JPS6391415A - 回収ボイラのス−トブロ−制御装置 - Google Patents

回収ボイラのス−トブロ−制御装置

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JPS6391415A
JPS6391415A JP23566886A JP23566886A JPS6391415A JP S6391415 A JPS6391415 A JP S6391415A JP 23566886 A JP23566886 A JP 23566886A JP 23566886 A JP23566886 A JP 23566886A JP S6391415 A JPS6391415 A JP S6391415A
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soot
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combustion
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Yoshikazu Fukushima
福島 義和
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塩越 陽平
Masaru Nishimura
勝 西村
Toshiyuki Idoko
井床 利之
Shiro Nakabayashi
中林 志郎
Kazuyuki Iizuka
和幸 飯塚
Ryuichi Kuwata
桑田 龍一
Tsugio Kumaki
熊木 亜夫
Atsushi Muramatsu
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、バルブ製造工程にて生ずる黒液を燃焼して蒸
気を発生させるとともにチップ蒸解用薬剤を回収する回
収ボイラのスートブロー制tii!装置に係わり、特に
回収ボイラの撚焼状悪低下時におけるスートブローラン
スの動作制御手段を改良したスートブローi+制御装置
に関する。
(従来の技術) バルブ製造プラントにおいては、チップ蒸解工程から廃
液として排出された黒液を加熱部に導き、ここで蒸気で
加熱したのち噴射ガンにより回収ボイラの炉内に噴射す
る。そうすると、噴射黒液が浮遊乾燥して炉底部に着床
しチャーベッドを形成するので、燃焼用空気を炉内に送
込み、このチャーベッドを燃焼させる。このとき発生す
る燃焼ガスは炉内上部のスーパヒータ(加熱器)および
排ガス通過ライン内の本体バンク、エコノマイザなどの
熱伝達部を通って最終的に煙突から排出される。そこで
、エコノマイザ、本体バンクおよびスーパヒータを通る
ように給水ラインから水を送り込む。そうすると、これ
ら熱伝達部で熱交換が行なわれ、主蒸気として取出され
るものとなっている。また、前記チャーベッド上の高温
雰囲気により還元反応が行なわれ、黒液中の芒硝(N8
2CO4)などが硫化ナトリウム(Na2S)となり、
炭酸ナトリウム (Na2CO3)等とともにボイラ底部のスバウトロか
ら前記チップ蒸解工程で使用する薬剤の原料であるスメ
ルトとして回収される構成となっている。
ところで、以上のような回収ボイラでは、チャーベッド
の燃焼によって生成されるダストが前記熱伝達部に付着
し、これが原因となって熱交換効率が時とともに低下す
る。そこで、熱伝達部の表面に付着したダストを除去す
るために、通常はボイラ壁面等に各熱伝達部に向けて複
数のスートブローランスを設置し、これらスートブロー
ランスを制御装置からの動作制御信号により一定の順序
で各熱伝達部毎に順次動作させることにより、ダストの
除去を行なっている。
しかるに、従来のこの種の回収ボイラにおいては、次の
ような問題があった。すなわち、上記回収ボイラは炉内
にてチャーベッドとよばれる燃料の堆積物全体を燃焼さ
せる構造となっているため、均一な燃焼状態を維持する
ことが困難であり、局所的に燃焼不良を生じたりして燃
焼状態の低下は避けられなかった。特に高効率運転を指
向して燃焼用空気を絞った低過剰空気燃焼を行なってい
る場合には、このような問題は顕著に現われる。これに
対し、スートブローランスによるスートブローは炉内の
燃焼状態の良否とは無関係に設定された順序にしたがっ
て行なわれる。したがって、燃焼状態が低下していると
きにスーパヒータ等の熱伝達部へのスートブローを行な
うと、チャーベッド上にダストが落下したり、あるいは
炉内に低温蒸気が吹込まれたりして燃焼状態をより悪化
させ、燃焼不良が広がってやがては全面的な失火に至る
おそれがあった。
(発明が解決しようとする問題点) 上述したように、従来のスートブロー制611装置にお
いては、ボイラ炉内の燃焼状態に係わらずスートブロー
動作を制御していたため、スートブローランスによって
は燃焼状態低下時にスートブローを行なうことにより燃
焼状態をより低下させてしまうことがあった。しかし、
燃焼状態低下時に全てのスートブロー動作を禁止してし
まうと、熱伝達部へのダスト付着により熱交換効率が著
しく低下し、主蒸気温度の低下を招いて回収ボイラに連
結されるタービンや各プロセスに悪影響を及ぼす結果と
なる。
そこで、本発明は、スートブローにより燃焼状態を低下
させてしまうおそれのあるスートブローランスに対して
は燃焼状態低下時にスートブロー動作を行なわないよう
にし得、燃焼状態の悪化を進行させるおそれがない上、
回収ボイラに連結されるタービンや各プロセスに悪影響
