JPS6396553A - 充填剤 - Google Patents

充填剤

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Publication number
JPS6396553A
JPS6396553A JP61245034A JP24503486A JPS6396553A JP S6396553 A JPS6396553 A JP S6396553A JP 61245034 A JP61245034 A JP 61245034A JP 24503486 A JP24503486 A JP 24503486A JP S6396553 A JPS6396553 A JP S6396553A
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JP
Japan
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group
nucleic acid
carrier
compd
packing material
Prior art date
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Pending
Application number
JP61245034A
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English (en)
Inventor
Kiichi Takemoto
竹本 喜一
Yoshiaki Inagi
稲木 良昭
Tadashi Kikyoya
正 桔梗谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、核酸塩基を含有する化合物を、その塩基の特
異性、配列の順序および含有量に基づき。
液体クロマトグラフィーの手法により迅速に分離するた
めの、好適なりロマトグラフィー用充填剤に関する。
(従来の技術) DNAやRNAなどの核酸は、生化学、生物学、医学お
よび他の研究分野において極めて重要な物質であり、近
年、核酸成分である塩基、ヌクレオシド、ヌクレオチド
およびオリゴヌクレオチドなどの、新規なあるいは改良
を加えた分析法および分離法の開発が望まれている。
核酸および核酸塩基を含有するポリマー、オリゴマーあ
るいはモノマーの分離・分析法としては。
逆相クロマトグラフィー、イオン交換クロマトグラフィ
ー、ゲル電気泳動およびゲル濾過などが一般によく用い
られている。逆相クロマトグラフィーによる分離機構は
、主として構成塩基と担体との疎水性相互作用の相違に
よるものであり、従って疎水性の差の小さい塩基間の分
離は困難であった。イオン交換クロマトグラフィーおよ
びゲル電気泳動に関しては、イオン性基である燐酸部分
の性質の差を用いた分離であり、従って重合度による分
離においてはよい性能を示すが、構成核酸塩基の種類あ
るいは特異性による分離は充分ではなかった。ゲル濾過
は分子の大きさによる担体との相互作用の相違によるも
のであり、微妙な差による分離は不可能であった。
以上より明らかなように、核酸塩基を含有するポリマー
、オリゴマーあるいはモノマーを、その構成塩基の種類
あるいは特異性に基づいて迅速かつ良好に分離・分析で
きる方法、あるいはその分離・分析法に適した分離剤は
ほとんどないのが現状である。
そこで本発明者等は、核酸塩基を含有する種々のポリマ
ーおよびオリゴマーを用いて、核酸塩基の分子内2分子
間相互作用について研究を行ってきた(K、 Take
moto、 Y、 Inaki、八dv、 Polym
、 Sci、。
41、1 (1983))。その中で、ワトソンークリ
ックの相補的塩基であるアデニンとチミン(あるいはウ
ラシル)、およびグアニンとシトシン、あるいはヒポキ
サンチンとシトシン間の特異的水素結合に基づ(分子間
相互作用は特に大きく、注目に値するものであった。従
って、これらの核酸塩基間の相補的水素結合を利用する
ことにより7種々の塩基の分離および/あるいは特定の
塩基の含有量の違いに基づく選択的な分離の可能性が考
えられる。
このような核酸塩基間の相互作用に基づく分離法として
は、既に下記のものがあるが、それぞれに問題があった
