JPS6381684A - 磁気バブルメモリ - Google Patents

磁気バブルメモリ

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Publication number
JPS6381684A
JPS6381684A JP22600286A JP22600286A JPS6381684A JP S6381684 A JPS6381684 A JP S6381684A JP 22600286 A JP22600286 A JP 22600286A JP 22600286 A JP22600286 A JP 22600286A JP S6381684 A JPS6381684 A JP S6381684A
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JP
Japan
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chip
magnetic
case
bubble memory
magnetic bubble
Prior art date
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Pending
Application number
JP22600286A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Miyokawa
三代川 博通
Yoshiyuki Tsujita
辻田 嘉之
Nobuo Kijiro
木城 伸夫
Tsunehiro Matsui
松井 常弘
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Microcomputer System Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Japan Display Inc
Original Assignee
Hitachi Device Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Consumer Electronics Co Ltd
Hitachi Microcomputer Engineering Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Device Engineering Co Ltd, Hitachi Ltd, Hitachi Consumer Electronics Co Ltd, Hitachi Microcomputer Engineering Ltd filed Critical Hitachi Device Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は磁気バブルメモリ、特に薄形化、小型化、低消
費電力化に好適な磁気バブルメモリに関する。
〔従来技術〕
ここ数年実用化されている磁気バブルメモリデバイスは
、磁気バブルメモリチップをマウントしたE字状のセラ
ミックや合成樹脂等の配線基板に、互いに非対称構造を
有する矩形状ソレノイドコイルからなる回転磁界発生用
Xコイル、Yコイルをそれぞれ挿入し直交配置して組み
立てた構造となっている。
XコイルおよびYコイルは磁気バブルメモリチップだけ
でなく、チップよりもはるかに大きい配線基板を巻く構
造であるため、各コイルの端から端迄長さが長くなり、
駆動電圧、消費電力が大きくなってしまう。また、Xコ
イル、Yコイルは磁気バブルメモリ素子に均一かつ安定
した面内回転磁界を付与するために均一なインダクタバ
ランスが要求されることから、そのコイル形状が互いに
異なる非対称構造となりかつ大型化構造とならざるを得
なかった。さらにはこれらのXコイル、Yコイルの外面
には磁気バブルメモリ素子に垂直方向のバイアス磁界を
付与する一対の永久磁石板およびその整磁板が配置され
てそれらの周辺部分が樹脂モールドにより被覆されてい
る構造であるため、垂直方向の積層厚が増大し、磁気バ
ブルメモリデバイスの薄形化、小型化への要請に対して
障害となっていた。
本件出願人はこのような問題を改善するため、フレキシ
ブル配線基板、チップを平面的に囲む額縁型コアとそれ
らを立体的に囲む回転磁界閉じ込めケース等を使用した
実装技術を開発し、特願昭60−66456号で特許出
願し、また日経エレクトロニクス 1985年12月2
日号 頁203〜218で発表した。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように構成される磁気バブルメモリは、フレキシブ
ル配線基板上に磁気バブルメモリチップを配置し、リー
