JPS6363502A - 連続冷間圧延方法とその設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はコイルから熱延ストリップを巻戻して、熱延時
に発生した表面スケールを除去し、冷間圧延し、コイル
に巻取って冷延ストリップを製造する連続冷間圧延方法
とその設備に関するものである。

［従来の技術］ 従来の冷延ストリップを生産する設備は、熱延ストリッ
プを酸洗してスケールを除去する連続酸洗設備と、複数
台の圧延機からなる連続冷間圧延設備とか別個に配置さ
れた構成を有している。

即ち、第８図に示す如く、熱延ストリップａをコイルｂ
から巻戻し、且つウエルダーＣにより継足して連続的に
供給するようにした入側装置ｄからのストリップａを、
酸洗装置ｅに導いて酸洗によるスケール除去を行い、ス
ケール除去したストリップａを、走間シャーｆ等を有し
た出側装置９を介して、コイルｈに巻取るようにした連
続酸洗設備と、第９図に示す如く酸洗後のストリップコ
イルｈを巻戻して複数台の圧延機ｉて連続的に冷間圧延
し、走間シャーｊを介してコイルｋに巻き取って冷延ス
トリップを作る連続冷間圧延設備とが、各々単独設備と
して無関係に工場配置されていた。

又、従来の連続酸洗設備は、熱延ストリップａの表面ス
ケールのすべてを酸洗装置ｅの酸洗槽内で溶解剥離させ
て除去するようにしているため、酸洗槽が非常に長い構
成となっており、又連続酸洗時、先行ストリップの後端
と後続ストリップの先端を溶接して連続したストリップ
として酸洗槽に連続通板するため、入側のストリップを
停止して溶接しているときも酸洗槽にストリップを連続
通板するためにループカ一式の長いストリップ貯留装置
ｌを酸洗槽に沿って酸洗装置ｅの前後に配置するように
している。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、上記従来の設備においては、次のような
種々の問題点を有していた。

（イ）熱延ストリップａから冷延ストリップを生産する
上記従来の１稈は、連続酸洗設備と連続冷間圧延設備と
で、コイルの巻戻しとストリップの巻取の作業を重複し
て行っているため、能率が悪い。

（ロ）熱延時のストリップａに発生したスケールの全量
を酸洗装置ｅで除去するようにしているため、非常に多
量の酸液を消費することになり、またこのために酸洗槽
も長くする必要が生じて排酸回収装置などの付帯装置も
大型となっていた。このため、設備コスト、酸液の消耗
コストが増大して不経済となっていた。

（ハ）近年、生産ラインは高速化によって生産性を高め
る方向にあり、このためにライン速度を増すと、ストリ
ップの貯留量も増加する必要がある。しかし、ループカ
一方式のストリップ貯留装置！の貯留量は、その移動距
離ｍで決ってしまうため、貯留量の増加は装置の長大化
をもたらし、経済的に実用化が不可能になって来た。

に））従来の連続冷間圧延設備は、１圧下パス圧延の圧
延機ｉを複数台タンデム配置するようにしているため、
設備が大きくコストが高くなっていた。又、従来の連続
冷間圧延設備は、酸洗装置ｅで巻き取ったコイルｈを運
搬し、巻戻して、そのストリップ先端を複数台の圧延機
ｉに通板する圧延前準備作業を酸洗あがりのコイルｈ毎
に行っているため、作業能率が悪く、しかも、ライン速
度を高めて生産性を上げようとしても、入側から供給す
るコイル毎のライン停止があるため、生産性はそれほど
向上できないという問題があった。

本発明は、上記従来の問題点に着目してなしたもので、
熱延ストリップのスケール除去と冷間圧延とを、小規模
の連続したライン設備にて行わしめることを可能にし、
しかも生産性の増大を図ることを目的としている。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、上記技術的課題を解決しようとしてなしたも
ので、コイルから巻戻した熱延ストリップの先端と先行
するストリップ後端を溶接して連続したストリップとし
、続いて前記溶接部を他のストリップ部と同質に加工処
理をし、その後熱延時にストリップ表面に生成したスケ
ールを機械的方法で除去した後酸洗で除去し、次に酸洗
仕上げしたストリップを１圧下複数パスで同時冷間圧延
して冷延ストリップとし、該冷延ストリップを所要長さ
に分割してコイルに巻取ることにより熱延ストリップか
ら冷延ストリップを連続的に製造することを特徴とする
連続酸洗冷間圧延方法、とその設備、に係るものである
。

