JPS638219A - 球状二酸化チタン粉末の製造方法 - Google Patents

球状二酸化チタン粉末の製造方法

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JPS638219A
JPS638219A JP14827386A JP14827386A JPS638219A JP S638219 A JPS638219 A JP S638219A JP 14827386 A JP14827386 A JP 14827386A JP 14827386 A JP14827386 A JP 14827386A JP S638219 A JPS638219 A JP S638219A
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Akira Nishihara
明 西原
Makoto Tsunashima
綱島 真
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は充填剤として最適な粒度を有し、かつ球状の酸
化チタン粉末を製造する方法に関する。
[従来技術と問題点] 酸化チタンは屈折率が高く、白色度、隠蔽力、着色力に
優れ、主に塗料、プラスチック等の白色顔料として用い
られているが、物理的および化学的安定性に優れている
ので、近年、上記顔料の分野に留まらず、半導体封止材
の充填剤等の電子材料としても注目されている。
従来、酸化チタンの製造法には硫酸法と塩素法とが知ら
れており、硫酸法では、硫酸チタンや塩基性硫酸チタン
を中和または熱加水分解することにより酸化チタン水和
物の沈澱を生成させ、これを炉別、乾燥、焼成して酸化
チタン粉末を得ている。また塩素法では、四塩化チタン
の酸化分解あるいは四塩化チタン水溶液を高温加水分解
して酸化チタンの一次水和物を沈澱させて、これを炉別
し、乾爆、焼成することにより酸化チタン粉末を得てい
る。
ところで、上記従来の製造法によって得られる酸化チタ
ン粉末は粒子径が0.1〜0.5gmであり非常に微細
である。このため顔料としては潰れた特質を有するが、
充填剤として用いる場合には粒子が細かすぎ、樹脂に多
量に混入すると可撓性が失われて樹脂が脆くなるなどの
問題がある。
[問題解決についての知見] 本発明者は、硫酸法によって酸化チタン粉末を製造する
際、硫酸チタン水溶液を酸性溶液とし、かつ液温を沸点
付近に設定することにより、粒径が10〜20gm、9
0%以上である極めてシャープな粒度分布を有し、かつ
球状の酸化チタン粉末を得られることを見出した。
[発明の構成コ 本発明によれば、硫酸チタン酸性水溶液を沸点近傍にお
いて加水分解し、酸化チタン永和物の沈澱を生成させる
ことを特徴とする球状酸化チタン粉末の製造方法が提供
される。
またその好適な実施態様として、上記硫酸チタン酸性水
溶液は、水と硫酸チタンの重量比が100:5から10
0:50である製造方法、または上記硫酸チタン酸性水
溶液の酸は、塩酸、硫酸、硝酸の何れかであり、硫酸チ
タンと酸の重量比が100 : 5から100 : 1
00である製造方法が提供される。
本発明は硫酸チタン酸性水溶液を熱加水分解して酸化チ
タン水和物の沈澱を生成する。硫酸第2チタンTi(S
O2)2を用いた場合には、該硫酸第2チタンは水に溶
けてオキシ硫酸チタン(硫酸チタニルT i OS O
4)となり中和、ないし熱加水分解反応によって酸化チ
タン水和物Ti0(OH)2の沈澱を生成する。これを
炉別、水洗、乾燥、焼成して酸化チタンを得る。勿論、
硫酸第2チタンに代えてオキシ硫酸チタンを用いても良
い、尚、オキシ硫酸チタンはイルメナイト、ルチル鉱、
合成ルチルからも工業的に得ることが出来るので原料と
して好都合である。一方、硫酸第1チタンT i 2 
 (S’04 ) 3は熱加水分解によって三水酸化チ
タンT i  (OH) 3を生じ易く、この沈澱は不
安定であり、酸素雰囲気で焼成しないと酸素欠陥により
酸化チタンの白色度が低下する。次に、上記硫酸チタン
水溶液は、酸を添加してpH1以下の酸性度の強い溶液
としたものを用いる。ri酸チタン水溶液はそれ自体p
H1付近の酸性溶液であるが、これに更に酸を添加して
酸性度の強い酸性溶液とする。このような酸性溶液とし
ない場合には大きな粒径の酸化チタン粉末を得ることが
出来ない。他方、上記酸性溶液とすることにより、熱加
水分解において酸化チタン水和物の沈澱が生成する際に
急激な沈澱生成が進行せず、核の生成が抑制されるので
、結晶成長し易く粒径の大きな粉末が得られる。添加す
る酸として塩酸や硝酸、硫酸などの強酸を用いれば、ア
ルカリを添加して核を生成させる場合にもその急速な生
成が抑制され、大きな粒子に成長し易い。更に酸性溶液
とすることにより、沸点付近でpH1以下の酸性領域で
反応が進行することにより、酸により粒子の角がとれ丸
味を帯びて球状になり易い。
上記硫酸チタン酸性水溶液の沈澱生成を沸点付近の温度
で進行させる。硫酸チタン酸性水溶液の沸点は、水と硫
酸チタンの重量比が100 : 5のとき103℃であ
り、また100:50のとき115℃である。従って、
熱加水分解は90℃以上で行なうのが好ましい、加水分
解の温度が90°C以下であると10gm以上の大きな
粒子を得るのが難しい、一方、沸点より高温においては
オートクレーブ等の加圧装置および密閉装置を使用する
必要があり、更にガス抜きの処理など問題が残り、従っ