ドボンディングを行って搭載した後、フレキシブル配線
基板と磁気バブルメモリチップとの間、つまり、対向面
間の隙間に前記ボンディング部分からシリコーン・レジ
ンが注入されてコーティングされ、磁気バブルメモリチ
ップの表面が磁気バブルの誤動作の主原因となる磁性異
物、ゴミの付着および湿気の浸入等から保護される。し
かしながら、前記ボンディング部分から注入されたシリ
コーン・レジンは、隙間への流動状態の変化および注入
時の空気の巻き込み等により。
磁気バブルメモリチップのほぼ中央部分に気泡(ボイド
)を発生させ、高信頼性の維持に問題があった。
本発明の目的は、チップコート時に磁気バブルメモリチ
ップ表面に発生する気泡を除去して高信頼性を維持する
ことができる磁気バブルメモリを提供することにある。
本発明の他の目的は、薄形化を可能とした磁気バブルメ
モリを提供することにある。
本発明の他の目的は、全体の体積を小さくして小型化を
可能とした磁気バブルメモリを提供することにある。
本発明の他の目的は、消費電力を低減させた磁気バブル
メモリを提供することにある。
本発明の他の目的は、回転磁界発生用コイルのインダク
タンスを小さくしてVI積を小さくさせた磁気バブルメ
モリを提供することにある。
本発明の他の目的は、構成部品の組立の自動化を可能又
は容易にした磁気バブルメモリを提供することにある。
本発明の他の目的は、大容量化等に入出力等の接続端子
数を増大させることができる磁気バブルメモリを提供す
ることにある。
本発明の他の目的は、磁気バブルメモリ素子のバイアス
磁界方向に対する傾斜角度を容易かつ高精度で設定可能
とした磁気バブルメモリを提供することにある。
本発明の他の目的はカセットの小型化が可能な磁気バブ
ルメモリを提供することである。
本発明の他の目的は磁気バブルメモリデバイスの周辺回
路を安いコストで製造できる磁気バブルメモリを提供す
ることである。
本発明の他の目的はボード実装を容易にした磁気バブル
メモリを提供することにある。
本発明の更に他の目的は高密度実装を可能とした磁気バ
ブルメモリを提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の一実施例によれば、フレキシブル配線基板のほ
ぼ中央部分に開口部を設けたものである。
〔作用〕
本発明においては、フレキシブル配線基板と磁気バブル
メモリチップとの間にレジン注入時に発生した気泡が開
口部から追い出されて磁気バブルメモリチップ表面が完
全にコートされる。
〔実施例〕
次に図面を用いて本発明の詳細な説明する。
(全体構造の概要 第2図) 第2図(a)、(b)及び(c)は本発明による磁気バ
ブルメモリデバイスの一実施例を説明するための図であ
り、同図(a)はその上面図、同図(b)はその2B−
2B断面図、同図(c)はその側面図である。CHIは
磁気バブルメモリチップ(以下チップと称する)であり
、この図ではチップCHIは1個のみ表示しているが複
数個並べて配置する場合もある。(1つの大容量チップ
よりも、合計記憶容量をそれに合せた複数分割チツブ構
成の方がチップ歩留が良い)、FPCはチップCHIを
搭載しかつ4隅にチップCHIと外部接続端子との結線
用線群延長部を有するフレキシブル配線基板(以下基板
と称する)である、CO工はチップCHIをほぼ同一平
面上でとり囲み対向辺が互いに平行となるように配置さ
れた駆動コイル(以下コイルと称する)、CORは四角
形コイル集合体COIの中空部分を貫通するように設け
られた固定配置された軟磁性材からなる額縁形コア(以
下コアと称する)であり、このコアCORと各コイルC
OIとでチップCHIに面内回転磁界を付与する磁気回
路PFCを構成している。
RFSは基板FPCの中央四角形部分と、2個のチップ
CHIおよび磁気回路PFCの全体を収納する回転磁界
閉じ込めケース(以下ケースと称する)である、ケース
RFSは2枚の独立した板RFSb及びRF S aを
加工して形成され、ケースの側面部で上下の板は電気的
に接続されている。
下側ケースRFSaはチップCHIが配置された部分よ
りやや広めの範囲で中央部分の隙間が狭くなるよう周辺
部分に絞り部が形成されている。この絞り部は磁石体の
位置決めにも利用できる。ケースRFSは磁気磁界閉じ
込めと軟弱な基板FPCを機械的に支持する一石二鳥の
効果、働きを持っている。
ケースRFSとチップCHIとの間には、特にチップC
HIの側面部に隙間SIRがあるが、チップCHIの平
面部も含めてこの隙間部分SIRにはシリコーン樹脂が
コーティング又は充填され、チップ主表面に組立中に異
物が付着したり、組立後に水分がチップ主表面又は側面
部に侵入することが少なくなるよう、パッシベーション
効果が意図されている。もし、ケースRFSの外側で完
