JPS6377736A - 耐浸炭性に優れた密着二重管 - Google Patents
耐浸炭性に優れた密着二重管Info
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- JPS6377736A JPS6377736A JP22289086A JP22289086A JPS6377736A JP S6377736 A JPS6377736 A JP S6377736A JP 22289086 A JP22289086 A JP 22289086A JP 22289086 A JP22289086 A JP 22289086A JP S6377736 A JPS6377736 A JP S6377736A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明は、例えば化学プラント類等に見られる如き、
高温でしかも浸炭雰囲気に曝されるような装置部材等と
して好適な耐浸炭性に優れた密着二重管に関するもので
ある。
高温でしかも浸炭雰囲気に曝されるような装置部材等と
して好適な耐浸炭性に優れた密着二重管に関するもので
ある。
〈背景技術〉
一般に、高温の腐食性雰囲気での操業が余儀無くされが
ちな化学プラント等においてはオーステナイト系耐熱鋼
から成る鋼管類が多用されているが、最近、このような
オーステナイト系耐熱鋼製の鋼管設備にチューブ内面か
らの浸炭による損傷事例の報告が目立つようになってき
た。特に、収率向上の観点から高温化指向が強くなって
きているエチレンプラントのクラソキングチブ、−ブ等
では浸炭現象がこれまで以上に大きな問題となり、耐浸
炭性に優れる耐熱・耐食性材料に対する要求が一段と強
くなっている。
ちな化学プラント等においてはオーステナイト系耐熱鋼
から成る鋼管類が多用されているが、最近、このような
オーステナイト系耐熱鋼製の鋼管設備にチューブ内面か
らの浸炭による損傷事例の報告が目立つようになってき
た。特に、収率向上の観点から高温化指向が強くなって
きているエチレンプラントのクラソキングチブ、−ブ等
では浸炭現象がこれまで以上に大きな問題となり、耐浸
炭性に優れる耐熱・耐食性材料に対する要求が一段と強
くなっている。
ところで、以前から「鋼管の耐浸炭性が鋼中のSi量を
高めることで改善される」との事実が知られている。
高めることで改善される」との事実が知られている。
そこで、このような事実を踏まえ、強度部材の鋳造法と
しても信頼性が確立されているところの“遠心鋳造”に
よって製造された高Si鋼鋳造管が上記高温の浸炭雰囲
気中で使用されるようになり、比較的良好な結果が収め
られていた。ところが、遠心鋳造と言う鋳造手段には細
径管、薄肉管或いは長尺管の製造が殆ど不可能であると
の基本的な問題があり、遠心鋳造によって製造される鋼
管の用途は非常に狭い範囲に限られざるを得なかったの
である。
しても信頼性が確立されているところの“遠心鋳造”に
よって製造された高Si鋼鋳造管が上記高温の浸炭雰囲
気中で使用されるようになり、比較的良好な結果が収め
られていた。ところが、遠心鋳造と言う鋳造手段には細
径管、薄肉管或いは長尺管の製造が殆ど不可能であると
の基本的な問題があり、遠心鋳造によって製造される鋼
管の用途は非常に狭い範囲に限られざるを得なかったの
である。
これに対して、鍛造手段を適用して製管を行えば上述の
ような製造寸法上の制約は解決されるが、耐浸炭性が改
善された鋼管を実現すべく素材鋼中のSi含有量を高め
ていくと、それに伴って鋼の鍛造性が著しく劣化し、鍛
造によっては所望の鋼管を製造することが不可能になる
との問題を避けることができなかった。
ような製造寸法上の制約は解決されるが、耐浸炭性が改
善された鋼管を実現すべく素材鋼中のSi含有量を高め
ていくと、それに伴って鋼の鍛造性が著しく劣化し、鍛
造によっては所望の鋼管を製造することが不可能になる
との問題を避けることができなかった。
〈問題点を解決するための手段〉
このようなことから、本発明者等は、鋼の高St化に伴
う鍛造性劣化の問題にとられれることなく任意寸法の鋼
