JPS6365601B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6365601B2 JPS6365601B2 JP285482A JP285482A JPS6365601B2 JP S6365601 B2 JPS6365601 B2 JP S6365601B2 JP 285482 A JP285482 A JP 285482A JP 285482 A JP285482 A JP 285482A JP S6365601 B2 JPS6365601 B2 JP S6365601B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- valve
- gas
- reactor
- steam reforming
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000000629 steam reforming Methods 0.000 claims description 28
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 claims description 11
- 229930195733 hydrocarbon Natural products 0.000 claims description 10
- 150000002430 hydrocarbons Chemical class 0.000 claims description 10
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims description 5
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 43
- 239000002994 raw material Substances 0.000 description 14
- 239000003054 catalyst Substances 0.000 description 12
- 239000000047 product Substances 0.000 description 8
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 7
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N Hydrogen Chemical compound [H][H] UFHFLCQGNIYNRP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 5
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 description 5
- CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N Carbon dioxide Chemical compound O=C=O CURLTUGMZLYLDI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 239000007795 chemical reaction product Substances 0.000 description 4
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 4
- VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N methane Chemical compound C VNWKTOKETHGBQD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 4
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 239000004215 Carbon black (E152) Substances 0.000 description 3
- 229910001873 dinitrogen Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 3
- 238000006057 reforming reaction Methods 0.000 description 3
- 229910002092 carbon dioxide Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000001569 carbon dioxide Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000001257 hydrogen Substances 0.000 description 2
