JPS6372318A - フィルタ素子及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フィルタ素子及びその製造方法に関する。

〔従来の技術〕

圧縮空気を濾過するためのフィルタとして、圧縮空気を
、径方向に通過させて、′０ｉ過を行なう２ア材からな
るシリンダの両端を、エンドキャップでシールしたもの
は公知である。

空気が、シリンダ壁の内から外へ流れるフィルタでは、
）濾過すべき圧縮空気は、いずれか一方のエンドキャッ
プを経て、フィルタ素子に供給される。

空気が、シリンダ壁の外から内へ流れるフィルタでは、
決過された空気は、いずれか一方のエンドキャップを経
て、フィルタ素子から排出される。

前記のいずれの場合でも、シリンダ壁に設けた）月相は
、目的とする）濾過に合うように設計される。

このタイプのフィルタの最も一般的な使用目的は、圧縮
空気中の油を除去することである。この目的のためには
、通常、ホウケイ酸ガラス繊維のマイクロファイバから
製造された超高性能のミクロ多孔性濾紙が、濾材として
用いられる。

圧縮空気中に含まれる油は、９Ｉ！−通、空気が）１紙
を通過する際に、液滴として捕集されて、フィルタから
排出される。排出は、一般に、；戸材における、空気の
通過方向の下流側に設けられた再飛沫同伴防止用バリヤ
を通して行なわれる。

前記フィルタに用いられるミクロ多孔性濾紙は、それだ
けでは弱いが、複数の濾紙層を、強度の大きな、流体透
過性かつ可撓性の支持材の間に挟んでサンドイッチ構造
とすることにより、破れや、繊維の浮遊が防止される。

この支持材には、ナイロンあるいはポリエステルの不織
布を用いるのが通例である。

また、この支持材は、濾材の、少なくとも下ｄε側か、
または、両端を、金属あるいはプラスチックからなる比
較的硬質な有孔性補強シリンダに接するように設けて、
支持されるようになっている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記フィルタは、油性エーロゾルで汚染された圧縮空気
を濾過するために、長年有効に用いられてきた。しかし
、高性能で、しかも低置なコストで製造できるフィルタ
素子が、絶えず求められており、本発明は、その要求を
満たしうる新規のフィルタ素子を提供することを目的と
している。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によれば、フィルタ素子は、比較的硬質の流体透
過性の補強シリンダと、その補強シリンダの外面に設け
た不織布の濾材本体と、濾材の外面に設けたジャケット
とからなっている。このジャケットは、濾材全体を、径
方向に均一に圧縮するように、；１材の外面で熱収縮さ
せた透過性の材料からなっている。

従って、本発明によれば、濾材が、熱収縮性のジャケッ
トで、内側の補強シリンダに固定されたフィルタ素子が
提供される。これは、従来の、プラスチックあるいは金
属からなる、比較的硬質の流体透過性シリンダに比較し
て、はるかに低床なコストで製造できる。

〔作　用〕

ジャケットは、濾材の周縁全体を、均一に圧縮して、ン
ノｉ材を保持する。ジャケットには、継ぎ目がないので
、径方向の強度が均一になり、突発的な圧力に十分耐え
ることができる。また、ジャケットにより、濾材を通過
する気体が増加するということはないので、１００％の
濾過効率が得られる。

）ｐ材には、ミクロ多孔性の材料を用いることもできる
が、ホウケイ酸ガラス繊維の不織布を用いることが好ま
しい。

濾材本体の製造方法にはいろいろあるが、例えば、英国
特許公開第２１２５４９７Ａ号明ｍ書に開示されている
。泥漿から得られる物質を、適当な厚さに沈殿させる方
法、あるいは、真空成形技術などの適当な技術を用いて
マイクロファイバを成形する方法、補強シリンダの表面
を、単に泄材の厚いシートで包む方法、シリンダの外面
に、薄いシート状のが材を螺旋状に巻き付けて、多層構
造体を形成する方法などがある。

前記多層構造体を形成する場合、；濾材の層は、ナイロ
ンあるいはポリエステルの不織布などの、より強い、流
体透過性かっ可撓性の支持材からなる層を、交互に重ね
合わせて形成してもよい。ただし、多くの場合、濾材を
、螺旋状に、連続的に巻き付ける際には、）１材の面が
互いに接触するように、従来用いられている支持材は省
くことが好ましい。