。近藤等は、固定相として核酸塩基をグラフトペンダン
トで含有するポリエチレンイミンをシリカゲルにコーテ
ィングしたものを液体クロマトグラフィーに応用して2
種々の塩基モノマーの分離に成功している(Nucle
ic Ac1ds Res、+5upp1.、10.1
25 (1981)) −しかじ、これは単にコーティ
ングしたものであるため、固定相が溶出する恐れがあり
、従って分離物のコンタミの恐れ。
あるいは溶離条件の制限など問題があった。イオン交換
樹脂にヌクレオシド基を導入した例(Bio−chem
、 Biophys、 Acta+  80+ 669
 (1964))もあるが、やはり、溶離条件の制限な
ど問題があった。
核酸塩基含有モノマーを重合したもの(Bull、Ch
em。
Soc、 Japan、 44.1718 (1971
))では1重合されて得られたポリマー中の核酸塩基含
有量の調整が不可能であり、また、得られたポリマーの
強度も充分ではなかった。また、清田等は、エポキシ基
を含有するシリカゲルに核酸塩基および/もしくはその
類縁化合物を導入することを開示している(特公昭57
−26818号)が、この場合、核酸塩基との結合が上
記エポキシ基に核酸塩基をスペーサーを介さずして直接
行われるため、塩基間相互作用に必要な官能基の少なく
とも一部がこの結合に関与することになり、従って良好
な塩基間相互作用がこれにより妨害され分離上問題があ
ると考えられる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記従来の欠点を解決するものであり。
その目的とするところは、核酸塩基を含有する化合物を
、その構成塩基組成および/あるいは特定の塩基の含有
量に基づいて、溶剤組成に関係なく。
簡単にしかも性能良く分離できる液体クロマトグラフィ
ー用充填剤を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため2本発明のクロマトグラフィー
用充填剤は、担体に核酸塩基および/もしくはその類縁
化合物を結合せしめたクロマトグラフィー用充填剤であ
って、該結合が、一端にアミノ基を有する鎖状有機化合
物(八)の他端が該担体に結合してなるアミノ基含有担
体の該アミノ基と、一端にカルボキシル基またはその誘
導基を有する鎖状有機化合物(B)の他端が該核酸塩基
および/もしくはその類縁化合物に結合してなる核酸塩
基関連化合物の該カルボキシル基またはその誘導基との
、アミド結合であることを特徴とする。
すなわち9本発明のクロマトグラフィー用充填剤は、剛
性の高い担体としてシリカゲルあるいはCPG  (コ
ントロールされた細孔を有するガラス)を選び、この担
体側にはアミノ基を含有する鎖状有機化合物(スペーサ
ーグループAとする)を結合せしめ、一方、核酸塩基に
はカルボキシル基またはその誘導基を含有する鎖状有機
化合物(スペーサーグループBとする)を結合せしめ2
両者を。
該アミノ基と該カルボキシル基(またはその誘導基)と
の耐性の高いアミド結合〜NHCO−で結合させてなる
充填剤であり、これにより上記従来の問題を解決するこ
とが可能となった。本発明充填剤は、核酸塩基と担体と
の結合がアミド結合であり。
この結合は酸およびアルカリに強く、加水分解されにく
い。従って、核酸塩基含有化合物の分離・分析に使用さ
れる溶剤として、酸性あるいはアルカリ性を示すものも
可能であり2幅広い溶離条件に対応できる。なお上記核
酸塩基としては、核酸塩基のみならずその類縁化合物も
含まれ1例えばチミン、ウラシル、シトシン、アデニン
、グアニン、ヒポキサンチン、エトキシピリミジン、テ
オフィリン、6−メルカプトプリンおよび5−ハロピリ
ミジン等が好適に用いられる。
次に1本発明のクロマトグラフィー用充填剤の構造を模
式的に示す。
本発明では、核酸塩基の相補的水素結合に妨害を与えな
い位置に1例えば2−カルボキシエチル基のようなスペ
ーサーグループBを結合せしめ。
次いでこれをスペーサーグループBに付与されている官
能基(カルボキシル基)の反応性を用いて。
例えばアミノプロピル基のようなスペーサーグループA
が結合されたシリカゲルとアミド結合を介して結合せし
めることにより、核酸塩基モノマーユニットを含有する
液体クロマトグラフィー用充填剤を得た。
反応のスキームを次に示した。
