JPS6373118A - 浮子式液面計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浮子を有しタンク内の液面レベル値を指示す
る液面計に関するものである。

〔発明の概要〕

本発明は、浮子式液面計において、測定糸巻取りドラム
収納室の下部側面に少なくとも１個の開口部を形成し、
これに透明窓付き蓋又は照合用穴あき蓋又は盲蓋を設け
ることにより、タンク圧力のあるなしに拘らずコンパク
トな形で指示値の検証及び（又は）浮子の保守ができる
ようにしたものである。

〔従来の技術〕

浮子式（フロート式及びディスプレーサ式）液置針にお
いて・従来は、使用中に指示が正常であるかどうかを確
認するのに次のような方法を取っていた。

Ａ、圧力がないタンクの場合には、 ■タンクの上部より作業員が手検尺を底まで垂らして濡
れた部分の長さで液位を測り、これと指示値とを照合す
る。

■液面計の下に浮子の保守用に取付けられている短管に
照合用のバーを差込む穴をあけ、浮子を巻上げ穴より差
込んだバーの上でバランスさせ、指示値と予め測定し記
録しておいたタンクの底より穴までの高さとを照合する
。

Ｂ、圧力があるタンクの場合には、短管内にガスが充満
して短管にバーを差込む穴があけられないので、短管の
下に更にバルブ（仕切弁）を取付けておき、バルブを開
いて浮子をバルブ上に巻上げた後パルプを閉じ、浮子を
バルブ上でバランスさせ、指示値と予め測定し記録して
おいたタンク底よりバルブまでの高さとを照合する。

Ｃ０圧力のあるなしに拘らず、ディスプレーサ式（自動
平衡式）の場合に、ディスプレーサを液面でバランスさ
せるために測定糸（ワイヤ又はテープ）に加える張力を
弱め、ディスプレーサを液中に沈めタンクの底でバラン
スさせ、指示値と予め記録しておいた値（ゼロ値）とを
照合する。

Ｄ、圧力のあるなしに拘らず、浮子（フロート又はディ
スプレーサ）を巻上げて短管内の上部に当接させ、その
ときの指示値を予め測定し記録しておいたタンク底より
当接部までの高さと照合する。

また、浮子式液面計においては、浮子の取付け、取外し
を含む保守作業をするため、上述のように液面計の下に
蓋付き開口部（ノズル）を側面にもつ短管が必ず取付け
られている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上述の如き従来の指示値検証（照合）方法には、それぞ
れ次のような欠点がある。

Ａ■の方法は、手間がかかる上に圧力のあるタンクでは
行えないゆＡ■の方法は、バー差込み穴の付いた短管が
必要となりコストの上昇を招（ほか、液面計と短管を接
続（通常フランジ接続）するため高さが高くなる。この
方法も、圧力タンクでは行えない。

Ｂの方法は、液面計の下に短管、更にその下にバルブを
取付けるので、３段重ねとなって高さが増すと共にコス
トも上昇する。

Ｃの方法は、液温か常温でない場合が多いので液中の測
定糸の伸縮による誤差があり、正確性に欠ける。

Ｄの方法は、力をバランスさせて距離（高さ）を計る方
法と異なり、測定糸に浮子のｉｔ以上の荷重がかかった
ことを検出しなければならないので、そのための検出装
置が別途必要となる。

また、従来の浮子式液面計には前述のようにフランジ接
続するノズル付き短管が取付けられているので、コスト
増となるばかりでなく高さが高くなりコンパクトな形に
まとめられない。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、従来液面計の下に取付けていた短管を省略で
きるように液面計の測定糸巻取りドラム収納室の下部側
面に少なくとも１個の蓋付き開口部を設け、この開口部
に対する蓋として目盛線を付けうる透明窓をもつ蓋又は
バー差込み用穴をもつ蓋又は盲蓋のいずれかを取付ける
ようにした。

したがって、本発明は、上記いずれの蓋を取付けるかに
よって３つの発明に分かれると考えられるので、以下透
明窓付き蓋を設けるものを第１発明、穴あき蓋を設ける
ものを第２発明、盲蓋を設けるものを第３発明というこ
とにする。

