JPS6382187A - 信号分離回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、伝達信号に含まれる複数の情報信号を分離す
る信号分離回路に関するものであって、特にテレビジョ
ン受像機、ビデオテープレコーダ等の映像機器において
複合映像信号から輝度信号。

色信号を分離する際に用いて好適なものである。

〔従来の技術〕

「テレビ技術Ｊ　（１９８６，１月号、発行所電子技術
出版株式会社、１）Ｉ）３９〜４６）には、ビデオテー
プレコーダにおける信号分離回路の一応用例が記載され
ている。その概要は、複合映像信号の色信号成分と輝度
信号成分を分離し、輝度信号は低搬送波ＦＭ変調し、色
信号を低域変換した信号と重畳して、ヘッドを介してテ
ープに記録する、というものである。

上記信号分離には、複合映像信号の特徴を利用した（し
形フィルタが利用され℃いる。すなわち、ＮＴＳＣ方式
においては、カラーバースト信号とクロマ信号（色信号
）の位相は、１水平走査期間毎に１８０°ずつ反転する
ものであり、輝度信号については上記位相反転はない。

くし形フィルタは、上記公知例に記載されているように
、ＩＨ遅延回路と減算回路とによって構成されていて、
遅延された複合映像信号と現複合映像信号とを減算回路
に供給するように構成され、輝度信号は同位相であるか
ら消去され、原理的には２倍のクロマ信号が得られるも
のである。

本発明者は、上記くし形フィルタを用いて信号分離を行
うことを検討した。以下は公知とされた技術ではないが
、本発明者によって検討された技術であり、その概要は
次のとおりである。

すなわち、複合映像信号なＡＧＣ回路を介して減算回路
に供給する一方、（し形フィルタと３．５８ＭＨｚのバ
ンドパスフィルタとに供給する。上記くし形フィルタか
ら得られたクロマ信号を上記減算回路に供給し、複合映
像信号からクロマ信号を減算し、輝度信号を得る。更に
上記バンドパスフィルタからクロマ信号帯域外の輝度信
号成分、ノイズ成分を除去したクロマ信号を得てＡＣＣ
回路により振幅を安定化させるものである。

しかし、上記信号分離回路は、下記の如き問題点を有し
℃いることが明らかになった。

〔発明が解決しようとする問題点〕

すなわち、（し形フィルタの遅延回路とし一’Ｃ−般に
ガラス遅延素子が使用されているが、素子毎に信号振幅
伝達量のバラツキがある。このため、くし形フィルタと
減算回路との間に、クロマ信号の振幅を調整するための
半固定抵抗器等の調整手段を設ける必要があった。

上記振幅調整は、映像機器の製造段階で個別に行わねば
ならず、調整作業に手間がかかり非常に不便である。し
かも上記信号分離回路はＩＣ化されるが、上記抵抗器は
ＩＣ化できない。このため外付は部品が増すことになり
、コスト高の一因にもなるので、上記の調整手段を削除
し、無調整化することを検討した。

本発明の目的は、複合映像信号の如き伝達信号から安定
化された分離信号を無調整にて得ることのできる信号分
離回路を提供することにある。

本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書および添付図面から明らかになるであろう。

〔問題点を解決するための手段〕

本願において開示される発明のうち代表的なも０の概要
を簡単に説明すれば、下記のとおりである。

すなわち、複合映像信号の輝度信号についてＡＧＣ動作
を行うＡＧＣ回路と、このＡＧＣ回路により安定化され
た複合映像信号が供給されるくし形フィルタと、くし形
フィルタから分離されたクロマ信号を安定化するＡＣＣ
回路と、上記ＡＧＣ回路から得られる複合映像信号と上
記ＡＣＣ回路から得られるクロマ信号とにつき減算動作
を行い、複合映像信号から輝度信号を得る減算回路とを
設け、上記減算回路と上記ＡＣＣ回路から無調整にて安
定化された輝度信号、クロマ信号をそれぞれ得るもので
ある。

