JPS6364118B2 - - Google Patents
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- JPS6364118B2 JPS6364118B2 JP57118847A JP11884782A JPS6364118B2 JP S6364118 B2 JPS6364118 B2 JP S6364118B2 JP 57118847 A JP57118847 A JP 57118847A JP 11884782 A JP11884782 A JP 11884782A JP S6364118 B2 JPS6364118 B2 JP S6364118B2
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N9/00—Details of colour television systems
- H04N9/79—Processing of colour television signals in connection with recording
- H04N9/87—Regeneration of colour television signals
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Description
本発明は色信号の記録再生装置に関するもの
で、再生色信号のS/N比を向上する装置を提供
するものである。 一般に、NTSC方式等のカラーテレビジヨン信
号における搬送色信号においては、C形くし形フ
イルタを通すことにより、輝度信号高域成分によ
るランダムクロスカラー及び帯域内ランダムノイ
ズを除去することができ、視覚的S/N改善効果
は大である。 このようなくし形フイルタのS/N改善効果を
さらに増強するために、従来のくし形フイルタの
出力の一部を入力側に帰還して尖鋭な振幅周波数
特性を得ることのできる帰還形のくし形フイルタ
が考案されている。この帰還形くし形フイルタの
ブロツク図及び周波数特性をそれぞれ第1図A,
Bに示す。第1図において、1は1H遅延線、2
は加算器、3は減算器、4は出力信号を帰還する
ための減衰器である。また1H遅延線1の遅延時
間はτとする。 帰還形くし形フイルタはその帰還率Kを変える
ことによつて振幅周波数特性の尖鋭さを変えるこ
とができるために、S/N改善量を自由に設定で
き、大巾なS/N改善効果が期待できる。この帰
還率Kと理論的S/N改善効果の関係を第2図に
示す。この時のS/N改善度は
で、再生色信号のS/N比を向上する装置を提供
するものである。 一般に、NTSC方式等のカラーテレビジヨン信
号における搬送色信号においては、C形くし形フ
イルタを通すことにより、輝度信号高域成分によ
るランダムクロスカラー及び帯域内ランダムノイ
ズを除去することができ、視覚的S/N改善効果
は大である。 このようなくし形フイルタのS/N改善効果を
さらに増強するために、従来のくし形フイルタの
出力の一部を入力側に帰還して尖鋭な振幅周波数
特性を得ることのできる帰還形のくし形フイルタ
が考案されている。この帰還形くし形フイルタの
ブロツク図及び周波数特性をそれぞれ第1図A,
Bに示す。第1図において、1は1H遅延線、2
は加算器、3は減算器、4は出力信号を帰還する
ための減衰器である。また1H遅延線1の遅延時
間はτとする。 帰還形くし形フイルタはその帰還率Kを変える
ことによつて振幅周波数特性の尖鋭さを変えるこ
とができるために、S/N改善量を自由に設定で
き、大巾なS/N改善効果が期待できる。この帰
還率Kと理論的S/N改善効果の関係を第2図に
示す。この時のS/N改善度は
【式】となる。K=0のとき
は一般の帰還のないC形くし形フイルタと同等で
ある。 カラーテレビジヨン信号をこれらのくし形フイ
ルタに通すと、映像信号のライン相関の強い場合
には、理論値通りの画像S/N改善効果がある。
しかし映像信号のライン相関のない部分では、画
像の垂直解像度が劣化してしまう欠点を有する。
特に帰還形くし形フイルタにおいては、帰還率K