管を自在に製造することが可能と見られる“粉末冶金法
”にて高Si鋼管の製造を試み、種々の観点からの検潤
を行ったところ、「粉末冶金法で得られる鋼管では、エ
チレンプラントにおけるクラッキングチューブのような
高温装置の強度部材と1−で適用する場合にクリープ破
断強度等の信頼性と魯う点で今一つ問題がある1との結
論を出さざるを得なかった。
う鍛造性劣化の問題にとられれることなく任意寸法の鋼
管を自在に製造することが可能と見られる“粉末冶金法
”にて高Si鋼管の製造を試み、種々の観点からの検潤
を行ったところ、「粉末冶金法で得られる鋼管では、エ
チレンプラントにおけるクラッキングチューブのような
高温装置の強度部材と1−で適用する場合にクリープ破
断強度等の信頼性と魯う点で今一つ問題がある1との結
論を出さざるを得なかった。
本発明者等は、上述のような観点から、優れた耐浸炭性
や耐食性を備えると共に高温装置の強度部材としても十
分に満足でき、しかも各種寸法の製品が1−業的に何ら
問題な(実現される鋼管を掃供ずべく更に研究を続けた
結果、 [コストの点で]二業的に許容される成分組成範囲内の
鋼ψ体から十分な耐浸炭性、耐食性、高温強度並びtこ
製造寸法の自在性を備えた鋼管を得ることは非現実的で
あるが、Si量が比較的低くて加工性(鍛造性)の良好
な通常の旧−cr系耐熱鋼製孔あきビレットの内面に高
いSi量で耐浸炭性に優れた特定成分組成の耐熱鋼粉を
充填した複合ビレットを用い、これに熱間押出しや製管
圧延等を施して熱間製管すると、浸炭性雰囲気に曝され
る危険の少ない外面側が十分な高温強度を備えた耐熱鋼
層から成り、かつその内面に特に耐浸炭性の優れた緻密
な高Si耐熱鋼内層を有すると共に、内外両層が十分強
固に密着している任意寸法の二重管が安定して得られる
上、この二重管は優れた内面の耐浸炭性・耐食性並びに
全体として十分に満足できる高温強度とを兼備し、高温
化学設備部材等に適用した場合に優れた性能を発揮し得
るものである。J との知見を得るに〒ったのである。
や耐食性を備えると共に高温装置の強度部材としても十
分に満足でき、しかも各種寸法の製品が1−業的に何ら
問題な(実現される鋼管を掃供ずべく更に研究を続けた
結果、 [コストの点で]二業的に許容される成分組成範囲内の
鋼ψ体から十分な耐浸炭性、耐食性、高温強度並びtこ
製造寸法の自在性を備えた鋼管を得ることは非現実的で
あるが、Si量が比較的低くて加工性(鍛造性)の良好
な通常の旧−cr系耐熱鋼製孔あきビレットの内面に高
いSi量で耐浸炭性に優れた特定成分組成の耐熱鋼粉を
充填した複合ビレットを用い、これに熱間押出しや製管
圧延等を施して熱間製管すると、浸炭性雰囲気に曝され
る危険の少ない外面側が十分な高温強度を備えた耐熱鋼
層から成り、かつその内面に特に耐浸炭性の優れた緻密
な高Si耐熱鋼内層を有すると共に、内外両層が十分強
固に密着している任意寸法の二重管が安定して得られる
上、この二重管は優れた内面の耐浸炭性・耐食性並びに
全体として十分に満足できる高温強度とを兼備し、高温
化学設備部材等に適用した場合に優れた性能を発揮し得
るものである。J との知見を得るに〒ったのである。
この発明は、上記知見に法づいて成されたものであり、
耐熱鋼管を、Si含有量が1.5%未満(以下、成分割
合を表わす%は重量%とする)のNi−Cr系耐熱鋼孔
あきビレット内面に、 C:0.80%以下、 Si : 1.5〜6.5%、
Mn:10%以下、 Cr:15〜45%、Ni :
20〜60%、 を含有し、必要により更に Mo=3%以下、 W:6%以下、 Nb:3%以下、 Ti : 1.5%以下のうちの1
種以上をも含み、残部がFe及び不可避不純物である成
分組成の銅粉を充填した複層ビレットを熱間製管した密
着二重管構成とすることにより、優れた耐浸炭性、耐食
性、高温強度等を兼備せしめた点、 に特徴を有するものである。
合を表わす%は重量%とする)のNi−Cr系耐熱鋼孔
あきビレット内面に、 C:0.80%以下、 Si : 1.5〜6.5%、
Mn:10%以下、 Cr:15〜45%、Ni :
