JPS6394944A - 炭酸ガス含有ゼリ−の製造法 - Google Patents

炭酸ガス含有ゼリ−の製造法

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JPS6394944A
JPS6394944A JP61241551A JP24155186A JPS6394944A JP S6394944 A JPS6394944 A JP S6394944A JP 61241551 A JP61241551 A JP 61241551A JP 24155186 A JP24155186 A JP 24155186A JP S6394944 A JPS6394944 A JP S6394944A
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Hiroya Wakiguchi
湧口 浩也
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澄雄 棚井
Takahiro Nakagawa
中川 隆博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は炭酸ガスを含有するゼリーの製造法に関し、詳
しくは、炭酸ガスを均一に含有し、炭酸ガス入りの飲料
と同様な口あたりを有し、かつゼリーと同様の歯ごたえ
を有する炭酸ガス含有ゼリーを大量に生産しつる方法に
関する。
本発明の製品のゼリーは、これまでのゼリーの用途に利
用することができるだけでなく、炭酸ガスの清涼感によ
り清涼飲料水と同様な用途に利用することができるもの
である。また本発明は、簡単な工程によりて炭酸ガス含
有ゼリーを得ることができる点において、工場生産に利
用することができる。
〔技術の背景および先行技術の説明〕
炭酸ガス入り飲料のような清涼感があり、ゼリーの歯ご
たえのある炭酸ガス含有ゼリーは、最近の消費者の好み
の多様化に合致し、デザートの一僅として好まれている
が、未だ市販されるに到っていない。それは、最終製品
中に多量の炭酸ガスを均一に分散含有させることが困雛
であり、またySIFi工程中の炭酸ガスの逸散を防ぐ
ことが難しいことによると考えられる。
これまでに、炭酸ガスを含有するゲル状製品の製造につ
いては、いくつかの試みが提案されている。
たとえば、ゲル化剤としてゼラチンを使用し、ゼラチン
溶液と炭酸ガス水溶液とを低温において混合し、!!5
mし、冷却してゲル化する方法が提案されているが(特
開昭59−45837号公報)、この方法では、原B混
合時に炭酸ガスが逸散しやすく、また叢終製品中に充分
な量の炭酸ガスを均一に分散含有させることが難しいこ
と、およびゼラチンは、カラギナンまたは寒天に比べて
、ゼリーとしての食感が優れていないことの難点がある
また低温においてゼラチン溶液に炭酸ガスを吹き込み、
密Hした後、塀熱し、冷却しながら振とうし、ゲル化の
直前に振とうを中止する方法が提案されているが(特公
昭54−22501号公報、特開昭54−52761号
公報)、この方法では、ゼラチンを一定の温度、時間で
冷却、固化することが難かしいために、工業的生産が難
かしいここ、およびゼラチンのゼリーとしての食感が優
れたものでないことなどに難点がある。
またゲル化剤溶液(寒天、ローカストビーンガムとキサ
ンタンガムの混合物)に炭酸ガスを吹き込むか、または
炭酸水を混合し、密封した後、加熱し、冷却する方法が
提案されているが(特開昭54−52761号公報)、
この方法では、ゲル化剤のゲル化温度が高いので、ゲル
化剤の混合温度を高くしなければならず、このために炭
酸ガスの含有量が低下すること、および容器を密封後加
熱するために、炭酸ガスをゼリーの中に均一に分散させ
ることができないことに難点がある。
さらに炭酸塩系の原料液と酸性系の原料液を調製し、い
ずれか一方を予めゲル化させ、他方を添加し、密封した
後、加熱して、ゲルを溶解し、さらに再度冷却して固化
する方法も提案されているが(特開昭56−10276
2号公報)、この方法は、工程数が多い上に、最終製品
中に炭酸ガスを封入することが非常に難かしく、また炭
酸ガス圧の低い製品になりやすいという難点がある。
さらにまたゲル化剤溶液(ローカストビーンガムとキサ
ンタンガムの混合物等)を予めゲル化し、それに炭酸ガ
スを吹き込むか、または炭酸水を混合した径、直ちに密
