JPS6368357A

JPS6368357A - 非真円内面ホ−ニング加工用のホ−ンヘツド

Info

Publication number: JPS6368357A
Application number: JP21362986A
Authority: JP
Inventors: Shuji Yamane; 山根　脩二
Original assignee: Nisshin Seisakusho KK
Current assignee: Nisshin Seisakusho KK
Priority date: 1986-09-10
Filing date: 1986-09-10
Publication date: 1988-03-28

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明はホーニング加工用のホーンヘッドに関し、さ
らに詳細には、非真円内面を有する工作物の内面ホーニ
ング仕上に用いるホーンヘッドに関するものである。

（従来の技術）ホーニング仕上は、精密中ぐり、研削などによって仕上
げられた穴内径面や円筒外径面などの工作物表面をさら
に平滑にするとともに、該表面の加工精度も向上させる
目的で、角形棒状のｍ粒砥石を上記工作物表面に面接触
させて軽く研削する仕上げ方法であって、ラップ仕上お
よび超仕上とともに最も優れた工作物表面を造ることが
できる精密仕上のひとつである。

そして、ホーニング仕上は、他の精密仕上と比較して、
工作機械の精度に直接頼ることなく高粘度の加工が可能
であること、および真円度に加えて真直度も改善する１
ｊヒカを有することなどのすぐれた長所を有しており、
特に、内燃機関のシリングや砲身等の内径面の仕上方法
として一般に採用されている。

このホーニング仕上を行う専用工作機械としてホーニン
グ盤がある。該ホーニング盤は工作物別に種々の専用機
があるが、その一般的な基本構造は、数個の細粒砥石を
保持するホーンヘッドを備えてなり、該ホーンヘッドと
工作物との間に相対的な回転運動と往復運動とを行わせ
るとともに、上記砥石に所定の圧力を加えて、同時に多
量の工作液を注ぎながら、上記工作物の表面の工作を行
うようにされている。

（発明が解決しようとする問題点）ところで、従来のホーニング仕上は、断面が真円形状を
有する円筒表面の加工を行なうものであるが、近時の技
術の進歩に伴って、工作物の表面の形状も多種多様化し
、例えばロークリエンジンのロータハウジングの内径面
のように、非真円形状断面を有する工作物の内径面につ
いてもホーニング仕上げが要求されるようになってきて
いる。

しかしながら、従来のホーニングｎ１では、このような
非真円形状断面を有する工作物の内径面の仕上げには構
造上適用することができず、すなわち、上記細粒砥石が
非真円内径面に忠実に倣うことができず、その改良が要
望されていた。

（問題点を解決するための手段）　　　　゛本発明はか
かる従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発
明のホーンヘッドは、ホーン本体の先端部分に、複数の
砥石保持部が放射方向へ延びて設けられ、該砥石保持部
に砥石ホルダが放射方向へ突出退入可能に設けられ、該
砥石ホルダは、その外端部に砥石が取付けられるととも
に、その後端面が加圧媒体用の受圧面とされ、前記ホー
ン本体の内部に、砥石ホルダ作動用の加圧媒体を供給す
る加圧媒体通路が設けられ、該加圧媒体通路は、その一
端が前記砥石保持部の底面に開口されるとともに、他端
が工作機械の加圧媒体供給源に接続可能とされているこ
とを特徴とする。

（作用）ホーニング盤等の工作機械の主軸に取付けたホーンヘッ
ドを工作物の大円に挿入し、加圧媒体通路を介して砥石
保持部に加圧媒体を供給すると、加圧媒体の圧力により
砥石ホルダが放射方向外方へ突出して、咳砥石ホルダの
砥石が上記工作物の非真円内面に所定の圧力をもって当
接する。この加圧状態で上記主軸が回転すると、各砥石
ホルダの砥石は上記非真円内面に倣いながら、つまりホ
ーン本体から放射方向へ突出退入しながらこの内面を研
削する。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基いて説明する。