を与えることのない回収ボイラのスートブロー制御装置
を提供することを目的とする。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、複数のスートブローランスのスートブロー動
作順序を順序設定手段により設定するとともに、これら
複数のスートブローランスのうちスートブローを行なう
ことにより回収ボイラ内の燃焼状態を低下させるおそれ
のあるスートブローランスを登録手段により登録し、回
収ボイラ内における燃焼状態の低下を燃焼状態低下検出
手段により検出した場合には、順序設定手段の設定順序
に基いて今回スートブローを行なうスートブローランス
が登録手段により登録されているスートブローランスで
あるか否かを判断手段により判断し、その結果、今回ス
ートブローを行なうスートブローランスが登録手段によ
り登録されているとき当該スートブローランスによる今
回のスートブロー動作を禁止するようにしたものである
(作用) このような手段を講じた回収ボイラのスートブロー制御
装置であれば、回収ボイラの燃焼状態低下時に燃焼状態
をより低下させるおそれのあるスートブローランスへの
スートブロー起動指令が与えられる場合には、この起動
指令出力を禁止してスートブローによる燃焼状態低下の
進行を防止する。
(実施例) 以下、本発明装置をバルブ製造プラントに組込んだ一実
施例を図面を参照しながら説明する。
第1図は本発明のスートブロー制御装置を含んだバルブ
製造プラントの概略構成図である。同図において1はバ
ルブ製造プラントの一部として設備される回収ボイラで
あって、このボイラ1にはチップ蒸解工程から廃液とし
て排出された黒液Aが黒液タンク2および加熱部(不図
示)を通って噴射ガン3により噴射導入されるものとな
っており、噴射黒液は炉内において浮遊乾燥して落下し
、チャーベッド4を形成する。このチャーベッド4は上
段および下段の空気供給口5a、5bから供給される燃
焼用空気Bによって燃焼が促進され、このときチャーベ
ッド4上の高温雰囲気で還元反応が行なわれ、黒液中の
芒硝(Na2 CO2)などが硫化ナトリウム(Na2
S)となり、炭酸ナトリウム(N82 CO3)などと
ともにボイラ底部のスバウトロ6から前記チップ蒸解工
程で使用する薬剤の原料であるスメルトCとして回収さ
れる。また、このチャーベッド4の燃焼によって生じる
燃焼排ガスDは排ガス通過ライン7を通って煙突8から
排出される。
一方、この排ガスDを有効に利用するために、ボイラ全
体の上部に加熱部としてのスーパヒータ9が設けられる
とともに、排ガス通過ライン7の途中に本体バンク10
およびエコノマイザ11が設けられ、給水ライン12の
一端側から供給される水Eが前記エコノマイザ111本
体バンク10およびスーパヒータ9などの熱伝達部を通
ることにより熱交換が行なわれて主蒸気Fとして取出さ
れるものとなっている。また、スーパヒータ9゜本体バ
ンク10およびエコノマイザ11等での熱交換を妨げる
付着ダストを除去するために、図示しないがこれらスー
パヒータ99本体バンク10およびエコノマイザ11に
向けて複数の蒸気吹付は用スートブローランスがボイラ
壁面等に設けられている。そして、これらスートブロー
ランスは主蒸気ライン13に設けられた主蒸気流量検出
器14による検出出力等に基いて制御動作を行なうスー
トブロー制御装置15によりスートブロー動作が制御さ
れるものとなっている。
上記スートブロー制御装置15は具体的には第2図に示
す構成をなしている。すなわち、第2図において20は
燃焼状態判定部であって、前記主蒸気流量検出器14か
らの流量検出信号Mに基いて回収ボイラ1内の燃焼状態
を判定するものであり、燃焼状態が正常であると判定す
る場合にはLOWレベル、ブラックアウト(失火)、ブ
ラックボート(燃焼悪化)などにより燃焼状態が低下し
たと判定する場合にはHIGHレベルとなる燃焼状態信
号S1をスキップ信号発生部21に出力する。22はス
ートブロー要求指令部であって、タイマにより予め設定
されている時間間隔で、あるいは各熱伝達部またはその
近傍に設けられた測定センサによる熱変換効率低下情報
に応じてスートブロー起動要求信号S2を出力するもの
であり、要求信号S2はランス決定部23に与えられる
なお、測定センサとしては各熱伝達部の入出力部の温度
をそれぞれ測定する温度センサ、あるいは各熱伝達部間
の入口、出口間における燃焼排ガスの圧力差を測定する
圧力センサなどが挙げられる。
ランス決定部23は、前記スートブロー起動要求信号S
2の入力に応じて、図示しない設定手段により予め設定
されたスートブローランスの起動順序にしたがってスー
トブローを行なうべくスートブローランスを決定し、ラ
ンス決定信号S3をスートブロー起動指令部24および
ランス比較部25に送出するものとなっている。
一方、26はランス登録部であって、スートブローによ
りボイラ内の燃焼状態に悪影響を与えるおそれのあるス
ートブローランス例えばスーパヒータ9に対するスート
ブローランス群を登録するものであり、ランス比較部2
5ではランス決定部23からランス決定信号S3が与え
られる毎にランス登録部25の検索を行ない、ランス決
定部23にて決定されたスートブローランスがランス登
録部25に登録されているスートブローランスであるか
否かを判断し、未登録の場合にはLOWレベル、登録さ
れている場合には)−11GHレベルとなるランス登録
信号S4を前記スキップ信号発生部21に出力するもの
となっている。なお、スートブローランスを登録する手