［作　　　用］ 従って、本発明では、ストリップを連続的に送給するた
めの溶接、１圧下複数バス同時冷間圧延を可能にするた
めの溶接部の同質化処理、ストリップ貯留量を増大する
ための２コイル式ストリップ貯留方式、酸洗処理ライン
を短かくするために酸洗に先立って行うメカニカル脱ス
ケール、酸洗後のストリップの複数パス冷間圧延の操作
を連続して行うことにより、小規模ライン設備にて生産
性の増大か図れる。

［実　施　例］ 以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

第１図は本発明の一例を示すもので、熱延ストリップ１
をコイル２からペイオフリール３により巻戻してその先
端を先行のストリップの後端に溶接接続するウエルダ−
（溶接機）４、溶接部を他のストリップ部と同質になる
ように加工する熱処理装置５、及び２コイル式ストリッ
プ貯留装置６を備えた入側装置７と、脱スケールミル８
及び洗浄装置９並びにドライヤー１０を有したメカニカ
ル脱スケール装置１１と、酸洗装置１２と、１圧下複数
バス冷間圧延機１３と、走間シャー１４及び冷延ストリ
ップをコイル状に巻取るテンションリール１５を有した
出側装置１６とにより、連続冷間圧延設備を構成する。

ペイオフリール３でコイル２から巻出された熱延ストリ
ップ■は、先端を先行ストリップの後端にウエルダ−４
で溶接され、その溶接部が熱処理装置５で加熱徐冷され
ることにより、他のストリップ部と同等の材質に処理さ
れて連続的に送給されるようになっている。

２コイル式ストリップ貯留装置６は、入側ストリップが
停止している溶接時、熱処理時も、先行のメカニカル脱
スケール装置１１に連続的にストリップ１を供給するよ
うになっている。

第２〜４図は２コイル式ストリップ貯留装置＝　１０− ６の一例を示すもので、ガイド車１７で支持された回転
ドラム１８の外周に、多数のローラ１９を円筒状に配設
した第１コイル装置２０と第２コイル装置２１を並列に
備えていて、該第１、第２コイル装置２０．２１は、ピ
ニオンギヤ２２、減速機２３、モータ２４を介して駆動
される回転ドラム１８と共に、同一方向に正逆回転する
。回転ドラム１８の中心部には、ストリップ横送りドラ
ム２５が設けられている。該ストリップ横送りドラム２
５は、外周に多数の小ローラ２Ｂが横送り軸２７方向に
自由回転するように取付けられており、減速機２８及び
モータ２９を介してストリップ１の速度に同調して回転
駆動されるようになっている。

上記において、ストリップ先端を入側テフロール３０か
ら導入し、ターンロール３１を通して第１コイル装置２
０に導き、続いてストリップ横送りドラム２５に螺旋状
に１巻きして第２コイル装置２１のターンロール３２に
導いて出側デフロール３３に送り出す。

この状態で第１、第２コイル装置２０．２１を矢印Ｘ方
向にストリップｌの導入速度に同調回転して第１、第２
コイル装置２０．２１にストリップ１をコイル状に巻き
付けて貯留する。ストリップ１を放出するときは、反対
方向（矢印Ｙ方向）に回転してコイルを巻戻す。入側と
出側のストリップ１が同一速度のときは回転を停止する
。

上記したような２コイル式ストリップ貯留装置６によれ
ば、小型の装置で長大なストリップ１の貯留か可能とな
る。

メカニカル脱スケール装置１１は、第５図に示す如く、
脱スケールミル８の上下のロール３４によりストリップ
１を異速で軽圧下冷間圧延ごてストリップ１表面を擦る
ことによりスケールの研削除去を行うようになっている
。図中３５は高圧水ノズル、３６はリンガ−ロール、３
７はピンチロール、３８はプライドルロール、３９は油
圧圧下シリンダを示す。スケールが除去される過程が第
６図（ホ）ＣＢ）　（Ｃ）に示されている。第６図い）
に示すように熱延ストリップ１表面に発生していたスケ
ール４０が、異速軽圧延による研削で第６図ＣＢ）の如
く除去され、第６図（Ｃ）ｆＮ度のスケール４０を残し
てストリップ１の生地を保護する。研削されたスケール
は、高圧水ノズル３５を備えた洗浄装置９により高圧水
で洗い落され、ストリップ１の水分はドライヤー１０で
乾燥される。