封し、加熱し、振とうし、冷却して再度固化する方法が
提案されているが(特開昭50−69247号公報)、
この方法も、前記と同様に、最終製品のゲル化塩度が高
く、炭酸ガスをゲルの中に充分封入することが難かしく
、製品の炭酸含有量が低くなるという難点を避けること
ができない。
本発明者らは、これらの方法における難点を改善し、簡
単な工程で炭酸ガスを含有するゼリーを製分することを
企図して、研究を続け、この研究において、ゲル化剤と
してカラギナンを使用し、カラギナンを、カラギナンの
ゲル化温度を上昇する塩類と組み合わせると、ゼリーの
製造工程中の炭酸ガスの逸散が少なく、製品中に炭酸ガ
スを良好な状態で均一に分散することができることを知
見し、この知見に基づいて本発明に到達した。
〔発明の目的および発明の要約〕
本発明の目的は、炭酸ガスが均一に含有され、清涼感、
外観および口あたりのすぐれたM4酸ガス含有ゼリーを
提供することにあり、本発明のもう一つの目的は、炭酸
ガスを含有したゼリーを簡単に製造する方法を提供する
ことにある。
本発明は、ゲル化剤水溶液および炭酸ガス水溶液を容器
に充填し、容器を密封し、振とうした後(以下余白) 冷却してゲル化することからなる炭酸ガス含有ゼリーの
製造において、a)ゲル化剤として、カラギナンを使用
すること、およびb)カラギナンのゲル化温度を上昇す
る塩を、炭酸ガス水溶液、または炭酸ガス水溶液および
カラギナン水溶液の混合物とともに容器に充填すること
を特徴とする炭酸ガス含をゼリーの製造法である。
本発明の炭酸ガス含有ゼリーの製造法において、カラギ
ナンのゲル化温度を上昇する塩は、カリウム塩、マグネ
シウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩およびこれら
の混合物からなる群より選択されたものを使用すること
ができ、カリウム塩は、酒石酸水素カリウム、リン酸カ
リウム、重合リン酸カリウム、硫酸カリウム、炭酸カリ
ウム、クエン酸カリウム、塩化カリウムおよびこれらの
混合物からなる群より選択されたものを使用することが
でき、マグネシウム塩は、塩化マグネシウム、硫酸マグ
ネシウム、炭酸マグネシウムおよびこれらの混合物から
なる群より選択されたものを使用することができ、また
カルシウム塩は、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム
、グルコン酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸カル
シウム、塩化カルシウムおよびこれらの混合物からなる
群より選択されたものを使用することができ、さらにア
ンモニウム塩は、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウ
ム、炭酸アンモニウム、アンモニウム明ばんおよびこれ
らの混合物からなる群より選択されたものを使用するこ
とができる。
またカラギナンは、カヅバカラギナン、アイオタカラギ
ナンおよびこれらの混合物からなる群より選択されたも
のを使用することができ、また炭酸ガス水溶液は、水、
牛乳、ホエー、バターミルク、果汁、豆乳、酒類および
これらの混合物からなる群より選択されたものに、炭酸
ガスを加圧、に解して得られたものを使用することがで
きる。
本発明の炭酸ガス含有ゼリーの製造法において、炭酸ガ
ス水溶液は、10〜258Cの温度において容器に充填
し、カラギナン水溶液は、カラギナンのゲル化温度より
も1〜10°C高い温度において容器に充填することが
できる。またカラギナンのゲル化温度を上昇する塩は、
カラギナンに対して1〜100%(重量)の割合の量に
おいて使用し、炭酸ガス水溶液は、カラギナン水溶液1
部(重量)に対して0.2〜5部(重量)の割合の量に
おいて使用することができる。さらにカラギナン水溶液
は、0.2〜3%(重量)のカラギナンを含む濃度にお
いて使用することができる。
本発明において、充分な量の炭酸ガスが均一に分散含有
されていて、ゼリ一本来の歯ざわりおよび食感を有し、
さらに炭酸ガス特有の清涼感を有する炭酸ガス含有ゼリ
ーを簡単な工程操作によりf!Iaすることができる。
〔発明の詳細な説明〕
本発明で使用する炭酸ガスを含有する水溶液は、飲料水
、果汁、牛乳、豆乳、酒類、ホエー、バターミルクある
いはこれらの混合物に、常法(例え     ”はカー
ボネータ−)により炭酸ガスを加圧溶解したものである
