JPS636521B2 - - Google Patents

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JPS636521B2
JPS636521B2 JP57210491A JP21049182A JPS636521B2 JP S636521 B2 JPS636521 B2 JP S636521B2 JP 57210491 A JP57210491 A JP 57210491A JP 21049182 A JP21049182 A JP 21049182A JP S636521 B2 JPS636521 B2 JP S636521B2
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JP
Japan
Prior art keywords
weight
test piece
creosote oil
wood
test
Prior art date
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Application number
JP57210491A
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English (en)
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JPS59101401A (ja
Inventor
Noboru Ootsu
Yasuhiro Suda
Seiji Komatsu
Koji Watanabe
Toshio Sarashi
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OOSAKA GASU KK
OOSAKA KASEI KK
Original Assignee
OOSAKA GASU KK
OOSAKA KASEI KK
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Publication date
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Publication of JPS636521B2 publication Critical patent/JPS636521B2/ja
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  • Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、防腐防虫剤に関し、更に詳しくは、
木材の防腐防虫性に優れたクレオソート油本来の
特性を生かしつつ、速効性、安全性、非汚染性等
をより一層改善した新規な防腐防虫剤に関する。 クレオソート油が木材の防腐並びに防虫及び殺
虫剤として優れた効果を有していることは、古来
から知られており、現在も広く使用されている。
しかしながら、クレオソート油は、塗布された木
材を褐色乃至黒褐色に着色させ、乾燥に長時間を
要し、塗布後2〜3ケ月以上も特異臭を残存させ
る等の欠点を有している。従つて、施工可能な場
所が制限され、施工所要時間が長くなり、施工個
所以外の材料をも着色汚染する等の施工上の難点
を生ずるので、その改善が切望されて来た。更に
又、クレオソート油の高沸点成分中には、1・2
−ベンゾピレン等の発がん性多環芳香族化合物が
検出されるので、取扱いに留意する必要がある。 本発明者等は、上記の様なクレオソート油の問
題点を解消すべく種々研究を重ねた結果、コール
タールの特定留分を繰返し蒸留することにより得
られるクレオソート油がその目的に十分合致する
ものであることを見出した(特願昭57−118117
号)。この先願技術においては、コールタールの
180〜280℃留分をアルカリ洗浄した後蒸留して
230〜275℃留分を取得し、次いで再蒸留して230
〜245℃留分を取得している。或いは、コールタ
ールの180〜280℃留分を酸処理又はエアレーシヨ
ン処理した後、上記と同様のアルカリ洗浄−蒸留
−再蒸留を行なつても良く、或いは、コールター
ルの180〜280℃留分をアルカリ洗浄し、蒸留して
得た230〜275℃留分を酸処理又はエアーレーシヨ
ン処理した後、上記と同様にして再蒸留して230
〜245℃留分を取得しても良い。この様にして得
られた230〜245℃留分(以下改質クレオソート油
という)は、ナフタリン5〜15重量%、メチルナ
フタリン40〜70重量%及びビフエニル5〜10重量
%を含み、比重は1.0〜1.2(40/4℃)である。
この改質クレオソート油は、公知のクレオソート
油の優れた防腐性及び防虫性を保持しつつ、しか
も木材に対する着色性が低く、特異臭も少なく、
速乾性であり、木材に対する浸透性に優れ、1・
2−ベンゾピレン等の発がん性多環芳香族化合物
を実質的に含有しない。従つて、該改質クレオソ
ート油自体も、木材用防腐防虫剤として、優れた
効果を発揮する。 本発明者は、上記先願発明を出発点として更に
研究を重ねた結果、上記改質クレオソート油に特
定量の殺虫性化合物を添加する場合には、シロア
リ、キクイムシ等に対する殺虫効果が相乗的に増
強されるとともに、速効的効果も増大することが
