JPS6395485A - 定着装置の過熱防止機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機等において、トナー等の着色剤を加熱
して用紙に定着させるようにした定着装置の過熱防止機
構に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、複写機の定着装置において、ヒーターランプ等の
加熱手段を内蔵したヒートローラーと、このヒートロー
ラーに圧接されるプレッシャーローラーとを備え、感光
体から送られてくる複写用紙に上記両ローラー間を通過
させ、ヒートローラーの熱により複写用紙上のトナー像
を溶融させて両ローラーの挟着力で複写用紙に定着させ
るようにしたものが広く使用されている。そして、この
種の定着装置において、ヒートローラーの過度の温度上
昇を防止するため、ヒートローラーの近傍に、ヒートロ
ーラーの温度上昇に伴って所定温度で溶断する温度ヒユ
ーズを配置し、この温度ヒユーズが溶断した時に、ヒー
ターランプへの通電を停止するようにしたものが知られ
ている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところが、上記の温度ヒユーズを備えた定着装置におい
て、例えば定着装置が低温の環境にある状態で電源が投
入され、電源投入直後にヒーターランプに′ｍ続的に通
電が行われてヒーターランプの温度が急激に上昇した場
合、もともと低温であった温度ヒユーズの温度が上昇し
て溶断するまでには、かなりの長時間を要するので、温
度ヒユーズが溶断した時点でヒートローラーが極めて高
温になるという問題を有していた。特に、紙詰まりによ
り、ヒートローラーとプレッシャーローラーとの間に複
写用紙が詰まっていた場合、ヒートローラーの過熱は非
常に危険なものとなる。

その対策として、温度ヒユーズをヒートローラーに接近
させてヒートローラーの温度上昇に対する温度ヒユーズ
の応答性を高めることが考えられるが、この場合、ヒー
トローラーに過熱が生じていない時にも温度ヒユーズが
溶断する虞れを生じる。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る定着装置の過熱防止機構は、上記の問題点
を解決するために、加熱手段を有する定着装置に対向さ
せて配置され、所定温度で溶断する温度ヒユーズと、こ
の温度ヒユーズを支持し、温度ヒユーズの温度上昇に伴
って温度ヒユーズを定着装置から離間する方向に移動さ
せる可動支持部材とを備えたことを特徴とするものであ
る。なお、上記可動支持部材としては、温度変化に応じ
て変形する材料、具体的には、例えばバイメタルまたは
形状記憶合金を使用することができる。

〔作　用〕

上記の構成により、温度ヒユーズは、低温時には可動支
持部材により定着装置に比較的近い位置で支持されるの
で、定着装置に温度上昇が生じた時には、温度ヒユーズ
はそれに応じて速やかに昇温し、定着装置の温度が一定
値を超えた場合、温度ヒユーズは速やかに溶断する。こ
れにより定着装置の過熱が確実に防止される。一方、温
度ヒユーズの温度が高い時には、温度ヒユーズは可動支
持部材により定着装置からある程度離間した位置で支持
されるので、温度ヒユーズは所定の溶断温度となるまで
は溶断せず、従って、定着装置に過熱が生じていないの
に温度ヒユーズが溶断することはない。

〔実施例１〕 本発明の一実施例を第１図に基づいて説明すれば、以下
の通りである。

複写機の定着装置は、図示しない駆動機構により回転駆
動されるヒートローラー１と、このヒートローラー１に
下方から圧接され、ヒートローラー１から回転力を受け
て従動回転する図示しないプレッシャーローラーとを備
えている。ヒートローラー１内には加熱手段としての棒
状のヒーターランプ２が同心に挿通されている。

ヒートローラー１の右方にはフレーム３が垂直に配置さ
れ、フレーム３の上端部が水平左向きに折曲されて折曲
部３ａが形成されている。またフレーム３のヒートロー
ラー１と対向する側の面に、拘束板４が接合され、この
拘束ｖｉ４の斜め左上向きに屈曲した屈曲上部４ａは、
フレーム３からヒートローラー１側に向けて延びている
。フレーム３と拘束板４の屈曲上部４ａとの間には、バ
イメタルからなる板状の可動支持部材５が配置されてい
る。この可動支持部材５の下端は、屈曲上部４ａの下端
とフレーム３との間に接続され、可動支持部材５はその
下端を中心に、拘束板４の屈曲上部４ａとフレーム３の
折曲部３ａとの間で回動自在となっている。そして、可
動支持部材５の上端部におけるヒートローラー１と対向
する側に、予め設定した所定の温度で溶断してヒーター
ランプ２への通電を停止させる温度ヒユーズ６が支持さ
れている。

