JPS6396281A - 表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法 - Google Patents
表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法Info
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- JPS6396281A JPS6396281A JP24214586A JP24214586A JPS6396281A JP S6396281 A JPS6396281 A JP S6396281A JP 24214586 A JP24214586 A JP 24214586A JP 24214586 A JP24214586 A JP 24214586A JP S6396281 A JPS6396281 A JP S6396281A
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Landscapes
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明はステンレス−1板製造過程で不可避的に生じる
表面Cr欠乏層による、常温での耐食性の劣化を防止し
、特に燃焼雰囲気中での赤さび発生の抑制効果をもつ表
面を有するステンレス鋼板の製造法に関する。
表面Cr欠乏層による、常温での耐食性の劣化を防止し
、特に燃焼雰囲気中での赤さび発生の抑制効果をもつ表
面を有するステンレス鋼板の製造法に関する。
現在のステンレス鋼板の製造工程では、冷間圧延後の焼
鈍時に形成されるCr’lQ度の高い酸化物は、次工程
のアルカリ溶融塩浸漬および硝酸等による酸洗処理を用
いて除去されるが、酸化物直下に形成されるCr欠乏層
は大部分除去されることなく製品板表面に残存している
。このCr欠乏層が表面に残存すると常温での耐食性を
劣化させるばかりでなく、特に燃焼雰囲気中での赤さび
と称する赤褐色の鉄系酸化物ノジュールが著しく発生す
る。例えば、石油ストーブの燃焼筒、温風暖房器の燃焼
室等に上記のごと<Cr欠乏層が表面に残存するステン
レス鋼板部材を使用すると、直ちに赤さびが発生し、美
観を損なうばかりでなく、ふく耐重が変化し燃焼効率を
低下する。さらに使用を続けると赤さびが成長し、それ
による肉J’WM少が生じる。
鈍時に形成されるCr’lQ度の高い酸化物は、次工程
のアルカリ溶融塩浸漬および硝酸等による酸洗処理を用
いて除去されるが、酸化物直下に形成されるCr欠乏層
は大部分除去されることなく製品板表面に残存している
。このCr欠乏層が表面に残存すると常温での耐食性を
劣化させるばかりでなく、特に燃焼雰囲気中での赤さび
と称する赤褐色の鉄系酸化物ノジュールが著しく発生す
る。例えば、石油ストーブの燃焼筒、温風暖房器の燃焼
室等に上記のごと<Cr欠乏層が表面に残存するステン
レス鋼板部材を使用すると、直ちに赤さびが発生し、美
観を損なうばかりでなく、ふく耐重が変化し燃焼効率を
低下する。さらに使用を続けると赤さびが成長し、それ
による肉J’WM少が生じる。
燃焼雰囲気中での赤さびの発注を抑制するために、従来
はCrfQ度を増加し、あるいは赤さびの発生を抑制す
る効果をもつSt、^β等を多量に添加してきた。また
特公昭56−47929号公報では、残存するCr欠乏
層を表面研削手段によって除去し、赤さびの発生を防止
することを提案している。
はCrfQ度を増加し、あるいは赤さびの発生を抑制す
る効果をもつSt、^β等を多量に添加してきた。また
特公昭56−47929号公報では、残存するCr欠乏
層を表面研削手段によって除去し、赤さびの発生を防止
することを提案している。
しかしながら、Si、Aff等を添加する方法は、鋼材
の製造性、加工性を悪化させ、さらにコストの上昇を招
くため好ましい方法とは言えず、またSi。
の製造性、加工性を悪化させ、さらにコストの上昇を招
くため好ましい方法とは言えず、またSi。
AIを十分添加しても鋼板の表面仕上げによっては赤さ
びが発生する場合がある。特公昭56−47929号公
報が提案している表面研削手段による表面仕上げ法は、
仕上げ前の表面が非常に平坦で、Cr欠乏層が局所的に
も残存しないよう1−分にしかも均一に研削が行われな
