JPS6394247A - 写真製版シルクスクリ−ン印刷法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は手描きや、それにカッティング法を併用する等
の手法によって表現された文字や絵、図柄等を容易にか
つ忠実に印刷することのできる写真製版シルクスクリー
ン印刷法に関するものである。

〈従来の技術〉 写真製版によるシルクスクリーン印刷法は、従来１例え
ば毛筆書きの書を原書に似たそのままの状態で印刷する
場合には、紙に印刷された文字を一旦写真撮影によりポ
ジフィルムを作り、これを用いて感光性樹脂膜面へ露光
により焼付けて、これを溶剤処理してインク透過穴を形
成していた。

ポジフィルムの作製は、まず、版下を製版カメラで撮影
してネガを作り、ネガとリスフィルムを密着させ、又は
引伸しをして撮影して目的のポジフィルムを得る。そこ
で、写真撮影の装置を利用しない場合には、版下に忠実
に印刷を試みることは困難であった。

〈発明が解決しようとする問題点〉 写真撮影による製版が、誰にでも実施できるものではな
いことおよび手間のかかることは上記の通りであるが、
その他にも写真撮影時のカメラレンズとポジフィルム露
光時の使用レンズの両レンズの性能、及び、ポジフィル
ムと感光性樹脂膜との距離を所定以下にとることができ
ないことからくる分解能の低下によって生じる解像力の
低下（線や輪郭が鮮明に表わせない）を防ぐことができ
なかった。

印刷時に線や輪郭が鮮明に表わせない原因となる上記の
種々の解像力を低下させる要因を少しでも減らす試みと
して、ポジフィルムを感光性樹脂面へ吸引装置により吸
着させながら露光する方法も実施されているが、大型の
吸引装置が必要であり、また、ポジフィルムを保持する
吸引装置の大きさをむやみに大きくすることが出来ない
といった点から印刷できるサイズにも限界があった。

更に、写真製版法とカッティング製版法にはそれぞれ一
長一短があって、写真製版法は緻密な印刷が可能、また
、カッティング製版法は大きな文字や模様を短時間に形
成してスクリーン・ステンシルを作り出すことができる
が、これまでのスクリーン印刷方法においては、これら
の写真製版法とカッティング法の両者がそれぞれ有して
いる長所を取入れて印刷するのが困難であった。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は上記のような従来のシルクスクリーン印刷にお
ける難点を解決する為に種々検討した結果、特殊なシー
トを用いる新規な印刷方法を開発したのである。

その方法は粘着面（２）を有したシート（１）の表面に
文字等の光を遮るポジ面（３）を形成し、前記シート（
１）の粘着面（２）を用いてスクリーン（４）に形成さ
れた感光性樹脂膜面（５）へ貼着し、露光した後、溶剤
処理して未露光感光性樹脂及び前記シートを除去し、そ
の結果形成されたインク透過穴を有するスクリーン・ス
テンシルを用いて印刷することを特徴とする。

ここにいう粘着面（２）を有したシート（１）とは。

光透過性の支持膜Ｍ（６）の片面に粘着層を形成して粘
着面（２）とし、　これに更に必要な場合には粘着面の
保護膜層（７）と、更に、後述するカッティング法を同
時に行う場合には保護膜ＰｙＪ（７）と粘着面（２）間
に遮光膜Ｆ４（８）が設けられた構造である。

シート（１）がロール巻の場合には保護膜層（７）が不
要となる。

シート（１）の表面に文字等の光を遮るポジ面（３）を
形成するとは、上記毛筆書の例では、少なくとも片面に
粘着面（２）が設けられているシート（１）の粘着面（
２）又はその反対面へ直接毛筆で文字等を書くことであ
る。このことを可能とした最大の要因はシートの粘着面
（２）へ文字等を直接描くことが出来るのを見出したこ
とによる。粘着面を形成する粘着剤が水溶性か否かによ
って描くインクの性質を変える（水溶性粘着剤の場合に
は水性インクが良い）と、粘着剤の種類を問わず文字等
を描くことができるのである。

もちろん、本発明はこの粘着面（２）へのみ描くことに
限定するものではなく、その反対面へ描いてもよい、す
なわち、支持膜層（６）の表面をインクの付着し易い状
態に処理（艶消し、薬品処理活性化等）してその部分へ
描くこともできるのである。

シート（１）の表面に文字等の光を遮るポジ面（３）を
形成する他の方法とは、上記の直接描くことに変えて、
タイプで文字等を打つことや、レーザー等の光線書、切
取った文字等の貼着、他の手段によって形成されたポジ
フィルムの貼着等である。

また、後述する実施例にもみられるように、保護膜層（
７）と粘着面（２）間に遮光膜層（８）が設けられたシ
ート（１）を用いて、カッター等で遮光膜層（８）を切
断し、遮光の必要な部分のみを残すといったことによっ
てポジ面を形成するのである。

露光した後、溶剤処理して未露光感光性樹脂及び前記シ
ートを除去するとは、いわゆる未露光感光性樹脂を溶剤
除去する際にシート（１）が同時に剥離除去されること
をいい、この前段階でシート（１）が強制的に剥離され
るのを本発明が排除するものではない。

