JPS6360231A - 耐リジング性と深絞り性に優れる加工用薄鋼板の製造方法 - Google Patents
耐リジング性と深絞り性に優れる加工用薄鋼板の製造方法Info
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- JPS6360231A JPS6360231A JP20381286A JP20381286A JPS6360231A JP S6360231 A JPS6360231 A JP S6360231A JP 20381286 A JP20381286 A JP 20381286A JP 20381286 A JP20381286 A JP 20381286A JP S6360231 A JPS6360231 A JP S6360231A
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Landscapes
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
耐リジング性と深絞り性に優れた加工用薄鋼板の製造に
関しこの明細書では、薄鋼帯保熱条件と圧延条件とを規
制することにより冷間圧延および再結晶焼鈍工程を省略
し得る新プロセスについて以下に述べる。
関しこの明細書では、薄鋼帯保熱条件と圧延条件とを規
制することにより冷間圧延および再結晶焼鈍工程を省略
し得る新プロセスについて以下に述べる。
建材、自動車車体材、缶材ないしは各種表面処理原板な
どの用途に使用される板厚がおよそ21以下の加工用薄
鋼板には以下のような特性が要求される。
どの用途に使用される板厚がおよそ21以下の加工用薄
鋼板には以下のような特性が要求される。
(11機械的特性
良好な曲げ加工性、張り出し加工性および絞り加工性を
得るために、主として高い延性と高いランクフォード値
(r値)が必要である。
得るために、主として高い延性と高いランクフォード値
(r値)が必要である。
とくに自動車のパネル、オイルパン、およびガソリンタ
ンクなどの部品は、成形性、なかでもとりわけ深絞り成
形に対する要求の厳しい部品であり、部品形状にも依存
するが、〒≧1.8かつ]T≧54 (Z)が必要であ
る。
ンクなどの部品は、成形性、なかでもとりわけ深絞り成
形に対する要求の厳しい部品であり、部品形状にも依存
するが、〒≧1.8かつ]T≧54 (Z)が必要であ
る。
(2)表面特性
これら材料は主として最終製品の最外側に使用されるた
め、素材としての形状および表面美麗さはもちろんのこ
と、各種表面処理性も重要である。
め、素材としての形状および表面美麗さはもちろんのこ
と、各種表面処理性も重要である。
これら薄鋼板の一般的な製造手段は、次のとおりである
。
。
まず鋼素材としては主に低炭素鋼を用い、造塊−分塊圧
延にて板厚20抛…程度の鋼片とした後、加熱炉にて加
熱−均熱処理し、ついで粗熱延工程により板厚約30v
AII+のシートバーとしてから、仕上温度がArz変
態点以上の範囲における仕上熱延工程にて所定板厚の熱
延鋼帯とし、しかるのちそれを酸洗後、冷間圧延により
所定板厚(2,0mm以下)の冷延鋼帯とし、さらに再
結晶焼鈍を施して最終製品とする。
延にて板厚20抛…程度の鋼片とした後、加熱炉にて加
熱−均熱処理し、ついで粗熱延工程により板厚約30v
AII+のシートバーとしてから、仕上温度がArz変
態点以上の範囲における仕上熱延工程にて所定板厚の熱
延鋼帯とし、しかるのちそれを酸洗後、冷間圧延により
所定板厚(2,0mm以下)の冷延鋼帯とし、さらに再
結晶焼鈍を施して最終製品とする。
かかる慣行の最大の欠点は最終製品に至るまでの工程が
きわめて長いことにある。その結果、製品にするまでに
要するエネルギー、要員および時間が莫大になるだけで
なく、これら長い工程中に、製品の品質とくに表面特性
上程々の問題を生じさせる不利も加わる。例えば冷間圧
延工程における表面欠陥の発生、あるいは再結晶焼鈍工
程における不純物元素の表面濃化および表面酸化に起因
する表面美麗さの劣化、さらには表面処理性の劣化など
が不可避的トラブルである。
きわめて長いことにある。その結果、製品にするまでに
