JPS638355B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS638355B2
JPS638355B2 JP58214584A JP21458483A JPS638355B2 JP S638355 B2 JPS638355 B2 JP S638355B2 JP 58214584 A JP58214584 A JP 58214584A JP 21458483 A JP21458483 A JP 21458483A JP S638355 B2 JPS638355 B2 JP S638355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
female
male
poppet
joint
corrosion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58214584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60121388A (ja
Inventor
Teiji Arita
Tatsuro Uchida
Hisayuki Matsumoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Aeroquip Co Ltd
Daikin Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Aeroquip Co Ltd, Daikin Kogyo Co Ltd filed Critical Yokohama Aeroquip Co Ltd
Priority to JP58214584A priority Critical patent/JPS60121388A/ja
Priority to DE19843439876 priority patent/DE3439876A1/de
Priority to US06/667,260 priority patent/US4625761A/en
Publication of JPS60121388A publication Critical patent/JPS60121388A/ja
Publication of JPS638355B2 publication Critical patent/JPS638355B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、半導体のウエツトエツチング装置な
どに使用される酸、アルカリなどの腐蝕性流体の
輸送時に使用される配管継手に係り、特に、耐薬
品性であり、腐蝕性流体の供給動作を簡単かつ安
全にできるようにした耐蝕性の簡易着脱配管継手
に関するものである。 (従来の技術) 例えば、半導体のウエツトエツチングに使用さ
れる液は、フツ化水素酸などのように人体に有害
で、かつ、金属やガラスなどを溶かす水溶液が多
く使用されているため、これをエツチング装置の
槽内へ供給する場合は、従来、小形のポリエチレ
ン容器に詰めた液を人手により該槽内に移しかえ
ることが行われている。ところがこの様な手作業
による場合は液の飛散を生じるなど非常に危険で
あり、液供給に多くの手間を必要とする。また、
このことは、その他の酸、アルカリなど耐蝕性流
体を取扱う場合においても同様である。 なお、この様な不都合を克服するには、例えば
腐蝕性流体を収容した容器に配管を接続し、その
先端に継手の一側を予め取付けて出荷すると共
に、槽に接続した配管の末端に前記容器側の継手
と簡易着脱可能な継手の他側を予め取付けてお
き、流体の移し替えに際しては、継手同志を結合
し、容器にガス圧をかけるなどして送液すれば作
業を極めて安全、かつ、迅速に進めることが出来
ると考えられる。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、従来の簡易着脱配管継手は一般
に金属製ものが多く、これをそのまま腐蝕性流体
の移送に用いることは到底不可能である。 勿論、従来の簡易着脱配管継手の中には、継手
を合成樹脂で成形し、耐蝕性を付与することも考
えられるが、従来構造の管継手の雌継手および雄
継手の各弁体に使用されているスプリングは、例
えば、実開昭56―101292号公報または特公昭49―
47337号公報記載のように液の流通路内に設けら
れ、腐蝕性流体との接触の可能性があるため、こ
れを酸、アルカリなど腐蝕性流体の送液管途中に