段としては、オペレータがキーボードなどの入力装置を
用いて予め入力する手段と、過去において各スートブロ
ーランスによるスートブローを行なって燃焼状態がいか
なるように変化したかを監視することにより薇械的に登
録する手段とがある。
スキップ信号発生部21は、前記燃焼状態判定部20か
らの燃焼状態信号S1とランス比較部26からのランス
登録信号S4との論理積をとり、論理積成立時すなわち
両信号81.84が共にHIGHレベルのときスキップ
信号S5を前記スートブロー起動指令部24およびスキ
ップランス制御部27に出力する。スートブロー起動指
令部24は、通常はランス決定部23からのランス決定
信号S3に応じて該当するスートブローランス群に対し
てスートブロー起動信号S6を出力してスートブロー動
作を開始させるものであるが、前記スキップ信号$5が
与えられた場合にはそのときのスートブロー起動信号S
6の出力を禁止するとともに、該当するスートブローラ
ンス群情報をスキップランス記憶部28に記憶させる。
一方、スキップランス制御部27は、前記スキップ信号
S5の立ち下がりに応じて上記スキップランス記憶部2
8に記憶されているスートブローランス群情報を順次読
み出し、前記スートブロー要求指令部22からスートブ
ロー起動要求信号S2が出力されない時点を判断して、
スートブロー起動指令部24に対し該当スートブローラ
ンス群へのスートブロー起動信号S6の出力要求指令を
与えるものとなっている。
しかして、上記スートブロー4制御装置15は第3図に
示す手順にしたがって動作するように構成されている。
すなわち、先ずステップ(以下STと略称する)1とし
てスートブロー要求指令部22からスートブロー起a要
求信号S1が出力されたならば、ランス決定部23にて
予め設定されている各熱伝達部に対するスートブローラ
ンス群の動作順序にしたがって今回動作しうるスートブ
ローランス群を決定する。次いで、ST2としてランス
決定部23にて決定されたスートブローランス群がラン
ス登録部25に登録されているか否かをランス比較部2
6にて判断し、登録されていない場合にはスートブロー
起動指令部24により該当スートブローランス群にスー
トブロー起動信号S6を送出する。一方、ST2におい
て今回起動のスートブローランス群が登録されている場
合には、ST3として燃焼状態判定部20からの燃焼状
態信号S1により回収ボイラ1内の燃焼状態が低下して
いるか否かを判断し、低下していない場合にはスートブ
ロー起動指令部24により該当スートブローランス群に
スートブロー起動信号S6を送出する。これに対し、燃
焼状態が低下している場合には、スキップ信号発生部2
1からスキップ信号S5を送出して該当スートブローラ
ンス群に対するスートブロー起動信号$6の出力を禁止
すると同時に、このスートブローランス群情報をスキッ
プランス記憶部28に記憶する。
その後、ST4として回収ボイラ1内の燃焼状態が回復
したか否かを判断し、回復した場合には、ST5として
スキップランス制御部27によりスートブロー起動要求
信号S1が出力されるか否かを判断し、出力されない場
合にはスキップランス記憶部28に記憶されているスー
トブローランス群に対するスートブロー起動信号S6の
送出を行なうように制御する。他方、スートブロー起動
要求信号S1が出力される場合には、この要求信号S1
に応じて決定されるスートブローランス群に対するスー
トブロー動作後、スキップランス記憶部28に記憶され
ているスートブローランス群に対するスー1−ブロー起
動信号S6の送出を行なうように制御する。
このように構成された本実施例においては、回収ボイラ
1内に形成されたチャーベッド4が燃焼して燃焼排ガス
Dを発生し、給水ライン12を流れる水Eがエコノマイ
ザ111本体バンク10およびスーパヒータ9の各熱伝
達部にてこの燃焼排ガスDと熱交換して主蒸気Fとなり
、主蒸気ライン13からタービンなどに供給されている
。また、主蒸気ライン13に設けられた主蒸気流量検出
器14によりこの主蒸気ライン13を流れる主蒸気流量
が常時検出されており、検出信号Mはスートブロー制御
装置15の燃焼状態判定部20に与えられている。そし
て、この燃焼状態判定部20では回収ボイラ1内の燃焼
状態がブラックアウトやブラックボートにより低下して
いるが否がが判定されており、低下していない場合には
、スートブロー起動要求がある毎にランス決定部23に
て決定された起動順序にしたがって所定のスートブロー
ランス群によるスートブローが行なわれ、該当する熱伝
達部に付着したダストが除去される。
これに対し、燃焼状態が低下したと判定されたならば、
ランス登録部25に予め登録されているランス、すなわ
ちスートブロー動作により燃焼状態をより低下させるお
それのあるスートブローランスのスートブロー動作を禁
止して燃焼状態低下の進行を防止し、登録されていない
ランス、すなわちスートブロー動作によっても燃焼状態
に影響を与えないスートブローランスのみを動作させる
ことにより熱交換効率を確保する。そして、回収ボイラ
1内の燃焼状態が回復したならば禁止されていたスート
ブローランスによるスートブローを    −実行し、
当該熱伝達部に付着したダストの除去を行なう。
したがって、本実施例によれば、回収ボイラ1内の燃焼
状態が低下した場合には、燃焼状態に悪IIを与えるス
ートブローランスによるスートブローを禁止したので、
スートブローによるダストの落下、低温蒸気の吹込み等
による燃焼状態の低下進行を防止し得、回復時間を短縮