〔作用〕

上記の構成により、ノズル付き短管が不要となってコス
ト及び高さが低下し、圧力のあるなしに拘らず正確な検
証が可能となる。

〔実施例〕

第１図は第１発明の実施例を示す全体斜視図、第２図は
その要部を示す拡大斜視図である。

これらの図において、（１）は巻取りドラム、（２）は
これに巻回された測定糸、（３）はその先端に吊下げら
れた浮子、（４）は巻取りドラム収納室、（５）及び（
６）は開口部、（７）は透明窓付き蓋、（８）は穴のな
い盲（めくら）蓋、（９）は小ネジ、（１０）は大ネジ
（ボルト）、（１１）は指示窓を示す。第１図に示す液
面計は、従来と同様タンクの上部の開口部に取付けられ
る。巻取りドラム（１）により測定糸（２）を巻戻して
浮子（３）を液面に浮かべ、液面までの高さく液位）を
測定する。その指示値は、指示窓（１１）に表示される
。このような液面計の動作は周知であるので、詳細説明
は省略する。本実施例では、巻取りドラム収納室（４）
の下部側面に２つの開口部（５）及び（６）が設けられ
る。これらの開口部は、上下に移動する浮子（３）を両
側から見うるように互いに対向して設け、且つ、一方の
開口部（５）又は（６）は浮子（３）を取付け、取外し
のために出し入れできる大きさとする。第１図では簡単
のため両開口部とも同じ大きさとしたが、これでも差支
えはない、また、開口部（５１，（６）の周縁には、４
個の大きなネジ穴と４個の小さなネジ穴を設ける。

透明窓付き蓋（７）は、第２図に示すように、鉄などの
金属環（７１）に円形透明板（７２）が適当な方法で埋
込まれたもので、透明板（７２）には目盛線（７３）が
刻まれるか又はプリントされている。金属環（７１）に
は、開口部（５）又は（６）のネジ穴に対応して大小８
個のネジ穴を設ける。透明窓付き蓋（７）は、第１図に
示すように、小ネジ（９）を小さいネジ穴にねじ込むこ
とにより、開口部（５）。

（６）に固定する。盲蓋（８）は、穴が全くない蓋で周
縁に４個の大きなネジ穴があり、大ネジ（ボルト）（１
０）を盲蓋（８）、透明窓付き蓋（７）及び開口部（５
）又は（６）それぞれの大きなネジ穴にねじ込むことに
より、盲蓋（８）を透明窓付き蓋（７）と開口部＋５１
．　＋６）に固定する。盲蓋（８）は、高い圧力のかか
らないタンクでは取付けなくてもよい。一方、圧力のあ
るタンクでは、盲蓋（８）を取付けるほか、本液面計の
下にパルプ（仕切弁）を取付ける必要がある。

本液面計の指示値を検証（照合）するには、盲蓋（８）
のない場合、浮子（３）を液面より第１図に示すように
巻上げて開口部（５）、　（６）の位置で停止させる。

目盛線（７３）に各線までの高さを表示しておき、その
ときの浮子（３）の位置を目盛線（７３）で読取り、こ
れと液面計の指示値とを照合すればよい。

このとき、透明窓付き蓋（７）が対向して２個設けであ
ると、両方の目盛１１ｉＩ（７３）を見通せるのでより
正確な照合ができる。また、圧力のあるタンクの場合は
、パルプを開いて浮子（３）を上述のように巻上げパル
プを閉じた後、盲蓋（８）を取り上述と同様にして照合
を行うことになる。