。必要に応じて後述する塩類、色素、香料等を加えるこ
ともできる。
カラギナンのゲル化温度を上昇する塩のカリウム塩、カ
ルシウム塩、マグネシウム塩およびアンモニウム塩は炭
酸ガスを含有する水溶液にあらかじめ添加するか、又は
炭酸ガスを含有する水溶液及びカラギナン水溶液を容器
に充填した後、粉末あるいは溶液で添加することができ
る。いずれの場合においてもカラギナン水溶液に直接塩
類を添加してはならない。それは塩類の添加により、カ
ラギナン水溶液のゲル化温度が上昇するため炭酸ガスを
含有する水溶液と均一混合するには、全体の温度を高く
しなければならず、炭酸ガスが逸散するからである。塩
類を含有している牛乳、果汁、豆乳等ではカラギナンを
ゲル化するのに必要な量の塩類を補充するか又は全く塩
類を補充せずども充分ゲル化可能な場合もあり、使用す
る果汁、牛乳、豆乳等の量によって異なる。飲料水を用
いた場合には塩類を必ず添加しなければならない。
カラギナンのゲル化温度を上昇する塩として、使用する
ことのできる塩類は、カリウム塩では例えば、酒石酸水
素カリウム、リン酸カリウム、重合リン酸カリウム、硫
酸カリウム、炭酸カリウム、クエン酸カリウム、塩化カ
リウム等、カルシウム塩では例えば、クエン酸カルシウ
ム、乳酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、リン酸カ
ルシウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム等、アンモ
ニウム塩では例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモ
ニウム、炭酸アンモニウム、アンモニウム明ばん等、マ
グネシウム塩では例えば、塩化マグネシウム、硫酸マグ
ネシウム、炭酸マグネシウム、等である。
カラギナンには、周知のように、カッパ型、ラムダ−型
、アイオタ型の3Nが存在するが、本発明で使用するこ
とのできるのは市販のカッパ型及び/又はアイオタ型で
あり、ゲル化しないラムダ−型は使用することができな
い。
次に本発明の方法について詳述する。
本発明の方法においては、調音工程中の原料液の温度が
重要であるから先ずその点について説明する。
水中の炭酸ガス溶存1は低温であるほど多いが、あまり
低温であると、カラギナン水溶液との混合時に、直ちに
ゲル化を生じ、密封、振どう、冷却ゐに、十分なゲル強
度が得られない。またあまり高温であると上記の如きゲ
ル強度の低下はないが、今度は炭酸ガス溶存量が減少す
るため望ましくない。従って炭酸ガスを含有する水は1
0〜25℃に保持することが望ましい。
次にカラギナン水溶液であるが、上記と同様にあまり低
温の場合炭酸ガスを含有する水溶液との混合時に、早期
にゲル化を生じ、又あまり高温であると炭酸ガスが逸徹
し、望ましくない、カラギナン水溶液は炭酸ガスを含有
する水溶液と混合した時、その混合液がカラギナンのゲ
ル化温度より1〜10℃高い温度に保持することが望ま
しい。
次に製造の態様について説明する。
まず必要に応じ塩類、色素、香料等を添加した水、牛乳
、果汁、豆乳等を常法により殺菌し、50C以下に冷却
し、常法により炭酸ガスを吹き込み10〜256Cs望
ましくは15〜208Cに保持する。
尚塩類を添加する場合、カラギナン水溶液と炭酸ガスを
含有する水溶液とを容器に充填した後に水溶液または固
形で添加してもよい。塩類の量はカラギナンの重量の1
〜100%(重f:jk)であり、塩類を含有する牛乳
、果汁、豆乳等を用いる場合は、添加する必要がないか
または上記の量に適合するよう補充することもある。
次にカッパおよび/またはアイオタカラギナンの水溶液
を調製する。カラギナンの量は所望のゼリーの食感によ
り適宜決定されるが、通常0・2〜3%(重量)の範囲
である。所定量のカラギナンを水、牛乳、果汁、豆乳等
に溶解する。このカラギナン水溶液を常法により殺菌し
、その後炭酸ガスを含有する水溶液と混合した時その混
合溶液がゲル化温度より1−10°C高くなる温度に冷
却して保持する。例えばカラギナン水c液と炭酸ガスを
含有する水溶液とを1:1  (重量比。以下同じ)で
混合する場合、混合溶液のゲル化温度が25°Cとすれ
ば、カラギナン水溶液を45°Cに保持する。
カラギナン水溶液を保持する温度は、炭酸ガスを含有す
る水溶液の量および温度、カラギナン水溶液の量、使用
するカラギナンの量および性状、塩類の量等により変励
