JPS6410554B2 - - Google Patents

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JPS6410554B2
JPS6410554B2 JP56039957A JP3995781A JPS6410554B2 JP S6410554 B2 JPS6410554 B2 JP S6410554B2 JP 56039957 A JP56039957 A JP 56039957A JP 3995781 A JP3995781 A JP 3995781A JP S6410554 B2 JPS6410554 B2 JP S6410554B2
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JP
Japan
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ink
cylinder
inhibitor
weight
ink cylinder
Prior art date
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Expired
Application number
JP56039957A
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English (en)
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JPS57153070A (en
Inventor
Shigeyasu Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakura Color Products Corp
Original Assignee
Sakura Color Products Corp
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Publication date
Application filed by Sakura Color Products Corp filed Critical Sakura Color Products Corp
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Publication of JPS57153070A publication Critical patent/JPS57153070A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、筆記具のインク逆流防止剤組成物に
関する。 従来の技術 従来、第1図に例示するように、ボールペンや
マーキングペン等の筆記具Aのインク筒末端部1
内に、インク筒1内に充填したインク2と相溶性
のない高粘性物質、例えば、ワセリン、シリコー
ングリース、シリコーンオイルや、或いはワセリ
ンと流動パラフインの混合物をインク逆流防止剤
組成物3として充填し、筆記によるインクの消費
と共にそのインク2に追随して、ペン先4の方向
へ移動させ、インクの逆流を防止するものが知ら
れている。 しかし、かかる防止剤は、温度による粘度の変
化が大きく、直射日光下等において高温になる
と、防止剤自体が軟化変形し、或いは流動して、
インクが逆流する。例えば、筆記具をペン先を上
にした状態で40〜50℃の温度環境下に放置する
と、防止剤がインク筒の末端部の方向に流れ出
し、ついにはインク筒から失なわれる。更に、筆
記具の使用時において、防止剤がインク筒内を移
動するときに、防止剤周面とインク筒内壁面の抵
抗によつて、一部が壁面に付着したまま、防止剤
がインクに追随し、かくして、防止剤に孔が開
き、欠損して、その欠損部からインクが逆流する
欠点がある。かかる現象は、特に、インク筒が大
径のものにおいて顕著である。 他方、かかる防止剤は、冬季において低温にな
ると、粘度が上昇して、インク筒内を移動し難く
なる。このように、防止剤がインク筒内を移動し
難いときは、筆記時にインク筒内が減圧状態とな
る結果、インクの流出が不良となつて、かすれを
生じたりする。このように、従来の防止剤は、多
くの欠点を有して、実用に供し難いのが実情であ
る。 そこで、実公昭43―2342号公報には、発泡ポリ
スチレンのような多孔質材料をその気孔が破壊さ
れない程度に破砕した砕片にグリースを混和し、
かかる混和物をインク逆流防止材として、ボール
ペンのインク筒内、インク層上面に充填して、イ
ンクの逆流防止を図ることが提案されている。し
かし、この防止材も液体を含むから、前述したよ
うに、インクの消費と共に、インク筒内で欠損を
生じたり、また、温度による粘度の変動が著しい
ために、高温環境下ではインク筒から流出した
り、或いは冬季のような低温環境下にあつては、
度が過度に高くなつて、インクの消費によく追随
できず、円滑にインク筒内を移動し難い結果、イ
ンクの逆流を防止することができない。 他方、有機ゲル化剤として、ジベンジリデンソ
ルビトールやトリベンジリデンソルビトールが既
に知られており、粉末として入手し得る。このゲ
ル化作用を利用した油性インク組成物も、例え
ば、特開昭51―59506号公報に記載されているよ
うに、既に知られている。この先行技術によれ
ば、油性印刷インク、特に、オフセツトインクや
