JPS6375261A - 煙突の解体装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、稼動予定のない鉄筋コンクリート製煙突の解
体工法に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

かかる鉄筋コンクリート類の長尺な煙突を解体するには
、場合によっては１００ｍ以上の高所作業となるため、
特に安全性が要求される。

−例として、煙突外周全部に枠組総足場を設け、人力作
業で外周から順次環していくのでは作業性が悪く、工期
が長くなる。これを足場をクライミング式の移動足場に
替えたとしても安全性は多少よくなるものの、作業性の
改善にはならない。また、壁体を端部から咥え込む静圧
式の油圧破砕機を用いても、特に補強筋が多い場合該破
砕機の刃先が鉄筋に当たり押切れず破砕能力が低下して
しまう。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、効率よく
しかも安全に壁体コンクリートを破砕できる煙突の解体
工法を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は前記目的を達成するため、油圧シリンダにより
伸縮する水平フレーム端にチゼルを有するブレーカを設
けた破砕機を、クレーンで煙突上端開口内に吊降ろし、
該破砕機を煙突内に掛渡す状態で内側から破砕すること
を要旨とするものである。

〔作用〕

本発明によれば、クレーンで煙突内に吊下された破砕機
は順次その位置を変えながらブレーカのチゼルで壁体内
側から破砕を行い、同一レベルでの破砕が完了したなら
ば徐々に下降し、破砕位置を下へ伸ばしていく。

〔実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説明する。

まず、本発明工法で使用する破砕機１について述べる。

第１図に示すように、外筒２内に摺動自在に先端部に差
入れた内筒３の後端にブラケット４ａを介して受圧材４
をその後端が突出するように取付ける。この受圧材４に
油圧シリンダ５のロッド５ａ端を連結し、また該油圧シ
リンダ５の他端を外筒２の側部に取付けたブラケット６
にピン結合して、該油圧シリンダ５で全体が伸縮する水
平フレーム７を形成した。

この水平フレーム７の外筒２の上面に吊ピース８．８′
を突設し、さらにこの外筒２の先端に支持ブラケット９
を介してチゼル１０ａを有するブレーカ１０をピン結合
の２点支持で取付ける。

一方、第２図に示すように解体すべき鉄筋コンクリート
製煙突１１の側面に沿ってタワークレーン１２と入荷エ
レベータ１３とを設け、かつ煙突１１の最上端にはリン
グ式吊足場１４をセットした。図中１５は、煙突１１の
下部外周に組立てた枠組足場を示す。

吊下げワイヤ１６によりタワークレーン１２のフックで
破砕機１を水平に吊下げながら、そのフレーム７を締め
た状態で煙突１１の上端開口内へ吊降す。

次いで、油圧シリンダ５を作動させて外筒２と内筒３を
相互にスライドしてフレーム７を少し伸長すれば、第３
図に示すように受圧材４とブレーカ１０の先端のチゼル
１０ａが煙突１１の壁体の内面に当接し、破砕機１は煙
突１１内に掛渡された状態で固定される。

このようにして、ブレーカ１０を作動してチゼル１０ａ
でその前方に穴を開け、破砕を行う。そして、同一水平
レベルで周方向に３６０°適宜間隔で破砕を施したなら
ば、水平フレーム７の伸縮を繰返し、該破砕機１の吊下
げ位置を一段下方に降して再度周方向の破砕を繰返す。

第４図はリング式吊足場１４上での解体作業手順を示す
フローチャートであり、このようにして上下方向に必要
長煙突１１の壁体のコンクリートを内側から破砕したな
らば（ステップイ）、人力で鉄筋を切断しくステソブロ
）、吊足場１４を下降してからその上方に残るタワーク
レーン１２のマストやエレベータ１３のマストの不要部
分を順次撤去する（ステソブハ、二）。

以上ステップイル二までの工程は枠組足場１５がある所
の高さまで１．０ｍのサイクルで順次繰返し、その後リ
ング式吊足場１４の解体撤去及び入荷エレベータ１３の
撤去を行う。

なお、図示は省略するがリング式吊足場１４は安全機構
として油圧ジヤツキ付吊ビーム、横押圧ジヤツキ、レバ
ーブロックによる三重構造とし、しかも破砕ガラの落下
を防止するために上下２段構造にした。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明の煙突の解体工法は、破砕機
を煙突の内側へ順次降していくことにより煙突壁体を内
側から破砕できるものであり、作業効率が非常によく、
また効果的に破砕でき、しかも安全性の高いものである
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明工法で用いる破砕機の側面図、第２図は
本発明工法全体の概要を示す正面図、第３図は破砕機の
使用状態を示す正面図、第４図は作業を示すフローチャ
ートである。 １・・・破砕機　　　　　２・・・外筒３・・・内筒　
　　　　　４・・・受圧材４ａ・・・ブラケット　　５
・・・油圧シリンダ５ａ・・・ロッド　　　　６・・・
ブラケット７・・・水平フレーム　　８，８′・・・吊
ピース９・・・支持ブラケット　１０・・・ブレーカ１
０ａ・・・チゼル　　　　１１・・・煙突１２・・・タ
ワークレーン　１３・・・入荷エレベータ１４・・・リ
ング式吊足場　１５・・・枠組足場１６・・・吊下げワ
イヤ 第２図 第３図 第４図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）油圧シリンダにより伸縮する水平フレーム端にチ
   ゼルを有するブレーカを設けた破砕機を、クレーンで煙
   突上端開口内に吊降し、該破砕機を煙突内に掛渡す状態
   で内側から破砕することを特徴とした煙突の解体工法。
2. （２）クレーンは、煙突に沿って設けたタワークレーン
   である特許請求の範囲第１項記載の煙突の解体工法。