JPS6368093A - 微生物生産セルロ−スの分離回収方法 - Google Patents

微生物生産セルロ−スの分離回収方法

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JPS6368093A
JPS6368093A JP61209623A JP20962386A JPS6368093A JP S6368093 A JPS6368093 A JP S6368093A JP 61209623 A JP61209623 A JP 61209623A JP 20962386 A JP20962386 A JP 20962386A JP S6368093 A JPS6368093 A JP S6368093A
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JP
Japan
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cellulose
alkali
producing
treatment
concentration
Prior art date
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Pending
Application number
JP61209623A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Saka
志朗 坂
Haruhiko Yamashita
治彦 山下
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、微生物により生産されたセルロースを培養液
又はその処理物から分離回収する方法に関し、特に、菌
体とセルロースの分離を効果的に行うための改良方法に
関する。
〔従来の技術〕
セルロースは天然に最も多量に存在する有機高分子物質
であり、セルロースとしてそのまま利用されるほかセル
ロース誘導体原料として利用されている。植物から得ら
れるセルロース原料は、一般にセルロース以外にリグニ
ンやヘミセルロースなどを含有し且つそれらと強く結合
した複合体として得られる。これらからセルロースを分
離回収するためには原料にアルカリ蒸解、漂白などの化
学処理を施す必要があるが、分離するセルロースの純度
を高めるためには、化学処理条件を強くしなければなら
ず、これはセルロースの解重合や一部損失を伴う。従っ
て、精製バルブにおいてもヘミセルロースなどをいくら
か含有しており、それが、例えば、酢酸セルロースの紡
糸溶液中のミクロゲルとなって紡糸時の糸切れの原因に
なることが知られている。
一方、アセトバクター・キシリナム(Acetobac
terxylinum;以下、rAXJと略称する)や
アセトバクター・アセチゲナム(Acetobacte
r acetigenum;以下、rAAJと略称する
)はグルコースをセルロースに転換する性質があり、セ
ルロース生産菌として一般によく知られている。これら
のセルロース生産菌の生産するセルロースは純度が高い
ので、天然セルロースの構造研究材料の他に種々の用途
に向けられるようになっている。
セルロース生産菌によるセルロースの製造に関してはい
くつかの提案がされており、特開昭59−120159
号には、培養液表面に生成せるセルロース薄膜を培地か
ら剥がし、含有液体を搾り出してから3%苛性ソーダ水
溶液で処理して菌体を破壊し、酸中和、水洗して薄膜を
回収する方法が記載されている。このようにして得られ
たセルロース薄膜は創傷や火傷の手当用の人工皮膚とし
て用いられている。しかしながら、この方法においては
、破壊された菌体のセルロースからの分離は行われてい
ない。
特開昭61−113601号には、AXが生産したセル
ロースミクロフィブリルの集合体に剪断力を加え、解離
したファイバーの懸濁液を生成し、該懸濁液を流延して
再生フィルムを得る方法が記載されている。しかしなが
ら、この方法においても細菌とセルロースの分離は行わ
れていない。
微生物から得られるセルロースは、菌体を分離した場合
、重量で表わされるセルロース純度としては高い値で得
られるが、生菌体或は死滅菌体を含有する場合、腐敗の
原因になり得るという問題点があり、また、所謂発熱物
質を含有する可能性もあって医用材料などに用いるのに
は問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、AXおよびAAのようなセルロース生
産菌が生産するセルロースを培養液から高純度、高収率
