JPS6360244B2 - - Google Patents
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- JPS6360244B2 JPS6360244B2 JP55114438A JP11443880A JPS6360244B2 JP S6360244 B2 JPS6360244 B2 JP S6360244B2 JP 55114438 A JP55114438 A JP 55114438A JP 11443880 A JP11443880 A JP 11443880A JP S6360244 B2 JPS6360244 B2 JP S6360244B2
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- ring
- circumferential surface
- raceway
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- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 17
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
- F16C19/166—Four-point-contact ball bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/58—Raceways; Race rings
- F16C33/60—Raceways; Race rings divided or split, e.g. comprising two juxtaposed rings
- F16C33/61—Raceways; Race rings divided or split, e.g. comprising two juxtaposed rings formed by wires
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2300/00—Application independent of particular apparatuses
- F16C2300/10—Application independent of particular apparatuses related to size
- F16C2300/14—Large applications, e.g. bearings having an inner diameter exceeding 500 mm
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、大型の産業機械等の旋回部に使用
される旋回輪に関するもので、特に軽量で、しか
も高負荷能力を有し、且つ高精度な旋回輪を提供
せんとするものである。
される旋回輪に関するもので、特に軽量で、しか
も高負荷能力を有し、且つ高精度な旋回輪を提供
せんとするものである。
この種旋回輪は、ジブクレーン、パラボラアン
テナ、デツキクレーン車、パワーシヨベル車等の
旋回部に広く使用されている。このような旋回輪
は通常は内輪と外輪との間に転動体を配した単列
のスラスト軸受構造のターンテーブル用軸受を利
用しており、内輪の内周面もしくは外輪の外周面
に直接歯車を形成している。そして従来は内輪及
び外輪を剛性が高く高精度な軸受鋼でつくり、研
削や熱処理を施している。しかしながら、このタ
ーンテーブル用軸受が大型でそれ自体の重量が非
常に重いうえに、これを支承するに十分な強度を
もたせるために機械の構成部材も大型で重いもの
であることから、機械全体が非常に重くなる。し
たがつて軽量化が要求されている。
テナ、デツキクレーン車、パワーシヨベル車等の
旋回部に広く使用されている。このような旋回輪
は通常は内輪と外輪との間に転動体を配した単列
のスラスト軸受構造のターンテーブル用軸受を利
用しており、内輪の内周面もしくは外輪の外周面
に直接歯車を形成している。そして従来は内輪及
び外輪を剛性が高く高精度な軸受鋼でつくり、研
