JPS6361987B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6361987B2
JPS6361987B2 JP2658482A JP2658482A JPS6361987B2 JP S6361987 B2 JPS6361987 B2 JP S6361987B2 JP 2658482 A JP2658482 A JP 2658482A JP 2658482 A JP2658482 A JP 2658482A JP S6361987 B2 JPS6361987 B2 JP S6361987B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
composition
calcium carbonate
organic acid
treated calcium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2658482A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS58142948A (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2658482A priority Critical patent/JPS58142948A/ja
Publication of JPS58142948A publication Critical patent/JPS58142948A/ja
Publication of JPS6361987B2 publication Critical patent/JPS6361987B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はシヨツプラインで厚膜に塗装できる無
機系ジンクリツチペイント組成物に関する。 船舶、橋梁、タンク、プラント等の大型構造物
の表面前処理方法の一つとしてジンクリツチプラ
イマーが塗装されることが多い。従来シヨツプラ
インで塗装するジンクリツチプライマーの膜厚
は、塗装時の作業性、溶断溶接時の作業性、加工
性などの点で15ないし20ミクロン程度が一般的で
あつた。しかし近時陸上タンクなど立地環境から
の腐食の激しいところで使用される場合、従来の
膜厚では防食性が不十分であり、膜厚を30ないし
60ミクロン程度に塗装することが要求される。こ
の要求に対し従来のジンクリツチプライマーでは
厚膜保持性、加工性などの点で不満であり、改良
が望まれている。 本発明はこれにこたえ、従来のジンクリツチプ
ライマーと同様の設備で塗装でき、しかも前記の
欠点がなく、厚膜性を保持し、被加工物のベンデ
イング性(タンク鋼板などでは折り曲げ性が要求
される)に合つた塗膜可撓性を有し、防錆性およ
び耐久性にすぐれたプライマー用ジンクリツチペ
イント組成物を提供することを目的とする。 本発明は、ポリアルキルシリケートとポリビニ
ルブチラール類との混合系ビヒクルに、亜鉛末
と、有機酸処理炭酸カルシウムと、合成微粉末シ
リカとを少なくとも混合してなることを特徴とす
るジンクリツチペイント組成物に存する。 ジンクリツチシヨツププライマーは、一般に多
量の亜鉛末を有機質高分子物質または無機質高分
子物質からなるビヒクル中に配合してなる塗料で
ある。塗膜中の亜鉛末は被塗装物の鋼板等の表面
に電気化学的に作用し、すぐれた防錆力を発揮
し、そのため長期防食用塗料の前処理剤として広
く使用されている。中でも無機質高分子物質をビ
ヒクルとして用いたものは、長期防食性、耐熱性
がすぐれているためタンク鋼板等の前処理剤とし
て利用される。ビヒクルとして用いられる無機質
高分子は、テトラメチルオルソシリケート、テト
ラエチルオルソシリケート、テトラプロピルオル
ソシリケート、テトラブチルオルソシリケートな
どのポリアルキルシリケートの部分加水分解物質
であるが、これら無機質高分子物質のみでは塗膜
の可撓性が劣るため、これら無機質高分子物質と
相溶性があるポリビニルブチラール類を配合する
ことが提案されている。例えば特開昭49−1634参
照。しかしこれらの系で塗膜の厚膜化を図ろうと
する場合、従来公知の流れ止剤、例えば有機ベン
トナイト、水添ヒマシ油、合成微粉末シリカ、ポ
リアマイド系などを使用したのでは目的を達し得
ないことが判明した。 本発明者らの研究によれば、前記系において、
例えば有機ベントナイト、水添ヒマイ油、合成微
粉末シリカ、有機酸処理炭酸カルシウムなどを単
独で流れ止剤として使用することを試みたが、い
ずれも1回のエアレススプレー塗装で満足できる
50ミクロン以上の乾燥膜厚を得ることができなか
つた。これは、これらの流れ止剤がいずれも塗料
製造時の安定性、エアレススプレー塗装性、厚膜
性、貯蔵安定性、経時後の厚膜性、各種塗膜性能
等のいずれかに悪影響を及ぼすためであると考え
られる。これら流れ止剤のうち、比較的厚膜性の
点で満足できるものは有機ベントナイトおよび有
機酸処理炭酸カルシウムであつたが、有機ベント
ナイトは経時の厚膜保持性が悪い上に、長時間の
塗装においてエアレス塗装機の吸い込み口の金網
やチツプのフイルターに膨潤した有機ベントナイ
トが徐々に詰まるトラブルを招いた。 そこで塗料中の溶剤でそれ自身膨潤することの
ない有機酸処理炭酸カルシウムに着目し、検討し
た。有機酸処理炭酸カルシウムは流れ止剤として
有機質塗料では使用された実績が多数あるが、無
機質系塗料、特に無機系ジンクリツチペイントに
使用することはその例を知らない。しかし有機酸