させることができる。したがって、ブロックアウト、あ
るいはブラックボートの発生等を最少限で抑制できるの
で、特に高効率運転を指向して燃焼用空気Bを絞った低
過剰空気燃焼を行なう場合に好適である。
また、燃焼状態に影響を与えないスートブローランスに
対しては従来通りにスートブローが行なわれるので、該
当する熱伝達部のダストは除去されて所定の熱交換効率
を確保できる。したがって、所望の主蒸気Fを(qるこ
とができ、回収ボイラユニットに連結されるタービンや
各プロセスに悪影響を与えるおそれはない。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではない。
例えば、前記実施例では回収ボイラ1内の燃焼状態を検
出する手段として主蒸気ライン13に主蒸気流量検出器
14を設置し、主蒸気ラインを流れる主蒸気Fの流mに
基いて燃焼状態を判定していたが、これに限定されず、
例えば回収ボイラ1の炉内温度を検出することにより判
定するようにしてもよい。また、燃焼排ガスDに含まれ
るSO2!1度、NoxW度、CO22度、CO濃度等
の検出値に基いて判定してもよく、さらにはこれらを適
時組合わせて統合的に判定するようにしてもよい。また
、前記実施例では燃焼状態の低下によりスートブロー動
作が禁止されたスートブローランスに対して燃焼回復時
にスートブロー動作を割込ませる場合を示したが、燃焼
回復後、予め設定されているスートブロー順序にしたが
って動作させるようにしてもよい。このほか、本発明の
要旨を逸脱しない範囲で種々変形実廠可jjピあるのは
勿論である。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば、複数のスートブ
ローランスのスートブロー動作順序を順序設定手段によ
り設定するとともに、これら複数のスートブローランス
のうちスートブローを行なうことにより回収ボイラ内の
燃焼状態を低下させるおそれのあるスートブローランス
を登録手段により登録し、回収ボイラ内における燃焼状
態の低下を燃焼状態低下検出手段により検出した場合に
は、順序設定手段の設定順序に基いて今回スートブロー
を行なうスートブローランスが登録手段により登録され
ているスートブローランスであるか否かを判断手段によ
り判断し、その結果、今回スートブローを行なうスート
ブローランスが登録手段により登録されているとき当該
スートブローランスによる今回のスートブロー動作を禁
止するようにしたので、スートブローにより燃焼状態を
低下させてしまうおそれのあるスートブローランスに対
しては燃焼状態低下時にスートブロー動作を行なわない
ようにし得、燃焼状態の悪化を進行させるおそれがない
上、回収ボイラに連結させるタービンや各プロセスに悪
影響を与えることのない回収ボイラのスートブロー制御
装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は本発明装置を含んだバルブ製造プラントの
概略構成図、第2図はスートブロー制御装置の具体的構
成を示すブロック図、第3図はスートブロー制御装置の
動作を説明するための流れ図である。 1・・・キーボード、4・・・チャーベッド、9川スー
パヒータ、10・・・本体バンク、11・・・エコノマ
イザ、12・・・給水ライン、13・・・主蒸気ライン
、14・・・主蒸気流日検出器、15・・・スートブロ
ー制御装置、20・・・燃焼状態判定部、21・・・ス
キップ信号発生部、22・・・スートブロー要求指令部
、23・・・ランス決定部、24・・・スートブロー起
動指令部、25・・・ランス登録部、26・・・ランス
比較部、27・・・スキップランス制御部、28川スキ
ップランス記憶部。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 手続補正書 1、事件の表示 特願昭61−235668号 2、発明の名称 回収ボイラのスートブロー制御装回 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 十條製紙株式会社 (ほか2名) 4、代理人 東京都千代田区霞が関3丁目7番2月 UBEビル明 
 1lllI   書 1、発明の名称 回収ボイラのスートブロー制御!lI装置2、特許請求
の範囲 (1)回収ボイラに設けた熱伝達部に向けて複数のスー
トブローランスが設置され、これらスートブローランス
を順次動作させて前記熱伝達部に付着したダストを除去
する回収ボイラのスートブロー制御装置において、前記
複数のスートブローランスのスートブロー動作順序を設
定する順序設定手段と、前記複数のスートブローランス
のうちスートブローを行なうことにより前記回収ボイラ
内の燃焼状態を低下させるおそれのあるスートブローラ
ンスを登録する登録手段と、前記回収ボイラ内における
燃焼状態の低下を検出する燃焼状態低下検出手段と、こ
の燃焼状態低下検出手段により燃焼状態低下が検出され
たとき前記順序設定手段の設定順序に基いて今回スート
ブローを行なうスートブローランスが前記登録手段によ
り登録されているスートブローランスであるか否かを判
断する判断手段と、この判断手段により今回スートブロ
ーを行なうスートブローランスが前記登録手段により登
録されているとき当該スートブローランスによる今回の
スートブロー動作を禁止するスートブロー禁止手段とを
具備したことを特徴とする回収ボイラのスートブロー制
御装置。 (2)前記スートブロー禁止手段は、スートブロー動作
を禁止したスートブローランスによるスートブローを前
