JPS639878A - 放射線イメ−ジング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、核医学で用いられる、ガンマカメラなどの
アナログ表示装置を有する放射線イメージング装置に関
する。

従来の技術 アナログ表示装置を有するガンマカメラは、通常第４図
のように構成される。２次元放射線位置検出器工は、放
射線が入射する毎にその入射位置の情報を表わすｘ、Ｙ
信号を生じるとともに、その入射放射線のエネルギが所
望の範囲に入っていることを確認してタイミング信号で
あるアンブランク信号を生じる。このｘ、Ｙ信号とアン
ブランク信号は、アナログ表示装２ｔ２に送られる。ア
ナログ表示装置２は、静電陰極管（以下ＣＲＴと略す）
３と感光フィルム４とからなる。Ｘ、Ｙ信号は各偏向回
路３１を経て各偏向電極３２に送られ、ＣＲＴ３の電子
ビームの偏向が行なわれ、このとき７ンブランク信号が
入力されるとタイミング回路３３によりそのタイミング
で、ＣＲＴ３の表示面において上記の偏向された位置に
輝点が表示される。この輝点の画像は適宜な光学系を経
てフィルム４に露光される。このフィルム４への露光は
一定時間行なわれ、その間に入射した放射線の各々の位
置を表わす輝点の画像が次々にフィルム３へ露光されて
いって、輝点の画像が集積され、放射線イメージング画
像が作られる。

発明が解決しようとする問題点 ところで、このようなアナログ表示装置では、特に高分
解能ＣＲＴを用いる場合に次のような問題が生じる。す
なわち、ＣＲＴでは、偏向電極に電圧を印加してから実
際に電子ビームの偏向が正確に行なわれるまでの間に、
物理的に時間がかかる。そのため、偏向が十分に終了す
る前にアンブランク信号が入力されると、輝点が尾を引
いたようになる。これを避けるためにはアンブランク信
号を十分に遅らせる必要がある。しかし、放射線はラン
ダムなタイミングで入射し、ｘ、Ｙ信号とアンブランク
信号もランダムに生じているので。

あまり遅らせると、計数率が犠牲になる。そこで、これ
らを勘案して妥協点を見いだす必要があるのであるが、
計数率が高い場合にはどうしても上記の輝点が尾を引く
現象を避けることはできず、その結果、フィルム上に形
成される画像にアーティファクトが生じてしまう。

この発明は、高計数率のイメージングを行なう場合でも
、ＣＲＴの偏向に時間がかかることに起因するアーティ
ファクトを防止できる放射線イメージング装置を提供す
ることを目的とする。

問題点を解決するための手段 この発明の放射線イメージング装置では、２次元放射線
位ｌ検出器から続いて出力された２つの位置信号間のＸ
方向位置の移動量とＹ方向位置の移動量のいずれかまた
は両方が一定量を越えたことを検出して、ＣＲＴに送る
べきアンブランク信号を禁止せしめる回路を、２次元放
射線位置検出器とＣＲＴとの間に挿入したことを特徴と
する。

作　　　　用 ＣＲＴでは電子ビームの偏向量が大きければ大きいほど
時間がかかる。つまり、ある位置に輝点を表示するよう
電子ビームが偏向された後、その位置から大きく離れた
位置に輝点を表示するよう電子ビームを偏向すると時間
がかかり、これらの輝点の位置が比較的接近していれば
それほど時間がかかるものではない。

この発明はこれに着目しており、２次元放射線位置検出
器から続いて出力された２つの位置信号間のＸ方向位置
の移動量とＹ方向位置の移動量のいずれかまたは両方が
一定量を越えたことを検出して、ＣＲＴに送るべきアン
ブランク信号を禁止するようにして、時間がかかる場合
のみを排除しているのである。そのため、計数率が犠牲
になるということを避けながら、アーティファクトを防
止できる。

実施例 第１図において、２次元放射線位置検出器１とアナログ
表示装置２との間にアーティファクト防止回路５が挿入
される。このアーティファクト防止回路５は、Ｘ、Ｙの
それぞれの系統に設けられた移動量検出回路６，６と、
７ンブランク信号を制御するコントロール回路７とから
なる。各々の移動量検出回路６は、遅延素子６１と、バ
ッファアンプ６２と、減算回路６３と、絶対値回路６４
さ、比較器６５とから構成されている。コントロール回
路７は、これらの移動量検出回路６．６から出力される
検出信号が入力されるＯＲ回路７１と、Ｄフリップフロ
ー、ブ７２と、ＡＮＤ回路７３とを含んで構成される。