するので、本発明の方法を実施する前に予め試験を行な
って決定するのが望ましい。なお必要に応じてカラギナ
ン水溶液に甘味群として砂糖等を添加してもよい。
本発明に使用する耐圧性を有し、かつ密封可能な容器は
、例えば炭酸飲料用25〇−容器等であり、少なくとも
3 Kg / dの圧力によって変形せず、かつこの圧
力で内部の炭酸ガスがリークしない密封性を有している
ものである。
この容器にカラギナン水溶液及び炭酸ガスを含有する水
溶液を常法により充填するが、これらの充填順序は問わ
ず、予め混合してから充填してもよい。炭酸ガスを含有
する水溶液に塩類が含まれていない場合はこのときに添
加する。その後容器を密封し、振とうし、原料液を均一
に混合し、ゲル化温度以下に冷却し、内容物を固化する
次に試験例を示して本発明の方法を更に詳述する。
試験例1 炭酸ガス含有ゼリーにおけるゲル化剤さ製品の食感の関
係について試験を行なった。
(1)炭酸ガス含有ゼリーの調製 (1−1)カッパカラギナンをゲル化剤とする炭酸ガス
含有ゼリー カッパ力ラギナンを水に溶解して、1.0%水溶液を調
製し、95°Cにおいて10分間加熱殺菌した径、35
℃に保持した。
これとは別に塩化カリウムおよび乳酸カルシウムを水に
溶解し、その合it濃度が0.3%の塩類水溶液を調製
し、95°Cにおいて10分間加熱殺菌した後、5°C
に冷却した。この塩類水W3液をカーボネータ−に入れ
、炭酸ガスを吹き込み、20’Cに加温した後、このソ
ーダ水と先に調製したカッパカラギナン水溶液をl=1
の重量比において、25〇−容の耐圧、密封可能容器に
充填し、容器を密封し、振とうした後、直ちに10℃に
冷却して、カッパカラギナンをゲル化剤とし、炭酸ガス
含有ゼリーを調製した。
(1−2)寒天をゲル化剤とする炭酸ガス含有ゼリー ゲル化剤として寒天を使用し、寒天水溶液を65℃の温
度に保持したこと以外は(1−1)と同様にして、寒天
をゲル化剤とし、炭酸ガス含有ゼリーを調製した。
(1−3)ゼラチンをゲル化剤とする炭酸ガス含有ゼリ
ー ゲル化剤として、ゼラチンを使用し、ゼラチン水溶液を
25°Cの温度に保持したこと以外は(1−1)と同様
にして、ゼラチンをゲル化剤とし、炭酸ガス含有ゼリー
を調製した。
(1−4)ローカストビーンガムとキサンタンガムの混
合物をゲル化剤とする炭酸ガス 含有ゼリー ゲル化剤として、ローカストビーンガムとキサンタンガ
ムの混合物を使用し、ローカストビーンガムとキサンタ
ンガムの混合物の水溶液を756Cの温度に保持したこ
と以外は(1−1)と同様にして、ローカストビーンガ
ムとキサンタンガムの混合物をゲル化剤とし、炭酸ガス
含有量IJ−を調製した。
(2)炭酸ガスの含有量の測定 炭酸ガス含有ゼリー100gを集気瓶に入れ、全体を5
0°Cに加温して、炭酸ガス含有ゼリーを融解する。こ
のとき発生した炭酸ガスを捕集し、大気圧下でその体積
を測定し、これを炭酸ガス含有ゼリー100g中の溶存
炭酸ガス量とした。
その結果は第1表に示すとおりであフた。
(3)ゼリーの官能試験 炭酸ガス含有ゼリーを男10名、女10名’1j20名
からなるパネラ−に喫食させ、各パネラ−に次の5段階
の評価をさせ、20名のパネラ−の評価を平均した。そ
の結果は第1表に示すとおりであった・ (以下余白) (3−1)炭酸感の評価 喫食したときの炭酸の感じ方の強弱を表現するものであ
る。
+5:炭酸を非常に強く感じる、 +4:炭酸をやや強く感じる、 +3:普通、 +2=炭酸をやや弱く感じる、 +1:はとんど感じない、 (3−2)食感の評価 食感は、炭酸ガス含有ゼリーを喫食した時の歯ざわりお
よび歯ごたえを表現するものである。
+5:非常に良い、 +4:やや良い、 +3:普通、 +2:やや悪い、 +1:非常に悪い、 (4)結果 第1表に示すとおりであった。
第1表によると、炭酸ガス水溶液と混合するときのゲル
化剤水溶液の温度が高い場合は、炭酸ガス含有ゼリーの
炭酸ガスの含有量は低く、また炭酸感も良くない。ゼラ
チンをゲル化剤とする炭酸ガス含有ゼリーは、炭酸ガス
の含有量は高いが、炭酸感および食感が共に不良である
。しかしカッパカラギナンをゲル化剤とする炭酸ガス含
有ゼリーと比べてみると、ゲル化剤水溶液の温度が低い
にもかかわらず、炭酸ガス含有ゼリーの炭酸ガスの含有
量は、カッパカラギナンをゲル化剤とするゼリーの炭酸
ガスの含有量よりも低い。
これらのことから、カッパカラギナンをゲル化剤とする
