JPS6366146A - アクリル酸またはメタクリル酸の製造法 - Google Patents

アクリル酸またはメタクリル酸の製造法

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JPS6366146A
JPS6366146A JP61209668A JP20966886A JPS6366146A JP S6366146 A JPS6366146 A JP S6366146A JP 61209668 A JP61209668 A JP 61209668A JP 20966886 A JP20966886 A JP 20966886A JP S6366146 A JPS6366146 A JP S6366146A
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acid
catalyst
methanol
oxide
solid catalyst
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JP61209668A
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English (en)
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Hiroshi Niitsuma
裕志 新妻
Yasutaro Yasuda
安田 保太郎
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (1)発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は酢酸またはプロピオン酸を固体触媒の存在下に
気相において、酸素の共存下、メタノールと反応させて
アクリル酸またはメタクリル酸を製造する方法に関する
ものである。
〔従来の技術〕
従来、酢酸またはプロピオン酸と、メタノールを酸素の
共存下において脱水縮合反応させ、アクリル酸またはメ
タクリル酸を製造する方法は知られており、その場合に
有効な触媒として下記のようなものが提案されてきた。
即ち、リン酸塩素系触媒およびバナジウム−アンチモン
系酸化物触媒(特開昭59−112939)、遷移金属
でイオン交換した合成結晶性アルミノケイ酸塩(特開昭
60−34.930 )、塩基性物質で処理したアルミ
ナ含有触媒(特開昭6O−38340) 、K20、N
a20等を担持したAt、Mg等のリン酸塩とCu、Z
n、Te等の酸化物からなる触媒(特開昭56−125
337)が知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら工業的視点から見た場合、目的生成物の選
択率および収率ならびに寿命の長さの点において、これ
らの触媒の性能は十分とはいえなかった。
本発明の目的は酢酸またはプロピオン酸を触媒の存在下
に気相において、酸素の共存下、メタノールと反応させ
てアクリル酸またはメタクリル酸を製造する方法におい
て、従来の触媒系と全く異なる高活性、長寿命の触媒を
提供しようとするものである。
(2)発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者等は、既に、酢酸またはプロピオン酸とホルム
アルデヒドからアクリル酸またはメタクリル酸を得る方
法において、酸強度がpKa≦−3,0の酸点を有する
固体触媒に■、Cr等の元素の酸化物等(酸化能保有成
分)を存在させたものを触媒として用いると目的生成物
の収率が高く、さらに酸素の共存下で反応を行うと長時
間経過後も活性が低下し難いことを見出している(特願
昭6O−69179)。
さらにこの酸化能保有成分に加えて、イオウ酸化物を存
在させた上記固体触媒を用いると、目的生成物の収率が
大きく向上することを見出している(特願昭61−64
.690)。
一方、メタノールはホルムアルデヒドに比べて取り扱い
が容易であり、かつ安価なC1原料として注目されてい
るものである。
そして今回、ホルムアルデヒドの前駆体であるメタノー
ルを反応原料のホルムアルデヒドの代替として用いた反
応に対しても、上記触媒系が反応活性が良好であること
を見出して本発明を完成するに至った。
即ち本発明は、酢酸またはプロピオン酸を触媒の存在下
に気相において、酸素の共存下、メタノールと接触反応
させてアクリル酸またはメタクリル酸を製造する方法に
おいて、酸強度がpKa≦−3,0の酸点を有する固体
触媒に、下記A成分あるいは所望によりこれとB成分を
併せて存在させた固体触媒を使用することを特徴とする
アクリル酸またはメタクリル酸の製造法。
(A成分)V、Cr、Co、Ni、、Mo、Wおよびp
bより選ばれる元素の酸化物の1種または2種以上およ
び/またはV、MoおよびWより選ばれる1種または2