- 229910052739 hydrogen Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000010926 purge Methods 0.000 description 2
- UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N Carbon monoxide Chemical compound [O+]#[C-] UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N Sulfur Chemical compound [S] NINIDFKCEFEMDL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910002091 carbon monoxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000003575 carbonaceous material Substances 0.000 description 1
- 230000003197 catalytic effect Effects 0.000 description 1
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 1
- 230000003247 decreasing effect Effects 0.000 description 1
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 239000012495 reaction gas Substances 0.000 description 1
- 238000004064 recycling Methods 0.000 description 1
- 238000002407 reforming Methods 0.000 description 1
- 229910052717 sulfur Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011593 sulfur Substances 0.000 description 1
- 230000001960 triggered effect Effects 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Landscapes
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Description
［産業上の利用分野］
本発明は水蒸気改質装置に関し、詳しくは停電
等の突発事故や、改質ガスの需要に伴なう一時的
装置の休止及び再開を短時間かつ簡便に達成する
水蒸気改質装置に関する。 ［従来の技術］ 炭化水素類の改質方法としては、従来いくつか
の方法が提案されている。通常は、原料の炭化水
素はイオウ分等の不純物を除去した後、水蒸気と
ともに反応器に入れられる。この反応器において
炭化水素と水との改質反応が起こつてメタン、水
素、炭酸ガスを主成分とする反応生成ガスが得ら
れる。この水蒸気改質反応を連続して行なわせる
ため、350〜550℃の温度を維持しなければなら
ず、また水蒸気比を適切な範囲に維持しないと、
製品性状が変化するばかりでなく、触媒に害を与
えてしまう。従つて運転中は細心の注意を払つて
温度及び水蒸気比の制御を行なつている。 従来、スチーム／カーボン比の低下、反応温度
の急激な変化等のトラブルは停電によつて装置を
一時的に休止する際には、先ず、炭化水素の原料
供給用弁を閉じ、次に時間遅れを持たせてスチー
ム供給用弁を閉じて反応ガスをスチームガスでパ
ージしていた。 この方法において、反応器内部がスチーム雰囲
気では触媒が酸化されてしまうのでチツ素ガスを
送入してスチームをパージする必要がある。しか
も装置が休止している際には加熱炉の火は消して
いるため上記操作をすると触媒層温度が低下する
ので、停止後直ちに再点火して降温を最小限に食
いとめる必要がある。装置の一時的な休止原因が
解決され装置を再始動し、水蒸気改質反応を再開
する際には、スチーム送入後、直ちに炭化水素原
料を送入する。この操作時又は操作前に反応器の
触媒層の温度が限界温度に切つてしまつている時
に炭化水素を送入すると触媒上に炭素質が付着し
触媒活性が低下するので、予め水素ガスを送入し
て昇温してから反応を再開する必要がある。さら
には、休止時に触媒層の温度低下を防止するため
に反応器に電気ヒーターを設置し温度維持するこ
とも行なわれている。 ［発明が解決しようとする課題］ このように装置を一時停止し、さらに停止を解