■11 スペーサーグループBとしては、2−カルボキシエチル
基以外にも2−メチル−2−カルボキシエチル基、カル
ボキシメチル基などを用いてもよい。
また、スペーサーグループAとしては、アミノプロピル
基以外にもアミノエチル基、アミノイソプロピル基、ア
ミノブチル基など、スペーサーグループBの官能基と(
アミド)結合できる官能基を有するものを用いることが
できる。一般にスペーサーグループAおよびBについて
は、官能基を有するアルキル基、アルケニル基、芳香属
系化合物などが好ましい。
上記スペーサーグループAを担体に結合させるには、適
宜な担体1例えばシリカゲル、 CPG等に。
一端にアミノ基を有し、他端に該担体と結合し得る基を
有する化合物1例えば3−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−
(3−()リメトキシシリル)プロピル)エチレンジア
ミンを反応させて行うことができ、または担体と鎖状有
機化合物を結合したのち、該鎖状有機化合物の一端に常
法によりアミノ基を導入することも可能である。また、
前記スペーサーグループBを核酸塩基および/もしくは
その類縁化合物に結合するには2例えば一端にカルボキ
シル基またはその誘導体を有し2他端に上記核酸塩基等
と結合し得る基を有する化合物。
例えばエチルアクリレート、エチルメタクリレ−ト、フ
ロモ酢!エチル、ブロモプロピオン酸エチル等を用い、
これら化合物中の不飽和2重結合を上記核酸塩基等の反
応基と反応させることにより行うことができる。なお上
記反応に際して、核酸塩基やその類縁化合物の塩基間相
互作用ないしは相補的水素結合に妨害を与えない位置2
例えば。
ピリミジン骨格を有するチミン、ウラシル、シトシン等
の場合は1位もしくは5位、好ましくは1位の位置、ま
た、プリン骨格を有するアデニン。
グアニン、ヒポキサンチン等の場合は9位の位置に上記
化合物が結合するよう該化合物の反応性を調整したり2
反応条件を選定することが重要である。
上述のようにして得られた本発明液体クロマトグラフィ
ー用充填剤を用いることにより、これが酸およびアルカ
リに強いことから、より広範な溶剤組成の使用が可能と
なって幅広い溶離条件に対応でき、しかも塩基間相互作
用に基づいて核酸塩基含有化合物の選択分離を有効に行
なえることが判明した。
さらに本発明充填剤を用いた方法により、従来では固定
相として用いていたものがポリマーであったため、グラ
フト率の制御や固定相濃度のコントロール、すなわち9
分離性能を左右する核酸塩基の含有量、均一性の制御が
容易でないといった問題点をも同時に解決できた。これ
は1本発明充填剤では、結合せしめるものが低分子量で
あり。
立体障害が少なく、担体との反応の均一性が確保できた
ためと考えられる。従って1本発明によれば、担体中に
存在する固定相たる核酸塩基の含有量の調整が容易であ
ること、および、結合すべき固定相の分子量が小さいた
め担体の細孔内部にも結合できることから、大きな保持
量を有するクロマトグラフィー用充填剤を容易に得るこ
とができる。
(実施例) 以下に本発明を実施例に従って詳細に説明する。
以下に記載する実施例は本発明のいろいろな局面の実施
例を示すものであるが、特許請求の範囲に特に述べた範
囲を決して制限するものではない。
11 : 4−       人 、奮 )t−イ4、
−、ニ71.Σま。
2成。
チミン25.22g (0,2mol)をエタノール8
00−中に分散し、触媒量の金属ナトリウムを加えた後
エチルアクリレート43rd (0,4mol)を還流
下、3時間にわたり滴下した。溶媒を減圧留去した後。
得られた沈澱をエタノールより再結晶化し、 39.6
gの1−(2−カルボエトキシエチル)チミンを針状結
晶として得た。収率は92%であった。得られた化合物
39.6gは、6N塩酸中、3時間還流して加水分解し
、溶媒を減圧留去した。生成物を水より再結晶化し、 
29.8gの1−(2−カルボキシエチル)チミン(m
p、 178〜179℃)を得た。収率は87%であっ
た。
(A−2)±圭ヱ?  の5 エステルの入(A−1)
項で得られた1−(2−カルボキシエチル)チミン19
 g (0,1mol)を乾燥したピリジン40〇−中
に分散し、ペンタクロロフェニルトリクロロ酢酸23g