本発明に係る非真円内面ホーニング加工用のホーンヘッ
ドを第１図および第２図に示し、該ホーンヘット１はホ
ーン本体２と複数の砥石ホルダ３・・・を主要部として
備えてなり、ホーニング盤等の工作機械の主軸４に着脱
可能に取付けられる構造とされている。５は非真円形状
断面の穴６を有する工作物であり、具体的にはロークリ
エンジンのロータハウジングである。

ホーン本体２は、取付軸部７と該取計１軸部７の先端に
一体形成されたヘッド部８とから構成されている。

取付軸部７は全長にわたって同一径を有する棒状に形成
されるとともに、その内部には加圧媒体通路９が取付軸
部７の軸心上に全長にわたって貫設されている。また、
該取付軸部７の基端は第２図に示すように、工作機械の
主軸４のソケット穴４ａに着脱可能に嵌着されるように
なされている。

ヘッド部８は厚肉の円盤形状に形成されてなり、外周部
分に複数の砥石保持部１０・・・を備えるとともに、中
心部分に加圧媒体溜り室１１が設けられている。

砥石保持部１０は、上記ヘッド部８に形成された正面矩
形状の切欠１１と、ヘッド部８の前後両側面８ａ、８ｂ
に取付られた板部材１２．１２とから形成され、図示例
においては、第１図に示すように、ヘッド部８の円中心
Ｏに対して放射方向へ延びるようにかつ円周方向へ等間
隔をもって８つ配設されている。なお、上記板部材１２
はヘッド部８と同一径の円板形状で、締付ボルト１４・
・・によりヘッド部８に固定されている。また、板部材
１２の内径面１２ａにはＯリング２１が嵌着されている
。

加圧媒体溝り室１１は、ヘッド部８の軸心上つまり上記
加圧媒体通路９と同軸上に形成されており、その一端が
該加圧媒体通路９に連通されるとともに、連通穴１５・
・・を介して上記各砥石保持部１０の底面１０ａに開口
している。これにより、上記加圧媒体通路９は、その一
端が上記砥石保持部１０の底面１０ａに開口されるとと
もに、他端が工作機械の加圧媒体供給源（図示省略）に
接続可能とされている。２２はシールキャップである。

砥石ホルダ３は第２図に示すように、砥石取付部３ａと
摺動部３ｂとからなる側面略丁字形状のもので、上記砥
石取付部３ａの外端に砥石１６が取付けられている。該
砥石１６は角形棒状の細粒砥石である。また、上記摺動
部３ｂはホーン本体２の砥石保持部１０に摺動可能に収
容されるとともに、その後端面１７が加圧媒体用の受圧
面とされている。これにより、上記砥石ボルダ３は、砥
石保持部１０内に放射方向へ突出退入可能に装着されて
いる。

また、上記ホーン本体２には砥石ホルダ退入用の作動ス
プリング１８．１８・・・が設けられている。

該作動スプリング１８は、掛止ピン１９．１９により、
その一端１８ａがホーン本体２１）１板部材１２に掛止
される一方、他端１８ｂが上記砥石ホルダ３の砥石取付
部３ａに掛止されている。

なお、砥石ホルダ３を作動させる加圧媒体としては圧力
空気もしくは圧力油が使用され、これは砥石ホルダ３が
適用される工作機械の備える加圧媒体供給源により決定
される。

しかして、以上のように構成されたホーンヘッド１は、
ホーニング盤あるいはボール２等の工作機械の主軸４に
取付けて使用される。

次に、該ホーンヘッド１によるホーニング加工の作動要
領を説明する。

■　主軸４を突出さゼて（第２図において右方向）ホー
ンヘッド１をあらかじめ固定された工作物５の穴６内に
挿入する。

■　加圧媒体通路９を介してホーンヘッド１の砥石保持
部１０に加圧媒体（例えば圧力空気）を供給する。する
と、この加圧媒体の圧力により、砥石ボルダ３・・・が
作動スプリング１８・・・の弾発力に抗して放射方向外
方へ突出し、該砥石ホルダ３の砥石■６が上記工作物５
の穴６の非真円内面２０に所定の圧力をもって当接する
。