使用することは、腐蝕性の面から不可能である。 なお、腐蝕性流体との接触による金属製スプリ
ングの腐蝕を防止すべく、該スプリングの表面を
耐蝕性合成樹脂被膜によりコーテイングして保護
することを考えられるが、スプリング自体は継手
嵌脱操作時に所要のばね弾性を保有しつつ伸縮す
る必要があり、表面の被膜をあまり大きくするこ
とが出来ないため、これが一部分でも欠損したと
きは、内部のスプリングが腐蝕する恐れがあり、
腐蝕性対策上、充分とはいえない。 一方、金属製スプリングと流体との直接接触を
回避するため、雌継手および雄継手の内部に軸線
方向に移動可能なスリーブ弁を収設し、該スリー
ブ弁をOリングにより流体通路と遮断された空間
に収納した金属製スプリングにより流路閉鎖方向
に付勢した構造の管継手が、特開昭56―3389号公
報に開示されているが、この管継手は、スリーブ
弁を継手中心部に設けた棒状部と該棒状部を取巻
く継手ボデイとの間の断面環状空間内に収設し、
その軸線方向移動によつて前記棒状部内に形成し
た流体通路を開閉する構造であるため、構造が極
めて複雑で、部品点数が多く、シール面に高い加
工精度を必要とするため、たとえ、継手部材を耐
蝕性合成樹脂で構成しても、製品価格の高騰は免
れない。 本発明は、上記従来の簡易着脱配管継手が有し
ていた問題点に着目し、構造が簡単で、かつ、耐
蝕性に富む配管継手を提供すべくなされたもので
ある。 (問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するための本発明の構成を実
施例に対応する第1図乃至第3図について説明す
る。 本発明の簡易着脱配管継手は、互いに結合、分
離して流体を流通、停止させる雌継手1Aと雄継
手2Aとからなつており、各継手1A,2Bは
夫々、その本体1,21内にスプリング5,25
で流体通路閉鎖方向に付勢された雌側ポペツト4
および雄側ポペツト24を進退摺動可能に内蔵し
ている。 また、前記雌側ポペツト4および雄側ポペツト
24は、その内部に流体通路となる横孔4i,2
4gと、該横孔4i,24gに連通した縦孔4
j,24hとを有して先端が閉塞した筒形状をな
し、該雌側ポペツト4および雄側ポペツト24の
各外周に前記スプリング5,25が嵌挿されてい
ると共に、雌本体1と雌側ポペツト4、雄本体2
1と雄側ポペツト24の各摺動部における前記ス
プリング5,25の前後位置には、Oリング6,
7,26,27が設けられている。 更に、上記簡易着脱配管継手は、雌本体1、雌
側ポペツト4、雄本体21、雄側ポペツト24な
ど流体通路の壁面を構成する部材を耐蝕性合成樹
脂で成形されていると共に、少なくとも流体通路
を流れる流体と接するOリング6,7,26,2
7が耐蝕性ゴムで成形されている。 (作 用) 上記構成を備えた本発明の簡易着脱配管継手
は、結合時において、雄継手2Aの雄本体21の
先筒部を雌継手1Aの雌本体1のOリングを組込
んだ横孔に挿入嵌合させ、前記雌側ポペツト4と
雄側ポペツト24との各先端面を突合わせて雌、
雄側ポペツト4,24をそれぞれスプリング5,
25に抗して後退させたとき、前記雌側ポペツト
4の横孔4i、縦孔4jと雄側ポペツト24の横
孔24g、縦孔24hとが連通し、流体の通過を
許容すると共に、雌継手1Aと雄継手2Aとを分
離したときは、雌側ポペツト4および雄側ポペツ
ト24がスプリング5,25のばね力によつて復
帰し、継手本体1,21内の流体通路を閉鎖する
ため、流体の流通が停止する。 なお、この間、雌本体1、雌側ポペツト4、雄
本体21、雄側ポペツト24など流体通路を流れ
る流体と接触する部材が耐蝕性合成樹脂で成形さ
れており、また、Oリング6,7,26,27が
耐蝕性ゴムで成形されていることから、流体に腐
蝕される心配がなく、また、スプリング5,25
もOリング6,7,26,27によつて流体から
隔絶されているため、腐蝕の恐れがなく、簡易着
脱配管継手としての性能を維持することが出来る
のである。 (実施例) 以下、本発明の実施例を第1図乃至第3図にも
とづいて詳細に説明する。 第1図は本発明簡易着脱配管継手の実施例を示
す雌継手の半断面図、第2図は同継手の雄継手を
示す半断面図、第3図は同雌、雄継手の完全結合
状態を示す半断面図である。 先ず、雌継手1Aはつぎの如く構成される。1
は雌本体、2は雌主体、3は雌主体2の後部に先
端部が螺合3aされたアダプターで、該雌主体2
とアダプター3とにより前記雌本体1が構成され
ている。4は雌側ポペツト、5は該雌側ポペツト