記燃焼状態低下検出手段により燃焼状態回復が検出され
たとき割込ませる手段を備えたことを特徴とする特許請
求の範囲第(1)項記載の回収ボイラのスートブロー制
御装置。 3、発明の詳細な説明 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、バルブ製造工程にて生ずる黒液を燃焼して蒸
気を発生させるとともにチップ蒸解用薬剤原料を回収す
る回収ボイラのスートブロー制御装置に係わり、特に回
収ボイラの燃焼状態低下時におけるスートブローランス
の動作制御手段を改良したスートブローii+11’O
l taに関する。 (従来の技術) バルブ製造プラントにおいては、チップ蒸解工程から廃
液として排出された黒液を加熱部に導き、ここで蒸気で
加熱したのち噴射ガンにより回収ボイラの炉内に噴射す
る。そうすると、噴射黒液が浮遊乾燥して炉底部に着床
しチャーベッドを形成するので、燃焼用空気を炉内に送
込み、このチャーベッドを燃焼させる。このとぎ発生す
る燃焼排ガスは燃焼室水冷壁、炉内上部のスーパヒータ
(過熱器)および排ガス通過ライン内の本体バンク、エ
コノマイザなどの熱伝達部を通って最終的に煙突から排
出される。そこで、エコノマイザ。 本体バンク、スーパヒータおよび燃焼室水冷壁を通るよ
うに給水ラインから水を送り込む。そうすると、これら
熱伝達部で熱交換が行なわれ、主蒸気として取出される
ものとなっている。また、前記チャーベッド上の高温雰
囲気により還元反応が行なわれ、黒液中の芒硝(Na2
304 )などが硫化ナトリウム(Na2 S)となり
、炭酸ナトリウム(N82CO3)等とともにボイラの
炉底部のスバウトロから前記チップ蒸解工程で使用する
薬剤の原料であるスメルトとして回収される構成となっ
ている。 ところで、以上のような回収ボイラでは、チャーベッド
の燃焼によって生成されるダストが前記熱伝達部に付着
し、これが原因となって熱交換効率が時とともに低下す
る。そこで、熱伝達部の表面に付着したダストを除去す
るために、通常はボイラ壁面等に各熱伝達部に向けて複
数のスートブローランスを設置し、これらスートブロー
ランスを制御装置からの動作制御信号により一定の順序
で各熱伝達部毎に順次動作させることにより、ダストの
除去を11なっている。 しかるに、従来のこの種の回収ボイラにおいては、次の
ような問題があった。すなわち、上記回収ボイラは炉内
にてチャーベッドとよばれる燃料の堆積物全体を燃焼さ
せる構造となっているため、均一な燃焼状態を維持する
ことが困難であり、局所的に燃焼不良を生じたりして燃
焼状態の低下は避けられなかった。特に高効率運転を指
向して燃焼用空気を絞った低過剰空気燃焼を行なってい
る場合には、このような問題は顕著に現われる。これに
対し、スートブローランスによるスートブローは炉内の
燃焼状態の良否とは無関係に設定された順序にしたがっ
て行なわれる。したがって、燃焼状態が低下していると
きにスーパヒータ等の熱伝達部へのスートブローを行な
うと、チャーベッド上にダストが落下したり、あるいは
炉内に低温蒸気が吹込まれたりして燃焼状態をより悪化
させ、燃焼不良が広がってやがては全面的な失火に至る
おそれがあった。 (発明が解決しようとする問題点) 上jホしたように、従来のスートブロー制御装置におい
ては、ボイラの炉内の燃焼状態に係わらずスートブロー
動作を制御していたため、スートブローランスによって
は燃焼状態低下時にスートブローを行なうことにより燃
焼状態をより低下させてしまうことがあった。しかし、
燃焼状態低下時に全てのスートブロー動作を禁止してし
まうと、熱伝達部へのダスト付着により熱交換効率が著
しく低下し、主蒸気温度の低下および主蒸気流量の低下
を招いて回収ボイラに連結されるタービンや各プロセス
に悪影響を及ぼす結果となる。 そこで、本発明は、スートブローにより燃焼状態を低下
させてしまうおそれのあるスートブローランスに対して
は燃焼状態低下時にスートブロー動作を行なわないよう
にし得、燃焼状態の悪化を進行させるおそれがない上、
回収ボイラに連結されるタービンや各プロセスに悪影響
を与えることのない回収ボイラのスートブロー制御装置
を提供することを目的とする。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、複数のスートブローランスのスートブロー動
作順序を順序設定手段により設定するとともに、これら
複数のスートブローランスのうちスートブローを行なう
ことにより回収ボイラ内の燃焼状態を低下させるおそれ
のあるスートブローランスを登録手段により登録し、回
収ボイラ内における燃焼状態の低下を燃焼状態低下検出
手段により検出した場合には、順序設定手段の設定順序
に基いて今回スートブローを行なうスートブローランス
が登録手段により登録されているスートブローランスで
あるか否かを判断手段により判断し、その結果、今回ス
ートブローを行なうスートブローランスが登録手段によ
り登録されているとき当該スートブローランスによる今
回のスートブロー動作を禁止するようにしたものである
。 (作用) このような手段を講じた回収ボイラのスートブロー制御
装置であれば、回収ボイラの燃焼状態低下時に燃焼状態
をより低下させるおそれのあるスートブローランスへの
スートブロー起動指令が与えられる場合には、この起動
指令出力を禁止してスートブローによる燃焼状態低下の
進行を防止する。 (実施例) 以下、本発明装置をバルブ製造プラントに組込んだ一実