また、コストを削減できる利点の他に、意外なことに、
支持材を省略すると、２戸材における圧力降下が顕著に
緩和されるので、使用の範囲が広がる。

前記したように、）１材の下流側近傍には、再飛沫同伴
防止用バリヤを通常設けるが１本発明によるフィルタ素
子では、そのようなバリヤは、省略してもよく、この点
においてもコストの削減が可能となる。

本発明によれば、フィルタ素子からろ液を排出するだけ
で、ろ液が、フィルタ素子の下流側表面から再飛沫する
のを、十分に防止できる。しかし。

本発明による熱収縮性のジャケットで、何故そのような
効果が得られるかについては、完全なメカニズムは解明
されていない。もちろん、再飛沫同ｆ’Ｆ防止ｍバリヤ
を、ジャケットの外部、あるいは内部に設けて、ジャケ
ットの圧縮作用を利用することもできる。

熱収縮性のジャケットは、織布であることが好ましく、
特に、合成繊維の布がよい。繊維は、フィルタ素子を使
用すべき環境下で、化学的に不活性な４１　ｍを選ぶの
がよい。そのような繊維としては、例えば、ポリプロピ
レン、ポリエチレン（高密度ポリエチレンを含む）、ア
ラミド繊維（例えば、商標登録名「ケブラー（Ｋｅｖｌ
ａｒ）Ｊなど）、ポリエステル、ナイロン、及びレーヨ
ンなどであり、いずれの場合にも、モノフィラメント糸
でも、あるいはマルチフィラメント糸でもよい。

ジャケットは、同一の繊維で作ることもでき。

あるいは、異なる繊維を織り合せて作ってもよい。

例えば、もしジャケットを、その長手方向は縦糸で、周
縁方向は横糸で織り１円筒状に仕上げた場合、ジャケッ
トの縦方向に比較して、横方向の収縮力を強くするよう
に、縦糸及び横糸を選ぶことができる。例えば、縦糸を
、予め熱処理しておけば、ジャケットの長手方向の収縮
を、完全に防止することもできる。横糸は、１５０℃以
下の加熱で、３０％まで収縮可能なことが望ましい。

また１本発明は、フィルタ素子の製造方法に関する。詳
述すると、本発明による製造方法は、比較的硬質の流体
透過性シリンダを作成する工程と、そのシリダの外面に
不織布の濾材を設ける工程と、濾材全体を、径方向に均
一に圧縮して保持できるように、濾材の外面に、透過性
の材料からなる熱収縮性のジャケットを設ける工程とか
らなっている。

前記製造方法の簡単な例を挙げると、まず、前記した要
領で織製したジャケットを、ゆるく取付ける。ただし、
織布状の濾材本体の外面には、密接させる。次に、ジャ
ケットを、濾材の外面で収縮させるために、フィルタ構
造体を加熱する。ジャケットの収縮により、濾材は圧縮
されて、初めの厚さの約１５％まで圧縮させられる。

別の方法として、英国特許公報第２１２８４９７Ｂ号明
細書に開示されているのと同様の方法を採用することが
できる。

この製造方法は、まず、熱収縮性ジャケットを、硬質の
スリーブの外面に設ける。スリーブの内径及び外径は、
それぞれ、濾材本体の加熱前の外径より小さくしておく
。また、硬質のスリーブの一端に、外径を、　′Ｊｔ材
本棒本体めの外径より大きくしである開口部から、内方
向に先細をなす端部が設けられている。

次に、濾材本体及び内側の補強シリンダを、硬質のスリ
ーブの開口部から、軸方向に押し入れて。

補強シリンダと硬質のスリーブとの間で、濾材を圧縮さ
せる。

次に、熱収縮性の材料からなるジャケットが、硬質のス
リーブの外面で収縮するように、フィルタ構造体を加熱
する。

次に、シリンダと熱収縮させたジャケットを、軸方向の
正位置に保ちながら、硬質のスリーブを軸方向に取り除
く。

ジャケットを、スリーブの外面で熱収縮させる処理は、
）濾材本体をスリーブ内に詰め込む前でも、あるいはそ
の後で行ってもよい。

前記の製造方法を採用した場合、濾材は、硬質のスリー
ブで、確実に圧縮される。また、熱収縮性ジャケットは
、硬質のスリーブを取り除いた後、：１材を、圧縮状態
に保持する。

