JPS6359481A

JPS6359481A - ポリエステル繊維構造物の吸水及び硬仕上加工方法

Info

Publication number: JPS6359481A
Application number: JP19997986A
Authority: JP
Inventors: 敏一布生
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1986-08-28
Filing date: 1986-08-28
Publication date: 1988-03-15
Also published as: JPH0224950B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は耐久性吸水加工剤に必要とあれば耐久性制電加
工を施したポリエステル繊維構造物の硬仕上処理に関す
る。

（従来の技術）ポリエステル繊維構造物は防縮性、防皺性、耐薬品性、
耐候性、高強力等の優れた物性を有している。

しかし、また吸水性が少なく、静電気を帯電し易い、性
質をも有する。このため衣類として着用した場合、不快
感を与えたり、静電気の帯電による体へのまとねり付き
を生じたり、静電気の放電によるショック等の障害が発
生し易い欠点を有している。

そこで耐久性の吸水加工や耐久性の訓電加工が行われて
いる。

一方、衣類として使用される場合、用途によって例えば
ワーキング地、ジャケット地、パンツ地、スカート地等
では風合を硬くする必要がある。そのためには、従来は
アミノプラスト樹脂、例えばメチロール尿素、トリメチ
ロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、ジメチロ
ールエチレン尿素、ジメチロールヒドロキシエチレン尿
素等で処理したり、合成樹脂エマルジョン、例えばアク
リル樹脂、酢酸ビニル樹脂、スチレン樹脂等で処理し、
風合を硬くしている。

しかし、この様な処理を行うと訓電性の低下や吸水性の
低下を生じ、従って硬仕上加工と吸水加工あるいは更に
制電加工を共に満足に行うことは出来なかった。また上
記の硬仕上加工剤を用いると風合の硬さの耐久性が劣り
、またアミノプラスト樹脂ではホルマリンを発生すると
いう問題がおる。

（発明が解決しようとする問題点）本発明が解決しようとする問題点は、従来行なわれてい
るアミノプラスト樹脂、合成樹脂エマルジョン等を用い
る処理と同等の風合の硬さを、従来よりも良好な耐久性
を伴って付与し、かつその際に吸水性及び制電性の低下
を生じないところのポリエステル繊維構造物の硬仕上加
工法を確立することにある。

（問題を解決するための手段）ポリエステル繊維構造物を耐久性吸水加工剤で処理した
後、親水性ポリマー及び該親水性ポリマーの架橋剤を含
む処理液を付与し、次いで熱処理を行うことを特徴とす
るポリエステル繊維構造物の吸水及び硬仕上加工方法を
提供する。

本発明で言うポリエステル繊維構造物とはポリエステル
繊維を含む織物、編物又は不織布である。

本発明で用いる耐久性吸水加工剤としては、たとえばテ
レフタル酸、及びその低級脂肪族エステル、イソフタル
酸及びその低級脂肪族エステルから選ばれた酸成分、お
よびアルキレングリコール、ポリアルキレングリコール
及びポリアルキレングリコールモノエーテルから選ばれ
たアルコール成分からなるポリエステル系樹脂が挙げら
れる。市販商品としては高松油脂■の５Ｒ−１０００，
５Ｒ＝５０００　、５Ｒ−１８００及び互応化学工業■
のプラスコートＦＲ−５５０、プラスコートＦＲ−６０
００（商標）等が挙げられる。これらを、常法により水
溶液としてポリエステル繊維構造物に付与し、次いで熱
処理することにより耐久性吸水性能が達成される。

本発明で用いる親水性ポリマーとしては、好ましくはビ
ニル系誘導体であるポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、および
ポリメタクリルアミド、天然高分子及びその誘導体であ
る澱粉、カルボキシメチル化澱粉、カルボキシエチル化
澱粉、およびヒドロキシエチル化澱粉、天然高分子ゴム
であるグアガム、タマリンドガム等の水溶性ゴムが挙げ
られる。