全な気密封止ができる場合、樹脂SIRの充填は省略し
ても良い、上側のケースRFSbは左に寄るに従ってま
た下側のケースRF S aは右に寄るに従って板厚が
厚くなっており、それによって、チップCHIと後述す
る磁石体BIMとの間に傾斜角を持たせ、チップCHI
にホールディング磁界が加わるようにしている。MAG
はケースRFSの外側に配置された一対の永久磁石板(
以下磁石板と称する)である、ROMは前記各磁石板M
AGの内側でそれと重ねて配置されたソフトフェライト
のような磁性材からなる一対の整磁板である。
磁石板MAGは全面にわたって均一の板厚を有して形成
されている。BICは上側磁石体BIMの周縁部とケー
スRFSとの間の溝状隙間部分に配置されたバイアス磁
界発生用コイル(以下バイアスコイルと称する)である
、バイアスコイルBICは磁石板MAGの磁力をチップ
CHIの特性に合せて調整したり、バイアスマージンを
測定したり、チップCHIのバブルをオールクリア(全
消去)する場合に駆動される。SHIは前記チップCH
Iを搭載した基板FPCおよび磁気回路PFCを収納し
たケースRFSと、その外側で、一対の磁石体BIM、
BIMおよびバイアスコイルB工Cを収納する磁性材か
らなる外部磁気シールドケース(以下シールドケースと
称する)である。
シールドケースSHIの材料としては、透磁率μが高く
、飽和磁束密度Bsが大きく、Hcの小さい磁性体が好
ましく、パーマロイやフェライトがそのような特性を持
っているが、本実施例では折り曲げ加工に適し、機械的
な外力に対して強いパーマロイの鉄・ニッケル合金が選
択された。PKGは前記シールドケースSHIの外周面
に接着あるいははめ込みにより取り付けられた熱伝導率
が高く、加工のし易いAΩのような材質からなるパッケ
ージングケースである。
(全体構造の特長 第2図) 第2図に示した磁気バブルメモリデバイス全体構造の特
長点は下記のように列挙される。しかし、本実施例によ
る特長点はこれらに限定されるものではなく、他の特長
点は第3図以降の説明からも明らかとなるであろうが、
ここでは各構成部品間の関連性を中心として特長点を述
べる。
(1)回転磁界発生コイルPFCを額縁型にして、バブ
ルメモリチップCHIをその面内にほぼ同一平面上で配
置しているので、バブルデバイス全体の厚さを薄くでき
る。現今の主流技術では、チップ上下面をX及びYコイ
ルでぐるぐる巻いているため、デバイス全体の厚さはチ
ップ厚、Xコイル厚及びYコイル厚の和の関数となるか
らである。
(2)Xコイル及びYコイルがほぼ同一平面に配置され
ているので、従来のXコイル上に重ねてYコイルを巻い
た構造に比べ下記の効果がある。
■コイルの総巻線長が長くならない。従ってインダクタ
ンスLを小さくでき、低電圧駆動や低消費電力化を可能
とした。
■Xコイル及びYコイルとチップCHIとの距離を等し
くすることができ、磁界分布をバランスのとれたものと
することができる。
(3)回転磁界発生コイルPFCを導体ケースRFSで
囲んでいるので磁束の漏れが少なくチップCHIに対す
る駆動効率を高められる。
(4)導体ケースRFSは、回転磁界Hr発生コイルP
FCから発生された交流磁界が透磁率μの大きい磁石体
BIMに漏れるのを防ぎ、他方磁石体BIMからチップ
CHIへ加えられるべきバイアス磁界Hbの直流磁界に
対しては実質的にその通過を妨げないという選択性があ
る。
(5)導体ケースRFSとしては、従来配線基板として
使用されていたエポキシガラス等に比べ硬い鋼のような
材質を使用しているため、チップCHIを機械的に強固
に支持できる。
従って、特に製造歩留を上げるため等に複数チップ実装
構成とした場合は、チップ間の傾斜角度バラツキが磁気
特性に大きな影響を与えるが、本実施例によればチップ
間の傾斜角度のバラツキを小さく押えられる。
(6)配線基板としてフレキシブルフィルム基板FPC
を使用しているため下記の効果が得られる。
■基板厚を小さくできる。
■リードボンディング方式を採用できるので従来のワイ
ヤボンディング方式に比ベボンディング部分が占める厚
さを小さくできる。
■上記の、■の効果は、磁気回路のギャップ(透磁率μ
の小さい部分)を小さくでき小さい厚さ、又は小さい平
面積のバイアス磁石MAGを使用することができ、デバ
イス全体の薄型化又は平面積の縮小化につながる。
■回転磁界閉じ込めケースRFSの配線取り出し用開口
幅を小さくできる。従って、回転磁界の漏れを最小限に
留めることができる。
(7)配線基板FPCの外部導出配線を四角形の角部に
集約させているので、回転磁界閉じ込めケースRFSの
開口を最も影響の小さい角部に設けることができる。
(8)シールドケースSHIは透磁率μの大きいパーマ
ロイ等の磁性材料で構成しているため、磁石MAGを磁