この製造方法では、；ｐＨ本体の圧縮率を高めることが
でき、初めの厚さの、１５％〜４５％、あるいは最適に
は、３０％〜４０％まで圧縮することができる。それぞ
れの場合の、圧縮率は、フィルタ素子のシリンダ壁の任
意の部分で、サンプルした、織布状の濾材本体の圧縮率
をパーセントで示したものである。

完成したフィルタ素子には、公知の技術を用いて、エン
ドキャップを取付ける。エンドキャップを取付けた後、
フィルタ素子は、適当な方法を用いて、フィルタ装着に
装着される。

〔実施例〕

本発明の理解を助けるため、本発明によるフィルタ素子
の実施例、及びその製造方法を、添付の図面に基づき説
明する。

第１図は、圧縮空気中の油性エーロゾルを濾過するよう
に設計したフィルタを示す。

このフィルタは、両端をエンドキャップ（２）　（３）
でシールした円筒状のフィルタ素子（１）をαＵえてい
る。このようなシールを行なう方法はいろいろあるが、
シリンダ壁の軸方向の端部から、空気が洩れるのを防止
できるものであれば、どのような方法を採用してもよい
。

例えば、エンドキャップ（２）　（３）に、それぞれ径
方向に並ぶ内フランジ及び外フランジを設け、その両者
間における環状の溝の中に、円筒状フィルタ素子（１）
の両端を嵌合させてもよい。溝の幅は、フィルタ素子（
１）のシリンダ壁の厚さより大きくする。また、溝には
、例えば、エポキシ樹脂からなる。流体不透過性のシー
ル材を注入して、シリンダ壁との隙間を塞ぐとともに、
フィルタ素子の端部に入り込ませる。

あるいは、熱溶融技術を用いて、エンドキャンプをフィ
ルタ素子（１）にシールしてもよい。

このフィルタは、空気が内から外へ流れるものとして設
計しである。エンドキャップ（２）には、２月材本体の
空洞へと続く空気の取入口（４）を設けである。フィル
タ素子（１）の中には、有孔の補強シリンダ（５）を設
けである。

不織布状の濾材（７）が、補強シリンダ（５）の外面に
取付けられている。ジャケット（６）が、濾材（７）の
外面に取付けら九でいる。

補強シリンダ（５）は１例えば、厚さ２４ゲージ。

開口面積４０％の多孔ステンレス鋼で形成するのが好適
である。この場合、例えば、１枚のシートを円筒状に丸
め、シートの互いに接合する側縁同士を、軸方向に溶接
して仕上げれば、円周方向に連続したシリンダが形成さ
れる。

別の方法として、例えば、ポリプロピレンなどのプラス
チック材料の押出し又は鋳造により、補強シリンダ（５
）を成形してもよい。

第２図は、円筒状フィルタ素子の細部構造を示す。数回
重ねたＭ（８）は、それぞれ、不織布の濾材からなる単
一層であって、第３図に示すように、補強シリンダ（５
）の周囲に螺旋状に巻き付けられている６が材としては
、ミクロ多孔性の材料を用いるのが好ましく、多くの場
合、ホウケイ酸ガラス繊維のマイクロファイバをシート
状にしたものが適当である。

用途に応じ、濾材には、有機結合剤を含浸させてもよく
、普通、これには、アクリル樹脂、フェノール樹脂、あ
るいはエポキシ樹脂などの合成樹脂結合剤が用いられる
。

それぞれのマイクロファイバ層の厚さは、圧縮していな
い状態で１通常０．４ｍｍ〜１　、０ｍｍである。ミク
ロ多孔性の層を何回重ねるかは、フィルタの設計条件や
、各層の厚さに応じて決定される。ミクロ多孔性の層を
、３回以上重ねた構造が一般的である。

ミクロ多孔性の層からなる濾材の外面は、ジャケット（
６）で囲まれている。ジャケット（６）は、円筒状の織
布からなり、濾材本体の外面に熱収縮させることにより
、？濾材本体を圧縮させる。つまり、濾材を、予め圧縮
した状態に保持する。また、ジャケット（６）は、フィ
ルタを使用する条件の下で、化学的に不活性の繊維から
なり、一般に、合成繊維を材料としている。