本発明で用いる架橋剤としては、上記の親水性ポリマー
の官能基と反応して架橋を生じることができる化合物が
用いられる。好ましい架橋剤として、イソシアネート基
をブロックした水溶性熱反応型ウレタン、たとえば市販
商品としては第一工業製薬味のエラストロン）ＩＦ−９
、エラストロンＷ−１１、及びバイエル■のシンタープ
レットＢＡＰ　（いずれも商標）等が挙げられる。又、
アルキレングリコールジクリシジルエーテル及びポリア
ルキレングリコールジクリシジルエーテル等の水溶性ジ
クリシジルエーテル誘導体、たとえば市販商品としては
共栄油脂化学工業（１１のエポライト２００Ｅ、エポラ
イト４００Ｅ、エポライ１−４００Ｐ（いずれも商標）
等を好ましく用いることができる。

もし必要とあれば、親水性ポリマーを付与する前に耐久
性制電加工処理を行うことができる。

このために用いうる耐久性制電加工剤としては、高松油
脂■の耐久性帯電防止剤Ｅ−７７０７等が挙げられる。

ポリエステル繊維構造物の硬仕上加工は、親水性ポリマ
ー、これのための架橋剤、および必要とあれば架橋剤の
ための触媒を含む水性溶液を付与した後、熱処理するこ
とにより行うことができる。たとえば、親水性ポリマー
を０．１〜１０重ｉ％、好ましくは０．５〜５．０重量
％親水性ポリマーの架橋剤を親水性ポリマーに対して１
０〜３００重１％、好ましくは２０〜２００重旦％、お
よび必要とあれば架橋剤の触媒を含む水溶液を、ピック
アップ率２０〜１００％好ましくは４０〜８０％でパッ
ドし、６０〜１５０℃で３０〜１２０秒間乾燥を行った
後、熱処理を８０〜２１０℃好ましくは８０〜１８０℃
で、３０秒〜３０分間好ましくは３０秒〜３分間行い、
さらに必要とあればソーピングを行う。

（実施例）次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが実施例
中の試験方法は、次の通りである。

（５）曲げ剛さく　ｇｆ　ｃｍ　／　ｃｍ　）　　にＥ
Ｓ風合試験器（加藤鉄工所■製）（６）洗濯試験　　　　　　ＪＩＳ　Ｌ−０２１７１０
３法実施例１公知の方法で精練、ヒートセット、および染色を行った
経１５０ｄ／　４８ｆ使い、糸密度１３０本／手ン、緯
１５０ｄ／　４８ｆ使い、糸密度９０本のポリエステル
加工糸のギャバジンを用意した。高松油脂■製の耐久性
吸水加工剤５Ｒ−１０００を生地に対し５重層％含む液
を作り、液のｌ）Ｈを酢酸で４．５に調整し、上記ギャ
バジンを浴比１：２０で浸漬して２０℃から１３０℃ま
で２℃／分の速度にて昇温し、更に１３０℃にて２０分
処理を行った後、７０℃まで５°Ｃ／分にて降温し排液
した。次に浴比１：２０、温度６０°Ｃにて１０分間湯
洗を行った後、浴比１：２０、温度２５°Ｃにて５分間
水洗し、脱水した後、乾燥した。かくして耐久性吸水加
工処理布を得た。

該耐久性吸水加工処理布に、クラレ（Ｉｎのポリビニル
アルコール　ＰＶＡ　１１７の１．５重量％、第一工業
（（３）製のウレタンエラストロント１１１．０重Ｈ％
、第一工業■製の酸化防止剤ユニガードＨ−４０，０５
重旧％、第一工業＜ｔｌＪ製のウレタン触媒エラストロ
ンキャタリスト０．３兎ｍ％、重曹０、００２重母小児
含む処理液をピックアップ率６０重量％でパッディング
俊、１２０℃で２分間乾燥し、乾熱にて１７０℃で３０
秒間処理を行った。

