JPS6397855A - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主に自動車に用いられ、点火装置の異常時に一
部の気筒の燃料噴射を停止するようにした内燃機関用制
御装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、多気筒内燃機関において一部の気筒の点火コイル
に異常が生じた場合、故障した気筒の燃料噴射のみを停
止させ、警報器により点火コイルの異常を報知するよう
にしている（例えば、特開昭５３−９７１２０号公報）
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上述した従来のものでは、１つの気筒の点火
コイルが故障しているのみのときには、内燃機関に充分
なトルクが発生するため、故障しているにもかかわらず
、運転者は走行異常による故障認識がしづらい。そのた
め、一部気筒が異常なまま長時間走行しつづける可能性
が高（、二次故障が発生したりするという問題がある。

また、異常警報器として警音器を用いれば故障認識も容
易であるが、高価な警音器を必要とするのみならず、警
報音が騒がしいという問題がある。

そこで、本発明は、高価な警音器を用いることなく、点
火コイルの異常を運転者に容易に認識させ得るようにし
たものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため本発明は、第１図に示すごとく、多気筒内燃機
関の各気筒に対応して複数の点火コイルと複数の燃料噴
射弁とを有する内燃機関用制御装置において、前記各点
火コイルの異常を検出する点火異常検出手段と、この点
火異常検出手段により少なくとも１つの点火コイルの異
常を検出した場合に異常を生じた気筒だけでなく正常気
筒の内の一部の燃料噴射をも同時に停止させる一部燃料
噴射停止手段とを備える内燃機関用制御装置を提供する
ものである。

〔作用〕

これにより、各点火コイルの異常を点火異常検出手段に
より検出し、この点火異常検出手段により少なくとも１
つの点火コイルの異常を検出した場合に、一部燃料噴射
停止手段によって、異常を生じた気筒だけでなく正常気
筒の内の一部の燃料噴射をも同時に停止させ、内燃機関
のトルクを運転者が充分に認識できる程度に低下させる
。

〔実施例〕

以下本発明を図に示す実施例について説明する。

第２図は、本発明の一実施例を示す概略構成図である。

複数気筒（６気筒）を有する内燃機関１には、各気筒別
に各点火コイル２、点火プラグ３、燃料噴射弁４をそれ
ぞれ備え、各装置は、マイクロコンピュータを含む機関
制御装置５　（以下ＥＣＵと称す）によって各種機関パ
ラメータに応じて制御されている。またＥＣＵ３には、
各点火コイル２を駆動するイグナイタ６から、各気筒別
の点火コイル２が正常に作動しているかどうかの異常判
別信号（以下ＩＧｆと称す）が入力され、各イグナイタ
６、点火コイル２の異常を検出できるようになっている
。

次に、上記構成においてその作動を説明する。

まず概略の作動を説明する。各点火コイル２が正常な場
合、ＥＣＵ３に各点火コイル別にＩＧｆを入力し、ＥＣ
ＵＳ内では、ＩＧｆをモニタすることによって、装置が
正常であることが確認され、燃料噴射信号５０１を燃料
噴射弁４に供給させて各気筒に燃料を噴射する。しかし
例えば１番気筒（＃５）のＩＧｆに変調があった場合、
ＥＣＵ３は１番気筒の異常を確認し、同時に１番気筒の
燃料噴射と、正常である３番気筒（これは、正常気筒の
うちどの気筒でもよく、また、機関の運転が可能ならば
複数気筒の燃料噴射でもよい）の燃料噴射を止めるため
に、第３図に示すごと＜　ＥＣＵ３は第１、第３気筒（
＃１．＃３）の燃料噴射信号を停止させる。

これにより、機関は運転状態に変調を来たし、運転者は
機関の異常に気づく。この時、ＥＣＵＳ内では、故障し
た点火装置の番号を記憶し、ダイアグコードによって知
らせてもよい。