種以上を縮合配位元素とするヘテロポリ酸。
(B成分)イオウ酸化物。
〔酸強度がpKa≦−3,0の酸点を有する固体触媒〕 本発明で使用される固体触媒は通常の固体酸触媒をも含
むものである。
一般に固体酸触媒の表面には下記のような沢山の弱塩基
点とまばらな強酸点が存在し、全体としては中性近くに
なっていると考えられる。
触媒中の各酸点はすべて同じ酸強度を持っているわけで
なく、それらは種々の酸強度を有しており、触媒には酸
強度分布が存在していると考えられる。
本発明において触媒活性を有するのは、pKa≦−3,
0の酸強度を示す酸点である。ここで酸強度はpKaで
示され、その値の小さい(負の値の大きい)はど酸強度
が強いことを示す。
触媒中の酸点の存在位置そのものは測定できないが、そ
の存在量は酸量として測定し算出することができ、本発
明における酸点の酸強度および酸量の値は、後述の参考
例に記載の方法、即ち所定のpKa値の範囲において変
色する指示薬を用いた滴定分析と、この分析結果から算
出される値である。
本発明において使用される固体触媒は、pKa≦−3,
0の酸強度を示す酸点を有するものであり、pKa〉−
3,0の酸強度を示す極めて弱いといえる酸点や塩基点
が少ない触媒が好ましく全く無い触媒がさらに好ましい
。即ち、pKa≦−3,0の酸強度を示す酸点を有すれ
ば、一般にいう固体塩基触媒でも使用可能であるが、固
体酸触媒の方が好ましいのである。
これは、pKa>−3,,0の酸点が多い場合にはこれ
らが本発明の転位反応に悪影響を与える恐れがあるから
である。
次に酸量について述べる。酸量は触媒表面上の酸点の存
在量と見なすことができ、 ・般にはこの値の大きい方
が触媒単位量当りの触媒活性が高いことになり、値が小
さいと同じ量の原料物質を転化させるために大量の触媒
が必要で、反応塔を大きくしなければならない等の点で
経済的には不利となる。
さらに本発明において反応に寄与するのはpKa≦−3
,0の酸強度を示す酸点なので、この範囲の酸強度を示
す酸量が多い程好適である。
本発明で使用される触媒としては、pKa≦=3.0の
酸強度を示す酌量が触媒1g当り0゜05 mmo1以
上である触媒が、反応の選択率に加えて転化率をも高め
得るため好ましく、さらに好ましい触媒は0.1mmo
1以上のものである。
また触媒中の酸点の酸強度があまり強すぎると、反応の
選択率が悪くなる傾向があるので、−11,35≦pK
a≦−3,0の範囲、さらに好ましくは−8,2≦pK
a≦−3,0の範囲の酸強度を示す酸点を有する固体触
媒の使用が好ましい。
固体触媒のうちの固体酸触媒としては、St、AI、T
t、Zr、Cd、Sn、Ga、Y。
La等より選ばれた1種もしくは2種以上の元素の酸化
物を主成分とするものやゼオライト等が一般に挙げられ
る。
またpKa≦−3,0の範囲の酸強度を示す酸点を有し
ない酸化物や複合酸化物でも、それらにB2O3換算で
1〜50重量%のホウ素酸化物および/またはP2O5
換算で1〜50ffi量%のリン酸化物を含有させ、酸
強度がpKa≦−3,0の酸点を導入した固体触媒も使
用できる。さらに、このpKa≦−3,0の酸強度を示
ずHtが少なくて、触媒活性が充分強くない固体酸触媒
についても、これらの酸化物を含有させ、所要の酸強度
の酸点を導入することによって触媒活性を上げ、本発明
における固体触媒として使用することができる。
酸化物や複合酸化物に、ホウ素酸化物やリン酸化物を添
加し含有させる方法としては、これら添加物質の水溶液
に酸化物や複合酸化物を含浸させる含浸法、ハイドロゲ
ルもしくは微粉末を湿った状態で練り合わせる混練法、
触媒原料化合物と添加目的物質の混合水溶液から同時に
ゲル化させる共沈法など種々の公知の方法が適用できる
またホウ素酸化物の原料としては、ホウ酸、メタホウ酸
、ホウ酸アンモニウムなど、リン酸化物の原料としては
、リン酸、ビロリン酸、次亜リン酸、ポリリン酸、リン
酸アンモニウム等さまざまなものを使用することができ
る。
上記において、ホウ素酸化物やリン酸化物が触媒の50
重量%を超えると、触媒表面を不活性物質として覆って
しまい、一方1重量%に満たないと、触媒に充分な酸強
度や酸量が与えられないので、いずれも活性はさほど高
まらず、逆に低下することもある。
本発明における酸強度がpKa≦−3,0の酸点を有す
る望ましい固体触媒としては、St、AI、Tiおよび
Zrより選ばれた単独または複数の元素の酸化物、更に
望ましくはTiの酸化物もしくはZrとTiの複合酸化
物に、ホウ素酸化物および/またはリン酸化物を含有さ
せて酸強度を高めたものである。
〔酸化能保有成分〕
本発明における酸化能保有成分とは、■、Cr、Go、
Ni、Mo、WおよびPbより選ばれる元素の酸化物の
1種または2種以上および/またはV、MoおよびWよ
り選ばれる1種または2種以上を縮合配位元素とするヘ
テロポリ酸をいう。
前出の酸強度がpKa≦−3,0の酸点を有する固体触