要するエネルギー、要員および時間が莫大になるだけで
なく、これら長い工程中に、製品の品質とくに表面特性
上程々の問題を生じさせる不利も加わる。例えば冷間圧
延工程における表面欠陥の発生、あるいは再結晶焼鈍工
程における不純物元素の表面濃化および表面酸化に起因
する表面美麗さの劣化、さらには表面処理性の劣化など
が不可避的トラブルである。
ところで加工用薄鋼板の製造法としては、熱間圧延工程
にて最終製品とするものも考えられている。この方法に
よれば、冷間圧延および再結晶焼鈍工程が省略でき、そ
のメリットは大きい。
にて最終製品とするものも考えられている。この方法に
よれば、冷間圧延および再結晶焼鈍工程が省略でき、そ
のメリットは大きい。
しかしながら、熱間圧延のままで得られる1H板の機械
的特性は、冷延−焼鈍工程を経たものに比べるとはるか
に劣る。とくに自動車の車体などに使用されるプレス加
工材には優れた深絞り性が要求されるのに対し、熱延鋼
板のr値は1.0前後と低く、そのためその加工用途は
きわめて限られたものになる。これは従来の熱延方法に
おいては、その仕上温度がAr3変態点以上であるため
、r −α変態時に集合組織がランダム化するためであ
る。
的特性は、冷延−焼鈍工程を経たものに比べるとはるか
に劣る。とくに自動車の車体などに使用されるプレス加
工材には優れた深絞り性が要求されるのに対し、熱延鋼
板のr値は1.0前後と低く、そのためその加工用途は
きわめて限られたものになる。これは従来の熱延方法に
おいては、その仕上温度がAr3変態点以上であるため
、r −α変態時に集合組織がランダム化するためであ
る。
加えて2 、0mm以下の板厚の薄鋼板を熱延工程のみ
で製造することはきわめて困難である。しかも寸法精度
の問題の他に、薄くなることによる鋼板温度の低下は、
低炭素鋼のAr3変態点以下の圧延を余儀なくし、材質
(延性、絞り性)の著しい劣化をもたらす。またたとえ
Ar3変態点以下の圧延によって材質が確保できたとし
ても、フェライト域で圧延された鋼板にはりジングが発
生しやす(なるという新たな問題が生じる。
で製造することはきわめて困難である。しかも寸法精度
の問題の他に、薄くなることによる鋼板温度の低下は、
低炭素鋼のAr3変態点以下の圧延を余儀なくし、材質
(延性、絞り性)の著しい劣化をもたらす。またたとえ
Ar3変態点以下の圧延によって材質が確保できたとし
ても、フェライト域で圧延された鋼板にはりジングが発
生しやす(なるという新たな問題が生じる。
ここにリジングとは製品の加工時に生じる表面の凹凸の
欠陥であって、加工製品の最外側に使用されることが主
であるこの種の鋼板にとっては致命的な欠陥である。
欠陥であって、加工製品の最外側に使用されることが主
であるこの種の鋼板にとっては致命的な欠陥である。
リジングは、金属学的には加ニー再結晶過程を経ても容
易には分割されない結晶方位群(例えば+100)方位
粒群)が圧延方向に伸ばされたまま残留することに起因
するものであり、一般にフェライト(α)域の比較的高
温で加工された状況で生じやすく、とくにフェライト域
での圧下率が高い場合すなわち薄鋼板の製造のような場
合にはその傾向が強い。
易には分割されない結晶方位群(例えば+100)方位
粒群)が圧延方向に伸ばされたまま残留することに起因
するものであり、一般にフェライト(α)域の比較的高
温で加工された状況で生じやすく、とくにフェライト域
での圧下率が高い場合すなわち薄鋼板の製造のような場
合にはその傾向が強い。
最近では、これら加工用Ei tlI板は、加工製品の
?jbt化、高級化に伴い厳しい加工を受けることが多
くなったこともあり、優れた耐リジング性が要求される
ようになってきた。
?jbt化、高級化に伴い厳しい加工を受けることが多
くなったこともあり、優れた耐リジング性が要求される
ようになってきた。
ところで近年鉄鋼材料の製造工程は著しく変化しており
、加工用薄鋼板の場合も例外ではない。
、加工用薄鋼板の場合も例外ではない。
すなわち、近年まず連続鋳造プロセスの導入によって分
塊圧延工程が省略可能となり、また材質向上と省エネル
ギーを目的として鋼片の加熱温度は従来の1200℃近
傍から1100℃近傍もしくはそれ以下に低下される傾
