JPS6361854B2 - - Google Patents
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- JPS6361854B2 JPS6361854B2 JP57086337A JP8633782A JPS6361854B2 JP S6361854 B2 JPS6361854 B2 JP S6361854B2 JP 57086337 A JP57086337 A JP 57086337A JP 8633782 A JP8633782 A JP 8633782A JP S6361854 B2 JPS6361854 B2 JP S6361854B2
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- Japan
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- differential protection
- protection relay
- current
- relay device
- transmission line
- Prior art date
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- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 21
- 230000000452 restraining effect Effects 0.000 claims 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000007257 malfunction Effects 0.000 description 3
- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 description 3
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、直流送電における直流送電線の両
端の電流を互いに伝送し合つて差動保護する差動
保護継電装置に関するものである。
端の電流を互いに伝送し合つて差動保護する差動
保護継電装置に関するものである。
従来この種の装置として第1図に示すものがあ
つた。
つた。
図において、1a,1bは交流系統、2a,2
bは3相全波ブリツジよりなる変換器、3a,3
bは直流リアクトル、4は直流送電線、5は帰
線、6a,6b,7a,7bは直流電流変成器、
8a,8bは変換器2a,2bの制御装置、9は
直流電流設定装置で端子xより直流電流設定値
Irefが与えられる。また、電流マージンΔIは、端
子yより切替スイツチ10にて、どちらかに与え
られる。この切替スイツチ10は右側の制御装置
8bに与えられ、その指令値は(Iref−ΔI)とな
つていて、その端子が逆変換器(以下、INVと
略す)、反対側が順変換器(以下、RECと略す)
となることは公知である。11a,11bは信号
伝送装置である。
bは3相全波ブリツジよりなる変換器、3a,3
bは直流リアクトル、4は直流送電線、5は帰
線、6a,6b,7a,7bは直流電流変成器、
8a,8bは変換器2a,2bの制御装置、9は
直流電流設定装置で端子xより直流電流設定値
Irefが与えられる。また、電流マージンΔIは、端
子yより切替スイツチ10にて、どちらかに与え
られる。この切替スイツチ10は右側の制御装置
8bに与えられ、その指令値は(Iref−ΔI)とな
つていて、その端子が逆変換器(以下、INVと
略す)、反対側が順変換器(以下、RECと略す)
となることは公知である。11a,11bは信号
伝送装置である。
第2図は、この直流送電の電圧−電流特性で、
Edは直流電圧、Idは直流電流を示し、REC側と
INV側との交点Nが平常時の電圧と電流を表わ
しそれぞれの値がVd、INとなる。従つて、平常
時は、直流送電線4および帰線5にはINの電流が
貫通して流れている。
Edは直流電圧、Idは直流電流を示し、REC側と
INV側との交点Nが平常時の電圧と電流を表わ
しそれぞれの値がVd、INとなる。従つて、平常
時は、直流送電線4および帰線5にはINの電流が
貫通して流れている。
第1図のF点で示すような故障が発生すると動
作点は、第2図のFa,Fbとなり、電流は、IR,II
の大きさで、直流電流変成器6a,6bにはそれ
ぞれIA=IR、IB=IIの電流が流れる。従つて、IA−
IB=IR−II=ΔIの差ができる。直流送電線4に故
障が発生したことを検出する手段として、このIA
とIBとの差を検出する方法が採用されている。第
1図で、12a,12bは、この直流送電線の差
動保護継電装置であり、自端の直流電流変成器出
力と信号伝送装置13a,13bを介して与えら
れ相手端子の直流電流変成器出力の2つを入力し
て、その差を検出する。なお、Ka,Kbはその出
力端子である。
作点は、第2図のFa,Fbとなり、電流は、IR,II
の大きさで、直流電流変成器6a,6bにはそれ
ぞれIA=IR、IB=IIの電流が流れる。従つて、IA−
IB=IR−II=ΔIの差ができる。直流送電線4に故
障が発生したことを検出する手段として、このIA
とIBとの差を検出する方法が採用されている。第
1図で、12a,12bは、この直流送電線の差
動保護継電装置であり、自端の直流電流変成器出
力と信号伝送装置13a,13bを介して与えら
れ相手端子の直流電流変成器出力の2つを入力し
て、その差を検出する。なお、Ka,Kbはその出
力端子である。
第3図は、上記差動保護継電装置の応動を示す
タイムチヤートで、イは、故障発生時のREC側
の電流IAを、ロは、INV側の電流IBを表わしてい
る。ハは、差分として、IA−IBを表わしたもので
