JPS6398325A - 気根植物植込み台の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、風聞あるいは長生間等の気根植物を植替える
際に用いられる植込み台の製造方法に係り、特に短寸法
の水苔でも強固な植込み台が得られる気根稙物殖込み台
の製造方法に関する。

「従来の技術」 従来、風聞あるいは長生間等の水分を極端に嫌う気根植
物の植替えを行なう際には、第８図および第９図に示す
ように有天筒状の竹筒ｌの外周面および上端面に長寸法
の良質な水苔２を配置して植込み台３を形成し、次いで
この上に第１０図に示すように気根植物４を乗せるとと
もに、その根４ａを第１１図に示すように千５で押さえ
、次いで第１２図に示すように、気根植物４の根４ａを
植込み台３の上から巻付けた長寸法の水苔６で固定し、
その後第１３図に示すように竹筒１を引抜いてこれを第
１４図に示すように鉢７に配置する方法を採つている。

「発明が解決しようとする問題点」 ところで、前記従来の方法では、長寸法の良品の水苔２
を用いて植込み台３を形成しているため、製作コストが
高くなるという問題があり、また従来の植込み台３は、
竹筒１十に水苔２を配して形を整えるのみであるので、
竹筒１を引抜く際に形崩れし易いとともに、植込み台３
が水分を含み過ぎていて気根植物４が根腐れし易いとい
う問題がある。

本発明はかかる現況に鑑みなされたもので、安価な短寸
法の水苔を用いて強固な植込み台を製作できるとともに
、気根植物が根腐れするおそれがない気根稙物殖込り台
の製造方法を提供することを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 本発明は、外被上に水苔をほぼ均等厚に配置し、次いで
この外被を通水性を有する内筒に水苔を内側にして巻付
け、水苔をその水分を絞りながら内筒の外周面に付着さ
せるとともに、水苔の内筒上端から突出する部分を内側
に折曲げて内筒の上端部を水苔で覆い、その後外被を取
外すとともに内筒を引抜いて有天筒状の植込み台とする
ようにしたことを特徴とする。

「作用」 本発明に係る気根稙物殖込み台の製造方法においては、
水苔がほぼ均等厚に配された外被を、通水性を有する内
筒に水苔を内側にして巻付け、水苔をその水分を絞りな
がら内筒の外周面に付着させるどともに、水苔の内筒上
端から突出する部分を、内側に折曲げて内筒の上端部を
水苔で覆いその後外被を取外すとともに内筒を引抜いて
有天筒状の植込み台とするようにしているので、植込み
台は水苔の薄い層を所要巻内筒に巻付けた状態で形成さ
れる。このため、水苔相互が絡み付いて充分な強度が得
られ、長寸法の水苔を用いる場合はもとより、短寸法の
水苔を用いる場合でも、内筒を引抜く際に植込み台が形
崩れするといった不具合がない。また水苔を、その水分
を絞りながら内筒の外周面に付着させるようにしている
ので、従来のものと異なり含水量の少ない植込み台が得
られ、気根植物が根腐れすることもない。

「実施例」 以下本発明実施の一態様を第１図ないし第７図を参照し
て説明する。

気根稙物殖込み台の製造に際しては、まず第１図に示す
ように例えば多数本の竹ひごｌｌａを細紐１１ｂで編ん
で形成される巻き管状の外被１１を用意し、その上に第
２図に示すように水に浸した短寸法の水苔１２をほぼ均
等厚に配置する。この際、水苔１２は、その根の方向を
揃えて外被１１上に配置するようにしてもよいが、水か
ら引上げられた水苔１２をそのまま所定量外被１１上に
山形に乗せてこれを手でほぼ均等に広げ、水苔１２の根
の方向を揃えない方が絡み効果が得られて好ましい。

次いで、第３図に示すように外被ｌｌ上にほぼ均等厚に
配された水苔１２上に通水性を有する内筒１３を乗せる
。この内筒１３は、例えばプラスチック製の網筒材か、
多数の通孔を有するもので形成され、そのＬ端は、局面
と同様の材で閉止されていてもよく、また第４図および
第５図に示すように開放されていてもよい。そしてこの
内筒１３は、第３図に示すようにその外径Ｌｌよりもや
や短い寸法Ｌ２だけ外被１１の−Ｌ端縁から下げた状態
で水苔１２上に乗せられる。なお前記寸法Ｌ２は、それ
ほど正確である必要はなく、後に詳述するように水苔１
２の内筒１３の上端からに方に突出する部分を内側に折
曲げて内筒１３の上端を閉止する際に、内筒１３の上端
が支障なく閉止できる寸法であれば足りる次いで、第４
図に示すように水苔１２を内側にして外被１１を内筒１
３に巻付ける。この際、単純に外被１１を内筒１３に巻
付ければ、外被１１も水苔１２とともに内筒１３に渦巻
き状に巻付けられてしまうので、巻き簀を用いて海苔巻
きを作る場合と同様、水苔１２を−巻き内筒１３に巻付
けて外被１１の端部が巻込まれそうになったならば、外
被１１の端部を持ち上げて水苔１２のみが内筒１３に渦
巻き状に巻付けられるようにする。また、水苔１２を内
筒１３に巻付ける際には、外被１１を固く内筒１３に巻
付け、水苔１２が保有している水分を充分絞り出すよう
にする。