処理炭酸カルシウムもこの系に使用した場合、初
期の厚膜保持性は比較的良いが、持続性が悪く、
また乾燥表面の仕上り状態が悪い欠点がある。そ
こで公知の流れ止剤との併用について種々検討し
たところ、意外にも有機酸処理炭酸カルシウムと
微粉末シリカを併用することにより上記欠点を解
消し得ることが判明した。この表面仕上り性改善
の現象の理論的背景は未だ十分解明されていない
が、乾燥過程において合成微粉末シリカが表面に
集まり、表面を滑らかにするためであると考えら
れる。 しかしながら単に有機酸処理炭酸カルシウムと
合成微粉末シリカを併用するだけではダレ性の点
において不満足な場合があり、塗料中の顔料の割
合が、有機酸処理炭酸カルシウムおよび合成微粉
末シリカをも含めて、乾燥塗膜中において容積比
で少なくとも70%を占めるような割合であること
が望ましい。しかし顔料の割合が多過ぎると膜の
強度(凝集力)が低下するため、前記容積比は85
%以下であることが望ましい。 顔料としては、亜鉛末のほかに、タルク、マイ
カ、珪砂などの公知の体質顔料や、チタン白、シ
アニンブルーなどの着色顔料、リン酸亜鉛、リン
酸アルミニウム、リン鉄、鉛丹、クロム酸亜鉛な
などの防錆顔料を加えることができる。ただしジ
ンクリツチプライマーの本来の防食性能、塗膜の
強度を発揮するためには、乾燥塗膜中において容
積比で亜鉛末が少なくとも60%存在すべきであ
り、また前記の顔料全体の容積比の上限と同じ理
由により乾燥塗膜中の亜鉛末の容積比は73%以下
であることが望ましい。 本発明において用いる有機酸処理炭酸カルシウ
ムとしては、粉径25ないし60ミクロンで、かつ比
表面積30ないし80cm2/gの沈降性炭酸カルシウム
の表面を、ヒドロキシ高級脂肪酸とヒドロキシル
基を有しない高級脂肪酸とで処理したもの(特公
昭48−4317参照)が好ましい。市販品としては白
石工業社製商品名「ゲルトン50」等が挙げられ
る。 合成微粉末シリカは良く知られており、組成式
SiO2を持ち、一次粒子の平均径が7ないし16ミ
クロンの微粒子である。市販品としては、例えば
日本アエロジル社製商品名「アエロジル200」等
が挙げられる。 本発明において使用されるポリビニルブチラー
ル類もよく知られており、平均重合度約200ない
し2000の市販の樹脂である。市販品としては、例
えば積水化学社製商品名「エスレツクスBM―
2」等が挙げられる。 ビヒクル中のポリアルキルシリケート溶液とポ
リビニルブチラール類との割合は、ポリアルキル
シリケート溶液中のSiO2分/ポリビニルブチラ
ール類比(固形分重量比)が95/5ないし50/
50、好ましくは80/20ないし70/30であることが
望ましい。ポリアルキルシリケートがこの範囲に
達しないと塗膜の付着性、防食性、硬化性が悪化
し、過剰であると加工性(ベンデイング性)、耐
クラツク性が低下する。 以上の構成からなる本発明のジンクリツチペイ
ントは、シヨツプラインで塗装が可能で、一回の
塗装で乾燥膜厚50ミクロン以上の塗膜を容易にか
つ安定して得ることができ、得られた塗膜は仕上
りがよく、ベンデイングなどの加工に耐え、さら
に防錆性、上塗性においても満足な性能を発揮す
る。 次に実施例および比較例を示し本発明を具体的
に説明する。ことわりのない限り「部」および
「%」は重量基準である。 実施例および比較例 ポリアルキルシリケート溶液の製造 かくはん器付き反応器に、水8部、濃塩酸0.2
部およびイソプロピルアルコール100部を入れ、
これにエチルシリケート40(日本コルコート化学
社製品)100部をかきまぜながら加え、60℃で2
時間反応させてポリアルキルシリケートの部分加
水分解物を得た。得られた溶液をそのまゝ実施例
および比較例に使用した。 塗料の製造および性能試験 表―1に示した配合(部)により、厚膜型無機
系ジンクリツチプライマーを作成し、シヨツトブ
ラスト処理板(3.2×70×150mm)上にエアレスス
プレーで乾燥塗膜60±10ミクロンを塗装し、7日
間乾燥して試験に供した。 試験結果は表―2に示した。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリアルキルシリケートとポリビニルブチラ
    ール類との混合系ビヒクルに、亜鉛末と、有機酸
    処理炭酸カルシウムと、合成微粉末シリカとを少
    なくとも混和してなることを特徴とするジンクリ
    ツチペイント組成物。 2 組成物中の顔料(有機酸処理炭酸カルシウム
    および合成微粉末シリカを含む)の割合が、乾燥
    塗膜中において容積比で70ないし85%を占めるよ
    うな割合である特許請求の範囲第1項の組成物。 3 組成物中の亜鉛末の割合が、乾燥塗膜中にお
    いて容積比で60ないし73%を占めるような割合で
    ある特許請求の範囲第2項の組成物。 4 ビヒクル中のポリアルキルシリケートとポリ
    ビニルブチラール類の比が、SiO2/ポリビニル
    ブチラール固形分重量比で表わすとき、95/5な
    いし50/50である特許請求の範囲第1項ないし第
    3項のいずれかの組成物。
JP2658482A 1982-02-19 1982-02-19 ジンクリツチペイント組成物 Granted JPS58142948A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2658482A JPS58142948A (ja) 1982-02-19 1982-02-19 ジンクリツチペイント組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2658482A JPS58142948A (ja) 1982-02-19 1982-02-19 ジンクリツチペイント組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58142948A JPS58142948A (ja) 1983-08-25