施例を図面を参照しながら説明する。 第1図は本発明のスートブロー制御装置を含んだバルブ
製造プラント中の回収ボイラの概略構成図である。同図
において1は回収ボイラの燃焼室であって、この燃焼室
1にはチップ蒸解工程から廃液として排出された黒液A
が黒液タンク2および加熱部(不図示)を通って噴射ガ
ン3により噴射導入されるものとなっており、噴射黒液
は炉内において浮遊乾燥して落下し、チャーベッド4を
形成する。このチャーベッド4は上段および下段の空気
供給口5a、5bから供給される燃焼用空気Bによって
燃焼が促進され、このときチャーベッド4上の高温雰囲
気で還元反応が行なわれ、黒液中の芒硝(Na2804
 )などが硫化ナトリウム(Na2S)となり、炭酸ナ
トリウム(Na2CO3)などとともに燃焼室底部のス
バウトロ6から前記チップ蒸解工程で使用する薬剤の原
料であるスメルトCとして回収される。また、このチャ
ーベッド4の燃焼によって生じる燃焼排ガスDは排ガス
通過ライン7を通って煙突8から排出される。 一方、この排ガスDの熱旦を有効に利用するために、燃
焼室1の周囲を水冷壁とし、上部にスーパヒータ9が設
けられるとともに、排ガス通過ライン7の途中に本体バ
ンク10およびエコノマイザ11が設けられ、給水ライ
ン12から供給される水Eが前記エコノマイザ111本
体パンク10゜スーパヒータ9および燃焼室水冷壁など
の熱伝達部を通ることにより熱交換が行なわれて主蒸気
ライン13からFとして取出されるものとなっている。 また、スーパヒータ92本体パンク10およびエコノマ
イザ11等での熱交換を妨げる付着ダストを除去するた
めに、図示しないがこれらスーパヒータ92本体バンク
10およびエコノマイザ11に向けて複数の蒸気吹付は
用スートブローランスがボイラ壁面等に設けられている
。そして、これらスートブローランスは燃焼室1に設け
られた炉内温度検出器14による検出出力等に基いて制
御動作を行なうスートブロー制御装置15によりスート
ブロー動作が制御されるものとなっている。 上記スートブロー制御装置15は具体的には第2図に示
す構成をなしている。すなわち、第2図において20は
燃焼状態判定部であって、前記炉内温度検出器14から
の温度検出信号Mに基いて燃焼室1内の燃焼状態を判定
するものである。この判定部20は、燃焼状態が正常で
あると判定する場合にはLOWレベルとなり、ブラック
アウト(失火)、ブラックボート(燃焼悪化)などによ
り燃焼状態が低下したと判定する場合にはHIGHレベ
ルとなる燃焼状態信号S1をスキップ信号発生部21に
出力する。22はスートブロー要求指令部であって、タ
イマにより予め設定されている時間間隔で、あるいは各
熱伝達部またはその近傍に設けられた測定センサによる
熱変換効率低下情報または通風抵抗増加情報に応じてス
ートブロー起動要求信号S2を出力するものであり、要
求信号$2はランス決定部23に与えられる。なお、測
定センサとしては各熱伝達部の入出力部の湿度をそれぞ
れ測定する温度センサ、あるいは各熱伝達部間の入口、
出口間における燃焼排ガスの圧力差を測定する圧力セン
サなどが挙げられる。ランス決定部23は、前記スート
ブロー起動要求信号S2の入力に応じて、図示しない設
定手段により予め設定されたスートブローランスの起動
順序にしたがってスートブローを行なうべくスートブロ
ーランスを決定し、ランス決定信号$3をスートブロー
起動指令部24およびランス比較部26に送出するもの
となっている。 一方、25はランス登録部であって、スートブローによ
りボイラ内の燃焼状態に悪影響を与えるおそれのあるス
ートブローランス例えばスーパヒータ9に対するスート
ブローランスを登録するものであり、ランス比較部26
ではランス決定部23からランス決定信MS3が与えら
れる毎にランス登録部25の検索を行ない、ランス決定
部23にて決定されたスートブローランスがランス登録
部25に登録されているスートブローランスであるか否
かを判断し、未登録の場合にはLOWレベル、登録され
ている場合にはHIGHレベルとなるランス登録信号S
4を前記スキップ信号発生部21に出力するものとなっ
ている。なお、スートブローランスを登録する手段とし
ては、オペレータがキーボードなどの入力装置を用いて
予め入力する手段と、過去において各スートブローラン
スによるスートブローを行なって熱交換効率あるいは通
風抵抗がいかなるように変化したかを監視することによ
り機械的に登録する手段とがある。 スキップ信号発生部21は、前記燃焼状態判定部20か
らの燃焼状態信号S1とランス比較部26からのランス
登録信号S4との論理積をとり、論理積成立時すなわち
両信号31.84が共にHIGHレベルのときスキップ
信号S5を前記スートブロー起動指令部24およびスキ
ップランス制御部27に出力する。スートブロー起動指
令部24は、通常はランス決定部23からのランス決定
信号$3に応じて該当するスートブローランスに対して
スートブロー起動信号S6を出力してスートブロー動作
を開始させるものであるが、前記スキップ信号$5が与
えられた場合にはそのときのスートブロー起動信号S6
の出力を禁止するとともに、該当するスートブローラン
ス情報をスキップランス記憶部28に記憶させる。一方
、スキップランス制御部27は、前記スキップ信号S5
の立ち下がりに応じて上記スキップランス記憶部28に
記憶されているスートブローランス情報を順次読み出し
、前記スートブロー要求指令部22からスートブロー起
動要求信号S2が出力されない時点を判断して、スート
ブロー起動指令部24に対し該当スートブローランスへ
