JPS6391304A - 液状滅菌剤 - Google Patents

液状滅菌剤

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JPS6391304A
JPS6391304A JP62245710A JP24571087A JPS6391304A JP S6391304 A JPS6391304 A JP S6391304A JP 62245710 A JP62245710 A JP 62245710A JP 24571087 A JP24571087 A JP 24571087A JP S6391304 A JPS6391304 A JP S6391304A
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glutaraldehyde
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virus
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JP62245710A
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English (en)
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マイニ・アニカ・ハッキラ
アリ・ペッカ・ヌオユア
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Orion Oyj
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Orion Yhtyma Oy
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N35/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having two bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. aldehyde radical
    • A01N35/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom having two bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. aldehyde radical containing aliphatically bound aldehyde or keto groups, or thio analogues thereof; Derivatives thereof, e.g. acetals

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  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液状滅菌剤、とくに感熱性の器具および医療
用具に対する液状滅菌剤に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 衛生管理の面において、装置、器具および他の医療用具
の消毒および滅菌には、それぞれ異なった方法および物
を用いる必要があり、とくに、感熱性ををするためにた
とえば、オートクレーブのような従来の熱処理による滅
菌が行なえない、内視鏡またはファイバースコープのよ
うな器具および類似の用具に対する消毒および滅菌の方
法が望まれていた。
一方、消毒を目的とする衛生管理面では、いくつかの微
生物に対してのみ有効な薬品、いわゆる中レベルの消毒
薬が使われているために、そのような薬品は、通常熱処
理と同時に用いられ、公知の物質としては、たとえばフ
ェノール誘導体、ヨードボアー類(Iodophore
s)、塩素誘導体、アルコール類およびビグアユジン類
があげられる。
しかしながら、これらの薬品はすべての微生物に対して
有効ではなく、とくに高い滅菌抵抗性を有することで知
られている胞子類に対しては有効でない。そのためグラ
ム陽性菌類、グラム陰性菌類、たとえば結核菌のような
ミコバクテリア類、細菌の胞子類、とくに肝炎B型ウィ
ルス、HIVウィルス、エイズウィルスのようなウィル
ス類およびカビ類を含むあらゆる種類の微生物を撲滅す
るような、いわゆる高レベルの消毒薬が必要とされてい
る。より高い活性を示すこのような薬品としては、たと
えば、過酢酸、コハク酸および種々のアルデヒド類、と
くにグルタルアルデヒドがあげられる。
前記グルタルアルデヒドは、1963年以来消毒薬とし
て用いられている。グルタルアルデヒドは酸性を有する
ため、米国特許第3.016.328号明細書によると
、I)II値が約7.4からlOである適当な塩基性緩
衝液を加えることにより、胞子撲滅剤へと活性化される
2ffrffi%濃度の活性化グルタルアルデヒド液は
、10分間の処理では、(細菌用)消毒薬として作用し
、30分間の処理では、たとえば結節性細菌類およびH
Bウィルスが殺菌され、10時間におよぶ処理によって
細菌性胞子に対する滅菌効果がえられる。
しかし、前記溶液は不安定であり、グルタルアルデヒド
の重合により2〜4週間でその活性は失活してしまう。
さらに、グルタルアルデヒドの使用に際しては、多くの
実質的な欠点が伴ない、患者および医療スタッフの健康