熱収縮をさせた後のジャケット（６）における織り目の
なす細孔は、）ｐ液が、繊維ジャケットを介して再浮遊
するのを防止できるように、十分に小さくするのが好ま
しい。

圧縮空気中の油性エーロゾルを除去するのに適するジャ
ケットは、ポリエチレンのモノフィラメント縦糸と、ポ
リプロピレンのマルチフィラメント横糸を織り合せたも
のである。このジャケットの周囲を取り巻く横糸の所定
の温度における収縮塵は、縦糸に比較して大きくしであ
る。

ジャケット用織布の１例を挙げると、横糸には、直径０
．２５ｍｍのポリエチレンのモノフィラメント糸を用い
て、横４２．５２目／ｃｍ（１０８目／インチ）とし、
また、縦糸には、破断張力４００　ｇ　／デニールで、
１２００デニールの椋準靭性を有するポリプロピレンの
マルチフィラメント糸を用いて、縦１９．６目／ｃｒｎ
（５０目／インチ）になるように、円筒状に平織したも
のがある。

ポリプロピレンの縦糸は、予め収縮処理を施して安定化
されており、また、ポリエチレンの横糸は、約１３０℃
で、約４％収縮するものとしである。

また別の方法として、縦糸には、熱的に安定したポリプ
ロピレンのマルチフィラメント糸を用い。

横糸には、約１３０℃で２０％〜２５％収縮可能なポリ
エチレンのモノフィラメント糸を用いて、ジャケラ１−
を織ることができる。

特に重要なのは１本発明のフィルタ素子は、３つの部材
、すなわち内側の補強シリンダと、；濾材と、加熱収縮
させたジャケットとだけからなっていることである。

濾材本体を形成する各層の間に、強化材料からなる中間
層を設ける必要はない。また、熱収縮性ジャケットの外
面に１通例の再飛沫同伴防止用バリヤを設ける必要もな
い。従って、本発明によるフィルタ素子は、非常に経済
的に製造することができる。

第３図及び第４図は、第１図及び第２図のフィルタ素子
を製造する方法の一例を示す図である。

所望の寸法に形成した内側の補強シリンダ（５）は、取
り除いてあり、また所望の材料からなるンｐ材（７）は
、所定の回数、補強シリンダ（５）の周囲に。

螺旋状に巻き付けられている。この場合、濾材（７）の
巻き付けを終ったときの端部は、；濾材（７）の巻初め
の縁と、十分に整合するように切断する。このようにす
ることにより、濾材は、補強シリンダ（５）の周囲で、
一定の厚さに保たれる。

このようにして完成させた濾材本体は、基板（９）の上
に固定する。また、濾材本体の上部には、それより若干
大きな直径の縁部（１１）を有する。載頭円錐体からな
るガイド（１０）を設ける０次に、円筒状の織布からな
る熱収縮性のジャケット（６）を、ガイド（１０）及び
濾材本体に被せて、濾材本体が完全に隠れる位置まで引
き下げる。　゛ この作業を容易にするため、ジャケット（６）に用いる
繊維には、その本来必要な特性に加えて、摩擦の少ない
ものを選ぶのが良い。あるいは、ジャケット（６）に、
潤滑剤を塗るか、あるいはガイド（１０）の潤滑剤を利
用するようにしてもよい。

ジャケット（６）を、所定の位置まで被せると、ガイド
（１０）を取り除く。次に、フィルタ素子（１）を、基
板（９）から外して、ジャケット（６）に所望の熱収縮
を与えるのに適した温度とした炉の中に入れる。

ジャケット（６）が収縮するにつれ、濾材本体は、圧縮
される。熱収縮させたジャケット（６）は、冷却すると
、濾材を圧縮状態に保つ０次に、エンドキャップ（２）
を、適当な方法で取り付ける。

また別の方法としては、ジャケット（６）を、十分に大
きく、かつ丈夫なものとして、ガイド（ｌＯ）を用いず
に、巻き付けた濾材の周囲を、軸方向に滑らせることが
できるようにしてもよい。

いずれの方法においても、マイクロファイバに、樹脂を
含浸させる必要がある場合には、ジャケット（６）を、
濾材の外面で加熱収縮させる前が、あるいは、ジャケッ
ト（６）を取付けた後に、含浸処理をすることが望まし
い。