上記の構成において、図示しない感光体から搬送されて
くる複写用紙は、ヒートローラー１と前記プレッシャー
ローラーとの間に噛み込まれ、両ローラー間を通過する
際に、複写用紙上のトナー像がヒートローラー１の熱に
より溶融されて両ローラーの挟着力により複写用紙に定
着される。そして、温度ヒユーズ６の温度が低い時には
、第１図の点線で示すように、可動支持部材５は拘束板
４の屈曲上部４ａに当接し、これにより、温度ヒユーズ
６はヒートローラー１に近接した位置で支持される。こ
のため、温度ヒユーズ６はヒートローラー１の温度上昇
に応して速やかに昇温することができる。

可動支持部材５は、温度ヒユーズ６の温度の上昇に伴っ
て、矢印の如（時計方向に回動し、やがて実線で示すよ
うにフレーム３の折曲部３ａに当接する。このように、
温度ヒユーズ６の温度が高い時には、温度ヒユーズ６は
ヒートローラー１からある程度離間した位置で支持され
るので、ヒートローラー１の過熱が生じていない時に温
度ヒユーズ６が溶断することはない。なお、可動支持部
材５の回動範囲は、拘束板４の屈曲上部４ａとフレーム
３の折曲部３ａとにより制限されるので、温度ヒユーズ
６の位置決めを正確に行うことができる。

〔実施例２〕 次に、第２実施例を説明する。第２図に示すように、ヒ
ーターランプ２を内蔵するヒートローラー１の右方に垂
直に配置されたフレーム７に、形状記憶合金からなる略
Ｍ字形の可動支持部材８の右端部が接合され、この可動
支持部材８の左端部に、ヒートローラー１に対向させて
温度ヒユーズ９が取り付けられている。可動支持部材８
は、温度ヒユーズ９の温度が低い時には、第２図の如く
左方向に伸張して温度ヒユーズ９をヒートローラー１に
接近させ、温度ヒユーズ９の温度が高い時には、第３図
の如く右方向に収縮して温度ヒユーズ９をヒートローラ
ー１から離間させるようになっている。なお、第２図の
如く可動支持部材８が伸張する時に、可動支持部材８の
伸張量を規制する規制手段を設けても良い。

以上の各実施例では、ヒートローラー１と図示しないプ
レッシャーローラーとからなる複写機の定着装置におけ
る過熱防止機構について述べたが、本発明はその他の記
録装置、例えばレーザープリンター等における、何らか
の加熱手段を備えたあらゆるタイプの定着装置の過熱防
止機構にも適用できるものである。

〔発明の効果〕

本発明に係る定着装置の過熱防止機構は、以上のように
、加熱手段を有する定着装置に対向させて配置され、所
定温度で溶断する温度ヒユーズと、この温度ヒユーズを
支持し、温度ヒユーズの温度上昇に伴って温度ヒユーズ
を定着装置から離間する方向に移動させる可動支持部材
とを備えた構成である。これにより、温度ヒユーズの低
温時には温度ヒユーズを可動支持部材により定着装置に
比較的近い位置で支持できるので、定着装置に温度上昇
が生じた時には、温度ヒユーズはそれに応じて速やかに
昇温し、定着装置の温度が一定値を超えた場合は、温度
ヒユーズが速やかに溶断し、その結果、定着装置の過熱
を確実に防止することができる。また、温度ヒユーズの
温度が高い時には、温度ヒユーズを可動支持部材により
定着装置からある程度離間した位置で支持できるので、
温度ヒユーズは所定の溶断温度となるまでは溶断せず、
従って、定着装置に過熱が生じていないのに温度ヒユー
ズが溶断するといったことはなくなる等の効果を奏する
。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の実施例を示すものであっ
て、第１図は第１実施例の説明図、第２図は第２実施例
において温度ヒユーズが低温である場合を示す説明図、
第３図は第２実施例において温度ヒユーズが高温である
場合を示す説明図である。 ２はヒーターランプ（加熱手段）、５・８は可動支持部
材、６・９は温度ヒユーズである。 第１図 第３図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、加熱手段を有する定着装置に対向させて配置され、
   所定温度で溶断する温度ヒューズと、この温度ヒューズ
   を支持し、温度ヒューズの温度上昇に伴って温度ヒュー
   ズを定着装置から離間する方向に移動させる可動支持部
   材とを備えたことを特徴とする定着装置の過熱防止機構
   。 ２、上記可動支持部材がバイメタルである特許請求の範
   囲第１項記載の定着装置の過熱防止機構。 ３、上記可動支持部材が形状記憶合金である特許請求の
   範囲第１項記載の定着装置の過熱防止機構。