JPS6379674A - 避難装置の制動操作装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば高層ビル等の高層構築物の火災発生時
に屋上に避難した被災者や最上階にいる被災者を地上に
救済する時に用いる避難装置の制動操作装置に関するも
のである。

（従来技術） 従来、この種の装置は避難用乗用籠の上面に巻き取りド
ラムを回転自在に枢支し、上端が吊持部材に固定された
吊持用索の他端部を巻き取りドラムに巻き取らせ、避難
時には巻き取りドラムを回動させて吊持用索を繰り出す
ことにより被災者を載せた避難用乗用籠を下降させるよ
うにしてあり、この時の巻き取りドラムの回動制御操作
は手動ハンドルの回転操作を減速装置を介して回転ドラ
ムに伝え、回転ドラムを吊持用索の繰り出し方向へ徐々
に回動させるようにしである。

（発明が解決しようとする問題点） 上記構成に係る避難装置の制動操作装置では、手動ハン
ドルの回転操作数が例えば高面ビルでは数千乃至致方回
転しなければならず大変面倒であるうえ、避難用乗用籠
に乗り込んだ被災者は気が動転していることから特に力
の弱い女性や子供では正確に操作することが難しいとい
う問題があった。

本発明は上記問題点に鑑み提案されたもので、筒車な操
作で高位置にある避難用乗用籠を確実に下降させること
が出来るようにすることを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するために、避難用乗用籠の上
面に巻き取りドラムを回転自在に枢支し、上端が吊持部
材に固定された吊持用索の他端部を巻き取りドラムに巻
き取らせ、巻き取りドラムを回動させて、吊持用索を繰
り出すことにより、避難用乗用籠を下降させるようにし
た避難装置において、巻き取りドラムの回転に連動する
ディスクとキャリバーシリンダの作動でディスクパッド
をディスクに挟持押圧してディスクの回転を制限するよ
うに構成した油圧式ディスクブレーキ機構を設け、油圧
式ディスクブレーキ機構の油圧回路を油圧供給用連結口
近傍に漏洩防止弁と開閉弁とを直列状に設けるとともに
、漏洩防止弁と開閉弁との間にアキュームレータを、漏
洩防止弁とキャリパ−シリンダとの間に逆止弁を介して
手動式昇圧シリンダと手動式圧力設定弁とを設けて避難
装置の制動操作装置を構成するようにしたものである。

（作用） 避難用乗用籠は油圧供給用連結口から供給された油圧で
ディスクパッドがディスクを確り掴み常時最上階又は屋
上に位置させである。

火災の発生で屋上や最上階に避難した被災者は避難用乗
用籠に乗り込み、これまで解放されていた開閉弁を閉じ
てから手動式圧力設定弁を操作してキャリパ−シリンダ
内の油圧を低下させる。

するとキャリパ−シリンダ内の油圧を低下でディスクパ
ッドのディスクの掴み力が弱くなり、避難用乗用籠及び
これに乗り込んだ被災者の重量で巻き取りドラムが回転
して巻き取りドラムの吊持用索が繰り出され、被災者が
乗り込んだ避難用乗用籠は徐々に下降を始める。

そして、被災者が乗り込んだ避難用乗用籠の下降速度が
速く成り過ぎた時は、手動式昇圧シリンダを操作すると
昇圧シリンダ内の作動油がキャリバーシリンダに供給さ
れてディスクパッドのディスクの掴み力が高められるの
で避難用乗用籠の下降速度は制限されて緩やかに下降す
ることになり、避難者は安全に地上に避難することがで
きるのである。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。

制動操作装置が設けられる避難装置は第１図及び第２図
に示すように、構築物１の最上階から上方に立設した支
持ポール２に水平方向に揺動固定可能な吊持レール３を
設け、該吊持レール３に摺動案内される吊持金具（吊持
部材）４に昇降装置５を介して避難用乗用籠６を昇降に
吊持しである。

この避難用乗用籠６は第２図中想像線で示すように中央
部で折畳可能に構成されており、不使用時には折畳まれ
て所定の場所に格納されている。

上記昇降装置５は吊持金具４の下面に天秤状に枢支され
た支持具７の両端部から吊持用索８を垂下させるととも
に吊持用索８の下端部を、支持ワイヤ９で避難用乗用籠
６を吊持する支持部材１０の上面に形成された巻き取り
装置１１に巻き取らせて構成しである。

巻き取り装置１１は、支持部材１０の上面に固定された
ブラケット１２に吊持用索８を巻き取った回転ドラム１
３を回転可能に枢支させ回転ドラム１３の回転軸１４に
取り付けられたディスク１５と油圧でディスク１５に摩
擦当接して回転を規制するディスクパッド１６とで構成
された油圧式ディスクブレーキ機構１７と、ディスクブ
レーキ機構１７の油圧を制御する油圧回路１８とからな
る。

油圧回路１８は第３図に示すように、ディスクパッド１
６を出退駆動するキャリパ−シリンダ１９と圧油供給源
２０とを、連結口２１と漏洩防止弁２２とからなるセル
フシールカップリング２３及び開閉弁２４を介して接続
して作動油路２５を形成し、作動油路２５の漏洩防止弁
２２と開閉弁２４との間にアキュームレータ２６を介在
させるとともに、開閉弁２４とキャリパ−シリンダ１９
との間に手動式圧力設定弁２７と逆止弁２８を介して手
動式昇圧シリンダ２９とが夫々設けられて構成されてい
る。