4の外周側に設けられたスプリングであつて、前
記雌側ポペツト4は、スプリング5を介し雌本体
1の雌主体2およびアダプター3内に摺動自在に
嵌挿されている。6,7は前記スプリング5の前
後に位置するOリングで、一方のOリング6は雌
側ポペツト4と雌主体2との摺動部の雌側ポペツ
ト4側に、また、他方のOリング7は雌側ポペツ
ト4とアダプター3との摺動部のアダプター3側
にそれぞれ設けられ、流体がスプリング5側に洩
れないようにしてある。 前記雌主体2は、先端から先筒部2a、中筒部
2b、小筒部2cよりなり、該雌主体2の中筒部
2bには小筒部2cに止め輪11により固定保持
されているカラー10を介し、スプリング9によ
り摺動するスリーブ8が組込まれており、スリー
ブ8は、その先端内側に設けてある円錐面8c
が、雌主体2の先筒部2aに設けてある円錐面2
eにより係止され、スリーブ8が雌主体2の先筒
部2a側へ離脱しないようにしてある。 また、上記雌主体2の内部横孔は、先筒部2a
側より、大径横孔2f、Oリング14を設けた中
径横孔2g、小径横孔2h、後部中径横孔2iと
小径横孔2hと後部中径横孔2i間の円錐面2k
で構成され、中筒部2bには、大径横孔2fを貫
通する円錐状の縦孔2jが同一円周状に複数設け
てあり、この円錐状の縦孔2jには樹脂製球12
が組込まれ、該樹脂製球12は雌主体2の中筒部
2bより飛び出さないように、スリーブ8の内径
部8bにより保持され、かつ、スリーブ8後退時
は前記円錐面8cを介し上方に移動して先端内径
部8bで保持され、デテントの作用をするように
してある。 また、雌側ポペツト4は、先端から先筒部4
a、中筒部4b、円錐面4c、大筒部4d、後部
中筒部4e、小筒部4fよりなり、中筒部4b
は、該中筒部4bに設けたOリング13を介し雌
主体2の小径横孔2hに、大筒部4dは、該大筒
部4dに設けたOリング6を介し後部中径横孔2
iに、小筒部4fはアダプター3の小径横孔3b
に該小径横孔3bに設けたOリング7を介しそれ
ぞれ摺動可能に嵌合していると共に、後部中筒部
4eの外周側に形成された段部4gとアダプター
3の段部3cとの間にはスプリング5が介設さ
れ、斯くして、雌側ポペツト4は、雌主体2、ア
ダプター3よりなる雌本体1内をその外周側のス
プリング5を介し軸線に沿つて進退摺動自在にな
つており、該雌側ポペツト4の前進は、前記雌側
ポペツト4の円錐面4cが雌主体2の円錐面2k
にて係止され、離脱しないようになつている。ま
た、該雌側ポペツト4の内部には、流体通路とな
る軸方向の横孔4iとこれに連通して前記円錐面
4cを貫通する縦孔4jが設けられている。 なお、後部中筒部4eと小筒部4fとの間の段
部4kは、雌側ポペツト4の後退時、アダプター
3に当接し後退位置の位置決めをするものであ
る。 つぎに、雄継手2Aの構成について説明する。 21は雄本体、22は雄主体、23は雄主体2
2の後部に先端部が螺合23aされたアダプター
で、該雄主体22とアダプター23とにより前記
雄本体21が構成されている。 24は雄側ポペツト、25は該雄側ポペツト2
4の外周側に設けられたスプリングであつて、前
記雄側ポペツト24は、スプリング25を介し雄
本体21の雄主体22およびアダプター23内に
軸線に沿い進退摺動自在に嵌挿されている。2
6,27は前記スプリング25の前後に位置する
Oリングで、一方のOリング26は雄側ポペツト
24と雄主体22との摺動部の雄側ポペツト24
側に、また、他方のOリング27は雄側ポペツト
24とアダプター23との摺動部のアダプター2
3側にそれぞれ設けられ、流体がスプリング25
側に洩れないようにしてある。 前記雄主体22は、先端から先筒部22a、中
筒部22b、大筒部22cよりなり、先筒部22
aは前記雌主体2の中径横孔2gと、また、中筒
部22bは前記雌主体2の大径横孔2fと夫々同
一径で、雌、雄継手1A,2A結合時、雄主体2
2の先筒部22a、中筒部22bは、雌主体2の
中径横孔2g、大径横孔2fにそれぞれ嵌挿さ
れ、このとき中筒部22bに設けた環状溝22d
に雌主体2の樹脂球12が落ち込み、雌、雄継手
1A,2Aが結合固定されるようになつている。 雄主体22の内部横孔は、先筒部22a側よ
り、小径横孔22f、大径横孔22gとその間の
円錐面22hで構成されている。 また、雄側ポペツト24は、先端から先筒部2
4a、円錐面24b、大筒部24c、中筒部24
d、小筒部24eよりなり、先筒部24aは先筒
部24aに設けたOリング28を介し雄主体22