20〜60%、 を含有し、必要により更に Mo=3%以下、 W:6%以下、 Nb:3%以下、 Ti : 1.5%以下のうちの1
種以上をも含み、残部がFe及び不可避不純物である成
分組成の銅粉を充填した複層ビレットを熱間製管した密
着二重管構成とすることにより、優れた耐浸炭性、耐食
性、高温強度等を兼備せしめた点、 に特徴を有するものである。
なお、前記孔あきビレットの材質をSi含有量が1.5
%未満のNi−Cr耐熱鋼に限定したのは、該耐熱鋼の
Si含有量が1.5%以にになると加工性(鍛造性)が
劣化するばかりか、組織安定性にも劣るようになって耐
熱鋼として所望の特性を維持できなくなる恐れがあるか
らである9そして、線孔あきビレットには通常のN1−
Cr系耐熱鋼のいずれもが適用可能であるが、その好適
成分組成範囲鋼としてC: 0.05〜0.30%、S
i : 1.5%未満、hn:3%以下、Cr : 1
5〜30%、Ni:20〜50%を含有し、必要にまり
史!No : 0.5〜3%、W:7〜6%、Nb:0
.]〜3%、Ti : 0.05〜1.5%、AA:0
.1〜1%: B : 0.001〜0.02%、Zr
: 0.005〜0.1%及びMg : 0.001
〜0.02%の1種以上をも含み、残部がFe及び不可
避不純物から成るNi−Cr系耐熱鋼を111奨するこ
とができる。
%未満のNi−Cr耐熱鋼に限定したのは、該耐熱鋼の
Si含有量が1.5%以にになると加工性(鍛造性)が
劣化するばかりか、組織安定性にも劣るようになって耐
熱鋼として所望の特性を維持できなくなる恐れがあるか
らである9そして、線孔あきビレットには通常のN1−
Cr系耐熱鋼のいずれもが適用可能であるが、その好適
成分組成範囲鋼としてC: 0.05〜0.30%、S
i : 1.5%未満、hn:3%以下、Cr : 1
5〜30%、Ni:20〜50%を含有し、必要にまり
史!No : 0.5〜3%、W:7〜6%、Nb:0
.]〜3%、Ti : 0.05〜1.5%、AA:0
.1〜1%: B : 0.001〜0.02%、Zr
: 0.005〜0.1%及びMg : 0.001
〜0.02%の1種以上をも含み、残部がFe及び不可
避不純物から成るNi−Cr系耐熱鋼を111奨するこ
とができる。
また、前記鋼粉の成分割合を子連の如くに数値限定した
理由は次の通りである。即ち、(al に の発明の二重管内層材のよ・うに耐食部材として使用さ
れる鋼においては、Cは耐食性確保上必要なオーステナ
イト組織を安定化するので有害な元素とは言えないが、
0.80%を越えて過剰に含有させると粉末冶金法で緻
密化した鋼であっても耐熱衝撃性が劣化することから、
C含有量は0.80%以下と限定した。
理由は次の通りである。即ち、(al に の発明の二重管内層材のよ・うに耐食部材として使用さ
れる鋼においては、Cは耐食性確保上必要なオーステナ
イト組織を安定化するので有害な元素とは言えないが、
0.80%を越えて過剰に含有させると粉末冶金法で緻
密化した鋼であっても耐熱衝撃性が劣化することから、
C含有量は0.80%以下と限定した。
(bl 5i
Si成分は鋼の耐浸炭性改善に極めて有効な元素であり
、添加量増加に伴いその耐浸炭性改善程度も増大するが
、Si含有量が1.5%未満の場合には加工性(鍛造性
)や組織安定性に格別な問題がないので二重管内層材と
して適用する価値に乏しくなるト、管内面に外層材以上
の耐浸炭性改善効果を付与することができない。一方、
6.5%を越えてSiを含有させると他の成分による調
整を行ったとしても十分な組織安定性を確保できなくな
ることから、Si含有量は1.5〜6.5%と定めた。
、添加量増加に伴いその耐浸炭性改善程度も増大するが
、Si含有量が1.5%未満の場合には加工性(鍛造性
)や組織安定性に格別な問題がないので二重管内層材と
して適用する価値に乏しくなるト、管内面に外層材以上
の耐浸炭性改善効果を付与することができない。一方、
6.5%を越えてSiを含有させると他の成分による調
整を行ったとしても十分な組織安定性を確保できなくな
ることから、Si含有量は1.5〜6.5%と定めた。