で分離回収することができる方法を提供するにある。
他の目的は、AXおよびAAのようなセルロース生産菌
と生成セルロースとを含有する混合物から効率よくセル
ロースを分離回収する方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、セルロース生産菌の菌体およびセルロース
を含有する混合物をアルカリ処理し、超音波処理し、次
いで遠心分離することを特徴とする微生物生産セルロー
スの分離回収方法によって達成される。
本発明の分離回収方法の要点は、セルロース生産菌の菌
体およびセルロースを含有する混合物に対し、アルカリ
処理、超音波処理および遠心分離の三つの操作をこの順
序で適用することにある。
AXおよびAAは好気性ダラム陰性菌の一種であり、約
3μm X Q、 5μmの寸法を有する桿状菌である
。AX及びAAとしては、甘味植物性の発酵あるいはサ
ッカロースを含んだ果物、野菜の腐敗の際に自然に発生
するものが見出されているが、特にセルロース生産性の
高いAXの精製菌株であるアセトバクター・キシリナム
・ストレイン八TCC23769は特定の供給先から入
手可能である。
AXはセルロースを断面約1.6nmx5.8nmのミ
クロフィブリルが46本集ったフィラメント束として生
産する。ファイバーの長さ方向は理論的にはAXの寿命
が続く限り連続したものとして得られる。即ち、植物起
源のセルロースに比して高分子量のセルロースを得るこ
とが可能である。
AXは好気性菌であるので、グルコースその他の炭化水
素を基礎とした培養液の表面にミクロフィブリルの集合
である連続薄膜として生産する。
以下、本発明の微生物生産セルロースの分離回収方法を
セルロース生産効率の高いAXについて具体的に説明す
るが、AAその他のセルロース生産菌についても同様に
適用しうるものである。
AXの培養に適した培地は、糖と蛋白質を含有した複合
培地であって、例えば、次のような構成のものが知られ
ている。
グルコース     2.0 11/v%ペプトン  
    0.5〃 酵母抽出物     0.5〃 リン酸2ナトリウム 0.27〃 クエン酸      0.11  〃 水          残り 希11(J!及び/又は希NaO■を用いてpH=6に
調整。
AXによるセルロース生産は時空収率の高いものである
ことが望ましい。培養温度は、28℃前後がセルロース
の生産速度が最も大きいので好ましい。AXを静置培養
すると、大部分のセルロースは培養液面に薄膜状で得ら
れ、一部液中にゲル状でえられる。この場合、得られる
薄膜は特開昭59−120159号に記載されるように
人工皮膚として使用することができるものである。
一方、攪拌または振盪下の培養によれば表面に生成する
薄膜は充分な厚みを形成しないうちに機械的に破壊され
、培養液は粉細状のセルロースを含むものとなる。
培地内のAX産出セルロースは水で膨潤した状態にある
。セルロースの分離回収にあたっては、先ず、含有する
水及び栄養分の残りなどを追出す操作を行う。実験室的
には薄膜、粉細、ゲル状などのセルロースをすべてガー
ゼ上に集め、搾液して水洗する。このようにして実質的
にセルロース及び菌体のみを含む生成物を得る。
上記生成物からセルロースのみを分離するには、アルカ
リ処理、超音波処理及び遠心分離をこの順序に行う。ア
ルカリ処理では、苛性ソーダ又は苛性カリのようなアル
カリ水溶液を濃度0.01〜15重量%、好ましくは1
重量%前後にて使用する。
0.01重量%より低濃度では菌体を十分に破壊するの
が困難であり、また15重量%より濃いとセルロースの
解重合およびセルロースIから■への構造変化を起すお
それがある。アルカリ処理温度は常温付近であることが
好ましい。アルカリ処理は、それのみでは、菌体をセル
ロースから分離するものではないが、その菌体を破壊し
、超音波処理および遠心分離という物理的操作における
分離を容易ならしめる効果がある。
アルカリ処理を行った混合物は、次いで、超音波処理に
付す。使用する超音波は周波数が可聴周波数領域を超え
る弾性波であればよい。好ましくは、10)$以上のも
のを用いる。
引続いて行う遠心分離においては、通常1 、00Or
pm以上の回転数を採用すれば破壊された菌体をセルロ
ースから有効に分離するのに十分である。
〔発明の効果〕
本発明の分離回収方法によれば、純度の高いセルロース
を効率よく取得することができる。
この純度の高いセルロースは、特に、セルロース誘導体
、例えば、セルロースアセテート、セルロースナイトレ
ートなどのセルロースエステル、カルボキシメチルセル
ロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
スなどのセルロースエーテル、イオン交換セルロース、
酸化セルロースなどの製造に有用である。また、ミクロ
フィブリルセルロースの集合体のま\或は一旦離解させ
、流延法或いは抄紙法で再構成したシート或いは半透膜
は、純度が高く、医用材料等に用いても菌体の影響がな
く極めて有用である。
〔実施例〕
以下、実施例(比較例を含む)をあげて本発明方法を具
体的に説明するが本発明はこれにより限定されるもので
はない。
実施例1 アセトバクター・キシリナム・ストレイン八TCC23
769を用い、下記組成を有する複合培地にて温度30
℃で7日〜14日間培養してセルロースを生成させた。
グルコース     2.0  iv/v%ペプトン 
     0.5〃 酵母抽出物     0.5〃 リン酸2ナトリウム 0.27  〃 クエン酸      0.11  〃 水         残り p)I=6に調整。
培養液からのセルロース分離のために行った単位操作は
次の通りである。
搾液:ガーゼ上に培養液中の固形分を濾し取り、包みこ
んで軽くプレスし、搾液する。
水洗A:培養液中の固形分をガーゼに包んだまま水道水
で洗浄する。
アルカリ処理:搾液、水洗後の固形分を、絶乾量の10
0倍量の1%NaO■に浸漬し、常温で24時間保持す
る。
超音波処理:固形分を絶乾量の約100倍の水に懸濁さ
せ、28KHz(SONOCLEANER100゜KA
IZODENKI製) 1時間処理。
遠心分離:超音波処理した懸濁液をそのままfl[IB
OTA KR/20000)で11000Orp、 1
 hr処理する。セルロース固形分は下方に集まり、菌
体は一部が浮遊し、一部はセルロースの塊よりさらに下
方に沈降する。セルロースの埋板外を除去し、元の量ま
で水を追加し、再度同様に遠心分離を繰返し菌体を除去
する。
水洗B:培養液中の固形分をフィルター上で水洗する。
上記の単位操作を単独で又は組合せて分離処理ヲ行い、
処理後のセルロース試料にメチレンブルーを加え菌体を
染色した。次いでセルロース薄片をプレパラートに載置
し、顕微鏡視野中の桿状菌体数を数え、試料片の1m”
当りの面積に換算した値を、取得セルロース中の菌体数
の相対値とした。測定相対値と処理方法の関係を下表1
に示す。
表 1.処理方法とセルロース付着菌数1 搾液   
          39,0002 搾液→水洗A 
         45,0003 搾液−水洗A−超
音波     4,400=遠心分離−水洗B 4 搾液→水洗A−アルカリ処理  9,300→水洗
B 5 搾液−水洗A−アルカリ処理  i 、 oo。
−超音波−水洗B 6 搾液−水洗A→アルカリ処理   30〇−超音波
→遠心分離→水洗B *(阻3における遠心分離の第1上澄液浮遊物中の菌数
は31,000/w”であった。)以上のデータから、
超音波処理につ−<遠心分離が有効な分離手段であるが
、特に、アルカリ処理、超音波処理、遠心分離をこの順
序に行う方法(11h6)が、特に菌体の著しく少ない
高純度セルロースを得るのに有効なことが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. セルロース生産菌の菌体及びセルロースを含有する混合
    物からセルロースを分離するにあたり、該混合物をアル
    カリ処理し、超音波処理し、次いで遠心分離することを
    特徴とする微生物生産セルロースの分離回収方法。
JP61209623A 1986-09-08 1986-09-08 微生物生産セルロ−スの分離回収方法 Pending JPS6368093A (ja)

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JPS6368093A true JPS6368093A (ja) 1988-03-26

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235410A (ja) * 2009-05-18 2009-10-15 Ki System Engineering:Kk 接着剤により複合化された木質複合材の廃棄物からセルロース及びリグニンを回収する方法
JP2023508423A (ja) * 2019-12-27 2023-03-02 チュンイェン ヂョン バクテリアセルロース/ポリウレタン複合材料及びその製造方法並びに応用

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