の小径横孔22fに、大筒部24cは大筒部24
cに設けたOリング26を介し雄主体22の大径
横孔22gに、小筒部24eはアダプター23の
小径横孔23bに該小径横孔23bに設けたOリ
ング27を介しそれぞれ摺動可能に嵌合している
と共に、中筒部24dの外周側における、大筒部
24cおよび中筒部24dの境界の段部24fと
アダプター23の段部23cとの間にはスプリン
グ25が介設され、斯くして、雄側ポペツト24
は、雄主体22、アダプター23よりなる雄主体
21内をその外周側のスプリング25を介し摺動
自在になつており、該雄側ポペツト24の前進
は、前記雄側ポペツト24の円錐面24bを雄主
体22の円錐面22hにて係止され、離脱しない
ようになつている。また、該雄側ポペツト24の
内部には、流体通路となる軸方向の横孔24gと
これに連通して前記円錐面24bを貫通する縦孔
24hが設けられている。 なお、中筒部24dと小筒部24eとの間の段
部24kは、雄側ポペツト24が後退時にアダプ
ター23に当接し後退位置の位置決めとなるもの
である。 雌、雄継手1A,2Aは前記の如く構成され、
これらを第3図の如く結合するときは、先ず、雌
継手1Aのスリーブ8を後退させて樹脂球12を
自由状態とし、ついで、雄継手2Aの雄主体22
の先筒部22a、中筒部22bを雌継手1Aの雌
主体2のOリング14を組込んだ中径横孔2g、
大径横孔2fにそれぞれ挿入嵌合させ、前記スリ
ーブ8を元に戻すと樹脂球12は雄主体22の環
状凹部22dに落ち込み、雌、雄継手1A,2A
は結合される。 このとき、雄側ポペツト24の先端面は、雌側
ポペツト4の先端面を押圧し、雌側ポペツト4を
スプリング5に抗し後退させるが、ほぼ同時に雄
側ポペツト24も雌側ポペツト4によりスプリン
グ25に抗し押圧され後退する。斯く両ポペツト
4,24の後退により、それまで閉塞されていた
雌側ポペツト4の円錐面4cの縦孔4jが雌主体
2と雌側ポペツト4間の空間に、また、雄側ポペ
ツト24の円錐面24bの縦孔24hが雄主体2
2と雄側ポペツト24間の空間にそれぞれ連通
し、これにより、雌側ポペツト4の横孔4i、縦
孔4j、雄側ポペツト24の横孔24g、縦孔2
4hが連通し、流体が流通することになる。 斯く継手結合途中および流体通路が連通したと
き、雌継手1Aの雌側ポペツト4外周のスプリン
グ5が収容された室は、その前後位置の前述の如
き雌本体1との摺動部のOリング6および7によ
り、また、雄継手2Aの雄側ポペツト24外周の
スプリング25が収容された室は、その前後位置
の前述の如き雄本体21との摺動部のOリング2
6および27により、それぞれ流体が侵入するこ
とはない。また、雌、雄側ポペツト4,24の突
合せ面と雌主体2と雄主体22の突合せ面からの
流体の洩れは、雌主体2の中径横孔2gのOリン
グ14の作用で外部に洩れることはない。 つぎに、雌、雄継手1A,2Aの分離は、前記
と逆の操作で、先ず、スリーブ8を後退させ、樹
脂球12を自由状態として、雄継手2Aを雌継手
1Aから外せば良く、この際スプリング5,25
により雌、雄側ポペツト4,24は元に戻るが、
その途中でも前記Oリング6,7,26,27に
より洩れは殆どない。 以上は本発明実施例であるが、前記例では、
雌、雄継手1A,2Aの結合にスリーブ8、樹脂
球12を用いたが、樹脂球の代わりに球状以外で
も良く要はデテント作用すれば良く、また、ユニ
オンナツト方式でも良い。 本発明の簡易着脱配管継手の構造および作動は
以上の如きものであるが、斯かる配管継手を耐
酸、耐アルカリなど耐蝕性とするには、下記の如
くするのが望ましい。 (1) 配管継手を構成する前記各弁部材などは、耐
酸、耐アルカリに優れた合成樹脂製とする必要
があり、フツ素樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレンなどの合成樹脂が使用できるが、半導体
のウエツトエツチングに使用されるフツ化水素
酸の如き強酸やあるいは強アルカリなどに使用
するときには、金属溶出物や弁部材などの剥離
により生ずるダストの発生が最少限のものが望
ましく、斯かる観点からは、弁部材はフツ素樹
脂製とするのが良い。使用されるフツ素樹脂と
しては、ポリ四弗化エチレン、四弗化エチレン
とパーフルオロビニールエーテルの共重合体、
四弗化エチレンとヘキサフルオロプロペンの共
重合体、四弗化エチレンとエチレンの共重合
体、ポリ三弗化塩化エチレンなどが用いられ
る。 (2) 配管継手に使用されるOリングは、耐酸、耐