面に危険をもたらすと考えられている。
つまり、2重量96濃度の溶液でさえも、グルタルアル
デヒドは、強く不快な匂いを有し、眼および粘膜細胞を
刺激する。皮膚に対して毒性を有し、粘膜細胞に対して
もアルケンとなりうる。また、グルタルアルデヒドは、
ゴムやプラスチックなどにも吸収され堆積していくので
、患者や医療スタッフも、このような危険状態にさらさ
れている。
一方、グルタルアルデヒドは、ラットを用いた経口投与
による急性毒性試験にもとづ<LD5゜値がeoa+g
/kgであることにより、第1級の毒物とクラス分けさ
れうるが、消毒薬としては、アルデヒド類の中では最も
安全であるので今なお広く縫用されている。
米国特許第4.103.001号明細書(以下、参考明
細書という)においては、グルタルアルデヒドフェノー
ルナトリウムと共に使用することにより、グルタルアル
デヒド溶液の使用期間を30口まで引き延ばし、冷滅菌
溶液を調製する方法が報告されている。この組成物を希
釈して用いるばあい、0.75〜4重量%のグルタルア
ルデヒドおよび全量で4〜15重量%のフェノールおよ
びフェノールナトリウムを含んでいる(ただし、pl+
7〜7.4では、完全にフェノール塩になっている)。
なお、この組成物は、さらに緩衝剤として1〜5重量%
の四ホウ酸ナトリウム、軟釈剤(humectant)
として2〜10重量%の、たとえばグリセロール、ジエ
チレングリコールまたはプロピレングリコールおよび界
面活性剤(tenslde)を公知の方法にもとづいて
含んでいてもよい。
前記組成物は、広域活性スペクトルを有する殺菌剤であ
り、また、グルタルアルデヒドおよびフェノール塩とい
う2つの有効成分を同時に用いることにより、より早く
作用するといわれている。さらに、界面活性剤を含むた
め、浄化作用も合わせもっている。また、グルタルアル
デヒド2重量%濃度の溶液を用いたばあいに、胞子撲滅
効果が6時間45分以内に現われるといわれている。な
お、希釈により活性が実質的に失活せざるをえないよう
な通常のグルタルアルデヒド調製法とは異なり、前記組
成物はたとえば1:16の比(6%希釈液)で希釈して
もよいが、このばあい、胞子撲滅効果は、希釈により微
弱してしまう。
したがって、前記組成物によって、希釈による胞子撲滅
効果の損失というグルタルアルデヒドに関する欠点がす
べて解消されてしまったわけではない。
また、フェノールを用いることによる別の難点、すなわ
ち、フェノールもまたそれ自体毒性(ラットを用いた経
口投与によるLD、5◎値:530II1g/kg)お
よび刺激性を有し、さらに、皮膚からも容易に吸収され
やすい。また、フェノールの勾いは、希釈されてもなお
実質的に弱められず、そのために、周囲にグルタルアル
デヒドによる匂いに加えてさらにフェノール自体の匂い
も加わっての強い匂いをもたらす。
本発明者らはアルデヒド類の使用による有利な特性を保
持しながら、前記の欠点を解消または少なくとも減少す
るべく鋭意研究した結果、有効成分として、フェノキシ
エタノールおよびアルデヒド類、とくにグルタルアルデ
ヒドを併用して用いることにより、低濃度でも滅菌効果
を有することを見出し、本発明を完成するに至つた。以
下、本発明の詳細な説明する。
[問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、有効成分として、(A)フェノキ
シエタノール0.15〜15’ff1ffi%と(B)
グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒドおよびグリオキ
サールから選ばれた化合物0.03〜8重−%を含有す
る液状滅菌剤に関し、該滅菌剤はさらに、補助剤を含有
していてもよい。
本発明の滅菌剤の調製に際しては、まず、フェノキシエ
タノールおよび緩衝剤、軟釈剤(humeetant)
ならびに界面活性剤(tenside)のような補助剤
を含む基礎溶液(溶媒:精製水、(以下、原液という)
)を作製する。原液中のフェノキシエタノールの濃度は
約5〜15重量%が適しており、該溶液は何年間も安定
である。
つぎに、使用に供する前に、この原液は、約25〜50
重量%の濃度を有するアルデヒド類の最終製品中におけ
る必要量が水溶液の形で加えられることにより活性化さ
れる。
なお、アルデヒド類としては、グルタルアルデヒド、ホ
ルムアルデヒドまたはグリオキサール(グリオキシルア
ルデヒド)が用いられるが、とくに、グルタルアルデヒ
ドが好ましい。
えられた活性化溶液(以下、活性化原液という)は、そ
のままの形で用いてもよいが、たとえば、約1+2〜l
:32の間、好ましくは1:1B (活性化原液1容量
部を精製水15容量部で希釈)となるような適当な比に
、精製水を用いて常時希釈して用いてもよく、このとき
のpHは約7〜8である。
希釈前の活性化原液中のアルデヒド類、とくにグルタル
アルデヒドの濃度は、約1〜8重量%が適している。と
くに、活性化原液中のグルタルアルデヒドのa度が2重
量%のとき、あらゆる点に関して好ましく、このばあい
精製水を用いて1:16の比で希釈された液(以下、1
/16希釈液という)中の該グルタルアルデヒドの濃度
は約0.1重量%となり、従来使用時の濃度よりもかな
り低くなっている。活性化原液中のフェノキシエタノー
ルの濃度は約5〜15重量%、好ましくは約10〜12
重量%であり、1:16の希釈後の濃度は約0.6〜0
.8重量%となる。
したがって、本発明によれば、有効成分として、フェノ
キシエタノールおよびアルデヒド類をそれぞれ、約0.