界源とする磁気回路の磁気抵抗を小さくできるので、磁
石MAGの厚さや平面積を小さくできる。
(9)シールドケースSHIは飽和磁束密度Bsの大き
いパーマロイ等の磁性材料で構成しているため、外来の
磁界ノイズをバイパスし、チップCHIに伝えない働き
がある。
(10)上記(8)、(9)はそれぞれ、シールドケー
スSHIの厚さを薄くすることにつながる。
(11)シールドケースSHIはパーマロイのような鉄
−ニッケル合金を使用しているため、折り曲げ加工に適
し、又機械的な外力に対してその巾に組み込まれた部品
を保護する働きがある。
(12)回転磁界発生コイルPFCとバイアスコイルB
ICを共にコア型にしているので、パッケージングケー
スSHI又はPKG内での収納効率又は実装密度を高め
ることができる。
(13)コアー〇ORと下側整磁板ROMとの間には下
側ケースRFS aを挿入しているため。
その間隔はコイルCOIの厚さの他に下側回転磁界閉じ
込めケースRF S aの厚さ及び折り曲げ角度で微調
整できる。この距離は短ければ短い程全体の平面的な大
きさを小さくすることができ、コイル長の低減による低
消費電力化につながる。しかしながら、その距離が短か
過ぎると磁石MAGからの直流バイアス磁界Hbが透磁
率の高いコアー〇ORに漏れてしまい、チップ周辺部分
におけるバイアス磁界の一様性が悪くなる。従って、こ
の距離は上記特性上非常にシビアであり、本構造による
とその調整が精密にできる。
(14)下側回転磁界閉じ込めケースRFSaの周辺に
絞り部を設けているため、磁石体BIMの位置合せが容
易である。
次に前述した各構成部品の構造について説明する。
(フレキシブル配線基板 第3図) 第3図にフレキシブル配線基板の平面図を示す。
配線100の引出し方向は、回転磁界閉じ込めケース内
から外側に導き出される部分102a〜102dでは4
方向となっているが、後述する(第13図)セラミック
ス印刷基板との接続部分(フィルム101の開口部10
4Ω、104に部分)では左右の2方向に集約されてい
る。
フレキシブル基板FPCには配線100の延長部分10
0dを設けられ、組立途中段階での特性検査ができるよ
うにしている。端子109bはプローブ針等を接触させ
ることができる端子である。
自動組立等を容易にするため、或は業界標準仕様のフィ
ルム基板や製造装置を使用できるように。
フィルム基板101 (FPC)の幅(図中縦の長さ)
を35Iに制限している。また、フィルム101には送
り穴105aが設けられている。
このフィルム101は、組立途中で、図の一点鎖線で示
した線で切断され、完成品として不要な部分は切り離さ
れる。基板FPCは、厚さ50μm程度のポリイミド樹
脂フィルムから成るベースフィルム上にエポキシ系の接
着剤によって銅薄膜を貼り合わせ、銅薄膜をエツチング
技術によりパターニングして得られた銅下地配線パター
ンを有する。銅下地配線層上には電気メツキ法等により
Niメッキ層、Auメッキ層が順次形成される。
このAuメッキ層は、銅層の電気的マイグレーションを
防止したり、磁気バブルメモリチップCH工のポンディ
ングパッドとの熱圧着ボンディングを容易にするために
設けられる。Ni層は銅層と金層との密着性を良くする
ために使用される。各コマの配線パターン100はこの
段階においては図中外周に設けられた枠状のパターンや
延長部分100eによってつながっているが、これは電
気メッキのためである。
1コマのフィルム基板FPCは前述したように、配線1
00の外部接続部分100cが左右2方向に集約されて
いる。上下方向でなく左右方向に集約させている一つの
理由は前述した35mmフィルムとのコンパチビリティ
である。別の理由は次の通りである。フィルム基板FP
Cはその下にメモリチップCHIがフェスアップボンデ
イングされるが、後述するように基板FPCとチップC
HIは、図中の左右方向で傾斜させられる。従って、フ
ィルム基板FPC2は上下方向には傾斜させられないの
で、チップCHIを後述の導体ケースにボンディングし
てからフィルム基板FPCとチップCHIとの電気的接
続を行う場合はフィルム基板FPCのチップとの接続部
分100cとチップCHIのパッドとのボンディング時
に、左側の全接続部分には均一な圧力が加わり、また右
側も同様に均一なボンディングができる。このことはフ
ィルム基板FPCと後述する印刷基板との接続について
も言える。
(回転磁界閉込めケース、第4.5.6図)第4図は内
側ケースRFSbを示す図であり、同図Aは平面図、同
図Bはその4B−4B断面図である。このケースRFS
bは底面部の板厚が右側に寄るに従って厚くされている
。同図Bに示すように、底抜の上側の面に対し下側の面
は右下がりの傾斜が約1.7°の値で設けられている。
第9B図から判るように、上側面には整磁板と永久磁石