アルカリに優れたフツ素ゴム、ブチルゴム、シ
リコンゴムなど合成ゴム製とする必要があり、
特に、強酸、強アルカリに対しては前記と同じ
観点からフツ素ゴム製とするのが最も望まし
い。 (3) 配管継手に使用されるスプリングは、弾力性
の点からステンレス製等金属製とせざるを得
ず、このため前記本発明配管継手では、スプリ
ングは直接には送液中の流体に接触しない構造
としているが、雌、雄継手の繰返し結合、分離
動作でOリングを介し僅かではあるが液洩れす
る可能性があるので、これに対処するために耐
蝕性被膜を施す必要があり、フツ素樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレンなどで厚み300〜
1000ミクロン程度の合成樹脂被覆するのが良
く、前記同様耐強酸、耐強アルカリ上フツ素樹
脂が最も望ましい。 以下実施例について説明する。 実験例 (1) 供試品の配管継手の各部材の材質は下記の通
りである。
【表】 (2) 前記供試品の浸漬試験を行なつたが、その条
件は下記の通りである。 容器:ポリ四弗化エチレン(ダイキン工業
製ポリフロンM12) 薬液:50%フツ酸 浸漬サンプル:前記弁部材、スプリング、
Oリング各2コ 浸漬条件:室温(23〜27℃)×6カ月 (3) 溶出物の検出定量測定方法 測定法:原子吸光分析(島津製作所製
AA650型) サンプリング:浸漬液を白金皿に取り硫酸
(濃硫酸1、水99)1mlを加え加熱して水分
を蒸発させ乾固濃縮してサンプリングし、こ
れの定量測定を行なつた。 (4) 浸漬試験結果 (a) 金属溶出量
【表】 (b) ダストの個数 フツ酸1mlに含まれる直径2μm以上のダス
トの個数は試験前は5個、試験後も弁部材、
スプリング及びOリングいずれの場合も5個
であつた。 以上の浸漬試験の結果、弁部材、スプリング、
Oリングとも金属溶出は殆どなく、ダスト(弁部
材、被覆膜の剥離)も僅かであり、耐蝕性上影響
がないことが分かつた。 実験例 本発明配管継手の結合、分離試験の結果は下記
の通りである。 (試験条件) 供試品:前記〔実験例〕のと同様 試験流体:フツ酸50%液 試験圧力:2Kg/cm2 試験流量:10/m2 結合、分離試験:2回/hr、700回 (試験結果) 外観…異常なし 結合、分離時の液洩れ…なし スプリング…異常なし Oリング部洩れ…なし (発明の効果) 以上述べた如く、本発明は互いに結合、分離し
て流体を流通、停止する雌継手と雄継手とからな
り、各継手が夫々、その本体内にスプリングで流
通通路閉鎖方向に付勢された雌側ポペツト、雄側
ポペツトを進退摺動可能に内蔵する簡易着脱配管
継手において、前記雌側ポペツトおよび雄側ポペ
ツトを、内部に流体通路となる横孔と、該横孔に
連通した縦孔とを有して先端が閉塞した筒形状と
し、前記スプリングを該雌側ポペツトおよび雄側
ポペツトの外周に嵌挿すると共に、雌本体と雌側
ポペツト、雄本体と雄側ポペツトの各摺動部にお
ける前記スプリングの前後位置に、Oリングを組
込んだものであるから、雌本体及び雄本体に夫々
ポペツトを内蔵した簡易な構成であるにも拘ら
ず、雌継手と雄継手との分離、結合動作時におい
ては、流体が雌、雄ポペツトの内部を流通し、O
リングの作用でスプリングと直接接触せず、該ス
プリングが流体から完全に隔絶された状態となる
ため、スプリングの腐蝕が起こる恐れはなく、す
ぐれた耐久性を維持できる。 また、本発明の配管継手は、雌本体、雌側ポペ
ツト、雄本体、雄側ポペツトなど流体通路の壁面
を構成する部材が耐蝕性合成樹脂で成形され、流
体通路内を流れる流体と接するOリングが耐蝕性
ゴムで成形されていることから、人体に危険な
酸、アルカリの送液配管用の継手として十分使用
が可能であり、前記スプリングの腐蝕防止による
動作の確実さと相俟つて流体移し替え作業等を安
全、かつ、迅速に行えるというすぐれた効果を発
揮する。 しかも、本発明において、前記スプリングに対
し耐蝕合成樹脂被膜によるコーテイングを施せ
ば、より一層耐薬品性が向上し、長く性能を維持
することが出来ると共に、各弁体の材質としてフ
ツ素樹脂を使用し、Oリングの材質としてフツ素
ゴムを使用した場合はあらゆる薬品類の移し替え
作業等に利用出来るという特長が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の雌継手の半断面図、第
2図は同雄継手の半断面図、第3図は同雌、雄継
手の完全結合状態の半断面図である。 1A…雌継手、2A…雄継手、1…雌本体、4
