JPS638834B2 - - Google Patents

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JPS638834B2
JPS638834B2 JP4915382A JP4915382A JPS638834B2 JP S638834 B2 JPS638834 B2 JP S638834B2 JP 4915382 A JP4915382 A JP 4915382A JP 4915382 A JP4915382 A JP 4915382A JP S638834 B2 JPS638834 B2 JP S638834B2
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JP
Japan
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water
drain
copper
electrode cell
heat exchanger
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Expired
Application number
JP4915382A
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English (en)
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JPS58166979A (ja
Inventor
Masanori Enomoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GASUTAA KK
Original Assignee
GASUTAA KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は燃焼廃ガス中の水蒸気のもつ潜熱を回
収させて熱効率を向上させた、いわゆる省エネル
ギータイプの排熱回収型熱交換器から発生するド
レン排水処理装置に関するもので、その目的とす
るところは、前記排熱回収型熱交換器から発生す
る酸性度が高く、かつ鉛や銅の有害物質を含むド
レンを公共用水域に排出される工場排水などを規
制対象にした「排水基準を定める総理府令」で規
制する排水基準の許容限度内に入るように排水処
理させることにある。 省エネルギー化が叫ばれる今日、熱交換器容量
を大きくしたり、排熱回収型熱交換器を付加し、
その熱交換器の伝熱面の表面温度を熱焼廃ガスの
露点温度よりも低くなるようにして、伝熱面の表
面に燃焼ガス中の水蒸気を凝縮させて、その水蒸
気のもつ潜熱を直接伝熱面に吸収させて熱効率の
向上を図り、燃料の消費量を節減させるようにし
た省エネルギータイプの湯沸器が最近考え出され
ている。しかしながら、この種の湯沸器では、燃
焼時において例えば排熱回収型熱交換器のところ
で多量のドレンが発生し、しかもこのドレンに燃
焼廃ガス中の硫黄化合物(以下SOxという)や窒
素酸化物(以下NOxという)などの腐食性ガス
が溶解して水素イオン濃度がPHで2〜4程度の硫
酸および硝酸を含む酸性の希釈水溶液となる。ま
た、排熱回収型熱交換器には、熱交換器材料とし
て熱伝導率が良好で加工性に富む銅素地が用いら
れ、さらに防食のために銅素地表面に鉛を主成分
として若干の錫を含む溶融合金めつきが施されて
いるが、前述の硫酸や硝酸が熱交換器材料である
銅素地や、溶融合金めつきを浸食させて、 2Cu+2H2SO4+O2→2CuSO4+2H2O 3Cu+8HNO3 →3Cu(NO32+2NO+4H2O 3Pb+8HNO3 →3Pb(NO32+2NO+4H2O と反応し、硫酸銅、硝酸銅および硝酸鉛をドレン
中に溶解させることになる。 従つて、省エネルギータイプの湯沸器において
は、排熱回収に伴なう派生的問題点である酸性度
が高く、かつ鉛や銅の有害物質を含むドレンの処
理に苦慮しており、これが実用化の障害となつて
いる。 ところで、公共用水域に排水される工場排水に
ついては、「排水基準を定める総理府令」の第一
条および別表第一、別表第二によつて、排水基準
の許容限度が表1に示すとおり規制されている。
【表】 なお、家庭用の省エネルギータイプの湯沸器に
あつては、前述の「排水基準を定める総理府令」
の規制対象外になつているものの、この種の湯沸
器が集合住宅などに数多く設置され、前述の酸性