炭酸ガス含有ゼリーは、炭酸ガスの保持力および食感の
優れたものであることがわかる。
カッパカラギナンの代りに、アイオタカラギナンを使用
して、同様な試験を行なったが、同様な結果が得られた
試験例2 炭酸ガス含有ゼリーの製造における塩類を添加する原料
と製品の炭酸ガスの含有量および食感の関係について試
験を行なった。
(1)ゲル化剤水溶液の調製 第2表の原料を混合、溶解し、その溶液を85°Cにお
いて、10分間加熱殺菌した後、第2表に示す温度に冷
却して、ゲル化剤水溶液および塩類−ゲル化剤水溶液を
調製した。
(2)炭酸ガス水溶液の調製 第3表 炭酸ガス水溶液の塩類 第3表の組成および量の水溶液および水を、85℃にお
いて10分間加熱殺菌し、5°Cに冷却した後、カーボ
ネータ−で炭酸ガスを吹き込み、その扱20°Cに加温
し、その温度に保持して、塩類−炭酸ガス水溶液、炭酸
ガス水溶液■および炭酸ガス水溶液■を調製した。
炭酸ガス水溶液■は、ゲル化剤水溶液との混合後に塩類
を加えるために、水の量を調整したものである。
(3)炭酸ガス含有ゼリーの調製 (3−1)塩類−炭酸ガス水n液による炭酸ガス含有ゼ
リーの調製 第2表のゲル化剤水溶液に、第3表の塩類−炭酸ガス水
溶液を1=1の割合において、耐圧、密封可能容器に充
填し、密封し、振とうした後、5℃に冷却して、炭酸ガ
ス含有ゼリーを調製した。
(3−2)混合液に塩類を添加する炭酸ガス含有ゼリー
のi製 第2表のゲル化剤水溶液および第3表の炭酸ガス水溶液
のをl:1の割合において耐圧、密封可能容器に充填し
、これに塩化カリウム1gおよび塩化カルシウム3iI
を加え、密封し、振とうした後、56Cに冷却して炭酸
ガス含有ゼリーを調製した。
(3−3)ゲル化剤水溶液に塩類を添加するゼリーの調
製 第2表のゲル化剤水溶液に塩化カリウム1gおよび塩化
カルシウム3gを加え、これを炭酸ガス水溶液のと1:
lの割合において、耐圧、密封可能容器に充填し、密封
し、振とうした径、5℃に冷却して、炭酸ガス含有ゼリ
ーを調製した。
(3−4)塩顕−ゲル化剤水溶液によるゼリーの調製 第2表の塩類−ゲル化剤水溶液および第3表の炭酸ガス
水溶液■を1:1の割合において、耐圧、密ゴ可能容器
に充填し、密Eし、振とうした後、5°Cに冷却して、
炭酸ガス含有ゼリーを調製した。
(4)試験および結果 それぞれの炭酸ガス含有ゼリーの炭酸ガス含有量の測定
および官能試験を試験例1の(2)および(3)と同様
にして行なった。
その結果は第4表に示すとおりであった。
第4表 塩類を添加する液と炭酸ガス含有ゼリー第4表
によると、ゲル化剤水溶液に塩類を添加する場合は、炭
酸ガス含有ゼリーの炭酸ガスの含有量はOであって、炭
酸ガス含有ゼリーの炭酸感および食感の双方共不良であ
る。このことから、炭酸ガス含有ゼリーの製造では、ゲ
ル化剤のゲル化温度を上昇する塩類をゲル化剤水溶液に
加えることは避けるべきであって、炭酸ガス水溶液また
はゲル化剤水溶液と炭酸ガス水溶液の混合液に塩類を加
えればよいことがわかる。
試験例3 炭酸ガス含有ゼリーにおけるゲル化剤水溶液と製品の食
感の関係について試験を行なった。
(1)炭酸ガス含有ゼリーの調製 砂筒     300g カッパカラギナン      12g 水               688g合ij  
    1000 g 上記の原料を混合、溶解し、85°Cにおいて10分間
加熱殺菌した後、第5表に示す温度に冷だし、その温度
に保持して、ゲル化剤水溶液を調製した。
これとは別に、 塩化カリウム       Ig 塩化カルシウム      3g 水               996I合計   
 1000 g’ 上記の原料を混合、I18解し、85°Cにおいて1゜
分間加熱殺菌した径、56cに冷却し、これをカーボネ
ータ−に入れ、炭酸ガスを吹き込み、その後25°Cに
保持して、塩m−炭酸ガス水溶液を調製した。
200m1容の容器に、前記のゲル化剤水溶液100−
を充填し、さらに前記の塩類−炭酸ガス水溶液+00a
!!を充填し、密封し、振とうした扱、直ちに5℃に冷
却して、それぞれの炭酸ガス含有ゼリーを調製した。
(2)試験および結果 それぞれの炭酸ガス含有ゼリーについて、すJ酸ガスの
含有量の測定および官能試験を、試験例1と同様にして
、行なった。
試験の結果はf35表に示すとおりであった。
第5表 ゲル化剤の温度と炭酸ガス含有このTOJHガ