もし、濾材を、高圧で圧縮させる必要がある場合には、
第５図〜第７図に示す方法を採用するのがよい。

ここで用いる装置は、固定した基板（１３）の上に。

フレーム（１４）を取付けたものである。フレーム（１
４）の上板（１６）と基板（１３）とは、縦ガイド（１
５）で連結されている。

テーブル（１７）は、ガイド（１５）に案内されて、基
板（１３）に対して垂直に移動させられる。その垂直運
動は、テーブル（１７）に固定したピストンロッド（１
７ａ）と、基板（１３）内に収容したシリンダを備える
ラムで実行される。

テーブル（１７）の上面には、内径及び外径が、濾材を
巻いた本体の外径よりも小さい、中空の薄壁のスリーブ
（１８）が固定されている。スリーブ（１８）の下端は
、外向きに広がって、濾材を巻いた本体の外径よりも大
きな直径の開口部を形成している。

スリーブ（１８）の一部は１円筒状の支持シリンダ（１
９）で囲まれている。

スリーブ（１８）と同軸上、かつその下方には、濾材を
巻いた本体と、内側の補強シリンダ（５）からなる組合
せ体（２２）の下端を支持しうるヘッド（２１）を上端
に有するピストン（２０）を備えるラムが設けられてい
る。

この装置を用いて、フィルタ素子を組立てるには、まず
組合せ体（２２）の下端をヘッド（２１）に固定する。

次に、第５図に示すように、フィルタ素子を構成する熱
収縮性ジャケット（６）を、スリーブ（１８）に被せる
。ジャケット（６）の内径は、スリーブ（１８）の外径
より若干大きくしである。

テーブル（１７）、従ってスリーブ（１８）を、所定の
位置に保持したまま、ピストンロッド（２ｏ）を上昇さ
せて、組合せ体（２２）をジャケット（６）内に挿入す
る。この際、組合せ体（２２）は、スリーブ（１８）の
拡開下部へ押し入るのに従い、径方向に加圧される。

第６図に示す位置まで、完全に挿入されると、組合せ体
（２２）全体が、スリーブ（１８）内で径方向に加圧さ
れる。

次に、ピストンロッド（２０）を伸ばしたまま、ピスト
ンロッド（１７ａ）を引き戻す。これにより、テーブル
（１７）及びスリーブ（１８）は、第７図に示す位置ま
で降りる。この時、組合せ体（２２）は、径方向に膨張
して、ジャケット（６）の内面に接触する。

この際、組合せ体（２２）は、若干膨張するとしても、
補強シリンダ（５）上での初めの厚さから、所定の比率
だけは圧縮されているように、ジャケット（６）の内径
は決められている。

補強シリンダ（５）と、Ｊ材木体と、ジャケット（６）
からなる最終的なフィルタ素子を、ヘッド（２１）から
取り外し、エンドキャップ（２）（３）を取付ける。

ラムを、第４図に示す初めの位置に戻すと１次のフィル
タ素子の組立が出来るようになる。

この方法においては、ジャケット（６）の加熱収縮は、
ジャケット（６）を、初めにスリーブ（１８）に被せた
後で行なうか、あるいはフィルタ素子をヘッド（２１）
から取り外した後、エンドキャップを取り付ける前に行
なってもよい。

どの組立方法を採用するかは、前記の要領で織製したジ
ャケット（６）が、圧縮したＪ材木体からスリーブ（１
８）を取り外す際に生じる、径方向の外向きの力に、ど
れ程耐えられるかによって決定される。また、ジャケッ
トの横糸も、同様にして選択される。

「ケブラー（Ｋｅｖｌａｒ）　Ｊ　　（商標）などのア
ラミド繊維を、横糸に用いれば、径方向の相当の力に耐
えることができる。濾材に樹脂を浸み込ませる必要があ
る場合には、ジャケットの取付は前か、あるいは後に含
浸処理をすればよい。

本発明によるいずれの製造方法においても、加熱収縮は
、所望の結果を得られるように、十分に高い温度で行わ
なければならないが、ジャケットの材料や、これと−緒
に加熱される他の部材を低下させるような高温であって
はならない。

