JPS6393600A - 分水栓を閉塞する内張り材の穿孔方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、地中に埋設された管路内をホース状の内張
り材を挿入してライニングした場合に、分水栓部分を閉
塞する内張り材を管路の外部から穿孔する方法及びその
装置に関するものである。

〔従来の技術及びその問題点〕

従来、地中に埋設された水道管等の管路内をライニング
する方法として、管路の一端から合成樹脂製のホース状
の内張り材を、反転あるいは反転させることなく、管路
内に順次押し込み、この内張り材の外面を管路の内面に
接着剤によって接着するようにする方法がある。

このような方法で管路内をライニングした場合、管路に
は各家庭の給水用蛇口に接続するための分水栓が設けら
れているので、この分水栓の部分がホース状の内張り材
によって閉塞されてしまう。

このため、ホース状の内張り材を管路内に張り付けた後
に、分水栓を閉塞する内張り材を穿孔して、分水栓と管
路とを開通させる必要がある。

従来、この分水栓を閉塞した内張り材を穿孔するには、
管路内をテレビカメラで覗いて分水栓の位置を見つけな
がら、管路内（こ挿入した穿孔機によって分水栓部分の
内張り材を管路の内側から切開するようにしているが、
この方法は分水栓の位置を見つけ難いと共に、分水栓の
位置に穿孔機を移動させるのが面倒であり、作業が煩雑
であるという問題がある。

そこで、この発明は、分水栓を閉塞する内張り材を地上
から容易に穿孔することができる方法及び装置を提供す
ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明の穿孔方法は、ホース状の内張り材を管路の内
面に張り付けた後に、分水栓と給水用蛇口との中間位置
にある地上の止水栓を取外し、この止水栓から地中の分
水栓へ向かってヒーターを挿し込み、このヒーターによ
って分水栓を閉塞する内張り材を溶融して穿孔するよう
にしたものである。

また、この発明の穿孔装置は、可撓性を有するガイドチ
ューブ内に可撓性を有する押込み線を進退自在に挿入し
、この押込み線の先端に屈曲自在のヒーターを設け、こ
のヒーターを上記ガイドチューブの先端から出没自在（
こしたものである。

〔作用〕

上記穿孔装置による分水栓の内張り材の穿孔作業は次の
とおりである。

まず、ガイドチューブを地上の止水栓から分水栓に向か
って押込み、次いでガイドチューブ内の押込み線を押し
て、ガイドチューブの先端からヒーターを突出させると
、ヒーターが屈曲して分水栓を閉塞する内張り材に到達
し、内張り材が溶融して、内張り材に孔があく。

〔実施例〕

以下、この発明の詳細な説明する。

地中に埋設された管路１には、合成樹脂製のホース状の
内張り材２が接着剤３によって張り付けら゛れている。

上記管路１には、分水栓４が設けられており、この分水
栓４の下端は上記内張り材２によって閉塞されている。

上記分水栓４の中程にはＴ字状の継手部５が設けられ、
この継手部５と地上の止水栓６とは鉛管又は塩ビ管から
成る分枝管７によって形成されている。

上記分水栓４を閉塞する内張り材２を、地上の止水栓６
から穿孔するには、次のような穿孔装置を使用する。

穿孔装置は、可撓性を有するガイドチューブ８と、この
ガイドチューブ８内に進退自在に挿入される押込み線９
と、この押込み線９の先端に設けられ、かつガイドチュ
ーブ８の先端から出没自在に設けられた屈曲自在のヒー
ター１０とから成る。

上記ガイドチューブ８は、例えば、金属線をコイル状に
密に巻回して形成されている。このガイドチューブ８の
径は、分枝管７の径よりも細く形成され、分枝管７内に
挿入することができるようになっている。また、ガイド
チューブ８の長さは、止水栓６から分水栓４までの距離
（通常は４〜５ｍ、）よりも長いものを使用する。