媒に、これら酸化能保有成分を存在させたものを触媒と
して用いると、目的生成物を高収率で製造することが可
能となる。
その理由は明らかでないが、触媒が酸化能を有し、反応
が酸化雰囲気中で行われることにより、低選択性や活性
劣下の原因となる触媒表面上への炭素質付着が抑制され
るためと思われる。
存在させるべき酸化能保有成分は上述したごとくである
が、中でもV、CrXCo、NiおよびMoより選ばれ
る元素の酸化物ならびにP、BおよびSiから選ばれた
1種を中心元素とするヘテロポリ酸が、目的生成物の収
率がよく好ましい。また特に好ましいヘテロポリ酸は、
縮合配位元素が■もしくはMoのものである。
酸化能保有成分の存在量があまり少なすぎると充分な酸
化能を発揮できないし、多過ぎると本来のアクリル酸ま
たはメタクリル酸の生成反応よりも、原料である酸やホ
ルムアルデヒドが一酸化炭素や二酸化炭素に酸化される
反応の方が優勢となり、目的生成物の選択率が低下する
好ましい存在量は触媒単位g当り、酸化能保有成分の金
属元素(ヘテロポリ酸の場合は縮合配位元素)が0.O
1mmo 1〜10mmo +、より好ましくは0.0
3mmo1〜5.0mmofである。
酸化能保有成分の添加方法としては、これら成分の水溶
液に触媒を含浸させる含浸法、触媒原料化合物と酸化能
保有成分のハイドロゲルもしくは微粉末を湿った状態で
練り合わせる混練法、触媒原料化合物と酸化能保有成分
の混合水溶液から同時にゲル化させる共沈法など種々の
公知の方法が適用でき、場合によっては上述のホウ素酸
化物・やリン酸化物と同時に添加することもできる。
酸化能保有成分の原料としてはアンモニウム塩、塩化物
、水酸化物、炭酸塩等積々のものが使用しうる。
〔イオウ酸化物〕
酸強度がpKa≦−3,0の酸点を有する固体触媒に上
述の酸化能保有成分を存在させた触媒系に、更にイオウ
酸化物を存在させると、目的生成物の選択率が向上する
その原因は明らかでないが、イオウ酸化物の添加が、メ
タノールの活性化に有利な触媒の酸強度を提供するもの
と思われる。
存在させるイオウ酸化物の量が少な過ぎると充分な活性
効果を発揮できないし、多過ぎると本来のアクリル酸ま
たはメタクリル酸の生成反応よりも、反応分子の分解反
応のような副反応が進行し、目的生成物の選択率が低下
するので好ましくない。
触媒全体に対する好ましい存在量は、so3換算で0.
5〜20重量%、より好ましくは1〜10重量%である
イオウ酸化物の添加方法としては、通常の含浸法、混練
法など種々の公知の方法が適用でき、また場合によって
は前出のホウ素酸化物、リン酸化物または酸化能保有成
分と組み合わせて同時に添加することもできる。
イオウ酸化物の原料としては、焼成した後の触媒にイオ
ウ酸化物以外のものを残さないものが望ましく、例えば
硫酸アンモニウム、硫酸水素アンモニウム、硫酸、亜硫
酸アンモニウム、亜硫酸水等が用いられる。
なおこの焼成の温度は、300〜600℃の範囲が好ま
しい。
〔酸素〕
本発明においては、反応を酸素の共存下で行うことが必
須である。
酸素は反応物の一つとして反応に関与し、おそらくメタ
ノールからホルムアルデヒド類似の前駆体への活性化を
助けると共に、前述の酸化能保有成分を添加したときと
同様に反応を酸化雰囲気中で行わせることになるため、
触媒表面上への炭素質付着を抑制し、触媒寿命を延ばす
効果を持つものと思われる。
反応系に添加する酸素源としては、純酸素のばか空気も
用いることができ、工業的には空気が望ましい。
酸素添加量は、反応原料であるメタノールに対するモル
比(=02/メタノール)として1/10〜10/1が
好ましい。
また反応物蒸気が添加酸素に対して爆発限界範囲内組成
を形成しない量が好ましい。
〔反応の条件〕
酢酸またはプロピオン酸とメタノールの供給モル比は1
:5〜15:1が好ましい。
このモル比が1:5に満たないと、メタノールの副反応
が起こり目的生成物の選択率が低くなる。
またモル比が15:1を超えると、他の原料である酸の
分解による損失が多くなりやすく、また反応生成物から
の目的生成物を回収分離することが面倒になる。
酸とメタノールは、キャリヤーガス(窒素等)および酸
素(または空気)と混合して、触媒層へ供給されるが、
触媒上の空間速度(SV)は、300〜5000 ml
/ hr/ ml−Cat、の範囲が好ましい。SVが
この好ましい上限値を超えると転化率が小さくなり、一
方下限値に満たないと選択率が小さくなる。
反応温度は200〜500℃の範囲が好ましい。500
℃を超えると原料の分解などにより選択率が低下しやす
く、200℃未満だと反応が遅く添加率が非常に小さく
なりやすいので実用的ではない。
〔参考例、実施例および比較例〕
以下に参考例、実施例および比較例を挙げてさらに詳し
く本発明を説明するが、それらは本発明の範囲を限定す
るものではない。また本明細書における転化率、選択率
および収率の定義は下記のとおりである。