向にある。さらに溶鋼から直ちに板厚50mm以下の銅
帯を溶製することにより、熱延の加熱処理と粗圧延工程
を省略できるプロセスも実用化されつつある。
塊圧延工程が省略可能となり、また材質向上と省エネル
ギーを目的として鋼片の加熱温度は従来の1200℃近
傍から1100℃近傍もしくはそれ以下に低下される傾
向にある。さらに溶鋼から直ちに板厚50mm以下の銅
帯を溶製することにより、熱延の加熱処理と粗圧延工程
を省略できるプロセスも実用化されつつある。
しかしながらこれらの新製造工程は、いずれも溶鋼が凝
固する際にできる組織(鋳造組V6)を破壊するという
点では不利である。とくに凝固時に形成された(100
) <uVW>を主方位とする強い鋳造集合組織を破壊
することはきわめて困難である。
固する際にできる組織(鋳造組V6)を破壊するという
点では不利である。とくに凝固時に形成された(100
) <uVW>を主方位とする強い鋳造集合組織を破壊
することはきわめて困難である。
その結果として、最終薄鋼板には、前述したりジングが
起こりやすかったのである。
起こりやすかったのである。
(従来の技術)
Ar3変態点以下の比較的低温域で所定板厚の薄鋼板と
し、その後は冷間圧延および再結晶焼鈍工程を施さない
加工用Fil板の製造方法もいくつか提示されている。
し、その後は冷間圧延および再結晶焼鈍工程を施さない
加工用Fil板の製造方法もいくつか提示されている。
例えば特開昭48−4329号公報には、低炭素リムド
鋼をAr3変態点以下の温度で90%の圧延にて411
III+板厚の調帯とすることによる降伏点26.1k
g/mm”、引張強さ37.3kg/mmz、伸び49
.7%。
鋼をAr3変態点以下の温度で90%の圧延にて411
III+板厚の調帯とすることによる降伏点26.1k
g/mm”、引張強さ37.3kg/mmz、伸び49
.7%。
r=1.29の特性を有する製造例が示されている。
また特開昭52−44718号公報には同じく低炭素リ
ムド鋼を熱延仕上温度800〜860°C(Ars変態
点以下)で2.01板厚とし、巻取温度600〜730
℃とすることによる、降伏点20kg/mm2以下の低
降伏点鋼板の製造法が示されている。しかしながら絞り
性の指標であるコニカルカップ値は得られる製品で60
.60〜62.18n+m程度であり、この点従来例の
60.58〜60.61に比べると絞り性は同等かそれ
以下である。さらに特開昭53−22850号公報には
同しく低炭素リムド鋼を熱延仕上温度710〜750℃
で1.8〜2.3mm板厚とし、巻取温度530〜60
0℃とすることによる低炭素熱延鋼板の製造法が示され
いる。しかしながらこの方法によって得られる製品のコ
ニカルカップ値も上掲の特開昭52−44718号公報
の場合と同様に従来例よりも高く、絞り性は劣っている
。またさらに特開昭54−109022号公報には、低
炭素アルミキルド鋼を熱延仕上温度760〜820℃で
1.6mm板厚とし、巻取温度650〜690℃とする
ことによる降伏点14.9〜18.8kg/mm”。
ムド鋼を熱延仕上温度800〜860°C(Ars変態
点以下)で2.01板厚とし、巻取温度600〜730
℃とすることによる、降伏点20kg/mm2以下の低
降伏点鋼板の製造法が示されている。しかしながら絞り
性の指標であるコニカルカップ値は得られる製品で60
.60〜62.18n+m程度であり、この点従来例の
60.58〜60.61に比べると絞り性は同等かそれ
以下である。さらに特開昭53−22850号公報には
同しく低炭素リムド鋼を熱延仕上温度710〜750℃
で1.8〜2.3mm板厚とし、巻取温度530〜60
0℃とすることによる低炭素熱延鋼板の製造法が示され
いる。しかしながらこの方法によって得られる製品のコ
ニカルカップ値も上掲の特開昭52−44718号公報
の場合と同様に従来例よりも高く、絞り性は劣っている
。またさらに特開昭54−109022号公報には、低
炭素アルミキルド鋼を熱延仕上温度760〜820℃で
1.6mm板厚とし、巻取温度650〜690℃とする
ことによる降伏点14.9〜18.8kg/mm”。
引張強さ27.7〜29.8kr/mm2.伸び39.