見出された。本発明は、この様な新知見に基いて
完成されたものであり、即ち、ナフタリン5〜15
重量%、メチルナフタリン40〜70重量%及びビフ
エニール5〜10重量%を含む比重1.0〜1.2(40/
4℃)のクレオソート油100重量部に殺虫性化合
物0.01〜1重量部を配合してなる防腐防虫剤を提
供するものである。 本発明においては、クレオソート油として、ナ
フタリン5〜15重量%、メチルナフタリン40〜70
重量%及びビフエニール5〜10重量%を含み、比
重が1.0〜1.2(40/4℃)である特定の改質クレ
オソート油を使用する。改質クレオソート油の組
成と木材等の防腐防虫効果との関連は、未だ解明
されてはいないが、上記要件のいずれかを満足し
ないクレオソート油を使用する場合には、着色
性、臭気、乾燥性、防腐及び防虫効果、等のいず
れかの1又は2以上が十分に改善されない。 本発明において使用する殺虫性化合物として
は、以下の如きものが例示される。これ等の殺虫
性化合物は、夫々単独で若しくは2種以上併用し
て、改質クレオソート油100重量部に対し0.01〜
1重量部の割合で使用される。 1 有機リン系化合物……DDVP、ダイアジノ
ン、フエンチオン、フエニトロチオン、クロル
ピリホス等。 2 カーバメート系化合物……NAC、PHC、
BPMC、MIPC等。 3 ピレスロイド系化合物……除虫菊エキス、ア
レスリン、フタルスリン、ペルメトリン、フエ
ノトリン、レスメトリン等。 4 有機塩素系化合物……クロルデン等。 経済性、効力等を総合的に勘案すれば、改質ク
レオソート油100重量に対し、ピレスロイド系化
合物は0.01〜0.1重量部、その他の殺虫性化合物
は0.1〜1重量部程度とすることが好ましい。 本発明で使用する改質クレオソート油は、優れ
た溶剤なので、殺虫性化合物を完全に溶解して、
均一な組成物を形成する。 本発明組成物は、以下の様な顕著な効果を奏す
る。 (i) 改質クレオソート油自体の有する優れた防腐
性及び防虫性に殺虫性化合物の殺虫効果が加わ
り、全体としての効果が相乗的に向上する。 (ii) 殺虫性化合物が有する速効的効果も著るしく
増大する。 (iii) 木材に対する着色の度合が低い。 (iv) クレオソート油独得の臭気が少ないので、施
工後短時間内に臭気が消失する。 (v) 短時間内に乾燥する。 (vi) 改質クレオソート油が木材に対する浸透性に
優れているので、殺虫性化合物が木材内部まで
深く浸透し、長期にわたり優れた殺虫効果を接
続させる。 (vii) 発がん性化合物を実質的に含有しないので、
取扱いに対する制約はない。 (viii) 組成物を常温、遮光状態で保管する場合に
は、極めて安定で長期間にわたり分解や変質を
生じない。 (ix) 短時間内に乾燥するので、塗料の塗り重ねが
直ちに可能となり、塗膜の変色やブリードを生
じない。 (x) 本材以外のセルロース系材料の防腐及び防
虫、コンクリートの防蟻にも有効である。 実施例 1 第1表に示す様に改質クレオソート油100重量
部に所定量の殺虫性化合物を配合して、本発明組
成物を得た。 10cm×10cm×0.2cmのベニヤ板の片面に組成物
2mlを均一に塗布し、室温で4週間乾燥し、試験
片とした。松材から取り出したヤマトシロアリの
職蟻20頭を試験片上に放ち、直径9cmの腰高シヤ
ーレを試験片上に伏せて、25±2℃の温度に保ち
つつ、シロアリの様子を観察した。経過時間とノ
ツクダウン率(%)との関係を第1表に示す。 尚、第1表には、ベニヤ板を処理しない場合、
改質クレオソート油、クレオソート油JIS1号品及
びメチルナフタリンを夫々単独で使用してベニヤ
板を処理した場合並びにケロシンに殺虫性化合物
を配合してベニヤ板を処理した場合の結果をも併
せて示す。
【表】 第1表に示す結果から、本発明組成物では、速
効的殺虫効果が相乗的に向上していることが明ら
かである。 実施例 2 第2表に示す様に改質クレオソート油100重量
部に所定量の殺虫性化合物を配合して、本発明組
成物を得た。 試験片は、次の3種類のものを各5個ずつ準備
した。 試験片A:20mm×20mm×20mmのアカマツ辺材を恒
量になるまで60±2℃で乾燥した。 試験片B:20mm×20mm×20mmのアカマツ辺材を恒
量となるまで上記と同様にして乾燥した後、本
発明組成物に浸漬して110〜120g/m2まで吸収
させ、次いで室内で20日間放置した。第2表に
おいては、処理薬剤の相違に応じて“試験片B
−1”、“試験片B−2”の様に表示する。 試験片C:試験片Bと同様にして乾燥、浸漬及び
室内放置を行なつた20mm×20mm×20mmのアカマ
ツ辺材を20℃の水に30秒間浸漬した後、底部に
水を入れたデシケーターに収容し、温度26±2
℃の恒温室に4時間放置し、次いで温度40±2
℃の循環式熱風恒温器に入れ、20時間放置し
た。この湿潤と乾燥燥作を交互に10回繰り返し
た試験片を温度60±2℃で恒量となるまで乾繰
した。第2表においては、“試験片C−1”、
“試験片C−2”の様に表示する。 次いで、115℃で2時間滅菌した乾燥砂(粒径
約0.5〜1mm)200gと滅菌蒸留水40mmを入れた円
筒形ガラス製昆虫飼育びん(直径10cm、容量50
ml)内に、試験片の各1個をまさ目面を下にして
互に間隔をあけて水平に配置した後、イエシロア
リの職蟻300頭を飼育びんに入れ、温度28±2℃、