(0,1mol)を加えた。25℃で2日間撹拌シ、ヒ
リジンを60℃で減圧留去した。エタノールよりの再結
晶化により、チミン誘導体のペンタクロロフェニルエス
テル(mp、 179〜180℃)カ収率95%(30
g )で得られた。
(A−3)チミンを1む 2(Si−T)の合jアミノ
プロピル化シリカゲル(粒径5μm)5gをDMF 1
0m1lに浸した後、イミダゾールを少量加え、 (A
−2)項で得られたチミン誘導体の活性エステル5 g
 (15,6mmol)を添加し、70℃で48時間放
置した。反応後、 DMF 、水、メタノール、エタノ
ール、アセトン、クロロホ、ルム、エーテルなどで充分
洗浄し2次にトルエン中ヘキサメチルジシラザンにより
24時間処理した後、各種溶媒で洗浄し。
チミンを含む樹脂を得た。以上の反応式をまとめて次に
示した。
(以下余白) (B)ウーシルを4む12(Si−U)の人金威 ウラシル22.4 g (0,2mo+)をエタノール
8註0中に分散し,触媒量の金属ナトリウムを加えた後
エチルアクリレート43d (0.4mol)を還流下
.3時間にわたり滴下した。溶媒を減圧留去した後。
得られた沈澱をエタノールより再結晶化し, 42.8
gの1−(2−カルボエトキシエチル)ウラシルを針状
結晶として得た。収率は99%であった。
得られた化合物42.8gは,6N塩酸中.3時間還流
して加水分解し,溶媒を減圧留去した。生成物を水より
再結晶化し, 29.2gの1−(2−カルボキシエチ
ル)ウラシル(mp. 183〜185℃)を得た。収
率は80%であった。
(B−2)−りjヨス四」引導 のゝ性エステルの入(
B−1)項で得られた1−(2〜カルボキシエチル)ウ
ラシル18.4g (0.1mol)を乾燥したピリジ
ン400m1中に分散し,ペンタクロロフェニルトリク
ロロ酢酸23 g (0. 1mol)を加えた。25
℃で2日間攪拌し,ピリジンを60℃で減圧留去した。
エタノールよりの再結晶化により,ウラシル誘導体のペ
ンタクロロフェニルエステル(mp. 197〜199
℃)が収率97%(30 g )で得られた。
(B−3)ウラシルを人む1ヒ(St−U)の人Jアミ
ノプロピル化シリカゲル(粒径5μm)5gをDMF 
IMに浸した後,イミダゾールを少量加え, (B−2
)項で得られたウラシル誘導体の活性エステル5 g 
(16.4mmol)を添加し, 70℃で48時間放
置した。反応後, DMF 、水,メタノール、エタノ
ール、アセトン、クロロホルム、エーテルなどで充分洗
浄し1次にトルエン中ヘキサメチルジシラザンにより2
4時間処理した後,各種溶媒で洗浄し,下記の構造を有
するウラシル含有樹脂を得た。
(C)シトシン 1・ 2(Si−C)の入Nーアセチ
ルシトシン30.0 g (0.2mol)をエタノー
ルBoo 1n1中に分散し,触媒量の金属ナトリウム
を加えた後,エチルアクリレート43mg (0.4m
ol)を還流下,3時間にわたり滴下した。溶媒を減圧
留去した後,得られた沈澱をエタノールより再結晶化し
, 42.8gの1−(2−カルボエトキシエチル)N
−アセチルシトシンを針状結晶として得た。
収率は94%であった。得られた化合物42.88はI
N水酸化ナトリウムで加水分解し,IN塩酸にてpH5
に調整することにより結晶が得られ,これを水より再結
晶化し. 29.2gの1−(2−カルボキシエチル)
N−アセチルシトシン(mp. 183〜185℃)を
得た。収率は80%であった。
(C−2) シトシン沃4 のゝ エステルの入(C−
1)項で得られた1−(2−カルボキシエチル)N−ア
セチルシトシン19 g (0. 1mol)を乾燥し
たピリジン400−中に分散し,p−ニトロフェニルト
リフルオロ酢酸23 g (0,1mol)を加えた。
25℃で2日間攪拌し、ピリジンを60℃で減圧留去し
た。エタノールよりの再結晶化によりシトシン誘導体の
p−ニトロフェニルエステル(mp、 198〜200
°C)が収率95%(45,0g )で得られた。
(C−3) シトシンを4む1日(Si−C)のAアミ
ノプロピル化シリカゲル(粒径5μm)5gをDMF 
10m1に浸した後、イミダゾールを少量加え、 (C
−2)項で得られたシトシンm8体の活性エステル5 
g (10,6mmol)を添加し、70℃で48時間
