JPS6385065A - 施釉軽量気泡セメント成形品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野１ 本発明はセメントスキン層を介して施釉する施釉軽量気
泡セメント成形品の製造方法に関する。

［背景技術］ 一般にセメント成形品は吸水し易く、なかでも軽量気泡
セメント成形品は吸水性が高いため、保護及び意匠的効
果を高めるために、塗料による表面仕上げが一般的に行
なわれている。しかしながら、塗料による塗装では、耐
候性、耐薬品性、耐摩耗性に劣り、耐久性においては長
期間の経時変化により変退色等の劣化現象が現れるなど
といった塗装面の美観が損なわれるという問題があった
。

そこで、塗料による塗装の代わりに施釉する方法が提案
されているが、軽量気泡セメントの表面は凹凸が激しく
、又吸水性が高いため、施釉しても平滑な表面が得られ
なく、又焼成時に釉薬が表面より内部に浸透するなど施
釉の効果が得られないといった問題があった。

［発明の目的］ 本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目
的とするところは、セメントスキン層を介して施釉を施
すことにより表面が平滑で、耐候性、耐薬品性、耐久性
等に優れ、意匠的効果も発揮する施釉軽量気泡セメント
成形品の製造方法を提供することにある。

［発明の開示１ 本発明の施釉軽量気泡セメント成形品の９１遣方法は、
セメント等の水硬性物質に骨材を配合させたセメントス
キン層１とセメント等の水硬性物質に骨材及び起泡剤を
配合させた独立気泡含有セメン）／ｉ４２とを一体成形
し硬化させ、次いで第１次焼成を行い、この後セメント
スキン屑１上に釉薬３を塗布し、次いで第２次焼成する
ことを特徴とするものであり、第１次焼成した後にセメ
ントスキンＭ１を介して施釉するので、セメントスキン
Ｎ１がち密なＮ＃造となって平滑な施釉面が得られると
共に釉薬３が独立気泡セメント層２内に浸透することが
ないものである。

以下、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明する。

本発明において使用する水硬性物質としては、普通ポル
トランドセメント、アルミナセメント、早強セメント、
ノエットセメント等が挙げられる。

骨材としては、ケイ砂、シェルベン、フライアッシュ等
、焼成時に安定なものが挙げられる。この骨材の配合量
は水硬性物質１００重量部に対して２０〜２００重量部
が好ましい。骨材の配合量が２０重量部未満では、焼成
時の収縮が大きく、逆に２００重里部を超えると、バイ
ングーとしての水硬性物質の量が少なくなって充分な強
度が得られない。

又、焼成時のクラックの発生を防止するためにマイカを
配合してもよい。マイカは水硬性物質１００重量部に対
して３〜２０重量部配置部れる。マイカの配合量が３重
量部未満ではクラ・ンク効果が余り発揮されず、逆に２
０重量部を超えると混線中に気泡が壊れてしまい、独立
気泡の割合が少なくなってしまう。

起泡剤としては、タンパク質系起泡剤とか起泡性界面活
性剤等を挙げることができ、この添加量は水硬性物質１
００重量部に対して０．００１〜５重景部であることが
好ましい。起泡剤は単独でも二種以上であっても良く、
添加量により成形品の比重をコントロールすることがで
きる。

その他、気泡安定剤とか減水剤を添加しても良ν１゜ 本発明にあっては、まず水硬性物質に骨材、必要に応じ
てマイカ、気泡安定剤、減水剤等と水を混合して得たセ
メントスラリーを、型枠内に０．５〜３ＩｌＩａ１程度
、好ましくは１〜２Ｈの厚さまで流し込む。次に、型枠
内に水硬性物質に骨材と起泡剤と、必要に応じてマイカ
、気泡安定剤、減水剤等と水を混合して得た独立気泡含
有セメントスラリーを流し込み、一体成形し硬化させた
後＠ｉ次焼成を行ってセメントスキン層１と独立気泡含
有セメント層２とから成るセメント成形品を形成する。

セメントスキン層１の厚みを小さくすることにより軽量
性が損なわれることがない。又、第１時焼成によりセメ
ントスキン層１がち密化される。この後、セメントスキ
ン沿１上に釉薬３を塗布し、６゜Ｏ°Ｃ以上の温度で第
２次焼成する。釉薬は６００℃以上の温度で溶融するよ
うな高温相が好ましい。６゜０℃以下で溶融する低温相
は耐候性、ｉｔ摩耗性、耐薬品性等において所望の性能
を期待できない場合があり、しがも一般的に高価である
こともあって好ましくはない。