除し装置を再始動するためには、種々の操作をし
なければならず、チツ素ガス、水素ガスも必要と
なり、かつ反応再開に時間がかかり、また装置も
複雑になるという欠点があつた。特にこの改質ガ
スを一般消費者用の都市ガス源とする場合には、
停止から再始動までの時間的ロスが全般の供給計
画に著しく悪影響を及ぼす。 本発明はこれら問題点を解決すべくなされたも
ので、触媒保護、機器保護のために水蒸気改質装
置を緊急停止および再始動する際に、極く短時間
で行なえ、かつ繁雑な操作および装置を不要とし
た水蒸気改質装置を提供することを目的とし、特
に都市ガス製造用の低温水蒸気改質装置として好
適に利用される。 ［課題を解決するための手段］ 本発明者は鋭意研究の結果、水蒸気改質反応器
の入口ラインに緊急遮断用弁を設け、さらに該緊
急遮断用弁の上流に圧力制御用弁を備える分岐ラ
インを設けることによつて上記目的が達成される
ことを見出し本発明に到達した。 すなわち本発明は、炭化水素類とスチームとを
混合し、これを加熱炉で加熱し、次いで反応器入
口ラインを通して水蒸気改質反応器に導入し、水
蒸気改質を行なう水蒸気改質装置において、該反
応器入口ラインに緊急遮断用弁を設けると共に、
該緊急遮断用弁の上流に圧力制御用弁を備える分
岐ラインを設けたことを特徴とする水蒸気改質装
置である。 以下、図面に従つて本発明を具体的に説明す
る。 第１図は本発明の一実施例を示すブロセスシー
トである。 水蒸気改質反応においては、ナフサ、LPG等
の炭化水素類は原料供給ライン１から供給され、
一方スチームはスチームライン２から供給され、
これらの供給量はそれぞれ原料供給用弁３および
スチーム供給用弁４で制御される。この原料とス
チームとからなる混合流体は加熱炉５で所定の温
度まで加熱され、反応器入口ライン７を経て水蒸
気改質反応器８へ導かれる。なお加熱炉５は燃料
供給用弁６から燃料が制御され温度調節がなされ
る。水蒸気改質反応器８において炭化水素類とス
チームとの改質反応が起こつてメタン、水素、炭
酸ガスを主成分とする反応生成ガスが得られる。
この反応生成ガスはクーラー１０、分離器１１お
よび圧力調節用弁１２が設けられている生成ガス
ライン９を経て製品ガスとされる。 本発明にあつて、装置を休止する時には、反応
器入口ライン７に設けられた緊急遮断用弁１３を
先ず閉じるとともに燃料供給用弁６を閉じ消火す
る。このことによつて緊急遮断用弁１３の上流の
系内圧がスチームおよび原料ガスの送入によつて
上昇するので、緊急遮断用弁１３の上流に設けら
れた分岐ライン１４の圧力制御用弁１５を作動せ
しめ、スチームおよび原料ガスよりなる混合ガス
を分岐ライン１４から系外へ放出する。そして加
熱炉５出口温度が低下したら原料供給用弁３およ
びスチーム供給用弁４を閉じることによつて混合
ガスの放出が止まる。一方、圧力調節用弁１２も
閉じられているため、水蒸気改質反応器８および
生成ガスライン９も一定圧力に保たれる。 なお本発明においては、未だ完全に改質反応を
起こしていない水蒸気改質反応器８上部の混合ガ
スを放出したい時は、反応器入口ライン７の緊急
遮断用弁１３の下流と分岐ライン１４の圧力制御
用弁１５の下流との間にベントライン１６を設
け、このベントライン１６上の排気用弁１７を開
くことによつて水蒸気改質反応器８上部の混合ガ
スを放出しても良い。 装置を再始動させる時には、原料供給用弁３お
よびスチーム供給用弁４を開き、原料およびスチ
ームを供給し、さらに加熱炉５を点火し、所定の
温度、スチーム／カーボン比に調整されるまで混
合ガスを分岐ライン１４から系外へ放出する。所
定の温度、スチーム／カーボン比に混合ガスが調
整されたら、緊急遮断用弁１３を徐々に開くと共
に圧力制御用弁１５を閉じ、水蒸気改質反応器８
に混合ガスが供給される。混合ガスが供給され、
反応生成ガスの発生によつて系内圧が上昇する
と、圧力調節用弁１２が開き製品ガスが得られ
る。 本発明において系内のスチーム／カーボン比、
原料ガスおよびスチーム流量、温度はそれぞれラ
イン上に設けられた検出器、制御操器で制御さ
れ、同様に系内のスチーム／カーボン比や温度が
所定の範囲から外れるとアラームが発せられ、緊
急遮断用弁等の各弁が自動的に開閉し、装置が緊
急休止する。さらに装置の始動時にも各弁が自動
的に開閉し、水蒸気改質反応が再開されるように
計装することができる。また、本発明で用いられ
る各弁は、特にその形状等に制限はなく任意の弁
が用いられる。 ［発明の効果］ 以上のごとき本発明にあつては下記の効果を奏
する。 (1) 装置を休止する際に、緊急遮断用弁で混合ガ
スの水蒸気改質反応器への流入を停止させるの
で、条件の異なつた混合ガスが水蒸気改質反応
器内に入るのが防止され、水蒸気改質反応器内
が還元雰囲気のままとなりチツ素ガスによるス
チームのパージが不要である。 (2) 水蒸気改質反応器内の触媒層温度が装置の休