の磁石体が取付けられ、下側面にはチップCHIが配置
される。つまりこのケースにおける厚みの片寄りは、磁
石体とチップCHIとの傾斜によるチップCHIにホー
ルディング磁界Hdcを与えるために設けられている。
前述した導体ケースの傾斜面は300トン程度の加重に
よるプレス加工(偏肉リボン加工)で形成される。この
傾斜面は他の方法として切削によって形成することもで
き、また圧延時のローラを傾けること等によって形成す
ることもできる。
特願昭60−66456号のそれに示すような絞り部を
無くしたことにより、フィルム基板が絞り部に沿って曲
げられることがなくなるので、フィルム基板に加わるス
トレスが緩和される。また、導体ケースRFSb自体に
傾斜面を設けているので、同号に示すような傾斜板IN
MやINNが不要となり(全部で4枚分)部品点数を減
らすことができる0部品点数の減少は材料費や組立費の
節減につながる。
第5図は外側ケースRFSaを示す図であり、同図Aは
平面図、同図Bはその5B−5B断面図である。外側ケ
ースRF S aが内側ケースRFSbと異なる点は磁
気コアーPFCを収納或ははめ込むための絞り部133
を設けている点である。
外側ケースRF S aの底板の上側の面には、内側ケ
ースRFSbの底板の下側の面と同様な右下がすの傾斜
面が設けられている。
第6図は外側及び内側ケースRFSa及びRFsbだけ
を組合せた状態を示す図であり(チップCHI、フィル
ム基板FPC及び磁気コアーPFCを図から省略してい
る)、同図Aは平面図、同図Bはその6B−6B断面図
である。
(ケース組立体、第1図) 第1図はチップCHI、フレキシブル基板FPC5特願
昭6Q−66456号に示すような磁気回路PFCを外
側ケースRFSa内に実装した状態(内側ケースRFS
bでふたをする前の状態)を示す図であり、同図Aは上
面図、同図BはそのIB−IB断面図である。
チップCHIはケースRFβa内に収納される前に基板
FPCに取付けられる。フレキシブル基板FPCの配線
100がある方の面を表(おちて)面と命名すると、チ
ップCHIは、ポンディングパッド、配線、転送路があ
る主面を上にして(フェースアップ)フレキシブル基板
FPCの裏面に取付けられる。勿論、接続される部分は
基板FPCの配線部分100aとチップCH工のパッド
部分であるが、両者はリード部分100aを上側からキ
ャピラリ等の治具によりパッドへ熱圧着することにより
ボンディングされる。
ボンディング後複数の基板FPCが連なったフィルム基
板101は個々の基板FPCに切り離され、また周囲の
メッキ時に使用した不要な配線部分や補強部分は第1図
Aのように切り落される。
続いて磁気回路PFCがケースRF S aの絞り部1
33と外側の壁134とで形成される溝にはめ込まれる
導体ケースRF S aはスタンプ式でエポキシ系樹脂
等の接着剤が塗布され、その部分に、フィルム基板FP
CにボンディングされたチップCHIの裏面が接着され
る。このときのチップCHIとケースRFSaとの位置
関係は、ケースRFSaの切欠き部分135とフィルム
基板FPCの外部導出経路部分102 a = dで精
度良く決められる。
必要あれば更に微細な位置決め調整は治具等を使用して
可能である。
この状態でチップCHIの周辺にシリコーン・レジンS
IRがポツティングされ、加熱処理によりシリコーン・
レジンSIRは流動性を増し1毛細管現象によりフレキ
シブル基板FPCの裏面とチップCHIの主面との間に
入り込み、チップCHIは磁性異物、ゴミの付着や湿気
の侵入等から保護される。
この場合、フレキシブル配線基板FPCの開口部104
a、104bからフレキシブル配線基板FPCの裏面と
チップCHIの主面との間の隙間にシリコーン・レジン
SIRが流入されるが、その際、その中央部分に気泡が
残り、チップCHI主面が完全にコートされない。
したがって本発明は、第1図および第3図に示したよう
にフレキシブル配線基板FPCのチップCHIと対向す
るほぼ中央部分に円形状の開口部106が形成されてい
る。
このような構成によれば、気泡がこの開口部106から
追い出されてチップCHI主面がフレキシブル配線基板
FPCに完全にコートされるようになる、また、このフ
レキシブル配線基板FPCの中央部に設けられた開口部
106からシリコーン・レジンSIRが注入された場合
には、このシリコーン・レジンSIRが放射状方向に拡
散されて流入されるので、気泡の発生は全くなくなる。
なお、この開口部106はフレキシブル配線基板FPC
の中央部分に1個設けた場合にらいて説明したが、その
数量および形状に特に限定されるものではない。
ケースRFSaの絞り部133の高さは、磁気回路FP
Cの厚さ、チップCHIの厚さ等を考慮し、第1B図に
示すようにフレキシブル基板FPCがケース内全体にわ