の増加に比例して画像の垂直解像度が大巾に劣化
する。例えばK=0.5の場合、ステツプ的な変化
を示す信号が入力した場合の90%応答時間は約
5H期間を要する。 このようなくし形フイルタを磁気録画再生装置
(以下VTRと呼ぶ)の再生回路に導入すれば、
VTRのテープ・ヘツド系で発生するノイズによ
るカラー信号のS/N劣化も大巾に改善出来る。
しかし垂直解像度の劣化も同様に発生し、何らか
の手段で補正しない限り非常に見若しい再生画質
となる。 VTRの再生回路に帰還形くし形フイルタと垂
直解像度補正回路を導入した従来例を第3図に示
す。なお、この再生回路に適用されるカラーテレ
ビジヨン信号の記録方式は、輝度信号をFM変調
し、カラー信号を低域周波数に周波数変換して、
この2周波信号を重畳して記録する方式である。 第3図において、帰還形くし形フイルタを用い
たVTR再生回路を説明する。ビデオヘツド5よ
り再生された2周波信号は、ヘツドアンプ6で増
幅された後、ハイパスフイルタ7とローパスフイ
ルタ11によつて周波数変調された輝度信号と搬
送波が低域変換された色信号とに分離される。周
波数変調された輝度信号はリミツタ8によつて振
幅変動を除去された後、周波数復調器19で周波
数復調され、デイエンフアシス回路10によつて
のみ高域のノイズを減少されてS/Nを改善した
信号として得られ、加算器23に送られる。 また搬送波が低域変換されている再生色信号
は、自動カラー利得調整器12によつて一定レベ
ルの振幅にされた後、周波数変換器13において
色信号と同一のジツター成分を有するVCO14
の出力により周波数変換される。その出力信号は
バンドパスフイルタ15に加えられ、カラー信号
搬送波が元の周波数に変換される。そして加算器
16、延遅線17、減算器18、減衰器19で構
成される帰還形くし形フイルタと減算器20、ス
ライスアンプ21、加算器22、増幅器24で構
成される垂直解像度劣化補正回路を通すことによ
つてS/N比の良い再生カラー信号を得、加算器
23においてデイエンフアシス回路10出力の再
生輝度信号と混合して出力端子に再生映像信号と
して出力する。 第3図の再生回路中の加算器16、遅延線1
7、減算器18、減衰器19で構成される帰還形
くし形フイルタと、減算器20、スライスアンプ
21、加算器22、増幅器24で構成される垂直
解像度劣化補正回路の動作説明を第4図によつて
行う。なお以下のカラーテレビジヨン信号方式は
NTSC方式とし、よつて遅延線17の遅延時間は
1水平走査期間(以下1Hという)とする。 第4図において、今帰還形くし形フイルタ入力
のNTSCカラー信号(s≒3.58MHz)を、aのよ
うに(n+2)H迄はバースト信号、色信号もな
く、(n+3)Hより連続して且つ同一振幅vを
有するバースト信号、色信号の情報があると仮定
して動作説明する。bは帰還形くし形フイルタ出
力信号波形図であり、第3図の減算器18の出力
信号である。 (n+3)H番目は、(n+2)H番目に信号
が存在しないため、1H遅延線17の1H遅延出力
信号は現われず、減算器18への直接信号だけが
出力される。同時にこの出力信号の振幅vは減衰
器19によつて所定の比で減衰される。今帰還率
K=0.5とした場合は減衰器19の出力信号は1/2 vとなり、加算器16で入力信号と加算され、
3/2vの信号が1H遅延線17に供給される。(n +4)H番目には、入力信号は(n+3)H番目
と同一信号であり、減算器18には振幅vを持つ
(n+4)番目の信号と1H遅延線17の出力信号
で(n+3)番目の情報を持つ振幅3/2vの信号 が供給され、出力は5/2vの出力信号となる。同 時に出力信号は帰還され、1H遅延線17の入力
には5/2v×0.5+v=9/4vの信号が供給される
。 このようにして、出力信号が入力に帰還される
ループを構成することにより、ステツプ的な信号
変化時には、各H毎に出力信号振幅は増加し、最
終的な安定振幅は2/1−Kvの値となり、K=0.5 の時は、出力信号は4vの振幅で安定する。この
ような安定振幅に達する迄の数H区間は、第4図
bの様な振幅変化が発生する。このような状態に
おいては、信号のライン方向での情報の急激な変
