JP2778865B2 - 直流送電線の保護装置 - Google Patents
直流送電線の保護装置Info
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- JP2778865B2 JP2778865B2 JP3313522A JP31352291A JP2778865B2 JP 2778865 B2 JP2778865 B2 JP 2778865B2 JP 3313522 A JP3313522 A JP 3313522A JP 31352291 A JP31352291 A JP 31352291A JP 2778865 B2 JP2778865 B2 JP 2778865B2
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- Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流送電線の保護装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は2つの交流系統を連系する交直変
換システムの構成例を示すものである。図2において、
電力を交流系統10から他の交流系統17へ送電する場合、
交流電力は交流母線11及び変換器用変圧器12を介して交
直変換器7に送られる。この交直変換器7は順変換器と
して働き、交流電力を直流電力に変換する。この直流電
力は、平滑リアクトル13,14及び直流送電線9を介し
て、逆変換器として働く交直変換器8へ送られ、直流電
力から交流電力に逆変換され、変換器用変圧器15及び交
流母線16を介して交流系統17へ送られる。
換システムの構成例を示すものである。図2において、
電力を交流系統10から他の交流系統17へ送電する場合、
交流電力は交流母線11及び変換器用変圧器12を介して交
直変換器7に送られる。この交直変換器7は順変換器と
して働き、交流電力を直流電力に変換する。この直流電
力は、平滑リアクトル13,14及び直流送電線9を介し
て、逆変換器として働く交直変換器8へ送られ、直流電
力から交流電力に逆変換され、変換器用変圧器15及び交
流母線16を介して交流系統17へ送られる。
【0003】直流線路9は電流差動方式、即ち、A端の
電流をCT18で、B端の電流をCT19で夫々検出し、相
互に伝送装置18を介して送信し、CT18とCT19の電流
を電流差動リレー(RY-A)1と(RY-B)2の中で同期を
とって比較し、その差分がある値以上の場合に内部事
故、ある値以下の場合に外部事故と判断する方式によっ
て保護される。この内外部の判断機能は、各端に設置さ
れている電流差動リレー1,2の双方に備えられてお
り、その動作は相互に無関係である。一般に送電線保護
は高い信頼性が要求されており、できるだけ誤動作しな
い構成としなければならない。そのため、電流差動リレ
ーの出力と直流線路電圧低下を検出するリレーや、接地
点に流れる電流をCT20を介して検出するリレーとAN
Dをとる構成、いわゆるフェイルセーフのシステム構成
とするのが普通である。
電流をCT18で、B端の電流をCT19で夫々検出し、相
互に伝送装置18を介して送信し、CT18とCT19の電流
を電流差動リレー(RY-A)1と(RY-B)2の中で同期を
とって比較し、その差分がある値以上の場合に内部事
故、ある値以下の場合に外部事故と判断する方式によっ
て保護される。この内外部の判断機能は、各端に設置さ
れている電流差動リレー1,2の双方に備えられてお
り、その動作は相互に無関係である。一般に送電線保護
は高い信頼性が要求されており、できるだけ誤動作しな
い構成としなければならない。そのため、電流差動リレ
ーの出力と直流線路電圧低下を検出するリレーや、接地
点に流れる電流をCT20を介して検出するリレーとAN
Dをとる構成、いわゆるフェイルセーフのシステム構成
とするのが普通である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】直流送電線の事故に
は、地絡,短絡,断線があり、地絡や短絡事故の場合
は、事故点のアークが消える迄の間直流電流を流さない
ように交直変換器を制御し、その後再起動させるが、断
線事故の場合は、即時、交直変換システムを停止させな
ければならない。即ち、地絡や短絡事故と断線事故とし
ては保護動作が異なるために、明確に区別しなければな
らない。しかるに、地絡や短絡事故の判定を目的とする
電流差動リレーは、断線事故時の直流回路の過渡現象の
ために、断線事故の発生地点に近い方の端子に設置され
ている電流差動リレーが、内部事故と誤判断する可能性
がある。加えるに、フェイルセーフとして直流線路電圧
低下検出を用いると、断線事故時、逆変換器側は電圧が
低下してしまうため、フェイルセーフとして役立たな
い。また、接地点の電流も過渡的に流れるためフェイル
セーフにならない。つまり、断線事故時に、これを地絡
や短絡事故と区別できなかった。本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、直流線路の断線事故を、地絡
や短絡事故と区別する手段をもった直流送電線の保護装
置を提供することを目的としている。
は、地絡,短絡,断線があり、地絡や短絡事故の場合
は、事故点のアークが消える迄の間直流電流を流さない
ように交直変換器を制御し、その後再起動させるが、断
線事故の場合は、即時、交直変換システムを停止させな
ければならない。即ち、地絡や短絡事故と断線事故とし
ては保護動作が異なるために、明確に区別しなければな
らない。しかるに、地絡や短絡事故の判定を目的とする
電流差動リレーは、断線事故時の直流回路の過渡現象の
ために、断線事故の発生地点に近い方の端子に設置され
ている電流差動リレーが、内部事故と誤判断する可能性
がある。加えるに、フェイルセーフとして直流線路電圧
低下検出を用いると、断線事故時、逆変換器側は電圧が
低下してしまうため、フェイルセーフとして役立たな
い。また、接地点の電流も過渡的に流れるためフェイル
セーフにならない。つまり、断線事故時に、これを地絡
や短絡事故と区別できなかった。本発明は上記事情に鑑
みてなされたものであり、直流線路の断線事故を、地絡
や短絡事故と区別する手段をもった直流送電線の保護装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では電流差動原理を用いる直流送電線の保護
装置において、保護区間の両端に設置されている夫々の
電流差動保護リレーが独立して内部事故と検出した判定
結果を各端が相互に相手端に送信し合って相手端の検出
結果を照合する手段と、前記照合結果が共に内部事故判