たって平らになるように決められる。その後ケースRF
SbがケースRFSaとの面接触部分で超音波溶接法に
よって溶接される。
(磁石体、第7図) 第7図は磁石体BIMを示す図であり、同図Aは平面図
、同図Bはその側面図、同図Cはその7G−7G断面図
である。
(ケース組立体への磁石体及びバイアスコイルの実装、
第8図) 第8図は第1図で説明したケースRFS組立体に第7図
の磁石体BIM及び特願昭60−66456号に示すよ
うなバイアスコイルBIGを組み込んだ状態を示す図で
あり、同図Aは上面図、同図Bはその8B−8B断面図
である。
上側磁石体B I M aとバイアスコイルBICはお
皿状の内側ケースRFSbに取付けられ、下側磁石体B
IMbは外側ケースRFSaの絞り部38に囲まれた平
らな部分に取付けられる。
同図Bから判るように、チップCHI及び磁気回路PF
Cは上下磁石体B I M a及びBIMbが作る平行
面に対し左右方向に傾斜させられている。
また、磁気回路PFCとチップCHIとを平行に配置す
※条件は同号の例と変わり無いが、磁気回路PFCの最
上端面とチップCHIの上面はほぼ同一面となるように
、チップCHIの厚さ、磁気回路PFCの厚さ、外側ケ
ースRFSaの絞り部38の高さが設計され、フレキシ
ブル基板FPCに応力が加わらないようにされている。
(磁気シールドケース、第9図) 第9図は上側シールドケースS HI aを示す図であ
り、同図Aは上面図、同図Bは右側面図、同図Cは下側
面図である。同図Aから判るように上側シールドケース
S HI aの平面形状は正方形状で同じ点を通る4本
の水平、垂直及び右下がり、右上がり45°中心線(図
示せず)のどの軸に対しても対象形とされている。なお
、45″′中心線と垂直に交わる4角の切欠き部154
は第2図のフィルム基板FPCの4角の導出部分102
a〜102dを通すために設けられている。151はケ
ースの平面部であり、152は垂直方向に立っている壁
部分である。壁152には各辺の中央部分に突出部15
28〜]、 52 dが設けられている。
左右辺の突出部152a及び152cの高さはh2とさ
れ、突出高さそのもの(ha  hz)は、第10図で
示す下側シールドケース5HIbの厚みtoと同じにさ
れる。また、上下辺の突出部152b及び152dの高
さはり、とされ、突出高さそのもの(h、−hl)は、
下側シールドケース5HIbの厚さt、よりも若干大き
くされる0例えば、h、=4.5.h、=5.0.h、
=5.3.t。
=0.5とされ、上下シールドケースS HI a及び
5HIbを組立てたとき、上側シールドケースSHI 
aの上下辺突出部152b及び152dが下側シールド
ケース5HIbの下側平面部に対し僅かに(h3−hi
−t、=0.3)飛び出るようにされ、第12図に示す
セラミック印刷配線基板との位置決めを容易にするよう
工夫されている(各数値の単位はいずれも■である)。
第10図は下側シールドケース5HIbを示しており、
同図Aは平面図、同図Bは下側面図を示している。板状
の下側シールドケースSHI bは左右上下の4辺に上
側シールドケースS HI aの壁152の厚さt、に
相当する凹部を有し、この部分に上側ケースの突出部1
52a〜152dがはめ込まれるようになっている。第
9及び10図に示した各ケースの縦及び横方向の長さL
iO2及びLiO4は例えば22.4mで同じに設計さ
れる。
下側シールドケース5HIbは、特願昭60−6645
6号のそれ(SHIb)と比べて1曲げ加工が不要であ
り、低コストとなるだけでなく、出来上がりデバイスの
厚みを小さくできる。
(磁気シールドケース組立体、第11図)第11図は第
9,10図に示した磁気シールドケース5HIa、5H
Ib内に第8図で示した中間組立体を実装した図を示し
ており、第11A図はその平面図、同B図はそのIIB
−IIB断面図を表わしている。
第11図に示した組立体は、最終組立品としては不要な
端子109a、109bやメッキ用配線延長部分100
eを残しているが、この段階で中間組立体の動作試験や
良品の選別を行うことができ、1個当りの平均組立コス
トの低減が可能となる。
なお、フィルム基板FPCとチップCHIとの導通チェ
ックや短絡チェックは前述したフェースアップボンディ
ング後や、導体ケースRFS等を組立てたそれぞれの段
階で行われる。
上側及び下側シールドケースRFSa及びRFsbはス
ポット溶接法やレーザ溶接法等で接着される。
(ピングリッド端子配線基板、第12図)第12図は、
第11図で示したシールドケース組立体をピングリッド
外部接続端子に電気的に接続するための配線基板であり
、同図Aはその上面図、同図Bはその12B−12B断
面図、同図Cはその下面図である。
201は上面に配線205が施されたセラミックス基板
