JPS641096Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は適宜書類やパンフレツトなどの紙片を
綴るためのフアイルに関するものである。

従来この種フアイルは表表紙と裏表紙とから成
るフアイル本体のほゞ中央部に折目を設けると共
に、前記表紙の折目側中央部近くに綴具の取付孔
を設け、該取付孔に綴具を前記表紙にその外方か
ら挿通し、かつ、綴具の内面に設けた両面粘着テ
ープにより綴具を表紙外面に貼着して取付けたも
のが提供されている。

所が前記構造によれば、前記綴具の一部が表紙
の外側に突出状に露出するため、フアイルを書類
棚などに収容するような場合、前記綴具が他物に
引掛つたり、外れたりする恐れがあり、また、前
記粘着テープによれば長期の使用により、その接
着力がなくなつて表紙から外れる問題があり、そ
の上、外観上の体裁も悪くなる問題を有するので
あつた。

そこで本考案は斯かる問題点を解決すべく考案
したもので、表表紙と裏表紙とから成る一枚のフ
アイル本体に少なくとも１本の折目を設けると共
に、前記表紙の折目近くに綴具の取付孔を設け、
該取付孔に綴具を前記表紙の外方から挿通して取
付ける一方、前記折目部分外側に透明性を有する
添板を、その一側縁が取付孔よりも表紙の外側縁
側に位置するごとく溶着して袋状の見出収容部を
形成し、該見出収容部内に見出しを挿入して、前
記綴具の外側を隠蔽するごとく成したことによ
り、前記綴具が表紙の外側に露出して他物に引掛
つたり或いは外れたりするのを防止でき、それで
いて見出し機能を兼ね備え、かつ、前記綴具を外
部から見えないように隠蔽して外観も良好にでき
るようにしたフアイルを提供するにある。

以下本考案フアイルの実施例を図面に基いて詳
記する。

Ａは表表紙１、裏表紙２とから成るフアイル本
体であつて、このフアイル本体Ａは一枚の可撓性
合成樹脂より形成し、その中央部に折目１０を形
成すると共に、裏表紙２の折目１０近くの中間部
には所定間隔をおいて二つの取付孔２１，２２を
設けてある。

この取付孔２１，２２の間隔は紙片Ｐの一端側
に穿設する規格化された通孔ａ，ａの間隔に適合
するものである。

３は紙片Ｐを綴る綴具で、この綴具３は屈撓性
を有する細長状の綴片４と、該綴片４が挿通で
き、かつ前記通孔ａ，ａと適合する通孔５１，５
１をもつた挟持板５とによつて構成され、綴片４
を前記通孔ａ，ａに裏表紙２の外側から挿入した
後、この綴片４の両端部に挟持板５の通孔５１，
５２を挿通して取付けるのである。

６は前記折目１０部分外側に設ける見出収容部
であつて、この見出収容部６は透明又は半透明材
料から成る添板６１を、その一側縁が前記取付孔
２１，２２よりも裏表紙２の外側縁側に位置する
ごとく添接し、その両側縁を溶着して袋状に形成
し、該見出収容部６により前記綴片４の裏表紙２
からの外れ止めを行なう一方、該見出収容部６内
に見出し７を挿入して、前記綴具３の外側を外部
から見えないよう隠蔽するごとく構成するのであ
る。

尚、実施例では前記添板６１の幅がフアイル本
体Ａの表表紙１と裏表紙２との溶着部１１，１２
間の間隔よりも長くなるように溶着して、フアイ
ル本体Ａの折曲げが容易に行なえるようにしてあ
る。

しかして、本考案フアイルは以上の如く構成す
るもので、このフアイルに紙片Ｐを綴る場合には
綴片４の両端部から紙片Ｐ及び挟持片５の各通孔
ａ，ａ，５１，５２を挿入して該綴片４の両端部
を内側に折曲することにより行なえるのである。

尚、既述実施例において、フアイル本体Ａの折
目１０は一本でなく複数本設けてもよいし、ま
た、第４図の如く折目１０部分に断続的にミシン
目１０ａを入れたり、第５図の如く折目１０部分
に断続的に長孔１０ｂを形成したり、或いは第６
図の如く複数本の折目１０部分にミシン目１０ａ
と長孔１０ｂとを組合わせて形成してもよい。斯
く構成すればフアイル本体Ａの折曲げがより一層
容易に行なえる。

以上説明した如く本考案によるときは、表表紙
と裏表紙とから成る一枚のフアイル本体に少なく
とも１本の折目を設けると共に、前記表紙の折目
近くに綴具の取付孔を設け、該取付孔に綴具を前
記表紙の外方から挿通して取付ける一方、前記折
目部分外側に透明性を有する添板を、その一側縁
が取付孔よりも表紙の外側縁側に位置するごとく
溶着して袋状の見出収容部を形成し、該見出収容
部内に見出しを挿入して、前記綴具の外側を隠蔽
するごとく成したものであるが故に、見出収容部
を形成する添板により表紙の外側に突出する綴具
をカバーでき、これにより従来品のごとく綴具が
表紙の外側に突出状に露出して、該綴具が他物に
引掛かるのを防止できると共に、両面粘着テープ
を特別に用いなくとも、前記添板により綴具の表
紙からの外れ止めを行なうことができ、しかも、
前記一つの添板により見出し機能をも兼用でき、
その上、見出収容部に挿入する見出しにより綴具
の外側を外部から見えないように完全に隠蔽して
外観も良好にできるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
その正面図、第２図は第１図−線における拡
大断面図、第３図は第１図−線における拡大
断面図、第４図乃至第６図はフアイル本体の別の
実施例を示す一部省略正面図である。 Ａ……フアイル本体、１……表表紙、１０……
折目、２……裏表紙、２１，２２……取付孔、３
……綴具、６……見出収容部、６ａ……添板、７
……見出し。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表表紙と裏表紙とから成る一枚のフアイル本体
   に少なくとも１本の折目を設けると共に、前記表
   紙の折目近くに綴具の取付孔を設け、該取付孔に
   綴具を前記表紙の外方から挿通して取付ける一
   方、前記折目部分外側に透明性を有する添板を、
   その一側縁が取付孔よりも表紙の外側縁側に位置
   するごとく溶着して袋状の見出収容部を形成し、
   該見出収容部内に見出しを挿入して、前記綴具の
   外側を隠蔽するごとく成したことを特徴とするフ
   アイル。