化が即時に得られないことになり、垂直解像度は
極めて悪くなる。このように帰還率K=0.5の場
合、くし形フイルタの出力信号は入力信号の振幅
の4倍となる。一方混入しているノイズは、ノイ
ズ間ではランダム信号でライン相関がないため、
同様には増加せず、第2図に示すように、出力カ
ラー信号のS/N改善度は6dBとなる。 このように帰還形くし形フイルタを構成するこ
とによつてS/N改善が出来るが、垂直解像度が
劣化する。この補正方法について同じく第4図の
波形図より説明する。第4図において、cは減算
器20の一方の入力信号で、増幅器24の出力信
号である。この増幅器24のゲインは帰還形くし
形フイルタのゲイン(2/1−K)と同一のゲイン を持つ。よつてK=0.5の時は4vの振幅を持つ。
この第4図cの出力信号と第4図bのくし形フイ
ルタの出力信号とを減算することにより、第4図
dの出力信号が得られる。この信号は垂直解像度
劣化分の情報を持つ信号であり、仮りにこのdの
信号を直接、加算器22で第4図bのくし形フイ
ルタ出力信号と加算しても、垂直解像度劣化分は
補正された信号を得ることが出来る。しかし、こ
のようにすれば、ノイズも同様に加算することと
なるためS/N改善効果が得られなくなることは
当然である。よつて、加算器22に加える信号
は、垂直解像度劣化分の情報を持ち、かつその他
の水平区間ではノイズ成分を持たない信号とする
必要がある。第4図eは第4図dの波形を振幅方
向に換大した図であり、ノイズと垂直解像度劣化
の情報を持つ。このような信号を、一定レベル以
下の信号は阻止するスライスアンプ21を通すこ
とにより、図中の一点鎖線以下のレベル信号が出
力されない信号が得られる。この出力信号を加算
器22でくし形フイルタ出力信号と加算すれば、
S/Nには影響を与えなくて、垂直解像度の劣化
の補正が出来る。なお、第4図eの(n+6)H
番目の補正信号のようにスライスレベル以下の信
号は加算器22に供給されない為、完全な解像度
補正とはならないが、低レベルの垂直解像度劣化
は視覚上十分許容出来る。 このように、帰還形くし形フイルタと垂直解像
度劣化補正回路を組み合せて、VTRのカラー再
生信号処理系に導入することによつて、再生カラ
ーS/Nを向上し、良好な画質を得ることが出来
る。しかし、この方式を導入した回路設計の段階
で種々の問題点が発生するので説明する。 第3図に示すような構成によると、使用する信
号がNTSCカラー信号である為、搬送カラー周波
数は3.58MHzである。3.58MHzの信号を1H遅延線
で遅らす手段は、一般に超音波遅延線が用いられ
る。超音波遅延線のかわりにCCDなどの電荷転
送素子も考えられるが、3.58MHzの様な高周波信
号の1H遅延素子としては、家庭用として実用段
階の製品がなく、一般には超音波遅延線を使用し
ている。しかし超音波遅延線は通過帯域幅及び帯
域内の位相特性及びスプリアス成分の発生等の問
題を有する。特にスプリアス成分については、特
に帰還形くし形フイルタを構成する場合、基本的
に充分少ないレベルでないと画質上見苦しくな
る。又位相特性のバラツキによつても所望のくし
形特性が全帯域内で得られず、くし形によるS/
N改善効果も減少する。又第3図の構成からも判
明するように加算器、減算器、増幅器等の回路が
数多く必要であるが、3.58MHzカラー信号を加
算、減算する場合、その入力信号を一定の位相関
係に保ち演算する必要がある。しかし、3.58MHz
の様に高周波信号は、増幅器を構成した場合で
も、ベース入力容量、コレクタ出力容量などによ
つて位相回転を発生しやすい。各加算器及び減算
器には、必らずバツフア増幅器等が接続されるた
め、そこで信号位相回転が発生すれば各演算器の
入力位相条件が変わり、所定の動作が出来なくな
る。よつて各演算器の入力信号位相関係を保つ
為、位相補正回路等が必要となり、回路設計が非
常に困難となる。 このようにNTSCカラー信号などの高周波信号
で帰還形くし形フイルタ及び垂直解像度補正回路
を構成する場合、超音波遅延線のスプリアス成分
の抑圧、回路系での信号位相回転の補正等の問題