止中に低下することが少ないので再始動時に水
素ガスリサイクルによる昇温が不要となり始動
時間が大巾に短縮される。 (3) 装置を再始動する際に、条件の一定した混合
ガスが調整できるまで分岐ラインから混合ガス
を系外に放出でき、調整された混合ガスが得ら
れた時点で緊急遮断用弁を開くことによつて直
ちに反応が開始し製品ガスが得られる。この
際、条件の異なつた混合ガスが水蒸気改質反応
器内に流入しないので触媒を害することがな
い。 (4) 必要に応じてベントラインを設けているの
で、装置の休止時に水蒸気改質反応器上部の混
合ガスを放出することができる。 このように一時的な装置の休止および再始動を
短時間でかつ簡便な装置および操作で行なうこと
を可能とした本発明の水蒸気改質装置は、特に都
市ガス製造用の低温水蒸気改質装置として好適に
利用されるほか、メタネーシヨン装置、一酸化炭
素転化装置に応用することも可能である。 ［実施例］ 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例 第１図に示される水蒸気改質装置に、スチーム
５トン／hr、LPG2トン／hrの割合で400℃に加
熱して断熱水蒸気改質反応器に供給した。水蒸気
改質反応器の反応圧力を12Kg／cm2・Ｇに維持した
ところ反応器出口温度は435℃になり製品ガスと
して第１表の組成のガスを3700Nm3／hrで得た。
等の突発事故や、改質ガスの需要に伴なう一時的
装置の休止及び再開を短時間かつ簡便に達成する
水蒸気改質装置に関する。 ［従来の技術］ 炭化水素類の改質方法としては、従来いくつか
の方法が提案されている。通常は、原料の炭化水
素はイオウ分等の不純物を除去した後、水蒸気と
ともに反応器に入れられる。この反応器において
炭化水素と水との改質反応が起こつてメタン、水
素、炭酸ガスを主成分とする反応生成ガスが得ら
れる。この水蒸気改質反応を連続して行なわせる
ため、350〜550℃の温度を維持しなければなら
ず、また水蒸気比を適切な範囲に維持しないと、
製品性状が変化するばかりでなく、触媒に害を与
えてしまう。従つて運転中は細心の注意を払つて
温度及び水蒸気比の制御を行なつている。 従来、スチーム／カーボン比の低下、反応温度
の急激な変化等のトラブルは停電によつて装置を
一時的に休止する際には、先ず、炭化水素の原料
供給用弁を閉じ、次に時間遅れを持たせてスチー
ム供給用弁を閉じて反応ガスをスチームガスでパ
ージしていた。 この方法において、反応器内部がスチーム雰囲
気では触媒が酸化されてしまうのでチツ素ガスを
送入してスチームをパージする必要がある。しか
も装置が休止している際には加熱炉の火は消して
いるため上記操作をすると触媒層温度が低下する
ので、停止後直ちに再点火して降温を最小限に食
いとめる必要がある。装置の一時的な休止原因が
解決され装置を再始動し、水蒸気改質反応を再開
する際には、スチーム送入後、直ちに炭化水素原
料を送入する。この操作時又は操作前に反応器の
触媒層の温度が限界温度に切つてしまつている時
に炭化水素を送入すると触媒上に炭素質が付着し
触媒活性が低下するので、予め水素ガスを送入し
て昇温してから反応を再開する必要がある。さら
には、休止時に触媒層の温度低下を防止するため
に反応器に電気ヒーターを設置し温度維持するこ
とも行なわれている。 ［発明が解決しようとする課題］ このように装置を一時停止し、さらに停止を解
除し装置を再始動するためには、種々の操作をし
なければならず、チツ素ガス、水素ガスも必要と
なり、かつ反応再開に時間がかかり、また装置も
複雑になるという欠点があつた。特にこの改質ガ
スを一般消費者用の都市ガス源とする場合には、
停止から再始動までの時間的ロスが全般の供給計
画に著しく悪影響を及ぼす。 本発明はこれら問題点を解決すべくなされたも
ので、触媒保護、機器保護のために水蒸気改質装
置を緊急停止および再始動する際に、極く短時間
で行なえ、かつ繁雑な操作および装置を不要とし
た水蒸気改質装置を提供することを目的とし、特
に都市ガス製造用の低温水蒸気改質装置として好
適に利用される。 ［課題を解決するための手段］ 本発明者は鋭意研究の結果、水蒸気改質反応器
の入口ラインに緊急遮断用弁を設け、さらに該緊
急遮断用弁の上流に圧力制御用弁を備える分岐ラ
インを設けることによつて上記目的が達成される
ことを見出し本発明に到達した。 すなわち本発明は、炭化水素類とスチームとを
混合し、これを加熱炉で加熱し、次いで反応器入
口ラインを通して水蒸気改質反応器に導入し、水
蒸気改質を行なう水蒸気改質装置において、該反
応器入口ラインに緊急遮断用弁を設けると共に、
該緊急遮断用弁の上流に圧力制御用弁を備える分
岐ラインを設けたことを特徴とする水蒸気改質装
置である。 以下、図面に従つて本発明を具体的に説明す
る。 第１図は本発明の一実施例を示すブロセスシー