ければならない。しかし実際のステンレス鋼板には大小
の凹凸が必ず存在し、さらには板厚の不均一、波打ち、
きす等が存在するため、生産現場で均一に研削しC「欠
乏層を完全に除去することは困難で、局所的にCr欠乏
層が残存した箇所では赤さびが発生し、成長する。
びが発生する場合がある。特公昭56−47929号公
報が提案している表面研削手段による表面仕上げ法は、
仕上げ前の表面が非常に平坦で、Cr欠乏層が局所的に
も残存しないよう1−分にしかも均一に研削が行われな
ければならない。しかし実際のステンレス鋼板には大小
の凹凸が必ず存在し、さらには板厚の不均一、波打ち、
きす等が存在するため、生産現場で均一に研削しC「欠
乏層を完全に除去することは困難で、局所的にCr欠乏
層が残存した箇所では赤さびが発生し、成長する。
本発明は残存するC「欠乏層を除去する際のかかる問題
点を解決するもので、燃焼雰囲気中で赤さびが発生せず
、かつ常温での耐食性の良好な優れた表面特性を有する
ステンレス錦1板の開発を目的とする。このために酸化
性を有する酸を用いて特有な条件にて溶剤することによ
り、かかるCr欠乏層を均一に除去することを特徴とす
る。
点を解決するもので、燃焼雰囲気中で赤さびが発生せず
、かつ常温での耐食性の良好な優れた表面特性を有する
ステンレス錦1板の開発を目的とする。このために酸化
性を有する酸を用いて特有な条件にて溶剤することによ
り、かかるCr欠乏層を均一に除去することを特徴とす
る。
本発明は下記をその要旨とするものである。即ち、
l)ステンレス鋼板の表層部に存在するCr欠乏層を酸
化性の酸を1 f!iまたは2種以上を含む酸液を用い
、浸漬あるいは電解にて下記の条件で溶削除去すること
を特徴とする特許 ンレス鋼板の製造法である。
化性の酸を1 f!iまたは2種以上を含む酸液を用い
、浸漬あるいは電解にて下記の条件で溶削除去すること
を特徴とする特許 ンレス鋼板の製造法である。
溶削速度X (μm/ sec) 、溶削時間Y (s
ee)とした場合、 1/X≦Y≦5/Xとする。
ee)とした場合、 1/X≦Y≦5/Xとする。
但しX≦0.5(μm/sec)、 Y≦1000 (
sec)とする。
sec)とする。
又、2)ステンレス鋼板の表層部に存在するCr欠乏層
を酸化性の酸を1種または2種以」二を含むM液を用い
、浸漬あるいは電解に゛C下記の条件で溶削除去した後
、表面に生じた酸洗ピット等の最小な凹凸を研磨除去ず
ることを特徴とずる表面特性の{nれたステンレス鋼板
の製造法である。
を酸化性の酸を1種または2種以」二を含むM液を用い
、浸漬あるいは電解に゛C下記の条件で溶削除去した後
、表面に生じた酸洗ピット等の最小な凹凸を研磨除去ず
ることを特徴とずる表面特性の{nれたステンレス鋼板
の製造法である。
溶削速度X(l!m/sec)、溶削時間Y (sec
)とした場合、 1/X≦Y≦5/Xとする。
)とした場合、 1/X≦Y≦5/Xとする。
但しX≦0.5( μm/ sec) 、 Y≦100
0 (sec)とする。
0 (sec)とする。
又、3)前記2)に記載されている研磨が、ペーパー研
出、ベル1一研磨、またはグラインダー研磨である前記
2)に記載の表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法
である。
出、ベル1一研磨、またはグラインダー研磨である前記
2)に記載の表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法
である。
〔作 用〕
以下に本発明の作用について説明する。第1図に焼鈍後
のステンレス鋼板表面近傍のCrQQ度を示す。横軸は
Aを表面とする仮の厚さ方向の距離である。焼鈍中の酸
化によって表面にCr濃度の高い酸化物が生じ(第1図
A−r3間)、その直下の第l図B − C間でCr?
W度が母材に比べ低下する。焼鈍後の酸洗により表面酸
化物は除去されるが、直下のCr濃度の低い層は、通常
の生産工程では大部分表面に残存する。この表面に残存
するCrC度の低い層を以下、Cr欠乏層と記述する。
のステンレス鋼板表面近傍のCrQQ度を示す。横軸は
Aを表面とする仮の厚さ方向の距離である。焼鈍中の酸
化によって表面にCr濃度の高い酸化物が生じ(第1図
A−r3間)、その直下の第l図B − C間でCr?