電流制御が応答すると、IA−IB=ΔIとして一定の
値に収まる。今、差動保護継電装置の動作式を IA−IB≧K・ΔI として、差分ΔIに、一定定数K倍したもの以上
の差が発生すれば故障と判定する。一定鎖線は、
K・ΔIを示す。ニは、IA−IBが、K・ΔIより大き
いときに出力をするもので、この状態を一定時間
確認してホの出力とし、これを第1図の端子Ka,
Kbに出す。
タイムチヤートで、イは、故障発生時のREC側
の電流IAを、ロは、INV側の電流IBを表わしてい
る。ハは、差分として、IA−IBを表わしたもので
電流制御が応答すると、IA−IB=ΔIとして一定の
値に収まる。今、差動保護継電装置の動作式を IA−IB≧K・ΔI として、差分ΔIに、一定定数K倍したもの以上
の差が発生すれば故障と判定する。一定鎖線は、
K・ΔIを示す。ニは、IA−IBが、K・ΔIより大き
いときに出力をするもので、この状態を一定時間
確認してホの出力とし、これを第1図の端子Ka,
Kbに出す。
第4図は、比率特性にて表現したもので、IB=
IA−ΔIで示した点線が故障時の電流の値であり、
動作特性で示した一点鎖線が、動作式IA−IB≧
K・ΔIである。
IA−ΔIで示した点線が故障時の電流の値であり、
動作特性で示した一点鎖線が、動作式IA−IB≧
K・ΔIである。
従来の差動保護継電装置は、以上のように構成
されているので、K・ΔIで示す値が小さくて、
非常に厳密な管理が必要であつた。すなわち、
ΔIは、電流マージンとして定格電流の約10%程
度に選ばれるのが普通であり、電流設定値Irefが
定格付近の電流になつておれば、IR,IIに対して
約10%である。定数Kは、0.5程度に設定すると
K・ΔIは、定格電流の約5%に設定する必要が
ある。この値は、ハード誤差や、伝送装置での誤
差を考えると非常にきびしい値であり、誤差管理
を厳確にすることが要求される。
されているので、K・ΔIで示す値が小さくて、
非常に厳密な管理が必要であつた。すなわち、
ΔIは、電流マージンとして定格電流の約10%程
度に選ばれるのが普通であり、電流設定値Irefが
定格付近の電流になつておれば、IR,IIに対して
約10%である。定数Kは、0.5程度に設定すると
K・ΔIは、定格電流の約5%に設定する必要が
ある。この値は、ハード誤差や、伝送装置での誤
差を考えると非常にきびしい値であり、誤差管理
を厳確にすることが要求される。
系統の運用において、故障が無い場合にも、両
端の電流に差が発生して、この値がK・ΔIを越
えると、誤動作する可能性があるなどの欠点があ
つた。
端の電流に差が発生して、この値がK・ΔIを越
えると、誤動作する可能性があるなどの欠点があ
つた。
この発明は上記のような従来のものの欠点を除
去するためになされたもので、平常時は、電圧が
確立されていることを利用して、この電圧により
差動保護継電装置の動作式に抑制力を与えるよう
にした差動保護継電装置を提供することを目的と
している。
去するためになされたもので、平常時は、電圧が
確立されていることを利用して、この電圧により
差動保護継電装置の動作式に抑制力を与えるよう
にした差動保護継電装置を提供することを目的と
している。
以下、この発明の一実施例を図について説明す
る。第5図において、14a,14bは直流電圧
変成器で、直流送電線4の電圧を検出して、差動
保護継電装置12a,12bに与えると、動作式
は、電圧をVdとして IA−IB≧K・ΔI+η・Vd ηは定数である。この式から、平常時は、Vd
が大きな値であることから、右辺は大きな値にす
ることができる。従つて、IA−IBに多少の誤差が
生じても、誤動作する心配は皆無である。故障が
発生すれば、第2図からもわかる様に、Vd=0
となるため、抑制力は、K・ΔI+η・Vd=K・
ΔIだけとなり、従来の動作式と同じになる。
る。第5図において、14a,14bは直流電圧
変成器で、直流送電線4の電圧を検出して、差動
保護継電装置12a,12bに与えると、動作式
は、電圧をVdとして IA−IB≧K・ΔI+η・Vd ηは定数である。この式から、平常時は、Vd
が大きな値であることから、右辺は大きな値にす
ることができる。従つて、IA−IBに多少の誤差が
生じても、誤動作する心配は皆無である。故障が
発生すれば、第2図からもわかる様に、Vd=0
となるため、抑制力は、K・ΔI+η・Vd=K・
ΔIだけとなり、従来の動作式と同じになる。
第6図は、タイムチヤートで、イ,ロはそれぞ
れREC側、INV側の電流波形である。ハは直流
送電線の電圧Vdを示したもので故障発生で、Vd
=0となる。ニは、IA−IBとK・ΔI+η・Vdと
を示したものである。ホは、動作式を満足する期
間の出力で、ヘは、この出力を一定期間確認した
もので、第5図の端子Ka,Kbから出力される。
れREC側、INV側の電流波形である。ハは直流
送電線の電圧Vdを示したもので故障発生で、Vd
=0となる。ニは、IA−IBとK・ΔI+η・Vdと
を示したものである。ホは、動作式を満足する期
間の出力で、ヘは、この出力を一定期間確認した
もので、第5図の端子Ka,Kbから出力される。
第7図は、比率特性を示したもので、平常時は
動作式の抑制力が強いため、動作特性は電圧正常
で示した一点鎖線になつている。故障が発生すれ
ば、動作特性は、電圧低下で示した一点鎖線のと
ころに移る。従つて、IB=IA−ΔIで示した故障時
の電流をカバーして、動作出力を出力することに
なる。
動作式の抑制力が強いため、動作特性は電圧正常
で示した一点鎖線になつている。故障が発生すれ
ば、動作特性は、電圧低下で示した一点鎖線のと
ころに移る。従つて、IB=IA−ΔIで示した故障時
の電流をカバーして、動作出力を出力することに
なる。
尚、直流送電線以外の故障として、変換所構内
地絡や変換器のアーム短絡、転流失敗等が発生す