なお、上記の実施例においては開口部を（５）、　（６
）２個所に設けたが、１個所であってもよい。

第３図は、第２発明の実施例の要部を示す拡大斜視図で
ある。

この図は、上記の透明窓付き蓋（７）の代わりに開口部
（５）、　（６）に取付ける穴あき蓋（７′）を示すも
のである。（７１’）は、バー（１２）を差込むための
穴を示す。このような穴あき蓋（７′）を対向して取付
けると、液面計のバランス系の機能点検を含めたより正
確な検証を行うことができる。すなわち、浮子（３）を
穴（７１’）の上まで巻上げた後、穴（７ｓ’）にバー
（１２）を差込みバー（１２）上に浮子（３）をバラン
スさせて、液面計の指示値と予め記録しておいたタンク
底より穴（７ｘ’）までの高さとを照合する。圧力のな
いタンクでは穴あき蓋（７′）のみでよいが、圧力のあ
るタンクでは、検証をしないとき第１図と同様に穴あき
蓋（７′）の上に盲蓋（８）を取付けるか、或いは穴あ
き蓋（７′）を取外し代わりに盲蓋（８）のみを取付け
てもよい。

なお、第３図では、４個の大きなネジ穴と２個の小さな
穴を示しているが、小さい方の穴は位置決め用に開口部
に植立したピンを挿入する穴である。また、透明窓付き
蓋（７）及び穴あきｆｆ１（７’）のような照合基準を
もつものの位置決めには、第１図及び第３図に示す手段
のばか嵌合などの手段を使用することもできる。

開口部（５）、　（６）に盲Ｍ（８）のみを取付けたも
の（第３発明）は、指示値の照合はできないが浮子や測
定糸の保守作業に役立つ。第２及び第３発明においても
、圧力タンクの場合に液面計の下にバルブを設けること
は、第１発明と同様である。

なお・本発明は・図示の実施例に限らず、特許請求の範
囲に記載した要旨を逸脱することなく種々の変形・変更
が可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したとおり、本発明によれば、液面計の指示値
検証及び（又は）浮子の保守作業用の開口部を液面計の
下部側面に形成したので、従来取付けていたノズル付き
短管が不要となり、設置コストが下がると共に従来より
高さが低くなってコンパクトな形にすることができる。

また、タンク上部で液面計の指示値の検証（較正）がで
きるので、タンク内温度による液中の測定糸の伸縮の影
響を受けない正確なものとなる。更に、圧力のないタン
クでは盲蓋を取外し、圧力のあるタンクではバルブのほ
かに盲蓋を取付けるだけでよく、圧力のあるなしに拘ら
ず使用が可能である。なお、従来のＤの方法のように別
途検出装置を必要としない。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１発明の実施例を示す全体斜視図、第２図は
その要部を示す拡大斜視図、第３図は第２発明の実施例
の要部を示す拡大斜視図である。 （１）・・・・巻取りドラム、（２）・・・・測定糸、
（３）・・・・浮子、（４）・・・・巻取りドラム収納
室、（５）及び（６）・・・・開口部、（７）・・・・
透明窓付きの蓋、（７′）・・・・照合用の穴をもつ蓋
、（８）・・・・盲蓋、（１２）・・・・バー。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、測定糸巻取りドラム収納室の下部側面に少なくとも
   １個の開口部を形成し、この開口部に透明窓付きの蓋を
   設けたことを特徴とする浮子式液面計。 ２、透明窓付きの蓋の透明窓に目盛線を施した特許請求
   の範囲１項記載の浮子式液面計。 ３、測定糸巻取りドラム収納室の下部側面に少なくとも
   １個の開口部を形成し、この開口部に照合用の穴をもつ
   蓋を設けたことを特徴とする浮子式液面計。 ４、照合用の穴をもつ蓋の穴はバーを差込む穴である特
   許請求の範囲３項記載の浮子式液面計。 ５、測定糸巻取りドラム収納室の下部側面に少なくとも
   １個の開口部を形成し、この開口部に穴のない盲蓋を設
   けたことを特徴とする浮子式液面計。 ６、透明窓付きの蓋又は照合用の穴をもつ蓋に更に盲蓋
   を設けた特許請求の範囲１項又は３項記載の浮子式液面
   計。 ７、２個の開口部を対向して形成した特許請求の範囲１
   項又は３項又は５項記載の浮子式液面計。