(cl Mn
MnばCやNiと同様、オーステナイt−絹m安定化に
有効な元素であり、特に高価なN:の代替成分としても
使用できるものであるが、10%を越えて含有させると
鋼の組織安定性に悪影響が現われ、好ましくないことか
ら、Mn含有量は10%以下と定めた。
有効な元素であり、特に高価なN:の代替成分としても
使用できるものであるが、10%を越えて含有させると
鋼の組織安定性に悪影響が現われ、好ましくないことか
ら、Mn含有量は10%以下と定めた。
fdl Cr
Crは而(酸化性や耐浸炭性改善に有効な元素であり、
特にエチレンプラントのクランキングチューブのように
800℃程度以上の高温下で使用する場合にはその含有
量が15%以上でないと上記所望の効果を得ることがで
きない。一方、Cr含有量が45%を越えると組織安定
性を確保できなくなることから、Cr含有量は15〜4
5%と定めた。
特にエチレンプラントのクランキングチューブのように
800℃程度以上の高温下で使用する場合にはその含有
量が15%以上でないと上記所望の効果を得ることがで
きない。一方、Cr含有量が45%を越えると組織安定
性を確保できなくなることから、Cr含有量は15〜4
5%と定めた。
(el Ni
Niは安定なす一ステナイ1−組織を得るために欠かせ
ない成分であり、その含有量範囲ばCr、 Si、Mn
、 Mo、、W、 Nb、 Ti等の添加量により定ま
ってくるが、この発明に係る銅粉の成分系ではNi含有
呈が20%未満の場合には十分な組織安定効県が確保で
きず、一方、60%を越えて含有させζもより以上の効
果が得られずにコスト高を招くことがら、Ni含有量は
20〜60%と定めた。
ない成分であり、その含有量範囲ばCr、 Si、Mn
、 Mo、、W、 Nb、 Ti等の添加量により定ま
ってくるが、この発明に係る銅粉の成分系ではNi含有
呈が20%未満の場合には十分な組織安定効県が確保で
きず、一方、60%を越えて含有させζもより以上の効
果が得られずにコスト高を招くことがら、Ni含有量は
20〜60%と定めた。
(f) Mo、、W、 NbXTi
これらの成分には何れも鋼の耐浸炭性を改善する作用が
あるので、−二重管の耐浸炭性をより以にに向I−7さ
せる必要がある場合にI種又は2種以上含有せしめられ
るものであるが、1o含有量が3%を、W含有量が6%
を、Nb含有量が3%を、そしてTi含有量が1.5%
をそれぞれ越えても耐浸炭性改善効果は飽和してしまい
、コスト高を招くことから、Mo含有量は3%以下、W
含有量は6%以下、Nb含有量は3%以下、そしてTi
含有量は1.5%以下とそれぞれ限定した。
あるので、−二重管の耐浸炭性をより以にに向I−7さ
せる必要がある場合にI種又は2種以上含有せしめられ
るものであるが、1o含有量が3%を、W含有量が6%
を、Nb含有量が3%を、そしてTi含有量が1.5%
をそれぞれ越えても耐浸炭性改善効果は飽和してしまい
、コスト高を招くことから、Mo含有量は3%以下、W
含有量は6%以下、Nb含有量は3%以下、そしてTi
含有量は1.5%以下とそれぞれ限定した。
そして、複層ビレットからの二重管の製管には、通常知
られている熱間押出しや製管圧延等の熱間製管手段の何
れを採用しても良く、これによって十分に満足できる耐
浸炭性及び耐食性を備えた内層を有し、しかも内外層の
密着性に優れた高温装置用二重管が実現されるが、作業
性等の点からは熱間押出しによるのが良好である。
られている熱間押出しや製管圧延等の熱間製管手段の何
れを採用しても良く、これによって十分に満足できる耐
浸炭性及び耐食性を備えた内層を有し、しかも内外層の
密着性に優れた高温装置用二重管が実現されるが、作業
性等の点からは熱間押出しによるのが良好である。
第1図は、この発明に係る密着7重管の製造例を示す工
程図である。
程図である。
即ち、密着二重管の製造に当たっては、例えば第1図に
示されるように、まず鍛造材から機械加工等により孔あ
きビレットが作成される七、第2図に示す如く線孔あき
ビレソ1〜1は軟鋼カプセル2に挿入され、ビレット内