JPS6361987B2 true JPS6361987B2 (ja) 1988-11-30

Family

ID=12197589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2658482A Granted JPS58142948A (ja) 1982-02-19 1982-02-19 ジンクリツチペイント組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS58142948A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02141278U (ja) * 1989-04-27 1990-11-27

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998004638A1 (fr) * 1996-07-30 1998-02-05 Aktsionernoe Obschestvo Zakrytogo Tipa 'vysokodispersnye Metallicheskie Poroshki Composition anticorrosion et procede de preparation de sa base (adhesif)
CN103468075A (zh) * 2013-09-06 2013-12-25 常熟市方塔涂料化工有限公司 水性无机富锌底漆及其制备方法
JP6592344B2 (ja) * 2015-12-01 2019-10-16 日本製鉄株式会社 Snイオンを利用した厚膜形無機ジンクリッチペイント塗料組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02141278U (ja) * 1989-04-27 1990-11-27

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58142948A (ja) 1983-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR900009039B1 (ko) 미세한 이산화티탄 안료를 함유한 유백광의 자동차 페인트 조성물
JPH07163936A (ja) 多層ラッカーコーティングの製造方法
KR100385158B1 (ko) 금속표면처리용 조성물 및 이의 제조방법
US5075165A (en) Composite paint film
DK166733B1 (da) Komposition, som er egnet til fremstilling af en overfladebeskyttende belaegningskomposition, belaegningskomposition indeholdende en saadan komposition, toparts-pakning, der efter sammenblanding danner en saadan belaegningskomposition, maling, som omfatter kompositionen, og jernholdige metalstrukturer belagt med belaegningskompositionen eller malingen
IE904689A1 (en) Water-based coating composition for exterior surfaces
JP2000129168A (ja) 防食塗料組成物、防食塗膜および金属基材表面の防食方法
US4385138A (en) Thermosetting powder resin based water-slurry coating composition
JP4846118B2 (ja) 腐食防止被覆組成物用顔料及びそれを用いた腐食防止被覆組成物
JPH05208167A (ja) 良好な層間接着性を有する、特に自動車ベヒクルのラッカー掛けのための多層塗膜の作成方法
JPH0739557B2 (ja) コーティング組成物用レオロジーコントロール剤
US4453982A (en) Stabilized metal pigments and method of producing same
JPS63277284A (ja) 水性着色アクリルヒドロゾルコーティング組成物
JPS6361987B2 (ja)
JPS6317976A (ja) ジンクリツチペイント組成物
JPS6224505B2 (ja)
JPH029067B2 (ja)
JPS6157349B2 (ja)
EP0412686A1 (en) Corrosion inhibiting pigment
US4086095A (en) Coating composition
JPH0619060B2 (ja) 耐チッピング塗料組成物
JPS632310B2 (ja)
JP3030482B2 (ja) 防食塗料組成物
JPH0359942B2 (ja)
JPH02150468A (ja) 耐チッピング性塗料組成物