 前記第1切替え部材41及び第2切替え部材4
    2の少なくとも一部分をそれぞれ前記第1操作部
    材49及び第2操作部材50と上下に積層するよ
    うに配置すると共に、その積層配置される部分に
    おいてその第1切替え部材41には第1連結片4
    7を、第2切替え部材41には第2連結片48を
    それぞれ設け、 前記第1操作部材49に、前記第1連結片47
    を嵌入させる連結孔54を設け、前記第2操作部
    材50に、前記第2連結片48を嵌入させる連結
    孔55と、前記第1連結片47を遊嵌させかつ第
    2操作部材50が一方向に操作移動されたときに
    のみ第1連結片47を移動させる作動縁56aを
    長手方向の一側に有する長孔56とを設けたこと
    を特徴とする手編機のカム切替え装置。
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