…雌側ポペツト、4i…横孔、4j…縦孔、5…
スプリング、21…雄本体、24…雄側ポペツ
ト、24g…横孔、24h…縦孔、25…スプリ
ング、6,7,26,27…Oリング。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いに結合、分離して流体を流通、停止する
    雌継手1Aと雄継手2Aとからなり、各継手1
    A,2Aは夫々、その本体1,21内にスプリン
    グ5,25で流体通路閉鎖方向に付勢された雌側
    ポペツト4、雄側ポペツト24を進退摺動可能に
    内蔵する簡易着脱配管継手において、下記(イ)〜(ホ)
    の各構成を具備せしめたことを特徴とする耐蝕性
    の簡易着脱配管継手。 (イ) 雌側ポペツト4および雄側ポペツト24を、
    内部に流体通路となる横孔4i,24gと、該
    横孔4i,24gに連通した縦孔4j,24h
    とを有して先端が閉塞した筒形状としたこと。 (ロ) スプリング5,25を前記雌側ポペツト4お
    よび雄側ポペツト24の外周に嵌挿したこと。 (ハ) 雌本体1と雌側ポペツト4、雄本体21と雄
    側ポペツト24の各摺動部における前記スプリ
    ング5,25の前後位置に、Oリング6,7,
    26,27を設けたこと。 (ニ) 雌本体1、雌側ポペツト4、雄本体21、雄
    側ポペツト24など流体通路の壁面を構成する
    部材を耐蝕性合成樹脂で成形したこと。 (ホ) 流体通路内を流れる流体と接するOリング
    6,7,26,27を耐蝕性ゴムで成形したこ
    と。 2 スプリング5,25が耐蝕性合成樹脂被膜で
    コーテイングされた金属製スプリングである特許
    請求の範囲第1項記載の簡易着脱配管継手。 3 耐蝕性合成樹脂がフツ素樹脂である特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の簡易着脱配管継
    手。 4 耐蝕性ゴムがフツ素ゴムである特許請求の範
    囲第1項、第2項又は第3項記載の簡易着脱配管
    継手。
JP58214584A 1983-11-02 1983-11-14 耐蝕性の簡易着脱配管継手 Granted JPS60121388A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58214584A JPS60121388A (ja) 1983-11-14 1983-11-14 耐蝕性の簡易着脱配管継手
DE19843439876 DE3439876A1 (de) 1983-11-02 1984-10-31 Korrosionsbestaendige schnelloesekupplungsvorrichtung
US06/667,260 US4625761A (en) 1983-11-02 1984-11-01 Corrosion-resistant, quick disconnecting coupling assembly for piping use

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58214584A JPS60121388A (ja) 1983-11-14 1983-11-14 耐蝕性の簡易着脱配管継手

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60121388A JPS60121388A (ja) 1985-06-28
JPS638355B2 true JPS638355B2 (ja) 1988-02-22

Family

ID=16658132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58214584A Granted JPS60121388A (ja) 1983-11-02 1983-11-14 耐蝕性の簡易着脱配管継手

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60121388A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057007A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toyo Seikan Kaisha Ltd カップラー