点を有し、回路設計上で所定の性能を得ることは
非常に困難である。 本発明は、従来の様な設計上の問題点を解決す
ることを目的とし、遅延線としてCCDなどの電
荷転送素子を使用し、くし形フイルタを通過する
信号は、3.58MHzの様な高周波と異なり、CCDが
実用上十分使用可能な周波数帯域で、演算器等の
回路での信号位相回転の発生する可能性が少ない
低周波に変換するようになして所期の目的を達成
したものである。 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。第5図は、本発明によりVTR再生色信号
S/Nを向上させるための帰還形くし形フイルタ
及び垂直解像度補正回路の構成を示すVTR色信
号再生回路ブロツクダイアグラムである。なお、
第3図と同一機能を示すブロツクについては同一
符号で示す。 第5図において、ジツター補正され、周波数変
換器13、BPF15により元の3.58MHzに高域変
換された再生カラー信号は、周波数変換器25、
固定発振器27、ローパスフイルタ26によつて
低域周波数に変換する。この低域変換された色出
力信号は、CCD1H遅延線29とそのクロツク信
号発生器28、加算器16、減算器18、減衰器
19において構成される帰還形くし形フイルタに
供給され、色信号S/Nを向上する。又くし形フ
イルタ出力信号は、増幅器24、減算器20、ス
ライスアンプ21、加算器22により垂直解像度
補正が行なわれた色信号が得られる。次にこの出
力信号は、周波数変換器30と前記低域変換に使
用した固定発振器27とバンドパスフイルタ31
により高域変換され、3.58MHzNTSCカラー出力
信号が得られ、第3図の加算器23で再生輝度信
号と混合されてビデオ出力信号が得られる。この
抵域変換カラー信号搬送周波数は任意に選定でき
るが、少なくとも低域変換することによりカラー
信号帯域が減少することのない周波数に選定すれ
ばよい。カラー信号帯域は最低±500KHz必要で
あるため、例えばこの低域変換カラー信号搬送周
波数を700KHzとすれば、低域変換色信号帯域は
700KHz±500KHzとなり、この信号がくし形フイ
ルタ及びその補正回路に供給される。 第5図に示す構成によれば、帰還形くし形フイ
ルタ及びその補正回路を通過する信号帯域が低周
波(例えば700KHz±500KHz)となるため、従来
例のような高周波信号で処理する場合と異なり、
信号周期が長くなり、加算器、減算器等の2入力
以上の演算回路への入力信号の位相は、増幅器等
の回路での位相回転による影響が極端に少なくな
るため合わせやすくなる。 又、1H遅延線の遅延素子としてCCDを使用し
ているため、高精度で、スプリアスの少ない遅延
信号を得ることができ、従来の超音波遅延線を使
う方式のように、テレビジヨンモニター上にスプ
リアス成分が現われて見若しい画像となることは
ない。 第5図に示す回路で、くし形フイルタ用に周波
数変換をする固定発振器27とCCD1H遅延線の
クロツク信号発生器28は共に固定周波数発振器
で構成され、又、3〜5MHzの周波数となるため、
同一の周波数で構成することも可能である。この
場合CCD1H遅延線の遅延時間は TL=nb×cw nb:ビツト数、cw :クロツク であり、周波数変換用信号周波数は、低域変換色
信号帯域が十分とれる範囲であれば任意に選ばれ
ることから、共用にするための周波数は上式に注
目しながら選定することは出来る。 以上本発明によれば、従来のように設計が困難
でバラツキの多い回路となることはなく、高精度
で安定した帰還形くし形フイルタ及び垂直解像度
補正回路を構成することができ、妨害が少なく、
S/N比の良いVTR再生カラー画像を得ること
ができる。
ある。 カラーテレビジヨン信号をこれらのくし形フイ
ルタに通すと、映像信号のライン相関の強い場合
には、理論値通りの画像S/N改善効果がある。
しかし映像信号のライン相関のない部分では、画
像の垂直解像度が劣化してしまう欠点を有する。
特に帰還形くし形フイルタにおいては、帰還率K
の増加に比例して画像の垂直解像度が大巾に劣化
する。例えばK=0.5の場合、ステツプ的な変化