く作用〉 このような方法によると、感光性樹脂の膜面へ、写真撮
影等の履歴を経ないでシート面に直接描かれたポジシー
トが密着して、高解像度な状態で露光を受ける。この結
果、最終的に作られるインク透過穴が再現力の非常に良
い状態でシルクスクリーン印刷を可能とする。

〈実施例〉 以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明するゆ 第１歯は本発明の方法によりポジシートを作っている際
の様子を示す断面図である。第２図〜第６図は本発明の
実施の様子を示す斜視図である。

第７図はスクリーンへポジシートを貼着した際の部分断
面図である。

ここに図示した方法は、カッティングと筆書きによりポ
ジシートを形成する例である。もちろん、筆書きのみと
か、タイプ打ち等の前に述べた方法を用いてポジシート
を作る場合も、これから説明する方法に準じて行なうこ
とができる。

使用しているシート（１）は光透過性の支持膜層（６）
の片面に粘着面（２）を形成することのできる粘着層が
あり、そして、これを保護する保護膜層（７）と遮光膜
層（８）が設けられた各層が数μ〜数１０μ厚の構造で
ある。カッティング法が同時に行なわれない場合にはこ
の遮光膜層（８）が無くてもよい。

先ず初めに、　シート（１）の表面からカッターを入れ
て支持膜層（６）だけは切断してしまわないようにカッ
ティングを施し、その結果切断、１３１（９）が形成さ
れているシート（１）の必要な模様部分（１０）の遮光
膜層を残して保Ｓ膜層（７）と遮光膜層（８）が取除か
れる（第１図）。

そして、粘着面（２）が露出したシートに対して、その
粘着面へ第２図にみられるように毛筆（１１）等で直接
文字や絵を書いて粘着面（２）を有したシート（１）の
表面に文字等の光を遮るポジ面（３）を形成する。

次に、第３図に示したように、前記工程で得られたポジ
シート（１）の粘着面（２）をスクリーン・ステンシル
（１６）を裏返してスクリーン（４）に形成されている
感光性樹脂膜面（５）側へ向けてその粘着面（２）を利
用して貼着する。　この作業は従来の真空吸引により露
光中強度にポジフィルムを密着させていたのを＠略化し
た有益な点である。

この状態で第４図にみられるように露光する。

その時の様子を第７図に示している。毛華書きの文字部
分（１３）と切り残された遮光膜層（８）による模様部
分（１０）とが感光性樹脂膜面（５）に遮光部（ｎ）と
なり、その他の部分が受光部（Ｒ）となって、未露光部
分と露光部分を形成するのである。

その後、溶剤処理して未露光感光性樹脂及び前記ポジシ
ートを除去する。使用される溶剤は従来公知の未露光感
光性樹脂を溶解することのできる水とか有機溶剤である
。

その結果未露光感光性樹脂が取除かれて形成されたイン
ク透過穴（１４）を有するスクリーン・ステンシルを用
いて第５図のように印刷する。紙や布等の被印刷物（１
５）の上にスクリーン・ステンシル（１６）を表にして
印刷する。スキージ（１７）等を用いて印刷するのは従
来の通りである。

印刷の結果得られた印刷物を第６図に示した。

文字部分（１３）と模様部分（１０）が忠実に再現され
ている。

なお、本発明は上記実施例に限らず、シート（１）を更
に多層にして、ポジ面を複層にすると、各層を剥離しな
からポジ面をこれまで述べた方法により形成すると、　
多色刷り用のスクリーン・ステンシルを一枚のシートで
作ることもでき、多色刷り印刷を実施できる。

〈発明の効果〉 本発明のシルクスクリーン印刷方法の完成によって、こ
れまでの説明でも明らかであるが、感光性樹脂膜面に対
して、文字やカッティングで形成された図柄等が一旦フ
イルムに写されたり、他の手段で写し取られたりするこ
とが無く、　しかも、密着した状態で露光を受けるため
、従来問題となっていた解像力の低下や、ハレーション
を防ぐことが可能となって、文字等を忠実に再現して印
刷ができることとなった。加えて、吸引装置等を不要と
し、かつ、自由な大きさの印刷が可能となったのである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法によりポジシートを作っている際
の様子を示す断面図である。第２図〜第６図は本発明の
実施の様子を示す斜視図である。 第７図はスクリーンヘポジシートを貼着した際の部分断
面図である。 （１）シート　　　　　　（２）粘着面（３）ポジ面　
　　　　　（４）スクリーン（５）感光性樹脂膜面　　
（６）支持膜層（７）保護膜層　　　　　（８）遮光膜
層（９）切断線　　　　　　（１０）模様部分（１１）
毛筆　　　　　　（１３）文字部分（１４）インク透過
穴　　（１５）被印刷物（１６）スクリーン・ステンシ
ル 以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　粘着面（２）を有したシート（１）の表面に文字等
   の光を遮るポジ面（３）を形成し、前記シート（１）の
   粘着面（２）を用いてスクリーン（４）に形成された感
   光性樹脂膜面（５）へ貼着し、露光した後、溶剤処理し
   て未露光感光性樹脂及び前記シートを除去し、その結果
   形成されたインク透過穴を有するスクリーン・ステンシ
   ルを用いて印刷することを特徴とする写真製版シルクス
   クリーン印刷法。 ２　光を遮るポジ面（３）をシート（１）の粘着面（２
   ）に形成することを特徴とする特許請求の範囲第１項記
   載の写真製版シルクスクリーン印刷法。