削や熱処理を施している。しかしながら、このタ
ーンテーブル用軸受が大型でそれ自体の重量が非
常に重いうえに、これを支承するに十分な強度を
もたせるために機械の構成部材も大型で重いもの
であることから、機械全体が非常に重くなる。し
たがつて軽量化が要求されている。
ところが、軽量化のために、単に旋回輪の内輪
及び外輪の肉厚を薄くしたり、あるいは重量の軽
い材質に変えただけでは、負荷能力が低下し、実
用性に乏しくなる。要するに、旋回輪は軽量であ
ることのほかに高負荷に耐え且つ高精度で、優れ
た軸受性能を有していることが必要である。
及び外輪の肉厚を薄くしたり、あるいは重量の軽
い材質に変えただけでは、負荷能力が低下し、実
用性に乏しくなる。要するに、旋回輪は軽量であ
ることのほかに高負荷に耐え且つ高精度で、優れ
た軸受性能を有していることが必要である。
なお、従来、内輪及び外輪を重量の軽い材料で
形成し、内・外輪の軌道面に鋼線を装着し、鋼線
を転動体の軌道となした旋回輪がある。しかし、
この鋼線入り旋回輪では負荷能力が小さく、また
精度が低いといつた欠点があつた。すなわち、鋼
線を軌道面に沿つて曲げ加工し、内・外輪に装着
するが、鋼線の曲げ加工時に一部が捩じれたり、
変形して真円にならなかつたりして内・外輪へ装
着したとき隙間を生じたり、位置ズレを生じたり
して精度が非常に悪くなる。また曲げ加工時に鋼
線が延びて撓みを生じる虞れがあつた。さらに、
前記の加工上の障害のため作業性が悪いといつた
欠点があつた。
形成し、内・外輪の軌道面に鋼線を装着し、鋼線
を転動体の軌道となした旋回輪がある。しかし、
この鋼線入り旋回輪では負荷能力が小さく、また
精度が低いといつた欠点があつた。すなわち、鋼
線を軌道面に沿つて曲げ加工し、内・外輪に装着
するが、鋼線の曲げ加工時に一部が捩じれたり、
変形して真円にならなかつたりして内・外輪へ装
着したとき隙間を生じたり、位置ズレを生じたり
して精度が非常に悪くなる。また曲げ加工時に鋼
線が延びて撓みを生じる虞れがあつた。さらに、
前記の加工上の障害のため作業性が悪いといつた
欠点があつた。
この発明は上記従来の欠点に鑑み、内・外輪を
非鉄系金属材料でつくつて軽量化を図るととも
に、内輪の外周面及び外輪の内周面にそれぞれ、
軸受鋼でつくつた別体の内軌道輪及び外軌道輪を
装着し、両軌道輪間に転動体を4点接触させて配
したもので、軽量で、しかも高負荷かつ高精度に
なしたものである。
非鉄系金属材料でつくつて軽量化を図るととも
に、内輪の外周面及び外輪の内周面にそれぞれ、
軸受鋼でつくつた別体の内軌道輪及び外軌道輪を
装着し、両軌道輪間に転動体を4点接触させて配
したもので、軽量で、しかも高負荷かつ高精度に
なしたものである。
以下この発明の構成を図面に示す実施例に従つ
て説明する。
て説明する。
図面に示すように、旋回輪1は本体2と軸受部
3とからなり、本体2は内輪4および外輪5,6
で構成され、軸受部3は内軌道輪7、外軌道輪
8,9、転動体10および保持器11で構成され
る。本体2の内輪4および外輪5,6は重量の軽
いアルミニウム合金製とし、軸受部3の内軌道輪
7、外軌道輪8,9および転動体10は通常の転
がり軸受と同様の軸受鋼でつくり、熱処理や研磨
加工を施す。
3とからなり、本体2は内輪4および外輪5,6
で構成され、軸受部3は内軌道輪7、外軌道輪
8,9、転動体10および保持器11で構成され
る。本体2の内輪4および外輪5,6は重量の軽
いアルミニウム合金製とし、軸受部3の内軌道輪
7、外軌道輪8,9および転動体10は通常の転
がり軸受と同様の軸受鋼でつくり、熱処理や研磨
加工を施す。
内輪4は、肉厚部にタツプ穴12を形成し、内
周面に歯車の歯13を形成し、外周面端部に半径
方向突出量の異なる環状の鍔部14,15を形成
して、両鍔部14,15間に矩形の溝16を形成
してあり、この溝16内に内軌道輪7を嵌入し、
図示のように下部外周縁にてカシメ保持する。
周面に歯車の歯13を形成し、外周面端部に半径
方向突出量の異なる環状の鍔部14,15を形成
して、両鍔部14,15間に矩形の溝16を形成
してあり、この溝16内に内軌道輪7を嵌入し、
図示のように下部外周縁にてカシメ保持する。