W度が母材に比べ低下する。焼鈍後の酸洗により表面酸
化物は除去されるが、直下のCr濃度の低い層は、通常
の生産工程では大部分表面に残存する。この表面に残存
するCrC度の低い層を以下、Cr欠乏層と記述する。
本発明では上記[目的を達成するため、このCr欠乏層
が表面に残存する各種成分系のステンレス鋼板を用いて
、溶削条件を変化させ、実験、研究を行った。その結果
、ある溶削条件で表面のCr欠乏層を除去すると、燃焼
雰囲気中での赤さびの発生を著しく抑制できることが見
出された。
が表面に残存する各種成分系のステンレス鋼板を用いて
、溶削条件を変化させ、実験、研究を行った。その結果
、ある溶削条件で表面のCr欠乏層を除去すると、燃焼
雰囲気中での赤さびの発生を著しく抑制できることが見
出された。
その溶剤方法とは、例えば硝酸、クロム酸等の酸化性の
酸を1種あるいは2種以上含む酸液を用い、浸漬あるい
は電解にてCrが欠乏する金属層を溶削除去する方法で
ある。溶剤条件は、鋼種、酸液の種類、装置、電解の場
合は電流密度等より一義的に決まる溶剤速度をX(μm
/5ec)とし、溶剤時間をY (see)とした場合
、下記の範囲とする。
酸を1種あるいは2種以上含む酸液を用い、浸漬あるい
は電解にてCrが欠乏する金属層を溶削除去する方法で
ある。溶剤条件は、鋼種、酸液の種類、装置、電解の場
合は電流密度等より一義的に決まる溶剤速度をX(μm
/5ec)とし、溶剤時間をY (see)とした場合
、下記の範囲とする。
ただしX≦0.5 (、lJm/5ec)、 Y≦10
00(sec)とする。
00(sec)とする。
1/X≦Y≦5/X
酸素分圧が低く、露点の高い燃焼雰囲気中では、ステン
レス鋼表面にCr?5度の高い緻密な保護性酸化皮膜が
均一に形成されず、保護性のない欠陥部より、1ン8C
度の高い(Fe、 Cr) zo:lあるいはFezO
,、がノジュール状に発生し、この酸化物は保護性がな
いため急速に成長し赤さびとなる。この現象はCrの表
面への拡散が遅く、上記の酸化反応の速度が大きい60
0〜700℃で顕著に起こる。この赤さびの発生を抑制
する効果がある元素としてCr。
レス鋼表面にCr?5度の高い緻密な保護性酸化皮膜が
均一に形成されず、保護性のない欠陥部より、1ン8C
度の高い(Fe、 Cr) zo:lあるいはFezO
,、がノジュール状に発生し、この酸化物は保護性がな
いため急速に成長し赤さびとなる。この現象はCrの表
面への拡散が遅く、上記の酸化反応の速度が大きい60
0〜700℃で顕著に起こる。この赤さびの発生を抑制
する効果がある元素としてCr。
Si、lil等があるが、重要なのは上記成分の母材濃
度ではなく、表面近傍での濃度である。従って表面のC
rfW度が低下していると著しく赤さび発生の抑制効果
は低下するため、ステンレス鋼板表面に残存するC「欠
乏層を除去しなければならない。さらに燃焼雰囲気中で
Cr f3度の高い緻密な保護性酸化皮膜が形成するた
めには、表面近傍のCrC度のみならず、燃焼雰囲気中
にさらされる前のステンレス鋼板の表面状態、特に常温
の表面に存在する不動態皮膜の健全性が重要となる。従
って不動態皮膜の健全性を向上させ、強固にする酸化性
の酸を1種または2種以上含む酸液を用いて溶剤しなけ
ればならない。一方、不動態皮膜の健全性を劣化させ、