を示す信号が入力した場合の90%応答時間は約
5H期間を要する。 このようなくし形フイルタを磁気録画再生装置
(以下VTRと呼ぶ)の再生回路に導入すれば、
VTRのテープ・ヘツド系で発生するノイズによ
るカラー信号のS/N劣化も大巾に改善出来る。
しかし垂直解像度の劣化も同様に発生し、何らか
の手段で補正しない限り非常に見若しい再生画質
となる。 VTRの再生回路に帰還形くし形フイルタと垂
直解像度補正回路を導入した従来例を第3図に示
す。なお、この再生回路に適用されるカラーテレ
ビジヨン信号の記録方式は、輝度信号をFM変調
し、カラー信号を低域周波数に周波数変換して、
この2周波信号を重畳して記録する方式である。 第3図において、帰還形くし形フイルタを用い
たVTR再生回路を説明する。ビデオヘツド5よ
り再生された2周波信号は、ヘツドアンプ6で増
幅された後、ハイパスフイルタ7とローパスフイ
ルタ11によつて周波数変調された輝度信号と搬
送波が低域変換された色信号とに分離される。周
波数変調された輝度信号はリミツタ8によつて振
幅変動を除去された後、周波数復調器19で周波
数復調され、デイエンフアシス回路10によつて
のみ高域のノイズを減少されてS/Nを改善した
信号として得られ、加算器23に送られる。 また搬送波が低域変換されている再生色信号
は、自動カラー利得調整器12によつて一定レベ
ルの振幅にされた後、周波数変換器13において
色信号と同一のジツター成分を有するVCO14
の出力により周波数変換される。その出力信号は
バンドパスフイルタ15に加えられ、カラー信号
搬送波が元の周波数に変換される。そして加算器
16、延遅線17、減算器18、減衰器19で構
成される帰還形くし形フイルタと減算器20、ス
ライスアンプ21、加算器22、増幅器24で構
成される垂直解像度劣化補正回路を通すことによ
つてS/N比の良い再生カラー信号を得、加算器
23においてデイエンフアシス回路10出力の再
生輝度信号と混合して出力端子に再生映像信号と
して出力する。 第3図の再生回路中の加算器16、遅延線1
7、減算器18、減衰器19で構成される帰還形
くし形フイルタと、減算器20、スライスアンプ
21、加算器22、増幅器24で構成される垂直
解像度劣化補正回路の動作説明を第4図によつて
行う。なお以下のカラーテレビジヨン信号方式は
NTSC方式とし、よつて遅延線17の遅延時間は
1水平走査期間(以下1Hという)とする。 第4図において、今帰還形くし形フイルタ入力
のNTSCカラー信号(s≒3.58MHz)を、aのよ
うに(n+2)H迄はバースト信号、色信号もな
く、(n+3)Hより連続して且つ同一振幅vを
有するバースト信号、色信号の情報があると仮定
して動作説明する。bは帰還形くし形フイルタ出
力信号波形図であり、第3図の減算器18の出力
信号である。 (n+3)H番目は、(n+2)H番目に信号
が存在しないため、1H遅延線17の1H遅延出力
信号は現われず、減算器18への直接信号だけが
出力される。同時にこの出力信号の振幅vは減衰
器19によつて所定の比で減衰される。今帰還率
K=0.5とした場合は減衰器19の出力信号は1/2 vとなり、加算器16で入力信号と加算され、
3/2vの信号が1H遅延線17に供給される。(n +4)H番目には、入力信号は(n+3)H番目
と同一信号であり、減算器18には振幅vを持つ
(n+4)番目の信号と1H遅延線17の出力信号
で(n+3)番目の情報を持つ振幅3/2vの信号 が供給され、出力は5/2vの出力信号となる。同 時に出力信号は帰還され、1H遅延線17の入力
には5/2v×0.5+v=9/4vの信号が供給される
。 このようにして、出力信号が入力に帰還される
ループを構成することにより、ステツプ的な信号
変化時には、各H毎に出力信号振幅は増加し、最
終的な安定振幅は2/1−Kvの値となり、K=0.5 の時は、出力信号は4vの振幅で安定する。この
ような安定振幅に達する迄の数H区間は、第4図
bの様な振幅変化が発生する。このような状態に
おいては、信号のライン方向での情報の急激な変
化が即時に得られないことになり、垂直解像度は