定であるときのみ地絡、あるいは短絡事故と判定すると
共に、いずれか一方端のみ内部事故と判定し、他方端が
外部事故であると判定したとき断線事故と判定する制御
装置を備えた。
め、本発明では電流差動原理を用いる直流送電線の保護
装置において、保護区間の両端に設置されている夫々の
電流差動保護リレーが独立して内部事故と検出した判定
結果を各端が相互に相手端に送信し合って相手端の検出
結果を照合する手段と、前記照合結果が共に内部事故判
定であるときのみ地絡、あるいは短絡事故と判定すると
共に、いずれか一方端のみ内部事故と判定し、他方端が
外部事故であると判定したとき断線事故と判定する制御
装置を備えた。
【作用】断線事故では、どちらか一方の端子に設置され
ている電流差動リレーだけが内部事故と誤判断する可能
性が殆んどであるため、地絡や短絡事故を区別すること
ができ、不適切な保護動作をしてしまうことがなくな
る。
ている電流差動リレーだけが内部事故と誤判断する可能
性が殆んどであるため、地絡や短絡事故を区別すること
ができ、不適切な保護動作をしてしまうことがなくな
る。
【0006】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。図1
は本発明による直流送電線の保護装置の一実施例の構成
図である。図1の1はA端子の構成例であり、電流差動
リレー(RY-A)1の内部事故判定と、B端子に設置され
ている電流差動リレー(RY-B)2の内部事故判定結果を
伝送装置3を介して受信し、双方のANDをとって最終
的な地絡や短絡事故判定をし、保護動作を制御する制御
装置A5に出力する。図1の2のB端子においても、制
御装置Bとなることを除いて前記A端子の場合と同様と
なる。上記した構成をとることにより、地絡や短絡事故
と断線事故を明確に区別でき、適切な保護動作をとるこ
とができる。
は本発明による直流送電線の保護装置の一実施例の構成
図である。図1の1はA端子の構成例であり、電流差動
リレー(RY-A)1の内部事故判定と、B端子に設置され
ている電流差動リレー(RY-B)2の内部事故判定結果を
伝送装置3を介して受信し、双方のANDをとって最終
的な地絡や短絡事故判定をし、保護動作を制御する制御
装置A5に出力する。図1の2のB端子においても、制
御装置Bとなることを除いて前記A端子の場合と同様と
なる。上記した構成をとることにより、地絡や短絡事故
と断線事故を明確に区別でき、適切な保護動作をとるこ
とができる。
【0007】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば電
流差動方式を利用した直流送電線の保護において、地絡
や短絡事故と断線事故とを区別して、適切な保護動作の
可能な直流送電線の保護装置を提供することができる。
流差動方式を利用した直流送電線の保護において、地絡
や短絡事故と断線事故とを区別して、適切な保護動作の
可能な直流送電線の保護装置を提供することができる。
【図1】本発明の一実施例による直流送電線の保護装置
のブロック図。
のブロック図。
【図2】2つの交流系統を連系する交直変換システムと
直流送電線保護の従来例を示す図。
直流送電線保護の従来例を示す図。
1,2 電流差動リレー 3,18 伝送装置 4 AND回路 5,6 保護動作のための制御装置 7,8 交直変換装置 9 直流送電線 10,17 交流系統 11,16 交流母線 12,15 変換器用変圧器 13,14 平滑リアクトル
Claims (1)
- 【請求項1】 電流差動原理を用いる直流送電線の保護
装置において、保護区間の両端に設置されている夫々の
電流差動保護リレーが独立して内部事故と検出した判定
結果を各端が相互に相手端に送信し合って相手端の検出
結果を照合する手段と、前記照合結果が共に内部事故判
定であるときのみ地絡、あるいは短絡事故と判定すると
共に、いずれか一方端のみ内部事故と判定し、他方端が
外部事故であると判定したとき断線事故と判定する制御
装置を備えたことを特徴とする直流送電線の保護装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313522A JP2778865B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 直流送電線の保護装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3313522A JP2778865B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 直流送電線の保護装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05130732A JPH05130732A (ja) | 1993-05-25 |
JP2778865B2 true JP2778865B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=18042328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3313522A Expired - Fee Related JP2778865B2 (ja) | 1991-11-01 | 1991-11-01 | 直流送電線の保護装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2778865B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109375054B (zh) * | 2018-09-26 | 2021-04-20 | 南方电网科学研究院有限责任公司 | 一种直流输电系统的故障选线方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50106149A (ja) * | 1974-01-28 | 1975-08-21 | ||
JPS5851728A (ja) * | 1981-09-22 | 1983-03-26 | 関西電力株式会社 | 直流送電線の断線検出装置 |
-
1991
- 1991-11-01 JP JP3313522A patent/JP2778865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05130732A (ja) | 1993-05-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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