上記手動式圧力設定弁２７はシリンダスリーブ２７ａか
ら突出するハンドル２９の回転操作でシリンダスリーブ
２７ａ内のスプリング３０の圧縮力が変化し、ピストン
３１を介してキャリパ−シリンダ１９内の作動油の圧力
が変化するようになっている。

上記のように構成された避難装置の作用について次に説
明する。

避難装置の不使用時には油圧回路１８の開閉弁２４は常
時開弁されており、手動式圧力設定弁２７のハンドル２
９はシリンダスリー７”２７ａ内（７）スプリング３０
の弾性力が最も強い状態に圧縮されている。

次に、火災が発生し、屋上に避難した被災者は先ず避難
用乗用ｉ［６を所定の収納場所から構築物１の側面外に
吊持する。この時、キャリバーシリンダ１９には圧油供
給源２０からの圧油がそのまま作用しておりディスクパ
ッド１６がディスク１５を確りと掴んだ状態で保たれて
いるので避難用乗用能６は第１図及び第２図に示すよう
に構築物１の最上部の近傍に固定されている。

こうして、構築物１の最上部の近傍に固定されている避
難用乗用能６に乗り込んだ被災者はセルフシールカップ
リング２３を外し開閉弁を閉じてアキュームレータ２６
の蓄圧力が作動油路２５を通じてキャリパ−シリンダ１
９に作用しないようにした後、手動式圧力設定弁２７の
ハンドル２９を操作してシリンダスリーブ２７ａ内のス
プリング３０の弾性力を弱くするとキャリバーシリンダ
１９内の作動油の圧力が低下しディスクパッド１６のデ
ィスク挟持力が弱くなり巻き取りドラム１３が吊持用索
８の繰り出し方向に回動し、避難用乗用Ｒ６はその自重
及び被災者の重量で徐々に下降を始める。

避難用乗用ｎ６の下降速度が速く成り過ぎたときは、手
動式昇圧シリンダ２９の操作レバー２９ａを押し込み操
作すると手動式昇圧シリンダ２９内の作動油が作動油路
２５を通じてキャリバーシリンダ１９に送られシリンダ
１９内の油圧力を手動式圧力設定弁２７のスプリング３
０の弾性力と釣り合う圧力にまで上昇し、これに伴って
ディスクパッド１６のディスク挟持力が強くなり、避難
用乗用能６の下降速度は緩やかになる。

このように、手動式圧力設定弁２７と手動式昇圧シリン
ダ２９との操作により避難用乗用能６の下降速度を調整
しながら地上に避難するのであるが、手動式昇圧シリン
ダ２９は１ストロークだけ有効に作動するものであるこ
とから、手動式昇圧シリンダ２９を１ストロ一ク作動さ
せた後もまだ避難用乗用能６の下降速度が速過ぎるよう
な場合には開閉弁、２４を開き、アキュームレータ２６
の蓄圧力を作動油路２５を通じてキャリパ−シリンダ１
９に作用させることにより避難用乗用Ｍｔ６の下降速度
を安全な速度に調節することができるのである。

（発明の効果） 本発明に係る避難装置の制動操作装置によれば、以上に
説明したように構成され作用するので次の効果を奏する
。

即ち、災害の発生で構築物の最上部に避難した罹災者は
避難用乗用能に乗り込み、手動式圧力設定弁と手動式昇
圧シリンダを操作するだけの簡単な操作であるので、女
性や子供でも確実に操作することができ、安全に地上に
避難することが出来るという利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は避難装置の概略
正面図、第２図はその側面図、第３図は油圧回路図であ
る。 ４・・・吊持部材、６・・・避難用乗用能、８・・・吊
持用索、１３・・・巻き取りドラム、１５・・・ディス
ク、１７・・・油圧式ディスクブレーキ機構、１９・・
・キャリバーシリンダ、２１・・・油圧供給用連結口、
２２・・・漏洩防止弁、２４・・・開閉弁、２５・・・
油圧回路、２６・・・アキュームレータ、２７・・・１
ｉＪ１式％式％ 式昇圧シリンダ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 避難用乗用籠の上面に巻き取りドラムを回転自在に枢支
   し、上端が吊持部材に固定された吊持用索の他端部を巻
   き取りドラムに巻き取らせ、巻き取りドラムを回動させ
   て、吊持用索を繰り出すことにより、避難用乗用籠を下
   降させるようにした避難装置において、巻き取りドラム
   の回転に連動するディスクとキャリパーシリンダの作動
   でディスクパッドをディスクに挟持押圧してディスクの
   回転を制限するように構成した油圧式ディスクブレーキ
   機構を設け、油圧式ディスクブレーキ機構の油圧回路を
   油圧供給用連結口近傍に漏洩防止弁と開閉弁とを直列状
   に設けるとともに、漏洩防止弁と開閉弁との間にアキュ
   ームレータを、漏洩防止弁とキャリパーシリンダとの間
   に逆止弁を介して手動式昇圧シリンダと手動式圧力設定
   弁とを設けたことを特徴とする避難装置の制動操作装置
   。