面側に鋼粉3が充填されて複層ビレットとされる。
示されるように、まず鍛造材から機械加工等により孔あ
きビレットが作成される七、第2図に示す如く線孔あき
ビレソ1〜1は軟鋼カプセル2に挿入され、ビレット内
面側に鋼粉3が充填されて複層ビレットとされる。
次に、ごの複層ビレットば真空脱気処理の後加熱・熱間
製管(熱間押出し)され、密着]−二重管される。なお
、熱間製管(熱間押出し)後には固溶化熱処理が施され
るが、管寸法によっては熱間製管(熱間押出し)の後、
軟化処理工程、冷間加工工程を経て固溶化熱処理を施す
場合もある。
製管(熱間押出し)され、密着]−二重管される。なお
、熱間製管(熱間押出し)後には固溶化熱処理が施され
るが、管寸法によっては熱間製管(熱間押出し)の後、
軟化処理工程、冷間加工工程を経て固溶化熱処理を施す
場合もある。
続いて、この発明を実施例により比較例と対比しながら
具体的に説明する。
具体的に説明する。
〈実施例〉
まず、第1表に示すような成分組成の、二重管の外層(
強度部材)となる鍛造材と内層(耐食性部材)となる銅
粉とを準備した。この鍛造材ば10トンAOD炉で溶製
した鋼を分塊圧延したものであり、銅粉は油アトマイズ
法又はガスアトマイズ法にて製造したものである。
強度部材)となる鍛造材と内層(耐食性部材)となる銅
粉とを準備した。この鍛造材ば10トンAOD炉で溶製
した鋼を分塊圧延したものであり、銅粉は油アトマイズ
法又はガスアトマイズ法にて製造したものである。
次いで、上記鍛造材を機械加工して孔あきビレットとし
た後、これを厚さがl amの第2図に示したような軟
鋼カプセルに挿入し、その内面部に鋼粉を充填した。な
お、鋼粉の充填には第3図に示すような振動充填機4を
用いたが、充填密度は60−7 (1%であった。また
、第3図において、符号5は冒降金lを、〔iばしょう
ごを、7は粉末容器をそれぞれ表わす。
た後、これを厚さがl amの第2図に示したような軟
鋼カプセルに挿入し、その内面部に鋼粉を充填した。な
お、鋼粉の充填には第3図に示すような振動充填機4を
用いたが、充填密度は60−7 (1%であった。また
、第3図において、符号5は冒降金lを、〔iばしょう
ごを、7は粉末容器をそれぞれ表わす。
次に1、二のようにして製作された第2表で示す如き寸
法の複層ビレットを真空脱気し7、同じく第2表に示す
温度Gご加熱後熱間押出しして密着−71重管を得た。
法の複層ビレットを真空脱気し7、同じく第2表に示す
温度Gご加熱後熱間押出しして密着−71重管を得た。
また、一部の試験Hについては、軟化処理を施t7てか
ら更に冷間抽伸を行った。そして、得られゾこ二重管に
は何れも1250℃での固溶化熱処理が施された。
ら更に冷間抽伸を行った。そして、得られゾこ二重管に
は何れも1250℃での固溶化熱処理が施された。
続いて、これら−二−重管製品について、内層と外層と
の密着性、管の強度、並びに耐浸炭性を調査したか、そ
の結果を第2表に併せて示した。
の密着性、管の強度、並びに耐浸炭性を調査したか、そ
の結果を第2表に併せて示した。
なお、内層と外層との密着性の評価は室温での剪断強度
試験、接合部の組織観察、及び捩り試験によったが、第
2表に示される結果からも明らかなように本発明に係る
何れの二重管も優れた剪断強度を有しており、密着性の
良好なことが分かる。
試験、接合部の組織観察、及び捩り試験によったが、第
2表に示される結果からも明らかなように本発明に係る
何れの二重管も優れた剪断強度を有しており、密着性の
良好なことが分かる。
また、本発明に係るニニ重管の′°接合部組織”及び“
捩り試験後の試験J・1外観”の代表例を第4図及び第
51図にそれぞれ示したが、これらの図面からも本発明
に係る一′重管内り(層の優れた密着f1を確認するこ
とができる。
捩り試験後の試験J・1外観”の代表例を第4図及び第
51図にそれぞれ示したが、これらの図面からも本発明
に係る一′重管内り(層の優れた密着f1を確認するこ
とができる。
また、二重管の強度6、二ついて11室温及び+050
’(:での引張強さ、並びに1050 ℃にて1.0k