トである。 水蒸気改質反応においては、ナフサ、LPG等
の炭化水素類は原料供給ライン１から供給され、
一方スチームはスチームライン２から供給され、
これらの供給量はそれぞれ原料供給用弁３および
スチーム供給用弁４で制御される。この原料とス
チームとからなる混合流体は加熱炉５で所定の温
度まで加熱され、反応器入口ライン７を経て水蒸
気改質反応器８へ導かれる。なお加熱炉５は燃料
供給用弁６から燃料が制御され温度調節がなされ
る。水蒸気改質反応器８において炭化水素類とス
チームとの改質反応が起こつてメタン、水素、炭
酸ガスを主成分とする反応生成ガスが得られる。
この反応生成ガスはクーラー１０、分離器１１お
よび圧力調節用弁１２が設けられている生成ガス
ライン９を経て製品ガスとされる。 本発明にあつて、装置を休止する時には、反応
器入口ライン７に設けられた緊急遮断用弁１３を
先ず閉じるとともに燃料供給用弁６を閉じ消火す
る。このことによつて緊急遮断用弁１３の上流の
系内圧がスチームおよび原料ガスの送入によつて
上昇するので、緊急遮断用弁１３の上流に設けら
れた分岐ライン１４の圧力制御用弁１５を作動せ
しめ、スチームおよび原料ガスよりなる混合ガス
を分岐ライン１４から系外へ放出する。そして加
熱炉５出口温度が低下したら原料供給用弁３およ
びスチーム供給用弁４を閉じることによつて混合
ガスの放出が止まる。一方、圧力調節用弁１２も
閉じられているため、水蒸気改質反応器８および
生成ガスライン９も一定圧力に保たれる。 なお本発明においては、未だ完全に改質反応を
起こしていない水蒸気改質反応器８上部の混合ガ
スを放出したい時は、反応器入口ライン７の緊急
遮断用弁１３の下流と分岐ライン１４の圧力制御
用弁１５の下流との間にベントライン１６を設
け、このベントライン１６上の排気用弁１７を開
くことによつて水蒸気改質反応器８上部の混合ガ
スを放出しても良い。 装置を再始動させる時には、原料供給用弁３お
よびスチーム供給用弁４を開き、原料およびスチ
ームを供給し、さらに加熱炉５を点火し、所定の
温度、スチーム／カーボン比に調整されるまで混
合ガスを分岐ライン１４から系外へ放出する。所
定の温度、スチーム／カーボン比に混合ガスが調
整されたら、緊急遮断用弁１３を徐々に開くと共
に圧力制御用弁１５を閉じ、水蒸気改質反応器８
に混合ガスが供給される。混合ガスが供給され、
反応生成ガスの発生によつて系内圧が上昇する
と、圧力調節用弁１２が開き製品ガスが得られ
る。 本発明において系内のスチーム／カーボン比、
原料ガスおよびスチーム流量、温度はそれぞれラ
イン上に設けられた検出器、制御操器で制御さ
れ、同様に系内のスチーム／カーボン比や温度が
所定の範囲から外れるとアラームが発せられ、緊
急遮断用弁等の各弁が自動的に開閉し、装置が緊
急休止する。さらに装置の始動時にも各弁が自動
的に開閉し、水蒸気改質反応が再開されるように
計装することができる。また、本発明で用いられ
る各弁は、特にその形状等に制限はなく任意の弁
が用いられる。 ［発明の効果］ 以上のごとき本発明にあつては下記の効果を奏
する。 (1) 装置を休止する際に、緊急遮断用弁で混合ガ
スの水蒸気改質反応器への流入を停止させるの
で、条件の異なつた混合ガスが水蒸気改質反応
器内に入るのが防止され、水蒸気改質反応器内
が還元雰囲気のままとなりチツ素ガスによるス
チームのパージが不要である。 (2) 水蒸気改質反応器内の触媒層温度が装置の休
止中に低下することが少ないので再始動時に水
素ガスリサイクルによる昇温が不要となり始動
時間が大巾に短縮される。 (3) 装置を再始動する際に、条件の一定した混合
ガスが調整できるまで分岐ラインから混合ガス
を系外に放出でき、調整された混合ガスが得ら
れた時点で緊急遮断用弁を開くことによつて直
ちに反応が開始し製品ガスが得られる。この
際、条件の異なつた混合ガスが水蒸気改質反応
器内に流入しないので触媒を害することがな
い。 (4) 必要に応じてベントラインを設けているの
で、装置の休止時に水蒸気改質反応器上部の混
合ガスを放出することができる。 このように一時的な装置の休止および再始動を
短時間でかつ簡便な装置および操作で行なうこと
を可能とした本発明の水蒸気改質装置は、特に都
市ガス製造用の低温水蒸気改質装置として好適に
利用されるほか、メタネーシヨン装置、一酸化炭
素転化装置に応用することも可能である。 ［実施例］ 以下、本発明を実施例に基づいて説明する。 実施例 第１図に示される水蒸気改質装置に、スチーム
５トン／hr、LPG2トン／hrの割合で400℃に加
熱して断熱水蒸気改質反応器に供給した。水蒸気
改質反応器の反応圧力を12Kg／cm2・Ｇに維持した
ところ反応器出口温度は435℃になり製品ガスと
して第１表の組成のガスを3700Nm3／hrで得た。
【表】
次いで、緊急遮断用弁を閉じ圧力制御用弁を作
動せしめ、LPGとスチームとの混合ガスを分岐
ラインから系外へ放出させた。続いて加熱炉の火