度が高く、かつ鉛や銅の有害物質を含むドレンを
大量に公共用水域に排出されると、一つの公害問
題に波及しかねない。 本発明は、かかる実情に鑑み、省エネルギータ
イプの湯沸器において排熱回収に伴い発生する酸
性度が高く、かつ鉛や銅の有害物質を含むドレン
を、任意の金属からなる陰極と、マグネシウムま
たはマグネシウム合金からなる着脱自在な陽極を
装着した電極セルと、濾過室で構成した排水処理
装置にて、前出の表1に示す排水基準の許容限度
を満足するように排水処理させ、省エネルギータ
イプの湯沸器を実用化させようとするものであ
る。 次に、本発明の実施の態様を添付図面に基づい
て説明する。 第1図に示すように、上部に燃焼部1、下部に
水熱交換器2を配設し、内部を燃焼室3とすると
共に、前記水熱交換器2の下方に設けた排気室4
内に水熱交換器2と連通する排熱回収型熱交換器
5を配設し、さらに排気室4の下方に前記排熱回
収型熱交換器5から発生するドレンの回収と、燃
焼廃ガスの排出を兼ねた排気筒6を気密状に取着
した省エネルギータイプの湯沸器において、前記
排気筒6の底部に連通させたドレンの排出路7の
途中に本発明の湯沸器用ドレン排水処理装置8が
装着されている。なお、省エネルギータイプの湯
沸器は公知であるため、湯沸器の詳細な説明は省
略し、本発明の湯沸器用ドレン排水処理装置8を
第2図に基づいて説明する。 9は器匣で、電極セル10と濾過室11に区画
されている。前記電極セル10内には任意の金属
からなる陰極12と、マグネシウムまたはマグネ
シウム合金からなる着脱自在な陽極13とが装着
され、両電極間には直流電源14が配線されてい
る。また、電極セル上面には空気孔15、下面側
方には流入孔16がそれぞれ穿設されている。ま
た、前記濾過室11の上方壁面に環状の突部17
が形成され、下面側方に排出孔18が穿設され、
前記突部17内壁に有底筒状の濾紙19が装着さ
れている。20aは濾紙17を交換するため濾過
室11の上部に設けた蓋、20bは電極12,1
3の交換および電極セル内の浮遊性沈澱物の除去
のために電極セル10の下部に設けた蓋体であ
る。 次に、上述の構成よりなる湯沸器の作用につい
て説明すると、排熱回収型熱交換器5で発生した
水素イオン濃度がPH値で2〜4と比較的高く、鉛
イオンや銅イオンの有害物質を含むドレンは、排
気筒6で回収されたのち、重力によつて排出路7
を経て流入孔16から電極セル10内に流入さ
れ、任意の金属からなる陰極と、マグネシウムま
たはマグネシウム合金からなる着脱自在な陽極1
3の間隙を上昇する。 このとき、両電極間に直流電源14により湯沸
器の使用中および使用後適宜時間だけ電圧を加え
ると、両電極には (陽極側) Mg→Mg2++2e- ……(1) (陰極側) Cu2++2e-→Cu ……(2) Pb2++2e-→Pb ……(3) H++e-→1/2H2 ……(4) と電極反応を起し、電極セル10内のドレン中に
マグネシウムイオンが解離し、陰極側にはドレン
中に解離していた鉛イオンや銅イオンおよび水素
イオンが陰極電子と結合して鉛や銅を析出してド
レン中の鉛イオンや銅イオンを除去させると共
に、水素イオンも陰極電子と結合して水素ガスと
なつて空気孔15から大気中へ放出される。 なお、電極セル10の溶液全体の系としては、 CuSO4+Mg→MgSO4+Cu CU(NO32+Mg→Mg(NO32+Cu Pb(SO4)+Mg→MgSO4+Pb Pb(NO32+Mg→Mg(NO32+Pb H2SO4+Mg→MgSO4+H2 2HNO3+Mg→Mg(NO32+H2 と反応する。 また、前出の(1)〜(4)式に示した電極反応におい
て、H2O→H++OH-という水の解離において、
解離定数が〔H+〕〔OH-〕=10-14と一定であるこ
とによつて、水素イオン濃度の低下と水酸化イオ
ン濃度の増加が生じて、PH値が2〜4程度の酸性
のドレンがPH値で6〜8程度のほぼ中性に水質改
善される。 ところで、このようなPH値で6〜8程度のほぼ
中性のドレン中では、 Cu2++2OH-→Cu(OH)2 Pb2++2OH-→Pb(OH)2 と反応する。 すなわち、主に前述の(2),(3)式で示すように陰
極12に銅および鉛が析出される以外に、ドレン
中の水酸化イオンと、残留する若干の鉛イオンと
銅イオンとが結合して、水酸化銅や水酸化鉛の浮
遊性沈澱物が発生し、これが水質改善されたドレ
ンと共に濾過室11へ送出され、濾紙19でこれ