外輪は軸線に垂直な平面で分割した二分割型
で、2部材すなわち上部外輪5と下部外輪6とか
らなる。上部外輪5は肉厚部にボルト孔17を形
成するとともに下面に雌部18を形成し、さらに
内周面上部に環状の鍔部19を形成し、この鍔部
19の下面内端側に環状の突部20を形成し、内
周面と鍔部19とで直交する二面を有する溝21
を形成し、この溝21内に上部外軌道輪8を嵌入
し、図示のように上部外周縁にてカシメ保持す
る。
で、2部材すなわち上部外輪5と下部外輪6とか
らなる。上部外輪5は肉厚部にボルト孔17を形
成するとともに下面に雌部18を形成し、さらに
内周面上部に環状の鍔部19を形成し、この鍔部
19の下面内端側に環状の突部20を形成し、内
周面と鍔部19とで直交する二面を有する溝21
を形成し、この溝21内に上部外軌道輪8を嵌入
し、図示のように上部外周縁にてカシメ保持す
る。
下部外輪6は、肉厚部にボルト孔22を形成す
るとともに、上面に上部外輪5の雌部18とイン
ロウ式に嵌合する雄部23を形成し、さらに内周
面下部に環状の鍔部24を形成し、この鍔部24
の上面内端側に環状の突部25を形成し、内周面
と鍔部24とで直交する二面を有する溝26を構
成し、この溝26内に下部外軌道輪9を嵌入し、
図示のように下部外周縁にてカシメ保持する。
るとともに、上面に上部外輪5の雌部18とイン
ロウ式に嵌合する雄部23を形成し、さらに内周
面下部に環状の鍔部24を形成し、この鍔部24
の上面内端側に環状の突部25を形成し、内周面
と鍔部24とで直交する二面を有する溝26を構
成し、この溝26内に下部外軌道輪9を嵌入し、
図示のように下部外周縁にてカシメ保持する。
上部外輪5と下部外輪6は、上部外輪5の雌部
18に下部外輪6の雄部23をはめ込み、ボルト
孔17,22にボルト(図示せず)を挿入して締
結する。
18に下部外輪6の雄部23をはめ込み、ボルト
孔17,22にボルト(図示せず)を挿入して締
結する。
内輪4の溝16内に嵌入される内軌道輪7は、
その肉厚を内輪4の下部鍔部15の肉厚と同一に
なし、かつ内径が溝16の径と同一で外径が鍔部
15の外径と同一なリング状に形成し、上面外端
側に環状段部27を形成し、環状段部27の内周
面と内輪4の上部鍔部14の外周面とが同寸法に
なるようにしてある。また内軌道輪7の外周面に
は二つの曲率より成る連続した軌道面28a,2
8bを形成してある。
その肉厚を内輪4の下部鍔部15の肉厚と同一に
なし、かつ内径が溝16の径と同一で外径が鍔部
15の外径と同一なリング状に形成し、上面外端
側に環状段部27を形成し、環状段部27の内周
面と内輪4の上部鍔部14の外周面とが同寸法に
なるようにしてある。また内軌道輪7の外周面に
は二つの曲率より成る連続した軌道面28a,2
8bを形成してある。
外軌道輪は、軸線に垂直な平面で分割した二分
割型であり、2部材すなわち上部外軌道輪8と下
部外軌道輪9とからなる。上部外輪5の溝21に
嵌入される上部外軌道輪8は、その肉厚を鍔部1
9の肉厚と同一になし、かつ外径が上部外輪5の
溝21の径と同一で、内径が鍔部19の内径と同
一なリング状に形成し、上面内端側に鍔部19の
突部20と嵌合する段部29を形成し、下面及び
内周面がそれぞれ上部外輪5の下面及び鍔部19
の内周面と面一になるようにしてある。また、こ
の上部外軌道輪8の内周面下部に一つの曲率より
成る軌道面30を形成してある。
割型であり、2部材すなわち上部外軌道輪8と下
部外軌道輪9とからなる。上部外輪5の溝21に
嵌入される上部外軌道輪8は、その肉厚を鍔部1
9の肉厚と同一になし、かつ外径が上部外輪5の
溝21の径と同一で、内径が鍔部19の内径と同
一なリング状に形成し、上面内端側に鍔部19の
突部20と嵌合する段部29を形成し、下面及び
内周面がそれぞれ上部外輪5の下面及び鍔部19
の内周面と面一になるようにしてある。また、こ
の上部外軌道輪8の内周面下部に一つの曲率より
成る軌道面30を形成してある。
下部外輪6の溝26に嵌入される下部外軌道輪
9は、その肉厚を下部外輪6の鍔部24の肉厚と
同一になし、かつ外径が下部外輪6の溝26の径
と同一で、内径が鍔部24の内径と同一なリング