グラビアインクに上記ゲル化剤を配合することに
よつて、その流れ(フロー)を向上させると共
に、タツキネスを低減させることができることが
記載されている。 発明が解決しようとする課題 本発明者は、前述した従来の筆記具のインク逆
流防止剤組成物における問題を解決するために、
上記有機ゲル化剤であるジベンジリデンソルビト
ールやトリベンジリデンソルビトールの特性に着
目し、ポリエチレングリコール等のような難揮発
性有機液状化合物に少量の上記ゲル化剤を加えて
なる組成物が、筆記具の非使用時には、インク筒
内でその形状を保持したまま、強く保持され、他
方、使用時には、実質的にその形状を保持しつ
つ、しかし、筆記によるインクの消費と共に確実
にインクに追随して、インク筒内を移動して、イ
ンクの逆流防止を効果的に防止得ることを見出し
て、本発明に至つたものである。 課題を解決するための手段 本発明によるボールペン用インク逆流防止剤組
成物は、ジベンジリデンソルビトール及びトリベ
ンジリデンソルビトールから選ばれる少なくとも
一種0.1〜10.0重量%と、エチレングリコール、
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、ヒマシ油、オリー
ブ油及び流動パラフインから選ばれる少なくとも
一種の難揮発性有機液状化合物99.9〜90.0重量%
とを含有することを特徴とする。 一般に、インク逆流防止剤をインク筒内に、イ
ンク層の表面に有する筆記具においては、インク
筒内のインクの消費に伴つて、防止剤とインク層
との間のインク筒内が減圧状態となる結果、イン
ク逆流防止剤がインクに追随してインク筒内を移
動する。ここに、特に、本発明による組成物によ
れば、防止剤がインク筒内を上記のようにして、
吸引されて移動する際に生じる防止剤とインク筒
内壁面との摩擦抵抗が剪断力となつて、防止剤、
特に、インク筒内壁面と接触するその周囲がゾル
に変換されるので、実質的にその形状を保持しつ
つ、インク筒内を円滑に移動し、かくして、欠損
することがないので、長期にわたつて、確実にイ
ンクの逆流を防止することができる。 本発明において用いられるジベンジリデンソル
ビトール及びトリベンジリデンソルビトール(以
下、単にゲル化剤と称する。)は、ソルビトール
と一般式 (式中、Rは、水素原子又は炭素数1〜3のアル
キル基を示す。) で表わされる芳香族アルデヒドとの縮合物であ
る。ソルビトールの芳香族アルデヒド縮合物に限
らず、ヒドロキシル基を5つ以上有する多価アル
コールの芳香族アルデヒド縮合物は、すべて有機
溶剤を固化する作用を有するが、特に、ソルビト
ールの芳香族アルデヒド縮合物はこの作用が大き
いので、本発明において有利に用いられる。 本発明においては、ジベンジリデンソルビトー
ル及びトリベンジリデンソルビトールは、それぞ
れ単独で用いてもよいし、或いは併用してもよ
い。 これらのゲル化剤は、通常、組成物において、
0.1〜10.0重量%、好ましくは、0.5〜5.0重量%の
範囲で用いられる。組成物において、ゲル化剤の
含量が0.1重量%よりも少ないときは、組成物の
ゲル化が困難となるので、前述した作用効果を十
分に得ることができない。他方、組成物におい
て、ゲル化剤の含量が10.0重量%よりも多いとき
は、得られる防止剤が硬すぎて、インクに追随し
て移動し難くなり、同様に、前述した作用効果を
十分に得ることができない。 本発明においては、難揮発性有機液状化合物と
して、エチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ヘキシレング
リコール、ヒマシ油、オリーブ油又は流動パラフ
インが単独にて用いられ、又は併用される。かか
る難揮発性有機液状化合物は、本発明によるイン
ク逆流防止剤組成物において、90〜99.9重量%、
好ましくは、95.0〜99.5重量%の範囲で用いられ
る。 更に、本発明によるインク逆流防止剤組成物に
は、必要に応じて、ベントナイト、無水ケイ酸等
のケイ酸化合物や、或いはステアリン酸カルシウ
ム等の金属石ケンを添加剤として、難揮発性有機
液状化合物100重量部について、1〜20重量部の
割合で添加し、前記ゲル化剤と置換して、組成物
の脆さを改善することができる。 本発明によるインク逆流防止剤組成物は、例え
ば、先ず、難揮発性有機液状化合物にゲル化剤を
加え、100〜200℃の温度で加熱撹拌しつつ溶解さ
せ、その後、徐冷又は急冷することによつて得る
ことができる。 また、難揮発性有機液状化合物にゲル化剤を所
定量添加し、常温でホモミキサー等の撹拌装置を
用いて十分に分散させた後、静置することによつ
ても得ることができる。 更に、難揮発性有機液状化合物中にてゲル化剤
を加熱溶解できないときや、或いは加熱溶解の操
作を避けたいときは、予めジメチルホルムアミ
ド、スルホラン等の極性溶剤100重量部当たりに
ゲル化剤を10〜40重量部程度を加え、加熱溶解さ
せ、冷却後、得られた溶液を常温で難揮発性有機
液状化合物に加え、撹拌することによつても、本
発明による組成物を得ることができる。この場
合、極性溶剤の添加量が難揮発性有機液状化合物
と置換される。 発明の効果 以上のように、本発明による筆記具用インク逆
流防止剤組成物は、難揮発性有機液状化合物に所
定量の有機ゲル化剤であるジベンジリデンソルビ
トール又はトリベンジリデンソルビトールを加え
てなり、非筆記時には、ゲル状にて、その形状を