のスートブロー起動信号S6の出力要求指令を与えるも
のとなっている。 しかして、上記スートブロー制御装置15は第3図に示
す手順にしたがって動作するように構成されている。す
なわち、先ずステップ(以下STと略称する)1として
スートブロー要求指令部22からスートブロー起動要求
信号S2が出力されたならば、ランス決定部23にて予
め設定されているスートブローランスの動作順序にした
がって今回動作しうるスートブローランスを決定する。 次いで、ST2としてランス決定部23にて決定された
スートブローランスがランス登録部25に登録されてい
るか否かをランス比較部26にて判断し、登録されてい
ない場合にはスートブロー起動指令部24により該当ス
ートブローランスにスートブロー起動信号S6を送出す
る。一方、ST2において今回起動のスートブローラン
スが登録されている場合には、ST3として燃焼状態判
定部20からの燃焼状態信号S1により燃焼室1内の燃
焼状態が低下しているか否かを判断し、低下していない
場合にはスートブロー起動指令部24により該当スート
ブローランスにスートブロー起動信号S6を送出する。 これに対し、燃焼状態が低下している場合には、スキッ
プ信号発生部21からスキップ信号S5を送出して該当
スートブローランスに対するスートブロー起動信号S6
の出力を禁止すると同時に、このスートブローランス情
報をスキップランス記憶部28に記憶する。 その後、ST4として燃焼室1内の燃焼状態が回復した
か否かを判断し、回復した場合には、ST5としてスキ
ップランス制御部27によりスートブロー起動要求信号
S2が出力されるか否かを判断し、出力されない場合に
はスキップランス記憶部28に記憶されているスートブ
ローランスに対するスートブロー起動信号S6の送出を
行なうように制御する。他方、スートブロー起動要求信
号S2が出力される場合には、この要求信号S2に応じ
て決定されるスートブローランスに対するスートブロー
動作後、スキップランス記憶部28に記憶されているス
ートブローランスに対するスートブロー起動信号S6の
送出を行なうように制御する。 このように構成された本実施例においては、燃焼室1内
に形成されたチャーベッド4が燃焼して燃焼排ガスDを
発生し、給水ライン12を流れる水Eがエコノマイザ1
19本体バンク10.スーパヒータ9および燃焼室水冷
壁の各熱伝達部にてこの燃焼排ガスDと熱交換して主蒸
気Fとなり、主蒸気ライン13からタービンなどに供給
されている。また、炉内温度検出器14により脛焼室1
内の温度が常時検出されており、検出信号Mはスートブ
ロー制御装置15の燃焼状態判定部20に与えられてい
る。そして、この燃焼状態判定部20では燃焼室1内の
燃焼状態がブラックアウトやブラックボートにより低下
しているか否かが判定されており、低下していない場合
には、スートブロー起動要求がある毎にランス決定部2
3にて決定された起動順序にしたがって所定のスートブ
ローランスによるスートブローが行なわれ、該当する熱
伝達部に付着したダストが除去される。 これに対し、燃焼状態が低下したと判定されたならば、
ランス登録部25に予め登録されているランス、すなわ
ちスートブロー動作により燃焼状態をより低下させるお
それのあるスートブローランスのスートブロー動作を禁
止して燃焼状態低下の進行を防止し、登録されていない
ランス、すなわちスートブロー動作によっても燃焼状態
に影響を与えないスートブローランスのみを動作させる
ことにより熱交換効率を確保する。そして、燃焼室1内
の燃焼状態が回復したならば禁止されていたスートブロ
ーランスによるスートブローを実行し、当該熱伝達部に
付着したダストの除去を行なう。 したがって、本実施例によれば、燃焼室1内の燃焼状態
が低下した場合には、燃焼状態に悪影響を与えるスート
ブローランスによるスートブローを禁止したので、スー
トブローによるダストの落下、低温蒸気の吹込み等によ
る燃焼状態の低下進行を防止し得、回復時間を短縮させ
ることができる。したがって、ブラックアウト、あるい
はブラックボートの発生等を最少限で抑制できるので、
特に高効率運転を指向して燃焼用空気Bを絞った低過剰
空気燃焼を行なう場合に好適である。また、燃焼状態に
影響を与えないスートブローランスに対しては従来通り
にスートブローが行なわれるので、該当する熱伝達部の
ダストは除去されて所定の熱交換効率を確保できる。し
たがって、所望の主蒸気Fを得ることができ、回収ボイ
ラに連結されるタービンや各プロセスに悪v、響を与え
るおそれはない。 なお、本発明は前記実施例に限定されるものではない。 例えば、前記実施例では燃焼室1内の燃焼状態を判定す
る手段として燃焼室1に炉内温度検出器14を設け、燃
焼室1内の温度に基いて燃焼状態を判定していたが、こ
れに限定されず、例えば主蒸気ライン13に主蒸気流旧
検出器を設置し、主蒸気Fの流量に基いて判定するよう
にしてもよい。また、燃焼排ガスDに含まれる8021
1度、NOX濃度、CO211度、00211度等の検
出値に基いて判定してもよく、さらにはこれらを適時組
合わせて統合的に判定するようにしてもよい。 また、前記実施例では燃焼状態の低下によりスートブロ
ー動作が禁止されたスートブローランスに対して燃焼回
復時にスートブロー動作を割込ませる場合を示したが、
燃焼回復後、予め設定されているスートブロー順序にし
たがって動作させるようにしてもよい。さらに、前記実
施例ではスートブローランスを単体として説明したが、