この際、外被１１および内筒１３は、ともに充分な通水
性を有しているので、絞り出した水分は、はとんど外部
に排出される。

このようにして水苔１２を内筒１３の外周面に付着させ
たならば、第５図に示すように水苔１２の内筒１３の上
端から上方に突出する部分を内側に折曲げて内筒１３の
上端を閉止し、その後外被１１を取外す。すると第６図
に示すように内筒１３の外周面および上端を水苔１２で
覆ったものが得られる。そこでその後内筒１３を引抜く
。これにより第７図に示すように有天筒状をなす植込み
台１４が得られる。

しかして、水苔１２の薄い層を内筒１３に渦巻き状ので
、内筒１３に巻付けられた水苔１２相互が絡み付き、固
く巻付けることによりその状態が固定されるにのため、
内筒１３を引抜く際に、植込み台１４が崩れするおそれ
が全くない。また固く巻付けることにより、水苔１２が
保有する水分が絞り出されるので、この植込み台１４を
用いて気根植物の植替えを行えば、根腐れを生じるおそ
れがない。また従来、使い道がないとして捨てていた短
寸法の水苔１２を用いて植込み台１４を製造できるので
、大幅なコストダウンが可能となるとともに、廃棄物の
量を大幅に少なくすることができるという実用上大きな
効果がある。

なお前記製造方法は、製造した植込み台１４を他の場所
まで運搬して使用するような場合には、単に水苔１２を
絞りながら内筒１３に巻付けただけでは、運搬時の衝撃
により植込み台１４が形崩れするおそれがある。

これを防止する方法としては、第６図に示す状態で運搬
することが考えられるが、この方法では、多数本の内筒
１３を必要とし経済的でない。

そこでこのような場合には、第６図あるいは第７図に示
す状態で１週間程度自然乾燥させ、水苔１２の含水量を
ほぼ零とする。これにより、各水苔１２の形状が相互に
絡み付いた状態で完全に固定され、より強固な植込み台
１４が得られる。

なお、第６図に示す状態で乾燥させる場合には、乾燥後
内筒１３を引抜くことになるが、内筒１３は網材で形成
されているので、内部の水苔１２も充分乾燥させること
ができ、また乾燥後に内筒１３を引抜くので、植込み台
１４の形崩れをより確実に防止できる。

「発明の効果」 以上説明したように本発明は、水苔がほぼ均等厚に配さ
れた外被を、通水性を有する内筒に水苔を内側にして巻
付け、水苔をその水分を絞りながら内筒の外周面に付着
させるとともに、水苔の内筒上端から突出する部分を内
側に折曲げて内筒の上端部を水苔で覆い、その後外被を
取外すとともに内筒な引抜いて有天筒状の植込み台とす
るようにしているので、植込み台は、水苔の薄い層を所
定巻数内筒に巻付けた状態で形成されて水苔相互の絡み
効果が得られ、通常商品価値のない短寸法の水苔を用い
た場合でも充分な強度が得られる。このため、内筒を引
抜いたり、でき上がった植込み台を用いて気根植物な植
替える際に、植込み台が形崩れするおそれがない。

また水苔は、植込み台を製造する過程で水分が絞り出さ
れるので、含水量の非常に少ない植込み台が得られ、こ
の植込み台ヒに気根植物の根を跨がせ、その上に濡らし
た水苔で覆うようにして植え替えをしても気根植物が根
腐れするということがない。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第７図は本発明に係る気根稙物殖込み台の
製造方法の一例を手順に従−〕て順次示す説明図、第８
図ないし第１４図は従来の気根稙物殖込み台の製造方法
　　　　　　　　−一゛−呼給弁弁梅およびこれを用い
た植替え方法を手順に従って順次示す説明図である。 ４−気根植物、　４ａ−根、　１１−外被、１１ａ−一
竹ひご、　１ｌｂ−細紐、　１２−水苔１３−内筒、　
１４−植込み台

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）外被上に水苔をほぼ均等厚に配置し、次いでこの外
   被を、通水性を有する内筒に水苔を内側にして巻付け、
   水苔をその水分を絞りながら内筒の外周面に付着させる
   とともに、水苔の内筒上端から突出する部分を、内側に
   折曲げて内筒の上端部を水苔で覆い、その後外被を取外
   すとともに内筒を引抜いて有天筒状の植込み台とするこ
   とを特徴とする気根植物植込み台の製造方法。 ２）内筒の引抜きに先立って、水苔を乾燥させることを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の気根稙物殖込み
   台の製造方法。 ３）水苔として、比較的短寸法の水苔を用いることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項または第２項記載の気根
   植物植込み台の製造方法。 ４）外被は、多数本のひごを細紐で編んで形成されて巻
   き簀状をなしていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項、第２項または第３項記載の気根植物植込み台の製
   造方法。 ５）内筒は、網材で形成されていることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項、第２項、第３項または第４項記載
   の気根植物植込み台の製造方法。