15  (1/32希釈液中)〜15(活性化原液中)
重量96および約0.03  (1/32希釈液中)〜
8(活性化原液中)重量%という低濃度で含有し、かつ
、高い活性を付している有効な液状滅菌剤かえられる。
フェノキシエタノールは、フェノールと比べると、はと
んど無臭で毒性はかなり低い(ラットを用いた経口投与
によるLD5o値: 5500ff1g/kg)。
そのため、フェノールによる皮膚吸収の結果もたらされ
うる危険は避けられる。したがって、本発明の滅菌剤は
、フェノールおよびグルタルアルデヒドを含む公知の製
剤と比べて、はとんど勾いもなく、かつ、毒性も低い。
なお、たとえば、50重量%のフェノキシエタノールの
一部を、フェノール塩あるいはp−クロロ−膳−クレゾ
ールナトリウムおよび/またはP−クロロ−膿−キシレ
ノールナトリウムで置き換えて用いてもよい。
補助剤については、原液中に、緩衝剤として、たとえば
、四ホウ酸ナトリウムを約1〜5重量%、好ましくは約
1〜2重量 96、軟釈剤として、たとえば、グリセロ
ール、ジエチレングリコールまたはプロピレングリコー
ルのようなグリコール誘導体を約2〜10重量%、好ま
しくは約5〜7重量%、さらに、ドデシルベンゼンスル
ホン酸ナトリウムおよび/またはココイルサルコシン酸
ナトリウムのような陰イオン性または非イオン性界面活
性剤が約10〜25重量%、好ましくは約10〜25重
量%含まれていたばあいに有効である。これら補助剤お
よびその使用量は本発明では厳密ではなく、その選択は
、製造および使用状態に応じて行なわれる。
[作用および実施例] 前述したように、本発明の液状滅菌剤は、たとえばグル
タルアルデヒドの濃度が約0.1重量%となるくらいに
までかなり希釈しても、なお、細菌撲滅性、ウィルス撲
滅性および胞子撲滅性のような良好な殺菌性を示し、該
濃度での希釈液は実際J−無臭で皮膚などへの浸食作用
を有さない。
公知の製剤と比べ、本発明の滅菌剤は呼吸器管および眼
に対する刺激性が少なくなっており、また、経口投与に
よる毒性と同様に皮膚および粘膜に対する毒性も弱まっ
ている。
今までに行なわれた浸食性試験では、通常の浸透時間(
soaklng times)では、いかなる有害な精
神的作用も見出されなかった。
つぎに、通常の殺菌効果試験法について述べる。
殺菌効果試験 細菌撲滅効果を調べるために、浸透性消毒製剤(soa
king dcsinfcctant prepara
tions)に対してスウェーデンおよびフィンランド
で通常実施されている試験法である、いわゆるクエラン
ダー試験法(Kjellander test)と同時
に細菌の発育を動態学的に決定する混濁度測定法を採用
した。
ウィルス撲滅効果は、サルのロタ・ウィルス(rota
−virus)およびポリオ・ウィルス(poll。
−virus)を用いて測定した。
胞子撲滅効果は、バチルス・スブチリス(Bacill
us  5ubt11is、 NCTC3810)およ
びクロストリジウム・スポロジェネス(C1ostr[
dluIIlsporogcnes)の胞子に対して、
米国官立分析化学名協会(Association o
r’ Of’f’1clalAnalytical C
heIllistslUSA  (以下、AOACとい
う))による方法を用いて試験した。
細菌撲滅効果 A)測定はクエランダー試験法を用いた。その基本操作
としては、まずガラス板の上に馬の血液を1枚の層状に
広げたのち、室温および温空気箱(warmair  
cablnet)にて乾燥する。つぎに、ガラス表面上
に、馬の血液と細菌細胞(約1.4〜7.2X106 
/ガラス)懸濁液の混合液を添加する。室温で90分間
乾燥させたのち、水の硬化度を増すために動物由来のア
ルブミン0.1重量%、カルシウム塩およびマグネシウ