て、常圧で加水分解を行なう方が好ましい。
次に、硫酸チタン水溶液の水と硫酸チタンとの割合は、
水:硫酸チタン=100:5〜100:50(重量比)
とするのが良い、硫酸チタンが5重量部より少ないとi
opm以上の大きな粒子を得るのが難しく58Lm以下
の粒子が増加する。また、硫酸チタンが50重量部を越
えると1粒子の形状が崩れて塊状となり、球状の酸化チ
タン粉末を得ることが難しい、更に、この場合には分散
性も悪く、−次粒子の凝集を生じ、30gm以上の二次
粒子を形成し易くなり、所望の粒度分布となり難い。
上記硫酸チタン水溶液に添加する酸の割合は、硫酸チタ
ン:酸=100:5〜100:100(重量比)が好ま
しい。酸が5重量部より少ないと粒子が球状になり難く
、また10μm以下の粒子が多くなる。他方、酸が硫酸
チタンに対し等量以上であると、酸化チタン水和物の沈
澱生成が過小となり、また該沈澱の生成時間が長くなる
。更に該沈澱を濾過回収後、水洗する際、酸が充分に除
去されず粒子内部に残存するため、焼成蒔に粒子の割れ
を生じる原因となる。その他、多量の酸を用いることに
より装置の腐食を招く原因ともなるので好ましくない。
[実施例および比較例] 実施例1〜13 第1表に示す配合比に従い、硫酸チタン水溶液に酸を所
定量添加し、更にアンモニア水を所定量加えて、混合し
た後に、該溶液を沸点付近に加熱して2時間熱加水分解
を行ない、酸化チタン水利物の沈澱を得た。該沈澱物を
炉別し、水洗を充分に行ない、乾燥後、100℃/時間
の割合で1050℃まで昇温し、更にio’so℃にお
いて2時間焼成した。得られた粉末を、走査型電子顕微
鏡で粒子径、形状を観察し、粒子の沈降を光透過法によ
り測定して粒度分布を求め、更にBET法により比表面
積を求めた。この結果を第1表および図に示す。
比較例1〜12 第2表に示す配合比および液温に従い、その他は実施例
と同様に酸化チタンの粉末を製造し、粒子の形状、粒径
、比表面積、粒度分布を求めた。
その結果を第2表および図に示す。
上記実施例および比較例から明らかなように、本発明の
方法により得た酸化チタンは10〜20pmで、かつ、
90%以上のシャープな粒度分布を有する球状の粉末で
あるが、比較例の酸化チタン粉末は粒子形状が不定型の
ものが多く、かつ球状のものが得られ難く、また粒度分
布も広範に広かり、10〜20gmの割合が少ない。
[発明の効果] 本発明の製造方法によれば、粒径が10〜20Jim、
90%以上である極めてシャープな粒度分布を有し、か
つ球状の酸化チタン粉末を容易に製造することが出来る
上記粒度の酸化チタン粉末は半導体の封止材や電子材料
として好適であり、この分野或いは他の分野で幅広く利
用することができる。
また本発明は塩素法と異なり、煮沸の際に塩酸蒸気が発
生しないので廃ガス処理の必要がなく、かつ塩酸蒸気に
よる装置腐食の問題も生じない。
因に、塩素法は、四塩化チタンと水とが高温で激しく反
応し、多量の塩酸蒸気を発生するので、該塩#革気を処
理するための設備が必要となり、また該塩酸蒸気により
装置の腐食が著しい問題がある。この点、本発明の方法
は上記問題を生ぜず、塩素法に比べて製造コストを低く
抑えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例4についての粒度分布、第2図は比較例
2の粒度分布、第3図は比較例5の粒度分布を夫々示す
グラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)硫酸チタン酸性水溶液を沸点近傍において加水分
    解し、酸化チタン水和物の沈澱を生成させることを特徴
    とする球状酸化チタン粉末の製造方法。
  2. (2)上記硫酸チタン酸性水溶液は、水と硫酸チタンの
    重量比が100:5から100:50である特許請求の
    範囲第1項の製造方法。
  3. (3)上記硫酸チタン酸性水溶液の酸は、塩酸、硫酸、
    硝酸の何れかであり、硫酸チタンと酸の重量比が100
    :5から100:100である特許請求の範囲第1項の
    製造方法。
JP14827386A 1986-06-26 1986-06-26 球状二酸化チタン粉末の製造方法 Expired - Lifetime JPH0717377B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003011763A1 (fr) * 2001-07-30 2003-02-13 Ecodevice Laboratory Co., Ltd. Procede de production d'un materiau sensible a la lumiere visible
EP1558772A4 (en) * 2002-10-18 2006-03-01 Bhp Billiton Innovation Pty TITAN PRODUCTION

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003011763A1 (fr) * 2001-07-30 2003-02-13 Ecodevice Laboratory Co., Ltd. Procede de production d'un materiau sensible a la lumiere visible
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