JPS639560Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、コークス炉蓄熱小室の仕切装置に関
するものである。

（従来技術と問題点） コークス炉蓄熱小室の下部には、空気分配板が
設置されており、ここから導入されてくる燃焼用
空気が、直上の各蓄熱小室に良好に入るように各
蓄熱小室の下部には、その間隔毎に仕切板を設け
ていた。この仕切板は、他に適切な取付個所がな
いため、前記分配板にボルト等によつて固定して
いた。前記蓄熱小室は、カーボン等を除去するた
め、定期的に吹き払い作業等の掃除をしなければ
ならないが、この度毎に前記仕切板を外す作業が
伴うため、繁雑なこととされていた。本考案は、
かかる欠点を一掃するものであつて、以下図につ
いて詳述すると次の通りである。

（問題点を解決するための手段） 符号１は、蝶番等によつて折りたたみ自在とし
た長方形状の仕切壁収納枠体であつて、この枠体
１には複数の可とう性仕切壁２を立ち上がらせて
設ける。該複数の仕切壁２は、コークス炉蓄熱小
室３の各側壁４の位置と略一致させる構成とす
る。しかして、前記枠体１をコークス炉蓄熱小室
３の下部で、且つ空気分配板５上に設置する構成
とする。仕切壁２は蓄熱小室３を構成するレンガ
に損傷を与えないため、例えば、金網入りアスベ
ストのような可撓性の材質がよい。

（作用） 仕切壁収納枠体１が、蓄熱小室３の下部に設置
した状態に於いては、図示の如く、仕切壁２が蓄
熱小室３の各側壁４の個所に位置しているので、
多孔の空気分配板５を介して入つてくる燃焼用空
気は、夫々の蓄熱小室３内に良好に導入されて各
蓄熱小室３内で燃焼に供される。カーボン等の除
去のため、各蓄熱小室３の吹き払い作業を行なう
時は、仕切壁収納枠体１を引き抜くだけで、可と
う性仕切壁２が蓄熱小室３の下部に存在しなくる
上に、枠体１は折りたたみ自在の構成であり、且
つ仕切壁収納用に構成されているため、枠体１の
引き抜き、装入の際に、枠体１の長さに応じた空
間部を必要とせず、狭まい空間部６があれば、枠
体１の引き抜き、装入作業を容易に行なうことが
できると共に、仕切壁２は、枠体１を折りたたん
だ時、枠体１内に収納されるので、仕切壁２は可
とう性であつても損傷をうけるようなことはな
い。

（効果） 本考案は以上の通り、仕切壁の装入、取り外し
が仕切壁を損傷することなく容易に行えるため、
蓄熱小室の吹き払い作業時の掃除を行なうに際
し、労力の軽減と時間の短縮化を図かれる一大メ
リツトがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の説明的断面図、第２図は要部
の説明的斜視図。 符号１……長方形状枠体、２……可とう性仕切
壁、３……蓄熱小室、４……蓄熱小室の側壁、５
……空気分配板、６……空間部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数個に折りたたみ自在に構成した長方形状の
   仕切壁収納枠体に複数の可とう性の仕切壁を立ち
   上がらせて設け、該複数の仕切壁はコークス炉蓄
   熱小室の各側壁の位置と略一致する構成とすると
   共に前記仕切壁収納枠体をコークス炉蓄熱小室の
   下部で且つ空気分配板上に配置したことを特徴と
   するコークス炉蓄熱小室の仕切装置。