得られたギャバジンの吸水速度、帯電性、曲げ剛さを表
１に示した。

比較例１実施例１と同様にして得た耐久性吸水加工処理布に、住
友化学■製のへキサメチロールメラミン１．５重囲％、
スミテックスアクセラレータ−ＡＣＸ　Ｏ，１５重ｆｆ
ｉ％を含む処理液をピックアップ率６０小児％でパッデ
ィング後、１２０℃で２分間乾燥し、次に乾熱にて１７
０℃で３０秒間処理を行った。得られたギャバジンの吸
水速度、帯電性、曲げ剛さを表１に示した。

実施例２公知の方法で精練、ヒートセット、染色を行った経２０
０ｄ／　４８ｆ双糸使い、糸密度７５本／賃ン、緯１５
０ｄ／　３２ｆ双糸使い、糸密度６５本／ンのポリニス
デル加工糸のサージを用意した。

高松油脂■の耐久性吸水加工剤５Ｒ−１０００を生地に
対して３重四％含む液を作り、液のｐＨを酢酸にて４．
５に調整し、上記ナージを浴比１：２０で浸漬して２０
℃から１３０℃まで２℃／分の速度にて昇温し、更に１
３０℃にて２０分間処理を行った後、７０’Ｃまで５°
Ｃ／分にて降温し排液した。

次に浴比１：２０．温度６０’Ｃにて１０分間湯洗を行
った後、浴比１：２０．温度２５℃にて５分間水洗し、
脱水した後、乾燥した。かくして耐久性吸水加工処理布
を得た。

該耐久性吸水加工処理布に、和光１１１ｉ薬工業■製の
ポリアクリル酸の２５％水溶液（粘度８０００〜１２０
００Ｃ１））を５重量％、共栄社油脂化学工業■製のポ
リエチレングリコールジクリシジルエーテル　エポライ
ト４００Ｅ　　Ｏ，７５重ｆｉ％を含む処理液をピック
アップ率７０ｍｆｆ１％でパッディング後、１２０℃で
２分間乾燥した。次に乾熱にて１５０℃で６分間処理を
行った。

得られたサージの吸水速度、帯電性、曲げ剛ざを表２に
示した。

比較例２実施例２と同様にして得た耐久性吸水加工処理イ［に、
東洋インキ■製のアクリルエマルジョン　トークリル５
−２０の３．０重量％を含む処理液をピックアップ率７
０重ｆｉｔ％でパッディング後、１２０℃で２分間乾燥
し、次に乾熱にて１７０℃で３０秒間処理を行った。得
られたサージの吸水速度、帯電性、曲げ剛さを表２に示
した。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ポリエステル繊維構造物を耐久性吸水加工剤で処
理した後、親水性ポリマー及び該親水性ポリマーの架橋
剤を含む処理液を付与し、次いで熱処理を行うことを特
徴とするポリエステル繊維構造物の吸水及び硬仕上加工
方法。
（２）耐久性吸水加工剤が、テレフタル酸及びその低級
脂肪族エステル、イソフタル酸及びその低級脂肪族エス
テルから選ばれた酸成分、およびアルキレングリコール
、ポリアルキレングリコール及びポリアルキレングリコ
ールモノエーテルから選ばれたアルコール成分からなる
ポリエステル系高分子樹脂である特許請求の範囲第１項
記載の方法。
（３）親水性ポリマーがポリビニルアルコール、ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、及
びポリメタクリルアミドから選ばれる特許請求の範囲第
１項又は第２項記載の方法。
（４）親水性ポリマーが澱粉、カルボキシメチル化澱粉
、カルボキシエチル化澱粉、ヒドロキシエチル化澱粉、
グアガム、タマリンドガムから選ばれる特許請求の範囲
第１項又は第２項記載の方法。
（５）親水性ポリマーの架橋剤が水溶性熱反応型ウレタ
ンである特許請求の範囲第１〜４項のいずれか一つに記
載の方法。
（６）親水性ポリマーの架橋剤が水溶液アルキレングリ
コールジグリンジルエーテルまたはこのポリマーである
特許請求の範囲第１〜４項のいずれか一つに記載の方法
。
（７）ポリエステル繊維構造物が、ポリエステル繊維を
含む織物、編物又は不織布である特許請求の範囲第１〜
６項のいずれか一つに記載の方法。