転化率(%) −100X (消費したメタノールのモ
ル数)/(供給したメタノ ールのモル数) 選択率(%)=100x (生成したAAまたはMAま
たはMAAまたはMMA のモル数)/(消費したメタノ ールのモル数) 収率(%)−転化率(%)×選択率(%)上記において
、AAはアクリル酸、MAはアクリル酸メチル、MAA
はメタクリル酸、MMAはメタクリル酸メチルを示す。
また共存させる酸素の容量%は、例えば空気を用いた場
合は、下記の式で計算する。
酸素添加量(vo1%) 一= 100 X共存空気(ml/hr) xQ、  
2/(窒素(ml/ hr)  1−共存空気(ml/
hr) 4反応物蒸気(ml/hr) ) 一 本発明における触媒の酸点の酸強度測定は、文献(円部
ら「触媒」1上 210〜216 (1969))記載
の方法に従って実施した。以下にその方法について述べ
る。
■触媒を乳ばちでずりっぷし、100メツシュ通過品を
、500℃において空気流中で2時間焼成する。
■焼成後、直ちにデシケータ−に入れ室温近くまで冷却
し、密封して保管する。
■使用する指示薬の種類に応じた数の50ml三角フラ
スコにトルエンを約10mlずつ入れる。
トルエンは金属ナトリウムを用いて予め脱水蒸溜したも
のを使用した。
■各三角フラスコに■の焼成ずみ触媒Wg (約0.2
〜0.3g)を秤量して投入する。
■予め調製した各指示薬の0.1%トルエン溶液を、そ
れぞれの二角フラスコに0.3ml程度加える。触媒は
直ちに酸性色もしくは塩基性色を呈する。なお、使用し
た指示薬は表1に示ずとおりである。
表1 変色 指示薬     共役酸のpKa  塩基性−酸性p−
Ni trotoluene       −11,3
5無色−黄Anthraquinone       
   −8,2無色−=黄Benzalacetoph
enone     −5,6無色−黄Dicinna
malacetone      −3,0黄−赤4−
Benzeneazodiphenylamine  
+1.5   黄−紫p−Dimethylamino
azobenzene  +3.3   黄−赤Met
hyl Red     +4.8  黄赤■酸性色を
呈したものについて、予め調製をしたN/10n−ブチ
ルアミンのトルエン溶液を、マイクロビユレットを用い
て滴下し、酸性色の呈色の無い状態までの滴定量(ml
)を測定する。滴下の間隔は24時間程度がける。
なお、用いたN/10n−ブチルアミンのトルエン溶液
のファクター(f)は、フェノールフタレインを指示薬
とするN/10シユウ酸標準溶液の滴定により決定した
■酸量は次のように算出した。
pKa−αの指示薬を使用したときの滴定量をVmlと
すると、pKa≦αの酸量A (mmol/g−Cat
 、 )は次のようになる。
A= f XV/ (10XW) ここで、Wは触媒量(g)、fはファクターである。
上記のようにして種々のpKaの指示薬を用い酸量を測
定することによって、触媒の酸強度分布を知ることがで
きる。
実施例1 混練法により調製したZr02−TiO2(Zr02含
量60重量%)を12−モリブドリン酸、メタバナジン
酸アンモニウム、シュウ酸およびリン酸からなる混合水
溶液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110°Cで一
晩乾燥した後、400℃において2時間空気気流中で焼
成して、12−モリブドリン酸を7.3重量%(Mo元
素: 0 、 6 mmol/ g−Cat 、 ) 
、バナジウム酸化物をV2O5換算で2.2重量%(V
元素: 0 、 3 mmol/ g−Cat 、 )
およびリン酸化物をP2O5換算で10重量%含有させ
た固体触媒を調製した。
この固体触媒約1gを反応管に詰め、窒素気流中350
℃に昇温してから1時間後に酢酸とメタノールの気相反
応を開始した。
但し、酢酸/メタノールのモル比5/1、反応温度35
0℃、空間速度(以下rSVJと称する)  2250
 ml/ hr/ ml−Cat、 、02 /メタノ
ールのモル比1.1および酸素添加量6.3vo1%で
あった。
反応混合ガスの供給開始後30〜90分の間の生成物を
ガスクロマトグラフにより分析した。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率49
%、MA選択率3%、AA]MA収率51%であった。
なおここで使用した固体触媒は12−モリブドリン酸お
よびバナジウム酸化物が不存在のときのpKa≦−3,
0における酸量が0.12mmol/ g−Cat 、
のものであった。
実施例2 混練法によりリン酸化物をP2O,換算で8重量%含有
させたT i O2をホウ酸とリン酸の混合水溶液に含
浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110°Cで−・晩乾燥
させた後、400℃において2時間空気気流中で焼成し