0〜44.8%の特性を有する低強度軟鋼板の製造例が
開示されている。その他特開昭59−226149号公
報にはC10,002゜5t10.02.MnO,23
,Plo、009.S10.008.八l 10.02
5゜N10.0021. Ti10.10の低炭素Al
キルド鋼を500〜900℃で潤滑油を供給しつつ76
%の圧延にて1.6mr@板厚の鋼帯とすることにより
、r=1.21の特性を有する薄鋼板を製造する例が示
されている。
0〜44.8%の特性を有する低強度軟鋼板の製造例が
開示されている。その他特開昭59−226149号公
報にはC10,002゜5t10.02.MnO,23
,Plo、009.S10.008.八l 10.02
5゜N10.0021. Ti10.10の低炭素Al
キルド鋼を500〜900℃で潤滑油を供給しつつ76
%の圧延にて1.6mr@板厚の鋼帯とすることにより
、r=1.21の特性を有する薄鋼板を製造する例が示
されている。
しかしながら上記した公知技術にはいずれも、前述した
耐リジング性を向上させることについては何らの考慮も
払われていない。
耐リジング性を向上させることについては何らの考慮も
払われていない。
(発明が解決しようとする問題点)
発明者らはすでに特願昭60−43971号明細書にお
いて、少なくとも1パスを計、変態点以下、500℃以
上の温度範囲で、圧下率35%以上で、かつひずみ速度
: 300s−’以上で圧延することにより、冷間圧延
および再結晶焼鈍工程を省略し得る耐リジング性に優れ
る加工用薄鋼板の製造方法を提案している。
いて、少なくとも1パスを計、変態点以下、500℃以
上の温度範囲で、圧下率35%以上で、かつひずみ速度
: 300s−’以上で圧延することにより、冷間圧延
および再結晶焼鈍工程を省略し得る耐リジング性に優れ
る加工用薄鋼板の製造方法を提案している。
しかしながら、前述した深絞り性の特性T≧1.8かつ
1丁≧54(χ)を満たずには至っていない。
1丁≧54(χ)を満たずには至っていない。
そこで冷間圧延のみならず再結晶焼鈍をも含まない新プ
ロセスによって、上記の要請を満足する優れた耐リジン
グ性と深絞り性をそなえる薄鋼板の製造方法を与えるこ
とが、この発明の目的である。
ロセスによって、上記の要請を満足する優れた耐リジン
グ性と深絞り性をそなえる薄鋼板の製造方法を与えるこ
とが、この発明の目的である。
(問題点を解決するための手段)
発明者らは、先の関連出願の以後も研究を重ねた結果、
圧延条件および薄鋳帯保熱条件を規制することにより、
耐リジング性と深絞り性に優れた薄鋼板の製造が可能と
なることを見い出した。
圧延条件および薄鋳帯保熱条件を規制することにより、
耐リジング性と深絞り性に優れた薄鋼板の製造が可能と
なることを見い出した。
すなわち、この発明は、C; 0.005wt%以下及
びN : 0.005wtX以下を含み、かつTi :
0.003〜0.08wtχ及びNb : 0.0
03〜0.05wtχのうち1種若しくは2種を含有す
る組成になり、連続鋳造−粗圧延工程を経て板厚10〜
50snとした調帯又は溶鋼から直接板厚10〜50鶴
とした鋳帯を、900〜1100”Cの温度範囲に5〜
120分間保持した後、少なくともエパスを600〜8
00℃の温度範囲にてひずみ速度:600s−’以上で
かつ圧下率:35%以上で圧延することを特徴とする耐
リジング性と深絞り性に優れる加工用薄鋼板の製造方法
である。
びN : 0.005wtX以下を含み、かつTi :
0.003〜0.08wtχ及びNb : 0.0
03〜0.05wtχのうち1種若しくは2種を含有す
る組成になり、連続鋳造−粗圧延工程を経て板厚10〜