放置した。反応後、 DMF 、水、メタノール、エタ
ノール、アセトン、クロロホルム、エーテルなどで充分
洗浄し9次にトルエン中へキサメチルジシラザンにより
24時間処理した後、各種溶媒で洗浄し、下記の構造を
有するシトシン含有樹脂を得た。
暑 Hg (D)アデニンを4む1″(Si−A)の入アデニン2
7.0 g (0,2mol)をエタノール800m1
中に分散し、触媒量の金属ナトリウムを加えた後。
エチルアクリレート64m1 (0,6mol)を還流
下、3時間にわたり滴下した。溶媒を減圧留去した後。
得られた沈澱をエタノールより再結晶化し、 43.4
gの9−(2−カルボエトキシエチル)アデニンを針状
結晶として得た。収率は93%であった。
得られた化合物43.4 gを乾燥したピリジンに分散
させ室温下、塩化ジフェニルホスフィノチオイル81m
1 (0,4mol)を添加し、2時間還流した。自然
冷却により析出したピリジン塩酸塩を、冷却下。
除去し、溶媒を減圧留去した。次にベンゼン200−一
水100−を加え攪拌し、不溶の白色結晶を濾別した。
有機相を無水硫酸ナトリウム上で一晩乾燥後、溶媒を留
去し、メタノール200 dに溶解し。
しばら(加熱した。析出した白色粒状結晶を濾別後、濾
液から溶媒を留去し、エーテル200−中で一晩攪拌す
ると、白色結晶のNb−シフエニルホスフイノチオイル
ー9−(2−カルボエトキシエチル)アデニン(mp、
 117〜119℃)が66g得られた。収率は80%
であった。
得られたNb−シフエニルホスフイノチオイルー9−(
2−カルボエトキシエチル)アデニン66gをジオキサ
ン59mJi中に分散し、2N水酸化ナトリウム水溶W
1.20 dを添加し、室温下、20分間攪拌した。溶
液を約30−まで濃縮し、IN塩酸水溶液によりpH4
に調整した。生じた沈澱を濾取し、エタノールにより再
結晶化し、白色結晶のNb−ジフェニルホスフィノチオ
イル−9−(2−カルボキシエチル)アデニン(mp、
 213〜215℃)を61g得た。収率は98.5%
であった。
(D−2)アデニン悸λ の2 エステルの入(D−1
)項で得られたNb−シフエニルホスフイノチオイルー
9−(2−カルボキシエチル)アデニン5.03g (
11,釦mol)をピリジン10m1− DMF 10
+nj!混合溶媒に溶解し、水冷下、ジシクロへキシル
カルボジイミド(DCC)2.70 g (13,1m
mol)を添加した。0℃で2時間攪拌後、p−二トロ
フェノール1.82gを加え、室温で20時間攪拌した
。溶媒を減圧留去し、クロロホルム30−に溶解し、不
溶物を除去した。エーテル、シクロヘキサンで洗浄後。
アセトン39m1に溶解し、不溶のジシクロへキシルウ
レアを除去した。濾液を乾燥後、シクロヘキサン50−
で洗浄し、アデニン誘導体のp−ニトロフェニルエステ
ル5.85gを得た。収率は90%であった。
(D−3)アー゛ニンをさむ” (St−A) (7)
”アミノプロピル化シリカゲル(粒径5μm)5gをD
MF 10−に浸した後、イミダゾールを少量加え、 
(D−2)項で得られたアデニン誘導体の活性エステル
5 g (15,2mmol)を添加し、70℃で48
時間放置した。反応後、 DMF 、水、メタノール、
エタノール、アセトン、クロロホルム、エーテルなどで
充分洗浄し1次にトリフルオロ酢酸でジフェニルホスフ
ィノチオイル基を除去し、続いてトルエン中ヘキサメチ
ルジシラザンにより24時間処理した後、各種溶媒で洗
浄し、アデニンを含む樹脂を得た。以上の反応式をまと
めて次に示した。
(以下余白) E ヒポキサンチンfA−+’ (St−tl)の人゛
9−(2−カルボキシエチル)アデニン40.0 g(
0,2mol)を4N塩酸400m1に溶解し、0゛C
で攪拌下、 0.5M亜硝酸ナトリウム水溶液400−
を徐々に滴下した。2時間攪拌後、溶媒を減圧留去した
生成物は水より再結晶化し、 37.0gの9−(2−
カルボキシエチル)ヒポキサンチン(mp、 290℃
分解)を針状結晶として得た。収率は89%であった。
(E−2)ヒポキサンチンlad  の活 エステルの
人、戊 (E−1)項で得られた9−(2−カルボキシエチル)
ヒポキサンチン20.8 g (0,1mol)を乾燥
したピリジン400rnl中に分散し、ペンタクロロフ
ェニルトリクロロ酢酸41.2 g (0,1mol)