て、ホウ素酸化物をB2O3換算で15重量%、リン酸
化物をP2O5換算で10重量%含有させた固体触媒を
調製した。
この固体触媒はpKa≦−3,0における酸量が0 、
 45 mmol/ g−Cat 、のものであった。
さらにごの固体触媒をチリブデン酸アンモニウム水溶液
に含浸させ、上記と同様にして、モリブデン酸化物をM
oO3換算で22.4.、ii量%(Mo元素: 2 
、  Ommol/ g−Cat 、 )含有させた固
体触媒を調製した。
この固体触媒を用いて、実施例■と同様にして、酢酸と
メタノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比2、反応温度350℃
、S V 2525 ml/ hr/ ml−Cat、
、02/メタノールのモル比1.0および酸素添加量6
.6 νo1%であった。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率39
%、MA選択率2%、A A + M A収率41%で
あった。
実施例3 混練法によりリン酸化物をP2O5換算で4重量%、ジ
ルコニア酸化物をzro2換算で20重量%、チタン酸
化物をTiO2換算で76重量%を成分とする複合酸化
物を調製した。
この複合酸化物を12 モリブドリン酸、ホウ酸および
リン酸の混合水溶液に含浸さ・ヒ、湯浴中で蒸発乾固し
、110°Cで一晩乾燥した後、400℃に才jいて2
時間空気気流中で焼成して、12−モリブドリン酸を6
.2重量%(Mo元素: 0 、 6 mmol/ g
−Cat 、 ) 、ホウ素酸化物を3203換算で1
4重量%およびリン酸化物をP2O,換算で9重量%含
有させた固体触媒を調製した。
この固体触媒を用いて実施例1と同様にして、酢酸とメ
タノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比2、反応温度400℃
、S V 2600 ml/ hr/ ml−Cat、
、02/メタノールのモル比2.0および酸素添加量8
. 9  vo1%であった。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率29
.5%、MA選択率1.5%、AA+MA収率31%で
あった。
なおここで使用した固体触媒は、12−モリブドリン酸
が不存在のときのpKa≦−3,0における酸量が0 
、 18 mmol/ g−Cat 、のものであった
実施例4 混練法により調製した5i02−TiO2(sho2含
量43重量%)を、12−タングストケイ酸、メタバナ
ジン酸アンモニウム、シュウ酸およびリン酸の混合水溶
液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110°Cで一晩
乾燥した後、400℃において2時間空気気流中で焼成
して、12−タングストケイ酸を17.5重量%(W元
素: 0 、 6 mmol/ g−Cat 、 ) 
、バナジウム酸化物を■205換算で2.0重量%(V
元素:0 、 3 mmol/ g−Cat 、 )お
よびリン酸化物をP2O5換算で9重量%含有させた固
体触媒を調製した。
この固体触媒を用いて、実施例1に準じてプロピオン酸
とメタノールの反応を行った。
但しプロピオン酸/メタノールのモル比2、反応温度3
50 ’C,S V 2525 ml/hr/m1−C
at、 、02 /メタノールのモル比2.0および酸
素添加量1.1. 6  vo1%であった。
その結果、メタノール転化率98.8%、MA八へ択率
12.5%、MMA選択率1.3%、MAA−1−MM
A収率13.6%であった。
なおここで使用した固体触媒は、12−クンゲストケイ
酸およびバナジウム酸化物が不存在のときのpKa≦−
3,0における酌量が0゜18 mmol/ g−Ca
t 、のものであった。
実施例5 混練法により調製した7、 r 02−T i 02 
 (Zr02含量60重量%)を硫酸アンモニウム水溶
液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩乾
燥させた後、500°Cにおいて2時間空気気流中で焼
成して、イオウ酸化物を803換算で3重量%含有させ
た固体触媒を調製した。
さらにこの固体触媒を12−モリブドリン酸、ホウ酸お
よびリン酸からなる混合水溶液に含浸させ、湯浴中で蒸
発乾固し、110℃で一晩乾燥した後、400℃におい
て2時間空気気流中で焼成して、12−モリブドリン酸
を6.4重量%(Mo元素: 0 、6 mmol/ 
g−Cat 、 ) 、ホウ素酸化物をB2O3換算で
14重量%およびリン酸化物をP2O5換算で9重量%
含有させた固体触媒を調製した。
この固体触媒を用いて実施例1と同様にして、酢酸とメ
タノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比2、反応温度400℃