極めて悪くなる。このように帰還率K=0.5の場
合、くし形フイルタの出力信号は入力信号の振幅
の4倍となる。一方混入しているノイズは、ノイ
ズ間ではランダム信号でライン相関がないため、
同様には増加せず、第2図に示すように、出力カ
ラー信号のS/N改善度は6dBとなる。 このように帰還形くし形フイルタを構成するこ
とによつてS/N改善が出来るが、垂直解像度が
劣化する。この補正方法について同じく第4図の
波形図より説明する。第4図において、cは減算
器20の一方の入力信号で、増幅器24の出力信
号である。この増幅器24のゲインは帰還形くし
形フイルタのゲイン(2/1−K)と同一のゲイン を持つ。よつてK=0.5の時は4vの振幅を持つ。
この第4図cの出力信号と第4図bのくし形フイ
ルタの出力信号とを減算することにより、第4図
dの出力信号が得られる。この信号は垂直解像度
劣化分の情報を持つ信号であり、仮りにこのdの
信号を直接、加算器22で第4図bのくし形フイ
ルタ出力信号と加算しても、垂直解像度劣化分は
補正された信号を得ることが出来る。しかし、こ
のようにすれば、ノイズも同様に加算することと
なるためS/N改善効果が得られなくなることは
当然である。よつて、加算器22に加える信号
は、垂直解像度劣化分の情報を持ち、かつその他
の水平区間ではノイズ成分を持たない信号とする
必要がある。第4図eは第4図dの波形を振幅方
向に換大した図であり、ノイズと垂直解像度劣化
の情報を持つ。このような信号を、一定レベル以
下の信号は阻止するスライスアンプ21を通すこ
とにより、図中の一点鎖線以下のレベル信号が出
力されない信号が得られる。この出力信号を加算
器22でくし形フイルタ出力信号と加算すれば、
S/Nには影響を与えなくて、垂直解像度の劣化
の補正が出来る。なお、第4図eの(n+6)H
番目の補正信号のようにスライスレベル以下の信
号は加算器22に供給されない為、完全な解像度
補正とはならないが、低レベルの垂直解像度劣化
は視覚上十分許容出来る。 このように、帰還形くし形フイルタと垂直解像
度劣化補正回路を組み合せて、VTRのカラー再
生信号処理系に導入することによつて、再生カラ
ーS/Nを向上し、良好な画質を得ることが出来
る。しかし、この方式を導入した回路設計の段階
で種々の問題点が発生するので説明する。 第3図に示すような構成によると、使用する信
号がNTSCカラー信号である為、搬送カラー周波
数は3.58MHzである。3.58MHzの信号を1H遅延線
で遅らす手段は、一般に超音波遅延線が用いられ
る。超音波遅延線のかわりにCCDなどの電荷転
送素子も考えられるが、3.58MHzの様な高周波信
号の1H遅延素子としては、家庭用として実用段
階の製品がなく、一般には超音波遅延線を使用し
ている。しかし超音波遅延線は通過帯域幅及び帯
域内の位相特性及びスプリアス成分の発生等の問
題を有する。特にスプリアス成分については、特
に帰還形くし形フイルタを構成する場合、基本的
に充分少ないレベルでないと画質上見苦しくな
る。又位相特性のバラツキによつても所望のくし
形特性が全帯域内で得られず、くし形によるS/
N改善効果も減少する。又第3図の構成からも判
明するように加算器、減算器、増幅器等の回路が
数多く必要であるが、3.58MHzカラー信号を加
算、減算する場合、その入力信号を一定の位相関
係に保ち演算する必要がある。しかし、3.58MHz
の様に高周波信号は、増幅器を構成した場合で
も、ベース入力容量、コレクタ出力容量などによ
つて位相回転を発生しやすい。各加算器及び減算
器には、必らずバツフア増幅器等が接続されるた
め、そこで信号位相回転が発生すれば各演算器の
入力位相条件が変わり、所定の動作が出来なくな
る。よつて各演算器の入力信号位相関係を保つ
為、位相補正回路等が必要となり、回路設計が非
常に困難となる。 このようにNTSCカラー信号などの高周波信号
で帰還形くし形フイルタ及び垂直解像度補正回路
を構成する場合、超音波遅延線のスプリアス成分
の抑圧、回路系での信号位相回転の補正等の問題
点を有し、回路設計上で所定の性能を得ることは
非常に困難である。 本発明は、従来の様な設計上の問題点を解決す