を加えた。25℃で2日間攪拌し、ピリジンを60℃で
減圧留去した。エタノールよりの再結晶化により、ヒポ
キサンチン誘導体のペンタクロロフェニルエステルが収
率50%(11,4g )で得られた。
(E−3)  ヒポキサンチンを4む1′′(Si−■
)の入J”アミノプロピル化シリカゲル(粒径5μm)
5gをDMF 10−に浸した後、イミダゾールを少量
加え、 (E−2)項で得られたヒポキサンチン誘導体
の活性エステル5 g (11,0mmol)を添加し
、70℃で48時間放置した。反応ffl、 DMF 
、水、メタノール。
エタノール、アセトン、クロロホルム、エーテルなどで
充分洗浄し1次にトルエン中へキサメチルジシラザンに
より24時間処理した後、各種溶媒で洗浄し、下記の構
造を有するヒポキサンチン含有樹脂を得た。
各核酸塩基の樹脂への担持は、IR(赤外吸収)スペク
トルにより確認した。
12:モノヌクレオシドの\ 実施例1で合成した充填剤(核酸塩基を含む樹脂)をス
テンレス製カラム(4,6X150mm )にスラリー
法により充填し、高速液体クロマトグラフィー(東洋ソ
ーダHLC803D)により、モノヌクレオシドの分離
を試みた。溶離液にはメタノール単独溶媒を用い、温度
は40℃、流速はld/分で行った。試料検出には25
4nmのUV吸収を測定した。
第1図に、実施例1で得られた充填剤、すなわち担体に
核酸塩基を担持させた充填剤5i−IJ+ 5i−C。
5t−11+ 5i−Tおよび5t−Aにおける。モノ
ヌクレオシドの分離挙動を示した。比較のため+Cl1
1−シリカゲル(005)カラムを用いた場合の、同条
件下での分離結果も、第1図に示した。
−Mに、 008等の逆相系カラムあるいはイオン交換
樹脂を用いたプリン誘導体およびピリミジン誘導体の分
離では、ピリミジン環よりもプリン環の方が疎水性が大
きいため、アデニン(A)、グアニン(G)、およびイ
ノシン(I)m”6体が、シトシン(C)、ウラシル(
U)、およびチミン(T)誘導体よりも遅く溶出するこ
とが知られている。本実施例においても、水のような疎
水性相互作用が大きく関与するような溶媒では、 OD
Sで分離した場合。
C,U、 G、 Aの順に保持時間が長くなっている。
一方、メタノールのような疎水性相互作用が小さく。
水素結合が大きく関与するような溶媒では、はとんど分
離されていない。
しかしながら、溶離液にメタノールを用いた場合でモ、
 5t−Uで分離するとモノヌクレオシドはT。
C,A、Gの順に溶離され、また5t−CではT、 A
、 C。
Gの順に、 5t−HではT、 A、 C,Gの順に、
 5t−TではT、 C,G、への順に、 5t−Aで
はC,A、 IJ、 Gの順に溶離された。すなわち、
この溶離挙動は、メタノールのような水素結合が大きく
関与する溶媒の場合。
疎水性相互作用ではなく、水素結合力により分離されて
いることがわかる。
以上の結果より1本発明の核酸塩基を担持した樹脂(充
填剤)は、核酸塩基間の相補的水素結合を利用すること
により、ヌクレオシドを、有機溶媒中においてさえ、良
好に分離できる高性能の液体クロマトグラフィー用充填
剤であることがわかった。
・を例3:オリゴマーのゝ 実施例1で合成した充填剤(核酸塩基を含む樹脂)をス
テンレス製カラム(4,6X150mm )にスラリー
法により充填し、高速液体クロマトグラフィー(東洋ソ
ーダl化C803D)により1表1に示したチミンある
いはアデニンを有するオリゴエチレンイミン誘導体の分
離を試みた。
(以下余白) 溶離液には、水−メタノール(50150v/v)混合
溶媒を用い、温度は40℃、流速は1−7分で行った。
試料検出には254nmのUV吸収を測定した。
第2図に実施例1で得られた充填剤、すなわち担体に核
酸塩基を担持させた充填剤5t−Tおよび5i−Aにお
ける。オリゴマーの分離挙動を示した。比較のため+C
l1l−シリカゲル(ODS)カラムを用いた場合の、
同条件下での分離結果も第2図に示した。
−aに、 ODSなどの逆相系カラムあるいはイオン交
換樹脂を用いたチミンm4体とアデニン誘導体との分離
では、ピリミジン環よりもプリン環の方が疎水性が大き
いため、アデニン誘導体がチミン誘導体よりも遅く溶出
することが知られている。
本実施例においても、 OOSで分離した場合、チミン