局所的に破壊するC1イオンを多く含む酸液での溶剤は
不利である。ステンレス鋼板表面の不動態皮膜に局所的
な欠陥が多く存在すると、その後燃焼雰囲気中におい”
C1均一な保護性酸化皮膜が形成されず、保護性のない
箇所より赤さびが発生する。
度ではなく、表面近傍での濃度である。従って表面のC
rfW度が低下していると著しく赤さび発生の抑制効果
は低下するため、ステンレス鋼板表面に残存するC「欠
乏層を除去しなければならない。さらに燃焼雰囲気中で
Cr f3度の高い緻密な保護性酸化皮膜が形成するた
めには、表面近傍のCrC度のみならず、燃焼雰囲気中
にさらされる前のステンレス鋼板の表面状態、特に常温
の表面に存在する不動態皮膜の健全性が重要となる。従
って不動態皮膜の健全性を向上させ、強固にする酸化性
の酸を1種または2種以上含む酸液を用いて溶剤しなけ
ればならない。一方、不動態皮膜の健全性を劣化させ、
局所的に破壊するC1イオンを多く含む酸液での溶剤は
不利である。ステンレス鋼板表面の不動態皮膜に局所的
な欠陥が多く存在すると、その後燃焼雰囲気中におい”
C1均一な保護性酸化皮膜が形成されず、保護性のない
箇所より赤さびが発生する。
また、ステンレス鋼表面に残存するCr欠乏層を上述の
溶剤方法にて除去することにより、燃焼雰囲気中での赤
さびの発生を抑制できるのみならず、常温での耐食性も
向−ヒする。第2図にその様子を示す。これは通常の生
産工程で作製した13Cr鋼板を濃度50g/lの硝酸
溶液中で電解していき随時電解を中断し7本溶液中での
交流インピーダンス(111z)を測定した結果である
。縦軸の交流インピーダンスは腐食抵抗に相当するごと
がら、Cr欠乏層を除去していくとともに本溶液中での
耐量性が向上していくことが判る。
溶剤方法にて除去することにより、燃焼雰囲気中での赤
さびの発生を抑制できるのみならず、常温での耐食性も
向−ヒする。第2図にその様子を示す。これは通常の生
産工程で作製した13Cr鋼板を濃度50g/lの硝酸
溶液中で電解していき随時電解を中断し7本溶液中での
交流インピーダンス(111z)を測定した結果である
。縦軸の交流インピーダンスは腐食抵抗に相当するごと
がら、Cr欠乏層を除去していくとともに本溶液中での
耐量性が向上していくことが判る。
第3図の斜線部に前述の溶剤条件の範囲を示す。
図中の横軸に溶剤速度X、41軸に溶剤時間Yを示す。
Y<1/Xでは溶剤ロ不足でCr欠乏層は完全に除去す
ることができない。またY>5/Xでは溶剤量過多で、
Cr欠乏層は除去されるが、酸液によるピット、肌荒れ
が大きくなり、粗悪な不動態皮膜が局所的に形成され、
赤さび発生に対する抑制力が低下する。X > 0.5
では溶剤速度が大きすぎるため、均一に溶剤できず、局
所的にCr欠乏層が残存する。さらにY>1000では
処理時間が長すぎるため生産効率が悪く不適当である。
ることができない。またY>5/Xでは溶剤量過多で、
Cr欠乏層は除去されるが、酸液によるピット、肌荒れ
が大きくなり、粗悪な不動態皮膜が局所的に形成され、
赤さび発生に対する抑制力が低下する。X > 0.5
では溶剤速度が大きすぎるため、均一に溶剤できず、局
所的にCr欠乏層が残存する。さらにY>1000では
処理時間が長すぎるため生産効率が悪く不適当である。
従って溶剤条件は、l/X≦Y≦5/Xとし、X50.