れば直流送電線の電圧が低下する場合があり、こ
の場合には、図示はしないが構内地絡検出装置や
アーム短絡故障検出装置、転流失敗検出装置の応
動で、この発明の差動保護継電装置の出力を鎖錠
することにより、差動保護継電装置から誤出力が
出力されることを防止することができる。
地絡や変換器のアーム短絡、転流失敗等が発生す
れば直流送電線の電圧が低下する場合があり、こ
の場合には、図示はしないが構内地絡検出装置や
アーム短絡故障検出装置、転流失敗検出装置の応
動で、この発明の差動保護継電装置の出力を鎖錠
することにより、差動保護継電装置から誤出力が
出力されることを防止することができる。
なお、上記実施例では、直流電圧値をη倍して
抑制力に加えると説明したが、一定値以下に低下
した場合は、その検出条件で、前記直流電圧を零
に制御するようにして直流電圧による抑制力を階
段状に変化させてもよい。
抑制力に加えると説明したが、一定値以下に低下
した場合は、その検出条件で、前記直流電圧を零
に制御するようにして直流電圧による抑制力を階
段状に変化させてもよい。
以上のように、この発明によれば、動作式に電
圧成分を抑制力として加えるように構成したの
で、平常時の抑制力が大きくなり、誤動作が無
く、かつ、故障時には感度が良い差動保護継電装
置が得られる効果がある。
圧成分を抑制力として加えるように構成したの
で、平常時の抑制力が大きくなり、誤動作が無
く、かつ、故障時には感度が良い差動保護継電装
置が得られる効果がある。
第1図は従来の直流送電における送電線の差動
保護継電装置を示す構成図、第2図は電流−電圧
特性図、第3図は従来の差動保護継電装置のタイ
ムチヤート、第4図は従来の比率特性、第5図は
この発明の一実施例による差動保護継電装置を示
す構成図、第6図はそのタイムチヤート、第7図
はその比率特性を示す図である。 1a,1b……交流系統、2a,2b……変換
器、3a,3b……直流リアクトル、4……直流
送電線、5……帰線、6a,6b,7a,7b…
…直流電流変成器、8a,8b……制御装置、9
……直流電流設定装置、10……切替スイツチ、
11a,11b,13a,13b……信号伝送装
置、12a,12b……差動保護継電装置。な
お、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示
す。
保護継電装置を示す構成図、第2図は電流−電圧
特性図、第3図は従来の差動保護継電装置のタイ
ムチヤート、第4図は従来の比率特性、第5図は
この発明の一実施例による差動保護継電装置を示
す構成図、第6図はそのタイムチヤート、第7図
はその比率特性を示す図である。 1a,1b……交流系統、2a,2b……変換
器、3a,3b……直流リアクトル、4……直流
送電線、5……帰線、6a,6b,7a,7b…
…直流電流変成器、8a,8b……制御装置、9
……直流電流設定装置、10……切替スイツチ、
11a,11b,13a,13b……信号伝送装
置、12a,12b……差動保護継電装置。な
お、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示
す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 直流送電線の両端に設けられる直流電流変成
器、自端子の直流電流変成器の出力を相手端子に
伝送する伝送装置、自端子の直流電流変成器出力
と、伝送装置を介して送られた相手端子の直流電
流変成器出力の差を求め、この差により直流送電
線を保護するようにした差動保護継電装置におい
て、前記直流送電線の電圧を検出する直流電圧変
成器を設け、得られた直流電圧値を、前記差動保
護継電装置の抑制力として作用させるようにした
ことを特徴とする直流送電線の差動保護継電装
置。 2 抑制力として作用させる直流電圧値が所定値
以下になつた場合は、前記直流電圧値を零とする
制御をすることを特徴とする特許請求の範囲第1
項記載の直流送電線の差動保護継電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57086337A JPS58204720A (ja) | 1982-05-21 | 1982-05-21 | 直流送電線の差動保護継電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57086337A JPS58204720A (ja) | 1982-05-21 | 1982-05-21 | 直流送電線の差動保護継電装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58204720A JPS58204720A (ja) | 1983-11-29 |
JPS6361854B2 true JPS6361854B2 (ja) | 1988-11-30 |
Family
ID=13884028
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57086337A Granted JPS58204720A (ja) | 1982-05-21 | 1982-05-21 | 直流送電線の差動保護継電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58204720A (ja) |
-
1982
- 1982-05-21 JP JP57086337A patent/JPS58204720A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58204720A (ja) | 1983-11-29 |
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