ることを目的とし、遅延線としてCCDなどの電
荷転送素子を使用し、くし形フイルタを通過する
信号は、3.58MHzの様な高周波と異なり、CCDが
実用上十分使用可能な周波数帯域で、演算器等の
回路での信号位相回転の発生する可能性が少ない
低周波に変換するようになして所期の目的を達成
したものである。 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。第5図は、本発明によりVTR再生色信号
S/Nを向上させるための帰還形くし形フイルタ
及び垂直解像度補正回路の構成を示すVTR色信
号再生回路ブロツクダイアグラムである。なお、
第3図と同一機能を示すブロツクについては同一
符号で示す。 第5図において、ジツター補正され、周波数変
換器13、BPF15により元の3.58MHzに高域変
換された再生カラー信号は、周波数変換器25、
固定発振器27、ローパスフイルタ26によつて
低域周波数に変換する。この低域変換された色出
力信号は、CCD1H遅延線29とそのクロツク信
号発生器28、加算器16、減算器18、減衰器
19において構成される帰還形くし形フイルタに
供給され、色信号S/Nを向上する。又くし形フ
イルタ出力信号は、増幅器24、減算器20、ス
ライスアンプ21、加算器22により垂直解像度
補正が行なわれた色信号が得られる。次にこの出
力信号は、周波数変換器30と前記低域変換に使
用した固定発振器27とバンドパスフイルタ31
により高域変換され、3.58MHzNTSCカラー出力
信号が得られ、第3図の加算器23で再生輝度信
号と混合されてビデオ出力信号が得られる。この
抵域変換カラー信号搬送周波数は任意に選定でき
るが、少なくとも低域変換することによりカラー
信号帯域が減少することのない周波数に選定すれ
ばよい。カラー信号帯域は最低±500KHz必要で
あるため、例えばこの低域変換カラー信号搬送周
波数を700KHzとすれば、低域変換色信号帯域は
700KHz±500KHzとなり、この信号がくし形フイ
ルタ及びその補正回路に供給される。 第5図に示す構成によれば、帰還形くし形フイ
ルタ及びその補正回路を通過する信号帯域が低周
波(例えば700KHz±500KHz)となるため、従来
例のような高周波信号で処理する場合と異なり、
信号周期が長くなり、加算器、減算器等の2入力
以上の演算回路への入力信号の位相は、増幅器等
の回路での位相回転による影響が極端に少なくな
るため合わせやすくなる。 又、1H遅延線の遅延素子としてCCDを使用し
ているため、高精度で、スプリアスの少ない遅延
信号を得ることができ、従来の超音波遅延線を使
う方式のように、テレビジヨンモニター上にスプ
リアス成分が現われて見若しい画像となることは
ない。 第5図に示す回路で、くし形フイルタ用に周波
数変換をする固定発振器27とCCD1H遅延線の
クロツク信号発生器28は共に固定周波数発振器
で構成され、又、3〜5MHzの周波数となるため、
同一の周波数で構成することも可能である。この
場合CCD1H遅延線の遅延時間は TL=nb×cw nb:ビツト数、cw :クロツク であり、周波数変換用信号周波数は、低域変換色
信号帯域が十分とれる範囲であれば任意に選ばれ
ることから、共用にするための周波数は上式に注
目しながら選定することは出来る。 以上本発明によれば、従来のように設計が困難
でバラツキの多い回路となることはなく、高精度
で安定した帰還形くし形フイルタ及び垂直解像度
補正回路を構成することができ、妨害が少なく、
S/N比の良いVTR再生カラー画像を得ること
ができる。
第1図は帰還形くし形フイルタの基本構成とそ
の周波数特性図、第2図は帰還形くし形フイルタ
のS/N改善効果と帰還率との関係を示す図、第
3図は従来の帰還形くし形フイルタ及びその補正
回路を導入したVTR再生ブロツク図、第4図は
第3図の動作説明図、第5図は本発明による帰還
形くし形フイルタとその補正回路の導入した
VTR再生ブロツク図である。 13……周波数変換器、16,17,18,1
9……帰還形くし形フイルタ、20,21,2