〔作　用〕

上記した手段によれば、（し形フィルタから得られるク
ロマ信号がＡＣＣ回路により安定化されるので、（し形
フィルタと減算回路との間に振幅調整のための調整手段
を設ける必要がなく、信号分離を無調整に℃行う、とい
う本発明の目的を達成することができる。

〔実施例〕

第１図を参照し℃本発明を適用した信号分離回路の第１
実施例を説明する。

第１図は上記信号分離回路の回路図を示すものである。

本実施例の特徴は、複合映像信号（以下において映像信
号という）から輝度信号、クロマ信号を安定に分離する
ことにある。

１番端子には、輝度信号Ｙとクロマ信号Ｃとを含む映像
信号Ｖｉｎ””Ｙ＋Ｃが、本発明でいう伝達信号として
供給される。ＡＧＣ回路１は、後述する輝度信号Ｙによ
っ℃利得制御を行うものであり、輝度信号Ｙに関して振
幅が安定化された映像信号ｖｉｎ′が得られる。

上記映像信号■ｉｎ′から輝度信号Ｙ、クロマ信号Ｃが
分離されるのであるが、先ずクロマ信号Ｃの分離動作か
ら説明する。

（し形フィルタ２は、ＩＨ遅延回路３．減算回路４とに
よって構成され、映像信号Ｖｉｎ’から２Ｃ（２倍の振
幅）のクロマ信号Ｃを得るものである。

なお、くし形フィルタ２の動作原理等については、上記
公知例に詳細に記載されている。

上記ＩＨ遅延回路３は、ガラス遅延素子にて構成され、
信号振幅伝達量にバラツキがある。したって分離された
信号クロマ信号Ｃには振幅変動がみられる。本発明者は
当初、この段階のクロマ信号を調整手段を介して後述す
る減算回路１１に供給したのであるが、調整手段を削除
するため下記の如き注目すべき回路構成が採用されてい
る。

丁なわち、クロマ信号Ｃは、中心周波数３．５８ＭＨｚ
で帯域幅が±０．５ＭＨｚ程度になされたバンドパスフ
ィルタ５に供給される。このバンドパスフィルタ５は、
クロマ信号Ｃに含まれるノイズ成分、輝度信号Ｙの成分
を更に除去するためのものである。

ＡＣＣ回路６　（Ａｕｔｍｔｉｃ　Ｃｈｒｏｍａ　Ｃｏ
ｎｔｒｏｌ　）はクロマ信号Ｃの振幅を安定化するため
に設けられたものであり、（シ形フィルタ４．バンドパ
スフィルタ５の特性バラツキによるクロマ信号Ｃのレベ
ル変動を検出して安定化する。ＡＣＣ回路６を構成する
レベル検出回路７は、クロマ信号Ｃの振幅を検出し、コ
ンデンサＣ７は検出信号Ｖｃのレベルを保持する。比較
器８は基準電圧■ｒｅｆと検出信号ＶＣとを比較し、レ
ベル差に対応して帯斌増幅器９の利得制御を行い、クロ
マ信号Ｃの振幅を安定化する。

したがって、くし形フィルタ２によって分離され、かつ
ＡＣＣ回路６によって安定化されたクロマ信号Ｃ′が得
られる。

次に、輝度信号Ｙの分離動作を説明する。

減算回路１１の一方の入力端子には、上記のように安定
化された映像信号ｖｉＫが供給され、他方の入力端子に
は上記安定化されたクロマ信号Ｃが供給される。

上記映像信号■ｉｒｌ′は、輝度信号Ｙとクロマ信号Ｃ
とを含んでいるが、減算回路１１に供給されるクロマ信
号Ｃ′によって減算回路１１の出力より上記クロマ信号
Ｃが除去され、輝度信号Ｙが出力信号とし℃得られる。

１２は輝度信号Ｙのレベル検出回路であって、輝度信号
Ｙのレベルに対応して上記ＡＧＣ回路１の利得を制御し
、映像信号■ｉｎ′の振幅を輝度信号Ｙの振幅に関して
安定化させている。