ス含有ゼリーにおいて、カッパ力ラギナン水溶液を塩m
−炭酸ガス水溶液と混合した時のゲル化温度は25℃で
ある。
第5表によると、カッパ力ラギナン水に液の保持した温
度が25°Cおよび55℃以上の温度の場合は、炭酸ガ
スの含有量が低く、炭酸感および食感の双方共良好でな
い。
このことから、ゲル化剤水溶液を炭酸ガス水溶液と混合
する時のゲル化剤水溶液の温度は、そのゲル化温度より
も1−10’C高いことを必要とすることがわかる。
実施例1 市販のカッパカラギナン(ゲル化温度:25°C)0.
5Kgに水45.5に9を加え、80℃に10分間加熱
して溶解、殺菌し、35℃に冷却し、カラギナン水溶液
を調製した。市販の塩化カリウム0.4に9を水45.
6Kgに加えて溶解し、808Cにおいて10分間加熱
殺菌し、5℃に冷却し、カーボネータ−で炭酸ガスを吹
き込み、のち10°Cに保持し、炭酸ガスを含有する水
浴液を調製した。25〇−容の耐圧、密封可能容器に炭
酸ガスを含有する水溶液+20ai+を充填し、次いで
カラギナン水溶液を充填し、容器を密封し、のち振とう
し、両液を均一に混合して5°Cに冷却し、炭酸ガス含
有ゼリー350個を得た。
実施例2 市販のカッパカラギナンIKg、アイオタカラギナン0
.1に9および砂925 Kgを水73・9Kgに加え
、90℃に10分間加熱して溶解、殺菌し、40℃に冷
却し、カラギナン水溶液をm製した。
市販の115 fQ縮りんご果汁2に9、硫酸カリウム
0.15に9、リン酸カリウム0.5に9および色素0
.05に9を、水97.3に9に加えて溶解し、80℃
において5分間加熱殺菌し、5℃に冷却し、カーボネー
タ−で炭酸ガスを吹き込み、20’Cに保持し、炭酸ガ
スを含有する水溶液を調製した。
カラギナン水溶液に炭酸ガスを含有する水溶液を加えて
混合し、直ちに100 /l容の缶に90gずつ充填し
、巻締めして密封し、30°Cにおいて振とうし、のち
5°Cに冷却し、炭酸ガス含有ゼリ12000個を得た
この炭酸ガス含有ゼリーを試験例1と同一の方法で試験
した結果、ゼリー100g当り炭酸ガスを160 d含
有し、食感は極めて良好であった。
〔発明の効果〕
本発明の方法によって奏せられる効果は次のとおりであ
る。
(1)ゲル化剤としてカラギナンを使用するためゼリー
としての食感が極めてすぐれている。
(2)炭酸ガスを含有する水溶液を混合するまでカラギ
ナンがゲル化しない。従ってカラギナン水溶液の温度を
低く保持することができるので、ゼリー中に多量の炭酸
ガスを均一に分散することができる。
(3)製造工程が従来のものに比べて極めてrrRmで
ある。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ゲル化剤水溶液および炭酸ガス水溶液を容器に充
    填し、容器を密封し、振とうした後、冷却してゲル化す
    ることからなる炭酸ガス含有ゼリーの製造において、 a)ゲル化剤水溶液として、カラギナン水溶液を使用す
    ること、および b)カラギナンのゲル化温度を上昇する塩を、炭酸ガス
    水溶液、または炭酸ガス水溶液およびカラギナン水溶液
    の混合液とともに、容器に充填すること、 を特徴とする炭酸ガス含有ゼリーの製造法。
  2. (2)カラギナン水溶液が、カラギナンのゲル化温度よ
    りも1〜10℃高い温度において、容器に充填されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の炭酸ガス
    含有ゼリーの製造法。
  3. (3)カラギナン水溶液が、0.2〜3%(重量)のカ
    ラギナンを含有するものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項または第2項に記載の炭酸ガス含有ゼリ
    ーの製造法。
  4. (4)カラギナンのゲル化温度を上昇する塩が、カラギ
    ナンに対して1〜100%(重量)の割合において使用
    されることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第
    3項のいずれかに記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造法。
  5. (5)炭酸ガス水溶液が、カラギナン水溶液1部(重量
    )に対して0.2〜5部(重量)の割合の量において、