、S V 2950 ml/ hr/ ml−Cat、
、02/メタノールのモル比2.0および酸素添加量6
. 7  vo1%であった。
その結果、メタノール転化率99.9%、AA選択率4
9.5%、MA選択率1%、AAI−MA収率50.4
%であった。
なおここで使用した固体触媒は、12 モリブドリン酸
およびイオウ酸化物が不存在のときのpKa≦−3,0
における酸量が0.16mmo1/ g−Cat 、の
ものであった。
実施例6 混練法により調製したZr02−TiO2(Zr02含
量55重量%)を、硫酸アンモニウム水溶液に含浸させ
、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩乾燥させた後、
500℃において2時間空気気流中で焼成して、イオウ
酸化物を803換算で10重量%含有させた固体触媒を
調製した。
さらにこの固体触媒を12−モリブドリン酸、メタバナ
ジン酸アンモニウム、シュウ酸およびリン酸からなる混
合水溶液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110°C
で一晩乾燥した後、400℃において2時間空気気流中
で焼成して、12−モリブドリン酸を6.7重量%(M
O元素: 0 、 6 mmol/ g−Cat 、 
) 、バナジウム酸化物をV2C,換算で2.0重量%
(V元素:0゜3 mmol/ g−Cat 、 )お
よびリン酸化物をP2O5換算で18重量%含有させた
固体触媒を調製した。
この固体触媒を用いて実施例1と同様にして、酢酸とメ
タノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比3、反応温度400℃
、S V 2500 ml/ hr/ ml−Cat、
、02/メタノールのモル比2.0および酸素添加量9
.9 ν01%であった。
その結果、メタノール転化率92%、AA選択率60.
5%、MA選択率2%、AA−+MA収率57.5%で
あった。
なおここで使用した固体触媒は、12−モリブドリン酸
、バナジウム酸化物およびイオウ酸化物が不存在のとき
のpKa≦−3,0における酸量が0 、 23 mm
ol/ g−Cat 、のものであった。
実施例7 混練法により調製したS io 2−T t O2(S
iO2含量43重量%)を硫酸アンモニウム水溶液に含
浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で・晩乾燥した
後500℃において2時間空気気流中で焼成して、イオ
ウ酸化物をSo。
換算で3重量%含有させた固体触媒を調製した。
さらにこの固体触媒を12−モリブドケイ酸、硝酸ニッ
ケル、メタバナジン酸アンモニウム、シュウ酸およびリ
ン酸からなる混合水溶液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固
し、110℃で一晩乾燥した後、400℃において2時
間空気気流中で焼成して、12−モリブドケイ酸を8.
4重量%(Mo元素: 0 、 6 mmol/ g−
Cat 、 )、ニッケル酸化物をNiO換算で1.6
重量%(Ni元素: 0 、 3 mmol/ g−C
at 、 ) 、バナジウム酸化物をV2C,換算T:
 2 、  OJliJi %(V元素: 0 、 3
 mmol/ g−Cat 、 )およびリン酸化物を
P2O5換算で9重量%含有させた固体触媒を調製した
この固体触媒を用いて実施例1と同様にして、酢酸とメ
タノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比2、反応温度400℃
、S V 2500 n+1/ hr/ +n1−Ca
t、、02/メタノールのモル比2.0および酸素添加
量14.4vo1%であった。
その結果、メタノール転化率98.5%、AA選択率4
5.5%、MA選択率1%、AA+MA収率45.8%
であった。
なおここで使用した固体触媒は、12−モリブデン酸、
ニッケル酸化物、バナジウム酸化物およびイオウ酸化物
が不存在のときのpKa≦−3,0における酸量がO、
l 8 mmol/ g−Cat、のものであった。
実施例8 混練法により調製したTi02−Al2O2(Ti02
含量15重量%)を硫酸アンモニウムの水溶液に含浸さ
せ、湯浴中で蒸発乾固し、110°Cで一晩乾燥させた
後、500℃において2時間空気気流中で焼成して、イ
オウ酸化物をso3換算で6重量%含有させた固体触媒
を調製した。
さらにこの固体触媒を12−モリブドケ・イ酸、硝酸コ
バルト、ホウ酸およびリン酸からなる混合水溶液に含浸
させ、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩乾燥した後
、400℃において2時間空気気流中で焼成して、12
 モリブドケイ酸を8.0重量%(Mo元素: 0. 