5(/Zm/5ecL Y≦1000(sec)
とする。
5(/Zm/5ecL Y≦1000(sec)
とする。
なお、上述の方法により溶剤を行う場合、酸洗によって
極微小なピット、凹凸等が生じる場合がある。このよう
な場合に、例えば不完全燃Vt雰囲気など酸素分圧がさ
らに低い、雰囲気温度の低い過酷な燃焼雰囲気中では、
200.+tm程度以下の微小な赤さびが牛しる。この
微小な赤さびの発生を抑制するためにCr欠乏Jσを溶
削除去した後、酸洗によっ°(生じた微小なピット、凹
凸を研磨除去することが有効であり、す[磨−■一段と
しては、ペーパー研磨、ベルト研磨、グラーCンダー研
磨が適当である。
極微小なピット、凹凸等が生じる場合がある。このよう
な場合に、例えば不完全燃Vt雰囲気など酸素分圧がさ
らに低い、雰囲気温度の低い過酷な燃焼雰囲気中では、
200.+tm程度以下の微小な赤さびが牛しる。この
微小な赤さびの発生を抑制するためにCr欠乏Jσを溶
削除去した後、酸洗によっ°(生じた微小なピット、凹
凸を研磨除去することが有効であり、す[磨−■一段と
しては、ペーパー研磨、ベルト研磨、グラーCンダー研
磨が適当である。
上記のごとくステンレス鋼板製造過程で不可避的に生じ
る表面Cr欠乏層を上述の方法にて溶剤するごとにより
、燃焼雰囲気中で赤さびを発生しない優れた表面をイ1
−するステンL・ス鋼緻を製造することが可能で、さら
に本発明のtす進法にて表面にCr欠乏層の残存しない
、かつ不動態皮膜の健全性の高い表面を作ることができ
、常温での耐食性も向−ヒする。
る表面Cr欠乏層を上述の方法にて溶剤するごとにより
、燃焼雰囲気中で赤さびを発生しない優れた表面をイ1
−するステンL・ス鋼緻を製造することが可能で、さら
に本発明のtす進法にて表面にCr欠乏層の残存しない
、かつ不動態皮膜の健全性の高い表面を作ることができ
、常温での耐食性も向−ヒする。
以下に各種ステンレス鋼板について本発明を適用した実
施例を示す。供試材の化学3、■成(重■%)を第1表
に示す。これらは市販のステンレス鋼板または通常の製
造工程で作られたステンレス鋼板である。板厚は0.4
〜2.0關で、いずれも通常工程にて焼鈍・酸洗を施し
たものである。
施例を示す。供試材の化学3、■成(重■%)を第1表
に示す。これらは市販のステンレス鋼板または通常の製
造工程で作られたステンレス鋼板である。板厚は0.4
〜2.0關で、いずれも通常工程にて焼鈍・酸洗を施し
たものである。
また溶剤に用いた酸液の組成(g//)と溶剤条件を第
2表に示す。
2表に示す。
実施例−1
に記の供試材のうら汎用性の高い5IIS/130(A
−1)と5us304 (A−7)を用いて、第2表に
示ずrl−1から1l−fiまでの酸液、溶剤条件で溶
剤を行った後、純水で洗浄し、自然乾燥した。この後直
らに各試験片を灯油撚vL雰囲気中で24時間保持し、
赤さびの発生の有無を調べた。この時の雰囲気温度は7
5 (] ”(:であった。第4図はその結果を示した
もので、×、囚は目視で赤さびの発生が確、認出来るも
の、△、ムは10倍の拡大鏡でわずかに赤さび第2表
酸液の組成Cg/l)と溶剤条件の発生が6゛信認でき
るもの、O2・は赤さびの発生が確認できなかったもの
である0図中の×△○は5US430、IgA・は5I
JS304 テ(7)結果を示し、図中R−1,B−2
,8−3,B−4,B−5,B−(iは第2表に示す各
溶剤条件である。第4図で斜線の範囲が本発明の範囲で
ある。なお溶剤速度はirL位時開時間りの重置変化を
母材の密度より換算したものである。この図より斜線部
で示す範囲内で溶剤を行えば、赤さびの発生を抑止する
ことができることが判る。
−1)と5us304 (A−7)を用いて、第2表に
示ずrl−1から1l−fiまでの酸液、溶剤条件で溶
剤を行った後、純水で洗浄し、自然乾燥した。この後直
らに各試験片を灯油撚vL雰囲気中で24時間保持し、
赤さびの発生の有無を調べた。この時の雰囲気温度は7
5 (] ”(:であった。第4図はその結果を示した
もので、×、囚は目視で赤さびの発生が確、認出来るも
の、△、ムは10倍の拡大鏡でわずかに赤さび第2表
酸液の組成Cg/l)と溶剤条件の発生が6゛信認でき
るもの、O2・は赤さびの発生が確認できなかったもの
である0図中の×△○は5US430、IgA・は5I
JS304 テ(7)結果を示し、図中R−1,B−2
,8−3,B−4,B−5,B−(iは第2表に示す各
溶剤条件である。第4図で斜線の範囲が本発明の範囲で