■　この加圧状態で、上記主軸４が回転動作すると同時
に、工作物５の軸線方向へ往復動作すると、各砥石ホル
ダ３の砥石１６が上記内面２０に倣いながらこの内面２
０を軽く研削する。

すなわち、各砥石１６は、上記内面２０に沿って、ホー
ン本体２から放射方向への突出退入を繰り返しながら、
上記工作物５の内面２０を研削する。

■　該内面２０を所定の内径寸法まで研削すると、これ
を従来周知の自動定寸装置等により検出して、上記加圧
媒体の供給を停止する。すると、作動スプリング１８・
・・の作用により、各砥石ホルダ３が砥石保持部１０に
退入し、この後、主軸４を後退させて、ホーンへラドｌ
を工作物５の穴６内から抜き出して、工作物５の交換を
行う。

■　以後のないし■の工程を繰り返す。

なお、本発明は上述の実施例に限定されることなく、種
々設計変更することができる。

例工ば、ホーンヘッド１に設けられる砥石ホルダ３の数
は、図示例に限定されず、加工すべき工作物５の穴６の
最大内径寸法および最小内径寸法等に対応して増減され
る。

また、図示例においては、砥石ホルダ３・・・の突出手
段として加圧媒体の圧力を使用する一方、退入手段とし
て作動スプリング１８を使用しているが、上記加圧媒体
の圧力を突出手段としてだけではなく、退入手段として
も使用して、作動スプリング１８を省略する構造として
もよい。すなわち、砥石ホルダ３・・・の退入に際し、
加圧媒体通路９内を負圧状態として、その真空作用によ
り上記砥石ホルダ３・・・をホーン本体２内に引き込む
ようにしてもよい。

（発明の効果）以上詳述したように、本発明によれば、ホーンヘッドを
取付けた工作ｔａ械の主軸が回転すると、ホーンヘッド
の各砥石ホルダの砥石が工作物の非真円内面に倣いなが
ら、つまり突出退入しながらこの内面を研削することが
でき、したがって、近時の技術の進歩に伴う工作物の表
面形状の多種多様化（例えばロークリエンジンのロータ
ハウジングの内径面）にも、十分対処することができ、
非真円形状断面を有する工作物の内径面の仕上げにもホ
ーニング仕上を適用することができ、きわめて有用であ
る。

しかも、本発明のホーンヘッドは、従来の専用ホーニン
グ盤はもちろんボール盤等の工作機械にも、何等構造上
の変更を加えろことなく取付けて使用することができる
から、汎用性に冨むとともに、既存設備をそのまま利用
でき、機械設備上からも経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のホーンヘッドの一例を一部切開して示
す正面図、第２図は第１図における■−■線に沿った同
断面図である。１・・・ホーンヘッド、２・・・ホーン本体、３・・・
砥石ホルダ、４・・・工作機械の主軸、５・・・工作物
、６・・・工作物の非真円穴、９・・・加圧媒体通路、
１０・・・砥石保持部、１０ａ・・・砥石保持部の底面
、１６・・・砥石、１７・・・砥石ホルダの受圧面、１
８・・・作動スプリング第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ホーン本体の先端部分に、複数の砥石保持部が放
射方向へ延びて設けられ、該砥石保持部に砥石ホルダが放射方向へ突出退入可能に
設けられ、該砥石ホルダは、その外端部に砥石が取付けられるとと
もに、その後端面が加圧媒体用の受圧面とされ、前記ホーン本体の内部に、砥石ホルダ作動用の加圧媒体
を供給する加圧媒体通路が設けられ、該加圧媒体通路は
、その一端が前記砥石保持部の底面に開口されるととも
に、他端が工作機械の加圧媒体供給源に接続可能とされ
ていることを特徴とする非真円内面ホーニング加工用の
ホーンヘッド。
（２）前記ホーン本体に砥石ホルダ退入用の作動スプリ
ングが設けられている特許請求の範囲第１項記載の非真
円内面ホーニング加工用のホーンヘッド。