上記押込み線９は、例えば、ピアノ線によって形成され
、その後端はガイドチューブ８の後端から引出されてお
り、その後端には、ハンドル１１が取付けられている。

上記押込み線９の先端にはヒーター１０が取付けられて
いる。このヒーター１０は、屈曲自在な加熱部１２とコ
ネクタ一部１３とから成る。上記加熱部１２は、金属管
１４をコイル状に疎に巻回し、上記金属管１４内にニク
ロム線１．５を挿入し、ニクロム線１５と金属管１４と
の間にマグネシャ等の絶縁物１６を充填したものであり
、先端側に金属球で形成した二個の重り１７を取付けて
自重によって下方に垂れ下がるようになっている。上記
加熱部１２のニクロム線１５は、コネクタ一部１３内に
おいてセラミック製の絶縁管１８を介して導線１９に連
結され、この導線１９は上記ガイドチューブ８の後端か
らガイドチューブ８外に引き出されている。

次に、上記穿孔装置を使用して分水栓４を閉塞する内張
り材２を穿孔する方法を説明する。

ます、管路１内にホース状の内張り材２を張り付けてラ
イニングを施した後、止水栓６を取外して、止水栓６か
ら分枝管７内に、ヒーター１０を内蔵したガイドチュー
ブ８を押し込み、ガイドチューブ８の先端を分水栓４の
Ｔ字状の継手部５まで到達させる。次に、ガイドチュー
ブ８後端から突出する押込み線９の／’％ンドル１１を
押込むと、押込み線９がガイドチューブ８内を前進し、
ガイドチューブ８の先端からヒーター１０の加熱部１２
が突出する。このヒーター１０の加熱部１２が継手部５
から分水栓４内に侵入すると、第２図に示すように、ヒ
ーター１０の加熱部１２は先端に取付けられた重り１７
によって下方へ折曲がり、加熱部１２の先端が分水栓４
を閉塞する内張り材２に接触する。この後、通電してヒ
ーター１０の加熱部１２を加熱すると、加熱部１２と接
触する内張り材２が溶融して孔があき、分水栓４と管路
１内とが開通する。

〔発明の効果〕

この発明によれば、以上のように、分水栓を閉塞する内
張り材の穿孔作業を、地上にある止水栓から行なうこと
ができるので、従来のように、分水栓を閉塞する内張り
材を穿孔するために、道路掘削して分水栓を分解したり
、管路内を穿孔装置を移動させたりする必要がなく、穿
孔作業を容易に行なえるという効果がある。

また、この発明によれば、加熱溶融によって穿孔するの
で、開口周縁が溶融物によって覆われ、内張り材を形成
する合成繊維等がほつれないという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の穿孔装置を分枝管内に挿入した状態
を示す一部縦断側面図、第２図は同上の分水栓部分の拡
大図、第３図はヒーターの加熱部の断面図、第４図はこ
の発明の穿孔装置の使用状態を示す概略図である。 １・・・管路、２・・・内張り材、４・・・分水栓、６
・・・止水栓、８・・・ガイドチューブ、９・・・押込
み線、１０・・・ヒーター

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）分水栓が設けられた管路の内部に、ホース状の内
   張り材を順次押し込み、この内張り材の外面を管路の内
   面に接着してパイプライニングを行ない、その後分水栓
   を閉塞する内張り材を穿孔する方法において、分水栓と
   給水用蛇口との中間位置にある地上の止水栓を取外し、
   この止水栓から地中の分水栓へ向かつてヒーターを挿し
   込み、このヒーターによつて分水栓を閉塞する内張り材
   を溶融して穿孔することを特徴とする分水栓を閉塞する
   内張り材の穿孔方法。
2. （２）可撓性を有するガイドチューブ内に可撓性を有す
   る押込み線を進退自在に挿入し、この押込み線の先端に
   屈曲自在のヒーターを設け、このヒーターを上記ガイド
   チューブの先端から出没自在に構成した内張り材の穿孔
   装置。