保持して、インク筒内で強く保持されるが、筆記
時には、防止剤がインク筒内を吸引されて移動す
る際に生じる防止剤とインク筒内壁面との摩擦抵
抗が剪断力となつて、防止剤、特に、インク筒内
壁面と接触するその周囲がゾルに変換されるが、
その形状を実質的に保持しつつ、インク筒内を円
滑に移動し、かくして、欠損を生じることなく、
筆記によるインクの消費と共に確実にインクに追
随してインク筒内を移動して、インクの逆流防止
を効果的に防止することができる。 このように、本発明によるインク逆流防止剤組
成物は、筆記具の非使用時には、所定の形状を有
するゲル状であり、使用時にのみ、インク筒内壁
面と接触するその周囲部がゾル化するので、依然
としてその形状を実質的に保持しつつ、インクの
消費によく追随し、かくして、欠損を生じること
なく、インクの逆流を効果的に防止することがで
きる。 従つて、本発明による防止剤によれば、従来の
高粘性液体のように、温度による作用の変動が少
なく、他方、筆記具の使用時、組成物はインク筒
内壁面に接触する部分がゾル化するので、インク
への追随が極めて容易であつて、インク筒内壁面
にその一部が残存するようなこともない。 実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。 実施例 1 ジベンジリデンソルビトール(新日本理化製商
品名ゲルオールD)3部とエチレングリコール97
部を150℃で20分間撹拌し、完全に溶解させた後、
室温まで徐冷して、本発明によるインク逆流防止
剤組成物を得た。 これを粘度が10000センチポイズの油溶性イン
クを充填したボールペンのインク筒(長さ150mm、
内径3mm)の末端部に直接に充填し、ペン先が上
向きの正立状態及び横向きの横置状態にてそれぞ
れ50℃の恒温槽内で1週間放置する保存試験を行
なつた。 その結果、防止剤は、変形、流動がなく、イン
クの逆流はみられなかつた。 また、常温及び0℃の低温においても、防止剤
は、筆記によるインクの消費と共に確実にインク
に追随して移動し、インクの流出が不良となつた
り、防止剤が欠損して、インクが逆流することが
なく、満足すべき結果を得ることができた。 尚、防止剤は、溶解時にそのまま、インク筒末
端から流し込みによつて、充填し、冷却してもよ
いし、また、防止剤をスポンジ等の多孔質体に含
浸させた状態にて充填してよい。 実施例 2〜13 実施例1と同様にして、第1表に示す防止剤を
調製して、保存試験を行なつた。いずれのインク
逆流防止剤組成物も、実施例1のそれと同様、そ
れぞれ所定の物性を有し、満足すべき結果を与え
た。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は、インク逆流防止剤組成物が充填され
た筆記具の縦断面図である。 A…筆記具、1…インク筒、2…インク、3…
インク逆流防止剤組成物。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ジベンジリデンソルビトール及びトリベンジ
    リデンソルビトールから選ばれる少なくとも一種
    0.1〜10.0重量%と、エチレングリコール、ポリ
    エチレングリコール、ポリプロピレングリコー
    ル、ヘキシレングリコール、ヒマシ油、オリーブ
    油及び流動パラフインから選ばれる少なくとも一
    種の難揮発性有機液状化合物99.9〜90.0重量%と
    を含有することを特徴とする筆記具のインク逆流
    防止剤組成物。
JP56039957A 1981-03-18 1981-03-18 Ink backflow preventing agent composition for writing utensils Granted JPS57153070A (en)

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JPS57153070A JPS57153070A (en) 1982-09-21
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JP56039957A Granted JPS57153070A (en) 1981-03-18 1981-03-18 Ink backflow preventing agent composition for writing utensils

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1008462A1 (en) 1998-12-11 2000-06-14 The Pilot Ink Co., Ltd. Ink follower composition for ballpoint pen and ballpoint pen using the same

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EP1008462A1 (en) 1998-12-11 2000-06-14 The Pilot Ink Co., Ltd. Ink follower composition for ballpoint pen and ballpoint pen using the same

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