50snとした調帯又は溶鋼から直接板厚10〜50鶴
とした鋳帯を、900〜1100”Cの温度範囲に5〜
120分間保持した後、少なくともエパスを600〜8
00℃の温度範囲にてひずみ速度:600s−’以上で
かつ圧下率:35%以上で圧延することを特徴とする耐
リジング性と深絞り性に優れる加工用薄鋼板の製造方法
である。
次に製造条件について説明する。
(1)鋼組成
高ひずみ速度圧延の効果は本質的には鋼組成に依存しな
い。しかしながら深絞り性確保のためにはC: 0.0
05wtχ(以下%と示す)以下及びN : O,,0
05%以下としなければ目標とする材質は得られない。
い。しかしながら深絞り性確保のためにはC: 0.0
05wtχ(以下%と示す)以下及びN : O,,0
05%以下としなければ目標とする材質は得られない。
さらにTiおよびNbを添加することにより、固溶C,
Nを安定な炭、窒化物にて析出固定させ、深絞り性に有
利な集合組織を形成させる。なお、TiおよびNbをそ
れぞれ0.003〜0.08%および0.003〜0.
05%と限定した理由は、Ti及びNbとも上限をこえ
て添加しても材質の向上は望めず、逆にコスト高になる
ばかりであり、一方下限に満たない添加はその効果が現
れないため、上記範囲とした。
Nを安定な炭、窒化物にて析出固定させ、深絞り性に有
利な集合組織を形成させる。なお、TiおよびNbをそ
れぞれ0.003〜0.08%および0.003〜0.
05%と限定した理由は、Ti及びNbとも上限をこえ
て添加しても材質の向上は望めず、逆にコスト高になる
ばかりであり、一方下限に満たない添加はその効果が現
れないため、上記範囲とした。
なお、その他の成分としては、加工用薄鋼板として通常
含まれる成分、すなわちSi : 0.5%以下、Mn
: 0.5%以下、P:0.05%以下、S:0.0
1%以下及びAIo、1%以下などを添加する。
含まれる成分、すなわちSi : 0.5%以下、Mn
: 0.5%以下、P:0.05%以下、S:0.0
1%以下及びAIo、1%以下などを添加する。
(2)圧延素材の製造法
連続鋳造−粗圧延工程を経て板厚10〜50鶴とした調
帯または、シートバーキャスタ法及びトリップキャスタ
ー法などにより溶鋼から直接板厚10〜50mとした鋳
帯(以下薄鋼帯と総称する)を900〜1100℃の温
度範囲に5〜120分間保持することが必須であり、9
00〜1100℃の温度範囲での5〜120分間の保持
を行わないと、目標とする材質を得ることが出来ない。
帯または、シートバーキャスタ法及びトリップキャスタ
ー法などにより溶鋼から直接板厚10〜50mとした鋳
帯(以下薄鋼帯と総称する)を900〜1100℃の温
度範囲に5〜120分間保持することが必須であり、9
00〜1100℃の温度範囲での5〜120分間の保持
を行わないと、目標とする材質を得ることが出来ない。
なお、薄鋼帯を保持するのは薄鋼帯を一旦コイル上に巻
取り、所定時間保持する手段が有利に適合する。
取り、所定時間保持する手段が有利に適合する。
ところで従来の深絞り用冷延珊板製造プロセスにおいて
は、熱延板中にTi 、 Nbの炭、窒化物を粗大化さ
せることにより、冷間圧延−焼鈍後の下値および延性を
向上させることができ、これは粗大析出物の存在により
、焼鈍時に絞り性の向上に好ましい(222)方位粒が
優先的に成長し、かつ粒成長性も良いためである。一方
この発明のごとく冷間圧延−焼鈍工程を省略したプロセ
スにおいて、冷延鋼板製造プロセスでの粗大析出物の存
在と同様の効果を期待するには、熱間圧延前に析出物を
粗大化させておくことが必要である。
は、熱延板中にTi 、 Nbの炭、窒化物を粗大化さ
せることにより、冷間圧延−焼鈍後の下値および延性を