次に、故障時の退避走行能力と運転者への報知能力とを
各々向上させるため、走行時と非走行時とで正常気筒の
運転及び一部気筒の停止を選択作動させるようにしたも
ののＥＣＵ３の制御方法を第４図のフローチャートに示
す。ステップ１０にて故障判別信号（ＩＯｆ信号）より
異常気筒の有無を検出し、故障気筒があれば、ステップ
１１に進んでその故障気筒の燃料噴射を停止させる。ス
テップ１０にて正常と判断したならば、ステップ１２に
進んで従来通りの噴射作動を行わせる。ステップ１３は
異常気筒がある場合、さらに公知のスロットル開度セン
サ等の信号によりエンジンがアイドル運転状態か、走行
状態かを判別し、走行状態ならば、故障気筒以外はその
ままの噴射作動状態とするが、エンジンがアイドル状Ｍ
ならば、ステップ１４に進んで更にＮ気筒（例えば６気
筒エンジンの場合Ｎ＝２気筒）余分に正常気筒の燃料噴
射を停止させる。

以上により、一つの気筒が異常となっても、走行時は正
常気筒はすべて運転でき退避走行能力が向上できる。か
つ非走行時のアイドル運転条件では複数気筒の運転が停
止するため、運転者にエンジン異常を体感させ報知でき
る。

また異常時の燃料噴射の停止気筒の選択は、故障気筒の
前又は後気筒かあるいは等間隔、例えば＃１．＃５．＃
３．＃６．＃２．＃４の点火順序の６気筒エンジンでは
＃１．＃６または＃５．＃２、または＃３．　＃４、又
は＃１．　＃３．　＃２または＃５．＃６．＃４等のい
ずれのパターンでも良いことは勿論であり、エンジン特
性に応じて自由に選択してよい。

また燃料噴射の停止作動の切替え選択はスロットル開度
スイッチ以外のエンジン回転数及び負荷信号等によるエ
ンジン運転状況検出センサを用いて、より詳細なエンジ
ン運転条件に応じて選択切替えしても良いことは勿論で
ある。

また以上の実施例において少なくとも点火コイルの故障
気筒は燃料噴射を停止するため、未然ガスによる接触温
度の過上昇もなく、また退避走行時における正常気筒の
燃料を停止した減筒運転時にも何ら二次故障を起こす様
な不具合がないことは勿論である。

なお、本発明は、点火装置の異常だけでなく、その他の
装置にも併用して通用できる。例えば排出ガス内の酸素
濃度検出器が故障した場合も、ＥＣＵ内で故障が確認さ
れた場合、一部の燃料噴射を停止させ、運転者に走行状
態の変調をもって知らせる。その他、機関の運転状況に
は大きな変調をもたらさないが、故障した場合にも、２
次故障を起こす可能性のある装置の故障がＥＣＵ内で確
認できれば、一部の燃料噴射を停止させるように゛して
もよい。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明においては、各点火コイルの異
常を点火異常検出手段により検出し、この点火異常検出
手段により少なくとも１つの点火コイルの異常を検出し
た場合に、一部燃料噴射停止手段によって、異常を生じ
た気筒だけでなく正常気筒の内の一部の燃料噴射をも同
時に停止させて内燃機関のトルクを運転者が充分に認識
できる程度に低下させるから、高価な警音器を用いるこ
となく、点火コイルの異常を運転者に容易に認識させる
ことができるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の特許請求の範囲対応図、第２図は本発
明装置の一実施例を示す概略構成図、第３図は第２図図
示装置の作動説明に供する各気筒の噴射信号波形図、第
４図は第２図図示装置におけるＥＣＵの作動説明に供す
るフローチャートである。 １・・・内燃機関、２・・・点火コイル、３・・・点火
プラグ、４・・・燃料噴射弁、５・・・ＥＣＵ、６・・
・イグナイタ。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）多気筒内燃機関の各気筒に対応して複数の点火コ
   イルと複数の燃料噴射弁とを有する内燃機関用制御装置
   において、前記各点火コイルの異常を検出する点火異常
   検出手段と、この点火異常検出手段により少なくとも１
   つの点火コイルの異常を検出した場合に異常を生じた気
   筒だけでなく正常気筒の内の一部の燃料噴射をも同時に
   停止させる一部燃料噴射停止手段とを備える内燃機関用
   制御装置。
2. （２）前記一部燃料噴射停止手段における正常気筒の一
   部の燃料噴射の停止は、特定の機関運転条件においての
   み実施される特許請求の範囲第１項記載の内燃機関用制
   御装置。
3. （３）前記特定の機関運転状態は内燃機関のアイドル運
   転時である特許請求の範囲第２項記載の内燃機関用制御
   装置。