以上、濾材を、内側の補強シリンダに巻き付ける場合の
製造方法の実施例について説明した。しかし、泥漿から
生じる繊維の沈殿を利用するか、あるいは真空成形や、
他の適当な成形技術を用いて、補強シリンダの外面に繊
維を成形するなどの別の製造方法を用いて、補強シリン
ダの外面に濾材を取り付けることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるフィルタ素子の構造図、第２図
は、同じく、ｕの一部拡大断面図、第３図及び第４図は
、本発明によるフィルタ素子示す図である。

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. （１）硬質で流体透過性の補強シリンダと、その補強シ
   リンダの外面に設けた不織布の濾材本体と、その濾材の
   周囲に設けたジャケットとからなるフィルタ素子であっ
   て、 ジャケットは、濾材全体を、径方向に均一の力で加圧す
   るように、濾材の外面で熱収縮させた透過性の材料から
   なることを特徴とするフィルタ素子。
2. （２）濾材が、ミクロ多孔性の材料からなることを特徴
   とする特許請求の範囲第（１）項に記載のフィルタ素子
   。
3. （３）濾材が、ホウケイ酸ガラス繊維の不織布からなる
   ことを特徴とする特許請求の範囲第（２）項に記載のフ
   ィルタ素子。
4. （４）濾材本体が、補強シリンダの外面に螺旋状に巻き
   付けたシート状の濾材からなることを特徴とする特許請
   求の範囲第（１）項乃至第（３）項のいずれかに記載の
   フィルタ素子。
5. （５）連続的に巻き付けたシート状の濾材の表面同士を
   互いに接触させてあることを特徴とする特許請求の範囲
   第（４）項に記載のフィルタ素子。
6. （６）ジャケットが、織布からなることを特徴とする特
   許請求の範囲第（１）項乃至第（５）項のいずれかに記
   載のフィルタ素子。
7. （７）織布が、合成繊維からなることを特徴とする特許
   請求の範囲第（６）項に記載のフィルタ素子。
8. （８）ジャケットが、円筒状に織製したスリーブである
   ことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項乃至第（７
   ）項のいずれかに記載のフィルタ素子。
9. （９）ジャケットの周縁方向における横糸と、ジャケッ
   トの縦糸とは、異なる材料からなり、かつ織製したジャ
   ケットの横糸は、縦糸に比較して、収縮性を強くしてあ
   ることを特徴とする特許請求の範囲第（８）項に記載の
   フィルタ素子。
10. （１０）横糸が、１５０℃以下の加熱で、３０％まで収
    縮可能であることを特徴とする特許請求の範囲第（９）
    項に記載のフィルタ素子。
11. （１１）ジャケットを熱収縮させる際に、縦糸が収縮す
    るのを防止するために、ジャケットを織る前に、縦糸を
    、予め熱的に安定させてあることを特徴とする特許請求
    の範囲第（９）項あるいは第（１０）項に記載のフィル
    タ素子。
12. （１２）濾材全体を、径方向に均一の力で加圧して保持
    できるように、 硬質で流体透過性の補強シリンダを作成し、その補強シ
    リンダの外面に、不織布の濾材本体を設け、 濾材の外面に、熱収縮させた透過性の材料からなるジャ
    ケットを設けることからなることを特徴とするフィルタ
    素子の製造方法。
13. （１３）ジャケットを、不織布の濾材本体の周囲に、ゆ
    るく、しかし近接させて取付け、かつジャケットが、濾
    材の外面で収縮しうるように、フィルタ素子を加熱する
    ことを特徴とする特許請求の範囲第（１２）項に記載の
    フィルタ素子の製造方法。
14. （１４）濾材本体の初めの外径に比較して、小さい内径
    及び外径を有し、かつ一端に、濾材本体の初めの外径に
    比較して大きい外径を有する開口部から、内方向へ向か
    って先細とした周縁部を備える硬質スリーブの外面に、
    熱収縮性ジャケットをはめる工程と、 濾材本体と内側の補強シリンダを、硬質スリーブの開口
    部から、同軸的に押入れて、濾材を、補強シリンダと硬
    質スリーブの間隙で圧縮させる工程と、 熱収縮性材料からなるジャケットを、硬質スリーブの外
    面で収縮させるために、フィルタ素子を加熱する工程と
    、 補強シリンダ及び加熱収縮させたジャケットを同軸上に
    保ちつつ、硬質スリーブを軸方向に取り外す工程とから
    なることを特徴とする特許請求の範囲第（１２）項に記
    載のフィルタ素子の製造方法。