向上させることができ、これは粗大析出物の存在により
、焼鈍時に絞り性の向上に好ましい(222)方位粒が
優先的に成長し、かつ粒成長性も良いためである。一方
この発明のごとく冷間圧延−焼鈍工程を省略したプロセ
スにおいて、冷延鋼板製造プロセスでの粗大析出物の存
在と同様の効果を期待するには、熱間圧延前に析出物を
粗大化させておくことが必要である。
なお、薄鋼帯保持温度および保持時間を限定した理由は
以下のとおりである。
以下のとおりである。
薄鋼帯保持温度が1100℃より高いと、TiおよびN
bの炭、窒化物が析出しにくく、そのため高温保持の効
果が現れず、一方、900 ”C未満では、その後の圧
延が困難となるため、1100〜900℃の温度範囲に
限定した。また保持時間が5分間未満であるとTiおよ
びNbの炭、窒化物が充分に析出せず、一方120分間
をこえると析出はほぼ完了していてそれ以上の材質向上
は望めず、逆にスケール生成による歩留りの低下、表面
性状の悪化を招(ため、保持時間は5〜120分間に限
定した。
bの炭、窒化物が析出しにくく、そのため高温保持の効
果が現れず、一方、900 ”C未満では、その後の圧
延が困難となるため、1100〜900℃の温度範囲に
限定した。また保持時間が5分間未満であるとTiおよ
びNbの炭、窒化物が充分に析出せず、一方120分間
をこえると析出はほぼ完了していてそれ以上の材質向上
は望めず、逆にスケール生成による歩留りの低下、表面
性状の悪化を招(ため、保持時間は5〜120分間に限
定した。
(3)圧延工程
この工程が最も重要であり、所定板厚に圧延するに当り
、少なくとも1バスを600〜800℃の温度範囲にて
圧下率:35%以上でかつひずみ速度: 600s−’
以上の条件下に圧延することが必須である。
、少なくとも1バスを600〜800℃の温度範囲にて
圧下率:35%以上でかつひずみ速度: 600s−’
以上の条件下に圧延することが必須である。
仕上温度が800℃を超える高温域または600℃未満
では、たとえ圧下率:35%以上でかつひずみ速度:
600s−’以上で圧延を施したとしても、深絞り性の
劣るものしか得られない。
では、たとえ圧下率:35%以上でかつひずみ速度:
600s−’以上で圧延を施したとしても、深絞り性の
劣るものしか得られない。
またひずみ速度については、600s−’に満たないと
目標とする材質が確保できないので、600s−’以上
とした。
目標とする材質が確保できないので、600s−’以上
とした。
圧延バス数、圧下率の配分は、上記の条件が満たされれ
ば任意でよい。
ば任意でよい。
圧延機の配列、構造、ロール径や、張力、潤滑の有無な
どは本質的な影響力を持たない。
どは本質的な影響力を持たない。
なお再結晶焼鈍処理については、原則として不要である
が、材質上の要請から、圧延後のランアウトテーブル上
および巻とり工程で保熱、均熱処理を施すこと、また必
要に応じて圧延後に多少の加熱処理を施すことを禁する
ものではない。
が、材質上の要請から、圧延後のランアウトテーブル上
および巻とり工程で保熱、均熱処理を施すこと、また必
要に応じて圧延後に多少の加熱処理を施すことを禁する
ものではない。
(4)酸洗、調質圧延
上述の手順で得られた銅帯は、従来よりも低温域での圧
延であるため酸化層は薄く、酸洗性は極めて良好である
ので、酸洗せずに使用できる用途も広い。また脱スケー
ルは、従来の酸による除去の他に機械的除去も可能であ
る。さらに形状矯正、表面粗度調整などを目的として、
10%以下の調質圧延を加えることができる。
延であるため酸化層は薄く、酸洗性は極めて良好である
ので、酸洗せずに使用できる用途も広い。また脱スケー