このアーティファクト防止回路５において、まずＸ信号
について説明すると、第２図に示すようにＸ信号がアン
ブランク信号とともに順次生じ、遅延素子６１およびバ
ッファアンプ６２を経て遅延された信号（これをＸ°倍
信号する）が、もとのＸ信号とともに減算回路６３に送
られて、Ｘ信号とＸ“信号との間の減算が行なわれ、減
算結果としてそれらの差を表わすＸｄ倍信号得られる。

この差信号Ｘｄは絶対値回路６４に送られて絶対値化さ
れ、その大きさが比較器６５で設定値と比較される。設
定値より大きい場合比較器６５から出力が生じる。すな
わち、２次元放射線位置検出器！より続いて生じた２個
の位置信号の間で、Ｘ方向での移動量が設定した値より
大きかったときに検出信号が得られる。Ｙ信号について
も全く同様の検出が行なわれ、続いて生じた２個の位置
信号の間で、Ｙ方向での移動量が設定した値より大きか
ったときに検出信号が得られる。これらの検出信号はＯ
Ｒ回路７１を経てＤフリップフロップ７２の入力端子に
送られる。したがって、このＤフリップフロップ７２は
アンブランク信号のタイミングで上記のＯＲ回路７１を
経た検出信号を読み込み、Ｑ端子の出力がｒＱＪとなり
、ＡＮＤ回路７３によってアンブランク信号が禁止され
てしまい、アナログ表示装置２に送らないようにする。

その結果、第３図Ａのように点イで発光した後Ｘ方向に
またはＹ方向に設定値より大きな移動量以上移動して点
口で発光しようとする場合に、この点口に関するアンブ
ランク信号がキャンセルされ、点口での表示が行なわれ
ないことになる。

これに対して第３図Ｂのように続いて生じる筈の２つの
点イから点口への、Ｘ方向の移動量とＹ方向の移動量の
両方とも設定値より小さい場合。

Ｘ信号に関してもＹ信号に関しても検出信号が生じない
ので、上記のようなアンブランク信号のキャンセルは行
なわれず、最初の点イに続いて点口の発光が行なわれる
。

このように、２次元放射線位置検出器１から続いて発生
する２つの位置信号の間の、Ｘ方向位置の移動量とＹ方
向位置の移動量のいずれかまたは両方が一定量を越えた
ことが検出され、アーティファクトが防止される。

なお、この実施例では遅延素子６１を用いているが、遅
延素子の代りにサンプルアンドホールド回路を用いても
よい、また、遅延素子６１．バッファアンプ６２．減算
回路６３の構成の代りに積分回路を用いてもＸまたはＹ
方向移動量を検出することができる。

発明の効果 この発明によれば、簡単な回路の追加のみでＣＲＴの偏
向に時間がかかることに起因するアーティファクトを防
止でき、計数率を犠牲にしなくて済む。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例のブロック図、第２図は同
実施例における各信号を示すタイムチャート、第３図Ａ
、Ｂは表示される点と表示がキャンセルされる点とを示
す模式図、第４図は従来例のブロック図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）放射線入射に応じてその入射位置のＸ方向とＹ方
   向の位置を表わす位置信号と入射タイミングを表わすア
   ンブランク信号とを出力する２次元放射線位置検出器と
   、該位置信号とアンブランク信号とが入力され、上記位
   置信号に応じて電子ビームが偏向させられ、アンブラン
   ク信号のタイミングにおいてその偏向された位置に輝点
   が表示される陰極線管と、該陰極線管により表示される
   輝点の画像によって一定時間露光される感光体とからな
   る放射線イメージング装置において、上記２次元放射線
   位置検出器と陰極線管との間に挿入され、続いて出力さ
   れた２つの位置信号間のＸ方向位置の移動量とＹ方向位
   置の移動量のいずれかまたは両方が一定量を越えたこと
   を検出してアンブランク信号を禁止せしめる回路を備え
   ることを特徴とする放射線イメージング装置。