であり、この基板は上面スルーホール接続端子206、
スルーホール207.下面スルーホール接続端子208
を有する。配線205の他端部205aはフレキシブル
配線基板FPC2のアウターリード部100cが接続さ
れる部分を示している。グリッド状に配置された外部接
続ピン204はスルーホール207内に形成された導電
層を通じて上面端子206に電気的に接続される。
配線205のうちやや太めのものはXコイル、Yコイル
及びバイアスコイル接続用である(Ix、  Iy、I
b各各端端子。
202はセラミックス板であり、この上にエポキシ樹脂
等によって下側シールドケース5HIbが接着される。
つまり、このセラミックス板202は、下側シールドケ
ース5HIbによって、その下に位置することになる配
線部分205bが短絡するのを防ぐ絶縁板の役割を果た
している。またセラミックス板202は凹部202b、
202dを有し、この部分に前述した上側シールドケー
スS HI aの突出部152b、152dがはめ込ま
れるようになっており、シールドケース組立体の接着時
の位置決めの役割も兼ねている。セラミックス基板20
1及びセラミックス板202はグリーンセラミックスの
状態で重ね合わされ、その後焼結される。
203は枠状の封止用リングであり、セラミックス基板
201の縁に銀ろう材等によって接着され、基板201
から外側に飛び出している部分に、後述するパッケージ
ングキャップPKGが溶接されるようになっている。フ
レーム203及びグリッドピン204の材質としてはセ
ラミックスと熱膨張係数が近いFe−N1−co合金(
通称KOVAR)が選ばれる。
配線205.端子206,208.X/l/−ホール2
07及びフレーム203をろう付けする部分のセラミッ
クス基板201にはWのメタライズ層が形成されている
2枚のセラミックス材201,202が焼結された後に
、グリッド・ビン204及びフレーム203は銀ろう材
によってセラミックス基板201にろう付けされる。W
メタライズ層は銀ろうとの接着力を強める働きがある。
その状態で、ピングリッド配線基板TEFに対して、す
なわち露出したWメタライズ層上及びコバール材上に、
順次Ni、 A+Jlが電気メッキされる。Ni層はW
層とAu層との接着力を強めるために設けられる。ビン
204はコパール材から成るがAuメッキされているの
でユーザにおけるプリント基板等への実装に関連した半
田付は性が良くなる。配線205の端部205aのAu
メッキ層はフィルム基板FPC2のAuメッキが施され
たアウターリード100Cとの熱圧着ボンディングを可
能とする。フレーム203のAuメッキ層は後述するパ
ッケージングキャップPKGの気密封止に役立つ。
セラミックス基板201の裏面にはWメタライズ層、す
なわちAuメッキ層が209及び208の輪郭線で示さ
れるようにフレーム203およqピン204との接着面
より広めに形成され、それらの接着界面に銀ろう材等に
よるすき間が生じないようにとており、セラミックス材
の使用及び後述するパッケージングキャップPKGの使
用と併せて気密封止が達成される。
なお、配線205のセラミックス板202の下に位置す
る部分205bにはAuメッキ層が形成されないが、前
述したフィルム基板FPCよりも配線のピッチが広いの
で電気マイグレーションの問題はない。
(ピングリッド配線基板組立体、第13図)第13図は
第11図に示すシールドケース組立体を第12図のピン
グリッド配線基板TEFに実装した状態を示す図であり
、同図Aはその上面図。
同図Bはその13B−13B断面図である。
この組立体の作り方は、第12図に関連して説明したの
で省略する。
(パッケージングキャップ、第14図)第14図は封止
用キャップを示す図で、同図Aはその平面図、同図Bは
その14B−14B断面図である。
コバール製キャップPKGは2つの壁部分221.22
2を有し、2つの壁部分221と222の間の折り曲げ
は、壁222が第2図からも判るように上側シールドケ
ースS HI aとほぼ接するようにして、放熱性を上
げるために設けられている。
底面部分223はコバール製フレーム223のセラミッ
クス基板201から露出した部分に抵抗溶接法等によっ
て溶接される。従って、上記フレーム223の露出部分
とセラミックス基板201の側面との段差はキャップP
KGのはめ込みの位置合わせに役立つ。
(完成デバイス構造、第2図) 第2図は第1図及び第3図〜第14図で説明した一連の
変形例の完成構造、すなわち第13図の中間組立体を第
14図のキャップPKGで封止した構造を示している。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、フレキシブル配線
基板の磁気バブルメモリチップと対向する面に開口部を