ルは、従来の酸による除去の他に機械的除去も可能であ
る。さらに形状矯正、表面粗度調整などを目的として、
10%以下の調質圧延を加えることができる。
(5)表面処理
かくして得られる鋼帯は、亜鉛めっき(合金系を含む)
、錫めっきおよびほうろう性など表面処理性に優れるの
で、各種表面処理原板として通用できる。
、錫めっきおよびほうろう性など表面処理性に優れるの
で、各種表面処理原板として通用できる。
(作 用)
この発明に従い、1714帯を900〜1100℃で5
〜120分間保持し、ひき続き高圧下率、高ひずみ速度
で圧延を行なうことによって、耐リジング性さらには下
値および延性が格段に向上する理由について、以下のご
とく考えられる。
〜120分間保持し、ひき続き高圧下率、高ひずみ速度
で圧延を行なうことによって、耐リジング性さらには下
値および延性が格段に向上する理由について、以下のご
とく考えられる。
すなわち、薄鋼帯を高温保持することは、前述の如<T
iおよびNbの炭、窒化物の粗大化にあり、再結晶過程
における(222)方位粒の優先的成長および結晶粒の
粗大化を促進させるため、下値および延性が向上する。
iおよびNbの炭、窒化物の粗大化にあり、再結晶過程
における(222)方位粒の優先的成長および結晶粒の
粗大化を促進させるため、下値および延性が向上する。
高圧下率、高ひずみ速度での圧延は、圧延時に導入する
加工ひずみ量と密接な関係にあり、ひずみ速度が増加す
るにつれて(222)方位粒の加工ひずみ量が増加し、
ひき続き進行する再結晶過程において(222)方位粒
の生成および成長を促進させ、また一方でリジング発生
の主たる原因である(200)方位粒を侵食し減少させ
る。
加工ひずみ量と密接な関係にあり、ひずみ速度が増加す
るにつれて(222)方位粒の加工ひずみ量が増加し、
ひき続き進行する再結晶過程において(222)方位粒
の生成および成長を促進させ、また一方でリジング発生
の主たる原因である(200)方位粒を侵食し減少させ
る。
(実施例)
表1に示す組成の鋼をそれぞれ、表2に示す方法で板厚
20〜40ml11のシートバーにした後、−旦コイル
状に巻き取って、所定時間保持後6列から成る圧延機を
用いて板厚0.8〜1.2mmの薄鋼板とした。このと
き最終スタンドにおいて高ひずみ速度圧延を行った。
20〜40ml11のシートバーにした後、−旦コイル
状に巻き取って、所定時間保持後6列から成る圧延機を
用いて板厚0.8〜1.2mmの薄鋼板とした。このと
き最終スタンドにおいて高ひずみ速度圧延を行った。
かくして得られた薄鋼板につき、酸洗、調質圧延(圧下
率0.5〜1%)後の材料特性を表2に示す。なお引張
特性はJIS5号試験片として求めた。
率0.5〜1%)後の材料特性を表2に示す。なお引張
特性はJIS5号試験片として求めた。
またリジング性は、圧延方向から切り出したJISS号
試験片を用い、15%の引張子ひずみを付加したものに
ついて、表面の凹凸を目視法にて1 (良)〜5 (劣
)の評価をした。この評価は、在来の低炭素冷延鋼板の
製造方法によるときりジングが事実上あられれなかった
ので、評定基準が確立されていない。したがって本発明
では従来ステンレス鋼についての目視法による指数評価
基準をそのまま準用した。評価1.2は実用上問題のな
いリジング性を示す。
試験片を用い、15%の引張子ひずみを付加したものに
ついて、表面の凹凸を目視法にて1 (良)〜5 (劣
)の評価をした。この評価は、在来の低炭素冷延鋼板の
製造方法によるときりジングが事実上あられれなかった
ので、評定基準が確立されていない。したがって本発明
では従来ステンレス鋼についての目視法による指数評価