R/開2でのクリープ破断時間で評価したが、本発明に
係る何れの二重管製品においても引張強さ及びクリープ
強度は外層材の強度レヘルより改善されており、耐食部
材としての内層材は強度の余裕代となっていることが分
かる。
’(:での引張強さ、並びに1050 ℃にて1.0k
R/開2でのクリープ破断時間で評価したが、本発明に
係る何れの二重管製品においても引張強さ及びクリープ
強度は外層材の強度レヘルより改善されており、耐食部
材としての内層材は強度の余裕代となっていることが分
かる。
更に、耐浸炭性は1100°CX300hr固体浸炭試
験による内層のC増加量Qこまって評価したが、やはり
本発明に係る何れの二重管製品も浸炭試験によるC増加
量は外層材のみの場合に比較し7て極めて少なく、十分
に満足できる耐浸炭+++を有し−(いることが6育S
忍できる。
験による内層のC増加量Qこまって評価したが、やはり
本発明に係る何れの二重管製品も浸炭試験によるC増加
量は外層材のみの場合に比較し7て極めて少なく、十分
に満足できる耐浸炭+++を有し−(いることが6育S
忍できる。
以−1−1に説明した如く、本発明によると優れた耐浸
炭性及び機械的性質を兼侃した密着二車管を実現できる
上、高Siの内層材は粉末冶金合金であることから細粒
とな−っているので、該−重管を細径管、薄肉管、長尺
管或いは異形管として製造することも極めて容易である
など、本発明に係る二車管は化学T業用耐熱鋼管として
極めて優れた特性を有していて産業トの有用性(J非常
に大きいものである。
炭性及び機械的性質を兼侃した密着二車管を実現できる
上、高Siの内層材は粉末冶金合金であることから細粒
とな−っているので、該−重管を細径管、薄肉管、長尺
管或いは異形管として製造することも極めて容易である
など、本発明に係る二車管は化学T業用耐熱鋼管として
極めて優れた特性を有していて産業トの有用性(J非常
に大きいものである。
第1図は、本発明に係る一′7重管の製造例をポず工程
図、 第2図は、本発明に係る二重管横断面(Aたる複層ビレ
ットの1例を示す概略模式図、 第3図は、複層ビレットを製作する際に使用される粉末
の振動充填法の1例を示す概略模式図、第4図は、本発
明に係る二重管の内外層の組織例であり、第4図tar
は二重管横断面のマクロ組織写真図で、第4図(b)は
該二重管内外層界面4=I近の顕微鏡組織写真図、 第5図は、本発明に係る二重管から切り出した試験片の
捩り試験後の外観を示す概略模式図である。 図面において、 1・・・孔あきビレット、 2・・・軟鋼カプセル、3
・・・鋼粉、 4・・・振動充填機、5・
・・昇降金具、 6・・・じょうご、7・・・
粉末容器。
図、 第2図は、本発明に係る二重管横断面(Aたる複層ビレ
ットの1例を示す概略模式図、 第3図は、複層ビレットを製作する際に使用される粉末
の振動充填法の1例を示す概略模式図、第4図は、本発
明に係る二重管の内外層の組織例であり、第4図tar
は二重管横断面のマクロ組織写真図で、第4図(b)は
該二重管内外層界面4=I近の顕微鏡組織写真図、 第5図は、本発明に係る二重管から切り出した試験片の
捩り試験後の外観を示す概略模式図である。 図面において、 1・・・孔あきビレット、 2・・・軟鋼カプセル、3
・・・鋼粉、 4・・・振動充填機、5・
・・昇降金具、 6・・・じょうご、7・・・
粉末容器。
Claims (2)
- (1)Si含有量が1.5重量%未満のNi−Cr系耐
熱鋼孔あきビレット内面に、重量割合で C:0.80%以下、Si:1.5〜6.5%、Mn:
10%以下、Cr:15〜45%、 Ni:20〜60% を含有し、残部がFe及び不可避的不純物である成分組
成の鋼粉を充填した複層ビレットを熱間製管して成る、
耐浸炭性に優れた密着二重管。 - (2)Si含有量が1.5重量%未満のNi−Cr系耐
熱鋼孔あきビレット内面に、重量割合で C:0.80%以下、Si:1.5〜6.5%、Mn:
10%以下、Cr:15〜45%、 Ni:20〜60%、 を含有すると共に、 Mo:3%以下、W:6%以下、 Nb:3%以下、Ti:1.5%以下 のうちの1種以上をも含み、残部がFe及び不可避不純