ある。なお溶剤速度はirL位時開時間りの重置変化を
母材の密度より換算したものである。この図より斜線部
で示す範囲内で溶剤を行えば、赤さびの発生を抑止する
ことができることが判る。
実施例−2
第1表に掲げた供試材の内、^−1,A−7を除いた材
料については酸液11−1 (IINOi−HF)を用
い、また八−1,A−4,A−7の供試材については酸
液B−7を用いてそれぞれ溶剤を行い、純水で洗浄、自
然乾燥した後、自動車エンジン排気ガス雰囲気中で24
時間保持し、赤さびの発生の有無を調べた。その結果を
示したものが第3表で、×は目視で赤さびの発生が確認
できるもの、△は10倍の拡大鏡でわづかに赤さびの発
生が確認できるもの、○は赤さびの発生が確認できなか
ったもので、各条件で2回くり返し行った結果である。
料については酸液11−1 (IINOi−HF)を用
い、また八−1,A−4,A−7の供試材については酸
液B−7を用いてそれぞれ溶剤を行い、純水で洗浄、自
然乾燥した後、自動車エンジン排気ガス雰囲気中で24
時間保持し、赤さびの発生の有無を調べた。その結果を
示したものが第3表で、×は目視で赤さびの発生が確認
できるもの、△は10倍の拡大鏡でわづかに赤さびの発
生が確認できるもの、○は赤さびの発生が確認できなか
ったもので、各条件で2回くり返し行った結果である。
第3表の枠内に※があるのが本発明の実施例であり、枠
内に※がないのは比較例である。
内に※がないのは比較例である。
第3表より各種ステンレス鋼板でも本発明の方法で溶剤
を行えば、赤さびの発生が抑えられることが判る。又本
発明外の、酸化性の酸を含まないB−7の酸液を用いる
場合には、全く効果が現れなかった。
を行えば、赤さびの発生が抑えられることが判る。又本
発明外の、酸化性の酸を含まないB−7の酸液を用いる
場合には、全く効果が現れなかった。
実施例−3
第1表に掲げる5US43Qと5US304を使用し、
第2表中で示すB−1で示す酸液、条件で溶剤を行い、
純水で洗浄、自然乾燥した試験片と、同様の条件で溶剤
を行い、その後#600のエメリー紙で表面を1回研磨
した試験片と、同様の条件で溶剤したものを、表面にシ
ョツトブラストを10秒施した試験片を用意し、灯油燃
焼雰囲気(やや不完全燃焼雰囲気に設定した)で24時
間酸化試験を行い、赤さびの発生の有無を調べた。この
時の雰囲気温度は650℃であった。その結果を示した
ものが第4表で、各条件で3回くり返した結果を示した
。
第2表中で示すB−1で示す酸液、条件で溶剤を行い、
純水で洗浄、自然乾燥した試験片と、同様の条件で溶剤
を行い、その後#600のエメリー紙で表面を1回研磨
した試験片と、同様の条件で溶剤したものを、表面にシ
ョツトブラストを10秒施した試験片を用意し、灯油燃
焼雰囲気(やや不完全燃焼雰囲気に設定した)で24時
間酸化試験を行い、赤さびの発生の有無を調べた。この
時の雰囲気温度は650℃であった。その結果を示した
ものが第4表で、各条件で3回くり返した結果を示した
。
第4表 赤さび発生におよぼす溶剤後処理の効果○:赤
さびなし、△:微小赤さび発生、×:赤さび発馬評価基
準は実施例−2で行った時と同じである。
さびなし、△:微小赤さび発生、×:赤さび発馬評価基
準は実施例−2で行った時と同じである。
この結果からより厳しい雰囲気中では、表面を研磨する
ことにより微小赤さびの発生を抑止できることがわかる
。なお表面の凹凸を大きくするショツトブラスト処理は
赤さびの発4Lを抑制せず、むしろ助長する。
ことにより微小赤さびの発生を抑止できることがわかる
。なお表面の凹凸を大きくするショツトブラスト処理は
赤さびの発4Lを抑制せず、むしろ助長する。
上述の如(ステンレス鋼板製造過程で不可避的に生じる
表面Cr欠乏層を酸化性の酸を1種または2種以上含む
酸液を用い、浸漬あるいは電解で特有な条件にて溶剤す
ることにより、燃焼雰囲気中で赤さびの発生しない、し
かも常温での耐食性がより良好な優れた表面を有するス
テンレス鋼板を製造することができ工業上有用な効果が
ある。
表面Cr欠乏層を酸化性の酸を1種または2種以上含む
酸液を用い、浸漬あるいは電解で特有な条件にて溶剤す
ることにより、燃焼雰囲気中で赤さびの発生しない、し
かも常温での耐食性がより良好な優れた表面を有するス
テンレス鋼板を製造することができ工業上有用な効果が
ある。
第1図は焼鈍後のステンレス鋼板表面近傍のCr淵度を
表面から板の厚さ方向の距離に対して図式的に示す説明
図、第2図は溶剤時間と交流インピーダンス(腐食1氏
抗)の関係を示す線図、第3図は本発明の溶剤条件を示
