JPS641088B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は操作中空気のクツシヨンで支持される
型の草刈機に関するものであり、またこれは垂直
軸線の囲りに回転し得るモーター駆動刃及び同じ
軸線の囲りに回転し得るフアンとを備え、前記刃
とフアンとはフードによつて取り囲まれ、このフ
ードは空気のクツシヨンを形成する空気用の１つ
又は１つ以上の入口及び刃により刈られた草のた
めの１つの出口開口を有する。

上述した型の草刈機は公知である（例えば英国
特許第929610号明細書を参照され度い）。このよ
うな草刈機は電動モーター又は内燃機関により駆
動される。しかしこのような草刈機は特許文献、
例えば英国特許第997528号明細書に記載されてい
るけれども、この型の草刈機を用いるとき、操作
中に刈つた草を満足に収集することは不可能であ
ることがわかつた。草刈機内蔵のフアンによつて
発生される空気流は、主として草刈機を浮上する
ための空気クツシヨンとして、また刈り取つた草
を収集容器に移送するために用いられるが、上記
先行技術による装置では、空気クツシヨンの支持
能力を実質的に低減することなく、収集容器に刈
り取つた草を移送することは困難であつた。また
この先行技術による装置は、空気流の損失を排除
するための対策が施されていないため、満足に浮
上しないものであつた。草刈機を浮上させるに
は、大出力のモーターを用いることにより容易に
なすことができると考えられたが、このようなモ
ーターは重く、また付加した出力は代りに大きな
重量を持ち上げるのに用いられるだろう。この結
果一般に小さなモーターを用いるときと同様とな
る。こうしてこのような損失に関して適当な形状
をフードに付与することにより空気流の損失を減
少し、かつ出来るだけ少ないエネルギ消費で容器
に刈つた草を移送することが必要となり、一方同
時に必要な支持能力を得るようフードを設計す
る。

本発明によれば、操作中空気のクツシヨンで支
持され、かつ垂直軸線の囲りに回転し得るモータ
ー駆動刃及び同一軸線の囲りを回転し得るフアン
とを備え、前記刃とフアンが空気のクツシヨンを
形成する空気用の１個又は１個以上の入口と、前
記刃によつて刈られた草用の１個の出口とを有す
るフードによつて取り囲まれる型の草刈機におい
て、フードは刃を実質的に取り囲むおおむね垂直
な壁部分を含み、またこの壁部分は水平面内でわ
ん曲されかつ少なくとも180゜の円弧にわたつて刃
の先端の円形径路付近に延び、垂直壁部分は出口
開口に関して、刈られた草が出口開口を通つて排
出されるような位置を占め、また更にフードは垂
直壁部分の下端部から外側でかつおおむね水平方
向に隔てられる外側に向いた周縁リツプ部を有す
ることを特徴とする草刈機が提供される。周縁リ
ツプ部の最も低い面は、垂直壁部分の下端部の下
にある水平面内に位置するのが望ましい。更にお
おむね垂直な壁部分は、270゜の円弧にわたつて延
びかつ刃の回転の垂直軸線と同心である円筒部分
であるのが望ましい。

本発明は添付図面を参照して例示して以下説明
される。

図を参照すると、操作中空気のクツシヨンで支
持される型の草刈機の一実施例が示され、これは
電動モーター１２によりシヤフト１３の垂直軸線
１３Ａの囲りに回転し得る刃１９を備え、電動モ
ーターは更に同じ軸線１３Ａの囲りにフアン１６
を回転する。刃１９とフアン１６は入口開口２２
を有するプラスチツク材料のフード１０により取
り囲まれ、この開口を通して草刈機が操作状態の
ときそれを支持する空気のクツシヨンを形成する
ためフアン１６により空気が吸込まれる。フード
１０は出口開口３１を有しこれを通して刃１９に
より刈られた草が吸込まれる。

電動モーター１２の代りに内燃機関を用いるこ
とも可能であろう。電動モーター１２はフランジ
１４と固定手段１５によりフード１０に取付けら
れる。

フードはおおむね垂直な壁部分３０を備え、こ
れは特に第１図に見られるように刃１９を実質的
に取り囲み、約270゜の円弧にわたつて刃のまわり
に延びており、この壁部分は、他の実施例では円
弧が270゜以下であつても良いが、180゜以下であつ
てはならない。壁部分３０は水平面内でわん曲
し、またこの実施例で円筒部分であり、これは第
２図に示すように上方に、また僅かに内側に先細
となるよう僅かに切頭円錐状である。わん曲した
壁部分３０は刃１９の先端１９Ａの円形径路の付
近に延び、また先端１９Ａと壁部分３０との間の
間隔は５mmが望ましいが、10mmの間隔でも良い。
わん曲したおおむね垂直な壁部分３０は、出口開
口３１（第１図参照）に関して、刃により刈られ
た草が壁部分３０内のいくらかの空気により運ば
れかつ開口３１を通つて排出されるような位置を
占める。