2,24……垂直解像度劣化補正回路、23……
加算器、25……周波数変換器、26……ローパ
スフイルタ、27……固定発振器、28……クロ
ツク信号発生器、29……CCD1H遅延線、30
……周波数変換器、31……バンドパスフイル
タ。
の周波数特性図、第2図は帰還形くし形フイルタ
のS/N改善効果と帰還率との関係を示す図、第
3図は従来の帰還形くし形フイルタ及びその補正
回路を導入したVTR再生ブロツク図、第4図は
第3図の動作説明図、第5図は本発明による帰還
形くし形フイルタとその補正回路の導入した
VTR再生ブロツク図である。 13……周波数変換器、16,17,18,1
9……帰還形くし形フイルタ、20,21,2
2,24……垂直解像度劣化補正回路、23……
加算器、25……周波数変換器、26……ローパ
スフイルタ、27……固定発振器、28……クロ
ツク信号発生器、29……CCD1H遅延線、30
……周波数変換器、31……バンドパスフイル
タ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 輝度信号と振幅変調した変調色信号とからな
るカラーテレビジヨン信号を記録再生する方式で
高周波帯域で周波数変調したFM信号と、該FM
信号の下側帯波側の周波数帯域に変換した変調色
信号とを周波数多重して記録媒体上に記録する磁
気録画再生装置において、再生時、ジツター補正
しかつ高域に周波数逆変換された変調色信号を固
定発振器で低域周波数帯域に変換し、1水平走査
期間の整数倍だけ遅延する遅延線を有する帰還形
くし形フイルタ回路で処理し、前記固定発振器で
高域周波数帯域に逆変換して再生変調色信号を得
るようにしたカラー信号再生装置。 2 1水平走査期間の整数倍遅延する遅延線とし
てCCD等の電荷転送素子を用いたことを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載のカラー信号再生
装置。 3 周波数変換用固定発振器とCCD1H遅延線の
クロツク信号を共用することを特徴とする特許請
求の範囲第2項記載のカラー信号再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57118847A JPS5910088A (ja) | 1982-07-07 | 1982-07-07 | カラ−信号再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57118847A JPS5910088A (ja) | 1982-07-07 | 1982-07-07 | カラ−信号再生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5910088A JPS5910088A (ja) | 1984-01-19 |
JPS6364118B2 true JPS6364118B2 (ja) | 1988-12-09 |
Family
ID=14746617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57118847A Granted JPS5910088A (ja) | 1982-07-07 | 1982-07-07 | カラ−信号再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5910088A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6240888A (ja) * | 1985-08-16 | 1987-02-21 | Fuji Photo Film Co Ltd | フイ−ルド/フレ−ム変換方式 |
-
1982
- 1982-07-07 JP JP57118847A patent/JPS5910088A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5910088A (ja) | 1984-01-19 |
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