6mmol/g−Cat 、 ) 、コバルト酸化物を
Coo換算で1゜8重量%(Co元素: 0 、 3 
mmol/ g−Cat 、 )、ホウ素酸化物をB2
O3換算で14重量%およびリン酸化物をP2O5換算
で9重量%含有させた固体触媒を調製した。
この固体触媒を用いて実施例4と同様にして、プロピオ
ン酸とメタノールの反応を行った。
但し、プロピオン酸/メタノールのモル比2、反応温度
400°C,S V 2600 ml/hr/ ml−
Cat、および02/メタノールのモル比2および酸素
添加量7. 6  vo1%であった。
その結果、メタノール転化率95%、MAA選択率20
%、MMA選択率2%、M A A + MMA収率2
0.9%であった。
なおここで使用した固体触媒は、12−モリブドケイ酸
、コバルト酸化物およびイオウ酸化物が不存在のときの
pKa≦ 3.0における酸量が0 、 13 mmo
l/ g−Cat 、のものであった。
実施例9 混練法により調製したZ r 02−−−A 12 o
(ZrO2含M20重量%)をモリブデン酸アンモニウ
ム、ホウ酸およびリン酸からなる混合水溶液に含浸させ
、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩乾燥した後、4
00℃において2時間空気気流中で焼成して、モリブデ
ン酸化物をMoO3換算で0.08i量%(Mo元素=
0゜007 +nn+ol/ g−Cat 、 ) 、
ホウ素酸化物をB2O3換算で10重量%およびリン酸
化物をP2O5換算で10重量%含有させた固体触媒を
調製した。
この固体触媒を用いて実施例1と同様にして、酢酸とメ
タノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比2、反応温度400℃
、S V 2575 ml/ hr/ ml−Cat、
、02/メタノールのモル比2.0および酸素添加量1
4.4 νo1%であった。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率1.
1%、MA選択率0%、AA収率1゜1%であった。
なおここで使用した固体触媒は、モリブデン酸化物が不
存在のときのpKa≦−3,0における酸量が0 、 
20 mmol/ g−Cat 、のものであった。
実施例10 混練法によりリン酸化物をB20.換算で8重量%含有
させたTiO2をホウ酸とリン酸の混合水溶液に含浸さ
せ、湯浴中で蒸発乾固し、110°Cで一晩乾燥させた
後、400℃において2時間空気気流中で焼成して、ホ
ウ素酸化物をB203換算で15重量%、リン酸化物を
P2O5換算で10M量%含有させた固体触媒を開裂し
た。
さらにこの固体触媒を12−タングストケイ酸の水溶液
に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩乾燥
した後、400℃において2時間空気気流中で焼成して
、12−タングストケイ酸を77.2重量%(W元素:
 1’ 2 mmol/ g−Cat 、 )含有させ
た固体触媒を調製した。
この固体触媒を用いてSVが2515 ml/ hr/
m1−Cat、および酸素添加量12.1vo1%であ
る以外は実施例1と同じ条件で酢酸とメタノールの反応
を行った。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率1.
5%、MA選択率0%、AA収率1゜5%であった。
なおここで使用した固体触媒は、12−タングストケイ
酸が不存在のときのpKa≦ 3゜0における酌量が0
 、 45 mmol/ g−Cat 、のものであっ
た。
実施例11 混練法によりリン酸化物をP2O,換算で12重量%含
有させたAl2O3をメタバナジン酸アンモニウム、シ
ュウ酸、ホウ酸および硫酸アンモニウムからなる混合水
溶液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩
乾燥した後、400℃において2時間空気気流中で焼成
して、バナジウム酸化物を■205換算で4゜4重量%
(V元素: 0 、 6 mmol/ g−Cat 、
 )、ホウ素酸化物をB2O3換算で15重量%、イオ
ウ酸化物をSOコ換算で0.3重量%含有させた固体触
媒を調製した。
この固体触媒を用いてSVが2780 ml/hr/m
1−Cat、および酸素添加量11.2vo1%である
以外は実施例1と同じ条件で酢酸とメタノールの反応を
行った。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率14
゜5%、MA選択率1.8%、AA+MA収率16.3
%であった。
なおここで使用した固体触媒は、バナジウム酸化物およ
びイオウ酸化物が不存在のときのpKa≦−3,0にお
ける酸量が0 、 18 mmol/g−Cat 、の
ものであった。
実施例12 混練法により調製したZr02−TiO2(zro2含
i60重量%)を硫酸アンモニウム水溶液に含浸させ、
湯浴中で蒸発乾固し、110℃で−・晩乾燥した後、5
00℃において2時間空気気流中で焼成して、イオウ酸
化物をS03換算で30重量%含有させた固体触媒を調
製した。
さらにこの触媒を12−モリブドリン酸、メタバナジン
酸アンモニウム、シュウ酸およびリン酸からなる混合水
溶液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩
乾燥した後、4゜0℃において2時間空気気流中で焼成
して、12−モリブドリン酸を7.3重量%(Mo元素
:O16mmol/ g−Cat 、 ) 、バナジウ
ム酸化物をv20.換算で2.2正量%(■元素:o。
3 mmol/g−Cat 、 )およびリン酸化物を
p2゜、換算で10重正量含有させた固体触媒を調製し
た。
この固体触媒を用いてSVが2530 ml/hr/m
1−Cat、および酸素添加量15.3vo1%である
以外は実施例1と同じ条件で酢酸とメタノールの反応を
行った。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率4.