群構成をなすものであっても適用できるのは言うまでも
ない。このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施可能あるのは勿論である。 [発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば、複数のスートブ
ローランスのスートブロー動作順序を順序設定手段によ
り設定するとともに、これら複数のスートブローランス
のうちスートブローを行なうことにより回収ボイラ内の
燃焼状態を低下させるおそれのあるスートブローランス
を登録手段により登録し、回収ボイラ内における燃焼状
態の低下を燃焼状態低下検出手段により検出した場合に
は、順序設定手段の設定順序に基いて今回スートブロー
を行なうスートブローランスが登録手段により登録され
ているスートブローランスであるか否かを判断手段によ
り判断し、その結果、今回スートブローを行なうスート
ブローランスが登録手段により登録されているとき当該
スートブローランスによる今回のスートブロー動作を禁
止するようにしたので、スートブローにより燃焼状態を
低下させてしまうおそれのあるスートブローランスに対
しては燃焼状態低下時にスートブロー動作を行なわない
ようにし得、燃焼状態の態化を進行させるおそれがない
上、回収ボイラに連結させるタービンや各プロセスに悪
影響を与えることのない回収ボイラのスートブロー制御
装置を提供できる。 4、図面の簡単な説明 第1図ないし第3図は本発明の一実施例を示す図であっ
て、第1図は本発明装置を含んだパルプ製造プラントに
おける回収ボイラの概略構成図、第2図はスートブロー
制御装置の具体的構成を示すブロック図、第3図はスー
トブロー制御装置の動作を説明するための流れ図である
。 1・・・燃焼室、4・・・チャーベッド、9・・・スー
パヒータ、10・・・本体バンク、11・・・エコノマ
イザ、12・・・給水ライン、13・・・主蒸気ライン
、14・・・炉内温度検出器、15・・・スートブロー
制御装置、20・・・燃焼状態判定部、21・・・スキ
ップ信号発生部、22・・・スートブロー要求指令部、
23・・・ランス決定部、24・・・スートブロー起動
指令部、25・・・ランス登録部、26・・・ランス比
較部、27・・・スキップランス制御部、28・・・ス
キップランス記憶部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)回収ボイラに設けた熱伝達部に向けて複数のスー
    トブローランスが設置され、これらスートブローランス
    を順次動作させて前記熱伝達部に付着したダストを除去
    する回収ボイラのスートブロー制御装置において、前記
    複数のスートブローランスのスートブロー動作順序を設
    定する順序設定手段と、前記複数のスートブローランス
    のうちスートブローを行なうことにより前記回収ボイラ
    内の燃焼状態を低下させるおそれのあるスートブローラ
    ンスを登録する登録手段と、前記回収ボイラ内における
    燃焼状態の低下を検出する燃焼状態低下検出手段と、こ
    の燃焼状態低下検出手段により燃焼状態低下が検出され
    たとき前記順序設定手段の設定順序に基いて今回スート
    ブローを行なうスートブローランスが前記登録手段によ
    り登録されているスートブローランスであるか否かを判
    断する判断手段と、この判断手段により今回スートブロ
    ーを行なうスートブローランスが前記登録手段により登
    録されているとき当該スートブローランスによる今回の
    スートブロー動作を禁止するスートブロー禁止手段とを
    具備したことを特徴とする回収ボイラのスートブロー制
    御装置。
  2. (2)前記スートブロー禁止手段は、スートブロー動作
    を禁止したスートブローランスによるスートブローを前
    記燃焼状態低下検出手段により燃焼状態回復が検出され
    たとき割込ませる手段を備えたことを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の回収ボイラのスートブロー制
    御装置。
JP61235668A 1986-10-03 1986-10-03 回収ボイラのス−トブロ−制御装置 Expired - Lifetime JPH0735892B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787528A (en) * 1980-11-21 1982-06-01 Hitachi Ltd Soot blower controller
JPS60149816A (ja) * 1984-01-17 1985-08-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ス−ツブロア制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5787528A (en) * 1980-11-21 1982-06-01 Hitachi Ltd Soot blower controller
JPS60149816A (ja) * 1984-01-17 1985-08-07 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ス−ツブロア制御装置

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