ら浮遊性沈澱物を完全に除去したのち、排出孔1
8より前出の表1に示す排水基準の許容限度を満
足するように排水処理されたドレンが器外へ排出
される。 なお、前記の実施例では、省エネルギータイプ
の湯沸器の器体内部の排出路7の途中に本発明の
湯沸器用ドレン排水処理装置8を介装した例を示
したが、本発明はこのような実施例に制限される
ものでなく、例えば湯沸器の器体外に設置してド
レン排出路7を延長して接続してもよいことは言
うまでもない。 また、実施例では、陰極12と陽極13に配線
した直流電源14は単独に器匣9に塔載した例を
示したが、この直流電源14を湯沸器の制御装置
(図示せず)の電源部に置換してもよいことは言
うまでもない。 以上述べたように、本発明は、任意の金属から
なる陰極12と、マグネシウムまたはマグネシウ
ム合金からなる着脱自在な陽極13を装着した電
極セル10と、濾紙19を装備した濾過室11で
構成したので、省エネルギータイプの湯沸器に付
設された排熱回収型熱交換器から発生する水素イ
オン濃度がPH値で2〜4程度の酸性で、鉛や銅の
有害物質を含むドレンを、電極セル10内で水素
イオン濃度がPH値で6〜8のほぼ中性に水質改善
すると共に、鉛や銅の有害物質を陰極12側に析
出させて取除き、さらに濾過室11で水酸化銅や
水酸化鉛の浮遊性沈澱物を除去させたので、前出
の表1に示す排水基準の許容限度を満足するよう
に排水処理ができる。 従つて、本発明の湯沸器用ドレン排水処理装置
を省エネルギータイプの湯沸器に塔載したり、接
続したりすれば、集合住宅などにこの種の湯沸器
が数多く設置されて大量に公共用水域にドレンを
排出しても、前述の「排水基準を定める総理府
令」を遵守できるので、省エネルギータイプの湯
沸器が有する排熱回収に伴なう派生的問題点であ
るドレン処理を効果的に解決することができる。 また、実施例の如く陽極13を電極セル10に
対して着脱自在に装着すると、前述の(1)式で示し
た陽極側の電極反応でマグネシウムまたはマグネ
シウム合金からなる陽極13が消耗しても、簡単
に補給することができる。 さらに、図示実施例のように蓋体20a,20
bを設けると、電極セル10内の浮遊沈澱物の除
去や、濾紙19の交換を簡単に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の湯沸器用ドレン排水処理装置
を塔載した省エネルギータイプの湯沸器の概要を
示す縦断正面図、第2図は本発明の湯沸器用ドレ
ン排水処理装置の実施例の概要を示す縦断正面図
である。 1……熱焼部、2……水熱交換器、3……熱焼
室、4……排気室、5……排熱回収型熱交換器、
6……排気筒、7……排出路、8……湯沸器用ド
レン排水処理装置、9……器匣、10……電極セ
ル、11……濾過室、12……陰極、13……陽
極、14……直流電源、15……空気孔、16…
…流入孔、17……突部、18……排出孔、19
……濾紙、20a,20b……蓋体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 任意の金属からなる陰極と、マグネシウムま
    たはマグネシウム合金からなる着脱自在な陽極を
    装着した電極セルと、該電極セルにおいて生じた
    浮遊性沈澱物の濾過室とで構成したことを特徴と
    する湯沸器用ドレン排水処理装置。
JP4915382A 1982-03-29 1982-03-29 湯沸器用ドレン排水処理装置 Granted JPS58166979A (ja)

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JP4915382A JPS58166979A (ja) 1982-03-29 1982-03-29 湯沸器用ドレン排水処理装置

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JP4915382A JPS58166979A (ja) 1982-03-29 1982-03-29 湯沸器用ドレン排水処理装置

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JPS58166979A JPS58166979A (ja) 1983-10-03
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