を有するオリゴエチレンイミン誘導体(Iil−T−n
)よりもアデニンを有するオリゴエチレンイミン誘導体
(El〜A−n)の方が保持時間tRが長くなっている
。しかしながら、各オリゴマーのピークはそれぞれ重な
っており、充分な分離性能を有してはいない。
これに対し5t−Aで分離した場合、アデニンのオリゴ
マーにおいても、よく保持されて分離できている。しか
し、 5t−4の場合は、チミンのオリゴエチレンイミ
ン誘導体の方が、アデニンの同一量体のオリゴマーより
もよく保持されている。逆に。
5i−Tの場合は、アデニンのオリゴマーが非常によく
保持されて分離できている。このことから、アデニン−
チミンの相補的核酸塩基間水素結合により、各オリゴマ
ーの分離が行われていることが明らかとなった。充填剤
5i−Aにおいて分離の温度を60℃まで上げて分離測
定を行ったが、この温度ではチミンのオリゴマーとアデ
ニンのオリゴマーとの保持時間の逆転は見られなかった
。従って、核酸塩基間の特異的水素結合を切るためには
、さらに高温が必要であると考えられる。
以上の結果より2本発明の核酸塩基を保持した樹脂(充
填剤)は、核酸塩基間の相補的水素結合を利用すること
により、核酸塩基を含むオリゴマーを良好に分離できる
高性能の液体クロマトグラフィー用充填剤であることが
わかった。
(発明の効果) 本発明によれば、このように、担体に核酸塩基および/
もしくはその関連化合物をアミド結合により結合せしめ
ることにより、核酸塩基間の相補的水素結合を利用して
2核酸塩基含有化合物を。
その構成塩基組成および/あるいは特定の塩基の含有量
に基づいて、溶剤組成に関係なく、簡単にしかも性能良
(分離できる。
↓−皿皿皇皿見笠脱皿 第1図は2本発明充填剤によるヌクレオシド混合物のク
ロマトグラムである。第2図は2本発明充填剤によるオ
リゴマー混合物のクロマトグラムである。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、担体に核酸塩基および/もしくはその類縁化合物を
    結合せしめたクロマトグラフィー用充填剤であって、該
    結合が、一端にアミノ基を有する鎖状有機化合物(A)
    の他端が該担体に結合してなるアミノ基含有担体の該ア
    ミノ基と、一端にカルボキシル基またはその誘導基を有
    する鎖状有機化合物(B)の他端が該核酸塩基および/
    もしくはその類縁化合物に結合してなる核酸塩基関連化
    合物の該カルボキシル基またはその誘導基との、アミド
    結合である、クロマトグラフィー用充填剤。 2、前記核酸塩基および/もしくはその類縁化合物が、
    チミン、ウラシル、シトシン、アデニングアニン、ヒポ
    キサンチン、エトキシピリミジンチオフィリン、6−メ
    ルカプトプリンおよび5−ハロピリミジンから成る群よ
    り選択される特許請求の範囲第1項に記載のクロマトグ
    ラフィー用充填剤。 3、前記担体がシリカゲルあるいはCPG(コントロー
    ルされた細孔を有するガラス)である特許請求の範囲第
    1項に記載のクロマトグラフィー用充填剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10182645A (ja) * 1996-12-20 1998-07-07 Hoechst Ag 置換プリン誘導体、その製法、その使用およびそれを含有する組成物

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EP0853084A2 (de) * 1996-12-20 1998-07-15 Hoechst Aktiengesellschaft Substituierte Purinderivate als Vitronectinrezeptor-Antagonisten
EP0853084A3 (de) * 1996-12-20 1998-09-09 Hoechst Aktiengesellschaft Substituierte Purinderivate als Vitronectinrezeptor-Antagonisten

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