状に形成し、下面内端側に鍔部24の突部25と
嵌合する段部31を形成し、上面および内周面が
下部外輪6の上面および鍔部24の内周面と同一
寸法になるようにしてある。また、下部外軌道輪
9の内周面上部に一つの曲率より成る軌道面32
を形成してある。
9は、その肉厚を下部外輪6の鍔部24の肉厚と
同一になし、かつ外径が下部外輪6の溝26の径
と同一で、内径が鍔部24の内径と同一なリング
状に形成し、下面内端側に鍔部24の突部25と
嵌合する段部31を形成し、上面および内周面が
下部外輪6の上面および鍔部24の内周面と同一
寸法になるようにしてある。また、下部外軌道輪
9の内周面上部に一つの曲率より成る軌道面32
を形成してある。
そして、内輪4に嵌入保持された内軌道輪7な
らびに上部外輪5に嵌入保持された上部外軌道輪
8および下部外輪6に嵌入保持された下部外軌道
輪9のそれぞれの軌道面28a,28b,30,
32が対向配置され、これらの間に保持器11に
保持された転動体10を配し、この転動体10を
各軌道面28a,28b,30,32と接触させ
ていわゆる4点接触アンギユラ玉軸受と同様の構
造にしてある。
らびに上部外輪5に嵌入保持された上部外軌道輪
8および下部外輪6に嵌入保持された下部外軌道
輪9のそれぞれの軌道面28a,28b,30,
32が対向配置され、これらの間に保持器11に
保持された転動体10を配し、この転動体10を
各軌道面28a,28b,30,32と接触させ
ていわゆる4点接触アンギユラ玉軸受と同様の構
造にしてある。
また、内軌道輪7、上部外軌道輪8および下部
外軌道輪9はいずれも円周上の一個所で切断した
割りリングとなし、温度変化に伴う伸縮を容易に
してある。これは、軸受鋼で形成された内軌道輪
7、上部外軌道輪8およ下部外軌道輪9の線膨張
係数(約1.25×10-5)と、アルミニウム合金で形
成された内輪4、上部外輪5および下部外輪6の
線膨張係数(約2.35×10-5)とが異なり、温度変
化に伴つて伸縮する際に本体2と軸受部3とで伸
縮の差を生じるので、軌道輪の拡径・縮径を可能
ならしめることにより伸縮差を吸収させ、隙間や
ズレが生じないようにして精度低下を防止するよ
うにしたものである。切断個所の幅寸法は、例え
ば1メートルの軌道輪の場合には3〜5mmとする
のが実用的である。
外軌道輪9はいずれも円周上の一個所で切断した
割りリングとなし、温度変化に伴う伸縮を容易に
してある。これは、軸受鋼で形成された内軌道輪
7、上部外軌道輪8およ下部外軌道輪9の線膨張
係数(約1.25×10-5)と、アルミニウム合金で形
成された内輪4、上部外輪5および下部外輪6の
線膨張係数(約2.35×10-5)とが異なり、温度変
化に伴つて伸縮する際に本体2と軸受部3とで伸
縮の差を生じるので、軌道輪の拡径・縮径を可能
ならしめることにより伸縮差を吸収させ、隙間や
ズレが生じないようにして精度低下を防止するよ
うにしたものである。切断個所の幅寸法は、例え
ば1メートルの軌道輪の場合には3〜5mmとする
のが実用的である。
33は内輪4の上部鍔部14の外周面および内
軌道輪7の環状段部27内に圧入させた圧入輪
で、内輪4と内軌道輪7との分離を防止してい
る。
軌道輪7の環状段部27内に圧入させた圧入輪
で、内輪4と内軌道輪7との分離を防止してい
る。
上記構造の旋回輪1は、本体2と軸受部3とで
構成され、全重量の大部分を占める本体2を比重
の小さいアルミニウム合金で形成したので全重量
が非常に軽量となる。また軸受部3は通常の軸受
と同様に軸受鋼で形成したので剛性が高く、しか
も本体2の内輪4、上部外輪5および下部外輪6
とこれらに嵌入保持される内軌道輪7、上部外軌
道輪8および下部外軌道輪9の各接触面は旋削加
工及び研磨加工等により高精度に仕上げることが
でき、各軌道輪7,8,9は、たとえ大径で肉厚
の薄いリング状であつても一般の軸受と同様に軸
受鋼で高精度に加工され、捩れや変形がなく、本
体2と軸受部3とは正確に組み付けられ、高負荷
能力を有し、かつ高精度な旋回輪とすることがで
きる。また、本体2の内輪4、上部外輪5および
下部外輪6と、受部3の内軌道輪7、上部外軌道