酸洗装置Ｉ２は、メカニカル脱スケール装置１１で残さ
れたスケールを酸洗槽において低濃度の酸液で除去し、
第６図（Ｄ）の如く生地になったストリップ１を中和し
、水洗乾燥する。

複数パス冷間圧延機１３は、酸洗仕上されたストリップ
１を、１台の圧延機で所定厚みまで冷間で複数パス圧延
するようにしたものである。

第７図はその一例を示すもので、スタンド４１中間に圧
延力を支持する大径ロール４２を位置固定して備え、そ
の上方に３本の小径ロール４３゜４４．４５を、更にそ
の上に大径の圧延力支持ロール４６をスクリューダウン
装置４７で圧下可能に備えている。大径ロール４２の下
方には、バッファ゛　ツブロール４８で支持され、油圧
圧下装置４９て昇降可能な小径ロール５０を備えている
。第７図に示すようにストリップ１をロール間に通して
、大径ロール４２．４６の圧下刃で同時に４パス圧延し
てストリップ１を大きくリダクションし、大径ロール４
２と小径ロール５０の間で油圧圧下装置４９により、板
厚が一定に仕上圧延制御される。

なお、大径ロール４２．４８間の同時圧延はＰｖ圧延を
行い、大径ロール４２と小径ロール５０間の仕上圧延は
通常圧延を行う。

上記において、大径ロール４２．４６間で同時圧延を行
っても、ストリップｌの溶接部は熱処理装置５によって
非溶接部と同質化されているので、連続的に定状圧延す
ることができる。

出側装置１６は、走間シャー１４と２台のテンションリ
ール１５を備えていて冷間ストリップ１を連続的に交互
にコイル状に巻取る。

上記した装置の連続した配置により、連続冷間圧延設備
の小規模化、経費の低減、生産性の大幅増大が図れる。

尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるものではなく
、溶接と溶接部の同質化を行う処理を１つの装置で同時
に行うようにすることもてきること、２コイル式ストリ
ップ貯留装置は１コイル並列でなく他の方式にしても良
いこと、その他車発明の要旨を逸脱しない範囲内におい
て種々変更を加え得ること、等は勿論である。

［発明の効果］ 上記したように、本発明の連続冷間圧延方法とその設備
によれば、次のような種々の優れた効果を奏し得る。

（＋）　　熱延ストリップのスケール除去と冷間圧延の
各工程を連続化したことにより、コイルの巻戻、巻取作
業を１回にすることができ、従って従来の酸洗装置での
コイル巻取、コイルの圧延設備への搬送、圧延設備での
コイル巻戻し、等の作業が省略できると共に、圧延設備
でのコイル巻戻作業がなくなったことで、従来１コイル
毎の間欠圧延であったのがより高速の連続圧延でき、よ
って大幅な生産性の向上か図れる。

（ｉ＋）　　ループカーに代えて２コイル式ストリップ
ー　１５　＝ 貯留装置を用いたことにより、ループカー設置のような
大きなスペースの必要がなくなった。又ストリップの貯
留をコイルに巻いて行なうので、ストリップ貯留能力を
大きくして装置を小型化することができる。

（ト）　熱延ストリップの酸洗に先立ち、メカニカル脱
スケール装置で機械的に熱延ストリップのスケールを除
去するので、酸液の消耗量が少なく、酸洗槽を短かくす
ることができる。

上記酸洗槽の短縮は、メカニカル脱スケール装置、溶接
部同質化装置などによるスペース増があっても更に、ラ
イン長を大巾に短かくてきる。

［株］　溶接部同質化装置の設置により１圧下複数バス
冷間圧延機による圧延を可能にしているので、ストリッ
プのりダクションバス、仕上パスを１台の圧延機でまか
なうことができる。