を消し、LPG、スチームの供給を停止した。一
方、水蒸気改質反応器内は圧力調節用弁を閉じる
ことによつて改質ガス雰囲気に保たれた。 再びスチームを供給し加熱炉に火を入れ、次い
でLPGを供給し、混合ガスを分岐ラインから系
外へ放出させた。スチームとLPGの流量比およ
び加熱温度を調整し、スチーム2.5トン／hr、
LPG1トン／hrの割合で400℃に加熱した後、緊
急遮断用弁を徐々に開いた。圧力制御用弁は自動
的に閉じ、圧力調節用弁が作動して製品ガスが発
生するのが確認された。 次いでスチーム５トン／hr、LPG2トン／hrに
増量し、温度は400℃に維持したところ、出口温
度は435℃となり第１表とほぼ同じガス組成のガ
スが3700Nm3／hrで得られた。 触媒層の温度分布より、反応層の長さを調べた
が、装置の休止前、再始動後とも60cmで触媒性能
に差が生じていないことが確認された。
動せしめ、LPGとスチームとの混合ガスを分岐
ラインから系外へ放出させた。続いて加熱炉の火
を消し、LPG、スチームの供給を停止した。一
方、水蒸気改質反応器内は圧力調節用弁を閉じる
ことによつて改質ガス雰囲気に保たれた。 再びスチームを供給し加熱炉に火を入れ、次い
でLPGを供給し、混合ガスを分岐ラインから系
外へ放出させた。スチームとLPGの流量比およ
び加熱温度を調整し、スチーム2.5トン／hr、
LPG1トン／hrの割合で400℃に加熱した後、緊
急遮断用弁を徐々に開いた。圧力制御用弁は自動
的に閉じ、圧力調節用弁が作動して製品ガスが発
生するのが確認された。 次いでスチーム５トン／hr、LPG2トン／hrに
増量し、温度は400℃に維持したところ、出口温
度は435℃となり第１表とほぼ同じガス組成のガ
スが3700Nm3／hrで得られた。 触媒層の温度分布より、反応層の長さを調べた
が、装置の休止前、再始動後とも60cmで触媒性能
に差が生じていないことが確認された。
第１図は本発明の一実施例を示すプロセスシー
トである。 １：原料供給ライン、２：スチーム供給ライ
ン、３：原料供給用弁、４：スチーム供給用弁、
５：加熱炉、６：燃料供給用弁、７：反応器入口
ライン、８：水蒸気改質反応器、９：生成ガスラ
イン、１０：クーラー、１１：分離器、１２：圧
力調節用弁、１３：緊急遮断用弁、１４：分岐ラ
イン、１５：圧力制御用弁、１６：ベントライ
ン、１７：排気用弁。
トである。 １：原料供給ライン、２：スチーム供給ライ
ン、３：原料供給用弁、４：スチーム供給用弁、
５：加熱炉、６：燃料供給用弁、７：反応器入口
ライン、８：水蒸気改質反応器、９：生成ガスラ
イン、１０：クーラー、１１：分離器、１２：圧
力調節用弁、１３：緊急遮断用弁、１４：分岐ラ
イン、１５：圧力制御用弁、１６：ベントライ
ン、１７：排気用弁。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 炭化水素類とスチームとを混合し、これを加
熱炉で加熱し、次いで反応器入口ラインを通して
水蒸気改質反応器に導入し、水蒸気改質を行なう
水蒸気改質装置において、該反応器入口ラインに
緊急遮断用弁を設けると共に、該緊急遮断用弁の
上流に圧力制御用弁を備える分岐ラインを設けた
ことを特徴とする水蒸気改質装置。 ２ 前記反応器入口ラインの緊急遮断用弁の下流
と前記分岐ラインの圧力制御用弁の下流との間に
排気用弁を備えるベントラインを設けた特許請求
の範囲第１項記載の水蒸気改質装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP285482A JPS58120692A (ja) | 1982-01-13 | 1982-01-13 | 水蒸気改質装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP285482A JPS58120692A (ja) | 1982-01-13 | 1982-01-13 | 水蒸気改質装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58120692A JPS58120692A (ja) | 1983-07-18 |
| JPS6365601B2 true JPS6365601B2 (ja) | 1988-12-16 |
Family
ID=11540970