湿度75%の暗所に40日間放置した。 試験終了後、試験片表面の付着物を除去し、試
験片を水洗し、室温で24時間放置した後、60±2
℃で恒量となるまで乾燥して、試験後の重量を求
めた。 イエシロアリの食害による試験片の重量減少率
Rを次式により求め、各試験片5個ずつについて
の平均値を平均死虫率と併せて第2表に示す。 R=試験前の重量−試験後の重量/試験前の重量×
100(%) 尚、第2表には、クレオソート油JIS1号品のみ
を使用した場合及びケロシンに殺虫性化合物を配
合した場合の結果をも併せて示す。
【表】 第2表に示す結果から、本発明組成物は、長期
的な防虫効果に優れており、苛酷な外的環境下に
おいても安定した効果を発揮することが明らかで
ある。 実施例 3 第3表に示す様に改質クレオソート油100重量
部に殺虫性化合物0.5重量部を配合して、本発明
組成物を得た。 試験片は、次の様にして調製した。試験片の数
は、各試験項目毎に9個とした。 試験片D:杉又は赤松の辺材から得た20mm×40mm
×5mm(40mm×20mmの面がまさ目面)の木片の
両木口面をエポキシ樹脂でシールし、本発明組
成物に浸漬して次式による薬剤吸収量S(g/
m2)が110〜120g/m2となるようにした。 S=薬材吸収後の木片の重量(g)−薬材
吸収前の木片の重量(g)/両木口面を除く木片の表面
積(m2) 次いで、浸漬後の木片を20日間風乾した。第3
表においては“杉−D−1”、“赤松−D−1”の
様に表示する。 試験片E:試験片Dと同様にして浸漬及び風乾し
た木片を更に実施例2の試験片Cと同様にして
交互に10回にわたり湿潤と乾燥燥作に供した
後、恒量となるまで温度60±2℃で乾燥した。
第3表においては、“杉−E−1”、“赤松−E
−1”の様に表示する。 他に試験片Dと同一の材質及び寸法で薬剤処理
を行なわないものを無処理試験片とした。 一方、麦芽抽出物2.0%及びペプトン1.0%を含
む培養液を用いて26±2℃でオオウズラタケ又は
カワラタケを振とう培養し、供試菌を繁殖させ
た。 石英砂(20〜30メツシユ)250g並びに麦芽抽
出物2.0%及びペプトン1.0%を含む液70mlを培養
びん(底面の外径8cm、口径6cm、高さ16cm)に
入れ、その表面にブナの木粉を厚さ約2mmに散布
し、120℃で30分間殺菌した。冷却後の上記培養
びん中の培養基上に前記の供試菌を含む菌粒液3
mlを均一に散布した後、温度26±2℃、関係湿度
70%以上で15日間培養した。次いで、殺菌後の試
験片3個ずつを40mm×5mmの面が下になる様にし
て供試菌の菌そうに載せ、温度26±2℃、関係湿
度70%以上の条件下に8週間放置した。 試験終了後、試験片表面の菌糸その他の付着物
を除去し、24時間風乾した後、60±2℃で恒量と
なるまで乾燥して試験後の重量を求めた。 各試験片9個ずつの平均重量減少率Rを実施例
2と同様にして求め、更に次式により効力値を求
め、第3表に示した。 効力値試験片DのR−試験片EのR/試験片DのR×10
0(%) 但し、上式において無処理の杉試験片にオオウ
ズラタケを接種した場合のRは22.9%、無処理の
赤松試験片にカワラタケを接種した場合のRは
32.6%であつた。
【表】 実施例 4 改質クレオソート油B100重量部に下記第4表
に示す殺虫性化合物を夫々加えて、本発明組成物
を得た。
【表】 各組成物を木材の塗布及び浸漬処理に使用した
ところ、木材の着色はほとんど認められず、又3
〜7日以内に臭気は消失した。 実施例 5 改質クレオソート油A100重量部に下記第5表
に示す殺虫性化合物を夫々加えて、本発明組成物
を得た。
【表】 各組成物を木材の塗布及び浸漬処理に使用した
ところ、木材は極く薄い褐色に着色されたのみ
で、7〜10日以内には特異臭も消失した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ナフタリン5〜15重量%、メチルナフタリン
    40〜70重量%及びビフエニール5〜10重量%を含
    む比重1.0〜1.2(40/4℃)のクレオソート油100
    重量部に殺虫性化合物0.01〜1重量部を配合して
    なる防腐防虫剤。
JP57210491A 1982-11-29 1982-11-29 防腐防虫剤 Granted JPS59101401A (ja)

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JP57210491A JPS59101401A (ja) 1982-11-29 1982-11-29 防腐防虫剤

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JP57210491A JPS59101401A (ja) 1982-11-29 1982-11-29 防腐防虫剤

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JPH025225A (ja) * 1988-06-24 1990-01-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ディスク装置

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