す説明図、第4図は実施例−1で記載する酸化試験後の
赤さび発生の有無を示す図である。
表面から板の厚さ方向の距離に対して図式的に示す説明
図、第2図は溶剤時間と交流インピーダンス(腐食1氏
抗)の関係を示す線図、第3図は本発明の溶剤条件を示
す説明図、第4図は実施例−1で記載する酸化試験後の
赤さび発生の有無を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)ステンレス鋼板の表層部に存在するCr欠乏層を酸
化性の酸を1種または2種以上を含む酸液を用い、浸漬
あるいは電解にて下記の条件で溶削除去することを特徴
とする表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法。 溶削速度X(μm/sec)、溶剤時間Y(sec)と
した場合、 1/X≦Y≦5/Xとする。 但しX≦0.5(μm/sec)、Y≦1000(se
c)とする。 2)ステンレス鋼板の表層部に存在するCr欠乏層を酸
化性の酸を1種または2種以上を含む酸液を用い、浸漬
あるいは電解にて下記の条件で溶削除去した後、表面に
生じた酸洗ピット等の微小な凹凸を研磨除去することを
特徴とする表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法。 溶削速度X(μm/sec)、溶削時間Y(sec)と
した場合、 1/X≦Y≦5/Xとする。 但しX≦0.5(μm/sec)、Y≦1000(se
c)とする。 3)特許請求の範囲第2項に記載されている研磨は、ペ
ーパー研磨、ベルト研磨、またはグラインダー研磨であ
る特許請求の範囲第2項に記載の表面特性に優れたステ
ンレス鋼板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24214586A JPS6396281A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24214586A JPS6396281A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6396281A true JPS6396281A (ja) | 1988-04-27 |
Family
ID=17084986
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24214586A Pending JPS6396281A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 表面特性の優れたステンレス鋼板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6396281A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008019491A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 均一皮膜を有するステンレス鋼板およびその製造方法 |
US20180298477A1 (en) * | 2012-03-08 | 2018-10-18 | Jfe Steel Corporation | Seawater-resistant stainless clad steel |
-
1986
- 1986-10-14 JP JP24214586A patent/JPS6396281A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008019491A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 均一皮膜を有するステンレス鋼板およびその製造方法 |
US20180298477A1 (en) * | 2012-03-08 | 2018-10-18 | Jfe Steel Corporation | Seawater-resistant stainless clad steel |
US10774396B2 (en) * | 2012-03-08 | 2020-09-15 | Jfe Steel Corporation | Seawater-resistant stainless clad steel |
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