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP285482A Granted JPS58120692A (ja) | 1982-01-13 | 1982-01-13 | 水蒸気改質装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58120692A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3025245U (ja) * | 1995-11-28 | 1996-06-11 | 多恵 三橋 | 二重式ゴミ容器 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8132629B2 (en) * | 2006-09-12 | 2012-03-13 | Victaulic Company | Method and apparatus for drying sprinkler piping networks |
-
1982
- 1982-01-13 JP JP285482A patent/JPS58120692A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3025245U (ja) * | 1995-11-28 | 1996-06-11 | 多恵 三橋 | 二重式ゴミ容器 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58120692A (ja) | 1983-07-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| RU2053957C1 (ru) | Способ конверсии углеводородов паровым риформингом и установка для его осуществления | |
| CN101309857B (zh) | 使用由至少一个燃气轮机产生的含氧气体生产合成气的方法 | |
| US6290877B2 (en) | Method of starting and stopping methanol reforming apparatus and apparatus for supplying fuel to said apparatus | |
| JP6566639B2 (ja) | 水素製造装置の運転方法および水素製造装置 | |
| WO2016209298A1 (en) | Methods and systems for increasing the carbon content of sponge iron in a reduction furnace | |
| JPH11310401A (ja) | オ―トサ―マル改質器のス―トフリ―のスタ―トアップ方法 | |
| US20090241419A1 (en) | Start-up process for a unit for producing highly thermally-integrated hydrogen by reforming a hydrocarbon feedstock | |
| WO2009004803A1 (ja) | 水素生成装置および水素生成装置の運転方法、ならびに燃料電池発電システム | |
| US8747698B2 (en) | Method of starting up autothermal reforming reactors | |
| SU981348A1 (ru) | Способ эксплуатации установок по газификации пылевидного топлива | |
| JP2972261B2 (ja) | 燃料電池発電システムの窒素パージ方法及び昇温方法 | |
| JPS6365601B2 (ja) | ||
| KR20200096208A (ko) | 수소 함유 가스를 수득하기 위한 장치 및 방법 | |
| CN105408242A (zh) | 启动预重整工段的方法 | |
| JP5007999B2 (ja) | 気液分離器 | |
| JPS59186273A (ja) | 燃料電池発電プラント | |
| JPH0657601B2 (ja) | 炭化水素の水蒸気改質法 | |
| CN108751131B (zh) | 天然气重整制氢系统中故障的检测及处理方法 | |
| CA2468165A1 (fr) | Installation de production d'hydrogene et procedes pour la mise en oeuvre de cette installation | |
| JP4123425B2 (ja) | 水素製造装置 | |
| EA034285B1 (ru) | Способ нагрева реактора автотермического риформинга (атр) | |
| JP3608872B2 (ja) | 燃料電池発電システム | |
| JP4498582B2 (ja) | 水蒸気改質器における改質触媒保護装置 | |
| JP2020193129A (ja) | 水素生成装置及びその運転方法 | |
| JP2003128401A (ja) | 水素発生装置とその運転方法 |