JPS638633A - 液晶表示パネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 表示パネルの外部に露出し、該表示パネルの信号電極と
走査電極を外部配線に接続するために露出して設けられ
ている電極パターン相互間の電蝕を防ぐ方法として、電
極パターン上に形成しである配向膜を液晶表示パネル外
の電極パターン露出部にまで塗布して電極パターンを部
分的に被覆した液晶表示パネル。

〔産業上の利用分野〕

本発明は外部取り出し電極部の電蝕を無くした液晶表示
パネルに関する。

液晶表示には使用する液晶のタイプにより捩れネマティ
ック効果（Ｔｗｉｓｔｅｄ　Ｎｅｍａｔｉｃ　Ｅｆｆｅ
ｃｔ）を用いるものと、電界によりコレステリック相よ
りネマティック相への相転移を利用するものなどがある
。

また、表示方法としては数字を表示するセグメント形と
文字や画像を表示するドツトマトリックス形とがあり、
それぞれ低電圧、低電力駆動の特徴を生かして広く用い
られている。

本発明はドツトマトリックス形液晶表示パネルの改良に
関するものである。

〔従来の技術〕

第２図は液晶表示パネル（以下略して表示パネル）の端
部の構造を示すもので、第１のガラス基板１と第２のガ
ラス基板２とが５〜１０μｍの微少な間隔を隔て対向し
、シール剤３により固定して設けられているが、このガ
ラス基板１．２の内面には酸化インジウム（ＩｎｚＯ＋
）と酸化錫（ＳｎＯ□）の固溶体（通称ＩＴＯ）を用い
て透明導電膜からなる走査電極４と信号電極５とがぞれ
ぞれ直交するように対向して設けられており、液晶封入
部分の走査電極４と信号電極５の上には更に配向膜６，
７が形成されている。

ここで、透明導電膜よりなる走査電極４と信号電極５の
寸法は表示パネルの設計により異なるもの例えばパター
ン幅が２００　μｍ、厚さが２０００人程度と小さく、
これが２００μｍの間隔を隔て一数１００本が平行にパ
ターン形成されている。

また、第１および第２のガラス基板１．２の外側には偏
光板８，９が接着されてツイストネマティック形（略称
ＴＮ形）の表示パネルが構成されている。

次にこの図の場合、第１のガラス基板１は第２のガラス
基板２より３〜４ｍｍ突出して設けられているが、この
理由は走査電極４をＩＣよりなる駆動電源に回路接続す
るためで、これと直交する方向には第２のガラス基板２
が同様に突出して設けられている。

かかる構造の表示パネルは駆動に当たって１フレーム当
たり７０Ｈｚ程度の繰り返し周波数で走査電圧と信号電
圧が印加されており、走査時には約２０Ｖが、また信号
電圧としては約１０Ｖが印加されている。

さて、表示パネルを高温雰囲気に置くと、凹部の第１の
ガラス基板１と第２のガラス基板２との間には結露が起
き易く、この場合は配線パターン間隔が約２０μｍと狭
いために容易に配線パターン間が短絡状態となり、電気
分解が起こってＩＴＯからなる電極パターンがイオン化
して消失し、断線状態となると云う問題がある。

そこで、第２図に示すように第１のガラス基板１と第２
のガラス基板２との隙間にディスペンサを用いて樹脂１
０を注入して封止し、この部分への結露を無くしていた
。

然し、このようにすると、工数が嵩む以外に樹脂が駆動
電源と接続する電極パターンの先端部にも付着すること
があり、これが原因で接触不良あるいは断線が起こると
云う問題があり、解決が必要であった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上記したように従来の表示パネルは走査電極或いは信
号電極の相互間隔が狭いために結露によって短絡が生じ
易く、これを防ぐために樹脂封止が行われているが、こ
れによる工数増と樹脂の付着による断線或いは接触不良
を無くすることが課題である。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題は電極パターン上に塗布する配向膜を液晶表
示パネルのシール剤固定部の外周域にまで塗布し、電極
パターンを部分的に被覆することにより解決することが
できる。