フード１０は外側に向いた周縁リツプ部１１を
有し、これはフードの下方全周の囲りに延びる。
リツプ部１１はわん曲した壁部分３０の下端部３
０Ａから外側でかつ概して水平方向（第２図）に
隔てられる。この実施例において、リツプ部１１
の最も低い面１１Ａは水平面１１Ｂ内に位置し、
またこの水平面１１Ｂは壁部分３０の下端部３０
Ａより下のレベルにあることがわかるだろう。

シヤフト１３の下方部はフアン１６を支持し、
上方に延びている弧状羽根１８をもつ円盤１７、
及び草を刈る刃１９とを備えている。各フアンの
羽根１８は内側中央部物１８ａと外側部分１８ｂ
とを有し、こうしてフアンを２段フアンにしてい
る。刃１９は平坦な鉄の棒であり、またスペーサ
２０とボルト２１によりフアン１６に固定され
る。刃１９はフアンと電動モーターシヤフトと同
じ速度で回転する。各フアンの羽根の外側部分１
８ｂはフードの上方部と接近する上縁部を有し、
従つて空気クツシヨンに転換される空気は円周部
分１８ｂを通過させられる。電動モーター１２は
ねじ２４によりフード１０に取付けられるカバー
２３を有する。カバー２３の上方部２５は通路を
形成し、この通路を通つて冷却空気が開口２６を
通して電動モーターに吸引される。上方部２５は
フイルターを有し、これは掃除するため容易に取
り外し得る。開口２６を通つて吸引される冷却空
気は上方部２５を通つて流れ、またフアンの中央
部分１８ａにより電動モーターの回転子と固定子
巻線（図示せず）を冷却し、次いでフアンの外周
部分１８ｂを経由して、最後に空気クツシヨンに
送られる。この冷却空気は、全体の空気流のほん
の一部を占めるに過ぎない。

カバー２３の上方部２５はシヤフト１３の上端
部上の表示板２９の上に半球状の直視ガラス２８
を有する。板２９の回転を見ることにより、作業
者は、回転している刃１９と接触するのを防ぐた
め、刃が停止する状態をこの透視ガラスを通して
見ることができる。

この実施例において、フードの中央壁部分３０
は軸線１３Ａと同心のシリンダの一部として形成
される。中央壁部分３０はシリンダの周囲のほぼ
90゜に延びている出口開口３１を有する。開口３
１は通路３２を介してフードの後部の出口開口３
３と連通する。通路３２は外側壁３４と内側壁３
５、上壁３６と底板３７を有する。上壁３６及び
側壁３４，３５はフードと一体である。底板３７
は分離されまたねじ３８によりフードに固定され
る。外側壁３４はフードの部分で垂直面に関して
傾斜される（第１図）。傾斜角は5゜以上あるのが
望ましい。内側壁３５は対応する傾斜を有する。
第１図にも見られるように、側壁３４はわん曲し
た壁部分３０と接線方向に連続する。

底板は全体的にＬ字状である。底板の一方の脚
部３７ａは三角形でありかつその頂点が前方に延
びるように配置される。他方の脚部３７ｂはフー
ドの長手方向と直角である。底板３７の先端は刃
の先端１９Ａの円形の先端径路に隣接する。この
径路と底板３７との間の距離は刃１９の回転方向
に見たとき増大する（第１図）。この配置は刈ら
れた草が通路３２に詰まるのを防止するのに役立
ち、このような詰まりが生じた場合刈られた草は
他面に落下する。第２図に示されるように、板３
７の後脚部３７ｂ及び上方通路壁３６は後方上側
に向けられる。この傾斜は水平に対し少なくとも
20゜あるのが望ましく、こうして刈られた草は通
路３２の出口３３に取付けられる可撓性の草収集
袋（容器）４４に収集される。こうして草は前記
袋の後部から前方に詰め込まれる。