ム塩を含む消毒液中にガラス板を浸す。
消毒を行なったのち、ガラス板を消毒液から引き上げ、
中性化溶液に浸し、新鮮肉汁を含むフラスコに移す。ガ
ラス上の細菌が肉汁中へ取り除かれていくように、フラ
スコを振とう器で振とうさせたのち、肉汁中の細菌数を
測定する。
前記試験法を用いて、黄色ブドウ球菌 (Stapbylococcus  aureusSN
CTC4183)、大便連鎖球菌(Streptoco
ccus  f’aeealis)、尋常変形菌(Pr
oteus  vulgarls、 NCTC4635
)および緑膿菌(Pseudomonas  aeru
ginosaSNCTC6749)に対する消毒液の不
活性化係数(lnactlvatlon coef’f
’1cient)を求めた。えられた結果を第1表に示
す。
これより、不活性化係数がtOS〜106の範囲を有す
る消毒液が好ましいと考えられる。
B)細菌の発育の動態学的測定に用いた細菌は、緑膿菌
、黄色ブドウ球菌、バチルス・スブチリス、カンジダ・
アルビカンス(Candldaalbicans、 V
TT C−75003)および大便連鎖球菌であった。
培地としては、緑膿菌、バチルス菌および連鎖球菌には
イソーセンシテスト液(an l5o−8enslte
st−solution、オキソイド(Oxoid)社
製)、黄色ブドウ球菌には脳−心臓培地(Braln−
Heart−mcdium 、ディフコ(Dirco)
社製)およびカンジダ菌には麦芽エキス(Halt e
Xtratbroth、ディフコ社製)を用いた。
殺菌は、後述の実施例1にしたがって調製された本発明
の液状滅菌剤である活性化原液ならびにl/1B希釈液
、前記参考明細書の実施例Aにしたがって調製された製
剤(以下、活性化参考液)ならびに活性化参考液のl/
1B希釈液(以下、1716希釈参考液という)、2重
量%グルタルアルデヒド活性化溶液および対照として生
理食塩水を用いて、おのおの新鮮馬血液を含むものまた
は含まないものに分けて行なった。
細菌の発育は、37℃24時間の混濁度測定にしたがっ
て行ない、殺菌発育の動態学的測定により、ラグ期(t
he lag stage) 、カーブの傾きによる細
菌発育の角度係数(Ihe Bgulareoel’f
’1c1ent)および最大懸濁度を求めた。その結果
を第2表に示す。なお、角度係数が小さい程、より強い
撲滅効果を示す製剤である。
第2表より、実施例1にしたがって調製された組成を有
する活性化原液は参考液よりも有効であり、一方、l/
l(i希釈液は該参考液と同等の効果を有していた。2
重量%グルタルアルデヒド活性化溶液の効果は、本発明
の活性化原液よりも劣っていた。試験に供された細菌は
、いずれの活性化溶液にも耐性を示さず、新鮮馬血液の
添加による該溶液の不活性化はみられなかった。
ウィルス撲滅効果 ウィルス撲滅効果は、ウィルス調製液の感染性(培養細
胞とのインキュベーション後のウィルスの力価(tit
er)を示す)が3.0X107のオーダーであるサル
のロタ・ウィルス(SA−11)および該感染性が10
’のオーダーであるポリオ・ウィルスを用いて行なった
まず、後述の実施例1にしたがって調製された本発明の
滅菌剤であるl/1B希釈液または対照として2重量%
グルタルアルデヒド活性化溶液とウィルス懸濁液を試験
管に当量ずつ加え、徹底的に混合した。所望の接触時間
(通常は室温で20分間)経過したのち、10’−10
−7の希釈系列を作成した。
希釈系列液中のウィルスの濃度はサルの腎細胞(mon
key kidney eellss HA 104)
を用いた細胞培養により決定し、ウィルスによる細胞破
壊の様子は、顕微鏡下にて観察した。
9%牛脂児血清の存在下または非存在下における上記2