3%、MA選択率0%、AA収率4゜3%であった。
なおここで使用した固体触媒は、12−モリブドリン酸
、バナジウム酸化物およびイオウ酸化物が不存在のとき
のpKa≦−3,0における酸量が0 、 12 mm
ol/ g−Cat 、のものであった。
比較例1 pKa≦−3,0の酸点を全く持たない5i02をモリ
ブドパナドリン酸とメタバナジン酸アンモニウムおよび
シュウ酸からなる混合水溶液に含浸させ、湯浴中で蒸発
乾固し、110℃で一晩乾燥した後、400°Cにおい
て2時間空気気流中で焼成して、モリプドバナドリン酸
を12.1重量%(Mo元素: 0 、 6 mmol
/ g−CatXV元素: 0 、 09 mmol/
 g−Cat 、 ) 、バナジウム酸化物を■205
換算で2.3重量%(■元素: 0 、 3 mmol
/ g−Cat 、 )を含有させた固体触媒を調製し
た。
この固体触媒を用いて実施例1と同様にして、酢酸とメ
タノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比2、反応温度400℃
、S V 2200 ml/ hr/ ml−Cat、
、02/メタノールのモル比2.0および酸素添加M7
.5 νo1%であった。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率12
.9%、MA選択率o%、AA収率12.9%であった
比較例2 混練法により調製したZr02−TiO2(Zr02含
量60重量%)を、硫酸アンモニウム水溶液に含浸させ
、湯浴中で蒸発乾固し、110℃で一晩乾燥した後、5
00℃において2時間空気気流中で焼成して、イオウ酸
化物を803換算で3正量%含有させた固体触媒を調製
した。
さらにこの固体触媒をホウ酸とリン酸からなる混合水溶
液に含浸させ、湯浴中で蒸発乾固し、す0 110℃で一晩乾燥した後、500°Cにおいて2時間
空気気流中で焼成して、ホウ素酸化物をB2O3換算で
15重量%およびリン酸化物をP2O,換算で10重量
%含有させた固体触媒を調製した。
この固体触媒を用いて実施例1と同様にして、酢酸とメ
タノールの反応を行った。
但し、酢酸/メタノールのモル比2、反応温度400℃
、S V 2280 ml/ hr/ ml−Cat、
および02/メタノールのモル比2.0および酸素添加
量7. 9  vo1%であった。
その結果、メタノール転化率100%、AA選択率2.
4%、MA選択率5.6%、AA+MA収率8.0%で
あった。
なおここで使用した固体触媒は、イオウ酸化物が不存在
のときのpKa≦−3,0における酸量が0 、 16
 mmol/ g−Cat 、のものであった。
(3)発明の効果 本発明における固体触媒は、安価なメタノールを原料と
して用いるアクリル酸またはメタクリル酸の製造方法に
おける新規な触媒系であり、かつ高活性で長寿命である
この触媒を用いることによって、反応の選択率、転化率
ともに良好であり、さらに反応系にイオウを加えること
により、目的生成物の収率特に選択性が向上する。
従って高収率で酢酸またはプロピオン酸からアクリル酸
またはメタクリル酸を得ることができ、かつ副生成物が
少ないので生成物の分離操作が従来の触媒系による製法
に比較して極めて容易になるものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、酢酸またはプロピオン酸を触媒の存在下に気相にお
    いて、酸素の共存下、メタノールと接触反応させてアク
    リル酸またはメタクリル酸を製造する方法において、酸
    強度がpKa≦−3.0の酸点を有する固体触媒に、下
    記A成分あるいは所望によりこれとB成分を併せて存在
    させた固体触媒を使用することを特徴とするアクリル酸
    またはメタクリル酸の製造法。 (A成分)V、Cr、Co、Ni、Mo、N、Wおよび
    Pbより選ばれる元素の酸化物の1種または2種以上お
    よび/またはV、MoおよびWより選ばれる1種または
    2種以上を縮合配位元素とするヘテロポリ酸。 (B成分)イオウ酸化物。
JP61209668A 1986-09-08 1986-09-08 アクリル酸またはメタクリル酸の製造法 Pending JPS6366146A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002511444A (ja) * 1998-04-15 2002-04-16 イーストマン ケミカル カンパニー ニオブ触媒を使用するα,β−不飽和カルボン酸及びエステルの製造方法
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