このようにして得た焼成品には水硬性物質の種類、焼成
温度等によって強度の低下が見られる場合がある。この
場合には、焼成完了後、温熱養生、水中養生、オートク
レーブ養生等によって水和硬化させることによって焼成
前あるいはそれ以上の強度と寸法安定性とを具＠させる
。このようにして、耐候性、耐摩耗性、耐薬品性等に優
れた施釉軽量起泡セメント成形品Ａを製造する。

次に本発明の詳細な説明する。以下において部とあるの
は重量部である。

（実施例１） 普通ポルトランドセメン）　１００７％、シェルベン８
０部、マイカ５部、アスファルトエマルジョン４部及び
水５０部を充分混練して得られたセメントスフリーの一
部を２５　Ｘ　２５　Ｘ　５．５ｃａｍの型枠内に１．
５の１Ｊさになるまで流し込み、次いで、予めタンパク
質系起泡剤２．４部を１０倍希釈して発泡させた気泡と
残りのセメントスラリーとをプレフォーム法により混合
して得られた独立気泡含有セメントスラリーを型枠内に
流し込み、一体成形し、硬化させた後脱型してセメント
スキン層と独立気泡含有セメント層とが一体となった成
形品を得た。乾燥後、昇温１２０分、８５０℃、保持時
間３０分の条件で第１次焼成を行った。

次に、この成形品のセメントスキン層上に釉薬を施釉し
、昇温１２０分、８５０℃、保持時間３０分の条件テｆ
ｊｒＪ２次焼成を行ッｆコ。焼成後、１２０分、１８０
°Ｃ１１０気圧、保持時間５ｂｒの条件でオートクレー
ブ養生（こよって水和硬化させて施釉軽量気泡セメント
成形品を得た。

（実施例２） 普通ポルトランドセメント１００部、シェルベン８ｏ８
１Ｓ、マイカ２０部、７ス７Ｔルトエマルノタン４９゜
タンパク質系起泡剤２．６部及び水５２部を用いた以外
は実施例１と同様にして施釉軽量気泡セメント成形品を
得た。

（実施例３） ｆ通ポルトランドセメント１００部、シェルベン８０部
、マイカ２０部、アスファルトエマルジョン４部、起泡
性界面活性剤１．１部及び水６５部を用いｒこ以外は実
施例１と同様にして地軸軽量気泡セメント成形品を得た
。

（実施例４） 普通ポルトランドセメント１００部、シェルベン１００
０、マイカ５部、アスファルトエマルジョン４部、タン
パク質系起泡剤２．６部及び水５３部を用いた以外は実
施例１と同様にして施釉Ｉ！量気泡セメント成形品を得
た。

（実施例５） 普通ポルトランドセメント１００部、ケイ砂２５部、マ
イカ５部、アスフアルトエマルジ１ン２．５部、タンパ
ク質系起泡剤１．５部及び水５０部を用いた以外は実施
例１と同様にして施釉軽量気泡セメント成形品を得た。

いずれの実施例においても、釉薬はセメントスキン層に
より軽量気泡含有セメント層内に浸透することがなく、
この釉薬により表面が平滑で、耐候性、耐薬品性、耐摩
耗性、耐久性が向上したセメント成形品が得られた。

［発明の効果］ 本発明にあっては、セメント等の水硬性物質に骨材を配
合させたセメントスキン層とセメント等の水硬性物質に
骨材及び起泡剤を配合させた独立気泡含有セメント層と
を一体成形し硬化させ、次いでｆ５１次焼成を行い、こ
の後セメントスキン層上に釉薬を塗布し、次いで第２次
焼成するものであり、第１次焼成した後にセメントスキ
ン層１を介して施１山するので、セメントスキン層がち
密な構造となって釉薬の吸水性の高い独立気泡含有セメ
ント層内への浸透が確実に防止され、表面が平滑となり
、又、この釉薬により耐候性、耐薬品性、耐摩耗性、耐
久性が向上し、意匠的にも優れたセメント成形品が製造
されるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図であって、Ａは
施釉軽量気泡セメント成形品、１はセメントスキン層、
２は軽量気泡含有セメント層、；３は釉薬である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）セメント等の水硬性物質に骨材を配合させたセメ
   ントスキン層とセメント等の水硬性物質に骨材及び起泡
   剤を配合させた独立気泡含有セメント層とを一体成形し
   硬化させ、次いで第１次焼成を行い、この後セメントス
   キン層上に釉薬を塗布し、次いで第２次焼成することを
   特徴とする施釉軽量気泡セメント成形品の製造方法。
2. （２）マイカを含有させることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載の施釉軽量気泡セメント成形品の製造方
   法。
3. （３）第２次焼成後、水和硬化させることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項記載の施釉軽量気泡セメント成形
   品の製造方法。