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0110557Y2 (ja) * 1985-07-11 1989-03-27
JP2756092B2 (ja) * 1995-03-31 1998-05-25 株式会社ニューマシン 管継手
KR100914956B1 (ko) * 2004-12-24 2009-09-02 도요 세이칸 가부시키가이샤 커플러
JP4764045B2 (ja) 2005-03-29 2011-08-31 株式会社東芝 カプラー

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947337A (ja) * 1972-04-25 1974-05-08
JPS563389A (en) * 1979-06-22 1981-01-14 Nitta Moore Co Ltd Pipe joint

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4947337A (ja) * 1972-04-25 1974-05-08
JPS563389A (en) * 1979-06-22 1981-01-14 Nitta Moore Co Ltd Pipe joint

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007057007A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Toyo Seikan Kaisha Ltd カップラー

Also Published As

Publication number Publication date
JPS60121388A (ja) 1985-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6299215B1 (en) Coupling fitting
US4287912A (en) Monoflow ball valve and system
JP6699992B2 (ja) 流体継手用ガスケットおよび流体継手
US4625761A (en) Corrosion-resistant, quick disconnecting coupling assembly for piping use
US5649563A (en) Fluid coupling
JP2008019888A (ja) 流体移送用カップリング装置
JPS638355B2 (ja)
KR102166422B1 (ko) 플랜지용 pfa 아답터
US20190257454A1 (en) Push-to-connect fitting assembly and device
US20070001451A1 (en) Spring-loaded stay-tight retaining nut assembly for a tubing fitting
US6009901A (en) Dry disconnect coupling
US20160186901A1 (en) Fitting Adapter with Integrated Mounting Assembly, Device and Method
JP5391965B2 (ja) イオン交換装置
CN217502987U (zh) 一种大流量快速接头
JPS6410712B2 (ja)
KR20210014089A (ko) 케미칼의 드레인 및 저장 용기 구조의 제조 방법
US20060228621A1 (en) Connector for battery water replenishment system
JP2003287160A (ja) ライニングされた配管部材およびその継手構造
US4815771A (en) Coupling system for conduits
US10352633B2 (en) Flow passage connecting apparatus for heat exchanger
CN215721553U (zh) 自闭式流体接头和采用该接头的快换装置
JP3172739U (ja) サニタリー配管装置
RU2724061C1 (ru) Быстроразъемное соединение для гидравлических и пневматических линий
JP7011311B2 (ja) 脈動吸収機能付きコネクタ
JPH03133789A (ja) 継手システム