種の溶液のロタ・ウィルスおよびポリオ・ウィルスに対
する効果の測定結果を第3表に示す。
なお、表中、細胞毒性は、細胞毒性を示しうる最小のウ
ィルス数であり、力価は、ウィルスによる細胞破壊が観
察される希釈系列のウィルス数を、無処置の対照群に対
して供試溶液との接触を行なった処置群の比を用いてあ
られし、クリアーズ試験(C1ears test)は
、陽性結果を“十“および陰性結果を“−″を用いて表
わしている。
第3表より、l/16希釈液が2重量%グルタルアルデ
ヒド活性化溶液と比べて約10倍のウィルス撲滅効果を
存することが認められた。
[以下余白] 胞子撲滅効果 胞子撲滅効果は、細菌としてバチルス・スブチリスおよ
びクロストリジウム・スポロジェネスを用い、胞子の酸
耐性はAOAC法(4,035)にしたがって調べた。
供試調製液としては、実施例1にしたがって調製された
活性化原液と同様に1/1B希釈液も用いた。
胞子試験は、AOACの改訂指導書(4,033〜4.
035)にしたがって行なった。すなわち、まず、供試
細菌の胞子を分離したのち、供試調製液と共に2.5N
II(J中で3時間処理することにより酸耐性を調べた
。そののち、胞子を37℃にて21日間インキュベーシ
ョンし、熱ショック(heatshock)を行ない、
生育しうる胞子の数を測定した。
以上より、活性化原液およびl/1B希釈液として試験
に供された調製液は、いずれも前記2種のバクテリアに
対するAOACの胞子試験に合格した。
つぎに実施例にもとづいて本発明をさらに詳しく説明す
るが、本発明はもとよりこれらに限定されるものではな
い。
実施例1 下記の処方にしたがって原液を調製した。以下、処方A
中の%は精製水に対する該当成分の使用量を重−%であ
られしたものである。
A フェノキシエタノール    11.7%四ホウ酸
ナトリウム(無水)  1.25%ジエチレングリコー
ル     6.3%ココイルサルコシン酸ナト  1
1,0%リウム ドデシルベンゼンスルホン酸す8.6%トリウム 精  製  水               0.9
2kg原液A原液Hは、塩酸を少量加えることにより7
.0〜7.4に調整し、該原液を活性化するために成分
Bと混合した。
8 25重量%グルタルアルデヒド 80gえられた活
性化原液は、グルタルアルデヒドを約2 市m 96含
んでいた。約0.1重量%グルタルアルデヒド溶液(1
/1G希釈液)を調製するために、精製水(活性化原液
:精製水−1715)を加えて希釈した。
実施例2 活性化のために成分Bとして、50ffi量%グルタル
アルデヒドを用いた以外は、実施例1の処方にしたがっ
て滅菌剤を調製した。これにより活性化原液中のグルタ
ルアルデヒド濃度は4重量%となり、l/1Bの希釈に
より0.25重量%となった。
実施例3 精製水を0.945kg用いた以外は実施例1の処方に
したがって、原液Aを調製した。つぎに、活性化のため
に成分Bと混合した。
8 37重量%ホルムアルデヒド  55g活性化原液
は、約2重量%のホルムアルデヒドを含み、約0.1重
量 96ホルムアルデヒド溶液を調製するために、精製
水で1/16に希釈した。
実施例4 精製水を0.935kg用いた以外は実施例1の処方に
したがって、原液Aを調製した。つぎに、活性化のため
に成分Bと混合した。
8 300重量グリオキサール  65g活性化原液は
、約2重量%のグリオキサールを含み、約0.1重量%
グリオキサール溶液を調製するために、精製水でt7t
eに希釈した。
実施例5 実施例1と同様に、以下の処方にしたがって滅菌剤を調
製した。
A フェノキシエタノール    4.0%p−クロロ
1−クレゾール   4.0%水酸化ナトリウム   
   0 、1596四ホウ酸ナトリウム(無水)1.