輪8および下部外軌道輪9とでは線膨張係数が異
なり、環境温度の変化に伴う伸縮度が異なるの
で、本体2と軸受部3との接触面で離別現象を生
じるが、各軌道輪7,8,9はいずれも割りリン
グで形成されており、拡径・縮径が容易で本体2
の伸縮に追従し、隙間を生じたりすることがな
く、内軌道輪7も圧入輪33との係合により離別
が防止される。
構成され、全重量の大部分を占める本体2を比重
の小さいアルミニウム合金で形成したので全重量
が非常に軽量となる。また軸受部3は通常の軸受
と同様に軸受鋼で形成したので剛性が高く、しか
も本体2の内輪4、上部外輪5および下部外輪6
とこれらに嵌入保持される内軌道輪7、上部外軌
道輪8および下部外軌道輪9の各接触面は旋削加
工及び研磨加工等により高精度に仕上げることが
でき、各軌道輪7,8,9は、たとえ大径で肉厚
の薄いリング状であつても一般の軸受と同様に軸
受鋼で高精度に加工され、捩れや変形がなく、本
体2と軸受部3とは正確に組み付けられ、高負荷
能力を有し、かつ高精度な旋回輪とすることがで
きる。また、本体2の内輪4、上部外輪5および
下部外輪6と、受部3の内軌道輪7、上部外軌道
輪8および下部外軌道輪9とでは線膨張係数が異
なり、環境温度の変化に伴う伸縮度が異なるの
で、本体2と軸受部3との接触面で離別現象を生
じるが、各軌道輪7,8,9はいずれも割りリン
グで形成されており、拡径・縮径が容易で本体2
の伸縮に追従し、隙間を生じたりすることがな
く、内軌道輪7も圧入輪33との係合により離別
が防止される。
なお、以上は内輪と内軌道輪をそれぞれ一個、
外輪と外軌道輪をそれぞれ二個使用した場合につ
いて説明したが、逆に内輪と内軌道輪をそれぞれ
二個、外輪と外軌道輪をそれぞれ一個使用しても
よいことは明らかであるから、その場合の詳細な
説明は省略する。また本体2の内輪4、上部外輪
5および下部外輪6をアルミニウム合金で形成し
た場合について述べたが、軸受鋼より比重の小さ
いその他の非鉄金属で形成してもよい。
外輪と外軌道輪をそれぞれ二個使用した場合につ
いて説明したが、逆に内輪と内軌道輪をそれぞれ
二個、外輪と外軌道輪をそれぞれ一個使用しても
よいことは明らかであるから、その場合の詳細な
説明は省略する。また本体2の内輪4、上部外輪
5および下部外輪6をアルミニウム合金で形成し
た場合について述べたが、軸受鋼より比重の小さ
いその他の非鉄金属で形成してもよい。
以上説明したように、この発明は、旋回輪全体
の重量のうちの大部分を占める本体つまり内・外
輪の重量が非常に軽減し、全部軸受鋼でできてい
た従来のものに比べて全体の重量を大幅に軽量化
できる。また、それにもかかわらず、軌道輪は通
常の軸受と同様に軸受鋼で形成されるので、剛性
が高く、高精度に加工でき、捩れや変形を生じる
ことがない。斯くしてこの発明によれば、軽量に
してしかも負荷能力が高く、かつ高精度な旋回輪
を提供できる。
の重量のうちの大部分を占める本体つまり内・外
輪の重量が非常に軽減し、全部軸受鋼でできてい
た従来のものに比べて全体の重量を大幅に軽量化
できる。また、それにもかかわらず、軌道輪は通
常の軸受と同様に軸受鋼で形成されるので、剛性
が高く、高精度に加工でき、捩れや変形を生じる
ことがない。斯くしてこの発明によれば、軽量に
してしかも負荷能力が高く、かつ高精度な旋回輪
を提供できる。
図面は本発明の旋回輪の実施例を示す要部断面
図である。 1……旋回輪、4……内輪、5……上部外輪、
6……下部外輪、7……内軌道輪、8……上部外
軌道輪、9……下部外軌道輪、10……転動体、
11……保持器。
図である。 1……旋回輪、4……内輪、5……上部外輪、
6……下部外輪、7……内軌道輪、8……上部外
軌道輪、9……下部外軌道輪、10……転動体、
11……保持器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 非鉄系金属材料で形成した内輪および外輪
と、それぞれ内輪の外周面および外輪の内周面に
装着した、焼入硬化した軸受鋼で形成した内軌道
輪および外軌道輪と、内・外軌道輪間に四点接触
式に配した転動体とからなり、外輪と外軌道輪と
を軸線に垂直な平面で二分割し、外軌道輪の内周