出口３３は蓋３９を有し、その上縁部はヒンジ
４０により取付けられる。この蓋は肩部４１を有
し、これにより袋４４がフード１０に取付けられ
る。フードは更に出口開口の下にフアスナー４２
を有する。これらのフアスナーは草収集袋用の支
持手段として役立ちかつ袋が使用されないとき蓋
を閉じたままとする。

袋４４は剛性材料の長方形フレーム４３の形の
前部を有する。フレーム４３は可撓性袋４４の開
口の囲りに取付けられ、袋の後端（図示せず）は
これも図示してないひもにより草刈機のハンドル
（図示せず）により支持される。こうして袋４４
内に収集される刈られた草の重量は草刈機による
よりはむしろ作業者によつて支持される。袋４４
は孔を有し、これを通しフード内から草収集袋に
刈られた草を運ぶ空気流が分散される。袋４４の
孔を通して分散される空気量は、機械の浮揚を妨
げるような空気クツシヨンから余りに多くの空気
を転用しないように、しかしながら刈つた草を袋
に運ぶに十分なように制御されねばならない。こ
うしてフードから通路３２を通つて袋４４に流れ
る空気の量は袋４４の孔の寸法と形状によつて制
御される。

フレーム４３は出口３３全体を被うようにフア
スナー４２及び蓋３９の肩部４１によりフード１
０に取付け得る。

この実施例において、刈つた草がフードから袋
４４に空気流によつて移送されるので、草刈機に
おいて一般に用いられる螺旋を使用する必要がな
い。

図示されるように、フード１０はわん曲した壁
部分３０と縁部１１との間に平坦部４５を有す
る。平坦部４５は縁部面１１ｂの僅かに上、望ま
しくは２ないし10mmに配置され、かつ約270゜の弧
にわたつて延びる。平坦部４５は主としてフード
の前方に比較的大きな表面部４５ａを、また通路
３２傍のフードの後方に小さな表面部４５ｂを備
える。表面部４５ｂは底部通路板３７に合体され
る。平坦な表面部４５は十分な上昇力が得られる
ようにフードの下に安定した空気クツシヨンを形
成させる。空気流の大部分は、フアン羽根の外周
部分１８ｂにより入口開口２２を通して大気より
吸引される。吸引された空気の大部分は、下方に
向かつて平坦な表面部４５を通して流れ、草刈機
を浮上するための空気クツシヨンを発生させる。
フアン羽根の外周部分１８ｂにより吸引された空
気の一部は、出口開口３１及び通路３２を通して
草収集容器４４に流れ、刈り取つた草を前記容器
に移送する。

刈つた草が通路３２に入る前にフードから放出
されるのを防止するために、中央部４６はフード
１０の一側で第１図に示すように内側が広げられ
る。こうしてこの部分４６は縁部１１をこの部分
で広くする。部分４６は一般に底板３７の先端か
ら軸線１３Ａの僅かに前方の位置に延びる。

本発明は上述した実施例に限定されるものでは
なく、特許請求の範囲内で変形し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による草刈機の底面図であり、
第２図は第１図の―線に沿う垂直縦断面図で
ある。 １０…フード、１１…周縁リツプ部、１２…モ
ーター、１３…シヤフト、１３Ａ…垂直軸線、１
６…フアン、１９…（草刈機の）刃、１９Ａ…
（刃の）先端、３０…垂直壁部分、３１…出口開
口、３２…通路、３４…外側壁、３５…内側壁、
３７…底板、４４…容器（袋）、４５…水平面
（平坦部）、４６…内側に延びている部分。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モーターによつて垂直軸線の回りに駆動し得
   る回転刃及び同一軸線の回りを回転し得るフアン
   とを備え、前記回転刃とフアンがフードによつて
   取り囲まれ、前記フードが空気クツシヨンを形成
   する空気用の１個又はそれ以上の入口と、前記刃
   によつて刈取つた草用の１個の出口を有する、空
   気クツシヨンによつて操作中支持される型の草刈
   機において、フード１０が前記回転刃１９を実質
   的に包囲するほぼ垂直な壁部分３０を含み、前記
   壁部分３０が部分的に円筒形であつて、少なくと
   も180゜にわたつて回転刃の先端１９Ａの回転経路
   に接近して延びており、刈取つた草用の出口３１
   は刈取つた草が出口３１を通つて草収集容器４４
   に向かつて放出されるように垂直な壁部分３０に
   関して位置され、また前記フード１０が垂直な壁
   部分３０と周辺縁部１１との間に周辺縁部の最も
   低い面１１Ａよりも僅か上に位置される大きな面
   積の平坦部４５を備えることを特徴とする草刈
   機。