25%ジエンチレングリコール   6.3%ココイル
サルコシン酸ナトリ 11.0%ウム ドデシルベンゼンスルホン酸 8.6%ナトリウム 精  製  水               0.9
2kg原液A原液Hは塩酸を少ご加えることにより7.
0〜7.4に調製し、該原液を活性化するために成分B
と混合した。
8 25重量%グルタルアルデヒド 80gえられた活
性化原液は、約2重量%のグルタルアルデヒドを含み、
約0.1 ff1m%グルタルアルデヒド溶液を調製す
るために、精製水で1/1Bに希釈した。
実施例6 実施例1と同様に、以下の処方にしたがって滅菌剤を調
製した。
フェノキシエタノール     2.7%p−クロロ−
m−クレゾール   2.7%p−クロロ−m−キシレ
ノール塩 2.7%四ホウ酸ナトリウム(無水>  1
.25%ジエンチレングリコール    6.3%ココ
イルサルコシン酸ナトリ 11.0%ウム ドデシルベンゼンスルホン酸 8.6%ナトリウム 精  製  水               0.9
2kg原液AのpHは、塩酸を少量加えることにより7
.0〜7.4に調製し、該原液を活性化するために成分
Bと混合した。
8 25重回置グルタルアルデヒド 80gえられた活
性化原液は、グルタルアルデヒドを約2重n%含んでい
た。約0.1重量%グルタルアルデヒド溶液を調製する
ために、精製水で1/1Bに希釈した。
実施例7 実施例1と同様に、以下の処方にしたがって滅菌剤を調
製した。
フェノキシエタノール     4.0%フェノール 
        4.0%水酸化ナトリウム     
  0 、296四ホウ酸ナトリウム(無水)  1.
25%ジエンチレングリコール    6,3%ココイ
ルサルコシン酸ナトリ 11.0%ウム ドデシルベンゼンスルホン酸 888%ナトリウム(8
5重量96) 精  製  水               0.9
2kg原液A原液Hは、塩酸を少量加えることにより7
.0〜7.4に調整し、該原液を活性化するために成分
Bと混合した。
8 25重量%グルタルアルデヒド 80gえられた活
性化原液は、グルタルアルデヒドを約2重量%含んでい
た。約0.1重量%グルタルアルデヒド溶液を調製する
ために、精製水で1/1Bに希釈した。
[発明の効果] 本発明によれば、従来、感熱性のために熱処理による滅
菌が行なえなかった装置、器具および医療用具の滅菌が
行なえ、また本発明の液状滅菌剤の有効成分としてグル
タルアルデヒドおよびフェノキシエタノールを用いたば
あいには、細菌、ウィルスをはじめ、高い滅菌抵抗性を
有する胞子類に対しても有効である、という効果を低濃
度で奏すると同時に、低刺激臭および低毒性を有してい
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(A)フェノキシエタノール0.15〜15重量%と
    (B)グルタルアルデヒド、ホルムアルデヒドおよびグ
    リオキサールから選ばれた化合物0.03〜8重量%を
    含有する液状滅菌剤。 2 さらに、補助剤を含有する特許請求の範囲第1項記
    載の滅菌剤。 3 前記(B)成分がグルタルアルデヒドである特許請
    求の範囲第1項記載の滅菌剤。 4 フェノキシエタノール0.6〜0.8重量%および
    グルタルアルデヒド0.1重量%を含有する特許請求の
    範囲第1項記載の滅菌剤。 5 補助剤が緩衝剤、軟釈剤および/または界面活性剤
    である特許請求の範囲第2項記載の滅菌剤。 6 緩衝剤が四ホウ酸ナトリウム、軟釈剤がジエチレン
    グリコールおよび界面活性剤がドデシルベンゼンスルホ
    ン酸ナトリウムおよび/またはココイルサルコシン酸ナ
    トリウムである特許請求の範囲第5項記載の滅菌剤。
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