〔作用〕

本発明は表示パネルを９５％ＲＨのような高温雰囲気で
使用する場合に結露は第１のガラス基板１と第２のガラ
ス基板２を封止しているシール剤３の外側の凹部で起こ
り、この部分の電極パターンが侵されることから、従来
液晶充填部の電極パターン上にのみ設けられている配向
膜をシール剤３による固定部の外側まで設けて絶縁被覆
を行うものである。　第１図は本発明を説明するもので
、配向膜１１をシール剤３を塗布する位置の外側にまで
設けて耐湿保護膜として働かせ、結露が起こっても、こ
の図の場合、走査電極４の相互間で電蝕が起こらぬよう
にするものである。

ここで配向膜の材料としてはポリイミドやポリビニルア
ルコール（略称ＰＶＡ）のような樹脂を用いる場合、ま
た二酸化珪素（ＳｉＯｚ）の斜め蒸着により形成されて
いる場合もある。

本発明はこの何れでもよく、シール剤３による塗布部を
除き配向膜１１を設けるもので、この際に図に示すよう
にシール剤３は外周部の配向膜１１にかかって設けるの
が良く、この間に隙間があると電極パターン（この場合
走査電極４）の断線発生の原因となる。

なお、配向膜１１を連続して設けない理由はシール剤３
のガラス基板との密着性を良くし湿気の侵入を防ぐため
で、配向膜１１としてＰＶＡを使用する場合に特に必要
である。

〔実施例〕

膜厚が２０００人のＩＴＯ膜を備えた第１のガラス基板
１と第２のガラス基板２に写真蝕刻技術（ホトリソグラ
フィ）を施してパターン幅２００　ａｍ　、パターン間
隔２００μｍの導体パターンを形成し、６４０　Ｘ２０
０　　ドツトの表示パネルを形成した。

ここで、第１図に示す端面部において、シール剤３の塗
布位置より第１のガラス基板１の先端までの寸法は４龍
であり、また第２のガラス基板２の先端までの寸法は０
．５鰭にとった。

そして、配向膜１１としてポリイミドを用い、スクリー
ン印刷によりシール剤塗布位置より２■１外周部に出る
ように形成した。

かかる表示パネルはフレームの繰り返し周波数７０！Ｉ
ｚ、デユーティ１／１００で駆動時において、走査電極
間には約２０■、信号電極間には約１０Ｖの電圧が印加
されており、シール剤３の外周に配向膜１１が形成され
ていない状態では６０℃、９５％ＲＨの高温高温試験に
おいて１秒以内に断線状態となるが、配向膜を延長して
付けた本発明の実施により樹脂充填の場合と同様に１０
時間に互って駆動しても何等の異常も認められなかっか
。

〔発明の効果〕

以上記したように本発明の実施により工数増を来すこと
なく電極パターン相互間の電解腐蝕を無くすることがで
き、また樹脂の付着による断線もないので、表示パネル
のコスト低減と信頼性の向上が可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る液晶表示パネルの部分断面図、 第２図は従来の液晶表示パネルの部分断面図、である。 図において、 １は第１のガラス基板、　２は第２のガラス基板、３は
シール剤、　　　　　４は走査電極、５は信号電極、 ６．７．１１は配向膜、 である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 透明導電膜よりなり、平行に配列した電極パターンを備
   えたガラス基板を該電極パターンを内側とし、互いに直
   交する形状に対向せしめ、シール剤を用いて固定すると
   共に該電極パターン間に液晶を封入してなる液晶表示パ
   ネルにおいて、電極パターン上に塗布する配向膜を液晶
   表示パネルのシール剤固定部の外周域にまで塗布し、電
   極パターンを部分的に被覆することを特徴とする液晶表
   示パネル。