物である成分組成の鋼粉を充填した複層ビレットを熱間
製管して成る、耐浸炭性に優れた密着二重管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22289086A JPS6377736A (ja) | 1986-09-21 | 1986-09-21 | 耐浸炭性に優れた密着二重管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22289086A JPS6377736A (ja) | 1986-09-21 | 1986-09-21 | 耐浸炭性に優れた密着二重管 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6377736A true JPS6377736A (ja) | 1988-04-07 |
Family
ID=16789473
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22289086A Pending JPS6377736A (ja) | 1986-09-21 | 1986-09-21 | 耐浸炭性に優れた密着二重管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6377736A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01233012A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 二重管製造方法 |
JPH028336A (ja) * | 1988-06-28 | 1990-01-11 | Jgc Corp | 炭素析出抵抗性二層管 |
JPH03111537A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-13 | Kubota Corp | 耐浸炭性耐熱合金 |
JP2009541435A (ja) * | 2006-06-27 | 2009-11-26 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | メッキステンレス鋼からの少なくとも1種の被脱水素炭化水素の連続的不均一系触媒化部分的脱水素化のための反応器及び対応する方法 |
-
1986
- 1986-09-21 JP JP22289086A patent/JPS6377736A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01233012A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-18 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 二重管製造方法 |
JPH028336A (ja) * | 1988-06-28 | 1990-01-11 | Jgc Corp | 炭素析出抵抗性二層管 |
JPH03111537A (ja) * | 1989-09-26 | 1991-05-13 | Kubota Corp | 耐浸炭性耐熱合金 |
JP2009541435A (ja) * | 2006-06-27 | 2009-11-26 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | メッキステンレス鋼からの少なくとも1種の被脱水素炭化水素の連続的不均一系触媒化部分的脱水素化のための反応器及び対応する方法 |
JP2014040414A (ja) * | 2006-06-27 | 2014-03-06 | Basf Se | メッキステンレス鋼からの少なくとも1種の被脱水素炭化水素の連続的不均一系触媒化部分的脱水素化のための反応器及び対応する方法 |
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