基準をそのまま準用した。評価1.2は実用上問題のな
いリジング性を示す。
この発明に従って製造された鋼板は比較例よりも優れた
下値と耐リジング性とを示しており、従来の冷間圧延−
再結晶焼鈍工程を経て製造されたものと何らそん色がな
い。
下値と耐リジング性とを示しており、従来の冷間圧延−
再結晶焼鈍工程を経て製造されたものと何らそん色がな
い。
(発明の効果)
かくしてこの発明によれば、薄鋼帯を900〜1100
℃で5〜120分間保持分間保持−600〜800範囲
における高圧下率、高ひずみ速度圧延により、従来の冷
間圧延のみならず再結晶焼鈍をも省略したアズロールド
のままで、良好な深絞り性と共に優れた耐リジング性を
もつ薄鋼板を得ることができ、しかも圧延素材について
もシートバーキオスター法、ストリップキャスター法な
どに適合するなど、加工用薄鋼板の製造工程の大幅な筒
略化が実現できる。
℃で5〜120分間保持分間保持−600〜800範囲
における高圧下率、高ひずみ速度圧延により、従来の冷
間圧延のみならず再結晶焼鈍をも省略したアズロールド
のままで、良好な深絞り性と共に優れた耐リジング性を
もつ薄鋼板を得ることができ、しかも圧延素材について
もシートバーキオスター法、ストリップキャスター法な
どに適合するなど、加工用薄鋼板の製造工程の大幅な筒
略化が実現できる。
Claims (1)
- 1、C:0.005wt%以下及びN:0.005wt
%以下を含み、かつTi:0.003〜0.08wt%
及びNb:0.003〜0.05wt%のうち1種若し
くは2種を含有する組成になり、連続鋳造−粗圧延工程
を経て板厚10〜50mmとした鋼帯又は溶鋼から直接
板厚10〜50mmとした鋳帯を、900〜1100℃
の温度範囲に5〜120分間保持した後、少なくとも1
パスを600〜800℃の温度範囲にてひずみ速度:6
00s^−^1以上でかつ圧下率:35%以上で圧延す
ることを特徴とする耐リジング性と深絞り性に優れる加
工用薄鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20381286A JPS6360231A (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 耐リジング性と深絞り性に優れる加工用薄鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20381286A JPS6360231A (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 耐リジング性と深絞り性に優れる加工用薄鋼板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6360231A true JPS6360231A (ja) | 1988-03-16 |
Family
ID=16480133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20381286A Pending JPS6360231A (ja) | 1986-09-01 | 1986-09-01 | 耐リジング性と深絞り性に優れる加工用薄鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6360231A (ja) |
-
1986
- 1986-09-01 JP JP20381286A patent/JPS6360231A/ja active Pending
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