縁に形成した環状段部に、外輪内周面に形成した
環状突部を係合させるとともに、内軌道輪の外周
縁に形成した環状段部に、内輪外周面に圧入した
圧入輪の一部を係合させ、かつ、内軌道輪および
外軌道輪を円周上の一箇所で切断して熱膨張に伴
う径方向の動きを吸収させるようにしたことを特
徴とする旋回輪。 2 非鉄系金属材料で形成した内輪および外輪
と、それぞれ内輪の外周面および外輪の内周面に
装着した、焼入硬化した軸受鋼で形成した内軌道
輪および外軌道輪と、内・外軌道輪間に四点接触
式に配した転動とからなり、内輪と内軌道輪とを
軸線に垂直な平面で二分割し、内軌道輪の外周縁
に形成した環状段部に、内輪外周面に形成した環
状突部を係合させるとともに、外軌道輪の内周縁
に形成した環状段部に、外輪内周面に圧入した圧
入輪の一部を係合させ、かつ、内軌道輪および外
軌道輪を円周上の一箇所で切断して熱膨張に伴う
径方向の動きを吸収させるようにしたことを特徴
とする旋回輪。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11443880A JPS5740117A (en) | 1980-08-19 | 1980-08-19 | Rotary ring |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11443880A JPS5740117A (en) | 1980-08-19 | 1980-08-19 | Rotary ring |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5740117A JPS5740117A (en) | 1982-03-05 |
JPS6360244B2 true JPS6360244B2 (ja) | 1988-11-24 |
Family
ID=14637729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11443880A Granted JPS5740117A (en) | 1980-08-19 | 1980-08-19 | Rotary ring |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5740117A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0788856B2 (ja) * | 1986-10-07 | 1995-09-27 | 光洋精工株式会社 | 玉軸受の製作方法 |
JP2522238Y2 (ja) * | 1989-11-09 | 1997-01-08 | 光洋精工株式会社 | 4点接触玉軸受 |
DE102006019982A1 (de) * | 2006-04-29 | 2007-10-31 | Schaeffler Kg | Wälzlager-Drehverbindung |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5351353A (en) * | 1976-10-21 | 1978-05-10 | Hoesch Werke Ag | Large roller bearing of segment structure type |
-
1980
- 1980-08-19 JP JP11443880A patent/JPS5740117A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5351353A (en) * | 1976-10-21 | 1978-05-10 | Hoesch Werke Ag | Large roller bearing of segment structure type |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5740117A (en) | 1982-03-05 |
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