（Ｖ）　　以上により、設備ライン長の大幅な短縮、設
備コスト、運転コストの低減が企れ、メンテナンスも簡
単になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体説明図、第２図は
２コイル式ストリップ貯留装置の一例を示す平面図、第
３図は第２図の側面図、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ矢
視図、第５図はメカニカル脱スケール装置の一例を示す
側面図、第６図（八（Ｂ＋　ＦＣ）　（Ｄ）はストリッ
プのスケールが除去されていく過程を示した説明図、第
７図は複数パス冷間圧延機の一例を示す側面図、第８図
は従来の連続酸洗設備の説明図、第９図は従来の連続冷
間圧延設備の説明図である。 ■は熱延ストリップ、２はコイル、３はペイオフリール
、４はウエルダー、５は熱処理装置、６は２コイル式ス
トリップ貯留装置、７は入側装置、８は脱スケールミル
、１１はメカニカル脱スケール装置、１２は酸洗装置、
１３は複数パス冷間圧延機、１４は走間シャー、１５は
テンションリール、１６は出側装置を示す。 ２１　　　　　　　″）Ｅ　　　　　　　　”）Ｒ７９
第３図 （Ａ）　　　　　　　　　　　（Ｂ） （Ｃ）　　　　　　　　　　　　　（Ｄ）第７図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）コイルから巻戻した熱延ストリップの先端と先行す
   るストリップ後端を溶接して連続したストリップとし、
   続いて前記溶接部を他のストリップ部と同質に加工処理
   をし、その後熱延時にストリップ表面に生成したスケー
   ルを除去し、次にスケール除去したストリップを１圧下
   複数パスで同時冷間圧延して冷延ストリップとし、該冷
   延ストリップを所要長さに分割して熱延ストリップから
   冷延ストリップを連続的に製造することを特徴とする連
   続冷間圧延方法。 ２）熱ストリップをコイルから巻戻す巻戻機と、先行す
   る熱延ストリップの後端と後続する熱延ストリップの先
   端を溶接して連続のストリップとする溶接機と、該溶接
   機で溶接したストリップの溶接部を他のストリップ部と
   同質に加工処理する同質化処理装置と、溶接作業、同質
   化処理等によって、入側ストリップが停止している時に
   も貯留していたストリップを巻戻してストリップを連続
   的に出側へ供給するストリップ貯留装置と、熱延ストリ
   ップのスケールを除去する脱スケール装置と、１圧下複
   数パス同時に圧延する多パス冷間圧延機と、冷間圧延し
   たストリップを所要長さに分割する走間剪断機と、スト
   リップをコイル状に巻取る巻取り装置とを備えて、熱延
   ストリップから冷延ストリップを連続的に製造するよう
   構成したことを特徴とする連続冷間圧延設備。 ３）熱ストリップをコイルから巻戻す巻戻機と、先行す
   る熱延ストリップの後端と後続する熱延ストリップの先
   端を溶接して連続のストリップとする溶接機と、該溶接
   機で溶接したストリップの溶接部を他のストリップ部と
   同質に加工処理する同質化処理装置と、入側から供給さ
   れるストリップを２つのコイルに巻いて貯留し、該貯留
   ストリップを巻戻して入側ストリップが停止している時
   も連続的に出側へ供給する２コイル式ストリップ貯留装
   置と、熱延ストリップのスケールを除去する脱スケール
   装置と、１圧下複数パス同時に圧延する多パス冷間圧延
   機と、冷間圧延したストリップを所要長さに分割する走
   間剪断機と、ストリップをコイル状に巻取る巻取り装置
   とを備えて、熱延ストリップから冷延ストリップを連続
   的に製造するよう構成したことを特徴とする連続冷間圧
   延設備。 ４）熱ストリップをコイルから巻戻す巻戻機と、　先行
   する熱延ストリップの後端と後続する熱延ストリップの
   先端を溶接して連続のストリップとする溶接機と、該溶
   接機で溶接したストリップの溶接部を他のストリップ部
   と同質に加工処理する同質化処理装置と、溶接作業、同
   質化処理等によって入側ストリップが停止している時に
   も貯留していたストリップを巻戻してストリップを連続
   的に出側へ供給するストリップ貯留装置と、熱延ストリ
   ップのスケールを機械的に除去するメカニカル脱スケー
   ル装置と、メカニカル脱スケール装置で取り残したスケ
   ールを酸液で除去する酸洗装置と、１圧下複数パス同時
   に圧延する多パス冷間圧延機と、冷間圧延したストリッ
   プを所要長さに分割する走間剪断機と、ストリップをコ
   イル状に巻取る巻取り装置とを備えて、熱延ストリップ
   から冷延ストリップを連続的に製造するよう構成したこ
   とを特徴とする連続冷間圧延設備。