設けたことにより、フレキシブル配線基板と磁気バブル
メモリチップとの対向間の隙間に発生する気泡が除去さ
れ、磁気バブルメモリチップ主面を完全にコートするこ
とができるので、磁気バブルメモリチップが磁性異物等
の付着から確実に保護されるとともに、吸湿性大の原因
となる気泡の発生もなくなるので、耐湿性および耐衝撃
性の大きい信頼性の高い磁気バブルメモリが実現できる
という極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図は本発明の実施例を示す図であり、第
1図は本発明による磁気バブルメモリデバイスの一実施
例を示す図、第2図は第1図及び第3図〜第14図で説
明した一連の部品の組立完成構造、すなわち第13図の
中間組立体を第14図のキャップPKGで封止した構造
を示す図であり、同図Aはその上面図、同図Bはその2
B−2B断面図、同図Cはその右側面図で、第3図はフ
レキシブル配線基板を示す平面図、第4図は内側ケース
RFSbを示す図であり、同図Aは平面図、同図Bはそ
の4B−4B断面図、第5図は外側ケースRF S a
を示す図であり、同図Aは平面図、同図Bはその5B−
5B断面図、第6図は外側及び内側ケースRFSa及び
RFSbだけを組合せた状態を示す図であり、同図Aは
平面図、同図Bはその6B−6B断面図、第7図は磁石
体BIMを示す図であり、同図Aは平面図、同図Bはそ
の側面図、同図Cはその7G−7G断面図、第8図は第
1図で説明したケースRFS組立体に第7図の磁石体B
IM及びバイアスコイルBICを組み込んだ状態を示す
図であり、同図Aは上面図、同図Bはその8B−8B断
面図、第9図は上側シールドケースS HI aを示す
図であり、同図Aは上面図、同図Bは右側面図、同図C
は下側面図、第10図は下側シールドケース5HIbを
示しており、同図Aは平面図、同図Bは下側面図、第1
1図は第9,10図に示した磁気シールドケース5HI
a、5HIb内に第8図で示した中間組立体を実装した
図を示しており、第11Allはその平面図、同B図は
そのIIB−11B断面図、第12図は、第11図で示
したシールドケース組立体をピングリッド外部接続端子
に電気的に接続するための配線基板であり、同図Aはそ
の上面図、同図Bはその12B−12B断面図、同図C
はその下面図、第13図は第11図に示すシールドケー
ス組立体を第12@のピングリッド配線基板TEFに実
装した状態を示す図であり、同図Aはその上面図、同図
Bはその13B−13B断面図、第14図は封止用キャ
ップを示す図で、同図Aはその平面図、同図Bはその1
4B−14B断面図である。 CHI・:・磁気バブルメモリチップ(素子)、FPC
・・・フレキシブル配線基板(基板)、cOI・・・駆
動コイル(コイル)、COR・・・額縁形コア(コア)
、PFC・・・磁気回路、RFS・・・回転磁界閉じ込
めケース(ケース)、RFSa・・・外側ケース、RF
Sb・・・内側ケース、SIR・・・シリコーン樹脂、
BIM・・・バイアス磁界発生用磁石体(磁石体)、M
AG・・・永久磁石板(磁石板)、HOM・・・整磁板
。 BIC・・・バイアス磁界発生用コイル(バイアスコイ
ル)、SHI・・・外部磁気シールドケース(シールド
ケース)、5HIa・・・外側シールドケース、5HI
b・・・内側シールドケース、PKG・・・パッケージ
ングケース、106・・・開口部、201・・・セラミ
ックスプリント配線基板、202・・・セラミックス・
カバープレーRFSa RFSB 第7図C nu口 第10図A HIb 第12図B 第12図C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、向い合う巻線の組が互いに平行となるようにコイル
    を施した額縁形コアで形成される空間部に、フレキシブ
    ル配線基板に搭載した磁気バブルメモリチップを配設し
    、前記コイル、コア及び磁気バブルメモリチップの全体
    を良導電性材ケース内に挟持させ、前記フレキシブル配
    線基板の外部接続端子と端子板の接続端子とを接合し、
    前記フレキシブル配線基板の磁気バブルメモリチップと
    対向する面に開口部を設けたことを特徴とする磁気バブ
    ルメモリ。
JP22600286A 1986-09-26 1986-09-26 磁気バブルメモリ Pending JPS6381684A (ja)

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JP22600286A JPS6381684A (ja) 1986-09-26 1986-09-26 磁気バブルメモリ

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