したがって減算回路１１には、安定化された輝度信号Ｙ
を含む映像信号■ｉｎ′が供給され、更に上記安定化さ
れたクロマ信号Ｃ′が供給されることになり、分離され
た輝度信号Ｙに不安定要素がなくなる。このため、上記
のようにＡＣＣ回路６から安定化されたクロマ信号Ｃ′
が得られるとともに、減算回路１１から安定化された輝
度信号Ｙか得られる。

上記信号分離回路は、下記の如き効果を奏する。

（１）輝度信号を分離するだめの映倫信号と、上記映像
信号から分離されたクロマ信号とを安定化し、更に上記
映像信号からクロマ信号を減算して輝度信号を分離する
ようになしたので、分離される輝度信号とクロマ信号の
振幅が自動的に安定される、という効果が得られる。

（２）上記（１）により、振幅調整のための調整手段が
不要になる、という効果が得られる。

（３）上記（１）、　（２）により、信号分離回路のＩ
Ｃ化が容易になる、という効果が得られる。

（４）上記（１）　、　（２）により、外付は部品を削
減できる、という効果が得られる。

（５）上記（１）　、　（２）により、映像機器の製造
工程において調整作業が不要になる、という効果が得ら
れる。

（６）上記（１）〜（５）により、生産コストを大幅に
低減し得る、という相乗効果が得られる。

以上に、本発明者によってなされた発明を実施例にもと
づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変
更可能であることはいうまでもない。

たとえば、ＡＧＣ回路と減算回路との間にローパスフィ
ルタからなるイコライザーを設け、減算回路とくし形フ
ィルタに供給される映像信号を更に安定化せしめてもよ
い。また、減算回路の後段にキードクランプ回路を設け
、その出力信号により映像信号に対するＡＧＣ動作を行
うようにしてもよい。

以上の説明では、主として本発明者によってなされた発
明をその背景となった利用分野である輝度信号とクロマ
信号の分離回路に適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、たとえばテレビジョン受
像機、ＶＴＲはもとより、レーザーディスク等の各種映
像機器や８冨菖ＶＴＲにも広（利用することができる。

〔発明の効果〕

本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりであ
る。

すなわち、複合映像信号の如き複数の情報信号（Ｙ、Ｃ
）を含む伝達信号（Ｖｉｎ）から信号分離を行うに際し
、伝達信号（Ｖｉｎ）を第１および第２の分離回路（２
，１１）に供給し、第１の分離回路（２）から得られた
第１の分離信号（Ｃ）を第１の安定化回路（６）Ｋより
安定化して上記第２の分離回路Ｉに供給し、第２の安定
化回路鰺により安定化される伝達信号（Ｖｉｎ）と第１
の安定化回路（６）により安定化された第１の分離信号
（Ｃ）とにより第２分離信号（Ｙ）を得るように構成し
たので、第１及び第２の分離信号の振幅を手動調整する
手段が不要になり、無調整にて安定した信号分離を行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を適用した信号分離回路の回路図を示す
ものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、複数の情報信号を含む安定化された伝達信号（Ｖ＿
   ｉ＿ｎ、Ｖ＿ｉ＿ｎ′）から第１の情報信号（Ｃ、Ｃ′
   ）を分離する第１の分離回路（２）と、分離された第１
   の情報信号（Ｃ、Ｃ′）を安定化せしめる第１の安定化
   回路（６）と、上記伝達信号（Ｖ＿ｉ＿ｎ、Ｖ＿ｉ＿ｎ
   ′）と上記安定化された第１の情報信号（Ｃ、Ｃ′）と
   を演算し、上記伝達信号に含まれている第２の情報信号
   （Ｙ）を分離する第２の分離回路（１２）と、分離され
   る第２の情報信号（Ｙ）を安定化せしめる第２の安定化
   回路（１２）とをそれぞれ具備することを特徴とする信
   号分離回路。