    使用されることを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第4項のいずれかに記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造
    法。
  6. (6)炭酸ガス水溶液が、10〜25℃の温度において
    、容器に充填されることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項ないし第5項のいずれかに記載の炭酸ガス含有ゼリ
    ーの製造法。
  7. (7)カラギナンが、カッパカラギナン、アイオタカラ
    ギナンおよびこれらの混合物からなる群より選択された
    ものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項ない
    し第6項のいずれかに記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造
    法。
  8. (8)炭酸ガス水溶液が、水、牛乳、ホエー、バターミ
    ルク、果汁、豆乳、酒類およびこれらの混合物からなる
    群より選択されたものに、炭酸ガスを加圧、溶解したも
    のであることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし
    第7項のいずれかに記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造法
  9. (9)カラギナンのゲル化温度を上昇する塩が、カリウ
    ム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩
    およびこれらの混合物からなる群より選択されたもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第9
    項のいずれかに記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造法。
  10. (10)カリウム塩が、酒石酸水素カリウム、リン酸カ
    リウム、重合リン酸カリウム、硫酸カリウム、炭酸カリ
    ウム、クエン酸カリウム、塩化カリウムおよびこれらの
    混合物からなる群より選択されたものであることを特徴
    とする特許請求の範囲第9項に記載の炭酸ガス含有ゼリ
    ーの製造法。
  11. (11)マグネシウム塩が、塩化マグネシウム、硫酸マ
    グネシウム、炭酸マグネシウムおよびこれらの混合物か
    らなる群より選択されたものであることを特徴とする特
    許請求の範囲第9項または第10項に記載の炭酸ガス含
    有ゼリーの製造法。
  12. (12)カルシウム塩が、クエン酸カルシウム、乳酸カ
    ルシウム、グルコン酸カルシウム、リン酸カルシウム、
    硫酸カルシウム、塩化カルシウムおよびこれらの混合物
    からなる群より選択されたものであることを特徴とする
    特許請求の範囲第9項ないし第11項のいずれかに記載
    の炭酸ガス含有ゼリーの製造法。
  13. (13)アンモニウム塩が、硫酸アンモニウム、リン酸
    アンモニウム、炭酸アンモニウム、アンモニウム明バン
    およびこれらの混合物からなる群より選択されたもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第9項ないし第1
    2項のいずれかに記載の炭酸ガス含有ゼリーの製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04252156A (ja) * 1991-01-24 1992-09-08 Meiji Seika Kaisha Ltd 炭酸ガス含有ゼリー飲料の製造方法
JP2011000051A (ja) * 2009-06-18 2011-01-06 Sanei Gen Ffi Inc 即席デザート調製用液状ベース
JP2011211964A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Pokka Corp 炭酸入りゼリー飲料の製造方法

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